3401 帝人 2021-05-11 11:30:00
2020年度 決算 及び 2021年度 業績見通し説明資料 [pdf]
2020年度決算 及び
2021年度業績見通し
説明資料
帝人株式会社
2021年5月11日
帝人グループ業績(販売)へのCOVID-19影響
2021年2月の見通し*公表時における想定通りの回復 * 2021年2月8日公表
時期 業績影響(前四半期対比) 具体的影響
• 北米自動車Tier1事業は当初OEM生産大幅減による影響を
第1四半期 大きく受けたが、四半期後半は回復傾向
期初公表対比落ち込み幅大
(4-6月) • より川上に近い素材関連分野では前半はサプライチェーンにお
ける在庫確保のための需要があり、後半に影響が遅れて発現
• 北米自動車Tier1事業は急速に回復
第2四半期
急速な回復 • 航空機向け需要はさらに減少
(7-9月)
• 医療用防護具(ガウン等)は大きく業績に貢献
• 自動車を中心に回復傾向が継続
第3四半期 [2Q公表対比]
• 航空機向け需要は低迷が継続
(10-12月) 回復傾向は想定よりやや強まる
• 医療用防護具(ガウン等)の業績貢献は限定的
• 自動車向け中心に全般的に回復傾向が継続
第4四半期 [3Q公表対比]
• 航空機向け需要は低迷が継続
(1-3月) 想定通りの回復
• 医療用防護具(ガウン等)の業績貢献は僅少
1
主要市場別動向(2020年度~2021年度)
市場 主な事業 主な地域 2020年度実績 2021年度見通し
米国のSUV/ピックアップトラックは2Qで
アラミド 欧州 2019年度レベルには到達しない
自動車 急回復、欧州も2Q以降回復し
複合成形材料 米国 回復基調が継続
ものの、回復継続 *1
欧州 航空機需要の低調が継続するも
航空機 炭素繊維 航空機需要が大幅減少
米国 回復方向へ *2
医薬品 医薬品の薬価改定あるも
主力医薬品の販売や
ヘルスケア 在宅医療 日本 在宅医療機器のレンタルは堅調
糖尿病治療薬の貢献もあり
新規ヘルスケア 堅調維持 *2
逼迫した医療現場への
医療用防護具
繊維・製品 日本 早期大量供給実施 官需は収束
(ガウン等) 3Qで必要量が概ね充足
拡大基調が継続
巣ごもり需要で電子コミック
IT IT 日本 配信サービスが拡大
前期4Qに海賊版サイトの影響
が顕在化するも上期で収束 *2
*1:IHSマークイット予測(2021年3月) *2:自社推定 2
今回公表のポイント
■2020年度実績
• COVID-19の影響を受ける中、EBITDAは前年度並みを確保、営業利益も前年度対比2%減の549億円で着地
➢ 繊維・製品における医療用防護具(ガウン等)の供給や好調なITが業績に寄与
➢ ヘルスケアも薬価改定影響を受ける中で底堅く推移
➢ マテリアルにおいて自動車用途や航空機用途を中心とした需要低下の影響あり
• 当期純利益は、航空機需要が長期に亘って低迷するとの見通しに基づき、炭素繊維事業の固定資産に係る減損
損失を計上した影響等により、67億円の当期損失
• 当期赤字の中でも配当は前年度対比▲10円の年間50円/株
■2021年度業績見通し・配当見通し
• COVID-19からの回復及び大型投資効果により、EBITDAは前年度対比大幅増、営業利益も同9%増の600億円の
見通し
• COVID-19前の2019年度実績に対しても、売上高、営業利益、当期純利益ともに増加の見通し
• 年間配当は前年度からの増益見通しを反映し、5円増配の55円/株(配当性向:30%)を予定
3
目次
1. 2020年度決算 P. 5
2. 2021年度業績見通し・中期経営計画について P.13
3. 参考資料 P.27
見通しに関するご注意
当資料に記載されている内容は、種々の前提に基づいたものであり、記載された将来の計画数値、施策の実現を確約したり、保証するものではありません。
本資料は2021年5月11日午前11時30分に公表した弊社決算に基づくものです。
1. 2020年度決算
5
1. 2020年度決算
◆ 実績ハイライト [前年度対比]
• 売上高及び営業利益は、繊維・製品での医療用防護具(ガウン等)の供給拡大やITの貢献があった一方、
マテリアルでの自動車・航空機用途の需要減、ヘルスケアにおける薬価改定影響があり、全体として微減収・微減益
• 当期純利益は、炭素繊維事業の固定資産に係る減損等により当期損失に
(単位:億円)
[前年度対比] -2.0% -2.3% 当期損失に -10円
[見通し*対比] +3.3% -0.1% 赤字幅縮小 変更なし
* *
*
* 2021年2月8日公表 *
6
1. 2020年度決算
◆ 実績サマリー [前年度対比]
(億円) (億円)
19年度 20年度 差異 増減率 19年度 20年度 差異 増減率
売上高 8,537 8,365 -172 -2.0% 設備投資 *4 686 603 -83 -12.1%
営業利益 562 549 -13 -2.3% 減価償却費 510 518 +9 +1.7%
営業外損益 -19 -13 +6 - 研究開発費 345 327 -18 -5.1%
経常利益 543 537 -7 -1.2%
2020年度配当金:見通し*5から変更なし
特別損益 -128 -443 -315 -
中間 25円/株 期末 25円/株 年間50円/株
税金等調整前
416 94 -322 -77.5% (19年度:中間 30円/株 期末30円/株 年間60円/株)
当期純利益
親会社株主に帰属する
当期純利益
253 -67 -319 - ◇為替・原油価格
19年度 20年度
円/米ドル 109 106
ROE *1
6.3% -1.7% -7.9% PL換算レート
円/ユーロ 121 124
*2
営業利益ROIC 8.7% 8.6% -0.1%
原油(Dubai)価格(米ドル/バレル) 60 44
*3
EBITDA 1,072 1,068 -4
*1 「親会社株主に帰属する当期純利益÷期首・期末平均自己資本」にて算出 *3 「営業利益+減価償却費(のれんを含む)」にて算出
*2 「営業利益÷期首・期末平均投下資本*」にて算出 *4 設備投資には無形固定資産を含む(のれんを除く)
(*投下資本 = 純資産+有利子負債-現金及び預金) *5 2021年2月8日公表
7
1. 2020年度決算
◆ マテリアルセグメント [前年度対比] COVID-19の影響大
◼ アラミド繊維
(億円)
- タイヤ補強材、摩擦材などの自動車関連や光ファイバーを含む
19年度 20年度 差異 増減率 用途全般において販売量が減少したものの、各市場の回復に
売上高 3,275 2,970 -306 -9.3% 伴い販売量も回復
EBITDA 449 315 -133 -29.7% ◼ ポリカーボネート樹脂
減価償却費 290 306 +16 +5.4% - 期後半にかけて販売量が回復し、通期では前期並みを維持
営業利益 158 10 -149 -94.0% - 主原料であるBPA市況価格が下期から高騰した影響を受けたが、
販売価格改定を進めた
営業利益ROIC 5% 0% -5%
