3279 R-API 2019-01-17 16:30:00
グリーンボンド発行に向けた訂正発行登録書提出に関するお知らせ [pdf]
2019 年 1 月 17 日
各 位
不動産投資信託証券発行者名
東京都港区南青山一丁目 1 番 1 号
アクティビア・プロパティーズ投資法人
代表者名 執 行 役 員 村 山 和 幸
(コード:3279)
資産運用会社名
東急不動産リート・マネジメント株式会社
代表者名 代 表 取 締 役 遠 又 寛 行
問合せ先 アクティビア運用本部
村 山 和 幸
運 用 戦 略 部 長
(TEL.03-6804-5671)
グリーンボンド発行に向けた訂正発行登録書提出に関するお知らせ
アクティビア・プロパティーズ投資法人(以下「本投資法人」といいます。 )は、本日、グリー
ンボンド(無担保投資法人債)(別称:API グリーンボンド) (以下「本グリーンボンド」といい
ます。)の発行に向け、下記のとおり、2017 年 9 月 26 日に提出した投資法人債の発行登録書に係
る訂正発行登録書を提出いたしましたので、お知らせいたします。
なお、本グリーンボンドの発行に関して第三者評価を取得するに際し、環境省の平成 30 年度
グリーンボンド発行促進体制整備支援事業(注)の補助金交付対象となることについて、発行支援
者たるサステイナリティクス・ジャパン(以下「サステイナリティクス」といいます。)は、一般
社団法人グリーンファイナンス推進機構より交付決定通知を受領しています。
(注) 「環境省の平成 30 年度グリーンボンド発行促進体制整備支援事業」とは、グリーンボンドを発行しようとする企業
や地方公共団体等に対し、外部レビューの付与又はグリーンボンドフレームワーク整備のコンサルティング等により
支援を行う登録発行支援者に対して、その支援に要する費用を補助する事業です。対象となるグリーンボンドの要件
は、調達した資金の全てがグリーンプロジェクトに充当されるものであって、かつ発行時点において以下の全てを満
たすものであることとされています。
(1)グリーンボンドの発行時点で以下のいずれかに該当すること
① 主に国内の低炭素化に資する事業(再エネ、省エネ等)
・調達資金額の半分以上又は事業件数の半分以上が国内の低炭素化事業であるもの
② 低炭素化効果及び地域活性化効果が高い事業
・低炭素化効果 国内の CO2 削減量1トン当たりの補助金額が一定以下であるもの
・地域活性化効果 地方公共団体が定める条例・計画等において地域活性化に資するものとされる事業、
地方公共団体等からの出資が見込まれる事業等
(2)グリーンボンドフレームワークが「グリーンボンドガイドライン 2017 年版」に準拠することについて、発行ま
での間に外部レビュー機関により確認されること
(3)いわゆる「グリーンウォッシュ債券」(実際は環境改善効果がない、又は調達資金が適正に環境事業に充当され
ていないにもかかわらず、グリーンボンドと称する債券)ではないこと
記
1.訂正発行登録書の概要
本グリーンボンドに関する内容を記載した投資法人債の訂正発行登録書を、本日、関東財務局
長に提出しています。本グリーンボンドの発行時期及び金額その他条件等は未定ですが、みずほ
1
証券株式会社を事務主幹事証券会社及びグリーンボンド・ストラクチャリング・エージェント(注)
として、本グリーンボンドの発行条件の検討を行う予定です。
(注) 「グリーンボンド・ストラクチャリング・エージェント」とは、グリーンボンドフレームワークの策定及びセカンド
パーティ・オピニオン取得に関する助言等を通じ、グリーンボンドの発行支援を行う者をいいます。
2.本グリーンボンド発行の目的及び背景
本投資法人は、資産の運用を委託する資産運用会社である東急不動産リート・マネジメント株式会
社とともに、保有する物件の環境・省エネ対策やエネルギー利用の効率化等について対応を進め、環
境に配慮した運営を目指し、PM会社など外部の関係者と連携を図りながら、サステナビリティ・パ
フォーマンスの維持に努めてまいりました。
これらの取り組みが評価され、本投資法人は、2018 年に実施されたグローバル不動産サステナビリ
ティ・ベンチマーク(GRESB)の不動産事業者に対する調査において、 「複合型(オフィス・商業)/ア
ジア」における「Sector Leader」に 2 年連続で選出されました。また、 「マネジメントと方針」及び
「実行と計測」の両面への高い評価を受け、体制整備と実際の取り組みの双方が優れた参加者に贈ら
れる「Green Star」の称号を 2014 年から 5 年連続で取得し(2013 年調査より参加)、2016 年度より導
入された総合スコアのグローバル順位に基づく GRESB レーティングにおいても最上位の「5 Stars」
を取得しました。また、2017 年から開始された、ESG に関する開示情報のみを基に評価を行う「GRESB
開示評価(GRESB Public Disclosure)」では、最上位ランクの「A」を取得しています。
GRESB とは、欧州の年金基金のグループが創設した不動産会社・運用機関のサステナビリティ配慮
を測るベンチマークで、欧米・アジアの主要機関投資家が投資先を選定する際等に活用しています。
GRESB 評価結果の詳細につきましては、2018 年 9 月 21 日付「GRESB リアルエステイト評価結果に関
