3264 J-アスコット 2021-11-10 15:30:00
2021年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年11月10日
上場会社名 株式会社アスコット 上場取引所 東
コード番号 3264 URL https://www.ascotcorp.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名)久米本 憲一
問合せ先責任者 (役職名) コーポレート本部マネジャー (氏名)須貝 尚子 TEL 03-6721-0245
定時株主総会開催予定日 2021年12月27日 有価証券報告書提出予定日 2021年12月27日
配当支払開始予定日 2021年12月28日
決算補足説明資料作成の有無:有
決算説明会開催の有無 :無
(百万円未満切捨て)
1.2021年9月期の連結業績(2020年10月1日~2021年9月30日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年9月期 24,932 60.3 751 △47.7 △479 - 12 △98.4
2020年9月期 15,558 △26.0 1,437 43.6 986 95.9 776 99.4
(注)包括利益 2021年9月期 △1,122百万円 (-%) 2020年9月期 776百万円 (99.4%)
1株当たり 潜在株式調整後 自己資本 総資産 売上高
当期純利益 1株当たり当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2021年9月期 0.11 0.10 0.1 △1.0 3.0
2020年9月期 13.17 - 6.5 3.3 9.2
(参考)持分法投資損益 2021年9月期 -百万円 2020年9月期 -百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年9月期 67,040 24,918 34.8 179.77
2020年9月期 32,287 12,394 38.3 209.85
(参考)自己資本 2021年9月期 23,327百万円 2020年9月期 12,370百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年9月期 1,117 2,117 2,300 8,337
2020年9月期 △2,116 △3,516 3,561 2,754
2.配当の状況
年間配当金 純資産配
配当金総額 配当性向
第1四半期 第2四半期 第3四半期 当率(連
期末 合計 (合計) (連結)
末 末 末 結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年9月期 - 0.00 - 0.00 0.00 0 - -
2021年9月期 - 0.00 - 3.00 3.00 389 - 1.5
2022年9月期(予想) - - - - - -
(注)当社は定款において第2四半期末日及び期末日を配当基準日と定めておりますが、現時点では2022年9月期におけ
る当該基準日における配当予想額は未定であります。
3.2022年9月期の連結業績予想(2021年10月1日~2022年9月30日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 51,066 104.8 3,232 330.1 1,695 - 1,028 - 7.91
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):有
新規 3社 (社名)株式会社THEグローバル社、株式会社グローバル・エルシード、
株式会社グローバル・キャスト、
除外 -社 (社名)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更:無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年9月期 129,916,662株 2020年9月期 58,948,922株
② 期末自己株式数 2021年9月期 148,600株 2020年9月期 -株
③ 期中平均株式数 2021年9月期 114,676,857株 2020年9月期 58,948,922株
(参考)個別業績の概要
1.2021年9月期の個別業績(2020年10月1日~2021年9月30日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年9月期 19,808 44.7 1,940 36.9 1,652 57.4 1,282 57.7
2020年9月期 13,686 △29.1 1,417 60.1 1,048 133.6 812 117.7
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年9月期 11.17 10.95
2020年9月期 13.79 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年9月期 40,907 24,703 60.3 189.91
2020年9月期 30,820 12,414 40.2 210.18
(参考)自己資本 2021年9月期 24,672百万円 2020年9月期 12,389百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等
は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての
注意事項等については、決算短信(添付資料)5ページ「1.経営成績等の概況 (4)今後の見通し」をご覧くださ
い。
㈱アスコット(3264) 2021年9月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………………………… 3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………………………… 4
