株式会社すかいらーくホールディングス
2021年度上半期
決算説明資料
2021年8月13日
2021年度上半期業績サマリーと通期見通し
2021年度上半期実績
◼ 第2四半期： 売上高 618億円（前年比+95億円、18.1%）
✓ 既存店売上高：前年比売上 ＋22.8%、 客数＋14.3% 、客単価＋7.4%
営業利益 17億円（前年比+198億円）
◼ 上半期累計： 売上高 1,267億円（前年比（124）億円、（8.9）%）
✓ 既存店売上高：前年比売上（5.9）%、 客数（7.0）% 、客単価＋1.2%
営業利益 5億円（前年比＋185億円）
上半期トピックス
増資資金の主な使途
◼ 公募増資により約426億円調達（6月） 工場投資 30億円
IT投資 60億円
新規出店 60億円
◼ 時短協力金110億円を計上 業態転換・店舗改装 100億円
会計方針により6月末時点での申請ベース 短期借入金の返済へ充当 176億円
2021年度通期見通し
◼ 前回公表の業績予想を据え置き
売上高 2,850億円 営業利益 50億円 期末配当未定（中間配当0.00円）
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2019年比売上高推移
120%
2020年 2021年
100%
第3回緊急事態宣言
2021年4月25日～5月11日 第4回緊急事態宣言
2021年7月12日～
80%
Go toEat
キャンペーン
Go toトラベル
60% キャンペーン
第2回緊急事態宣言
2021年1月7日～3月25日
40%
第1回緊急事態宣言
2020年4月7日～5月25日
20%
＊2019年の既存店売上高対比（ 25 カ月以上稼働店舗（業態転換
店舗を含む））での週次、曜日影響除く平均日商増減率
0%
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
3
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デリバリー・テイクアウト：売上推移
デリバリ―売上推移 テイクアウト売上推移
（百万円） （百万円）
12,000 上半期累計 8,000 上半期累計
自社配達 199億円 106億円
（前年比+31.3％） （前年比＋25.7％）
配達代行
10,000
6,000
8,000
6,000 4,000
4,000
2,000
2,000
0 0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q
2020 2021 2020 2021
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各ブランドの売上水準と影響している要素
◼ 各ブランドの売上はブランド特性により相違
◼ ワクチン接種率増加に伴い、シニア客数は回復傾向
マイナス要素 プラス要素
客層 地域 規制・制約 巣ごもり対応 利用形態
日商19年比 ﾔﾝｸﾞﾌｧﾐﾘｰ シニア 南関東比率 ディナー比率 ｱﾙｺｰﾙ比率 テイクアウト 宅配 １人客比率 目的来店
から好し 86.5% ◎ 〇
むさしの森珈琲 79.5% ◎ ◎
魚屋路 78.8% 〇 〇 ◎ ◎ ◎
ラ・オハナ 73.7% 〇 〇 ◎
ガスト 72.2% 〇 〇 ◎
バーミヤン 67.1% 〇 〇 〇 〇 〇 〇
ステーキガスト 62.5% 〇 〇 〇
しゃぶ葉 60.6% 〇 ◎ 〇
夢庵 59.6% 〇 〇 〇 〇
藍屋 59.3% 〇 〇 〇 〇
ジョナサン 56.6% 〇 ◎ 〇
※日商19年比：上半期比較 回復傾向 5
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地域別売上
◼ 緊急事態宣言等が継続的に発令されている南関東の売上が弱い
北海道 東北 北関東
ガスト
南関東 中部 関西
日商2019年比
中国 四国 九州
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
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組人数・性年代別売上動向（7月）
◼ グループ客、団体客、ファミリー等の利用減
◼ 7月はワクチン接種によるシニアの利用頻度増
ガスト7月日商2019年比
組人数別 性年代別
男性 29歳以下
1名 男性 30代
男性 40代
2名 男性 50代
男性 60歳以上 99%
女性 29歳以下 56%
3～4名 61%
女性 30代 61%
女性 40代 71%
5名以上 45% 女性 50代
女性 60歳以上 86%
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ブランド特性（時間帯別）の影響
