3201 ニッケ 2020-07-10 15:00:00
2020年11月期 第2四半期決算説明資料 [pdf]
2020年11月期
第2四半期決算説明資料
2020年7⽉10日
ニッケ(日本毛織株式会社)
東証第1部 3201
1
2020年11月期 第2四半期ハイライト
2020年11⽉期第2四半期実績は前年同期⽐で減収、営業利益は減益
売上高 524.5億円 (前年同期⽐ 10.9%減↓)
営業利益 42.0億円 (前年同期⽐ 1.6%減↓)
経常利益 47.9億円 (前年同期⽐ 8.9%増↑)
親会社株主に帰属する
四半期純利益 27.8億円 (前年同期⽐ 5.1%減↓)
2
目次
1. 2020年11⽉期 第2四半期実績 P 4〜
2. 2020年11⽉期 通期業績予想 P17〜
3. 今後の中⻑期戦略について P28〜
4. 株主還元 P35〜
5. トピックス P39〜
6. 参考資料 P43〜
3
Ⅰ. 2020年11月期 第2四半期実績
4
連結業績概要
新型コロナウイルス感染拡大や人とみらい開発事業の通信関連分
野における事業再編の影響が響く
2020.7.10時点
第2四半期実績 前年同期⽐増減 業績予想
進捗
(⾦額︓百万円) 2018/11期 2019/11期 2020/11期 ⾦額 ⽐率 ⽐率
売上高 53,230 58,876 52,451 -6,424 -10.9% 50.9%
営業利益 3,576 4,267 4,200 -66 -1.6% 57.5%
営業利益率 6.7% 7.2% 8.0% 0.8% - -
経常利益 3,828 4,403 4,794 391 8.9% 59.9%
特別損益 -92 294 -493 -787 - -
親会社株主に帰属
する四期純利益 2,304 2,932 2,782 -150 -5.1% 63.2%
5
セグメント別業績の概要
第2四半期実績 前年同期⽐増減
(⾦額︓百万円) 2019/11期 2020/11期 ⾦額 ⽐率
売上高 15,568 14,694 -874 -5.6%
⾐料繊維 営業利益 605 683 78 12.9%
営業利益率 3.9% 4.6% 0.7% -
売上高 12,830 10,443 -2,386 -18.6%
産業機材 営業利益 915 725 -189 -20.7%
営業利益率 7.1% 6.9% -0.2% -
売上高 21,570 17,314 -4,255 -19.7%
人とみらい開発 営業利益 2,924 3,060 135 4.6%
営業利益率 13.6% 17.7% 4.1% -
売上高 8,907 8,422 -485 -5.4%
⽣活流通 営業利益 622 540 -82 -13.2%
営業利益率 7.0% 6.4% -0.6% -
売上高 - 1,577 1,577 -
その他・調整
営業利益 -801 -809 -8 -
売上高 58,876 52,451 -6,424 -10.9%
合計 営業利益 4,267 4,200 -66 -1.6%
営業利益率 7.2% 8.0% 0.8% -
6
⾐料繊維事業の概況
(単位︓百万円)
売上高
前年同期⽐で減収増益
売上高 14,694百万円 5.6%減↓
営業利益 683百万円 12.9%増↑
営業利益 <業績概要>
学校制服用素材は価格改定前の早期引き
取りが旺盛で好調
一般企業制服用素材、売糸は新型コロナウ
イルスの影響による市場の冷え込みで低調
一般⾐料用素材は新型コロナウィルスの影響
を受けるも、本年3⽉から第一織物㈱が連結
に加わった事が寄与し前年同期並み
7
産業機材事業の概況
(単位︓百万円)
売上高
前年同期⽐で減収減益
売上高 10,443百万円 18.6%減↓
営業利益 725百万円 20.7%減↓
営業利益 <業績概要>
⾞両向け不織布・縫製糸、⾞載電装品製
造ラインのFA装置は新型コロナウィルスの影
響で低調
環境用フィルター、楽器用資材は新型コロナ
ウイルスの影響で低調
ラケットスポーツ、フィッシング関連は新型コロ
ナウイルスの影響で低調
8
人とみらい開発事業の概況
(単位︓百万円)
売上高
前年同期⽐で減収増益
売上高 17,314百万円 19.7%減↓
営業利益 3,060百万円 4.6%増↑
営業利益 <業績概要>
商業施設運営は新型コロナウイルス感染拡
大防止策として、一時休館した影響で低調
建設関連は受注増加等で好調
介護・保育関連は利用者増加等で堅調
キッズランド事業は新型コロナウイルス感染拡