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………………………… 5
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………………………… 5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 6
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………… 7
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………………… 7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………… 9
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………………………… 11
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………… 12
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………… 14
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 14
(連結の範囲又は持分法適用の範囲の変更) …………………………………………………………………… 14
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………… 15
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………… 19
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………… 20
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㈱アスコット(3264) 2021年9月期 決算短信
1.経営成績等の概況
文中の将来に関する事項は、本書発表日現在において当社が判断したものであります。
(1)当期の経営成績の概況
① 当期の経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症の影響により、停滞が長期化しております。
国内外におけるワクチン接種の普及により経済活動・社会活動の正常化へと期待が高まる一方で、変異株による感
染症再拡大の懸念は払しょくされず、依然として先行き不透明な状況が続いております。このような環境の下、当
社グループが属する不動産市況においては、特に不動産投資市場における国内外投資家の需要は旺盛であり、活況
は継続しております。
こうした状況下、当社は昨年12月に行った第三者割当増資により財務基盤を増強させるとともに、株式会社THEグ
ローバル社の子会社化等、将来に向けた更なる事業規模の拡大強化を図りつつ、足許では開発物件並びにバリュー
アップ物件の着実な売却活動を行ってまいりました。当社グループにおけるセグメント別の実績としては、不動産
開発事業においては、賃貸マンション30物件(土地での売却を含む)、分譲マンション5物件の一部及び戸建て11
戸の売却を行い、不動産ソリューション事業においては、バリューアップ5物件の売却を進めてまいりました。
この結果、当社グループの当連結会計年度における経営成績は、新型コロナウィルス感染症による影響が顕著と
なったホテル事業の低迷等により、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度と比較し大幅に下がったも
のの、売上高については前年度を上回る結果となり、売上高24,932百万円(前連結会計年度比:9,374百万円増)、
営業利益751百万円(前連結会計年度比:685百万円減)、経常損失479百万円(前連結会計年度:経常利益986百万
円)、親会社株主に帰属する当期純利益12百万円(前連結会計年度比:764百万円減)となりました。
② セグメントの概況
セグメントの業績の概要は、以下のとおりであります。なお、各セグメントの売上高の金額は、セグメント間の
内部売上高を含めない数値を記載しております。また、当連結会計年度において株式会社THEグローバル社を子会
社化したことに伴い、新たに「ホテル事業」を報告セグメントに含めております。
(不動産開発事業)
当連結会計年度における売上高は20,161百万円(前連結会計年度比:6,015百万円増)、営業利益は2,018百万円
(前連結会計年度比:298百万円増)となりました。
当社グループの不動産開発事業は、賃貸マンション開発及び分譲マンション開発並びにオフィス開発に分かれて
おり、その売上高及び営業利益は次のとおりであります。
賃貸マンション開発
当連結会計年度における売上高は14,290百万円(前連結会計年度比:2,879百万円増)、営業利益は2,286百万
円(前連結会計年度比:387百万円増)となりました。
前連結会計年度は25物件の売却をいたしました。当連結会計年度においては、30物件を売却いたしておりま
す。なお、「ASTILE新宿Ⅰ・Ⅱ」「ASTILE三軒茶屋Ⅰ」「TIPETTO目黒不動前」は2021年度グッドデザイン賞を受
賞し、当社グループの賃貸マンションシリーズは6年連続、通算14度目の受賞となりました。
分譲マンション開発
当連結会計年度における売上高は5,836百万円(前連結会計年度比:3,105百万円増)、営業損失は93百万円
(前連結会計年度:営業損失9百万円)となりました。
前連結会計年度においては、分譲マンションの3物件の一部及び戸建て3戸を売却いたしました。当連結会計
年度においては分譲マンションの5物件の一部及び戸建て11戸を売却いたしました。
オフィス開発
当連結会計年度における売上高は35百万円(前連結会計年度比:30百万円増)、営業損失は174百万円(前連結
会計年度:営業損失169百万円)となりました。前連結会計年度及び当連結会計年度においてオフィス物件の売却
はありませんでしたが、開発物件において賃料収入を得ております。