◼ 専門ブランドはディナー比率が高く、営業時間短縮の影響が大きい
◼ 特にしゃぶ葉の影響が目立つ
店内飲食売上ユニット構成比 日客 店内飲食売上ユニット構成比 日客
19年比 19年比
モーニング
モーニング
69.7% 0.0%
ランチ ランチ
66.7% 79.3%
ティータイム ティータイム
65.3% 78.2%
ディナー 40.0% ディナー 40.0%
ナイト 5.1% ナイト 5.7%
19年 21年 19年 21年
0% 20% 40% 60% 10% 20% 30% 40% 50%
店内飲食売上ユニット構成比 日客 店内飲食売上ユニット構成比 日客
19年比 モーニング 19年比
モーニング
0.0% 0.0%
ランチ
ランチ
73.5% 67.0%
ティータイム
ティータイム 59.8%
64.1%
ディナー
ディナー
40.2% 38.8%
ナイト 3.4%
ナイト 5.0%
19年 21年 19年 21年
0% 20% 40% 60% 10% 20% 30% 40% 50%
※Q2 （3か月）売上実績 2021年対2019年
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1都3県の酒類販売中止の影響
◼ 営業時間短縮・酒類販売中止により、同じコロナ禍の昨年に対しても日商は大幅に低下
◼ うちアルコール販売の中止による日商影響は▲9％〜▲16％を占める
ガスト アルコールなし売上 アルコールあり売上
2020年
日商前年比 ▲27％
2021年 内アルコール影響 ▲ 9％
しゃぶ葉 アルコールなし売上 アルコールあり売上
2020年
日商前年比 ▲23％
2021年 内アルコール影響 ▲10％
バーミヤン アルコールなし売上 アルコールあり売上
2020年
日商前年比 ▲36％
2021年 内アルコール影響 ▲16％
夢庵 アルコールなし売上 アルコールあり売上
2020年
日商前年比 ▲34％
2021年 内アルコール影響 ▲14％
2021年8月2日～8月8日の日商、前年同期比 9
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2021年上半期業績
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2021年上半期 業績ハイライト
第2四半期（3カ月）：
◆ 売上高618億円（前年比95億円増）、営業利益17億円（前年比198億円増）と増収増益
◆ 調整後当期利益も15億円の黒字となり、直近12ヶ月の調整後ROEはプラス
上半期： ◆ 売上高は1,267億円、前年同期比（8.9）%
◆ 時短協力金110億円、コスト削減59億円と粗利率改善22億円等により営業利益は5億円の黒字
◆ 調整後当期利益は（4）億円の赤字
◆ 新規出店・業態転換は計画通り実施
2021年 2020年 2021年 2020年
（億円） 前年比% 前年比%
第2四半期 第2四半期 上半期 上半期
売上高 618 523 18.1% 1,267 1,391 (8.9)%
既存店売上高 22.8% (5.9)
既存店客数 14.3% (7.0)
既存店客単価 7.4% 1.2%
営業利益 17 (181) - 5 (181) -
調整後当期利益 15 (192) - (4) (189) -
調整後ROE 1.0% (12.2)% 13.2% 1.0% (12.2)% 13.2%
新規出店9店、業態転換7店、 新規出店30店、業態転換58店、
店舗展開
店舗改装2店 店舗改装2店
（注）既存店定義：日本国内の13ヶ月経過店舗、ブランド転換店含む、株主優待券の値引き分は含まない、客数はテイクアウト・デリバリー含む（テイクアウト・デリ
バリー売上高をイートイン客単価で 割ったものをテイクアウト・デリバリー客数としている）
ROEは直近12ヶ月の数値、業態転換は転換準備の為の未開店店舗4店舗を含む
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2021年上半期 要約損益計算書
◆ 売上総利益率： 2020年の急激な売上減に伴い悪化した反動と、食材加工品の内製化・物流効率化により良化
◆ その他営業収益： 126億円増加。時短協力金110億円・保険代理事業売却益による収益9億円を計上
◆ 人件費： 72億円減少。営業時間短縮による固定人件費の減少、及び店舗の生産性向上などにより減少
◆ その他販管費： 31億円減少。賃借料・水光熱費・広告宣伝費などのキャッシュアウト抑制
◆ 金融損益： 本年2月に締結した長期コミットメントラインのアップフロントフィー等の計上により一時的に増加
2021年上半期 2020年上半期 増減
億円 売上比 億円 売上比 億円 前年同期比
