2021年3月期 第3四半期決算 補足説明資料
株式会社ゼネラル・オイスター
（3224）
2021年2月12日
1. 2021年3月期 第3四半期 トピックス
2
2021年3月期 第3四半期 決算ハイライト
コロナ禍に伴う店舗休業等の影響により大幅な減収となったが、第３Qは黒字化達成
１ 第３Q（10～12月）は、コロナ禍の再拡大（第3波）に伴う営業時間の短縮などにより、売上高は前年比17.4％減と
落ち込んだが、四半期ベースでの黒字化を達成。
売上高は回復傾向にあったものの、11月下旬以降はコロナ禍再拡大により失速
２ 店舗事業の売上は、Webの予約システムの改善などで、予約数も順調に増え、9月は対前年で89.3%、10月は98.2%まで回復。
ただし、11月下旬以降、コロナ禍再拡大（第３波）の影響により失速。
withコロナの経営スタイルに移行し、損益分岐点を引き下げ、筋肉質な体制に
３ グループ全体でのコストコントロールを効かせた経営スタイルに移行したことに加え、雇用調整助成金等の活用により、
第２Q以降、損益改善が進展。
8月に立ち上げた「EC通販事業」が急拡大。新たな販路確立に向けて大きな弾み
４
巣ごもり需要の取り込みにより「EC通販事業」が急拡大。まだ小規模ながら、新たな販路確立に向けて大きな弾み。
世界初のウイルスフリーの牡蠣の陸上養殖の特許技術が、台湾、アメリカでも取得
5 沖縄久米島で取り組んでいる、世界初のウイルスフリーの牡蠣の陸上養殖の特許が日本以外で、台湾、アメリカでも承認。
現在、他の地域にも申請中。今後の世界展開へ知財を確保。
3
Withコロナの経営体制
経営基盤の強化とコロナ禍での売上確保に向けて、守りと攻めの取り組みを進め、筋肉質な体制に
1Q 2Q 3Q
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
既存店売上高
対前年比
7.6% 13.9% 62.3% 70.3% 67.5% 89.3% 98.2% 90.3% 68.6%
・4月からの緊急事態宣言で、 ・9月以降順調に回復
多くの店舗が休業 ・7月下旬からコロナ禍の再拡
店舗
大（第2波）による時短要請で、 ・11月下旬からコロナ禍の再拡
状況
・緊急事態宣言解除後、徐々に 多くの店舗が時短営業 大（第3波）により、再び時短
店舗再開 営業
・キャッシュアウト削減の観点 ・通販（EC）サイトのスタート ・非接触型の店舗運営のテスト
から店舗及び、全国の拠点（セ ・店舗のネット上の顧客とのア をスタート（QRコードによる
取組
ンターや加工工場等）で機動的 クセス環境の整備（web予約シ オーダーシステムの準備や、
内容
な稼働体制へ転換 ステムの改良、検索サイトの構 OPCポイントのチャージ機能
造化への対応） の開始）
四半期純損益 △206百万円 △20百万円 ＋38百万円
大幅な赤字の計上 １Qより赤字幅が大幅に減少 黒字化達成
損益分岐点を引き下げ、withコロナに対応した経営体制に改善
4
連結損益計算書概要（累計）①
第3Ｑ（累計）の業績は、コロナ禍の影響により大幅な減収減益となり、損失幅が拡大。
ただ、コスト抑制による損益分岐点の引き下げ等により、第3Ｑ（10～12月）では黒字化を達成。
（百万円） 2020年3月期 2021年3月期
第3四半期累計 第3四半期累計
増減額 ポイント
売上高 2,783 1,778 △1,005 ・店舗事業、卸売事業ともに
コロナ禍の影響を受け、
(-36.1%) 前年比36.1%減の減収。
売上総利益 1,825 1,136 △689 ・
(-37.7%)
・売上減に対応するためコス
販管費 1,902 1,394 △508 ト抑制の取り組みを実施し、
(-26.7%) 前年比508百万円の削減を実
現
営業利益 △77 △258 △181 ・
経常利益 △84 △266 △182 ・
親会社株主に帰属する
当期純利益 △59 △188 △129 ・
5
連結損益計算書概要（四半期推移）②
コロナ禍による第１Qの大幅な落ち込みから、売上高及び利益ともに回復傾向にあり、第３Qは黒字化
（四半期ベース）を達成。ただ、11月下旬以降はコロナ禍再拡大により失速。
第1四半期（4月～6月） 第2四半期（7月～9月） 第3四半期（10月～12月） 第3四半期累計（4月～12月）
