3405 クラレ 2019-02-13 11:00:00
2018年12月期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                          2018年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                               2019年2月13日
上 場 会 社 名 株式会社クラレ                           上場取引所                       東
コ ー ド 番 号 3405                    URL https://www.kuraray.co.jp
代   表   者
        (役職名) 代表取締役社長        (氏名) 伊藤 正明
               経営企画室
問合せ先責任者 (役職名)                (氏名) 植垣 文雄             (TEL) 03-6701-1070
               IR・広報部長
定時株主総会開催予定日     2019年3月27日    配当支払開始予定日                 2019年3月28日
有価証券報告書提出予定日 2019年3月27日
決算補足説明資料作成の有無      : 有
決算説明会開催の有無         : 有   (証券アナリスト、機関投資家向け)
 
                                                                                              (百万円未満切捨て)
1.2018年12月期の連結業績(2018年1月1日~2018年12月31日)
(1)連結経営成績                                                                             (%表示は対前期増減率)
                                                                                       親会社株主に帰属する
                     売上高                       営業利益                  経常利益
                                                                                          当期純利益
                     百万円            %          百万円          %            百万円         %            百万円         %
  2018年12月期        602,996  16.3      65,794 △13.8     61,167 △17.6       33,560 △38.4
  2017年12月期        518,442    -       76,351    -      74,235    -        54,459    -
(注) 包括利益          2018年12月期    16,285百万円( △73.2%)   2017年12月期      60,822百万円(     -%)
 
                              潜在株式調整後
                 1株当たり                         自己資本           総資産            売上高
                                1株当たり
                 当期純利益                       当期純利益率         経常利益率          営業利益率
                                当期純利益
                          円 銭                  円 銭                   %                     %                  %
  2018年12月期              96.05                 95.86               6.0                    7.1              10.9
  2017年12月期             154.85                154.44              10.2                    9.9              14.7
(参考) 持分法投資損益       2018年12月期               333百万円                 2017年12月期                     4百万円
 
 
    (注) 2017年12月期の対前期増減率は、会計方針の変更に伴い遡及適用を行ったため、記載していません。
(2)連結財政状態
                     総資産                       純資産                 自己資本比率                  1株当たり純資産
                                 百万円                     百万円                         %                     円 銭
  2018年12月期                947,116            567,033                       58.6                        1,592.96
  2017年12月期                776,735            565,487                       71.7                        1,587.60
(参考) 自己資本          2018年12月期       555,438百万円                     2017年12月期   556,966百万円
 
 
(3)連結キャッシュ・フローの状況
                 営業活動による                   投資活動による                 財務活動による                 現金及び現金同等物
                キャッシュ・フロー                 キャッシュ・フロー               キャッシュ・フロー                   期末残高
                                 百万円                     百万円                     百万円                       百万円
    2018年12月期                75,171                   △186,982                  114,088                   71,345
 
    2017年12月期                84,606                    △79,896                 △17,176                    70,234

 
2.配当の状況
                                         年間配当金                                                          純資産
                                                                           配当金総額          配当性向
                                                                                                        配当率
                第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                   期末         合計        (合計)           (連結)
                                                                                                        (連結)
                   円 銭    円 銭    円 銭                     円 銭        円 銭          百万円               %           %
2017年12月期             -          20.00         -         22.00     42.00        14,756           27.1        2.8
2018年12月期             -          20.00         -         22.00     42.00        14,644           43.7        2.6
2019年12月期(予想)         -          20.00         -         22.00     42.00                         31.2

 
3.2019年12月期の連結業績予想(2019年1月1日~2019年12月31日)

                                                   (%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
                                                             親会社株主に帰属  1株当たり
                  売上高                営業利益              経常利益
                                                              する当期純利益  当期純利益
                  百万円       %            百万円     %        百万円       %      百万円            %               円 銭
第2四半期(累計)       312,000    3.5       38,500     0.8      36,500    0.0     23,000 △3.5                   65.96
   通 期          630,000    4.5       79,000    20.1      75,000   22.6     47,000 40.0                  134.79
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)                                                : 無
         新規     社 (社名)                            、 除外        社 (社名)
 
    期中における重要な子会社の異動に関する注記
 
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
  ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更                                    : 無
     ②    ①以外の会計方針の変更                                     : 有
     ③    会計上の見積りの変更                                      : 有
     ④    修正再表示                                           : 無
 
 
(3)発行済株式数(普通株式)
  ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)                      2018年12月期      354,863,603株   2017年12月期      354,863,603株

     ②    期末自己株式数                          2018年12月期       6,179,578株    2017年12月期       4,040,182株

     ③    期中平均株式数                          2018年12月期      349,424,058株   2017年12月期      351,688,909株
 
 
(参考) 個別業績の概要
1.2018年12月期の個別業績(2018年1月1日~2018年12月31日)
(1)個別経営成績                                                                       (%表示は対前期増減率)
                    売上高                営業利益                  経常利益                    当期純利益
                    百万円         %       百万円          %        百万円          %          百万円         %
    2018年12月期     248,149      2.3      41,861    △5.6       43,606      △6.0        20,931   △48.7
    2017年12月期     242,657       -       44,358      -        46,396        -         40,828      -
 

                  1株当たり                潜在株式調整後
                  当期純利益              1株当たり当期純利益
                             円 銭                  円 銭
    2018年12月期                59.90                59.79
 
    2017年12月期               116.09               115.79
 
    (注) 2017年12月期の対前期増減率は、会計方針の変更に伴い遡及適用を行ったため、記載していません。
(2)個別財政状態
                    総資産                 純資産               自己資本比率                 1株当たり純資産
                            百万円                  百万円                       %                   円 銭
  2018年12月期               722,242            384,667                53.2           1,101.51
  2017年12月期               556,631            386,451                69.3           1,100.02
(参考) 自己資本
 
                   2018年12月期      384,080百万円              2017年12月期     385,911百万円

 
    ※    決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
    ※    業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
        (将来に関する記述等についてのご注意)
         本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると
        判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想
        の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、決算短信(添付資料)4ページ
        「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。

        (2019年2月13日開催予定の決算説明会関連資料の入手方法)
         決算補足説明資料及び説明会の動画を、開催後、可及的速やかに当社ホームページに掲載する予定です。
                               株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


○添付資料の目次

  1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
   (1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
   (2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………3
   (3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………3
   (4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………4
  2.経営方針 ………………………………………………………………………………………………5
   (1)会社の経営の基本方針 …………………………………………………………………………5
   (2)目標とする経営指標と中長期的な会社の経営戦略及び会社が対処すべき課題 …………5
  3.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………5
  4.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………6
   (1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………6
   (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………8
   (3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………10
   (4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………12
   (5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………13
    (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………13
    (会計方針の変更等) ………………………………………………………………………………13
    (企業結合等関係) …………………………………………………………………………………14
    (セグメント情報等) ………………………………………………………………………………15
    (1株当たり情報) …………………………………………………………………………………20
    (重要な後発事象) …………………………………………………………………………………20