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(不動産ソリューション事業)
当連結会計年度における売上高は4,171百万円(前連結会計年度比:2,856百万円増)、営業利益は959百万円
(前連結会計年度比:700百万円増)となりました。当社グループの不動産ソリューション事業は、バリューアッ
プ事業並びに不動産コンサルティング、不動産仲介等に分かれており、その売上高及び営業損益は次のとおりで
あります。
バリューアップ
当連結会計年度における売上高は4,123百万円(前連結会計年度比:2,808百万円増)、営業利益は1,009百万円
(前連結会計年度比:営業利益704百万円増)となりました。
前連結会計年度においては、1物件を売却いたしました。当連結会計年度においては5物件の売却をいたして
おります。
不動産コンサルティング、不動産仲介、その他
当連結会計年度における売上高は48百万円(前連結会計年度:売上高なし)、営業損失は49百万円(前連結会
計年度:営業損失46百万円)となりました。
主に不動産ソリューション事業におけるバリューアップ以外の事業を集約しております。
(ホテル事業)
当連結会計年度における売上高は43百万円(前連結会計年度:売上高なし)、営業損失は1,150百万円(前連結会
計年度:営業損益なし)となりました。
(その他事業)
当連結会計年度における売上高は555百万円(前連結会計年度比:458百万円増)、営業損失は191百万円(前連結
会計年度:営業損失29百万円)となりました。
(2)当期の財政状態の概況
1)資産
当連結会計年度末の資産残高は、67,040百万円(前連結会計年度末:32,287百万円)となり、前連結会計年度
末と比較し34,752百万円増加いたしました。
流動資産残高は、59,968百万円(前連結会計年度末:26,617百万円)となり、前連結会計年度末と比較して
33,350百万円増加いたしました。主な要因として、現金及び預金が5,652百万円(うち子会社取得に伴う増加
1,028百万円、その他の増加4,624百万円)、販売用不動産が20,996百万円(うち子会社取得に伴う増加20,716百
万円、その他の増加279百万円)、仕掛販売用不動産が5,566百万円(うち子会社取得に伴う増加9,353百万円、そ
の他の減少3,787百万円)それぞれ増加したこと等によります。
固定資産残高は、6,995百万円(前連結会計年度末:5,670百万円)となり、前連結会計年度末と比較して1,324
百万円増加いたしました。主な要因は投資有価証券が331百万円(うち子会社取得に伴う増加364百万円、その他
の減少32百万円)、匿名組合出資金が254百万円(うち子会社取得に伴う増減なし、その他の増加254百万円)そ
れぞれ増加したこと等によります。
繰延資産残高は、76百万円(前連結会計年度末:-)となり、前連結会計年度末と比較して76百万円増加いた
しました。これは、第三者割当による新株式の発行及び新株予約権の発行による増加102百万円及びその償却によ
る減少25百万円(いずれも子会社取得に伴う増減なし、その他の増減76百万円)によります。
2)負債
当連結会計年度末の負債残高は、42,121百万円(前連結会計年度末:19,893百万円)となり、前連結会計年度
末と比較して22,228百万円増加いたしました。流動負債残高は、18,197百万円(前連結会計年度末:9,565百万
円)となり、前連結会計年度末と比較して8,632百万円増加いたしました。主な要因として、買掛金が354百万円
(うち子会社取得に伴う増加287百万円、その他の減少642百万円)減少したものの、短期借入金が2,739百万円
(うち子会社取得に伴う増加2,492百万円、その他の増加247百万円)、1年内返済予定の長期借入金が4,508百万
円(うち子会社取得に伴う増加4,366百万円、その他の増加141百万円)それぞれ増加したこと等によります。
固定負債残高は、23,923百万円(前連結会計年度末:10,327百万円)となり、前連結会計年度末と比較して
13,595百万円増加 いたしました 。主な要因として、長期借入金 が11,275百万円(うち子会社取得 に伴う増加
19,125百万円、その他の減少7,849百万円)増加したこと等によります。
3)純資産
当連結会計年度末の純資産残高は、24,918百万円(前連結会計年度末:12,394百万円)となり、前連結会計年
度末と比較して12,524百万円増加いたしました。主な要因として、第三者割当増資に伴う資本金及び資本剰余金
がそれぞれ5,499百万円増加したこと、並びに当連結会計年度において親会社株主に帰属する当期純利益12百万円
を計上したこと等によります。
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(3)当期のキャッシュ・フローの概況
1)営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、1,117百万円の収入(前連結会計年度:2,116百万円の支出)となりま
した。主な要因として、仕入債務の減少額2,585百万円及びたな卸資産の減少額3,172百万円があったこと等によ
ります。
2)投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは、2,117百万円の収入(前連結会計年度:3,516百万円の支出)となりま
した。主な要因として、子会社の取得に伴う収入1,472百万円があったこと等によります。
3)財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、2,300百万円の収入(前連結会計年度:3,561百万円の収入)となりま
した。主な要因として、たな卸資産の売却に伴う長期借入金の返済による支出23,143百万円があったものの、た
な卸資産の取得に伴う長期借入れによる収入15,157百万円があったこと及び、第三者割当増資に伴う株式の発行
による収入10,999百万円があったこと等によります。
キャッシュ・フロー関連指標の推移
2020年9月期 2021年9月期
自己資本比率(%) 38.3 34.8
時価ベースの自己資本比率(%) 34.7 34.8