売上高 1,267 100.0% 1,391 100.0% (124) 91.1%
売上原価 (389) (30.7)% (451) (32.5)% 63 86.1%
売上総利益 878 69.3% 939 67.5% (61) 93.5%
その他営業収益 132 10.4% 6 0.4% 126 2329.9%
人件費 (515) (40.7)% (587) (42.2)% 72 87.8%
その他販売費及び一般管理費 (469) (37.0)% (500) (36.0)% 31 93.8%
その他営業費用 (21) (1.6)% (39) (2.8)% 18 53.5%
営業利益 5 0.4% (181) (13.0)% 185 -
金融損益 (24) (1.9)% (18) (1.3)% (6) 135.1%
税引前利益 (19) (1.5)% (199) (14.3)% 179 -
税金費用 14 1.1% 9 0.7% 5 154.5%
当期利益 (5) (0.4)% (189) (13.6)% 184 -
調整後当期利益 (4) (0.3)% (189) (13.6)% 186 -
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2021年上半期 要約貸借対照表
◆ のれん1,460億円： 当社は2023年頃に2019年並の業績に戻ると想定しており、その想定に基づけば多額の減損が
発生する可能性は低いと考えている
◆ 借入金計1,312億円：財務制限条項への抵触により短期借入金に移動していたしていた借入金が、財務制限条項の変更
契約締結により第1四半期末で抵触が解消されたため長期借入金に移動
◆ 公募増資により自己資本が1,566億円に増加
（単位：億円） 2021年Q2 2020年12月期 増減 2021年Q2内訳
資産
流動資産 484 363 121
非流動資産 4,053 4,054 (0) のれん残高 1,460億円
資産合計 4,537 4,417 121 使用権資産 1,111億円
負債
流動負債 804 2,037 (1,233) 短期借入金残高 178億円
非流動負債 2,168 1,242 926 長期借入金残高 1,133億円
負債合計 2,972 3,279 (308) リース負債 1,111億円
資本
親会社所有分 1,566 1,138 428
資本合計 1,566 1,138 428
自己資本比率 34.5% 25.8% 8.8%
調整後ROE 1.0% (14.0)% 15.0%
ネットレバレッジレシオ 4.1倍 6.5倍
調整後ROEは直近12ヶ月の数値
ネットレバレッジレシオ＝純有利子負債（借入金－現預金）/ 調整後EBITDA
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2021年上半期 要約キャッシュ・フロー計算書
◆ 営業キャッシュフロー： 前年比73億円増の142億円。税前利益の増＋179億円、コロナ禍で1年間納付猶予されて
いた消費税や社会保険等の納付が発生した影響(147)億円、法人税減少により+36億円
◆ 投資キャッシュフロー： 前年比35億円支出減の(84)億円。前年はデジタルメニューブックの導入で増加
◆ 財務キャッシュフロー： 前年比68億円支出減の97億円。株式発行による収入430億円、借入金返済（149）億円
◆ 手元資金327億円確保。将来に向けての成長投資に充当予定
（単位：億円） 2021年上半期 2020年上半期 増減
営業キャッシュフロー (a) 142 69 73
投資キャッシュフロー (b) (84) (119) 35
フリーキャッシュフロー (a)+(b) 58 (50) 109
財務キャッシュフロー (c) 97 28 68
借入金 (149) 245 (394)
配当金 (0) (20) 20
その他 246 (197) 443
現金及び現金同等物の増減 (a)+(b)+(c) 157 (21) 178
現金及び現金同等物の期末残高 327 168 159
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2021年上半期 売上高増減分析
◆ 2021年上半期の売上高は1,267億円で(124)億円の減収
◆ 新型コロナウイルスの影響で客数は減少するも、デリバリーやテイクアウトは大幅な増収
単位：億円
既存店 (80)億円
1,391
16
34 9
30
19 1,267
(59) (2)
(173)
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2021年上半期 営業利益増減分析
◆ 営業利益は185億円の増益
◆ コスト削減により59億円の改善
◆ 時短協力金により110億円、会計方針に従い、6月30日までの申請ベースで計上
単位：億円