                         -1-
                                         株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
   当連結会計年度における世界経済は、欧米を中心に安定的な成長を維持してきましたが、米国の通商政策による
 貿易摩擦の激化や、新興国からの資金流出による信用不安などにより、年度後半にかけ、減速局面に入ってまいり
 ました。また、化学業界におきましては、年度を通じた原燃料価格の上昇が企業収益の圧迫要因となりました。か
 かる状況下、当社の業績においても第3四半期連結累計期間までは計画線上で推移していましたが、当第4四半期
 連結会計期間は前連結会計年度の業績を下回る結果となりました。
   当社グループは当連結会計年度より中期経営計画「PROUD 2020」をスタートさせました。初年度は、ありたい姿
 である「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長するスペシャリティ化学企業」を目指して、「PROUD
 2020」で掲げた主要経営戦略の具体的施策を順次実施し、中長期的な視点に基づく、新たな事業ポートフォリオ構
 築への取り組みを開始しました。
   当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は前年同期比84,553百万円(16.3%)増の602,996百万円、営
 業利益は10,557百万円(13.8%)減の65,794百万円、経常利益は13,067百万円(17.6%)減の61,167百万円、親会
 社株主に帰属する当期純利益は20,898百万円(38.4%)減の33,560百万円となりました。
   なお、当連結会計年度より、たな卸資産のうち製品、原材料及び仕掛品の評価方法を先入先出法に統一しており、
 経営成績の前年比較の説明は、遡及処理後の数値を適用しています。さらに、当連結会計年度より有形固定資産の
 減価償却方法と耐用年数、及び全社共通費の各セグメントへの配賦方法の変更を行いました。
   加えて、当社は、前連結会計年度においてクラリーノ事業を機能材料セグメントに区分していましたが、2018年
 1月1日付の組織改定に伴い繊維セグメントへ編入しました。当連結会計年度の比較及び分析は、変更後のセグメ
 ント区分に基づいています。
   また、当社は2018年3月9日付でCalgon Carbon Corporation(以下、Calgon Carbon社)の買収を完了し、当連
 結会計年度より連結対象に含めています。
  [ビニルアセテート]
    当セグメントの売上高は279,379百万円(前年同期比4.7%増)、営業利益は54,739百万円(同11.2%減)となり
  ました。前述の有形固定資産の減価償却方法と耐用年数、及び全社共通費の配賦方法の変更により、当セグメント
  の営業利益はマイナスの影響を受けました。
    ① ポバール樹脂は販売量が減少しましたが、高付加価値化が進み堅調に推移しました。光学用ポバールフィル
      ムは需要の順調な伸びにより、販売量が増加しました。また、ディスプレイ市場の拡大とパネルサイズ大型
      化のニーズに対応するため、第1四半期連結会計期間に倉敷事業所で新設備投資(2019年末稼動予定)を決
      定しました。水溶性ポバールフィルム及びPVBフィルムは、販売量が増加しましたが、原燃料価格上昇の
      影響を受けました。
    ② EVOH樹脂<エバール>は、米国工場における定期修理及び2018年5月に発生した火災の影響を受けまし
      た。
  [イソプレン]
    当セグメントの売上高は57,207百万円(前年同期比1.5%増)、営業利益は7,272百万円(同19.3%減)となりま
  した。また、当第4四半期連結会計期間にタイにおけるブタジエン誘導品生産プラント建設の投資決定を行いまし
  た。
    ① イソプレン関連では、年度を通じて原燃料価格上昇の影響を受けました。また、年度後半にかけて出荷が減
      少し、前年並の販売量にとどまりました。
    ② 耐熱性ポリアミド樹脂<ジェネスタ>は、自動車用途、コネクタ用途を中心に販売が拡大しましたが、原燃
      料価格上昇の影響を受けました。
  [機能材料]
    当セグメントの売上高は131,533百万円(前年同期比138.3%増)、営業利益は4,396百万円(同34.0%減)とな
  りました。なお、当連結会計年度より、Calgon Carbon社の業績を含んでいます。
    ① メタクリルは、好市況が継続したことに加え、高付加価値品の販売が拡大し順調でした。
    ② メディカルは、歯科材料の審美修復関連製品を中心に順調に推移しました。
    ③ カルゴン・カーボンは、当第4四半期連結会計期間に確定したのれん償却額等の影響を受けました。炭素材
      料は汎用用途の販売量が減少しました。
  [繊維]
    人工皮革<クラリーノ>は、スポーツシューズ向け出荷が減少しました。また、生活資材では<クラフレック
  ス>で高付加価値品の販売が拡大しましたが、ビニロンは輸出が減少したことに加え、原燃料価格上昇の影響を受
  けました。その結果、売上高は64,716百万円(前年同期比2.5%減)、営業利益は6,279百万円(同16.8%減)とな
  りました。
  [トレーディング]
    繊維関連事業は、ユニフォーム及びスポーツ衣料用途で堅調に推移し、海外縫製品も販売が拡大しました。ま
  た、樹脂・化成品関連事業は輸出を中心に順調であった結果、売上高は138,848百万円(前年同期比5.4%増)、営
  業利益は4,215百万円(同7.4%増)となりました。
  [その他]
    その他事業は、売上高は58,025百万円(前年同期比12.9%増)、営業利益は研究開発費等の経費増加により、
  1,178百万円(同61.0%減)となりました。




                                  -2-
                                        株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


(2)当期の財政状態の概況
   総資産は、のれんの増加及び有形固定資産の増加等により前連結会計年度末比170,381百万円増の947,116百万円
 となりました。負債は、社債及び長期借入金の増加等により前連結会計年度末比168,835百万円増の380,083百万円
 となりました。純資産は、前連結会計年度末比1,545百万円増加し、567,033百万円となりました。自己資本は
 555,438百万円となり、自己資本比率は58.6%となりました。


(3)当期のキャッシュ・フローの概況
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
   税金等調整前当期純利益50,041百万円及び減価償却費56,698百万円等の収入に対して、たな卸資産の増加9,096百
  万円及び法人税等の支払額21,804百万円等の支出により、営業活動によるキャッシュ・フローは75,171百万円の収入
  となりました。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
  連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得119,814百万円、有形及び無形固定資産の取得65,957百万円等の支出に
 より、投資活動によるキャッシュ・フローは186,982百万円の支出となりました。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
  短期借入金の純増額26,715百万円、長期借入れ90,000百万円及び社債の発行40,000百万円等の収入に対して、長期
 借入金の返済25,860百万円及び配当金の支払い額14,691百万円等の支出により、財務活動によるキャッシュ・フロー
 は114,088百万円の収入となりました。
  以上の要因に加え、現金及び現金同等物に係る換算差額等により、当連結会計年度における現金及び現金同等物の
 残高は、前連結会計年度末より1,110百万円増加して、71,345百万円となりました。
                                             (単位:百万円)
                                        2017年12月期            2018年12月期
   営業活動によるキャッシュ・フロー                                 84,606               75,171
   投資活動によるキャッシュ・フロー                              △79,896             △186,982
   財務活動によるキャッシュ・フロー                              △17,176              114,088
   現金及び現金同等物に係る換算差額                                  △882             △1,210
   現金及び現金同等物の増減額                                 △13,349                 1,065
   現金及び現金同等物の期首残高                                   83,389               70,234
   新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額                                193                   45
   現金及び現金同等物の期末残高                                   70,234               71,345
   (参考)   キャッシュ・フロー関連指標の推移
                 2014年3月期 2014年12月期 2015年12月期 2016年12月期 2017年12月期 2018年12月期