2020 2021 2020 2021 2020 2021 2020 2021
実績 実績 前年比 実績 実績 前年比 実績 実績 前年比 実績 実績 前年比
（百万円） （百万円） （%） （百万円） （百万円） （%） （百万円） （百万円） （%） （百万円） （百万円） （%）
売上高 803 231 -71.2 922 673 -27.0 1,057 874 -17.3 2,783 1,778 -36.1
売上原価 280 94 -66.1 333 246 -25.9 345 301 -12.9 958 642 -33.0
売上総利益 523 136 -73.9 589 426 -27.7 713 572 -19.5 1,825 1,136 -37.7
販管費 594 350 -41.1 647 502 -22.4 658 542 -17.9 1,902 1,394 -26.7
営業利益 △71 △213 - △58 △76 - 54 31 -40.5 △77 △258 -
経常利益 △70 △212 - △58 △82 - 45 28 -36.8 △84 △266 -
親会社株主
に帰属する
△63 △206 - △49 △20 - 54 38 -28.0 △59 △188 -
当期純利益
6
貸借対照表概要
コロナ禍の長期化に備え、長期借入金により手元流動性（5億円）を確保。
（百万円）
2020年3月期 2021年3月期 2020年3月期 2021年3月期
資産の部 負債・純資産の部
期末 第3四半期 期末 第3四半期
流動資産 347 783 流動負債 778 761
現金及び預金 124 500 支払手形・買掛金 101 110
売掛金 111 202 短期借入金*1 349 391
棚卸資産 94 51 その他 328 260
その他 18 28 固定負債 514 1,004
固定資産 1,218 1,174 長期借入金*2 67 577
有形固定資産 989 948 その他 447 427
無形固定資産 2 1 負債合計 1,293 1,766
投資その他の資
227 225 純資産合計 272 191
産
資産合計 1,565 1,957 負債純資産合計 1,565 1,957
*1 . 1年内返済予定の長期借入金及び1年以内に償還予定の社債を含む
*2 . 社債を含む
7
セグメント別業績概況
コロナ禍の影響を受けて、「店舗事業」が大きく落ち込む一方、「卸売事業」は黒字を確保。
「浄化物流事業」及び「その他事業（陸上養殖、加工事業等）」は経費削減により損失幅が縮少。
2020年3月期 2021年3月期 前年比
（百万円） ポイント
第3四半期 第3四半期 （％）
店舗事業 売上高 2,543 1,630 -35.9 コロナ禍に伴う店舗休業等によ
り、減収減益。売上高は前年比
オイスターバーレスト 35.9%減に落ち込み、利益面
ランでの飲食サービス 営業利益 267 3 -98.7 でもかろうじて黒字を確保。
卸売事業 売上高 216 138 -35.9 取引先もコロナ禍の影響を受け
生牡蠣や牡蠣の加工 ており、取引高が大きく減少し
品の外販卸売り 営業利益 89 42 -52.0 たものの、利益面では黒字継続
浄化・物流事業 売上高 465 385 -17.1
コロナ禍による事業への影響を
生牡蠣用の浄化セン 踏まえ、キャッシュアウト削減
ター、および物流事業 営業利益 △162 △79 ー の観点から、工場やセンターな
ど拠点の一部稼働休業、時間短
その他 売上高 168 58 -65.3 縮など機動的な稼働体制へ転換
し、経費を抑えることができた。
陸上養殖、加工事業、
種苗など 営業利益 △146 △89 ー
売上高 △610 △434 ー
調整額
営業利益 △125 △135 ー
売上高 2,783 1,778 -36.1
連結財務諸表
計上額 営業利益 △77 △258 ー
8
【店舗事業】 既存店売上高 前年比の推移
9月、10月と順調に回復していたが、11月下旬以降はコロナ禍の再拡大（第3波）に伴う
時短営業等により失速。
店舗事業既存店売上高_前年比
120.0%
102.0%
98.2%
100.0%
92.2%
89.3% 90.3%
80.0%
70.3%
67.5% 68.6%
62.3%
57.0%
60.0%
40.0%
20.0% 13.9%
7.6%
0.0%