18
(181) 12 5
110
59
22
1 2 5
(43) (1)
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収益構造の改善
◼ 損益分岐点引き下げにより、売上減少の収益への影響をコントロール
2020年上半期 2021年上半期
売
上 1,391億円
高
（ 1,267億円
実 売上高(124)*億円の減収
績 *124億円内訳
） 既存店・新店他 65億円
閉店 59億円
従来の収益構造
営 2020年上半期 での想定利益 2021年上半期 想定利益と実績の差
業
利 （181）億円 *
（217）億円 （106）億円 111億円
益 ◼ 粗利改善 22億円
（ ◼ コスト削減 59億円
協 ✓ 人件費改善 29億円
力 ✓ 水光熱単価 3億円
金 ✓ その他コスト 27億円
除
く *閉店以外の売上高減少(65)億円 ◼ 一過性要因 30億円
） に対し限界利益率で試算 ✓ 保険事業売却益 9億円
✓ 閉店撤退補償金 3億円
✓ 減損損失 18億円 17
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既存店客数前年比の定義変更
本日開示の月次レポートより客数の定義を以下の通り変更
✓ 従来は、客数前年比にテイクアウト客数は含んでおらずテイクアウトの売上増は全て客単価影響に
含んでいたが、客数にテイクアウトを加味して算出
✓ なお今回の変更は内訳の変更であり、売上高前年比および売上高2019年比の変更はなし
客数計算式の変更
（旧算出方法）
◼ イートイン客数＋デリバリー客数（デリバリ―総売上/テイクアウト客数をゼロとして計算さ
れた従来の客単価）
（新算出方法）
◼ イートイン客数＋デリバリ―客数（デリバリ―総売上/イートイン客単価）＋テイクアウト
客数（テイクアウト総売上/イートイン客単価）
2021年度前年比（新旧対比）
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 累計
全店 売上高前年比 64.7% 69.2% 91.2% 160.9% 123.1% 87.7% 95.3% 91.6%
既存店 売上高前年比 66.5% 70.9% 93.7% 164.6% 128.6% 92.5% 100.3% 95.0%
新 69.2% 73.2% 93.5% 145.7% 115.3% 92.1% 99.2% 93.9%
客数前年比
旧 61.3% 65.1% 86.1% 154.6% 129.1% 90.5% 95.8% 89.6%
新 96.1% 96.9% 100.3% 113.0% 111.6% 100.5% 101.0% 101.2%
客単価前年比
旧 108.6% 108.9% 108.9% 106.5% 99.6% 102.2% 104.7% 106.0%
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財務戦略・株主還元について
複合的財務戦略
◼ 公募増資（426億円）調達
自己資本比率：34.5％（前年比8.8％改善）
ネットD/Eレシオ：0.7倍（前年の1.2倍から大幅改善）
◼ コミットメントライン（700億円）設定
株主還元
◼ 配当
上半期配当は無配、通期配当は未定
✓ 基本方針：「調整後当期利益の 30%」
◼ 株主優待
現行から変更なし
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事業環境の変化を見据えた経営戦略
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コロナ後
マーケット環境の変化
✓ 新型コロナウィルスの影響が長期化し、外出を控えることにより外食の立ち寄り利
用が減少。特にシニアや女性の外出控えが目立つ。また、スーパーでの総菜購入や
宅配の活用など外食をしない選択肢が拡大
✓ そのような状況下、せっかく外食するのであれば、家庭では作れない味、リゾート
風の店内など、家とは異なる空間が求められる傾向。商品には機能性、健康感、ご
当地メニューなど付加価値も重要視され、高くても欲しいものにはお金を払う消費
者が増加し、高単価商品の販売が増加
✓ 外食の際の商品選定や店舗選別の目は一際厳しいものとなり、目的をもって来店し
ていただけるメニュー、業態、店舗を提供することが欠かせない
ポストコロナの経営戦略
変化する消費者ニーズに対応したメニュー戦略/プロモーション
ミックスの適正化
既存店売上/収益向上
業態転換/複数ブランドの強みを活かした地域出店
DX投資推進による生産性向上
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マーケット環境の変化が定着