   自己資本比率(%)          70.3      68.7      70.7        70.7    71.7         58.6

   時価ベースの自己資本
                      65.2      69.8      73.7        85.1    96.0         57.1
   比率(%)
   キャッシュ・フロー対
                       1.1       1.8       0.6         0.6     0.7          2.9
   有利子負債比率(年)
   インタレスト・カバレ
                      65.2     118.9     128.7       127.1   116.0         62.7
   ッジ・レシオ(倍)
  (注)自己資本比率:自己資本/総資産
     時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
     キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
     インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
    
     1.各指標は、いずれも連結ベースの財務諸表数値により計算しています。
      2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しています。
      3.営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを
        使用しています。
      4.有利子負債は短期借入金、コマーシャル・ペーパー、長期借入金及び社債の合計額を使用していま
        す。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しています。
      5.2018年度12月期より、たな卸資産の評価方法を変更しています。当該会計方針の変更は遡及適用され
        るため、2017年12月期の数値は遡及適用後を記載しています。




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                                                    株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


(4)今後の見通し

   次期の世界経済は、米中貿易戦争の長期化、英国EU離脱問題など欧州政治及び経済の混乱、中東諸国の地政学的
  リスクの高まりによる原油価格の不安定化など、不透明感の増大が予測されます。一方で、世界的に好調を維持し
  ている雇用情勢や、消費主導で成長が続く米国経済が牽引し、景気の拡大基調は緩やかながら継続することが見込
  まれます。
      こうした状況を踏まえた次期の業績予想は以下のとおりです。
   
   
                                              (単位:億円、単位未満四捨五入)
                                                         前期比
                           2018年度           2019年度予想
                                                        (増減率)
          売    上      高             6,030          6,300          +4.5%
          営   業   利   益               658              790       +20.1%
       経 常 利 益          612       750      +22.6%
        親会社株主に
                        336       470      +40.0%
      帰属する当期純利益
      次期の業績予想にあたり、前提としている平均為替は1米ドル110円、1ユーロ130円、国産ナフサ43千円/ kl
      です。
   

 <ご参考>2019年度          セグメント別業績予想
                                                              (単位:億円、単位未満四捨五入)
                                      売上高                             営業利益

                           2018年度           2019年度予想         2018年度         2019年度予想

          ビニルアセテート               2,794             2,950              547           640
           イソプレン                     572             600               73              85
              機能材料               1,315             1,380               44              60
               繊維                    647             680               63              70
          トレーディング                1,388             1,450               42              45
              その他                    580             580               12              15
           消去又は全社              △1,267             △1,340           △123           △125
               合計                6,030             6,300              658           790




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                                          株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


2.経営方針
(1)会社の経営の基本方針
  当社グループは使命である「世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる」に基づき、創立100周年と
 なる2026年に向けて長期ビジョン『Kuraray Vision 2026』を策定しました。『Kuraray Vision 2026』で掲げたあり
 たい姿である「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長するスペシャリティ化学企業」を目指し、社会と
 の価値共創を図りながら、他社と一味違うスペシャリティ製品及びサービスを世界に提供する企業であり続けます。

(2)目標とする経営指標と中長期的な会社の経営戦略及び会社が対処すべき課題
  当社グループは長期ビジョン『Kuraray Vision 2026』の実現に向けて、本年度よりスタートした中期経営計画
 『PROUD 2020』(2018年度~2020年度)において以下の4つの主要経営戦略を推進しています。
  ① 競争優位の追求
    顧客ニーズに基づく高付加価値製品・用途の開発推進や、今後、更に存在感が増す新興国・地域を、新たな機
   会創出の場として捉え、戦略的に取り組みを強化することや、IoTを活用した生産・業務プロセスの革新・改善を
   行うことで競争力の強化を行っていきます。
  ② 新たな事業領域の拡大
    独自技術の研鑽と外部技術の取り組みによる新事業の創出やM&A・アライアンスによる新領域の獲得、技術とサ
   ービスを組み合わせたビジネスモデルの確立を行うことで事業領域を拡大していきます。
  ③ グループ総合力強化
    ビジネスの拡大に合わせたグローバル経営基盤の構築、世界の多様な優秀人材を惹きつける働きがいのある職
   場づくり、クラレグループの更なる一体感の醸成を行っていくと同時に、コンプライアンス徹底の取り組みを強
   化していきます。
  ④ 環境への貢献
    上記3つの経営戦略に基づく具体的施策の実施において、事業活動における環境負荷の低減、地球環境や社会
   問題の解決に貢献する製品やサービスの提供の拡大を通じ、自然環境や生活環境の向上に貢献します。
  中期経営計画『PROUD 2020』の2年目となる2019年度は『PROUD 2020』で掲げた主要経営戦略の具体的施策を着実
 に実行していくとともに、2018年度に買収を完了したカルボン・カーボン事業の統合による成果の具現化や、投資を
 決定したタイにおけるブタジエン誘導品事業の遅延なき遂行に注力してまいります。また、世界経済、金融市場の不
 透明感が高まる中、不測の景気変動にも対応出来得る財務体質を維持しつつ、将来の安定した事業ポートフォリオ構
 築を目指し、成長事業への投資を継続して実施していきます。
  当社グループは創立100周年に向って、持続的に成長するスペシャリティ化学企業として、大きく飛躍するために
 今後も挑戦し続けます。


3.会計基準の選択に関する基本的な考え方
  当社グループは、日本基準を適用しています。国際財務報告基準(IFRS)の適用等については、国内外の諸
 情勢を考慮しながら検討を進めています。




                                  -5-
                            株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


