3409 北日本紡績 2021-07-21 14:30:00
株主割当増資に係る調達資金の使途及び支出予定時期の変更に関するお知らせ [pdf]

                                                 2021 年7月 21 日
各 位
                              会 社 名     北日本紡績株式会社
                              代表者名    代表取締役社長 粕谷 俊昭
                                      (コード:3409 東証第2部)
                              問合せ先     取締役 篠原 顕二郎
                                       (TEL.076-277-7530)


        株主割当増資に係る調達資金の使途及び支出予定時期の変更に関するお知らせ


 当社が 2021 年 11 月 27 日に発行した新株式(以下、
                                「本新株式」といいます。
                                           )に係る調達資金の使途及
び支出予定時期について変更がありましたので、下記の通りお知らせいたします。


                          記


1. 変更の理由・経緯
 当社は、2020 年9月4日付適時開示「株主割当による新株式発行に関するお知らせ」にてお知らせした
とおり、新規事業の立ち上げ、及び既存事業の拡充として、テキスタイル事業の原材料の調達、ヘルスケア
事業のマスク製造設備の投資及び原材料の調達、リサイクル事業の立ち上げ、紡績糸の研究開発費用及び運
転資金への追加投資の資金確保のため 631 百万円の調達を目的として、株主割当による新株式発行を致しま
した。また、2020 年 11 月 27 日付適時開示「株主割当増資に係る発行新株式数の確定に関するお知らせ」
にてお知らせしたとおり、新株式への応募が当初の見込みを下回り、430 百万円となったことから、当初定
めた使途優先順位に基づき「当社の運転資金」を 50 百万円減額する変更を行いました。
 しかしながら、2021 年5月時点までの各事業における状況の変化により、資金の使途と支出予定時期に
ついて重要な変更が生じております。各事業・使途における変更理由は以下のとおりであります。


  ①    ヘルスケア事業の拡充につきましては、2020年9月の事業立ち上げ後、新たにクリーンルームや生
      産設備等を購入しましたが、生産量を安定的に維持するため株式会社中部薬品工業に原材料の調達
      から加工までを委託することとなったため、使途目的を一部変更し、委託加工費の支出を含めるこ
      とにいたしました。また、完成したマスクの一部は株式会社中部薬品工業にも販売しておりました。
      しかし、当初はマスクの製造販売が好調でしたが、2021年1月以降に他社の新規参入等による競合激
      化に伴い計画通りの製造量の増加には至らなかったことや、2021年3月までに予定していた株式会社
      中部薬品工業からの製造および包装機械購入の支払いが2021年5月に後ろ倒しとなったことで充当の
      状況が遅れていることから、支出予定時期を2021年5月末までに延長いたしました。
  ②    リサイクル事業の立ち上げにつきましては、2020年9月の事業立ち上げ後、北陸三県を皮切りに、
      大手製造メーカー及び産廃業者と廃プラスチックの引き取りについて交渉を行ってまいりましたが、
      新型コロナウイルスの感染拡大の影響により本格的な取引の開始が遅れております。現在は取引に
      先立ち、白山工場内にプラスチックリサイクルの設備として、作業用地の整備および機材の搬入を
      進めておりますが、実際の出金については2021年5月以降となることから、支出予定時期を延長いた
      しました。
  ③    紡績糸の研究開発費用につきましては、2020年9月の研究開始以降、他機関からの専門的アドバイ
      スのもと、抗菌・抗ウイルス機能を有する紡績糸の開発、さらに地元企業とのタイアップにより編、
      織、染の段階の試作を重ねてまいりましたが、抗菌・抗ウイルス機能の試験結果の判定に時間を要
      すること、未だ市場に上市できるような確実な抗菌・抗ウイルスの効用が確認できていなかったこ
      とから、支出予定時期を延長いたしました。なお、現時点では試験結果を検証している段階である
      ため、具体的な情報開示をすることができない状況ではありますが、新規開発製品の効用が確実と
      なった段階で、速やかに開示致します。
  ④    テキスタイル事業の拡充につきましては、2021年3月期の当該事業の売上高は337百万円(前期比
      51.2%増)と順調に事業が拡大しております。事業の拡充にあたり原材料である生機の調達費用へ
      の充当を想定しておりましたが、当該原材料調達のうち50百万円は下記⑤の通り短期借入金を利用
      した前払にて対応しております。ただし、今後いっそうの事業拡大が見込まれ、2022年3月期には
      2021年3月期以上の売上獲得を計画していることから、2020年12月に、支出予定額は維持し、支出予
      定時期を2022年3月期末まで延長する変更を行いました。
  ⑤    当社の運転資金として、有事に備えて月商の数ヵ月分程度の資金プールが望まれることから130百
      万円を充当する予定でしたが、事業拡大中の上記テキスタイル事業において、原材料の仕入に先行
      して代金の前払が発生し、これを銀行からの短期借入金にて賄い借り換えを繰り返して運用してい
      たところ、当該事業の拡充資金の支出予定時期を延長したと同時に使途の目的を運転資金より一部
      変更し、借入金を借り換えずに期限にて返済することに充てることとしました。2021年3月末までに
      短期借入金の返済に50百万円を充当し、2021年5月に残り20百万円を充当しております。
      運転資金の残額の60百万円につきましても、売上規模が拡大している中で予期せぬ資金需要に対し
      ても一定の余裕を持った残高を維持することが必要と考えていることに変わりはなく、当社の2022
      年3月期予算より計算した平均月商は84百万円であることからも、当該金額と同等額以上の手許資
      金を維持できるよう、調達資金60百万円を運転資金に充当していく予定であります。


