3405 クラレ 2020-02-13 11:00:00
2019年度本決算説明 [pdf]

2019年度本決算説明(総括)



     2020年2月13日

    株式会社 ク ラ レ
2019年度実績
             当期実績          前年同期実績         増減

  売上高       5,758億円        6,030億円   ▲272億円(▲4.5%)


  営業利益      542億円          658億円     ▲116億円(▲17.7%)


  経常利益      483億円          612億円     ▲129億円(▲21.1%)

親会社株主に帰属
する当期純利益
            ▲20億円          336億円     ▲355億円     (-%)


                      参考

   円/ドル       109            110

  円/ユーロ       122            130
 国産ナフサ価格
  (千円/kl)
              43             51


                                                       2
株主に帰属する当期純利益 増減分析



 2018年度実績                    336億円
  営業利益                          ▲116 1
  米国訴訟関連損失                      ▲506 1
  米国訴訟関連受取保険金                   +104 1▲355億円
  その他損益                          +47 1
  法人税                           +116 1

 2019年度実績                    ▲20億円


 原料及び為替             18年度実績        19年度実績
         国産ナフサ/kl        51千円          43千円
          ドル(平均)         110円          109円
         ユーロ(平均)         130円          122円
                                              3
2019年度の主要施策実績


        ◆光学用ポバールフィルム、倉敷事業所で広幅ラインの増強完了
        ◆水溶性ポバールフィルム
         -米国既存工場の新生産ライン稼働開始
競争優位の
  追求
         -2020年上期、米国新工場が稼働予定
        ◆アイオノマーガラス中間膜<セントリグラス>、チェコ工場で生産開始
        ◆メルトブローン不織布、クラフレックス岡山工場で生産能力増強を決定
        ◆IoT活用による生産効率、および品質向上に向けた取り組みの推進


        ◆銅張積層板<ベクスターFCCL>、鹿島事業所に量産試験設備を導入
        ◆バイオマス由来のバリア材<プランティック>の拡大
新たな事業
領域の拡大
         ―経済産業省および環境省主催の「G20イノベーション展」に出展
        ◆コーポレートマーケティンググループ、新用途開拓に向けた組織横断的
         活動の推進


        ◆カルゴン・カーボン事業の統合シナジーを推進
 グループ   ◆働き方改革の推進
総合力強化    ・ノー残業ウィーク制度の本格導入
         ・在宅勤務・フレックス勤務の導入



                                            4
2020年度通期業績予想


              2020年度予想     2019年度実績     増減

  売上高         5,900億円      5,758億円     142億円


  営業利益         600億円        542億円      58億円


  経常利益         560億円        483億円      77億円

親会社株主に帰属
する当期純利益
               350億円       ▲20億円       370億円

   国産ナフサ/kl        43千円         43千円
    ドル(平均)          105円        109円
   ユーロ(平均)          120円        122円


                                               5
2020年度重点課題


        ◆水溶性ポバールフィルム、ポーランドでの新工場建設決定
        ◆<エバール>、新工場設立
競争優位の
  追求
        ◆カルゴン・カーボン、米国新ライン増設
        ◆イソプレンケミカル、タイプロジェクトの着実な推進
        ◆生産効率、および品質向上に向けたデジタル化の推進




        ◆液晶ポリマーフィルム〈ベクスター〉
新たな事業    5G普及を見据えた販売の加速と量産設備導入検討
領域の拡大   ◆バイオマス由来のバリア材<プランティック>
         米国での樹脂生産・供給の開始




        ◆カルゴン・カーボン事業の統合による、更なるシナジー効果の発現
 グループ   ◆人材育成の強化と技術継承を目的とした「新研修所」設立の準備
総合力強化   ◆働き方改革の推進




                                          6
コーポレートマーケティンググループについて

       顧客視点ビジネス創出・文化の醸成
1、事業部横断の横串活動(6つの主要テーマ)

                  自動車               18年スタート

                         オイル&       19年に追加
          農業             ガス掘削




          3D             サスティナ
         プリンター            ビリティ

                 スポーツ
                   &
                 アウトドア

  ・ポテンシャル顧客への総合プレゼン、マッチングの実施(19年:100回以上)
  ・コーポレートマーケティング主催の展示会(19年:5回)
2、グローバルのブランド強化プロジェクトの推進
3、ビジネス創出人材の育成制度『クラレプライド』の推進
4、全社共有のグローバルCRMシステム基盤の構築
                                           7
 EBITDAの推移