4.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
                                                 (単位:百万円)
                        前連結会計年度              当連結会計年度
                       (2017年12月31日)        (2018年12月31日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                          60,904               67,022
   受取手形及び売掛金                      113,876              128,107
   有価証券                            38,296               32,921
   商品及び製品                          86,041              101,081
   仕掛品                             14,699               15,221
   原材料及び貯蔵品                        28,235               36,667
   繰延税金資産                           7,198                3,794
   その他                             11,652               14,315
   貸倒引当金                            △436                 △426
   流動資産合計                         360,468              398,705
 固定資産
   有形固定資産
     建物及び構築物(純額)                   59,267               74,182
     機械装置及び運搬具(純額)                164,803              204,215
     土地                            19,671               22,707
     建設仮勘定                         38,187               49,468
     その他(純額)                        5,266                6,837
     有形固定資産合計                     287,196              357,411
   無形固定資産
     のれん                           24,567               66,485
     顧客関係資産                        26,070               36,263
     その他                           26,387               41,400
     無形固定資産合計                      77,024              144,150
   投資その他の資産
     投資有価証券                        35,420               29,509
     長期貸付金                            229                  218
     退職給付に係る資産                      1,963                1,101
     繰延税金資産                         6,739                9,220
     その他                            7,734                6,840
     貸倒引当金                           △42                  △40
     投資その他の資産合計                    52,045               46,849
   固定資産合計                         416,266              548,411
 資産合計                             776,735              947,116




                     -6-
                          株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


                                               (単位:百万円)
                      前連結会計年度              当連結会計年度
                     (2017年12月31日)        (2018年12月31日)
負債の部
 流動負債
   支払手形及び買掛金                     39,864               45,408
   短期借入金                          7,864               46,540
   未払費用                          13,090               12,201
   未払法人税等                        13,594                8,474
   賞与引当金                          6,000                6,681
   その他の引当金                            8                  266
   その他                           27,631               25,212
   流動負債合計                       108,053              144,785
 固定負債
   社債                            10,000               50,000
   長期借入金                         42,099              120,049
   繰延税金負債                        15,251               24,972
   役員退職慰労引当金                        224                  237
   環境対策引当金                        6,184                5,716
   退職給付に係る負債                     14,597               18,065
   資産除去債務                         4,469                5,070
   その他                           10,367               11,185
   固定負債合計                       103,193              235,297
 負債合計                           211,247              380,083
純資産の部
 株主資本
   資本金                           88,955               88,955
   資本剰余金                         87,219               87,207
   利益剰余金                        344,653              364,841
   自己株式                         △6,110               △9,746
   株主資本合計                       514,718              531,257
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                  13,007                7,822
   繰延ヘッジ損益                        △603                     1
   為替換算調整勘定                      33,681               20,382
   退職給付に係る調整累計額                 △3,836               △4,025
   その他の包括利益累計額合計                 42,248               24,181
 新株予約権                              539                  587
 非支配株主持分                          7,980               11,007
 純資産合計                          565,487              567,033
負債純資産合計                         776,735              947,116




                   -7-
                               株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
                                                      (単位:百万円)
                           前連結会計年度               当連結会計年度
                          (自2017年1月1日           (自2018年1月1日
                          至2017年12月31日)         至2018年12月31日)
売上高                                 518,442               602,996
売上原価                                338,601               410,453
売上総利益                               179,840               192,542
販売費及び一般管理費
 販売費                                  28,236                34,150
 一般管理費                                75,251                92,598
 販売費及び一般管理費合計                        103,488               126,748
営業利益                                  76,351                65,794
営業外収益
 受取利息                                    266                   388
 受取配当金                                 1,541                 1,382
 持分法による投資利益                                4                   333
 その他                                   1,409                 1,678
 営業外収益合計                               3,221                 3,783
営業外費用
 支払利息                                    729                 1,280
 為替差損                                  1,369                 2,139
 固定資産廃棄損                                 558                 1,038
 その他                                   2,680                 3,951
 営業外費用合計                               5,338                 8,409
経常利益                                  74,235                61,167
特別利益
 受取補填金                                    -                    336
 ノウハウ譲渡益                               2,500                    -
 投資有価証券売却益                             1,352                    -
 特別利益合計                                3,852                   336
特別損失
 減損損失                                  1,674                 6,662
 災害損失                                    523                 1,877
 操業休止関連費用                                 -                  1,224
 買収関連費用                                1,465                 1,039
 固定資産廃棄損                                 323                   657
 環境対策引当金繰入額                            3,146                    -
 独占禁止法関連損失                             1,019                    -
 投資有価証券評価損                               556                    -
 特別損失合計                                8,709                11,461
税金等調整前当期純利益                           69,377                50,041
法人税、住民税及び事業税                          21,047                19,361
法人税等調整額                              △7,006                △3,919
法人税等合計                                14,040                15,441
当期純利益                                 55,336                34,599
非支配株主に帰属する当期純利益                          876                 1,038
親会社株主に帰属する当期純利益                       54,459                33,560




                        -8-
                       株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


連結包括利益計算書
                                              (単位:百万円)
                   前連結会計年度               当連結会計年度
                  (自2017年1月1日           (自2018年1月1日
                  至2017年12月31日)         至2018年12月31日)
当期純利益                        55,336                34,599
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                  2,094               △5,186
 繰延ヘッジ損益                       △484                    604
 為替換算調整勘定                      3,375              △13,544
 退職給付に係る調整額                      500                 △188
 その他の包括利益合計                    5,485              △18,314
包括利益                          60,822                16,285
(内訳)
 親会社株主に係る包括利益                 59,936                15,247
 非支配株主に係る包括利益                    885                 1,037




                -9-
                                                                       株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2017年1月1日           至 2017年12月31日)


                                                             (単位:百万円)
                                         株主資本

                資本金          資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計

当期首残高              88,955     87,178       304,277        △3,972          476,439
 会計方針の変更による
                                                  129                           129
 累積的影響額
会計方針の変更を反映した
                   88,955     87,178       304,407        △3,972          476,568
当期首残高
当期変動額

 剰余金の配当                                   △14,420                        △14,420
 親会社株主に帰属する
                                            54,459                         54,459
 当期純利益
 新規連結による変動額                                       172                           172

 自己株式の取得                                                  △2,892          △2,892

 自己株式の処分                            64                           754            819
 非支配株主との取引に
                                     0                                            0
 係る親会社の持分変動
 その他                            △23                33                            10
 株主資本以外の項目の
                                                                                 -
 当期変動額(純額)
当期変動額合計                  -          41      40,246        △2,137           38,149

当期末残高              88,955     87,219       344,653        △6,110          514,718



                        その他の包括利益累計額
                 その他              退職給付 その他の 新株予約権 非支配 純資産合計
                     繰延ヘッジ 為替換算                   株主持分
                有価証券               に係る  包括利益
                       損益   調整勘定
               評価差額金             調整累計額 累計額合計
当期首残高           10,913       △110        30,054         △4,336         36,520          719   7,300   520,978
 会計方針の変更による
                                                                           -                    22       152
 累積的影響額
会計方針の変更を反映した
                10,913       △110        30,054         △4,336         36,520          719   7,322   521,130
当期首残高
当期変動額
 剰余金の配当                                                                    -                         △14,420
 親会社株主に帰属する
                                                                           -                          54,459
 当期純利益
 新規連結による変動額                                                                -                             172

