3439 J-三ツ知 2021-07-30 15:30:00
中期経営計画策定に関するお知らせ [pdf]

                                              2021 年7月 30 日
各    位
                                会社名   株 式 会 社 三 ツ 知
                                代表者名 代 表 取 締 役 中 村 和 志
                                 (コード:3439 JASDAQ・名証第二部)
                                問合せ先 取締役総務部長 村越 康幸
                                (電 話 0568-35-6350)


                  中期経営計画策定に関するお知らせ

 当社は、2021 年7月 30 日開催の取締役会の決議により、2022 年6月期を初年度とする中期経
営計画について下記の通り決議しましたのでお知らせいたします。
                          記
1.基本的な考え方
 当社は冷間鍛造メーカーとして、お取引様のニーズに対応し、工場や拠点を拡張することで事
業を成長させてまいりましたが、自動車業界 100 年に一度の大変革期を迎え、当社を取り巻く環
境は大きく変化してまいりました。持続的成長のためには、これまでの考え方、働き方、仕組み
を転換しつつ、社会から求められる企業として生き残っていくことが不可欠と考え、転換、改善
と組織力の強化、持続的な社会づくりへの貢献を指針とし本中期経営計画「ビジョン 2021」を策
定しました。本計画の詳細につきましては、別添資料をご参照ください。


2.対象期間
 2022 年6月期から 2024 年6月期まで(3ヶ年)


3.ビジョン 2021 骨子
 (1)経営戦略
    「組織としての既存事業の構造強化と体質改善」
 (2)数値目標
    計画3年目で売上 130 億円、営業利益率5%の達成
 (3)施策方針
    ①既存事業の構造強化
     ・事業戦略に紐づいた技術営業方針の策定
    ②体質改善
     ・付加価値構造の転換と実効性の改善
     ・社内整備と人財育成
    ③SDGs に関する取り組み


 なお、本資料に記載されている将来に関する見通しは、現時点で入手可能な情報に基づき当社
が判断した見通しであり、不確実性やリスクを含んでおります。実際の結果は様々な要因によっ
て見通しと異なる可能性がありうることをご了承ください。
                                                      以上
中期経営計画(ビジョン2021)
対象期間2022年6月期~2024年6月期




 2021年7月30日
 株式会社三ツ知
 代表取締役社長
 中村和志
                                             Strictly Private & Confidential




メッセージ

               「100年企業を実現する。」
三ツ知グループはこれまで工場や拠点の”拡張”により事業を成長させてきた。
特にこれまでのグループの発展は個の力により支えられてきた。
コロナ後のビジネス環境を踏まえると、グループとして盤石な収益体制を築く ことが不可欠である。
まずグループ保有の経営資源を最大限に有効活用するため、体質の      ”改善” を実行し、
組織力を高める。
改善した体質を基に持続的な成長を実現し “100年企業” を目指す。
今回の経営計画(ビジョン2021)のキーワードは 「転換」 である。
体質を改善するためには「考え方の転換」、「働き方の転換」、「仕組みの転換」が必要となる。

100年企業を実現するためには、自社発展のみならず、社会発展への貢献が不可欠である。
三ツ知グループはSDGsの取組を通じて、持続可能な社会づくりを推進し、
社会から求められる企業を目指す。


ビジョン2021はこれからの三ツ知の具体的な指針であり、必達の目標である。



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ビジョン2021の位置づけ
        ビジョン2021では、既存事業の構造強化と組織としての体質改善を実現。


                         5年後に
                        目指すところ
                                                    社会
          ビジョン2021
         で目指すところ                              株主様        取引先様

                              事業領域を広げる              社員
これまでに
やってきた
 ところ                 組織として連携する

                      ◆ 各社ではなく、グループ全体最適を目指す         成長成果
                                                     を還元
                      ◆ 考え方、働き方、仕組みの転換が必要
        個が集まる

                ◆ 海外のネットワーク構築(タイ・アメリカ・中国)
                ◆ 製造機能の獲得(三ツ知製作所・三ツ知部品工業)
                ◆ 製造機能の強化(三ツ知春日井)
                ◆ 製造機能の拡張(創世エンジニアリング)


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前中期経営計画の振り返り




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前中期経営計画の振り返り                                                        Strictly Private & Confidential




概要の振り返り
           「成長戦略」、「機能強化」、「効率化」を柱とした取り組み。
                           •   技術研究・伝承
             ⚫ 基礎的事業力の向上   •   原価低減
                           •   品質向上
                           •   中部地域 競争激化への対応
             ⚫ 国内地域戦略      •   東日本地域 地域企業との取引増強
  成長戦略                     •   西日本地域 九州戦略の実施
                           •   海外投資 海外拠点の能力拡大
             ⚫ 海外戦略        •   海外人材 人員増強、教育体制強化
                           •   海外支援組織 海外部の新設
             ⚫ 新商品戦略       •   商品開発体制 人員増強・取組強化
                           •   派生商品+新商品 将来の中核事業への先行投資