[ 億円 ]     営業利益      減価償却費(含むのれん)         15年Plantic社を買収        18年
1,400                                                           カルゴン・カーボン社を買収
                                   14年DuPont社のビニルアセテート
                                   関連事業を買収
1,200


1,000                 12年モノソル社を買収
                                                          430   567
                                          441   416                          611
 800                                                                  582

         335   307          350
                      310
 600                               357

 400                                                      751
                                          661   678             658
               547                                                    542    600
         531          492   495
 200                               403


   0
         10年   11年   12年    13年    14年    15年   16年   17年       18年   19年   20年計画
                                  (9ヵ月)

                                                                                    8
配当金について


       中期経営計画『PROUD 2020』
    総還元性向35%以上、1株当たり配当40円以上



            19年度:42円/株予定
          (中間:20円、期末:22円)
     ■自己株式取得の実績
      ・2019年度(2019年2月14日~9月20日)
      - 取得株式総数:500万株 株式取得総額:6,613,929,553円



            20年度:42円/株予定
          (中間:21円、期末:21円)


                                             9
2019年度本決算説明



   2020年2月13日

  株式会社 ク ラ レ
ビニルアセテートセグメントの概要


売上高(億円)             ■ポバール樹脂
                    景気減速により販売量が減少。
   2,794    2,661
                    ■光学用ポバールフィルム
                    液晶パネルの在庫調整の影響を受け、出荷が減少。
                    倉敷事業所の設備増強工事は第4四半期に完了。

                    ■水溶性ポバールフィルム
                    個包装洗剤用途の販売が拡大。
  18年度通期   19年度通期
                    ■PVBフィルム
営業利益(億円)            自動車用途は苦戦も、建築用途でアイオノマーガラス中間
                    膜<セントリグラス>の需要が伸長 。
   547
            474     ■<エバール>
                    ガソリンタンク用途は自動車生産台数減少の影響を受け、
                    食品包材用途は第3四半期以降、徐々に販売回復も
                    年度では数量が減少。


  18年度通期   19年度通期




                                              11
イソプレンセグメントの概要


売上高(億円)             ■イソプレン
                    熱可塑性エラストマー<セプトン>で景気減速の影
                    響を受け、販売量が減少。
   572
            533

                    ■<ジェネスタ>
                    車載用コネクタ向けの新規採用が進むも、電気・電
                    子デバイス向けは需要が停滞。


  18年度通期   19年度通期
営業利益(億円)




    73
             42



  18年度通期   19年度通期




                                              12
機能材料セグメントの概要


売上高(億円)             ■メタクリル
   1,315            樹脂の販売の減少に加え、市況悪化の影響を受けた。
            1,260


                    ■メディカル
                    歯科材料の審美修復関連製品を中心に堅調に推移。


                    ■炭素材料、カルゴン・カーボン
  18年度通期   19年度通期   欧州は需要停滞に伴い伸び悩むも、
                    北米での需要は底堅く推移。
営業利益(億円)            炭素材料事業は、高付加価値品の販売が拡大。



    44
             38




  18年度通期   19年度通期




                                              13
繊維セグメントの概要


売上高(億円)             ■<クラリーノ>
                    ラグジュアリー商品用途が引き続き堅調に推移も、
   647      645     靴用途で苦戦。



                    ■繊維資材
                    ビニロンでセメント補強用が低調に推移、
                    ゴム資材向けも自動車生産台数減少の影響を受けた。
                    <ベクトラン>は輸出を中心に拡大。
  18年度通期   19年度通期
営業利益(億円)
                    ■生活資材
                    <クラフレックス>で汎用品の数量が減少するも、
    63              高付加価値品は需要の伸びに合わせ堅調。
             57




  18年度通期   19年度通期




                                              14
セグメント別売上高・営業利益
                                                    [ 億円 ]