大防止策として、臨時休業した影響で低調
通信関連は事業再編の影響で低調
9
⽣活流通事業の概況
(単位︓百万円)
売上高
前年同期⽐で減収減益
売上高 8,422百万円 5.4%減↓
営業利益 540百万円 13.2%減↓
営業利益 <業績概要>
寝装品は暖冬の影響等で低調
EC向け⽣活家電・雑貨は巣ごもり消費の需
要が高まり好調
保険事業は引き続き堅調に推移
ホビー・クラフト分野はインク、スタンプとも低調
乗⾺用品は前年第3四半期から㈱日本⾺
事普及が連結に加わった事が寄与し好調
10
新型コロナウィルス感染拡大による
当第2四半期までの影響まとめ
当第2四半期までの主な影響
事業部
ネガティブ要因 ポジティブ要因
ビジネスユニフォーム(⺠需)、テキスタイル スクールユニフォーム分野は安定した需要
(国内外)、ヤーン分野で受注減少
⾐料繊維事業 中国学⽣服事業が一時営業活動停止
⽺毛原料価格は中国の需要減少で下落
⾃動⾞関連(資材・FA等)、楽器用フェル
トの受注が大幅減少
産業機材事業 ラケットスポーツ関連(テニス・バドミントン)の受
注が大幅減少
主要ショッピングセンター(千葉・兵庫)が食
料品売り場等を除き一時休館
人とみらい開発事業 キッズランド事業(屋内型遊園地)が一時
臨時休業
リアル店舗販売が主のホビー・クラフト関連 巣ごもり消費でEC関連(家電・雑貨)販売
⽣活流通事業 販売が減少 が増加
11
セグメント別 売上高 四半期推移
(単位︓百万円)
26,595
12
セグメント別 営業利益 四半期推移
(単位︓百万円)
2,736
※その他・調整額は除く
13
連結貸借対照表 サマリー
(⾦額︓百万円)
連結貸借対照表 2019/11 2020/5 増減
流動資産 82,027 82,249 221
固定資産 66,679 64,868 -1,811
資産合計 148,707 147,117 -1,589
流動負債 40,353 39,670 -682
固定負債 15,009 14,368 -640
負債合計 55,362 54,039 -1,322
株主資本 87,898 89,704 1,805
その他包括利益累計額 4,012 1,675 -2,291
非支配株主持分 1,434 1,698 263
純資産合計 93,344 93,078 -266
負債・純資産合計 148,707 147,117 -1,589
(⾃⼰資本⽐率) 61.8% 62.1% 0.3%
14
連結CF サマリー
(⾦額︓百万円)
連結C/F 2019/2Q累計 2020/2Q累計 増減
営業キャッシュフロー 4,586 3,115 -1,470
投資キャッシュフロー -2,324 -3,300 -975
財務キャッシュフロー 109 4,037 3,928
現⾦及び現⾦同等物の期末残高 19,778 29,006 9,228
15
設備投資額/減価償却費推移
2020年度 ・ニッケ機械東北事業所新設 約 4億円
主な投資案件 ・コルトンプラザ外壁工事等 約 6億円
(予定) ・キッズランド新規出店(2店舗) 約 2億円 等
16
Ⅱ. 2020年11月期 業績予想
17
2020年11⽉期 業績予想の概要
2020年11⽉期の業績予想は当初予想を下方修正
下期は新型コロナウイルス感染症の影響拡大
売上高 1,030億円 (前期⽐ 18.5%減↓)
営業利益 73億円 (前期⽐ 30.3%減↓)
経常利益 80億円 (前期⽐ 28.3%減↓)
親会社株主に帰属する
当期純利益 44億円 (前期⽐ 32.5%減↓)
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事業環境認識
事業部 事業環境
ビジネスユニフォーム︓オリンピック特需の反動と新型コロナウィルスの影響により市
況悪化
⾐料繊維事業 テキスタイル・売糸︓新型コロナウィルスの影響により市況悪化
海外市場︓中⻑期では中国でスクールユニフォーム市場拡大の⾒込み
⽺毛原料価格︓新型コロナウィルスの影響で中国需要減少で下落
⾃動⾞関連分野︓新型コロナウィルスの影響で市場が大きく冷え込むも、中⻑
期的ではEVや⾃動運転関連需要は堅調に推移する⾒通し
産業機材事業 環境関連分野︓中⻑期では中国の環境規制により市場拡大の⾒込み
その他産業用分野︓新型コロナウィルスの影響で市況悪化
⽣活用関連分野︓新型コロナウィルスの影響で市況悪化
ショッピングセンター︓新型コロナウイルスの影響でイベント等開催⾃粛
人とみらい開発事業 介護・保育︓国内市場は拡大の⾒込みも競争激化
