3405 クラレ 2019-02-13 11:00:00
2018年度本決算説明 [pdf]
2018年度本決算説明(総括)
2019年2月13日
株式会社 ク ラ レ
2018年度実績
当期実績 前年同期実績 増減
売上高 6,030億円 5,184億円 845億円(16.3%)
営業利益 658億円 764億円 ▲105億円(▲13.8%)
経常利益 612億円 742億円 ▲130億円(▲17.6%)
親会社株主に帰属
する当期純利益
336億円 545億円 ▲208億円(▲38.4%)
参考
円/ドル 110 112
円/ユーロ 130 127
国産ナフサ価格
(千円/kl)
51 39
*たな卸資産のうち製品、原材料及び仕掛品の評価方法を先入先出法に統一し、前年同期の数値は遡及修正しています。
*18年度の実績にはCalgon Carbon社の業績が含まれています。
2
2018年度の主要施策実績
「PROUD 2020」の主要経営戦略に基づき下記の施策を実施
◆光学用ポバールフィルム、市場ニーズに合わせた設備投資を決定
◆PVBフィルム、韓国工場で高機能フィルム生産能力増強を実施
◆水溶性ポバールフィルム、米国における生産能力増強完了
競争優位の および米国新工場建設の投資決定
追求 ◆<エバール>米国における生産能力増強+11,000トン/年稼働開始
◆イソプレン、タイ新プラント建設の投資決定
◆新設コーポレートマーケティンググループによる
ターゲット領域の設定、および横串ワークの始動
◆液晶ポリマーフィルム<ベクスター>、需要増に対応した
新たな事業 生産能力増強を実施
領域の拡大 ◆バイオマス由来のバリア材<プランティック>の事業拡大を目指し、
米国における樹脂生産設備の投資を決定
◆カルゴン・カーボン社の統合を推進
◆グローバルSAPシステムの導入
グループ
総合力強化
◆働き方改革の取組み強化
→ 業務効率化の推進、
在宅勤務制度を導入
3
2019年度通期業績予想
2019年度予想 2018年度実績 増減
売上高 6,300億円 6,030億円 270億円
営業利益 790億円 658億円 132億円
経常利益 750億円 612億円 138億円
親会社株主に帰属
する当期純利益
470億円 336億円 134億円
国産ナフサ/kl 43千円 51千円
ドル(平均) 110円 110円
ユーロ(平均) 130円 130円
4
2019年度重点課題
◆<エバール>新プラントの投資検討
◆水溶性ポバールフィルム、新工場の建設立地および投資検討
競争優位の ◆イソプレン、タイ新プラントのプロジェクト推進
追求 ◆カルゴン・カーボン、米国における能力増強の投資検討
◆メルトブローン不織布、生産能力増強の決定
◆IoTを活用した生産効率、および品質向上への取り組み強化
◆液晶ポリマーフィルム<ベクスター>、本格量産設備の投資検討
新たな事業
領域の拡大
◆コーポレートマーケティング機能の強化による
新領域の探索、および新用途の創出
グループ ◆カルゴン・カーボン事業の統合推進及び、シナジーの具現化
総合力強化 ◆働き方改革の推進
5
配当金について
18年度:42円/株予定
(中間:20円、期末:22円)
■自己株式取得について
・2018年度実績(2018年5月16日~6月4日)
―取得株式総数:2,200,000株 株式取得総額:3,728,894,000円
19年度:42円/株予定
(中間:20円、期末:22円)
■自己株式取得について
・2019年度予定(2019年2月14日~12月26日)
―取得株式上限数:500万株 株式取得上限額:100億円
6
2018年度決算説明
2019年2月13日
株式会社 ク ラ レ
ビニルアセテートセグメントの概要
売上高(億円) ■ポバール樹脂
販売量減少も、高付加価値化が進み堅調に推移。
2,669 2,794
■光学用ポバールフィルム
需要の順調な伸びにより、販売量が増加。
倉敷事業所での新設備投資(2019年末稼動予定)を決定。
■水溶性ポバールフィルム
販売量が増加したが、原燃料価格上昇の影響を受けた。
17年度通期 18年度通期
■PVBフィルム
営業利益(億円)
販売量が増加したが、原燃料価格上昇の影響を受けた。
616
547 ■<エバール>
米国工場における定期修理、2018年5月に発生した
火災の影響を受けた。
17年度通期 18年度通期
*たな卸資産のうち製品、原材料及び仕掛品の評価方法を先入先出法に統一し17年度通期の数値は遡及修正しています。
*有形固定資産の減価償却方法と耐用年数、及び全社共通費の配賦方法の変更により、18年度通期の営業利益はマイナスの影響を受けました。
8
イソプレンセグメントの概要
売上高(億円) ■イソプレン
年度を通じて原燃料価格上昇の影響を
564 572 受けたことに加え、年度後半にかけて出荷が減少し
販売量は前期並となった。
■<ジェネスタ>
自動車用途、コネクタ用途を中心に販売拡大も、
原燃料価格上昇の影響を受けた。
17年度通期 18年度通期
営業利益(億円)
90
73
17年度通期 18年度通期
*たな卸資産のうち製品、原材料及び仕掛品の評価方法を先入先出法に統一し17年度通期の数値は遡及修正しています。
9
機能材料セグメントの概要