              2019年度          2018年度           増減
                      営業              営業             営業
             売上高             売上高             売上高
                      利益              利益             利益
 ビニルアセテート   2,661     474   2,794     547   ▲133    ▲74
 イソプレン       533       42     572      73    ▲39    ▲30
 機能材料        1,260      38   1,315      44    ▲56     ▲6
 繊維           645       57     647      63    ▲2      ▲6
 トレーディング   1,309      42   1,388      42    ▲79      0
 その他          511        6     580      12    ▲69     ▲5
 調整額         ▲1,161   ▲118   ▲1,267   ▲123    106      5
 合計          5,758     542   6,030     658   ▲272 ▲116


                                                           15
2019年度キャッシュフロー
                                                         [ 億円 ]
                  2019年度         2018年度           増減
   営業CF                 956           752         204
   投資CF*              ▲886          ▲676        ▲210
   フリーCF*                   70          76        ▲6
      M&A                   0     ▲1,198        1,198
1株当り当期純利益            ▲5円66銭         96円05銭    ▲101円71銭

 1株当り純資産            1,527円79銭     1,592円96銭   ▲65円17銭

 設備投資(決定ベース)           514         1,460       ▲946
 設備投資(受入ベース)           974           668         306
   減価償却費                582           567          15
   研究開発費                212           212           0
*投資CF、フリーCF:運用資金、M&A関連を除く
                                                            16
営業利益増減分析①
                                                                  [ 億円 ]
700

               5

                      ▲95
600
                                            ▲20
                                    65            ▲15
                            ▲45                            ▲11
       658
500
                                                                    542


400
      2018年度   数量    操業度     売値、   原燃料      為替    償却費      経費      2019年度
        実績                  銘柄構成   (為替除く)         (のれん込)   その他       実績



                              18年度実績              19年度実績
                国産ナフサ/kl                 51千円              43千円
                   ドル(平均)                110円              109円
               ユーロ(平均)                   130円              122円
                                                                            17
貸借対照表①(資産の部)
                                                              [ 億円 ]

                  19年12月末             18年12月末             増減

 流動資産               3,947              3,949              ▲2

 固定資産               5,964              5,522              442

 資産合計               9,911              9,471              441

      <参考>期末日為替レート

                   19.12末     18.12末
        円/ドル         110        111
       円/ユーロ         123        127

  (注)当期より、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」を適用しており、前期は遡及処理の内容を反映させた数値を記載しております。



                                                                      18
貸借対照表②(負債の部)
                                                            [ 億円 ]
                19年12月末             18年12月末              増減
 流動負債              2,017             1,448              569
 固定負債              2,509             2,353              157
 負債合計              4,526             3,801              725
 純資産合計             5,385             5,670             ▲285
負債・純資産合計           9,911             9,471              441

自己資本比率            53.0%              58.6%            ▲5.7%
    <参考>期末日為替レート

                 19.12末     18.12末
       円/ドル        110        111
     円/ユーロ         123        127
  (注)当期より、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」を適用しており、前期は遡及処理の内容を反映させた数値を記載しております。
                                                                      19
2020年度業績予想
                                        [ 億円 ]
                 2020年度     2019年度
                                       増減
                  通期予想       通期実績
売上高                5,900      5,758       142
営業利益                 600        542         58
経常利益                 560        483         77
当期純利益                350       ▲20        370
1株当たり当期純利益        101円82銭     ▲5円66銭   107円48銭

1株当たり配当              42円         42円        0円


設備投資(決定ベース)          950         514        436
設備投資(受入ベース)         1,000        974         26
減価償却費(のれん償却費込)       611         582         29
研究開発費                220         212          8
                                              20
営業利益増減分析②
                                                                  [ 億円 ]

700


                           0       0       ▲5
                                                  ▲28
600                 85                                      ▲14


               20

500                                                                 600
       542


400
      2019年度   数量   操業度    売値、    原燃料      為替    償却費        経費     2020年度
        実績                銘柄構成   (為替除く)          (のれん込)     その他      計画



                               19年度実績           20年度前提
               国産ナフサ/kl             43千円                43千円
                ドル(平均)              109円                  105円
               ユーロ(平均)              122円                  120円
                                                                          21
【ご参考】2020年度業績予想

                                                    [ 億円 ]

           20年度予想           19年度実績              増減


          上期       下期      上期      下期      上期        下期

売上高       2,900    3,000   2,874   2,884    26        116

営業利益        280     320     279     263         1      57

経常利益        260     300     247     236     13         64

当期純利益*      160     190     133    ▲152     27        342

*親会社株主に帰属する当期純利益




                                                          22
セグメント別売上高・営業利益
                                                     [ 億円 ]
              2020年度           2019年度
                                                増減
               通期予想            通期実績