2. 資金使途変更の内容
 本新株式による資金使途の変更内容は、以下のとおりであります。
                              (変更箇所は_で示しております。
                                             )
【変更前】
        具体的な使途           支出予定額            支出(予定)時期
① ヘルスケア事業の拡充               50 百万円      2020 年9月~2021 年3月
② リサイクル事業の立ち上げ             120 百万円     2020 年 11 月~2021 年3月
③ 紡績糸の研究開発費用               50 百万円      2020 年9月~2021 年3月
④ テキスタイル事業の拡充              80 百万円      2020 年9月~2021 年3月
⑤ 当社の運転資金                  130 百万円     2021 年4月~2023 年3月
 合計                   430 百万円
(注)調達資金が不足したため、当初定めた使途優先順位に基づき「⑤ 当社の運転資金」を 50 百万円減
額しております。今後、運転資金が必要になった場合、保有資産の売却なども含め事業活動に必要な資
金の確保に努めてまいります。


【変更後】
        具体的な使途           支出予定額            支出(予定)時期
                     (カッコ内は2021年5月まで
                        の支出済み金額)
① ヘルスケア事業の拡充           50百万円(50百万円)     2020年11月~2021年5月
② リサイクル事業の立ち上げ        120百万円(1百万円)      2021年5月~2022年3月
③ 紡績糸の研究開発費用           50百万円(2百万円)      2020年11月~2021年12月
④ テキスタイル事業への拡充         80百万円(70百万円)     2020年11月~2021年7月
⑤ 当社の運転資金              60百万円(0百万円)      2021年6月~2022年3月
⑥ 短期借入金の返済             70百万円(70百万円)     2020年12月~2021年5月
          合計          430百万円(194百万円)
(注)1.調達資金が不足したため、当初定めた使途優先順位に基づき「⑤ 当社の運転資金」を 50 百万
    円減額した上で、上記⑤の変更を行いました。今後、運転資金が必要になった場合、保有資産の
    売却なども含め事業活動に必要な資金の確保に努めてまいります。
   2.2021 年 6 月までの支出の状況につきましては、7 月 19 日時点で確定していないため、2021 年 5
    月末までの状況を記載しており、確定次第お知らせいたします。


3. 今後の見通し
 今回の資金使途の変更が 2022 年3月期業績に与える影響につきましては、現時点では未定であり、今後
開示すべき事項が生じた場合は速やかにお知らせいたします。
                                                        以上