2019年10月 2019年12月 2020年2月 2020年4月 2020年6月 2020年8月 2020年10月 2020年12月
9
【店舗事業】 既存店客数・客単価（前年比）推移
営業時間の短縮等によりディナー帯の客数は大きく落ち込む一方、コロナ禍におけるライフ
スタイルの変化に伴ってランチの高単価化が進み、既存店の客単価全体の底上げに貢献。
店舗事業既存店客数 前年比 店舗事業既存店客単価 前年比
120.0% 120.0%
101.7% 99.8% 114.0%
115.0% 111.7%
100.0% 108.4% 109.6%
90.1% 87.9% 110.0% 107.6%
78.3% 82.4% 103.8%
80.0% 104.6%
65.4% 105.0%
106.8%
59.6%
60.0% 100.0%
54.9% 62.2% 64.2%
95.0%
40.0%
90.0%
88.9%
20.0% 15.6% 85.0%
9.1% 84.1%
0.0% 80.0%
10
【店舗事業】 web 予約数 推移
web予約システムの改良により、コロナ禍の下でも、9月の予約数は前年比約1.5倍を実現。
さらに10～11月は「go to eat キャンペーン」などの効果もあり、前年比2.2倍に拡大した。
Web 予約数 推移
2.2
12000 倍
11,318
2019 2020
10000 2.2 1.2
倍 倍 8,999
8,887
8000
7,416
1.5
倍
6,140
6000
5097 5,203
4,896
4,516 4,569
4209 4,326 4,307 4,087
3,963
3,801 3,841 3,814
4000 3,635
3,402
3,146 3,024
2000
208 284
0
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
11
【卸売事業】 月次売上（前年比）の推移
「卸売事業」の売上高も、10月には対前年を超えるなど順調に回復傾向にあったが、
コロナ禍の再拡大（第3波）に伴って、11月下旬以降は失速。
卸売（外販）事業 月次売上高（前年比）の推移
140.0%
117.6%
120.0% 113.3%
108.7%
101.6%
98.3%
100.0%
81.5%
80.0% 76.3%
72.0% 66.3%
58.0%
60.0% 52.6%
40.0%
20.0% 13.3%
14.1%
0.0%
2019年10月 2019年12月 2020年2月 2020年4月 2020年6月 2020年8月 2020年10月 2020年12月
12
2. 主な取り組み
13
取り組み内容について
経営基盤の強化
１
コロナ禍での売上低迷のリスクに備え、銀行借入など必要資金を確保し手元流動性を確保。
工場やセンターの機動的な稼働体制への転換
２ コロナ禍による事業への影響を踏まえ、キャッシュアウト削減の観点から、工場やセンターなど各拠点について、
一部稼働休業、時間短縮など機動的な稼働体制を継続
店舗及び、センターなどの取り組み
３ お客様と従業員の安心安全を確保するための施策を強化・徹底
【消毒液（微酸性電解水）を店内すべてのテーブルなどに設置、マスクの着用、手洗いの徹底】
非接触型の店舗運営のテストをスタート
４ QRコードによるオーダーシステムを一部店舗でテスト採用。スタッフを呼ばなくても、お客様自身の端末で料理やドリンク
の注文ができるシステムを導入し、withコロナの店舗運営の体制強化へ。
EC通販サイトを立ち上げ、新たな販売チャネルの確立に取り組む
5 8月より、新規事業として、ご家庭で牡蠣を楽しめる「HOME OYSTER BAR」のD2C型のECサイトを立ち上げ。
牡蠣の新たな楽しみ方の提案および、販売チャネルの多角化により、収益力のUPに取り組む
14
コロナ禍の月別損益
10月の売上高は前期並みに戻るとともに、損益分岐点の引き下げにより黒字化を達成。
11月下旬以降はコロナ禍の再拡大により、売上高の回復は失速するも黒字を継続。
10月 11月 12月 第3四半期（10月～12月）
2019 2020 2019 2020 2019 2020 2020 2021
実績 実績 前年比 実績 実績 前年比 実績 実績 前年比 実績 実績 前年比
