3449 テクノフレックス 2020-10-30 15:00:00
2020年12月期 第3四半期決算補足資料 [pdf]
株式会社テクノフレックス
2020年12月期
第3四半期(1月~9月期)決算
補足説明資料 証券コード:3449
0
ご注意
本資料に記載された将来の見通しは、現時点で入手可能な情報に基づき作成さ
れたものであり、将来発生する様々な要因により、異なる結果となる可能性を含
みます。
2016年~2018年決算期は、決算短信、有価証券報告書、四半期報告書及び連
結計算書類を作成していないため、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法
に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)に基づき作成した連結財務諸表の
数値を、参考情報として記載しております。
2016年~2017年決算期の数値は、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」
(企業会計基準第28号 2018年2月16日)の適用前の数値を、参考情報として記
載しております。
2020年第2四半期から、事業セグメントの名称のみを下記の通り変更しておりま
すが、各セグメントの事業内容に変更はございません。
変更前 変更後
管継手事業 → 継手事業
管継手関連事業 → 防災・工事事業
金属塑性加工事業 → 自動車・ロボット事業
介護事業 変更なし 介護事業
1
目次
1. 2020年12月期 第3四半期決算概要
2. 2020年12月期 業績予想
3. TOPICS
2
1. 2020年12月期 第3四半期決算概要
3
2020年12月期 第3四半期業績SUMMARY ①
連結業績
新型コロナウイルスによる影響は、全体としては軽微な範囲に収まっておりますが、各事業ごとには、着工時期
の先送りや工事の長期化等に起因して、売上計上の先送りやコストの増加という形で影響が出ております。
当期は、上記のコロナ禍におけるマイナス要因を、真空機器(継手事業)と消防設備工事(防災・工事事業)のプ
ラスが補って推移してまいりましたが、当第3四半期(7月~9月期)は、真空機器と消防設備工事に大きなプラス
要因が無く、コロナ禍でのマイナス影響を補うことができませんでした。
また前期(2019年12月期)は、第3四半期(7月~9月期)の業績が好調であったことから、当第3四半期累計期間
(1月~9月期)の業績が、前年同期を下回りました。
※ コロナ禍でのマイナス影響および真空機器と消防設備工事の状況は、下記のセグメントごとにも記載して
おります。
継手事業(旧 管継手事業)
フレキシブル継手
連結業績への影響は軽微な範囲ですが、新型コロナウイルスの影響により、水道配管用フレキシブル継手
の出荷が減少しております。水道メーターの定期交換といった法定工事は、遅れが生じても必ず実施されるこ
とから、次第に回復するものと見込んでおります。
伸縮管継手
顧客理由による納期の先送りなどから、当第3四半期累計期間の業績は、 前年同期比で減少いたしました。
真空機器
当期は、国内半導体メモリーメーカー様の設備投資により、第2四半期までの業績が大きく伸長いたしました
が、当第3四半期(7月~9月期)は、第4四半期(10~12月)に開始予定の次期工事との谷間の期間となり、
大きな業績の伸びはありませんでした。
尚、第4四半期に開始される工事は、来期にまたがって実施され、その後も断続的に同メーカー様の工事が
継続する模様です。
4
2020年12月期 第3四半期業績SUMMARY ②
防災・工事事業(旧 管継手関連事業)-①
消防設備工事
当第3四半期(7月~9月期)の特殊要因として、東京オリンピック・パラリンピック(以下、「オリンピック等」と
いいます。)の開催が予定されていたことが挙げられます。
首都圏では、オリンピック等期間中の交通渋滞緩和のため、建設工事を控える動きがありました。オリンピッ
ク等は延期になりましたが、延期による目立った工事増加は見られず、当第3四半期(7月~9月期)は、工事
が少ないまま低調に推移いたしました。
また、工事案件が少く、営業利益が減少した当第3四半期(7月~9月期)に、コロナ禍によるコスト増加を
強いられたことなどが重なったため、当第3四半期(7月~9月期)の営業利益がマイナスとなり、累計の
利益率を大きく引き下げる結果となりました。