◼ コロナにより外食ではなくスーパーの惣菜や宅配の活用等、
ライフスタイルの変化が進行
⇒既存顧客の奪還だけでなく、変化に対応した顧客獲得が求められる
日客推移
コロナによる巣ごもり消費は長期化
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堅調なマーケット
◼ コロナの逆風下にあっても男性労働者の外食需要は堅調
21年上半期 性年代別の客数19年比
男性 ✓安くてボリュームのあるから好し定食を
女性 全国のガストに展開
✓テイクアウト等への貢献もあったが店内
客数の増加も牽引
✓特に男性20‐50代が増加
ガストへのから好しメニュー導入
0-29 30-39 40-49 50-59 60+ による客数増内訳
年齢
✓男性客数の減少幅は女性客よりも小さい 60代以上
✓オフィスワーカー以外の男性労働者のラ 50代
ンチ需要の低下要因が少ない
40代
30代
20代以下
男性 女性
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成功例を他ブランドで横展開
◼ 「バミ定（バーミヤン定食）」として安くてボリュームのあるメニューを展開
◼ お客様の3割が定食を注文、狙いとしていた男性層に多く支持
販売構成比率
※期間：2021年5月20日～7月28日 24
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「食事動機」を高める品揃えを再構築
◼ 外出機会の減少に伴い、立ち寄り来店が減少
⇒食事を目的とした来店ニーズに対応。主食メニューのバリエーションを強化
◼ コロナ禍でお喋りなどの利用が減 ◼ ガストの主食メニューのラインナップ改善
少し、食事客の比率が上昇 例
ステーキ以外の
ガストのランチ～ディナータイムの
牛肉料理を拡充
メインメニュー注文率
19年10月～21年7月 甘辛ダレの牛カルビ焼き
新たな看板商
品を導入
チーズINメンチカツ
「鉄板焼きご飯」
という新たなカテ
ゴリの商品を導入
牛カルビ鉄板焼きご飯
各年の平均食事比率
野菜をたっぷり使
い健康感を強調
10種の刻み野菜の鉄
板焼きキーマカレー
25
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外食の「意味」「価値」を高め、新規顧客・
高単価利用を獲得
◼ 「素材の特別感」「メニューのご当地感」を打ちだし、商品の魅力を高め、
高い販売数を獲得。新規顧客・高単価利用の獲得も
フェア喫食者 全体 フェア喫食者 全体
新規顧客比率 喫食者客単価
フェア喫食者 全体 フェア喫食者 全体
26
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スケールメリットを活かした食材調達
◼ 食材のモジュール化によるスケールメリット
鶏肉 複数ブランド食材共通化 スケールメリット
から揚げ ローストチキン チキンステーキ タンドリーチキン クリスプチキン
竜田揚げ
よだれ鶏 バターチキンカレー フリフリチキン ガーリックチキンステーキ
【鶏肉原料使用量推移】 コロナ禍においても 【鶏肉原料単価前年対比】
前年対比120％使用量で推移
105%
共通食材を大量に買付けることで
2020年 2021年 コスト削減を実現
100%
95%
90%
85%
80%
1月 2月 3月 4月 5月 6月 1月 2月 3月 4月 5月 6月
27
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健康感を前面に打ち出し女性客を再獲得
◼ 健康感のある女性向けのライスプレートのラインナップ強化
⇒女性のライトミール喫食客数が増加
みすじカットステーキと野菜のてりやきごはん
ライトミール喫食の女性
十三穀米のアボカドロコモコ
日客数推移
瀬戸内産釜揚げしらすGOHAN バターチキンカレー
リブロースステーキ＆ガーリックピラフ ホーリーバジル香る、タイ風ガパオライス
ジョナサンの成功例
をガストでも導入
28
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酒需要の積み増し
◼ 「食ニーズ」＋「酒ニーズ」獲得
ガスト都内店舗 地域密着型の新規売上高獲得
アルコール販売数
100名当たり販売数2019年比較 ⚫全業態で実施
⚫酒ニーズ獲得
19年 21年
⚫酒に合うアペタイザー・料理増
⚫全業態でのボトルキープ
システム導入
8.6 第2波明け
①第3波明けの
3月23日～4月18日の比較 6.6
3月(3/23-4/18)
5.3 4.7
4.4
29
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メニュー開発の方向性
◼ 減少した低単価利用の奪還に単純に取り組むのではなく、獲得し得るより