売上高(億円) ■メタクリル
好市況が継続したことに加え、
1,315
高付加価値品の販売が拡大し順調。
552 ■メディカル
歯科材料の審美修復関連製品を中心に順調に推移。
17年度通期 18年度通期 ■炭素材料
汎用用途の販売量が減少。
営業利益(億円)
67
■カルゴン・カーボン
44 18年度末に確定したのれん償却額等の影響を受けた。
17年度通期 18年度通期
*たな卸資産のうち製品、原材料及び仕掛品の評価方法を先入先出法に統一し17年度通期の数値は遡及修正しています。
*18年度通期の実績にはCalgon Carbon社の業績が含まれています。
10
繊維セグメントの概要
売上高(億円) ■<クラリーノ>
スポーツシューズ向け出荷が減少したが、
664 647 ラグジュアリー用途の販売量が増加した。
■繊維資材
ビニロンの輸出が減少したことに加え、
原燃料価格上昇の影響を受けた。
17年度通期 18年度通期
営業利益(億円) ■生活資材
<クラフレックス>で高付加価値品の販売が拡大。
76
63
17年度通期 18年度通期
*たな卸資産のうち製品、原材料及び仕掛品の評価方法を先入先出法に統一し17年度通期の数値は遡及修正しています。
*18年度1Qからの組織体制変更に伴い、17年度通期の数値には<クラリーノ>を含めています。
11
セグメント別売上高・営業利益
[ 億円 ]
2018年度 2017年度 増減
営業 営業 営業
売上高 売上高 売上高
利益 利益 利益
ビニルアセテート 2,794 547 2,669 616 125 ▲69
イソプレン 572 73 564 90 8 ▲17
機能材料 1,315 44 552 67 763 ▲23
繊維 647 63 664 76 ▲17 ▲13
トレーディング 1,388 42 1,317 39 71 3
その他 580 12 514 30 66 ▲18
調整額 ▲1,267 ▲123 ▲1,095 ▲154 ▲172 31
合計 6,030 658 5,184 764 845 ▲105
*当表ではクラリーノ事業のセグメント区分変更後の18年度実績と17年度組み替え実績を対比しています。
*たな卸資産のうち製品、原材料及び仕掛品の評価方法を先入先出法に統一し、17年度実績の数値は遡及修正しています。
12
2018年度特別損失
18年度実績 主な内容
バイオマス由来のバリア材
減損損失 67億円 <プランティック> ほか
災害損失、
31億円 米国エバール工場の火災影響 ほか
操業休止関連費用
買収関連費用 10億円 カルゴン・カーボン社買収関連
その他 7億円
合計 115億円
13
2018年度キャッシュフロー
[ 億円 ]
2018年度 2017年度 増減
営業CF 752 846 ▲94
投資CF* ▲676 ▲580 ▲96
フリーCF* 76 266 ▲190
M&A ▲1,198 0 ▲1,198
1株当り当期純利益 96円05銭 154円85銭 ▲58円80銭 (▲38.0%)
1株当り純資産 1,592円96銭 1,587円60銭 5円36銭 (0.3%)
設備投資(決定ベース) 1,460 547 913
設備投資(受入ベース) 668 545 123
減価償却費 567 430 137
研究開発費 212 210 2
*投資CF、フリーCF:運用資金、M&A関連を除く
14
営業利益増減分析①
1100 [ 億円 ]
1000 45
0 0 ▲90
900
215 ▲137
800
▲138
700
764
600
658
500
2017年度 数量 操業度 為替 売値、 原燃料 償却費 経費 2018年度
実績 銘柄構成 (為替影響 (のれん償 その他 実績
除く) 却費込)
17年度実績 18年度実績
国産ナフサ/kl 39千円 51千円
ドル(平均) 112円 110円
ユーロ(平均) 127円 130円
15
営業利益増減分析②
2017年度実績 764億円
カルゴンカーボン社(C社)連結影響 ▲30
エバール米国工場火災影響 ▲40
▲105億円
数量・操業度(C社連結影響除く) +60
交易条件(原燃料・売値・為替) ▲45
経費その他(C社連結影響除く) ▲50
2018年度実績 658億円
原料及び為替 17年度実績 18年度実績
国産ナフサ/kl 39千円 51千円
ドル(平均) 112円 110円
ユーロ(平均) 127円 130円
16
貸借対照表①(資産の部)
[ 億円 ]
18年12月末 17年12月末 増減
流動資産 3,987 3,605 382
固定資産 5,484 4,163 1,321
資産合計 9,471 7,767 1,704
<参考>期末日為替レート
18.12末 17.12末
円/ドル 111 113
円/ユーロ 127 135
17
貸借対照表②(負債の部)
[ 億円 ]
18年12月末 17年12月末 増減
流動負債 1,448 1,081 367
固定負債 2,353 1,032 1,321
負債合計 3,801 2,112 1,688
純資産合計 5,670 5,655 15
負債・純資産合計 9,471 7,767 1,704
<参考>期末日為替レート
18.12末 17.12末
円/ドル 111 113