◼ 炭素繊維
- 航空機用途において販売量が大幅に減少したため、風力発電
<EBITDA増減内訳> (億円)
用途やレクレーション用途の販売を強化
19年度 数量差
売値・ 原燃料 為替
その他 20年度
- 中間材料開発や北米炭素繊維新工場立上げ準備を継続
構成差 単価差 影響
◼ 複合成形材料
活動抑制影響による販管費等削減 - 期初にOEM生産大幅減の影響を受けたCSP*の自動車部品の
生産・販売が、2QからはSUV・ピックアップトラックを始めとする
449 ▲170
米国自動車市場の急回復で大幅に改善
▲20 +52 - CSPにおいて工場稼働が回復する中で課題となっている従業員
+10 ▲5 315
定着率改善のための対策を推進
アラミド、炭素繊維他 (▲133)
各事業において活動抑制による販管費等削減実施
* Continental Structural Plastics Holdings Corporation 8
1. 2020年度決算
◆ ヘルスケアセグメント [前年度対比] COVID-19の影響は軽微
◼ 医薬品
(億円)
- 高尿酸血症・痛風治療剤「フェブリク」を中心に国内での2020
19年度 20年度 差異 増減率 年4月の薬価改定の影響を受けた
売上高 1,539 1,487 -53 -3.4%
- 「フェブリク」や先端巨大症・下垂体性巨人症/神経内分泌
EBITDA 446 437 -9 -2.0% 腫瘍治療剤「ソマチュリン*」の販売量は順調に拡大
減価償却費 120 122 +2 +1.3% ◼ 在宅医療
営業利益 326 315 -10 -3.2%
- 在宅酸素療法(HOT)市場において、病院内の感染回避の
営業利益ROIC 41% 41% -0% ため在宅医療導入が選択されるケースの増えたことと携帯型
酸素濃縮器の展開等により、レンタル台数が増加
<EBITDA増減内訳> (億円) - 睡眠時無呼吸症候群治療におけるCPAP市場において、
COVID-19影響により入院検査数が減少し市場拡大が昨年
売値・
19年度 数量差
構成差
その他 20年度 より鈍化したが、開業医向け市場が拡大し、レンタル台数増加
が継続。また、遠隔モニタリング算定要件が緩和され、診療
活動抑制影響による販管費・研究開発費減 支援ツール「ネムリンク」導入施設が増加
+5
▲60 +46 ◼ ヘルスケア新事業
446 437 - 人工関節・吸収性骨接合材等の埋め込み型医療機器事業
薬価改定影響 において、期初COVID-19影響による手術延期の影響があった
(▲9) ものの、第2四半期以降は手術数の回復及び新製品の販売
国内+35、海外▲30
拡大あり
* ソマチュリン®/Somatuline®は、Ipsen Pharma(仏)の登録商標です 9
1. 2020年度決算
◆ 繊維・製品セグメント [前年度対比] ◼ 繊維・製品
(億円)
- COVID-19拡大により需要が急増した医療従事者向け医療用
19年度 20年度 差異 増減率 防護具(ガウン等)の早期大量供給が、業績に大きく寄与
売上高 3,063 3,149 +86 +2.8% - 感染予防に向けた機能性マスクや、水処理膜向けポリエステル
EBITDA 124 239 +115 +93.0% 短繊維の販売が好調に推移
減価償却費 70 64 -6 -8.4% - 自動車関連部材は期後半にかけて回復が鮮明に
営業利益 54 175 +121 +223.3% - テキスタイル、重衣料は苦戦するも、在宅需要にマッチした衣料
営業利益ROIC 4% 14% +10% 品販売が堅調
- 活動抑制や経費削減努力で販管費減少
◆ ITセグメント [前年度対比] ◼ IT
(億円) - ITサービス分野は病院向けを中心にCOVID-19の影響を受けたが、
19年度 20年度 差異 増減率 ネットビジネス分野の電子コミックサービスは、読者層の拡大を背景
売上高 486 581 +95 +19.6% に好調に推移
EBITDA 87 113 +26 +30.5%
減価償却費 8 9 +1 +8.3% ◼ その他
営業利益 78 104 +26 +32.9% - 東証JASDAQグロース市場に上場しているJ-TEC*をTOBにより
営業利益ROIC 49% 66% +17% 子会社化し、期末のBS(貸借対照表)に反映
*株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 10
1. 2020年度決算
◆ 営業外損益 [前年度対比] ◆ 特別損益 [前年度対比]
(億円) (億円)
19年度 20年度 差異 19年度 20年度 差異
受取利息 9 7 -2 固定資産売却益 2 18 +17
受取配当金 14 13 -1 投資有価証券売却益 60 26 -34
持分法による投資利益 20 25 +6 段階取得に係る差益 - 20 +20
為替差益 11 - -11 その他 5 0 -5
デリバティブ評価益 0 23 +23 特別利益 計 67 65 -2
その他 13 15 +2 固定資産除売却損 27 22 -5
営業外収益 計 68 83 +15 投資有価証券評価損 1 10 +9
支払利息 37 28 -9 減損損失 110 441 * +331
為替差損 - 36 +36 事業構造改善費用 42 1 -41
デリバティブ評価損 22 - -22 その他 14 34 +19
投資事業組合運用損 3 10 +7 特別損失 計 195 508 +313
その他 25 21 -3 特別損益 計 -128 -443 -315
営業外費用 計 87 96 +9 * 炭素繊維事業の固定資産に係る減損損失392億円他
営業外損益 計 -19 -13 +6
11
1. 2020年度決算
◆ 財政状態 [前年度末対比] ◆ キャッシュ・フローの状況 [前年度対比]
(億円) (億円)
20年 21年 内 為替
差異 19年度 20年度 差異
3月末 3月末 換算影響
総資産 10,042 10,364 +322 +225 営業活動 942 1,077 +135
負債 5,928 6,082 +154 +88 投資活動 -679 -796 -117
(内 有利子負債) 3,819 3,800 -19 +42 フリー・キャッシュ・フロー 263 281 +19
純資産 4,114 4,283 +168 +137 財務活動他 -104 -180 -75
D/Eレシオ 0.97 0.94 -0.03 - 現金及び現金同等物増減 159 102 -57
現預金等 1,565 1,702 +137
◇ 総資産 増減内訳 (億円)
▲36 ◇ BS換算レート
+138 +2 +82
+137 売上 固定 投資 その他 10,364 20年 21年
債権 *1 有価証券*2 資産
10,042 現預金
資産 (+322) 3月末 3月末
等 円/米ドル 109 111
円/ユーロ 120 130
’20.3 ’21.3
*1 減損▲441、のれん計上(J-TEC+151、CSP-Victall+46)、為替差+102、ほか
*2 保有株式時価の上昇等 12