                                  •   ガバナンス 海外拠点監査の充実
                ⚫ 経営体制            •   IR 広報体制強化/名証2部重複上場
    経営理念
                                  •   本社移転 当社プレゼンスの上昇/効率化
                ⚫ 組織再編            •   本社組織再編 海外、人事関連部等の再編・強化
     機能強化                         •   子会社再編 中期経営計画期間中にグループ再編検討

                ⚫ 人事戦略            •   人材育成 人材育成プログラムの構築
                                  •   組織 人事部新設によるグループ人事掌握・最適配置

                ⚫ 財務戦略            •   目標数値の明確化
                                      5年後に売上150億円、経常利益10億円、ROE10%


             ⚫ 組織効率        •   統合 本社移転による物流・人事の効率化
                           •   既存組織の集約 国内拠点の集約検討


             ⚫ 業務効率        •   人事/業務の効率化
   効率化                         本社移転および拠点集約による管理業務の効率化



             ⚫ 資産効率        •   国内及び海外不動産の有効活用




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前中期経営計画の振り返り                                         Strictly Private & Confidential




数値の振り返り
前中期経営計画(2016年時点)における5年後目標は、コロナ禍による受注減少のため未達。

                                            単位:百万円

                              2021年6月期
                          (前中計における5年後目標)
       項目
                 目標       実績       差異       課題

       売上高
     (収益認識に関する   15,000   13,783   ▲1,217
     会計基準適用:無)

                                         外部環境に狼狽え
                                         ない、筋肉質な企
      経常利益        1,000     619     ▲381
                                         業体質が構築でき
                                         ていない。

       ROE         10%       5%     ▲5%




                                                                             5
前中期経営計画の振り返り                                    Strictly Private & Confidential




施策の振り返り
               施策実行により新たな課題と伸びしろを認識。

     基本方針                  新たな課題と伸びしろ
               ① 得意先様との取引は拡大しているが、従来の延長線上にあり、
                 攻めのアプローチにより、更なる拡大の余地がある。
               ② 三ツ知春日井との合併により、製造機能を強化してきたが、
                 グループの連携により、ものづくり企業としての質を高められる。
     成長戦略
               ③ 技術人材が分散しており、技術人材の横断・集約により、得意先ニーズ
                 の深掘力、成長分野の開拓力の強化が期待できる。
               ④ 設備導入により脱属人化と効率化を図っているものの、働き方や考え
                 方の転換により、更なる改善の余地がある。


               ① 本社移転、組織再編等により、グループ連携の土壌を構築したが、連
                 携の質をもう一段高めることで、成長・効率化が図れる。
     機能強化
               ② 教育体制を整えつつあるが、キャリアパスへのつながりについて再考
                 することで、従業員のモチベーションアップとレベルアップが見込める。


               ① 組織集約により重複業務の整理を進めているが、業務そのものを見直
                 すことで、更なる業務効率改善の余地がある。
     効率化
               ② 各社個別の利益追求となっており、グループ横断的な管理により、グ
                 ループ利益の最大化が期待できる。



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新・中期経営計画(ビジョン2021)




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ビジョン2021骨子
            既存事業の構造強化と組織としての体質改善を実現。

        経営戦略
        「既存事業の構造強化と組織としての体質改善」

        数値目標
        計画3年目で営業利益率5%の達成

        施策方針
        ①既存事業の構造強化
          ・事業戦略に紐づいた技術営業方針の策定
        ②体質改善
          ・付加価値構造の転換と実効性の改善
          ・社内インフラの整備と人材育成
        ③SDGsに関する取り組み




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数値目標
                安定的に営業利益率5%以上を達成する企業体質を構築。
単位;億円                        ビジョン2021                           5年後の目指す姿
                                              5.0%
   160                                                                5.0%          5.0%
                                                                  150億円
                138億円                                       (収益認識に関する会計基準適用:有)
   140
         収益認識に関する                       130億円
         会計基準を適用                                  中国:6億円                            4.0%
   120
                121億円
                           中国:5億円                 アメリカ:11億円

                    3.6%   アメリカ:9億円
                                                  タイ:17億円
   100                     タイ:14億円                                                  3.0%

    80

                                                                                    2.0%
    60                     日本:92億円                日本:98億円


    40
                                                                                    1.0%

    20


     0                                                                              0.0%
                    21.6                   24.6                    26.6
                                      (ビジョン2021 3期目)
              日本売上高         タイ売上高        アメリカ売上高        中国売上高         営業利益率
   ※ビジョン2021より収益認識に関する会計基準によります。そのため、前中期経営計画の5年後売上高目標である150億円とビジョン2021の5年後売上高
   目標の150億円は会計基準が異なります。
   ※1CNY=16.5円、1USD=108円、1THB=3.5円にて算出。


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既存事業の構造強化(事業戦略)
                既存分野のシェアを拡大し、既存事業の構造を強化。
              長期的な事業規模拡大のために新規分野への種まきを実施。