 自己株式の取得                                                                   -                         △2,892

 自己株式の処分                                                                   -                             819
 非支配株主との取引に
                                                                           -                               0
 係る親会社の持分変動
 その他                                                                       -                              10
 株主資本以外の項目の
                 2,094       △492         3,627            500          5,728         △179     658     6,207
 当期変動額(純額)
当期変動額合計          2,094       △492         3,627            500          5,728         △179     658    44,356

当期末残高           13,007       △603        33,681         △3,836         42,248          539   7,980   565,487




                                                    -10-
                                                                   株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信




当連結会計年度(自 2018年1月1日           至 2018年12月31日)


                                                         (単位:百万円)
                                       株主資本

                資本金          資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計

当期首残高              88,955     87,219    344,653        △6,110         514,718

当期変動額

 剰余金の配当                                △14,691                       △14,691
 親会社株主に帰属する
                                         33,560                        33,560
 当期純利益
 新規連結による変動額                                     14                          14

 持分法の適用範囲の変動                              1,303                         1,303

 自己株式の取得                                               △3,735         △3,735

 自己株式の処分                        △12                           98            86

 その他                             △0                                         △0
 株主資本以外の項目の
                                                                            -
 当期変動額(純額)
当期変動額合計                  -      △12      20,187        △3,636          16,539

当期末残高              88,955     87,207    364,841        △9,746         531,257



                             その他の包括利益累計額
                 その他             退職給付 その他の 新株予約権 非支配 純資産合計
                     繰延ヘッジ 為替換算                  株主持分
                有価証券              に係る  包括利益
                       損益  調整勘定
               評価差額金            調整累計額 累計額合計
当期首残高           13,007       △603      33,681        △3,836        42,248        539    7,980   565,487

当期変動額

 剰余金の配当                                                                -                        △14,691
 親会社株主に帰属する
                                                                       -                         33,560
 当期純利益
 新規連結による変動額                                                            -                             14

 持分法の適用範囲の変動                                                           -                          1,303

 自己株式の取得                                                               -                        △3,735
 自己株式の処分                                                               -                             86

 その他                                                                   -                            △0
 株主資本以外の項目の
                △5,184        604   △13,299           △188     △18,067            47    3,026   △14,993
 当期変動額(純額)
当期変動額合計         △5,184        604   △13,299           △188     △18,067            47    3,026     1,545

当期末残高            7,822          1      20,382        △4,025        24,181        587   11,007   567,033




                                                 -11-
                                株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


(4)連結キャッシュ・フロー計算書
                                                        (単位:百万円)
                             前連結会計年度               当連結会計年度
                           (自 2017年1月1日          (自 2018年1月1日
                           至 2017年12月31日)        至 2018年12月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
 税金等調整前当期純利益                           69,377               50,041
 減価償却費                                 42,965               56,698
 貸倒引当金の増減額(△は減少)                         △17                 △207
 固定資産廃棄損                                  323                  657
 減損損失                                   1,674                6,662
 環境対策引当金繰入額                             3,146                   -
 為替差損益(△は益)                             1,145                  704
 受取利息及び受取配当金                          △1,807               △1,771
 支払利息                                     729                1,280
 売上債権の増減額(△は増加)                       △7,294               △1,001
 たな卸資産の増減額(△は増加)                     △14,835               △9,096
 仕入債務の増減額(△は減少)                         3,031              △2,082
 投資有価証券評価損益(△は益)                          556                   -
 投資有価証券売却損益(△は益)                      △1,352                    -
 賞与引当金の増減額(△は減少)                          659                  181
 退職給付に係る負債の増減額(△は減少)                    1,727                △737
 退職給付に係る資産の増減額(△は増加)                    △285                 △259
 その他                                    1,473              △4,831
 小計                                   101,217               96,238
 利息及び配当金の受取額                            1,794                1,936
 利息の支払額                                 △729               △1,199
 法人税等の支払額又は還付額(△は支払)                 △17,675              △21,804
 営業活動によるキャッシュ・フロー                      84,606               75,171
投資活動によるキャッシュ・フロー
 定期預金の純増減額(△は増加)                      △4,459                1,709
 有価証券の純増減額(△は増加)                     △17,456               △1,345
 投資有価証券の取得による支出                       △1,036                △150
 投資有価証券の売却及び償還による収入                    1,561                  625
 有形及び無形固定資産の取得による支出                  △55,419              △65,957
 有形及び無形固定資産の除去による支出                   △1,047               △1,525
 有形及び無形固定資産の売却による収入                       59                   99
 連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得によ
                                            -            △119,814
 る支出
 その他                                  △2,097                △624
 投資活動によるキャッシュ・フロー                    △79,896             △186,982
財務活動によるキャッシュ・フロー
 短期借入金の純増減額(△は減少)                         232               26,715
 長期借入れによる収入                                -                90,000
 長期借入金の返済による支出                           △85              △25,860
 社債の発行による収入                                -                40,000
 自己株式の取得による支出                         △2,892               △3,735
 自己株式の売却による収入                             529                   59
 配当金の支払額                             △14,420              △14,691
 非支配株主からの払込みによる収入                          -                 2,254
 非支配株主への配当金の支払額                         △227                 △265
 その他                                    △312                 △388
 財務活動によるキャッシュ・フロー                    △17,176               114,088
現金及び現金同等物に係る換算差額                        △882               △1,210
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                  △13,349                 1,065
現金及び現金同等物の期首残高                         83,389               70,234
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額                      193                   45
現金及び現金同等物の期末残高                         70,234               71,345


                         -12-
                                  株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
  該当事項はありません。


(会計方針の変更等)
1.会計方針の変更
(たな卸資産の評価方法の変更)
 当社及び一部連結子会社は、たな卸資産のうち製品、原材料及び仕掛品の評価方法について従来、主として総平均
法を採用していましたが、当連結会計年度から主として先入先出法に変更しています。当該会計方針の変更は遡及適
用され、前連結会計年度については遡及適用後の連結財務諸表となっています。
 この変更は、ここ数年グローバルな事業展開が加速した結果、たな卸資産残高及び売上高の海外比率が高まったこ
とを契機として、適正なたな卸資産の評価及び期間損益計算並びにグループ会計方針統一の観点からたな卸資産の評
価方法について再度検討したことによるものです。この結果、当社及び一部連結子会社の保有するたな卸資産の動き
と整合する先入先出法を採用することが、たな卸資産の評価及び期間損益計算の観点から合理的であり、かつ当社グ
ループの経営実態をより適切に反映すると判断しました。
 この変更により、遡及適用を行う前と比べて、前連結会計年度の営業利益は1,234百万円、経常利益及び税金等調整
前当期純利益は1,236百万円増加しています。また、前連結会計年度の期首の純資産の帳簿価額に反映された会計方針
の変更の累積的影響額により、利益剰余金の遡及適用後の前期首残高は129百万円増加しています。
 前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書は、営業活動によるキャッシュ・フローにおける税金等調整前当
期純利益が1,236百万円増加し、たな卸資産の増減額が1,234百万円減少し、その他が1百万円減少しています。
 前連結会計年度の期首の純資産に累積的影響額が反映されたことにより、連結株主資本等変動計算書の利益剰余金
の遡及適用後の期首残高は129百万円増加し、非支配株主持分は22百万円増加しています。
 なお、1株当たり情報に与える影響は当該箇所に記載しています。