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) - 34.7
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) - 2.5
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを利用しております。
4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としてお
ります。
5.前連結会計年度のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業
キャッシュ・フローがマイナスであるため記載しておりません。
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(4)今後の見通し
新型コロナウィルス感染症による経済活動の停滞、金融資本市場の変動、金融機関の融資姿勢の変化など、不動産業界
を取り巻く環境には今後とも留意が必要なものの、当社の賃貸マンション開発事業は引続き順調に推移すること、及び連
結子会社である株式会社THEグローバル社の業績回復を前提として、2022年9月期は売上高51,066百万円、営業利益3,232
百万円、経常利益1,695百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,028百万円を見込んでおります。
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
① 利益配分に関する基本方針
当社は株主様に対する利益還元を経営の重要課題の一つと位置づけ、内部留保とのバランスを図りながら安定的な配当
水準を維持することを基本方針としております。利益配分につきましては、企業体質を強化し、安定的な成長を可能にす
る内部留保の充実を図りながら、業績や資金需要見通し等を総合的に勘案し、行う方針であります。
② 当期の配当
当社は、既存株主様をはじめとするステークホルダーの利益を高めるため、将来収益の源泉を獲得していくことが最優
先課題であると認識しておりますが、当社単体の収益体質や財務基盤も安定しているため、内部留保と利益配分のバラン
スを加味した結果、通期配当を行うことを決定いたしました。
③ 次期の配当
次期の配当につきましては、現時点では未定とさせていただきます。
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2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び国内の同業他社との比較可能性を確保するため、会計基準につ
きましては日本基準を適用しております。
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3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年9月30日) (2021年9月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 2,787 8,440
売掛金 1 57
販売用不動産 12,006 33,002
仕掛販売用不動産 11,501 17,068
その他 319 1,432
貸倒引当金 - △33
流動資産合計 26,617 59,968
固定資産
有形固定資産
建物 266 468
減価償却累計額 △48 △203
建物(純額) 217 264
土地 1,334 1,334
その他 77 187
減価償却累計額 △62 △165
その他(純額) 15 22
有形固定資産合計 1,567 1,621
無形固定資産
のれん 133 216
その他 21 27
無形固定資産合計 154 243
投資その他の資産
投資有価証券 2 333
匿名組合出資金 3,463 3,717
繰延税金資産 35 69
貸倒引当金 - △4,384
その他 448 5,394
投資その他の資産合計 3,948 5,130
固定資産合計 5,670 6,995
繰延資産
株式交付費 - 74
新株予約権発行費 - 1
繰延資産合計 - 76
資産合計 32,287 67,040
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年9月30日) (2021年9月30日)
負債の部
流動負債
買掛金 832 477
短期借入金 2,811 5,551
1年内償還予定の社債 - 100
1年内返済予定の長期借入金 5,381 9,889
未払法人税等 180 484
賞与引当金 31 53
その他 327 1,640
流動負債合計 9,565 18,197
固定負債
社債 - 1,740
長期借入金 10,191 21,467
繰延税金負債 - 94
転貸損失引当金 3 2
退職給付に係る負債 3 3
その他 129 615
固定負債合計 10,327 23,923
負債合計 19,893 42,121
純資産の部
株主資本
資本金 5,367 10,867
資本剰余金 5,030 10,530
利益剰余金 1,972 1,984
自己株式 - △38
株主資本合計 12,370 23,344
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 - 2
為替換算調整勘定 - △18
その他の包括利益累計額合計 - △16
新株予約権 24 31
非支配株主持分 - 1,559
純資産合計 12,394 24,918
負債純資産合計 32,287 67,040
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年10月1日 (自 2020年10月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
売上高 15,558 24,932
売上原価 12,554 20,331
売上総利益 3,003 4,600
販売費及び一般管理費 1,566 3,849
営業利益 1,437 751