     メガTier2を目指す。                 既存分野における優位な地位の確立
                             ①②
 新                           得意先のサプライチェーン再編等、
 規
 得        2            4     自動車市場のパワーバランスが変化している。
 意                           ①②でのシェア拡大により、
 先
                             現在のポジションよりも優位なポジション(メガTier2)
                             を確立する。
 既                           まずは、九州営業所を設立し、関係子会社の顧客基
 存                           盤を活かし、グループシナジーの創出から始める。
 得        1            3
 意
 先
                             ③④   持続的成長のための新規分野の開拓
        既存分野          新規分野   今後の更なる売上規模の拡大を目指し、
                             徹底的な市場・得意先の調査を基に、
                             新規分野開拓のための戦略を立て、推進する。



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既存事業の構造強化(技術営業方針)
            営業スタイルを、ニーズを先取りした提案型営業に転換。

  1   営業部+技術部の同伴営業の強化
      +αの技術提案を行うために、営業部と技術部の同伴営業頻度を引き上げる。

  2   技術人材の拡充のための育成計画を策定
      グループ各拠点を活用した技術人材の育成プログラムを構築し、
      グループ内に技術人材を拡充する。

  3   +αの技術提案に繋がる研究開発の推進
      自動車部品市場の動向とお客様のニーズを見極め、
      研究開発分野を特定し、経営資源を重点配分する。

  4   人員体制と業務の見直し
      営業の役割を再定義し、役割を全うできる体制を構築する。
      業務の見直しを行い、営業間接業務の時間の短縮によって得意先様への訪問時間を増大させ、
      よりきめ細やかな提案を行っていく。

 5    独立系であることを活かした多面的なニーズ収集
      複数のお客様のニーズを整理して、潜在的なニーズを推測しアプローチする。
      多面的な情報を基に、これからの注力領域を見極める。



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体質改善-付加価値構造の転換と実効性の改善-
              考え方・働き方・仕組みの転換により、利益率を改善。
1   製造効率の改善
                              働き方の
    ・ムダの無い柔軟な労務費構成の実現。 考え方の
                        転換     転換
                                                  仕組みの
    ・ハイサイクル化と非稼働時間の大幅短縮を狙った積極的な設備投資。               転換
                            考え方の
    ・製造工程の見直しによる歩留まり率の改善。    転換

2   内製比率の引き上げ
                                    考え方の   仕組みの
    ・内外製判断基準の見直しによる工場稼働率の向上。  転換   転換
                                     考え方の           仕組みの
    ・グループ横断的な生産管理による設備稼働率のバラツキの是正。    転換             転換
    ・最新生産設備導入による生産容量の拡大、及び内製化余地の創出。 仕組みの転換

3   品質に係るコストの削減
                             考え方の
    ・重点管理製品群の抽出と発生源対策の強化。     転換
                     考え方の 仕組みの
    ・不良を出さない製造工程の追求。  転換   転換

4   物流コストの削減
                             考え方の
    ・物量に合わせた最適な費用体系の探索・導入。    転換
                               考え方の
    ・物量増加を見据えた拠点再構築と自動化の検討。     転換

5   間接コストの削減
                             考え方の     働き方の
    ・業務フローの見直しによる間接業務の効率化。  転換         転換
                                       仕組みの
    ・間接業務の標準化・効率化と基幹システム統合の検討。          転換




                                                                                  12
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体質改善-社内インフラの整備と人材育成-
                 基幹システムの統合により、業務効率を改善する。
                 教育制度を再構築し、個々人の目標達成を促す。
                   仕組みの                               考え方の       仕組みの
 システムの統合(イメージ)      転換
                                   教育制度の再構築(イメージ)      転換         転換

Before                                    必須技術・知識      昇進要件となる教育
            帳票    システム       業務
                                   職位1   ・~~~         ・~~~

        本
        社                          職位2   ・~~~         ・~~~

                              統合
                                   職位3   ・~~~         ・~~~
                              作業
        工                                                                 反映
        場

                         全体把握に負荷
                         意思疎通の分断
After
            帳票   システム        業務
                                                    各従業員の目標管理シート
        本
        社
                                   各従業員のレベルアップ
                                                     積極的な学びを促す仕
        工                                            掛けと組織的フィード
        場                標準化・効率化                     バックにより、自立社員
                           を図る                        を育む土壌をつくる


                                                                               13
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SDGsに関する取り組み
       三ツ知グループはSDGsの取組を通じて、持続可能な社会づくりに貢献する。


重点項目                      実行ステップ

                          1 現状の取り組みを整理
                            左記の重点項目を軸に、現在の業務内容で関
                            連性のある取り組みについて、注力状況、課題
                            について整理。

                          2 今後の取り組みを決定
                            現状把握を踏まえて、経営陣とプロジェクトメン
                            バーで今後の取り組み、目指す姿を議論。


                          3 アクションプランを策定
                            決定した取り組みを実現するための詳細なアク
                            ションプランを策定。


                          4 定期的なモニタリングを実施
                            取り組み状況を定期的にモニタリングし、継続
                            的な活動とする。



                                                                     14
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