前期比では、前期の第3四半期が、オリンピック等前の完成を目指した工事が増加していた時期であったこと
とのギャップが大きく、前年同期比で累計売上が微増、累計営業利益はマイナスとなりました。
【参考】 防災・工事事業の業績推移 ~四半期ごとの業績~
(セグメント全体の業績であり、消防設備工事以外のセグメント内事業を含みます。)
単位:百万円 単位:百万円
売上高推移 営業利益推移
2,000 400
1,500 300
1,000 200
500 100
0 0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
-100
2019年 2020年 2019年 2020年
5
2020年12月期 第3四半期業績SUMMARY ③
防災・工事事業(旧 管継手関連事業)-②
マルチアクア(災害用貯水タンク)は、住宅メーカーとのタイアップにより、戸建向けの販売数量が増加しました。
一方で避難所・BCP用は、昨年の台風被害や新型コロナウイルスへの対策費用の増加から、貯水タンクの導入
延期があり、減少しました。
自動車・ロボット事業(旧 金属塑性加工事業)
新型コロナウイルスの影響を最も受けている事業セグメントであり、産業機器等部品、輸送機器部品ともに売上
が減少しております。現在は、中国などの自動車販売が好転したことなどにより、輸送機器部品は回復基調に
あります。
介護事業
レンタル事業は、既存契約の継続に支えられ、コロナ禍でも堅調に推移しました。
福祉用具の販売及び介護用住宅改修は、コロナ禍での個人宅訪問が難しく、苦戦しております。
6
連結業績の推移
単位:百万円 単位:百万円
25,000 3,500
19,858 18,999 3,000
20,000 18,692
2,569
2,441 2,342
2,500
15,000
14,517 14,304 1,786
2,000
1,696
1,536
1,333
1,500 1,207
10,000
1,010
1,000
900
5,000
500
0 0
2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
通期 通期 通期 通期 3Q 通期 通期 通期 通期 3Q
3Q対前年通期比 3Q対前年通期比
売上高 75.3% 営業利益 65.6%
親会社株主に帰属する
53.1%
当期純利益
7
第3四半期連結業績(累計)の前年同期比
単位:百万円
20,000 3,000 3,000
18,000
14,431 14,304 2,500 2,500
16,000
14,000 1,902
2,000 2,000
12,000
1,536
1,374
10,000 1,500 1,500
8,000
1,000 900
6,000 1,000
4,000
500 500
2,000
0 0 0
2019年3Q 2020年3Q 2019年3Q 2020年3Q 2019年3Q 2020年3Q
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 四半期純利益
0.9%減 19.2%減 34.5%減
8
第3四半期(累計) セグメントごとの前年同期比 【売上高】
単位:百万円
(単位:百万円)
10,000
9,000
8,144 8,339
8,000
7,000
6,000
5,000
3,550 3,553
4,000
3,000
2,000
1,409 1,110 1,252 1,225
1,000
0
2019年 2020年 2019年 2020年 2019年 2020年 2019年 2020年
3Q 3Q 3Q 3Q 3Q 3Q 3Q 3Q
継手事業 防災・工事事業
防災・工事事業 自動車・ロボット事業
自動車・ロボット事業 介護事業
介護事業
継手事業
(旧 管継手事業) (旧 管継手関連事業) (旧 金属塑性加工事業)
2.4%増 0.1%増 21.2%減 2.2%減
9
第3四半期(累計) セグメントごとの前年同期比 【営業利益】
単位:百万円
(単位:百万円)
2,000
1,800
1,594 1,586
1,600
1,400
1,200
1,000
800
513
600
400
262
200 140 129
4
0
-76
-200
2019年 2020年 2019年 2020年 2019年 2020年 2019年 2020年
3Q 3Q 3Q 3Q 3Q 3Q 3Q 3Q
継手事業 防災・工事事業 自動車・ロボット事業 介護事業