Eコマース︓新型コロナウイルスの影響でさらに市場拡大の⾒込み
⽣活流通事業 ホビー・クラフト︓海外市場は拡大の⾒込みも新型コロナウイルスの影響で停滞
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2020年11⽉期 業績予想
2020年11⽉期の業績予想は前期⽐で減収減益の⾒通し
産業機材事業等で新型コロナウイルス感染拡大の影響が響く
2020.1.15時点
実績 予想 前期⽐増減 業績予想⽐増減
2020/11期
2019/11期 ⾦額 ⽐率 ⾦額 ⽐率
2020.1.15 2020.7.10
(⾦額︓百万円)
売上高 126,401 110,000 103,000 -23,401 -18.5% -7,000 -6.4%
営業利益 10,472 8,700 7,300 -3,172 -30.3% -1,400 -16.1%
営業利益率 8.3% 7.9% 7.1% -1.2% - -0.8% -
経常利益 11,165 9,000 8,000 -3,165 -28.3% -1,000 -11.1%
親会社株主に帰属
する当期純利益 6,520 5,700 4,400 -2,120 -32.5% -1,300 -22.8%
20
新型コロナウィルス感染拡大による
通期業績への影響⾒通し
2020.11期 通期業績への影響⾒通し
事業部 2020.1.15時点
業績予想⽐ 新型コロナウィルスによる主な影響
売上高 約 ▲ 3,000百万円 ・ビジネスユニフォーム(⺠需)、テキスタイル(国内外)、
⾐料繊維 営業利益 約 ▲ 450百万円 ヤーン分野での市場の冷え込みによる売上減少
・⾃動⾞関連市場の冷え込みによる資材、FA設備等
売上高 約 ▲ 6,000百万円
産業機材 営業利益 約 ▲ 900百万円
の大幅な売上減少
・販売店休業による釣具・スポーツ関連の売上減少
・主要ショッピングセンター(千葉・兵庫)の一時休館によ
るテナント収入減少※1
売上高 約 ▲ 900百万円
人とみらい開発 営業利益 約 ▲ 300百万円
・スポーツ関連(テニス・ゴルフ)の一時休館や利用者減
少による売上減少
・キッズランド事業の一時休業による売上減少
・巣ごもり消費でEC関連(家電・雑貨)販売が増加
⽣活流通 大きな影響なし
・リアル店舗販売が主のホビー・クラフト関連販売が低調
※1 テナント収入減少による損失の一部は特別損失に計上
21
セグメント別業績予想
2020.1.15時点
実績 予想 前期⽐増減 業績予想⽐増減
2020/11期
2019/11期 ⾦額 ⽐率 ⾦額 ⽐率
(⾦額︓百万円) 2020.1.15 2020.7.10
売上高 34,826 34,000 32,000 -2,826 -8.1% -2,000 -5.9%
⾐料繊維 営業利益 2,506 2,700 2,400 -106 -4.2% -300 -11.1%
営業利益率 7.2% 7.9% 7.5% 0.3% - -0.4% -
売上高 25,784 24,700 18,500 -7,284 -28.3% -6,200 -25.1%
産業機材 営業利益 1,820 1,700 800 -1,020 -56.0% -900 -52.9%
営業利益率 7.1% 6.9% 4.3% -2.8% - -2.6% -
売上高 47,101 31,800 33,000 -14,101 -29.9% 1,200 3.8%
人とみらい
営業利益 6,907 5,500 5,200 -1,707 -24.7% -300 -5.5%
開発 営業利益率 14.7% 17.3% 15.8% 1.1% - -1.5% -
売上高 16,568 16,500 16,500 -68 -0.4% 0 0
⽣活流通 営業利益 950 900 900 -50 -5.2% 0 0
営業利益率 5.7% 5.5% 5.5% -0.2% - - -
その他・ 売上高 2,120 3,000 3,000 880 41.5% 0 0
調整 営業利益 -1,712 -2,100 -2,000 -288 - 100 -4.8%
売上高 126,401 110,000 103,000 -23,401 -18.5% -7,000 -6.4%
合計 営業利益 10,472 8,700 7,300 -3,172 -30.3% -1,400 -16.1%
営業利益率 8.3% 7.5% 7.1% -1.2% - -0.4% -