2.2021年度業績見通し・中期経営計画について
13
2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
2020年度(中計初年度) 2021年度(中計2年目)
• 上期を中心にマテリアルにおいてCOVID-19影響を大きく • COVID-19再拡大による見通し不透明感は継続するも、
受け、炭素繊維事業を中心に収益計画に変更 ワクチン接種普及等により2019年度並みの水準まで経済
• グリーンリカバリーの潮流、ニューノーマル下において、帝人の が回復する見込み
取り組むマテリアリティ(重要課題)に変更なし • マテリアル及び繊維・製品事業ではCOVID-19影響から
• 中期の方向性を不変とし、成長基盤確立期としての投資 回復継続。ヘルスケア及びIT事業は引き続き堅調な状況
を実行 を想定
• 中長期目標達成をめざし、成長投資を継続
14
2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
設備投資、M&Aの推進状況
3つのソリューション領域とStrategic Focus関連分野への積極投資を推進中
• CSP新規プログラム獲得による投資(米国)
マテリアル • アラミド繊維設備増強(オランダ)
• アラミド・CSP中心に成長投資を継続 • 炭素繊維新工場立ち上げ(米国)
⇒ FY2019までに大半投入済
• コストダウンを原資にオートメーション化も実施
• CSPテキサス工場立ち上げ(米国)
(約70百万USD)
• CSP-Victall 100%子会社化(中国) 地域包括ケア拡大への
(49億円) 新たなM&A機会探索
• 欧州サステナブル先端技術開発センター新設(オランダ)
• アドバンスト・テクノロジー・センター開設(米国) • 武田薬品糖尿病治療薬販売承継
• GF-SMC*1 成形設備新設(チェコ) (1,330億円*3)→大型投資の実行
• フローディアへの出資:半導体メ
• J-TEC 子会社化 • ジョリーグッドとの共同開発:うつ病治療補助システム
モリー開発(日本)
(192億円*2 )
ヘルスケア・マテリアル協創分野
• 訪問看護事業の新会社設立
• 資本・業務提携(提携先:関連事業) ヘルスケア
• 米国ベンチャーキャピタルファンド PREVENT:地域包括ケアシステム関連新事業
に出資:医療機器
• 「フェブリク」クリフのオフセットおよび将来の総合ヘルス
ビズジーン:ウイルス濃縮デバイス商業化
⇒FY2021以降本格化 3sunny:入退院支援業務
ケアサービス拡大の礎となる大型投資を実施
CTBE:人工靱帯量産化 • Strategic Focus投資は将来の製品・サービス拡充に
• 中国創薬ベンチャー
TransTheraとの共同研究 ミルテル:医療機関を介した血液検査による未病検査 向けた出資・業務提携を推進
*1 GF-SMC : Glass Fiber-Sheet Molding Compound *2 買付金額 *3 譲渡価額(製品在庫の譲渡価額含む) 15
2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
◆武田薬品糖尿病治療薬販売承継
「フェブリク」+糖尿病4剤の 糖尿病治療剤4剤の売上利益底上げ効果
武田薬品工業株式会社 売上利益イメージ
契約当事者 帝人株式会社
帝人ファーマ株式会社 • 糖尿病市場でのシナジー
対象製品の日本における販売移管 「フェブリク」 • 医薬品・医療機器販売拡大
契約骨子 特許等知的財産権実施許諾、及び 売上利益イメージ • 生産性向上・コスト改革
製造販売承認の承継 • 新事業拡大
契約締結日 2 26日
2021年 月
資産譲渡
実行日 4 1
2021年 月 日 今回の導入品に
よる底上げイメージ
譲渡価額 1,330億円 (売上利益)
(製品在庫の譲渡価額含む)
FY19 FY20 FY21 FY22 FY23 FY24 FY25 FY26 FY27 FY28 FY29 FY30
• 2021年4月1日より帝人ファーマにて販売開始
• 期待効果
✓ 「フェブリク」処方先における販売でのシナジー
✓ 糖尿病に合併する疾患(骨粗鬆症、睡眠時無呼吸症候群、心不全等)
での医薬品・在宅医療機器(CPAP/HOT等)へのシナジー
✓ 地域包括ケア戦略における予防・重症化予防の取り組みへの展開加速
✓ 安定的な収益を生み出せる構造への変革
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2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
◆(株)ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング子会社化
対象会社概要 われわれが目指すもの
設立年 1999年
1. 再生医療製品事業
主要製品:自家培養表皮ジェイス
主要事業 自家培養軟骨ジャック
2. 再生医療受託事業
3. 研究開発支援事業
本社・拠点 愛知県蒲郡市
売上高 23億円(2020年度)
営業利益 ▲5億円(2020年度)
社員数 約200名(2020年9月末時点)
TOB結果の概要
市場 東証JASDAQグロース(証券コード7774)
期間 2021年2月1日 ~ 3月2日
買付価格 820円/株 • ヘルスケア・マテリアル事業での技術・事業基盤やエンジニアリング力のシナジー
により、再生医療等製品*事業の拡大を目指す
買付株数 57.72%(23,439,173株)
買付金額 192億円 • 「コーポレートビジネスインキュベーション部門」を設立し、コーポレート組織の中で
事業運営することで協創領域を育成
✓ 富士フイルム㈱(保有株式割合50.13%)と
公開買付応募契約を締結
状況 ✓ J-TEC社取締役会は本公開買付けに賛 • 両社協業による事業計画を策定予定
同、また帝人はJ-TEC社と資本業務提携
契約を締結
* 再生医療等製品:組織(皮膚、軟骨、角膜等を含む)移植、細胞治療、遺伝子治療(CAR-T細胞療法等を含む)を含む保険内治療に供する製品
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2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
2021年度短期経営計画 基本方針
「成長基盤確立」に向けた主要課題に取り組み、
COVID-19前の水準からの成長、さらには、中期目標達成への道筋をつける
1.戦略的重点投資/Strategic Focus
• 自動車向け複合成形材料のシェア拡大と収益性向上
マテリアル • 航空機向け炭素繊維中間材料の開発を継続
• 新事業(食、地域包括ケア関連、革新的治療法創出)の基盤確立
ヘルスケア • 大型投資のシナジー効果最大化に向けた取り組みの推進
2.収益基盤強化/Profitable Growth
• アラミド繊維生産能力増強・増販によるリーダーポジション確立
マテリアル