2.会計上の見積りの変更と区別することが困難な会計方針の変更及び会計上の見積りの変更
(有形固定資産の減価償却方法及び耐用年数の変更)
 当社及び国内連結子会社は、建物及び2016年4月1日以降に取得した構築物以外の有形固定資産(リース資産を除
く)の減価償却方法について従来、主として定率法を採用していましたが、当連結会計年度から定額法に変更してい
ます。
 この変更は、ここ数年グローバルな事業展開が加速した結果、生産設備の海外比率が高まったことを契機として、
適正な期間損益計算及びグループ会計方針統一の観点から有形固定資産の減価償却の方法について再度検討したこと
によるものです。この結果、当社及び国内連結子会社が保有する有形固定資産は安定的に稼働していることからその
減価も一定であると考えられるため、有形固定資産の減価償却方法として定額法を採用することが、期間損益計算の
観点から合理的であり、かつ当社グループの経営実態をより適切に反映すると判断しました。
 また、当社グループは、機械装置の耐用年数について概ね4年から20年で減価償却を行ってきましたが、当連結会
計年度から主として10年に変更しています。
 この変更は、上記経営環境の変化を契機として、適正な期間損益計算及びグループ会計処理統一の観点から機械装
置の耐用年数について再度検討し、グローバルな供給体制に基づく使用実態を反映した経済的使用可能期間を見積っ
たことによるものです。その結果、主として10年で減価償却を行うことが、期間損益計算の観点から合理的であり、
かつ当社グループの経営実態をより適切に反映すると判断しました。
 以上の変更により、従来の方法と比べて、当連結会計年度の営業利益、経常利益及び税金等調整前当期純利益はそ
れぞれ2,215百万円増加しています。




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                                          株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


(企業結合等関係)
  (取得による企業結合)
  当社は、Calgon Carbon社(本社:米国ペンシルバニア州)の全株式を取得し、当社の完全子会社とすること(以
 下「本買収」)について合意する契約を、2017年9月21日付で同社と締結しました。なお、同契約に基づき2018年
 3月9日付で全株式を取得しました。

 1.企業結合の概要
  (1) 被取得企業の名称及び事業の内容
      名称                    Calgon Carbon Corporation
      取得した事業の内容             活性炭及び水処理機器の製造・販売
  (2) 企業結合を行った主な理由
      当社は、「エネルギー」、「水資源」、「大気浄化」などの幅広い用途において高機能活性炭を中心に炭
    素材料事業を展開しています。
      一方、Calgon Carbon社は、世界7か国に生産拠点、世界16か国に販売拠点を有する活性炭のグローバル
    リーダーで、さまざまな用途や産業において最先端のソリューションを提供しています。
      本買収後は、炭素材料事業を当社の将来のコア事業の一つとすべく、Calgon Carbon社のグローバルに強
    固な事業基盤を活用した事業拡大の推進、両社の持つ技術力・開発力の融合による技術革新の加速、生産体
    制の最適化によるコストダウンなどの戦略的施策を順次実施します。当社は、高機能炭素材料の供給を通し
    て、人々の健康・快適と地球環境・資源の持続可能性に貢献していきます。
  (3) 企業結合日
      2018年1月1日(みなし取得日)
  (4) 企業結合の法的形式
      現金を対価とする株式の取得
  (5) 結合後企業の名称
      変更はありません。
  (6) 取得した議決権比率
      100%
  (7) 取得企業を決定するに至った主な根拠
      現金を対価とする株式の取得であるため。
 2.連結財務諸表に含まれている被取得企業の事業の業績の期間
     2018年1月1日から2018年12月31日
 3.被取得企業の取得原価及びその内訳
      取得の対価         現金         123,497百万円    (1,093百万USドル)
      取得原価                     123,497百万円    (1,093百万USドル)

 4.主要な取得関連費用の内容及び金額
      アドバイザリー費用      1,387百万円
 5.発生したのれんの金額、発生原因、償却方法及び償却期間
  (1) 発生したのれんの金額
      50,511百万円(447百万USドル)
  (2) 発生原因
      期待される将来の超過収益力によるものです。
  (3) 償却方法及び償却期間
      20年間にわたる均等償却
 6.企業結合日に受け入れた資産及び引き受けた負債の額並びにその主な内訳
     流動資産              39,420百万円     (348百万USドル)
     固定資産              96,850百万円     (857百万USドル)
     資産合計             136,271百万円    (1,205百万USドル)
     流動負債              17,045百万円     (150百万USドル)
     固定負債              46,240百万円     (409百万USドル)
     負債合計              63,285百万円     (560百万USドル)




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                                  株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


 (セグメント情報等)
    (セグメント情報)
1   報告セグメントの概要
     当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締
    役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。
     当社は、カンパニー制を導入しており、各カンパニーは取り扱う製品等について国内及び海外の包括的な戦略を
    立案し、事業活動を展開しています。また、子会社のうち、クラレトレーディング株式会社は、当社グループ製品
    の加工販売や他社製品の取り扱いを含め、独自に企画・販売する事業を主体的に行っています。
     したがって、当社グループは、カンパニーを基礎とした製品別のセグメントと、トレーディングセグメントで構
    成されており、「ビニルアセテート」、「イソプレン」、「機能材料」、「繊維」及び「トレーディング」の5つ
    を報告セグメントとしています。
     「ビニルアセテート」は、ポバール、PVB、<エバール>等の機能樹脂、フィルムを生産・販売しています。
    「イソプレン」は熱可塑性エラストマー<セプトン>、<クラリティ>、イソプレン関連製品、<ジェネスタ>を
    生産・販売しています。「機能材料」はメタクリル樹脂、メディカル関連製品、炭素材料を生産・販売していま
    す。「繊維」は、合成繊維、人工皮革<クラリーノ>、不織布等を生産・販売しています。「トレーディング」は、
    合成繊維、人工皮革等を加工・販売している他、その他の当社グループ製品及び他社製品の企画・販売を行ってい
    ます。

 (報告セグメントの変更等に関する事項)
   当連結会計年度より、組織改定に伴い、クラリーノ事業の報告セグメントを、従来の「機能材料」セグメントか
  ら「繊維」セグメントへ変更しました。
   なお、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後のセグメント区分で記載しています。

2   報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
     報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表作成において採用している会計処理の方法と
    同一です。セグメントの利益は、営業利益であり、セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいて
    います。