営業外収益
受取利息 0 8
受取配当金 0 1
違約金収入 6 13
補助金収入 2 -
受取保険金 1 3
為替差益 - 85
貸倒引当金戻入額 - 32
その他 0 25
営業外収益合計 11 170
営業外費用
支払利息 285 478
支払手数料 147 468
株式交付費償却 22 24
貸倒引当金繰入額 - 337
その他 5 92
営業外費用合計 461 1,401
経常利益又は経常損失(△) 986 △479
特別利益
固定資産売却益 0 -
新株予約権戻入益 1 -
有価証券売却益 - 44
その他 - 0
特別利益合計 1 44
特別損失
固定資産除却損 21 3
減損損失 - 23
出資金評価損 - 192
その他 - 26
特別損失合計 21 245
税金等調整前当期純利益又は税金等調整前当期純損
966 △679
失(△)
法人税、住民税及び事業税 189 428
法人税等調整額 0 △17
法人税等合計 190 411
当期純利益又は当期純損失(△) 776 △1,091
非支配株主に帰属する当期純損失(△) - △1,103
親会社株主に帰属する当期純利益 776 12
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㈱アスコット(3264) 2021年9月期 決算短信
(連結包括利益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年10月1日 (自 2020年10月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
当期純利益又は当期純損失(△) 776 △1,091
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 - 4
為替換算調整勘定 - △35
その他の包括利益合計 - △31
包括利益 776 △1,122
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 776 △4
非支配株主に係る包括利益 - △1,118
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㈱アスコット(3264) 2021年9月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年10月1日 至 2020年9月30日)
(単位:百万円)
株主資本
新株予約権 純資産合計
資本金 資本剰余金 利益剰余金 株主資本合計
当期首残高 5,367 5,030 1,195 11,593 25 11,619
当期変動額
新株の発行
親会社株主に帰属する
776 776 776
当期純利益
自己株式の取得
株主資本以外の項目の
△1 △1
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - - 776 776 △1 775
当期末残高 5,367 5,030 1,972 12,370 24 12,394
当連結会計年度(自 2020年10月1日 至 2021年9月30日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 5,367 5,030 1,972 - 12,370
当期変動額
新株の発行 5,499 5,499 10,999
親会社株主に帰属する
12 12
当期純利益
自己株式の取得 △38 △38
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 5,499 5,499 12 △38 10,973
当期末残高 10,867 10,530 1,984 △38 23,344
その他の包括利益累計額
新株予約権 非支配株主持分 純資産合計
その他有価証券評 その他の包括利益
為替換算調整勘定
価差額金 累計額合計
当期首残高 - - - 24 - 12,394
当期変動額
新株の発行 10,999
親会社株主に帰属する
12
当期純利益
自己株式の取得 △38
株主資本以外の項目の
2 △18 △16 7 1,559 1,550
当期変動額(純額)
当期変動額合計 2 △18 △16 7 1,559 12,524
当期末残高 2 △18 △16 31 1,559 24,918
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㈱アスコット(3264) 2021年9月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年10月1日 (自 2020年10月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益又は税金等調整前当期純
966 △679
損失(△)
減価償却費 75 138
事業構造改善費用 - 23
貸倒引当金の増減額(△は減少) △0 302
賞与引当金の増減額(△は減少) 5 11
転貸損失引当金の増減額(△は減少) △2 △1
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 0 0
受取利息及び受取配当金 △0 △9
支払利息 285 478
事業損失引当金の増減額(△は減少) - 246
為替差損益(△は益) △0 △85
繰延資産償却額 23 25
のれん償却額 16 21
固定資産除却損 21 3
出資金評価損 - 192
減損損失 - 23
有形固定資産除売却損益(△は益) △0 0
投資有価証券売却損益(△は益) - △44
匿名組合投資損益(△は益) 36 299
売上債権の増減額(△は増加) 3 △13
たな卸資産の増減額(△は増加) △3,058 3,172
貯蔵品の増減額(△は増加) - 4
仕入債務の増減額(△は減少) △58 △2,585
その他 △42 139
小計 △1,728 1,664
利息及び配当金の受取額 0 10
利息の支払額 △284 △447
法人税等の還付額 8 246
法人税等の支払額 △113 △356
営業活動によるキャッシュ・フロー △2,116 1,117
