3446 JTECCORP 2019-08-09 15:00:00
中期経営計画策定に関するお知らせ [pdf]
2019 年8月9日
各 位
会 社 名 株式会社ジェイテックコーポレーション
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 津 村 尚 史
(コード番号:3446 東証マザーズ)
問合せ先 取 締 役 管 理 部 長 平 井 靖 人
(TEL. 072-643-2292)
中期経営計画策定に関するお知らせ
当社は、2020 年6月期を初年度とした 4 ヶ年(2020 年6月期~2023 年6月期)の中期経営計画を策
定しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1. 中期経営計画策定の背景
当社は、
「オンリーワンの技術により、広く社会に貢献する」ことを経営理念に掲げ、
「科学技術
イノベーションの創出に貢献する製品開発を推進する」ことを経営方針に定めております。
事業環境としては、世界の放射光施設、X線自由電子レーザー施設の新設及びバージョンアッ
プが積極的に行われている状況であり、今後における当社の業務拡大とともに世界の科学技術の
発展に寄与できる大きな可能性を感じております。
そのような状況の中、当社では引き続き既存事業の伸長を図るとともに、2019 年6月 13 日に
「新たな事業の開始に関するお知らせ」にて公表しましたとおり新規事業を開始し、本格的に推
進していくこととなりました。
このように、新規事業の開始とともに事業規模が明確になってきたことに伴い、今回中期経営
計画の発表を行うに至りました。今後は、経営環境の変化等に柔軟に対応するため、原則として
毎期改定を行うローリング方式の中期経営計画を発表してまいります。
2. 中期業績目標
(単位:百万円)
2020 年 6 月期 2021 年 6 月期 2022 年 6 月期 2023 年 6 月期
オプティカル事業 1,250 1,500 1,800 2,200
ライフサイエンス・
200 300 400 500
機器開発事業
新規事業 - 480 1,220 2,800
売上高 1,450 2,280 3,420 5,500
営業利益 278 652 1,122 2,045
経常利益 302 676 1,145 2,069
(経常利益率) 20.8% 29.7% 33.5% 37.6%
当期純利益 208 466 790 1,427
3. 中期経営計画の概要
新社屋(本社棟・加工棟・計測棟)の建設(2019 年7月稼働)により、受注の増加や新規事業
への展開を見据えた生産能力の増強と業務の効率化を図ってまいります。各事業の概要は下記の
とおりです。
【オプティカル事業】
国内外の放射光施設及びX線自由電子レーザー施設向けのナノ集光ミラー、高調波カットミラ
-及び回折格子用ミラー等の需要に応えるために、新社屋を建築し、従来と比べ生産能力の倍増
を目標に設備投資を進めてまいります。同時に製造コストの削減に取組み製造工程の効率化を図
るため、既存の前加工装置の加工精度を高めるだけでなく、新しい独自の前加工装置の開発を推
進してまいります。
また、次世代放射光施設(第 4 世代)のための高機能型X線集光ミラーとして開発した形状可
変ミラーの拡販を行い、さらに回転楕円ミラー、ウォルターミラー等の次世代向けの商品開発を
推進してまいります。
【ライフサイエンス・機器開発事業】
独自の3次元細胞培養技術 CELLFLOAT®をもとに創薬への商品展開を図るために、iPS 細胞向け
自動細胞培養装置 CellPetⅡや3次元大量培養装置 CellPet 3D-iPS 関連機器の開発を推進してま
いります。新製品の CellPet 3D-iPS 及び CellPet FT については、国内ユーザーの評価に時間が
かかるため、早期の海外展開を検討してまいります。
当社の創薬スクリーニング自動化装置をもとに、各種大型細胞培養装置の受注や企業からの委
託開発の受注につなげてまいります。
【新規事業】
オプティカル事業、ライフサイエンス・機器開発事業に次ぐ第3の事業を育成するため、独自
のナノ製造技術(EEM ナノ加工や RASDI/MSI ナノ計測)を用い、X線光学素子として他の産業分野
での製品化や高精度マスク基板製造工程に当社のナノ製造技術を適用してまいります。同時に、
新しいナノ加工装置(PVCM)の商品化も目指し、下記のような分野にて大手企業と共同開発に取組
んでまいります。
・次世代半導体製造及び評価装置用光学素子
・X線顕微鏡用光学素子
・高精度マスク基板における当社ナノ加工・計測技術の適用
・水晶振動子ウェハ加工装置及び検査装置
各分野ともに、量産に向けた2次試作開発を経て、本格的に量産化を進めてまいります。特に
次世代半導体製造及び評価装置用光学素子においては、従来のカスタムメードの生産体制から量
産化体制への構築を図ってまいります。また、X線顕微鏡用光学素子においては各種X線分析装
置メーカーへの提案を実施し、高精度マスク基板における当社ナノ加工・計測技術の適用では技
術的目途をたて、量産化に向けた体制作りを進めてまいります。水晶振動子ウェハ加工装置及び
検査装置においても、2次試作開発をもとに量産装置を開発してまいります。
さらに、新しい第3の事業として、ライフサイエンス事業の再生医療における長年培った培養
技術をもとに、当社の再生医療向け培養システムの販売だけでなく、再生医療に関する支援事業
の創出を計画しております。
4. 2020 年 6 月期の収益について
2020 年 6 月期の売上高及び売上総利益は、2019 年 6 月期と比べて同程度の増加率にて見込んで
おりますが、それらと比べ販管費の増加を大きく見込んでおり、単年度収益の圧迫要因と考えて
おります。これは、下記に示すような 2020 年 6 月期特有の販管費を多く見込んでいるためであ
り、2020 年 6 月期のみ販管費率が非常に大きくなることにより、営業利益以下の段階損益が他の
事業年度と比べて大きく下がると考えております。
・新規事業関連等による研究開発費の増加
・優秀な人材確保のための給与水準の引き上げを主因とする人件費の増加
・新社屋の建設関連
・建物の減価償却費の増加
・什器費用、引越関連費用の計上
・新社屋取得に伴う不動産取得税の計上
(注)
本中期経営計画につきましては、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づ
いており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大
きく異なる可能性があります。
以 上