• 炭素繊維航空機向け需要の低迷に対する収益改善策の実行
• 地域密着型の多職種によるチーム営業体制の構築
ヘルスケア
• 糖尿病薬を含む主力製品・サービスの売上拡大と新規製品の開発推進
3.環境対応/イノベーション
環境貢献 • 環境価値ソリューション提供拡大による気候変動の緩和
• 帝人素材・技術を活用したサーキュラーエコノミー実現への貢献
イノベーション加速 • 組織改革・協創・DX・D&I推進によるイノベーション創出強化
18
2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
◆ 通期業績見通しハイライト [前年度対比・2019年度対比]
• マテリアルのCOVID-19影響からの自動車用途を中心とした回復や、ヘルスケアにおける「フェブリク」・CPAP販売増および武田薬品より
承継した糖尿病治療薬の貢献により、前年度対比増収・増益の見通し
• COVID-19前の2019年度実績に対しても、売上高、営業利益、当期純利益ともに増加の見通し
(単位:億円)
前年度対比 4.0%増 9.2%増 黒字へ回復
2019年度対比 1.9%増 6.8%増 38.6%増
21年度
前提条件 20年度
見通し
2021年度配当金見通し:
円/米ドル 106 105
通期平均為替レート 中間 27.5円/株 期末 27.5円/株 年間 55円/株
円/ユーロ 124 125
(20年度:中間 25円/株 期末25円/株 年間50円/株)
原油(Dubai)価格(米ドル/バレル) 44 60 19
2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
◆ 通期業績見通しサマリー [前年度対比、2019年度対比]
20年度 21年度 前年度 19年度 19年度実績
増減率 増減率
(億円) 実績 見通し との差異 実績 との差異
売上高 8,365 8,700 *5 +335 +4.0% 8,537 +163 +1.9%
営業利益 549 600 +51 +9.2% 562 +38 +6.8%
経常利益 537 600 +63 +11.8% 543 +57 +10.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 -67 350 +417 - 253 +97 +38.6%
ROE *1 -1.7% 8% +10% 6% +2%
*6
営業利益ROIC *2 8.6% 7% -2% 9% -2%
EBITDA *3 1,068 1,300 +232 1,072 +228
*7
フリー・キャッシュ・フロー 281 -1,300 -1,581 263 -1,563
*7
設備投資 *4 603 2,100 +1,497 686 +1,414
減価償却費 518 700 +182 510 +190
研究開発費 327 340 +13 345 -5
*1 「親会社株主に帰属する当期純利益÷期首・期末平均自己資本」にて算出
*2 「営業利益÷投下資本*」にて算出(*投下資本 =純資産+有利子負債-現金及び預金)
*3 「営業利益+減価償却費(のれんを含む)」にて算出
*4 設備投資には無形固定資産を含む(のれんを除く)(糖尿病薬販売権等承継1,322億円を含む)
*5 日本基準における収益認識の新基準適用による減少を含む
*6 21年度見通し期首の投下資本に糖尿病薬販売権等承継による増加を含めて算出
*7 糖尿病薬販売権等承継による無形固定資産増(1,322億円)含む 20
2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
◆ セグメント別 売上高・営業利益 [前年度対比]
(億円) 炭素繊維は回復に時間が掛かるも、その他の事業分野は
■ マテリアル
19年度 20年度 21年度 前年度 大幅な回復を見込む
増減率
実績 実績 見通し との差異 • 自動車向け中心に販売量回復
- アラミド
売上高 • 大型定修あり/のれん償却20年度で終了
高機能材料 2,364 2,104 2,300 +196 +9.3% • 付加価値品販売増
- 樹脂
複合成形材料 912 866 1,100 +234 +27.1% • 原料価格上昇に対し販売価格改定推進
マテリアル 計 3,275 2,970 3,400 +430 +14.5% • 需要旺盛な用途への対応推進
- 炭素繊維
ヘルスケア 1,539 1,487 1,800 +313 +21.1% • 北米新工場立ち上げ準備継続
繊維・製品 3,063 3,149 2,650 * -499 -15.8% - 複合成形 • SUVやピックアップ向け販売好調
IT 486 581 650 +69 +11.9% 材料 • 生産性向上の取り組み及び先行投資継続
その他 174 178 200 +22 +12.1% 医薬・在宅医療で既存製品の好調継続や大型投資の
■ ヘルスケア
合計 8,537 8,365 8,700 +335 +4.0% 効果発現を見込む
営業利益 • 「フェブリク」・CPAP数量増
- 医薬・
• 薬価改定影響あり
マテリアル 158 10 110 +100 - 在宅医療
• 糖尿病治療薬が貢献
ヘルスケア 326 315 400 +85 +26.9%
- 新事業 • 販売増も収益化への取り組み継続
繊維・製品 54 175 70 -105 -60.0%
• 前年度医療用ガウン収益計上の反動あり
IT 78 104 100 -4 -3.9% ■ 繊維・製品
• コスト構造改革で基礎収益力向上
その他 3 -2 -20 -18 -
• 電子コミックが好調に推移
消去又は全社 -58 -52 -60 -8 - ■ IT
• 本社移転費用あり
合計 562 549 600 +51 +9.2%
■ その他 • J-TECののれん償却を含む損益計上開始
* 日本基準における収益認識の新基準適用による減少を含む 21
2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
2021年度業績見通し EBITDA増減要因(前年度対比)
◼ マテリアルの自動車用途を中心とした回復やヘルスケアの糖尿病治療薬の貢献等により、EBITDAは大幅増を見込む
(億円)
20年度 為替 21年度
内訳 数量差 スプレッド差*3 その他
実績 影響 見通し
▲25 ▲5
▲128
EBITDA*1 +390
増減内訳 1,300
販売増や経済活動回復に
(+232)
1,068 伴う固定費・販管費増他
マテリアル 315 435
ヘルスケア 437 675
繊維・製品 239 135
IT 113 (+)医薬品、アラミド、複合成形材料他 115
その他*2 -36 (-)繊維・製品 -60
*1 「営業利益+減価償却費(のれんを含む)」にて算出 *2 その他は「その他」および「消去又は全社」の合計としている *3 売値・構成差+原燃料単価差
22
2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