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㈱アスコット(3264) 2021年9月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年10月1日 (自 2020年10月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 - △125
定期預金の払戻による収入 - 581
担保預金の払戻による収入 - 308
投資有価証券の売却による収入 - 201
有形固定資産の取得による支出 △2 △27
有形固定資産の売却による収入 0 22
無形固定資産の取得による支出 △6 △7
貸付金の回収による収入 - 43
匿名組合出資金の払込による支出 △3,500 △554
出資金の回収による収入 - 188
出資金の払込による支出 △2 △2
敷金及び保証金の差入による支出 - △45
敷金及び保証金の差戻による収入 2 63
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による
- 1,472
収入
その他 △7 △1
投資活動によるキャッシュ・フロー △3,516 2,117
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 2,029 △522
長期借入れによる収入 10,133 15,157
長期借入金の返済による支出 △8,599 △23,143
社債の償還による支出 - △80
繰延資産の取得による支出 - △102
新株予約権の発行による収入 - 7
株式の発行による収入 - 10,999
配当金の支払額 - △0
その他 △0 △15
財務活動によるキャッシュ・フロー 3,561 2,300
現金及び現金同等物に係る換算差額 0 47
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △2,071 5,582
現金及び現金同等物の期首残高 4,825 2,754
現金及び現金同等物の期末残高 2,754 8,337
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㈱アスコット(3264) 2021年9月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(連結の範囲又は持分法適用の範囲の変更)
(連結の範囲の重要な変更)
当連結会計年度において、株式会社THEグローバル社の発行株式51.95%を取得したことに伴い、同社及びその子
会社10社を連結の範囲に含めております。
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㈱アスコット(3264) 2021年9月期 決算短信
(セグメント情報等)
(セグメント情報)
1.報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取
締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。
各報告セグメントの主要な内容は、次のとおりであります。なお、当連結会計年度において、株式会社THEグロ
ーバル社を子会社化に伴い連結の範囲に含めたことにより、新たに「ホテル事業」を報告セグメントに追加して
おります。
不動産開発事業・・・・・・・(1)「FARE」「ASTILE」「OZIO」シリーズを中心とした賃貸マンションの
企画開発
(2)「ASCOTPARK」シリーズを中心とした分譲マンションの企画開発
(3)「AUSPICE」シリーズを中心としたオフィスの企画開発
(4)子会社における分譲マンション及び戸建ての企画開発
不動産ソリューション事業・・(1)資産価値の低下した不動産や収益性の改善が可能な既存の物件を取得し、
効率的な改装・改修を行うバリューアップ事業
(2)不動産開発を行っている事業会社等から受託するプロジェクトマネジメン
ト業務
(3)事業会社、一般顧客等への不動産物件の仲介業務
ホテル事業・・・・・・・・・(1)子会社におけるホテルの開発・運営業務
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表作成において採用している会計処理の方法
と概ね同一であります。
報告セグメントの利益又は損失は、営業利益又は営業損失ベースの数値であります。セグメント間の内部収益
及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
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㈱アスコット(3264) 2021年9月期 決算短信
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年10月1日 至 2020年9月30日)
(単位:百万円)
報告セグメント 連結
不動産 その他 調整額 財務諸表
不動産 合計
ソリュー ホテル事業 計 (注)1 (注)2 計上額
開発事業
ション事業 (注)3
売上高
外部顧客への売上高 14,146 1,314 - 15,460 97 15,558 - 15,558
セグメント間の内部
- - - - 50 50 △50 -
売上高又は振替高
計 14,146 1,314 - 15,460 147 15,608 △50 15,558
セグメント利益又は損
1,720 258 - 1,979 △29 1,950 △512 1,437
失(△)
セグメント資産 19,129 5,357 - 24,486 1,672 26,159 6,128 32,287
その他の項目
減価償却費 5 44 - 49 6 56 19 75
のれんの償却額 16 - - 16 - 16 - 16
有形固定資産及び無
3 - - 3 - 3 6 10
形固定資産の増加額
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであります。
2.セグメント利益又は損失の調整額△512百万円は、セグメント間取引消去0百万円と全社費用△513百万円であ