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⾐料繊維事業 2020/11期 重点施策進捗
(⾦額︓百万円) RN130第1次中計
実績 予想
2020/11期
2017/11期 2018/11期 2019/11期
2020.1.15 2020.7.10
売上高 35,957 35,806 34,826 34,000 32,000
営業利益 2,017 1,882 2,506 2,700 2,400
営業利益率 5.6% 5.3% 7.2% 7.9% 7.5%
国内利益の最大化
スクールユニフォーム⽣地価格10%の値上げ ⇒ 予定通り実施( 2020/4)
2020/11期 受発注業務等の効率化(バリューチェーンのデジタル化) ⇒ 予定通り進⾏中
重点施策
進捗
海外成⻑の最大化
中国でスクールユニフォーム事業のビジネスモデル構築 ⇒ 進捗遅れ(コロナ影響)
欧州向けテキスタイル事業拡大 ⇒ 第一織物㈱をグループ化も進捗遅れ(コロナ影響)
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防刃素材「P-TEX」
産業機材事業 2020/11期 重点施策進捗
(⾦額︓百万円) RN130第1次中計
実績 予想
2020/11期
2017/11期 2018/11期 2019/11期
2020.1.15 2020.7.10
売上高 20,545 22,213 25,784 24,700 18,500
営業利益 1,657 1,562 1,820 1,700 800
営業利益率 8.1% 7.0% 7.1% 6.9% 4.3%
エミーを活用した海外拡販の加速
北⽶・アジアをターゲットに⾞両向け資材の拡販 ⇒ 進捗遅れ(コロナ影響)
2020/11期
重点施策
進捗 収益拡大に向けた事業拠点の拡充
中国で環境用高機能フィルターの製造・販売強化 ⇒ 進捗遅れ(コロナ影響)
新工場設⽴によるFA設備の製造・販売強化 ⇒ 予定通り進⾏中
24
防刃素材「P-TEX」
人とみらい開発事業 2020/11期 重点施策進捗
(⾦額︓百万円) RN130第1次中計
実績 予想
2020/11期
2017/11期 2018/11期 2019/11期
2020.1.15 2020.7.10
売上高 34,470 38,688 47,101 31,800 33,000
営業利益 5,485 5,770 6,907 5,500 5,200
営業利益率 15.9% 14.9% 14.7% 17.3% 15.8%
事業環境基盤の整備
通信分野における事業環境変化への対応 ⇒ 予定通り進⾏中
2020/11期 コルトンプラザの更なる魅⼒UPに向けた環境整備 ⇒ 予定通り進⾏中
重点施策
進捗 ライフサポート分野の事業拡大
介護・保育関連事業の拡大 ⇒ 予定通り進⾏中
スポーツ関連事業の収益強化 ⇒ 予定通り進⾏中
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⽣活流通事業 2020/11期 重点施策進捗
(⾦額︓百万円) RN130第1次中計
実績 予想
2020/11期
2017/11期 2018/11期 2019/11期
2020.1.15 2020.7.10
売上高 12,523 13,830 16,568 16,500 16,500
営業利益 656 715 950 900 900
営業利益率 5.2% 5.2% 5.7% 5.5% 5.5%
既存事業の拡大と深耕
海外向け販売の強化(寝装品・ホビー関連) ⇒ 進捗遅れ(コロナ影響)
2020/11期 100円ショップやEコマースの販路を活用した事業拡大 ⇒ 予定通り進⾏中
重点施策
進捗
M&Aによる事業拡大
既存事業の周辺領域でのM&A実施 ⇒ 継続的に検討中
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アフターコロナの環境認識
「非対面コミュニケーション」や「無人化」への対応ニーズが拡がる。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が高まる。
想定される変化
リモート営業やデジタル展示会の普及。
工場の⾃動化、5G対応等のインフラ投資の加速。
不動産市場の需給変化。
ECシフトの加速。
M&A案件の増加。
事業部 ニッケグループの新たなビジネス機会
⾐料繊維 ・Web(リモート)コミュニケーションにより海外事業を効率的に推進