するお知らせ: 「Sector Leader」へ 2 年連続選出、及び「Green Star」を 5 年連続で取得」をご参照
ください。
2
上記に加え、本投資法人は、その保有物件の環境認証を取得することで、グリーンビルの推進に取
り組んでいます。2019 年 1 月 17 日現在、本投資法人の保有物件のうち、8 物件が DBJ Green
Building 認証(注 1) を、6 物件が BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)(注 2) 評価認証を取得し
ています。また、16 物件が CASBEE(建築環境総合性能評価システム) 3) 不動産評価認証を取得し
(注
ており、全ての物件において最高又はそれに次ぐ評価を受けています。
本投資法人は、本グリーンボンド発行に向けた取り組みにより、このようなサステナビリティへの
取り組みを更に推進したいと考えています。また、ESG 投資に関心を持つ新たな投資家の需要を喚起
することにより、本投資法人の発行する投資法人債に対する投資家層の拡大を図り、J-REIT において
グリーンボンドが持続可能な資金調達手段となることに貢献したいと考えています。
(注 1) 「DBJ Green Building 認証」とは、2011 年 4 月に創設された、環境・社会への配慮がなされた不動産(Green
Building)を対象に、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が独自に開発したスコアリングモデルにより 5 段階
( つ星」から「1 つ星」
「5 )で評価し、選定・認証する制度です。
(注 2) 「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」とは、国土交通省が評価基準を定めた非住宅建築物の省エネルギ
ー性能を評価する公的制度で、省エネルギー性能の適切な情報提供及び非住宅建築物に係る省エネルギー性能
の一層の向上を促進する役割が期待されています。
(注 3) 「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)」とは、省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった
環境配慮に加え、室内の快適性や景観への配慮等も含めた建物の品質を総合的に評価し、格付けするシステム
です。
3.グリーンボンドフレームワークの概要
(1)グリーンボンド発行により調達した資金の使途
本投資法人は、グリーンボンドで調達した資金を、グリーン適格資産(下記「(2)適格クラ
イテリアについて」に記載する適格クライテリア(以下「適格クライテリア」といいます。 )
の「A.グリーン適格資産」を満たす既存又は新規の特定資産をいいます。以下同じです。)の
取得資金、若しくは適格クライテリアの「B.改修工事」を満たす改修工事資金、又はそれら
に要した借入金の返済資金若しくはそれらに要した投資法人債の償還資金に充当します。
(2)適格クライテリアについて
A.グリーン適格資産
以下の①から③の各第三者認証のうち上位 2 つの認証又は再認証のいずれかを、グリーン
ボンドの払込期日から過去 36 ヶ月以内に取得済み、又は今後取得予定であること。
①CASBEE 不動産評価認証における A 又は S ランク
②DBJ Green Building 認証における 4 つ星又は 5 つ星
③BELS 評価認証における 4 つ星又は 5 つ星
B.改修工事
工事の主たる目的において以下の①から③のいずれかを満たし、かつグリーンボンドの払
込期日より過去 36 ヶ月以内に完了、又は今後完了予定であること。
①10%を超える CO2 排出量又はエネルギー消費量の削減
②10%を超える水使用量の削減
③上記「A.グリーン適格資産」の①から③記載の各第三者認証のうち上位 2 つの認証のい
ずれかの新規取得、又は当該第三者認証における星の数若しくはランクの 1 段階以上の
改善
本投資法人は、グリーンボンドの発行に向けた取り組みが、より上位の環境認証の積極的
3
な取得と結びつくことで、サステナビリティへの取り組みの更なる推進に繋がると考えてい
ます。そのため、上記グリーン適格資産の第三者認証機関の認証又は再認証について、本投
資法人は、J-REIT で初めて、全ての第三者認証又は再認証を上位 2 つに限定することとしま
した。
(3)調達資金の管理
本投資法人は、ポートフォリオからグリーン適格資産を抽出し、各投資法人債の払込期日
において算出可能な直近期末時点(本日においては 2018 年 11 月 30 日時点)におけるグリ
ーン適格資産の帳簿価額の総額に、同じく当該直近期末時点における総資産 LTV(Loan to
Value/有利子負債ベース)を乗ずることでグリーン適格負債額を算出します。その上で、グ
リーンボンドの未償還残高が、グリーン適格負債額を超過しないよう管理します。
なお、2018 年 11 月 30 日時点のグリーン適格負債額は、1,170 億円(グリーン適格資産の
帳簿価額の総額 2,615 億円×総資産 LTV44.8%)です (注)。
(注) 金額については、単位未満の数値は切り捨てて表示しています。