2021年度業績見通し EBITDA増減要因(前年度対比)
◆マテリアル
(億円)
20年度 為替 21年度
実績
数量差 スプレッド差
影響
その他
見通し - 数量差
各分野(アラミド、樹脂、炭素繊維、複合成形材料)で需要回復に
▲20
より増加
0 ▲80
+220 - スプレッド差
売値・構成差はアラミドの販売構成悪化等で減少、各分野で原燃料
435 の単価上昇を見込む
315 (+120)
- その他
アラミド、複合成形材料他 販売増や経済活動回復に伴う固定費や販管費増他
◆ヘルスケア (億円)
20年度 売値・ 21年度 - 数量差
数量差 その他
実績 構成差 見通し 各分野(医薬品(糖尿病治療薬他)、在宅医療、新規事業)で
増加
▲25 ▲17 - 売値・構成差
+280 薬価改定影響による減少
675 - その他
(+238) 販売増に伴う販管費増や先行投資他
437 武田薬品糖尿病治療薬他
23
2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
◆ 業績指標 • 2020年度のEBITDAはCOVID-19の中2019年度水準を維持。2021年度は大型投資により2019年度対比大幅増の見通し
• 2022年度目標であるEBITDA 1,500億円、ROE 10 %以上、営業利益ROIC 8%以上を引き続き目指す
• 事業環境の変化により、2022年度EBITDAの事業別貢献内訳を変更
EBITDA*1 22年度
中計目標 ヘルスケア 22年度見通し 600億円 (中計 450億円)
(億円) 1,500 1,500 武田薬品糖尿病治療薬販売承継が大きく寄与することを反映
1,500
1,300
マテリアル 22年度見通し 650億円 (中計 800億円)
1,072 1,068 COVID-19影響で、炭素繊維事業を含む各事業で計画遅延が
1,000 450 生じたことを反映
600
675
446
19年度 20年度 21年度 22年度
500 437
実績 実績 見通し 中計目標
800
650
449 435
315 ROE*2 6.3% -1.7% 8% 10%以上 変更なし
0 見え消し
19年度 20年度 21年度 22年度 22年度
(年度)
営業利益ROIC*3 8.7% 8.6% 7% *4 8%以上 変更なし
実績 実績 見通し 見通し 中計
マテリアル ヘルスケア その他 *1 「営業利益+減価償却費(のれんを含む)」にて算出
*2 「親会社株主に帰属する当期純利益÷期首・期末平均自己資本」にて算出
*3 「営業利益÷期首・期末平均投下資本*」にて算出 *投下資本 = 純資産+有利子負債-現金及び預金
*4 21年度見通し期首の投下資本に糖尿病薬販売権等承継による増加を含めて算出
24
2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
◆ 投資方針
• Strategic Focus分野への積極投資方針は不変
• EBITDA目標を達成するために、投資額を中計3,500億円から4,500億円に拡大
• 投資原資としての負債増加により一時的に財務体質は悪化するも、「D/Eレシオ目安0.9」の水準までの早期改善を目指す
設備投資+M&A枠
ソリューション別
その他(15%) その他(10%)
環境価値(30%)
環境価値(35%) 糖尿病薬承継、J-TEC
2020-2022年度 2020-2022年度
子会社化で比率増 投資額
投資額
少子高齢化・ 3,500億円 少子高齢化・ 4,500億円
健康志向 健康志向
(45%) 安心・安全・防災 (55%) 安心・安全・防災
(5%) (5%)
中計 見通し
事業領域別(目安) 事業分野別
4,500億円 4,500億円
3,500億円 1,300 3,500億円
1,600
マテリアル 1,300 Strategic Focus 1,300
Profitable Growth
ヘルスケア 2,400
循環投資 1,000 1,900 糖尿病治療薬販売承継
その他
1,600 のうちStrategic Focusに
J-TECは開示セグメントに 800 1,200 1,000 寄与する投資額を配分
600
合わせてその他に分類 中計 見通し 中計 見通し 25
2. 2021年度業績見通しと中期経営計画について
◆ 株主還元方針
「成長投資」へキャッシュ・フローを優先配分
安定配当を基本とし、状況に応じた機動的な自社株取得
• キャッシュ・フローは、 「財務体質の健全性」( D/Eレシオ0.9が目安)を維持しながら、「将来の成長に向けての投資」に優先的に配分
• 「安定的・継続的な配当」にも配慮し、状況に応じて自己株式取得等も機動的に実施
• 「業績に連動した配当」により利益成長に則した増配を目指し、中期的な配当性向は、「当期純利益の30%」目安
積極投資を推進しながらも還元方針に変更なし
2021年度の配当は増益を反映し前期対比+5円の55円/株を予定
(円/株)
一株当たり配当金推移
100
80 70 *
60 60
60 55
50
55
40 35
20
20
0
(年度) 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 予想
配当性向 ー 22% 22% 26% 30% 46% ー 30%
(当期赤字) (当期赤字) *100周年記念配当10円/株を含む
注)2016年10月1日をもって普通株式5株を1株に併合。配当金は株式併合の影響を踏まえて換算 26
3. 参考資料
27
3. 参考資料
開示セグメントの変更
• 2020年度より、マテリアルセグメントから「繊維・製品」を、その他から「IT事業」を独立させた新セグメントへ
~2019年度 2020年度~
セグメント 事業 事業 セグメント
マテリアル
高機能材料
マテリアル 複合成形材料ほか マテリアル
複合成形材料
繊維・製品
独立
ヘルスケア
ヘルスケア
ヘルスケア
ヘルスケア
ヘルスケア新事業
ヘルスケア新事業
繊維・製品 繊維・製品
IT IT IT
その他
その他 その他* その他
* 20年度末より連結したJ-TECは「その他」に含む
28
3. 参考資料
定常的な損益影響要因
セグメント 主な特徴
• アラミドは2021年度1Qに大型定修(3年に1度)
マテリアル
• 樹脂は毎年2Q、3Qに定修
ヘルスケア • 4Qに経費集中傾向
繊維・製品 • 衣料関係は3Qが秋冬物・4Qが春物シーズン
IT • 2Q、4Qはシステム検収時期で納入増
【2021年度見通しにおける特有の要因】
• マテリアル、繊維・製品において自動車用途を中心にCOVID-19影響からの回復傾向有り
29
3. 参考資料(2020年度決算)
◆ EBITDA*増減(連結合計)[前年度対比]
(億円)
19年度 20年度 差異 増減率
売上高 8,537 8,365 -172 -2.0%
EBITDA 1,072 1,068 -4 -0.4%
減価償却費 510 518 +9 +1.7%
営業利益 562 549 -13 -2.3%