 (たな卸資産の評価方法の変更)
    「会計方針の変更」に記載のとおり、当社及び一部連結子会社は、たな卸資産のうち製品、原材料及び仕掛品の
  評価方法について従来、主として総平均法を採用していましたが、当連結会計年度から主として先入先出法に変更
  しています。この結果、遡及適用を行う前と比べて、前連結会計年度の「ビニルアセテート」のセグメント利益が
  298百万円増加し、「イソプレン」のセグメント利益が660百万円増加し、「機能材料」のセグメント利益が378百万
  円増加し、「繊維」のセグメント利益が341百万円増加し、「その他」のセグメント利益が265百万円減少していま
  す。

 (有形固定資産の減価償却方法及び耐用年数の変更)
   「会計上の見積りの変更と区別することが困難な会計方針の変更及び会計上の見積りの変更」に記載のとおり、
  当社及び国内連結子会社は、建物及び2016年4月1日以降に取得した構築物以外の有形固定資産(リース資産を除
  く)の減価償却方法について従来、主として定率法を採用していましたが、当連結会計年度から定額法に変更して
  います。また、当社グループは、機械装置の耐用年数について概ね4年から20年で減価償却を行ってきましたが、
  当連結会計年度から主として10年に変更しています。
   この結果、当連結会計年度の「ビニルアセテート」のセグメント利益が2,508百万円減少し、「イソプレン」のセ
  グメント利益が607百万円増加し、「機能材料」のセグメント利益が1,181百万円増加し、「繊維」のセグメント利
  益が1,833百万円増加し、「その他」のセグメント利益が145百万円増加しています。

 (本社管理部門費の各事業への配賦方法の変更)
   主な本社管理部門費は、従来、セグメント利益の調整額に含まれていましたが、事業間の業績比較可能性をより
  高めるため、当連結会計年度より各報告セグメントに配賦する方法に変更しました。
   この結果、当連結会計年度の「ビニルアセテート」のセグメント利益が2,210百万円減少し、「イソプレン」のセ
  グメント利益が339百万円減少し、「機能材料」のセグメント利益が1,448百万円減少し、「繊維」のセグメント利
  益が947百万円減少し、「その他」のセグメント利益が168百万円減少しています。
   なお、上記変更に伴い、セグメント利益の調整額が、各セグメント利益の減少額と同額である5,114百万円増加し
  ています。




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                                                            株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


3   報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報


    前連結会計年度(自   2017年1月1日          至    2017年12月31日)                                       (単位:百万円)
                                   報告セグメント                                                         連結
                                                                                            調整額
                                                                          その他                    財務諸表
                                                                                  合計        (注)2
                ビニルア イソプ                                トレーデ              (注)1                    計上額
                         機能材料                  繊維                 計                         (注)4
                セテート レン                                  ィング                                      (注)3
売上高

    外部顧客への売上高   234,711   30,037   39,774      49,458 127,446 481,427 37,015 518,442            - 518,442
    セグメント間の内部
    売上高又は振替高     32,183   26,329   15,425      16,910    4,288   95,138 14,383 109,521 △109,521         -

        計       266,894   56,366   55,199      66,369 131,734 576,565 51,399 627,964 △109,521 518,442

セグメント利益          61,619    9,010       6,665    7,551    3,924   88,770   3,022   91,793   △15,441   76,351

セグメント資産         424,414   52,834   51,684      63,255   44,773 636,963 40,815 677,779       98,956 776,735

その他の項目
    減価償却費
                 25,981    3,651       3,980    4,330       78   38,023   1,124   39,148     1,879   41,027
    (のれん以外)
    減損損失            224    1,256         -         -        -     1,480     193    1,674        -     1,674

    のれんの償却額       1,800       -          135       -        -     1,935       2    1,937        -     1,937

    のれんの当期末残高    23,548       -        1,015       -        -    24,564       2   24,567        -    24,567
    持分法適用会社への
                     -        -          -        111       -       111      -       111        -      111
    投資額
    有形固定資産及び無
                 35,865    2,654       4,047    5,610      131   48,309   1,366   49,675     4,838   54,514
    形固定資産の増加額
 (注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、アクア事業、エンジニアリン
      グ事業を含んでいます。
    2.セグメント利益の調整額△15,441百万円には、セグメント間取引消去1,188百万円及び各報告セグメントに
      配分していない全社費用△16,630百万円を含んでいます。全社費用の主なものは、提出会社の基礎研究費、
      本社管理部門費です。
    3.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整しています。
    4.セグメント資産の調整額98,956百万円には、セグメント間取引消去△38,914百万円及び各報告セグメント
      に配分していない全社資産137,870百万円を含んでいます。なお、全社資産の主なものは、提出会社の余資
      運用資金、長期投資資金、基礎研究・本社管理部門に係わる資産等です。




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 当連結会計年度(自   2018年1月1日          至    2018年12月31日)                                 (単位:百万円)
                                報告セグメント                                                   連結
                                                                                   調整額
                                                                       その他              財務諸表
                                                                               合計  (注)2
             ビニルア イソプ                                トレーデ              (注)1              計上額
                      機能材料                  繊維                 計                   (注)4
             セテート レン                                  ィング                                (注)3
売上高

 外部顧客への売上高   233,214   30,144 111,969       47,287 136,109 558,726 44,269 602,996            - 602,996
 セグメント間の内部
 売上高又は振替高     46,164   27,062   19,563      17,429    2,739 112,959 13,755 126,714 △126,714          -

      計      279,379   57,207 131,533       64,716 138,848 671,685 58,025 729,710 △126,714 602,996

セグメント利益       54,739    7,272       4,396    6,279    4,215   76,904   1,178   78,082   △12,288   65,794

セグメント資産      416,191   62,682 226,542       67,035   46,282 818,733 42,664 861,397       85,718 947,116

その他の項目
 減価償却費
              31,477    2,506   12,563       2,584       58   49,190     892   50,082     2,204   52,287
 (のれん以外)
 減損損失          6,311       -          189       -        -     6,500     161    6,662        -     6,662

 のれんの償却額       1,804       -        2,603       -        -     4,408       2    4,410        -     4,410

 のれんの当期末残高    18,468       -    48,016          -        -    66,485       0   66,485        -    66,485
 持分法適用会社への
                  -        -          -      2,290       -     2,290      -     2,290        -     2,290
 投資額
 有形固定資産及び無
              38,034    4,038       7,341    7,633       53   57,102   2,890   59,993     6,832   66,825
 形固定資産の増加額
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、アクア事業、エンジニアリン
     グ事業を含んでいます。
   2.セグメント利益の調整額△12,288百万円には、セグメント間取引消去1,622百万円及び各報告セグメントに
     配分していない全社費用△13,910百万円を含んでいます。全社費用の主なものは、提出会社の基礎研究費
     です。
   3.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整しています。
   4.セグメント資産の調整額85,718百万円には、セグメント間取引消去△39,349百万円及び各報告セグメント
     に配分していない全社資産125,068百万円を含んでいます。なお、全社資産の主なものは、提出会社の余資
     運用資金、長期投資資金、基礎研究・本社管理部門に係わる資産等です。