ります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
セグメント資産の調整額6,128百万円は、セグメント間取引消去△266百万円及び各報告セグメントに配分して
いない全社資産6,395百万円であります。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない現金、預金及び管理
部門に係る資産であります。なお、減価償却費の調整額19百万円及び有形固定資産及び無形固定資産の増加額
の調整額6百万円は、管理部門の資産に係るものであります。
3.セグメント利益又は損失は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。
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㈱アスコット(3264) 2021年9月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年10月1日 至 2021年9月30日)
(単位:百万円)
報告セグメント 連結
不動産 その他 調整額 財務諸表
不動産 合計
ソリュー ホテル事業 計 (注)1 (注)2 計上額
開発事業
ション事業 (注)3
売上高
外部顧客への売上高 20,161 4,171 43 24,376 555 24,932 - 24,932
セグメント間の内部
- - - - 32 32 △32 -
売上高又は振替高
計 20,161 4,171 43 24,376 587 24,964 △32 24,932
セグメント利益又は損
2,018 959 △1,150 1,827 △191 1,635 △884 751
失(△)
セグメント資産 29,974 12,633 19,252 61,859 7,235 69,095 △2,054 67,040
その他の項目
減価償却費 - 102 - 102 6 108 29 138
のれんの償却額 21 0 - 21 0 21 - 21
有形固定資産及び無
7 7 0 15 24 39 35 74
形固定資産の増加額
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであります。
2.セグメント利益又は損失の調整額△884百万円は、セグメント間取引消去0百万円と全社費用△884百万円であ
ります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
セグメント資産の調整額△2,054百万円は、セグメント間取引消去△8,056百万円及び各報告セグメントに配分
していない全社資産6,001百万円であります。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない現金、預金及び
管理部門に係る資産であります。なお、減価償却費の調整額29百万円及び有形固定資産及び無形固定資産の増
加額の調整額35百万円は、管理部門の資産に係るものであります。
3.セグメント利益又は損失は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。
4.報告セグメントの変更等に関する事項
当連結会計年度において、株式会社THEグローバル社の株式を取得し、連結子会社になったことに伴い、ホテル
事業を新たに追加しております。
なお、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後の区分方法により作成したものを記載しておりま
す。
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㈱アスコット(3264) 2021年9月期 決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年10月1日 (自 2020年10月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
1株当たり純資産額 209円85銭 179円77銭
1株当たり当期純利益 13円17銭 0円11銭
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 - 0円10銭
(注)1. 前連結会計年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、希薄化効果を有する潜在株式が存在
しないため記載しておりません。
2. 1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであり
ます。
前連結会計年度 当連結会計年度
項目 (自 2019年10月1日 (自 2020年10月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) 776 12
普通株主に帰属しない金額 (百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) 776 12
期中平均株式数 (株) 58,948,922 114,676,857
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益調整額 (百万円) - -
普通株式増加数 (株) - 2,412,661
(うち新株予約権) (株) (-) (2,412,661)
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当たり当期純 第6回新株予約権
-
利益の算定に含めなかった潜在株式の概要 6,138,600
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㈱アスコット(3264) 2021年9月期 決算短信
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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