営業利益ROIC 8.7% 8.6% -0.1%
(億円)
売値・ 原燃料 為替
内訳 19年度 数量差 その他 20年度
構成差 単価差 影響
▲25
▲95 +101
+25 ▲10
EBITDA*
増減内訳 1,072 1,068
(▲4)
* 「営業利益+減価償却費(のれんを含む)」にて算出 30
3. 参考資料(2020年度決算)
◆ セグメント別 売上高・営業利益 四半期推移 [前年度対比(累計)]
(億円)
19年度実績 20年度実績
差異 増減率
1Q 2Q 3Q 4Q 年間 1Q 2Q 3Q 4Q 年間
売上高
高機能材料 633 624 556 550 2,364 438 476 544 647 2,104 -259 -11.0%
複合成形材料 228 231 229 224 912 101 248 252 264 866 -46 -5.1%
マテリアル 計 861 854 786 774 3,275 539 724 796 910 2,970 -306 -9.3%
ヘルスケア 398 391 403 347 1,539 362 369 388 368 1,487 -53 -3.4%
繊維・製品 738 804 772 749 3,063 716 865 790 778 3,149 +86 +2.8%
IT 109 122 112 143 486 135 150 137 158 581 +95 +19.6%
その他 40 42 41 50 174 39 42 45 53 178 +5 +2.7%
合計 2,146 2,214 2,114 2,063 8,537 1,791 2,150 2,156 2,268 8,365 -172 -2.0%
営業利益
マテリアル 56 46 29 28 158 -14 9 2 13 10 -149 -94.0%
ヘルスケア 105 89 97 34 326 87 78 93 57 315 -10 -3.2%
繊維・製品 10 18 14 12 54 51 76 36 12 175 +121 +223.3%
IT 13 23 19 23 78 20 27 21 35 104 +26 +32.9%
その他 -0 3 -1 2 3 -4 1 2 -1 -2 -6 -
消去又は全社 -14 -11 -13 -19 -58 -14 -6 -13 -19 -52 +5 -
合計 170 168 145 80 562 126 185 142 97 549 -13 -2.3%
31
3. 参考資料(2020年度決算)
◆ セグメント別 売上高・営業利益 四半期推移 [前年同四半期対比 及び 直前四半期対比]
(億円)
19年度 20年度 差異 差異
20/4Q 20/4Q
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
-19/4Q -20/3Q
売上高
高機能材料 633 624 556 550 438 476 544 647 +96 +102
複合成形材料 228 231 229 224 101 248 252 264 +40 +11
マテリアル 計 861 854 786 774 539 724 796 910 +136 +114
ヘルスケア 398 391 403 347 362 369 388 368 +21 -20
繊維・製品 738 804 772 749 716 865 790 778 +29 -11
IT 109 122 112 143 135 150 137 158 +16 +21
その他 40 42 41 50 39 42 45 53 +3 +8
合計 2,146 2,214 2,114 2,063 1,791 2,150 2,156 2,268 +205 +112
営業利益
マテリアル 56 46 29 28 -14 9 2 13 -15 +11
ヘルスケア 105 89 97 34 87 78 93 57 +22 -37
繊維・製品 10 18 14 12 51 76 36 12 +0 -24
IT 13 23 19 23 20 27 21 35 +12 +14
その他 -0 3 -1 2 -4 1 2 -1 -2 -2
消去又は全社 -14 -11 -13 -19 -14 -6 -13 -19 -0 -7
合計 170 168 145 80 126 185 142 97 +17 -45 32
3. 参考資料(2020年度決算)
◆ 連結損益計算書 四半期推移
(億円)
19年度 20年度
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
売上高 2,146 2,214 2,114 2,063 1,791 2,150 2,156 2,268
売上原価 1,470 1,534 1,461 1,438 1,194 1,484 1,522 1,614
売上総利益 677 680 653 624 597 666 634 653
販管費 507 512 509 544 471 481 492 556
営業利益 170 168 145 80 126 185 142 97
営業外損益 -1 -6 -1 -11 -1 -7 -15 11
(内 金融収支) -1 -5 -4 -4 -1 -3 -2 -2
(内 持分法投資損益) 4 7 2 8 2 12 5 7
経常利益 169 162 144 69 124 178 126 108
特別損益 -18 -23 6 -93 -14 -11 33 -451
税金等調整前四半期純利益 151 139 150 -24 110 167 160 -343
法人税等 40 37 47 21 48 57 44 -13
非支配株主に帰属する
3 5 5 4 5 7 7 5
四半期純利益
親会社株主に帰属する
108 97 97 -49 57 103 108 -335
四半期純利益
33
3. 参考資料(2020年度決算)
◆ 連結貸借対照表 四半期推移
(億円)
18年度 19年度 20年度
3月末 6月末 9月末 12月末 3月末 6月末 9月末 12月末 3月末
資産
流動資産 5,239 5,116 5,255 5,280 5,053 5,026 5,131 5,074 5,346
固定資産 4,968 4,910 5,052 5,139 4,989 5,024 5,055 5,128 5,018
合計 10,207 10,026 10,307 10,419 10,042 10,049 10,185 10,202 10,364
負債・純資産
負債 5,934 5,860 6,103 6,065 5,928 5,880 5,837 5,739 6,082
(内 有利子負債) 3,692 3,743 4,076 3,982 3,819 3,914 3,873 3,628 3,800
純資産 4,272 4,166 4,204 4,354 4,114 4,169 4,348 4,463 4,283
合計 10,207 10,026 10,307 10,419 10,042 10,049 10,185 10,202 10,364