継手事業 防災・工事事業 自動車・ロボット事業 介護事業
(旧 管継手事業) (旧 管継手関連事業) (旧 金属塑性加工事業)
0.5%減 48.9%減 76百万円損失計上 7.5%減
10
セグメント構成比
介護事業
(単位:百万円) 介護事業 その他 単位:百万円
その他
1,252
74
売上高 1,225 74
9% 9% 0%
自動車・ロボット事業 0%
1,409 自動車・ロボット事業
10% 1,110
継手事業 8% 継手事業
8,144 8,339
56% 58%
防災・工事事業 防災・工事事業
3,550 3,553
25% 25% 2020年3Q
2019年3Q
自動車・ロボット事業 介護事業 その他 介護事業 その他
129 26 単位:百万円
4 140 22 セグメント利益 6% 1%
0% 6% 1% 7%
自動車・ロボット事業
▲ 76
防災・工事事業 継手事業 -4% 継手事業
513 1,594 1,586
23% 70% 76%
82%
防災・工事事業
262
13%
14%
2019年3Q 2020年3Q
11
連結貸借対照表(抜粋)
(単位:百万円)
2019年期末 2020年3Q
前期末比
金額 構成比 金額 構成比
流動資産合計 14,710 51.4% 13,076 50.1% ▲1,634
固定資産合計 13,902 48.6% 13,000 49.9% ▲901
資産合計 28,612 100.0% 26,076 100.0% ▲2,536
負債合計 9,926 34.7% 7,379 % ▲2,546
純資産合計 18,686 65.3% 18,696 % 10
負債純資産合計 28,612 100.0% 26,076 100.0% ▲2,536
(主な要因) 流動資産 : 未成工事支出金 ▲982、受取手形及び売掛金 ▲719
固定資産 : 関係会社出資金 ▲827
負債 : 未成工事受入金 ▲1,081、 買掛金 ▲370、 長期借入金 ▲389、
未払費用 ▲366
純資産 : 親会社株主に帰属する四半期純利益 +900、 配当金 ▲802
12
連結損益計算書(抜粋)
単位:百万円
前連結会計年度比
2019年3Q 2020年3Q
(増減額/増減率)
売上高 14,431 14,304 ▲126 ▲0.9%
売上原価 9,270 9,493 223 2.4%
売上総利益 5,161 4,810 ▲350 ▲6.8%
販売費及び一般管理費 3,258 3,274 15 0.5%
営業利益 1,902 1,536 ▲365 ▲19.2%
経常利益 1,991 1,526 ▲464 ▲23.3%
親会社株主に帰属する
1,374 900 ▲473 ▲34.5%
四半期純利益
真空機器 : 5G関連の設備需要の伸びにより売上は増加するも、継手事業全体の販管費増加が
減益要因となる。
消防設備工事: 売上は堅調に推移するも、売上原価の増加により大幅な減益となる。
13
2. 2020年12月期 業績予想
14
2020年12月期連結業績予想 SUMMARY
連結業績
当期の連結業績予想は、新型コロナウイルス感染拡大の前に作成しており、同ウイルスによる業績への
影響は反映しておりません。また、同ウイルスによる業績への影響には不確定要素が多く、合理的な算定
が困難でありますので、現時点で業績予想の変更は行っておりません。各事業を取り巻く環境は、コロナ禍
で厳しさを増しておりますが、引き続き業績予想の達成に向け尽力して参ります。尚、業績予想修正の必要
が生じた場合には、速やかに開示いたします。
継手事業(旧 管継手事業)
水道用フレキシブル継手は、第4四半期での復調に期待しております。
真空機器では、上期業績に貢献した国内半導体メモリーメーカー様における真空配管工事の次期工事が、
第4四半期から開始されます。来期にまたがる工事のため、今期業績への寄与度(今期売上と来期売上の
比率)は、工事の進捗により変動するものと思われます。
防災・工事事業(旧 管継手関連事業)
消防設備工事は、当第3四半期のようなオリンピック等の影響は薄れ、堅調に推移するものと思われます。
貯水タンク「マルチアクア」の個人住宅向けは、住宅メーカーとの提携により増加が予想されるものの、
避難所・BCP向けは、コロナ禍で低調に推移するものと思われます。
自動車・ロボット事業(旧 金属塑性加工事業)
自動車関連が回復基調にあるものの、コロナ禍の長期化により累積したマイナスを重く見ております。