産業機材 ・ファクトリーオートメーション(FA)事業のニーズ拡大
人とみらい開発 ・外部資産の不動産開発の拡大
⽣活流通 ・Eコマース関連事業の拡大(多種多様な商材と販路を活用) 等
27
Ⅲ. 今後の中⻑期戦略について
28
今後の中⻑期戦略について
ニッケグループは中⻑期ビジョン「RN130ビジョン」の最終年度となる2026年
に向けて現在、中⻑期戦略を策定中
RN130第1次中計 準備 中⻑期戦略の遂⾏
2021年度からRN130第2次中計(3カ年)を開始する予定
当期
29
中⻑期戦略の注⼒分野
中⻑期での重点方針に現時点で大きな変化はないものの、新型コロナウィルス
感染拡大の影響を受けスケジュールの遅れや事業戦略の⾒直しが必要な分野も
• ライフサポート事業(保育・キッズ・介護)
• 中国学⽣服事業
• ニッケコルトンプラザ総合開発
• 欧州高級市場向け
⾐料 人とみら • 外部資産の不動産開発
繊維 い開発
産業 ⽣活
• 中国ゴミ集塵用フィルター 機材 流通 • EC事業
• 環境⾞(EV等)用資材
• SPA(製造小売り)化
• 先端技術向けFA設備
30
⾐料繊維事業の中⻑期重点施策
国内最高⽔準の品質と企画⼒(デザイン)を活かし、中国で学⽣服事業を拡大
中国学⽣数は日本の約13倍(小・中・高合わせて約1億7千万人)。
現在、中国の学⽣服は主流のジャージー素材からブレザー化が進んでいる。
当社は特にハイクラス私⽴の高級学⽣服市場をターゲットとしている。
中国ハイクラス私⽴の学⽣人数は約1,200万人で日本の学⽣数とほぼ同じ。
中国では日本の学⽣服人気が高く国内シェアNO.1の当社優位性は高い。
中国(上海)での展示会の様子
31
産業機材事業の中⻑期重点施策
耐熱性に優れた不織布で、中国のゴミ焼却施設向け環境用フィルターを拡大
中国では環境規制の強化に伴い、ゴミ焼却場施設が増加している。
2030年までにゴミ焼却施設は現状の約2倍(1,200カ所)に増える⾒通し。
当社は2022年に中国でフィルター⽣産設備を増強し、⽣産量を現状の5倍に増やす。
当社製品は製品寿命が⻑く、維持管理費用(交換費)を抑えられるのが強み。
2030年までに中国でのシェアを現状の1%から10%に拡大を目指す。
当社製品フィルターバグ 「アドミレックス」
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人とみらい開発事業の中⻑期重点施策
複合的な街づくりでライフサポート関連事業を全国に拡大
当社は2002年に介護事業、2008年にキッズランド事業、2017年に保育事業に参入。
この3事業とスポーツ関連(テニス・ゴルフ)事業を合せたライフサポート関連事業に注⼒。
これまでは当社繊維工場(or工場跡地)周辺のゆかり深い地域を主に複合的に事業を展開。
2026年に向けて、蓄積したノウハウを活かし保育・キッズランド事業の全国展開や、
スポーツスクールの拡大を目指す。
介護施設 あすも加古川 ピュアハートキッズランドパークタウン加古川ミーツテラス 認可保育園施設 ぽっかぽっかにっけ保育園北方
(兵庫県加古川市) (兵庫県加古川市) (千葉県市川市)
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⽣活流通事業の中⻑期重点施策
ニッケグループの総合⼒を活かしたEC事業のさらなる拡大
当社はM&Aでグループに加わった3社(ナイスデイ・ミヤコ商事・AQUA)がEC事業を牽引。
EC事業は2019年に売上高75億円、営業利益4.2億円規模にまで成⻑。
現在EC事業は統括責任者が3社(ナイスデイ・ミヤコ商事・AQUA)の社⻑を兼任し連携を強化。
2026年に向けて、当社グループの様々な商材を活かしEC事業のさらなる拡大を目指す。
EC事業の統括責任者 藤井 裕士
34
Ⅳ. 株主還元
35
資本政策・株主還元
①成⻑投資と安定的な株主還元のバランスを志向する。
②成⻑投資については、研究開発投資、M&A投資、設備投資、人財投
資など、中⻑期的な企業価値の向上の観点から積極的に実⾏する。
③株主還元については、安定的な配当政策を継続する。配当性向30%を
目安とし、利益⽔準に応じて配当を引き上げていく。⾃⼰株式取得を含む
総合的な株主還元を充実させる。
36
1株あたり配当
2020年11⽉期は、1株あたり年間26円を予定
26円
37
配当指標
38
Ⅴ. トピックス
39
株式会社フジコーと資本業務提携(2020年5⽉)