円/ユーロ 127 135
18
2019年度業績予想
[ 億円 ]
2019年度 2018年度
増減
通期予想 通期実績
売上高 6,300 6,030 270
営業利益 790 658 132
経常利益 750 612 138
当期純利益 470 336 134
1株当たり当期純利益 134円79銭 96円05銭 38円74銭
1株当たり配当 42円 42円 0円
設備投資(決定ベース) 1,000 1,460 ▲460
設備投資(受入ベース) 1,030 668 362
減価償却費(のれん償却費込) 580 567 13
研究開発費 225 212 13
19
営業利益増減分析
900 [ 億円 ]
▲35
65 ▲13
800 0 ▲20
125
700
10
790
600
658
500
2018年度 数量 操業度 為替 原燃料 売値、 償却費 経費 2019年度
実績 (為替影響 銘柄構成 (のれん償 その他 計画
除く) 却費込)
18年度実績 19年度前提
国産ナフサ/kl 51千円 43千円
ドル(平均) 110円 110円
ユーロ(平均) 130円 130円
20
セグメント別売上高・営業利益
[ 億円 ]
2019年度 2018年度
増減
通期予想 通期実績
売上高 営業利益 売上高 営業利益 売上高 営業利益
ビニルアセテート 2,950 640 2,794 547 156 93
イソプレン 600 85 572 73 28 12
機能材料 1,380 60 1,315 44 65 16
繊維 680 70 647 63 33 7
トレーディング 1,450 45 1,388 42 62 3
その他 580 15 580 12 0 3
調整額 ▲1,340 ▲125 ▲1,267 ▲123 ▲73 ▲2
合計 6,300 790 6,030 658 270 132
21
【ご参考】2019年度業績予想
[ 億円 ]
19年度予想 18年度実績 増減
上期 下期 上期 下期 上期 下期
売上高 3,120 3,180 3,014 3,016 106 164
営業利益 385 405 382 276 3 129
経常利益 365 385 365 247 0 138
当期純利益* 230 240 238 98 ▲8 142
*親会社株主に帰属する当期純利益
22
【ご参考】2019年度セグメント別予想
[ 億円 ]
売上高 営業利益
上期 下期 通期 上期 下期 通期
ビニルアセテート 1,470 1,480 2,950 310 330 640
イソプレン 300 300 600 50 35 85
機能材料 680 700 1,380 30 30 60
繊維 340 340 680 30 40 70
トレーデイング 700 750 1,450 22 23 45
その他 290 290 580 5 10 15
調整額 ▲660 ▲680 ▲1,340 ▲62 ▲63 ▲125
合計 3,120 3,180 6,300 385 405 790
23
【ご参考】セグメント別売上高
[ 億円 ]
2019年度 2018年度
増減
通期予想 通期実績
上期 下期 上期 下期 上期 下期
ビニルアセテート 1,470 1,480 1,378 1,415 92 65
イソプレン 300 300 289 283 11 17
機能材料 680 700 653 662 27 38
繊維 340 340 335 313 5 27
トレーディング 700 750 684 704 16 46
その他 290 290 292 288 ▲2 2
調整額 ▲660 ▲680 ▲618 ▲650 ▲42 ▲30
合計 3,120 3,180 3,014 3,016 106 164
24
【ご参考】セグメント別営業利益
[ 億円 ]
2019年度 2018年度
増減
通期予想 通期実績
上期 下期 上期 下期 上期 下期
ビニルアセテート 310 330 290 258 20 72
イソプレン 50 35 48 24 2 11
機能材料 30 30 38 6 ▲8 24
繊維 30 40 33 30 ▲3 10
トレーディング 22 23 21 21 1 2
その他 5 10 7 5 ▲2 5
調整額 ▲62 ▲63 ▲55 ▲68 ▲7 5
合計 385 405 382 276 3 129
25
【ご参考】2018年度海外売上高比率
カルゴンカーボンの新規連結により、海外売上高比率が更に上昇
[ 億円 ]
2017年度 2018年度
海外売上高比率:64% 海外売上高比率:68%
その他
275
その他 日本
4%
233 アジア 1,929
日本
アジア 4% 1,457 32%
1,847
1,359 24%
36% 2018年度
26% 売上高:6,030億円
2017年度
売上高:5,184億円
欧州 米国 欧州 米国
1,070 676 1,361 1,007
21% 13% 23% 17%
26
金額表示は億円未満四捨五入にしております。
本資料中の業績予想、見通し及び事業計画についての
記載は、将来の事業環境・経済状況等に関する現時点での
仮定・推測に基づいています。実際の業績は、これと異なる
結果となる可能性があることをご承知おき下さい。