            売上高      営業利益    売上高      営業利益    売上高    営業利益

ビニルアセテート    2,780     505    2,661     474    119      31

イソプレン        550       50      533      42     17       8

機能材料         1,310      50    1,260      38     50      12

繊維            670       60      645      57     25       3

トレーディング    1,350      45    1,309      42     41       3

その他           510       10      511       6     ▲1       4

調整額         ▲1,270    ▲120   ▲1,161    ▲118   ▲109     ▲2

合計           5,900     600    5,758     542    142      58

                                                         23
【ご参考】2020年度セグメント別予想
                                                  [ 億円 ]
                     売上高                   営業利益
             上期      下期      通期      上期     下期    通期
 ビニルアセテート   1,380   1,400   2,780   245    260    505

 イソプレン       270     280     550     20     30     50

 機能材料         640     670    1,310    20     30     50

 繊維           330     340     670     30     30     60

 トレーデイング    650     700    1,350    22     23     45

 その他          250     260     510      3      7     10

 調整額         ▲620    ▲650 ▲1,270     ▲60    ▲60   ▲120

 合計          2,900   3,000   5,900   280    320    600

                                                       24
【ご参考】セグメント別売上高
                                                      [ 億円 ]
              2020年度          2019年度
                                                  増減
               通期予想           通期実績
             上期      下期      上期      下期      上期        下期
 ビニルアセテート   1,380   1,400   1,347   1,314    33         86

 イソプレン        270     280     274     259     ▲4         21

 機能材料         640     670     626     634     14         36

 繊維           330     340     331     314     ▲1         26

 トレーディング    650     700     648     661         2      39

 その他          250     260     260     251    ▲10            9

 調整額         ▲620    ▲650    ▲612    ▲549     ▲8       ▲101

 合計          2,900   3,000   2,874   2,884    26        116

                                                                25
【ご参考】セグメント別営業利益
                                                          [ 億円 ]
             2020年度            2019年度
                                                      増減
              通期予想             通期実績

             上期       下期       上期       下期       上期        下期
 ビニルアセテート   245      260      231      243       14         17

 イソプレン        20       30       34           8   ▲14         22

 機能材料         20       30       22       16       ▲2         14

 繊維           30       30       30       27           0         3

 トレーディング    22       23       21       21           1         2

 その他              3        7        4        2    ▲1            5

 調整額         ▲60      ▲60      ▲62      ▲56           2     ▲4

 合計          280      320      279      263           1      57


                                                                    26
     金額表示は億円未満四捨五入にしております。

 本資料中の業績予想、見通し及び事業計画についての
記載は、将来の事業環境・経済状況等に関する現時点での
仮定・推測に基づいています。実際の業績は、これと異なる
    結果となる可能性があることをご承知おき下さい。
公正取引委員会からの
排除措置命令に関して


   2020年2月13日

  株式会社 ク ラ レ
公正取引委員会の決定までの経緯
繊維製品(ビニロン)                     活性炭
防衛装備庁が発注する繊維製品の競争入札           浄水処理施設、ごみ焼却施設等で使用され
      リニエンシー申請        2016年   る活性炭の製造販売
2016年3月 立ち入り検査

                      2017年    2017年1月
                               クラレケミカル(株)を吸収合併
2017年3月 排除措置命令                 2017年2月    立ち入り検査
リニエンシー申請により課徴金免除
                                     リニエンシー申請

2017年4月   役員報酬自主返上
                      2018年
                                2018年3月
                                カルゴン・カーボン社買収
                      2019年    2019年11月 クラレ、CCJ※
                               排除措置命令、課徴金納付命令
                               課徴金額:約0.7億円(30%減額)

                               2019年12月   役員報酬自主返上


                              ※CCJ:カルゴン・カーボン ジャパン    29
  再発防止に向けた取り組み
                2016年   トップメッセージの発信      (社内Web、社内報など)
開始時期            分類      実施項目           頻度・対象・内容
2016年   6月      規則改訂・   独占禁止法遵守指針の改訂   多数の具体的事件例の列挙などカルテル・談合に関する
                体制強化                   記載の充実
        7月      社内教育    独禁法セミナー開催      定期開催   外部弁護士を講師に迎えたセミナー
        7月~9月   社内調査    独禁法遵守状況を社内聴取   各事業部・関係会社を対象に実施