(4)レポーティング
本投資法人は、本グリーンボンドの発行日以降、各年の 5 月末時点のグリーン適格資産又
は改修工事のファイナンス又はリファイナンス状況、資金充当状況(未充当資金の額、充当
予定時期及び運用方法を含みます。 、並びにグリーン適格資産の帳簿価額の総額、グリーン
)
適格負債額及びグリーンボンドの未償還残高を本投資法人のウェブサイト上に開示します。
また、本投資法人は、対応するグリーンボンド未償還残高がある限り、グリーン適格資産
の概要、認証の取得状況、認証レベル及び以下の指標について本投資法人のウェブサイト上
で年 1 回公表します(本投資法人がエネルギー管理権限を有している物件に限ります。 。
)
①エネルギー消費量
②CO2 排出量
③水消費量
④廃棄物排出量
4.外部機関の評価
本投資法人は、グリーンボンドフレームワークの適格性(注)について、ESG 評価会社であるサ
ステイナリティクスよりセカンドパーティ・オピニオンを取得しています。セカンドパーティ・
オピニオンの詳細については、以下をご参照ください。
https://www.sustainalytics.com/wp-content/uploads/2019/01/Activia-Properties_Green-Bond-
Framework-and-SPO_Final_Japanese.pdf
(注) 「グリーンボンドフレームワークの適格性」とは、
「グリーンボンド原則(Green Bond Principles)2018」における
4 つの要件(調達資金の使途、プロジェクトの評価と選定のプロセス、調達資金の管理、レポーティング)に適合し
ていることをいいます。
以 上
*本投資法人のホームページアドレス:https://www.activia-reit.co.jp
4
参考資料 本投資法人が保有するグリーン適格資産一覧
期末
物件 帳簿価額
認証 物件名称 所在地 認証取得日 評価ランク
番号 (百万円)
(注1)
DBJ Green Building認証(4つ星又は5つ星)
UR-1 東急プラザ表参道原宿 東京都渋谷区 2017 年 2 月 13 日 ★★★★ 44,757
TO-9 A-PLACE五反田 東京都品川区 2017 年 2 月 13 日 ★★★★ 5,529
TO-11 大崎ウィズタワー 東京都品川区 2017 年 2 月 13 日 ★★★★★ 10,713
TO-12 汐留ビルディング 東京都港区 2017 年 3 月 28 日 ★★★★★ 71,141
4 物件小計 - 132,141
CASBEE 不動産評価認証(A 又は S ランク)
UR-3 キュープラザ恵比寿 東京都渋谷区 2016 年 3 月 17 日 A(★★★★) 8,251
UR-6 A-FLAG赤坂(注2) 東京都港区 2017 年 3 月 27 日 S(★★★★★) 3,070
UR-9 A-FLAG渋谷 東京都渋谷区 2017 年 3 月 27 日 A(★★★★) 6,358
TO-1 東急不動産恵比寿ビル 東京都渋谷区 2018 年 10 月 1 日 A(★★★★) 7,289
TO-2 A-PLACE恵比寿南 東京都渋谷区 2016 年 3 月 17 日 S(★★★★★) 9,411
TO-4 A-PLACE青山 東京都港区 2016 年 3 月 17 日 A(★★★★) 8,615
TO-5 ルオーゴ汐留 東京都港区 2016 年 3 月 17 日 S(★★★★★) 4,256
TO-10 A-PLACE品川 東京都港区 2016 年 11 月 25 日 A(★★★★) 3,787
TO-13 A-PLACE恵比寿東 東京都渋谷区 2018 年 10 月 1 日 A(★★★★) 7,112
TO-14 A-PLACE渋谷金王 東京都渋谷区 2018 年 10 月 1 日 A(★★★★) 4,970
TO-16 A-PLACE品川東 東京都港区 2018 年 10 月 1 日 S(★★★★★) 18,876
TO-17 A-PLACE新橋駅前(注3) 東京都港区 2017 年 3 月 27 日 A(★★★★) 20,921
AA-2 icotなかもず 大阪府堺市 2017 年 3 月 27 日 A(★★★★) 8,137
AA-4 icot溝の口 神奈川県川崎市 2016 年 3 月 17 日 S(★★★★★) 2,629
AA-7 大阪中之島ビル 大阪府大阪市 2016 年 11 月 25 日 S(★★★★★) 10,970
AA-9 マーケットスクエア相模原 神奈川県相模原市 2016 年 5 月 31 日 S(★★★★★) 4,709
16 物件小計 - 129,368
グリーン適格資産合計 261,510
(注1)「期末帳簿価額」は、2018年11月30日現在における各資産に係る帳簿価額を記載しており、百万円未満を切り捨てていま
す。
(注2)「A-FLAG赤坂」の信託受益権の準共有持分について、合同会社オーブとの間で、2019年3月1日(準共有持分割合50%)及
び2019年6月3日(準共有持分割合50%)を譲渡実行日とする信託受益権持分売買契約書を締結しています。
(注3) 2018年6月1日付でカテゴリーを「都市型商業施設」から「東京オフィス」に、物件番号を「UR-4」から「TO-17」に、名
称を「新橋プレイス」から「A-PLACE新橋駅前」に変更しています。
5