3224 M-Gオイスター 2021-04-19 15:00:00
カキの陸上養殖方法の中国における特許査定のお知らせ [pdf]
2021 年4月 19 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 ゼ ネ ラ ル ・ オ イ ス タ ー
代 表 者 名 代 表 取 締 役 社 長 吉田 秀則
(コード番号:3224 東証マザーズ)
経営管理本部
問 合 せ 先 芝田 茂樹
執行役員 本部長
(TEL.03-6667-6606)
カキの陸上養殖方法の中国における特許査定のお知らせ
当社は、海洋深層水を用いた世界初となるウイルスフリー牡蠣の陸上養殖の実用化に向け
た研究開発を行っております。当該陸上養殖の方法に関しては、すでに日本と台湾、米国で
特許を取得しておりますが、このたび、中国からも特許査定(注)を受けましたので、お知
らせいたします。
今回の特許査定により、中国において当社の知的財産権がさらに強化されることとなり、
市場の大きな中国への展開に向けても第一歩を踏み出すことができました。
記
1. 概要
(1) 本特許権について
牡蠣の幼貝を、海洋深層水中で培養した微細藻類で給餌し、海洋深層水を用いた水
槽中で成貝まで育成する牡蠣の陸上養殖方法であり、ウィルスや細菌などの微生物
による汚染がなく安全性の高い、かつ新鮮で栄養価の高い牡蠣を、一年を通じて旬
の時期と同じ状態で提供することを目的とします。なお、本技術に関する特許は、
すでに日本と台湾、米国で取得しております。
(2)本特許取得の意義
当社は沖縄県久米島町で、海洋深層水を用いた牡蠣の陸上養殖の実用化に向けた
研究開発を進めております。 海洋深層水は人体に有害なウィルスが含まれておら
ず、種苗から成貝にいたるまでを一貫して海洋深層水で満たした陸上の水槽で育て
ることにより、ウイルスフリーの牡蠣を実現することが可能となります。また、水
温の調整によって生育及び産卵を促すことにより、自然環境下に比べて短期間での
出荷が可能となることから、将来的にはコスト面においても優れた競争力を発揮す
ることが期待されております。
陸上養殖は、水産資源の減少、海域汚染、温暖化の影響による海水温の上昇や海域
生態系変質が進む中で、海面養殖に比べ安定した供給方法として注目されておりま
す。また、今後更に深刻さを増す漁業就業人口の減少と、それに反比例した健康趣
向による水産物の需要増加が見込まれており、本システムは次世代の水産養殖業を
担うものとして期待できます。また、ウイルスフリー牡蠣の陸上養殖が実用化され
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ると、現在は牡蠣のリスクを考慮し、牡蠣を取り扱っていない国内及び海外への大
規模な販路開拓につながる一方、大手水産業を始めとした競合企業の参入も増加す
ることが想定されますが、本特許権取得により、高い競争優位性と参入障壁のもと
事業を営むことができる可能性があります。当該特許については、その他の国に対
しても国際出願しており、特許取得ができた場合には、優位性の高い事業をグロー
バルに展開できると考えております。
なお、現在の研究開発の状況については、 ラボラトリー内においてウイルスフリー
の牡蠣を成育させる試みに成功しております。今後、大量生産して世の中に広く供
給していくためには、IoT などによってオートメーション化が可能な大規模プラン
トの建設が必要となりますが、現在はその前段階として、スモール・スケールのプ
ラントで量産化に向けた実証実験を行っています。
2.今後の事業に与える影響
本特許査定の 2022 年3月期の連結業績への影響は現時点で見込んでいませんが、中長
期的な視点から世界市場での収益化を図り、グループの業績拡大につなげるよう積極的に
取り組んでまいります。
(注)特許査定について
各国特許庁の審査によって「特許権を付与すべき価値がある出願発明である」と判断された
場合に示される評価です。特許査定の後に登録料を納付することによって、特許権取得とな
り、該当する国において特許権が発生することになります。
【当社の事業概要】
東京を中心に全国で牡蠣を主体とするレストラン(オイスタバー)26 店舗を展開するほか、
種苗、生産、加工、販売に至るまでの最適なバリューチェーンの構築により、安全を軸とし
た高品質な牡蠣の六次産業化に取り組んでいる。特に、海洋深層水を用いた世界初となるウ
イルスフリー牡蠣の陸上養殖の実用化に向けて研究開発を進めている。
以 上
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