（百万円） （百万円） （%） （百万円） （百万円） （%） （百万円） （百万円） （%） （百万円） （百万円） （%）
売上高 292.0 283.6 -2.9 346.2 306.2 -11.5 419.4 284.2 -32.2 1057.7 874.1 -17.3
売上原価 105.7 102.0 -3.5 108.9 106.9 -1.9 130.7 91.9 -29.7 345.4 300.8 -12.9
売上総利益 186.2 181.6 -2.5 237.2 199.3 -16.0 288.7 192.3 -33.4 712.2 573.2 -19.5
販管費 207.1 177.1 -14.5 218.6 184.9 -15.4 232.2 180.3 -22.3 658.1 542.4 -17.6
営業利益 △20.8 4.4 - 18.5 14.3 -22.6 56.4 11.9 -78.9 54.1 30.7 -43.2
15
コロナ禍による売上高への影響
4月をボトムに回復傾向にあったが、11月下旬以降、コロナ禍（第3波）の影響により、
落ち込み幅が再拡大。
450
1Q~3Q 月別売上高 前年比較 2020年3月期 2021年3月期
400 419
（単位：百万円） 32.2%
350 減
346 11.5%
331 減
300 2.8%
35.3% 15.3% 減
306
295 296
29.4% 減 減 292
284 284
275
250
273 減
255 37.7% 251
減
200 208 214
85.8%
150 91.7% 減 171
減
100
50
40
21
0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
16
コロナ禍による損益への影響
9月、10月は機動的な稼働体制への転換などにより、前年比で損益改善に成功。
11月、12月はコロナ禍（第3波）の下でも黒字継続
80
1Q~3Q 月別営業利益 前年比較
60 56
（単位：百万円） ▲
40 44.5
▲
19 4.2
20 14 12
4
0
+
-9 ▲ 16.4
-20 -14 ▲ 19.6
1.5 -19
-24
+ -21
-29 -28 -28 -29 -28 15.0
-40 -34
▲ +3.8
63.1
-60
▲
83.0 2020年3月期 2021年3月期
-80
-77
-100
-120 -112
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
17
D2C型のEC通販サイトのスタート
金額的にはまだ小さいながら、受注件数、金額とも順調に拡大。コロナ禍における
新たな販売チャネルの多角化により、今後の収益力の拡大を目指す。
EC通販事業の売上件数と、売上高（受注ベース）
400 3,000
350
2,500
300
売上高（千円）税込み
2,000
250
件数（件）
200 1,500
150
1,000
100
500
50
0 0
2020年8月 2020年9月 2020年10月 2020年11月 2020年12月
2020年8月 2020年9月 2020年10月 2020年11月 2020年12月
売上高（千円） 166 197 215 766 2,738
件数 21 29 26 118 373
18
3. 2021年3月期 業績見通しについて
19
通期業績の見通しについて
現時点では通期業績の合理的な見積りが困難なため、2021年3月期の連結業績予想は引き
続き「未定」とし、今後見通しが立った時点で速やかに公表させていただきます。
2020年3月期 2021年3月期 前年同期比
（百万円） 通期実績 連結業績予想 (%)
売上高 3,579 - -
営業利益 ▲146 - -
未定
経常利益 ▲157 - -
当期純利益 ▲106 - -
※今回、コロナ禍の再拡大（第3波）に伴う2度目の緊急事態宣言が出されたことを受け、営業時間短縮
等による影響が不透明であることから、現時点での業績予想は「未定」とさせていただきます。
20
本資料に記載されている予測、見通し、戦略およびその他歴史的事実ではないものは、当グループ
が資料作成時点で入手可能な情報を基としており、その情報の正確性を保証するものではありませ
ん。これらは経済環境、経営環境の変動などにより、予想と大きく異なる可能性があります。
21