3446 JTECCORP 2020-08-12 15:00:00
中期経営計画策定に関するお知らせ [pdf]
2020 年 8 月 12 日
各 位
会 社 名 株式会社ジェイテックコーポレーション
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 津 村 尚 史
(コード番号:3446 東証マザーズ)
問合せ先 取 締 役 管 理 部 長 平 井 靖 人
(TEL. 072-655-2785)
中期経営計画策定に関するお知らせ
当社は、2021 年6月期を初年度とした3ヶ年(2021 年6月期~2023 年6月期)の中期経営計画を策
定しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1. 中期経営計画策定の背景
当社は、
「オンリーワンの技術により、広く社会に貢献する」ことを経営理念に掲げ、
「科学技術
イノベーションの創出に貢献する製品開発を推進する」ことを経営方針に定めております。また、
当社事業を通して全てのステークホルダーの皆様の期待に応え、人々の QOL の向上を目指し、広
く社会に貢献したいと考えております。
事業環境としましては、2020 年6月期は新型コロナウイルスの感染拡大による影響もあり業績
目標数値は未達となりましたが、オプティカル事業のユーザーである研究者からの需要は依然と
して旺盛であり、今後の業務の拡大とともに、世界の科学技術の発展に寄与できる大きな可能性
を感じております。
また、既存事業の伸長を図るとともに、既存事業のコア技術をもとにしたいくつかの新規事業
にも着手をしており、具体的な成果が表れてきているものもあります。
このように、当社の目指す事業領域や事業規模が明確になってきているものの、事業環境は目
まぐるしく変化をしており、その変化に柔軟に対応すべく、原則として毎期改定を行うローリン
グ方式の中期経営計画を公表することとしております。
2. 中期業績目標
(単位:百万円)
2021 年 6 月期 2022 年 6 月期 2023 年 6 月期
オプティカル事業 963 1,500 1,800
ライフサイエンス・機器開発事業 110 300 400
新規事業 370 940 3,300
売上高 1,443 2,740 5,500
営業利益 215 827 2,106
経常利益 237 849 2,128
(経常利益率) 16.5% 31.0% 38.7%
当期純利益 163 585 1,468
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3. 中期経営計画の概要
新型コロナウイルスの感染拡大により、事業活動のスピードダウンを余儀なくされたものの、
市場規模の拡大を背景とした既存事業の伸長を図るとともに、引き続き新規事業への注力を図っ
てまいります。なお、各事業の概要は下記のとおりであります。
【オプティカル事業】
現在、新しい第4世代の放射光施設の建設またはバージョンアップや、X線自由電子レーザー
施設の建設が競い合って進んでいる状況にあり、特に中国において建設ラッシュが続いておりま
す。これら次世代の高度化施設の建設またはバージョンアップによる光源の強化に対応すべく、
新しい光学系の構築が求められているため、回転楕円ミラー、形状可変ミラー、各種ウォルター
ミラー等の次世代放射光施設向けの新製品の開発・販売を推進してまいります。
また、生産工程の効率化を図るため、既存の前加工装置の加工精度を高めるだけでなく、前加
工協力会社との技術提携等による効率化を目指してまいります。
【ライフサイエンス・機器開発事業】
当社設立時より、各種自動細胞培養装置のカスタム製品の製造販売を進めてまいりましたが、
現在は汎用型機器の製品開発に注力しており、自動細胞培養装置 KB2000 及び卓上型自動細胞培養
装置 MakCell®を開発し販売を開始いたしました。
また、独自の3次元細胞培養技術 CELLFLOAT®を用いた再生医療の研究開発を推進し、大阪大学
医学部や横浜市立大学医学部との共同研究により臨床研究を目指しておりますが、製品販売とし
てはこれらの関連製品から機器開発案件への売上構成のシフトが進んでおり、その一例として、
水晶振動子ウエハ加工システムの開発受託案件があります。引き続き、機器開発事業における新
規事業開拓にも注力してまいります。
【新規事業】
オプティカル事業、ライフサイエンス・機器開発事業に次ぐ第3の事業を育成するため、オプ
ティカル事業における独自のナノ加工技術(EEM)やナノ計測技術(RASDI/MSI)を用いた新規事業
展開を行い、また、ライフサイエンス・機器開発事業においては、再生医療関連や独自の加工技術
(PCVM)を用いた装置開発による新規事業展開を行ってまいります。
具体的には、下記のような分野にて大手企業との共同開発に取組んでまいります。各分野とも
に、量産に向けた2次試作開発を経て、本格的に量産化を進めてまいります。
・次世代半導体製造装置関連のX線光学素子
・走査型X線顕微鏡、衛星搭載型X線望遠鏡用X線光学素子
・高精度マスク基板における当社ナノ加工・計測技術の適用
・水晶振動子ウエハ加工システム
・再生医療に関する支援事業の創出、医療機器事業への展開
「次世代半導体製造装置関連のX線光学素子」においては、従来のカスタムメードによるX線
ミラーの生産体制から量産化体制への構築を図ってまいります。
「走査型X線顕微鏡、衛星搭載型X線望遠鏡用X線光学素子」においては、各種X線分析装置
メーカーへの提案を実施してまいります。
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「高精度マスク基板における当社ナノ加工・計測技術の適用」では、早期に技術面での目途を
立て、量産化に向けた体制作りを進めてまいります。
「水晶振動子ウエハ加工システム」においても量産装置の開発を進めており、事業化の目途が
立つまでとなりました。
また、長年培った細胞培養技術をもとにした「再生医療に関する支援事業の創出」を計画して
おり、さらに、昨今需要が高まっている「医療機器事業への展開」についても、大学や大手企業と
の共同開発を進めつつ取り組んでまいります。
(注)
本中期経営計画につきましては、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づ
いており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大
きく異なる可能性があります。
以 上
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