34
3. 参考資料(2021年度見通し)
◆ セグメント別経営指標 [前年度対比、2019年度対比]
(億円)
20年度 21年度 前年度 19年度 19年度実績
実績 見通し との差異 実績 との差異
EBITDA*1
マテリアル 315 435 +120 449 -14
ヘルスケア 437 675 +238 446 +229
繊維・製品 239 135 -104 124 +11
IT 113 115 +2 87 +28
その他 7 0 -7 13 -13
消去又は全社 -43 -60 -17 -46 -14
合計 1,068 1,300 +232 1,072 +228
営業利益ROIC*2
マテリアル 0% 3% +3% 5% -2%
ヘルスケア 41% 18% *3 -23% 41% -23%
繊維・製品 14% 6% -8% 4% +2%
IT 66% 67% +1% 49% +18%
合計 8.6% 7% *3 -2% 8.7% -2%
*1 「営業利益+減価償却費(のれんを含む)」にて算出
*2 「営業利益÷期首・期末平均投下資本*」にて算出(*投下資本 = 純資産+有利子負債-現金及び預金)
*3 21年度見通し期首の投下資本に糖尿病薬販売権等承継による増加を含めて算出
35
3. 参考資料(2021年度見通し)
◆ 主要経営指標推移
16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度
実績 実績*6 実績 実績 実績 見通し
ROE *1 15.7% 12.5% 11.2% 6.3% -1.7% 8%
*7
営業利益ROIC *2 10.0% 11.2% 9.3% 8.7% 8.6% 7%
EBITDA *3(億円) 958 1,155 1,076 1,072 1,068 1,300
1株当たり当期純利益(円)*4 254.9 231.3 232.4 131.6 -34.7 177.8
*
1株当たり配当金(円)*4 55 60 70 60 50 55
*100周年記念配当 10円/株を含む
総資産(億円) 9,641 9,820 10,207 10,042 10,364 11,700
有利子負債(億円) 3,762 3,442 3,692 3,819 3,800 5,000
D/Eレシオ *5 1.11 0.88 0.90 0.97 0.94 1.1
自己資本比率 35.1% 40.0% 40.2% 39.3% 39.2% 38%
*1 「親会社株主に帰属する当期純利益÷期首・期末平均自己資本」にて算出
*2 「営業利益÷期首・期末平均投下資本*」にて算出 (*投資家資本 = 純資産+有利子負債-現金及び預金)
*3 「営業利益+減価償却費(のれんを含む) 」にて算出
*4 株式併合による株数の変化を反映したベースで記載
*5 「有利子負債÷自己資本」にて算出
*6 「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を18年度から適用しており、17年度実績については当該会計基準等を遡って適用した後の数値を記載
*7 21年度見通し期首の投下資本に糖尿病薬販売権等承継による増加を含めて算出
36
3. 参考資料
◆ 2021年4月までのニュースリリースまとめ
マテリアル
⚫ 水素燃料電池の販売でカーボンニュートラルに貢献 水素燃料電池の販売代理契約を締結
⚫ 近未来モビリティに向けて 豪AEV社とモビリティ向けパーツ・ソーラールーフ・LS-EVプロトタイプを開発
⚫ 複合成形材料事業の欧州拠点を強化 チェコ拠点にGF-SMC成形設備を新設
⚫ 航空機・人工衛星に使用する技術をスポーツ用途へ! 炭素繊維中間材料の新ブランドを展開
⚫ パラ系アラミド「トワロン」のエコデータシートを公表
共同開発したLS-EVプロトタイプ
⚫ EcoVadis社のサステナビリティ調査において5年継続で「ゴールド評価」を獲得!
⚫ ポリエステルのケミカルリサイクル技術に関するライセンスに向けた3社共同協議書の締結について
繊維・製品
⚫ センシング技術の活用で毎日の睡眠状態を管理 睡眠サービス「Sleep Concierge」を 共同開発
⚫ 快適で安全な医療用ガウンの共同開発を開始
⚫ 超軽量天井材の新用法による吸音効果を確認
⚫ ポリエステル立体成形吸音材がトヨタ自動車の新型「MIRAI( ミライ)」に採用
⚫ リサイクルポリエステル使用のナノファイバー量産化技術を開発
着用試験に使用する医療用ガウン
37
3. 参考資料
◆ 2021年4月までのニュースリリースまとめ
ヘルスケア
⚫ 「心・血管修復パッチ」臨床試験の被験者登録が完了
⚫ 2型糖尿病治療剤「ネシーナ®錠」、「リオベル®配合錠」、「イニシンク®配合錠」、「ザファテック®錠」の日本における販売移管、知的
財産権実施許諾及び製造販売承認の承継に係る資産譲渡契約の締結に関するお知らせ
⚫ 地域包括ケアシステム関連の新事業創出を目指して 株式会社3Sunnyとの資本・業務提携について
⚫ 「オスタバロ皮下注カートリッジ 3mg」の製造販売承認を取得
販 売 名 オスタバロ皮下注カートリッジ 3mg
一 般 名 アバロパラチド酢酸塩
剤 形 水性注射剤(カートリッジ剤)
効能・効果 骨折の危険性の高い骨粗鬆症
• 帝人ファーマは、本剤について、骨折の危険性の高い骨粗鬆症を効能・効果として、 2021年3月23日に厚生労働省より製造
販売承認を取得しました。なお、本剤は、新医薬品の処方日数制限に対応する製剤を開発中であるため、現時点において上
市時期は未定です
• 帝人グループのヘルスケア事業は、既に骨・関節領域において「ワンアルファ」「ボナロン」などの骨粗鬆症治療剤や、超音波骨折
治療器「セーフス」、埋込型医療材料を展開しています。今後も革新的治療法の創出を進めます
⚫ 国内初、膣内の調子を整える機能性表示食品サプリを発売
⚫ 2型糖尿病治療剤の日本における販売移管完了に関するお知らせ
⚫ VRを利用したうつ病の治療補助システムの開発に向けて (株)ジョリーグッドと共同開発契約を締結
38
3. 参考資料
◆ 主要医薬品 国内売上高実績推移
(億円)
19年度 20年度
品名 薬効
1Q 2Q 3Q 4Q 計 1Q 2Q 3Q 4Q 計
フェブリク® 高尿酸血症・痛風治療剤 99 100 105 82 386 87 89 96 83 356
ボナロン®*1 骨粗鬆症治療剤 25 24 24 21 94 21 21 23 18 83
ベニロン® 重症感染症治療剤 16 15 17 13 62 14 12 14 10 50
先端巨大症及び下垂体性巨人症、
ソマチュリン®*2 膵・神経内分泌腫瘍治療剤 11 12 12 12 47 13 13 14 12 52
ムコソルバン® 去痰剤 9 8 10 7 34 6 5 7 5 22
ロコア® 経皮吸収型鎮痛消炎剤 6 5 6 4 21 5 6 5 5 21
ワンアルファ® 骨粗鬆症治療剤 4 4 4 3 15 3 3 3 2 10
オルベスコ® 喘息治療剤 3 3 3 3 12 3 3 3 2 11