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 (関連情報)
 前連結会計年度(自 2017年1月1日 至 2017年12月31日)
 1.製品及びサービスごとの情報                                                                        (単位:百万円)
                ビニル
                      イソプレン      機能材料                                 繊維             その他       合計
               アセテート
    外部顧客への売上高            268,961        52,717            57,100          90,033      49,629   518,442
 (注)各セグメントの主な製品は以下のとおりです。
    ビニルアセテート:ポバール樹脂・フィルム、<エバール>樹脂他
    イソプレン   :熱可塑性エラストマー<セプトン>、<クラリティ>、イソプレン、耐熱性ポリアミド樹脂
             <ジェネスタ>他
    機能材料    :メタクリル樹脂、メディカル製品、炭素材料他
    繊維      :ビニロン、人工皮革<クラリーノ>、乾式不織布<クラフレックス>
             面ファスナー<マジックテープ>、ポリエステル他
    その他     :アクア事業、エンジニアリング事業他

     「セグメント情報 1.報告セグメントの概要」にて記載のとおり、当連結会計年度よりクラリーノ事業を「機能
    材料」セグメントから「繊維」セグメントに含めて記載する方法に変更したため、前連結会計年度の数値は変更後
    のセグメント区分で記載しています。

 2.地域ごとの情報
 (1)売上高                                                                                (単位:百万円)
      日本           米国              中国             欧州               アジア             その他の地域      合計

       184,674      67,610          62,767            106,979         73,157          23,253   518,442
 (注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しています。
 (2)有形固定資産                 (単位:百万円)
      日本             米国             その他海外                   合計

         127,213        97,392               62,590             287,196


 3.主要な顧客ごとの情報
   連結損益計算書の売上高の10%以上を占める単一の外部顧客が存在しないため、記載していません。
 




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                                                                株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


 当連結会計年度(自 2018年1月1日 至 2018年12月31日)
 1.製品及びサービスごとの情報                                                                        (単位:百万円)
                ビニル
                      イソプレン      機能材料                                 繊維             その他       合計
               アセテート
    外部顧客への売上高            273,307        53,255           130,951          88,930      56,551   602,996
 (注) 各セグメントの主な製品は以下のとおりです。
  ビニルアセテート:ポバール樹脂・フィルム、<エバール>樹脂他
  イソプレン   :熱可塑性エラストマー<セプトン>、<クラリティ>、イソプレン、耐熱性ポリアミド樹脂
           <ジェネスタ>他
  機能材料    :メタクリル樹脂、メディカル製品、炭素材料他
  繊維      :ビニロン、人工皮革<クラリーノ>、乾式不織布<クラフレックス>、
           面ファスナー<マジックテープ>、ポリエステル他
  その他     :アクア事業、エンジニアリング事業他
 
 2.地域ごとの情報
 (1)売上高                                                                                (単位:百万円)
      日本           米国              中国             欧州               アジア             その他の地域      合計

       192,940     100,736          70,528            136,122         75,144          27,524   602,996
 (注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しています。
 (2)有形固定資産                                             (単位:百万円)
      日本             米国             その他海外                   合計

         146,011        133,303              78,096             357,411


 (表示方法の変更)
   当連結会計年度において、「ドイツ」の重要性が低下したため、「その他海外」に含めて表示しています。この
  表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の注記の組み替えを行っています。この結果、前連結会計年度
  において、「ドイツ」に表示していた27,756百万円は、「その他海外」に組み替えています。

3.主要な顧客ごとの情報
   連結損益計算書の売上高の10%以上を占める単一の外部顧客が存在しないため、記載していません。
 【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
  前連結会計年度(自 2017年1月1日 至 2017年12月31日)
    セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しています。
   
  当連結会計年度(自 2018年1月1日 至 2018年12月31日)
    セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しています。
 
 【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
  前連結会計年度(自 2017年1月1日 至 2017年12月31日)
    セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しています。
   
  当連結会計年度(自 2018年1月1日 至 2018年12月31日)
    セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しています。
 
 【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
  前連結会計年度(自 2017年1月1日 至 2017年12月31日)
   該当事項はありません。
 
    当連結会計年度(自 2018年1月1日             至   2018年12月31日)
     該当事項はありません。




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                                              株式会社クラレ(3405) 2018年12月期 決算短信


 (1株当たり情報)


                                           前連結会計年度                    当連結会計年度
                                         (自 2017年1月1日               (自 2018年1月1日
                                          至 2017年12月31日)             至 2018年12月31日)
    1株当たり純資産額                                    1,587.60円                  1,592.96円

    1株当たり当期純利益金額                                     154.85円                  96.05円

    潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額                              154.44円                  95.86円
 
    (注)1株当たり当期純利益金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎は、以下のとお
       りです。
                                前連結会計年度         当連結会計年度
               項目             (自 2017年1月1日    (自 2018年1月1日
                               至 2017年12月31日)  至 2018年12月31日)
    1株当たり当期純利益金額

     親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)                             54,459                   33,560

     普通株主に帰属しない金額(百万円)                                    -                        -
     普通株式に係る親会社株主に帰属する
                                                      54,459                   33,560
     当期純利益(百万円)
     普通株式の期中平均株式数(千株)                                351,688                  349,424



    潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

     親会社株主に帰属する当期純利益調整額(百万円)                              -                        -

     普通株式増加数(千株)                                         934                      677

        (うち新株予約権)(千株)                                   (934)                    (677)
    希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当
    たり当期純利益金額の算定に含まれなかった潜在株                                     -
    式の概要


(注)「会計方針の変更」に記載のとおり、当連結会計年度における会計方針の変更は遡及適用され、前連結会計年度に
        ついては遡及適用後の連結財務諸表となっています。この結果、遡及適用を行う前と比べて、前連結会計年度の
        1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益はそれぞれ、2円82銭、
        2円44銭及び2円43銭増加しています。


 (重要な後発事象)
自己株式の取得
 当社は、2019年2月13日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第
156条の規定に基づき、下記のとおり自己株式を取得することを決議しました。
   
  1 自己株式の取得を行う理由
     株主還元の強化及び資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本政策を可能とするため、自己株式の取得
  を実施します。
   
 2 取得の内容
    (1) 取得対象株式の種類        当社普通株式
    (2) 取得し得る株式の総数       5,000千株(上限)
                        (発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合                 1.43%)
    (3) 取得価額の総額          10,000百万円(上限)
    (4) 取得方法             自己株式取得に係る取引一任契約に基づく市場買付
    (5) 取得期間             2019年2月14日から2019年12月26日まで




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