アンビック株式会社との協業で不織布事業を拡大
当社グループは、子会社であるアンビック株式会社(本社︓兵庫県姫路市)を通じて、不織布ビジネスに参画してま
いりました。近年、不織布業界は日本市場での規模拡大が期待しにくい環境下であり、海外でのビジネス拡大に向け、
特に⾃動⾞関連や環境関連の商材を拡大すべく努⼒を続けてまいりました。しかしながら、特に海外展開においては、
強⼒な競合メーカーとの競争環境をアンビック株式会社が単独で構築するには限界があり、同社と協業できるパート
ナーを模索しておりました。
このような環境下において、当社は株式会社フジコー(本社︓兵庫県伊丹市)と業務提携を⾏うことについて同社と
合意致しました。アンビック株式会社と共同して両社の海外展開を加速し、また、国内市場においては相互OEM等
により効率的な製造を目指すなど、両社が今後持続的な成⻑を実現できるよう包括的な協業を⾏ってまいります。また、
この業務提携をより確実なものとし成功させるために、2020年5⽉に当社は株式会社フジコーの発⾏済株式総数の
30.70%を取得しました。
×
40
第一織物株式会社の株式取得(2020年3⽉)
ウールと合繊のシナジーで新しい価値を創造
当社は2020年3⽉に第一織物株式会社(以下第一織物)の発⾏済み株式の70%を取得しグループ会社としました。合成
繊維北陸産地の中⼼である福井市で1948年に創業した第一織物は、国内外のアパレルメーカー向けに合成繊維織物の製造、
販売を⾏っており、中でも⻑年の研究開発により製造、製品化に成功した超高密度織物「DICROS」、「Plaintex」等は、他
社の追随を許さない高いファッション性と機能性を兼ね備えたオリジナルのアパレル素材として有名デザイナーから高い評価を受け、
日本の有名アパレルのみならず、世界トップブランドや有名アウトドアメーカーに採用されております。「国内利益最大化、海外成
⻑最大化」を方針として⾐料繊維事業を進めている当社にとって、第一織物をグループ化したことにより、第一織物が⻑年に
渡って築き上げてきた世界トップブランドやアパレルメーカーとの
直接かつ高い信頼関係を活用できると同時に、複合素材化が
進むユニフォームやアパレル向けに、第一織物の製品を活用す
るといったシナジーを⾒込んでおります。
<会社概要>
会社名 ︓ 第一織物株式会社
所在地 ︓ 福井県坂井市丸岡町四郎丸4-100
代表者 ︓ 代表取締役社⻑ 吉岡 隆治
資本⾦ ︓ 20 百万円
第一織物本社︓福井県坂井市
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介護と保育の一体型施設を開設
ライフサポート関連事業の新展開
2020年4⽉、千葉県市川市に当社グループでは
初めてとなる介護と保育の一体型施設を開設しまし
た。この施設は、株式会社ニッケ・ケアサービスによる
グループホーム(認知症対応型共同⽣活介護)「ニッ
ケてとて市川」と、株式会社ニッケナーサリーによる第
1号小規模認可保育園「ぽっかぽっかにっけなーさ
ニッケてとて市川
りー」の一体型施設です。どちらも市内限定の小規
模運営となっており、良質な環境での運営を可能と
しています。
今後もニッケグループでは、ライフサポート事業(保
育・キッズ・介護)の更なる拡大に注⼒してまいります。
ぽっかぽっかにっけなーさりー
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Ⅵ. 参考資料
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羊毛相場・為替相場の推移について
AUC¢/kg 円/US$
EMI(豪州⽺毛東部市場価格指標)推移
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株価チャート 期間:2019/6/1~2020/5/31 (直近1年)
<当社株価チャート>
<日経平均比較チャート>
ニッケ
日経平均
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本資料の取り扱いについて
本資料中の業績予想、⾒通しおよび事業計画に関する記述等は、本決算発表日現在におい
て入手可能な情報に基づき作成したものであり、記載された将来の業績を保証するものではありま
せん。
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