ラキソベロン® 緩下剤 3 3 3 2 11 2 2 2 2 8
トライコア® 高脂血症治療剤 1 1 1 1 5 1 1 1 1 4
*1 ボナロン /Bonalon® はMerck Sharp & Dohme Corp. (米)の登録商標です。
®
*2 ソマチュリン /Somatuline®
® は Ipsen Pharma (仏) の登録商標です。 39
3. 参考資料
◆ 疾患分野別臨床開発段階 (2021年3月末現在) * 承認/新規上市は直近1年間を記載
臨床開発段階
承認/
PhaseⅠ PhaseⅡ PhaseⅢ 承認申請
新規上市*
骨・関節 TCK-276 NT 201L*1
NT 201*2
領域 ITM-058*3
呼吸器 PTR-36
領域
代謝・循環器 TMX-67HK ITM-014T*4
領域
その他 JTR-161 GGS-MPA*5
*1 「ゼオマイン」の適応拡大として、2020年8月に「下肢痙縮」の適応追加に対する一部変更承認申請を実施
*2 2020年6月に「上肢痙縮」に対する製造販売承認を取得し、12月に販売開始
*3 2021年3月に「骨折の危険性の高い骨粗鬆症」に対する製造販売承認を取得。なお、新医薬品の処方日数制限に対応する製剤を開発中(上市時期は未定)
*4 「ソマチュリン」の適応拡大として、2020年12月に「甲状腺刺激ホルモン産生下垂体腫瘍」に対する適応追加の承認を取得
*5「ベニロン」の適応拡大として開発中
40
3. 参考資料
◆ 新規開発医薬品 (2021年3月末現在)
【承認取得/上市*】 * 承認取得/上市は直近1年間を記載
開発コード(一般名) 対象疾患 薬効・特徴 剤型 備考
NT 201 上肢痙縮 A1型ボツリヌス毒素活性本体による筋弛緩作用により、上肢痙 注射 導入:
(インコボツリヌス 縮における骨格筋の緊張の緩和・改善が期待される。 独メルツ社
トキシンA) 2020年6月承認取得
2020年12月販売開始
ITM-014T 甲状腺刺激ホルモン ソマトスタチン受容体を介したアポトーシスの誘導(直接的作 注射 導入:
(ランレオチド酢酸塩) 産生下垂体腫瘍 用)や細胞栄養因子の分泌制御(間接的作用)を介した作 仏イプセン社
用により、甲状腺機能の正常化が期待できる。 (効能・効果追加)
2020年12月承認取得
ITM-058 骨折の危険性の高い 強力な骨形成作用により短期間で骨密度増加と骨折抑制効 注射 導入:
(アバロパラチド酢酸塩) 骨粗鬆症 果が期待できる骨粗鬆症治療薬。既存薬に比べ、強い骨密度 仏イプセン社
増加作用と安全性(高カルシウム血症のリスク低減)が期待で 2021年3月承認取得*
きる。
*新医薬品の処方日数制限に対応する製剤を開発中(上市時期は未定)
41
3. 参考資料
◆ 新規開発医薬品 (2021年3月末現在)
【承認申請】
開発コード(一般名) 対象疾患 薬効・特徴 剤型 備考
NT 201L 下肢痙縮 A1型ボツリヌス毒素活性本体による筋弛緩作用により、下肢痙 注射 導入:
(インコボツリヌス 縮における骨格筋の緊張の緩和・改善が期待される。 独メルツ社
トキシンA) (効能・効果追加)
2020年8月承認申請
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3. 参考資料
◆ 新規開発医薬品 (2021年3月末現在)
【Phase Ⅲ】
開発コード(一般名) 対象疾患 薬効・特徴 剤型 備考
GGS-MPA 顕微鏡的多発血管炎 本剤の抗炎症作用と免疫調節作用により、自己免疫性血管炎 注射 共同開発:
(乾燥スルホ化人免疫 を鎮静化させ、標準治療で残存する神経障害(多発性単神経 KMバイオロジクス社(効能・
グロブリン) 炎)を改善することが期待される。 効果追加)
43
3. 参考資料
◆ 新規開発医薬品 (2021年3月末現在)
【Phase Ⅱ】
開発コード(一般名) 対象疾患 薬効・特徴 剤型 備考
PTR-36 気管支喘息 新規作用機序(CRTh2拮抗作用)によって喘息症状をコント 錠剤 導入:
ロールする長期管理薬。 米GB001社
単剤による吸入ステロイドと同等の治療効果(軽症患者)や吸
入ステロイドとの併用による十分な治療効果(軽症~重症の患
者)が期待される。
TMX-67HK 小児の痛風・高尿酸血 痛風・高尿酸血症の小児患者に対する、フェブリク®の適切な用 錠剤 自社開発品
(フェブキソスタット) 症 法・用量を設定する。 (効能・効果追加)
本剤の強力な尿酸生成抑制効果により、小児患者の血清尿酸
値を適正な値に改善・維持することが期待される。
JTR-161 急性期脳梗塞 健康な日本人の抜歯体から単離した歯髄由来細胞を原材料と 注射 共同開発:
する他家ヒト細胞加工製品。骨髄などに比べて細胞採取時の侵 JCRファーマ社
襲性が低く、国内で細胞ソースが調達できることが特徴。
免疫調整因子産生による炎症抑制、栄養因子産生による臓器
保護・再生促進などの効果が期待される。
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3. 参考資料
◆ 新規開発医薬品 (2021年3月末現在)
【Phase Ⅰ】
開発コード(一般名) 対象疾患 薬効・特徴 剤型 備考
TCK-276 関節リウマチ 関節リウマチに特徴的なパンヌス増生の主要細胞である滑膜線 錠剤 自社開発品
維芽細胞に直接作用して増殖を抑制することで抗リウマチ効果が
期待される新たなクラスの経口治療薬。
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3. 参考資料
◆ 非財務情報 ESG外部評価
GPIFの4つのESG指数全ての構成銘柄に採用
帝人は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がESG投資の運用にあたって選定する「FTSE Blossom Japan Index」、「MSCI ジャパ
ンESGセレクト・リーダーズ指数」、「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」「S&P/JPXカーボンエフィシェント指数」の4つの指数全ての構成銘柄と
なっています。
(注) MSCIインデックスへの帝人株式会社の組み入れおよび帝人株式会社によるMSCIのロゴ、商標、サービスマークまたはイン
デックス名の使用は、MSCIまたはその関係会社による帝人株式会社へのスポンサーシップ・宣伝・販売促進を企図するものではあ
りません。MSCIインデックスはMSCIの独占的財産であり、MSCIおよびMSCIインデックスの名称ならびにロゴは、MSCIまたはその関
係会社の商標またはサービスマークです。
ESGへの取り組みが優れている企業として、
2つの国内プログラムに選定 SRI(社会的責任投資)インデックスへの組み入れ
「なでしこ」
女性活躍推進 健康経営推進
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