2017年   5月      規則改訂・   競合会社とのミーティング   競合会社との接触に関する規定の厳格化
                体制強化    ガイドライン制定
        5月      規則改訂・   独禁コンプライアンス     競合会社との取引、会合の事前審査、入札情報の管理
                体制強化    システム運用開始
        7月~8月   社内教育    販売部従業員向け研修     定期開催   具体的な事案に基づいた研修
        8月      社内調査    独禁法遵守に関する      各事業部・関係会社を対象に実施
         ~10月           社内リニエンシー
2018年   4月~6月   社内調査    入札参加部署を対象にした   1回/年 案件の内容、入札価格の計算根拠、商流等につ
                        法務部監査          いて監査
2019年   6月      社内調査    入札参加部署を対象にした   1回/年 案件の内容、入札価格の計算根拠、商流等につ
                        法務部監査          いて監査
        12月     社内調査    対象範囲を広げた法務部監   入札参加海外グループ会社や国内関係会社への監査・社
                        査、社内聴取         内聴取に着手

2020年予定の施策:          ・一定期間同一職務に従事する管理職のローテーション制度範囲の拡大(規則改訂・体制強化)
                     ・独占禁止法遵守指針の改訂(規則改訂・体制強化)
                     ・法務部による各事業・関連会社への社内聴取の継続実施(社内調査)
                     ・外部弁護士による役員向け、及び販売部従業員向けセミナーの継続実施(社内教育)
                     ・販売部従業員へのアンケート形式による社内リニエンシーの再実施(社内調査)

                                                                    30
米国工場火災に伴う訴訟、
今後の安全対策について


    2020年2月13日

   株式会社 ク ラ レ
米国子会社で発生した火災事故に関連する経緯
事業影響                      2018年    訴訟関連
                    5月 米国エバール工場にて火災発生
事故調査開始                            民事訴訟を提起される
・2Q:在庫により販売に影響なし
                                  原告:160名超の外部委託業者
安全設備の改造
                                  内容:身体的または精神的傷害に対する
・3Q:米州食品用途で販売調整                      損害賠償等の請求

9月下旬   主要生産ライン稼働開始

・4Q:段階的に供給体制が復活

11月末   事故発生ライン稼働開始
 生産の完全正常化
                          2019年   10月   一部原告と和解および特別損失の計上
                                   和解:約100億円(92百万米ドル)
                                   和解含む約140億円の損失計上
                                  11月   追加の特別損失の計上
                                   340億円の損失を計上(140名超)
<設備復旧および安全対策費用>
                          2020年   1月    一部原告と和解
・設備の補修費用    :僅少(数百万円)
・安全対策費用        :約 3億円              和解:約289億円(265百万米ドル)
・ヨコ展開安全設計見直し   :約 0.7億円            和解交渉継続中

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安全・事故再発防止に向けた取り組み

 企業ステートメント:「安全はすべての礎」

  安全に関する行動原則:「安全はすべての礎」
  安全に関する行動方針(20年度):
   1.「安全第一、生産第二」を徹底すること
   2. 行動前の「危険予知」と行動前後の「確認」を徹底すること
   3. 全ての社員が「安全」に対して積極的に行動すること


 2019年度の安全監査によって抽出した改善点
 ①マネジメントシステムの改善
 ・変更管理の具体的手法の見直し、および変更後の確認徹底
 ・具体的事例を示し、特定作業の認可・承認権限を明確化

 ②教育・訓練の充実
 ・プラントの高リスク項目に関する教育を充実
 ・緊急対応マニュアルの見直し、改善および社員への周知徹底

 ③リスクアセスメントの拡大
 ・立上げ時や停止時等の非定常時における危険源の抽出と対策
 ・文章により標準化されていない作業をゼロに
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   安全に対する投資
(億円)




              2010~19年度
               平均比率
                 7.5%




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     金額表示は億円未満四捨五入にしております。

 本資料中の業績予想、見通し及び事業計画についての
記載は、将来の事業環境・経済状況等に関する現時点での
仮定・推測に基づいています。実際の業績は、これと異なる
    結果となる可能性があることをご承知おき下さい。