決算期末に向け、マイナス幅の縮小に努めて参ります。
介護事業
レンタルの継続契約に支えられ、堅調に推移する見込みです。
15
2020年12月期連結業績予想
単位:百万円 単位:百万円
25,000 3,000
2,569
2,650
19,858
20,600 2,441 2,342
18,692 18,999 2,500
20,000
2,000
15,000
14,517 1,786 1,696 1,750
1,333
1,500
1,207
10,000 1,010
1,000
5,000
500
0 0
2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
12月期 12月期 12月期 12月期 12月期 12月期 12月期 12月期 12月期 12月期
予想 予想
前期比 前期比
売上高 8.4%増 営業利益 13.2%増
親会社株主に帰属する
3.2%増
当期純利益
本資料作成時点で、期初に開示いたしました当期の連結業績予想に、変更はございません。
16
第3四半期連結業績の予想比
単位:百万円
25,000 3,500 3,500
20,600
3,000 3,000
20,000 2,650
2,500 2,500
15,000 14,304 1,750
2,000 2,000
1,536
10,000 1,500 1,500
1,000 1,000
900
5,000
500 500
0 0 0
2020年 2020年 2020年 2020年 2020年 2020年
3Q 通期 3Q 通期 3Q 通期
実績 予想 実績 予想 実績 予想
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 当期純利益
通期進捗率 69.4% 通期進捗率 58.0% 通期進捗率 51.4%
本資料作成時点で、期初に開示いたしました当期の連結業績予想に、変更はございません。
17
3. TOPICS
18
新潟工場の拡張(継手事業) ①
計画の概要
新潟工場(1969年設立)は、伸縮管継手の主力工場としての役割を担っております。
生産効率の向上と、製品対応力の強化によるマーケット獲得を目的とし、工場を拡張いたします。
既存工場の隣接地に工場を増設し、既存の工場と一体化することで、工場規模の拡大と設備の充実を図ります。
工場拡張による効果
伸縮管継手
新潟工場での生産比率を高め、生産効率と技術力の向上を目指して参ります。
近年増加傾向にある大型配管※1の需要に、工場規模の大型化で効率的に対応できるようになります。
フレキシブル継手
工場規模の拡大により、長尺製品の生産効率が向上します。
中でも老朽化した水道管を更新するSDF工法※2用のフレキシブル継手(特に200m超の長尺製品)の製造に、
効果が大きいと考えております。
増設する工場のイメージ
増設する工場の概要
所在地 : 新潟県村上市山辺里295
敷地面積 : 約3,300㎡
延床面積(予定) : 約1,800㎡
総投資額(予定) : 約540百万円 (参考)別途 用地取得費 約90百万円
工期(予定) : 2020年11月着工~2021年6月完成
19
新潟工場の拡張(継手事業) ②
今後の見通し
投資回収は約5年で計画しており、2026年以降、業績への貢献が大きくなる見込みです。
本件による今期の業績に与える影響につきましては、軽微であると考えております。
補足
※1 大型配管: 大型の配管は、発電所などの重要な配管に用いられることが多く、
そのため、大型配管の製造には、法令などに定められた厳しい基準を
クリアできる技術と、大型の製品を製造できる設備が必要になります。
工場拡張により、複数の大型配管の同時生産が可能となるため、
受注拡大に努めて参ります。
※2 SDF工法: 老朽化した水道管の中に、新しくフレキシブル継手を通すことで、既存の
水道管を掘り起こす必要なく水道を維持する工法で、工期が短く、特に
掘り起こしが困難な場所での施工に効果的であります。
国内では、高度成長期に急速に拡大した水道網の配管が、老朽化により
一斉に更新時期を迎えておりますが、更新が追いついておりません。
このことから、SDF工法の需要が拡大するものと考えております。
SDF工法で線路下の水道管
を更新するイメージ
SDF工法の施工現場
20
2020年12月期 第3四半期決算
補足説明資料 - 完 -
株式会社テクノフレックス
証券コード:3449
21