高単価の利用機会の獲得に注力
減少が想定される メニュー施策により強化する
増減
オケージョン オケージョン
低単価
健康感のある
ランチ 中単価 定食（男性労働者）
ワンプレートメニュー
目的来店を促す
高単価
フェアメニュー開発
低単価 おしゃべり・立ち寄り
ティー
タイム 中単価
高単価 アルコールシーン獲得
低単価 普段の夕食替わり
ディナー 健康感のある
中単価 食事カテゴリの拡充
ワンプレートメニュー
目的来店を促す
高単価 アルコールシーン獲得
フェアメニュー開発
30
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プロモーションミックスの適正化
◼ 顧客セグメントに適切なプロモーションミックス
◼ アプリ等オウンドメディアを中心に、オフライン・オンライン広告、SNSを
相互補完的に活用
シニアへは新聞媒体中心 バーミヤン定食：PRから各Webニュース掲載、
アプリやSNSで更に拡散(サラリーマン層対象)
＜年代別の折込チラシクーポンの利用率＞
新聞広告 PR 154の媒体に掲載
新聞折込 50歳未満 50歳以上は50歳未満の Webニュース (広告換算価値
約1.8倍の利用率 約56百万円※)
アプリ
50歳以上
SNS
8月より60歳以上ご優待
クーポンを掲載⇒
※当社独自の算出方法です
ジョナサン 健康感溢れるライトミールを しゃぶ葉 若年層への認知向上へ、インフルエン
ミドルの女性への小皿キャンペーンとともに訴求 サーを活用、SNSで拡散
新聞折込 SNS インフルエンサーにしゃぶ葉にご来店いただき、お食事
タウン誌折込 を楽しんでいる様子をSNS投稿
手配チラシ
アプリ
客数：＋2-3ポイント
SNS 高ROI
組単価：＋1000円超
実現
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新店の出店
上半期実績 ■出店ブランド
ガスト 5店 バーミヤン 3店
■出店店舗数 30店 しゃぶ葉 6店 むさしの森珈琲 2店
から好し 1店 ステーキガスト 1店
■平均売上 122百万円 海外 4店 その他 8店
■平均EBITDA 21百万円 （2021年1～6月実績）
トピックス
■居抜きが増加傾向
より良い立地条件を備えている物件が増加
投資額25％程度削減
■バーミヤンの地方への再出店推進
売上好調
■むさしの森珈琲は、南関東から地域を広げ、 バーミヤン
ドミナント化推進 札幌白石本通店
売上好調 【札幌再出店1号店】
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業態転換
上半期実績
■ブランド内訳
むさしの森珈琲 15店
■転換店舗数 54店 ガスト 15店 バーミヤン 5店
しゃぶ葉 7店 La Ohana 9店
■平均売上改善 ＋55％ 魚屋路 1店 その他 ２店
■平均EBITDA改善 ＋19百万円 （2021年1～6月実績）
バーミヤン
5店平均の効果⇒ ＋72.6%
バーミヤン
東中野店
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業態転換
La Ohana
9店平均の効果⇒+82.4%
La Ohana
逗子海岸店
むさしの森珈琲
15店平均の効果⇒+35.8%
むさしの森珈琲
甲府伊勢店
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既存店リモデル
店舗数と目標
■2021年103店、2022年360店のリモデルを再開
■1店当たり売上効果＋3.8％を目指す
※売上効果は2015～2016年のリモデル実施店105店の実績から設定
ガスト リモデルデザイン外装イメージ 内装イメージ
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今後の新店・転換余地
■出店余地は、既存ブランドだけで約670件
■今後、新店はガスト・バーミヤン・しゃぶ葉・むさしの森珈琲を中心に出店
■転換はバーミヤン・むさしの森珈琲・La Ohanaが中心
ブランド 合計
2021年末 1,335 339 274 63 121 14 23 5 2,174
ロードサイド・ＳＣ 1,119 295 234 56 120 14 23 5 1,866
駅前 216 44 40 7 1 0 0 0 308
出店余地 140 161 80 118 45 50 34 45 673
ロードサイド・ＳＣ 75 130 36 108 45 50 24 45 513
駅前 65 31 44 10 0 0 10 0 160
Goal目標 1,475 500 354 181 166 64 57 50 2,847
ロードサイド・ＳＣ 1,194 425 270 164 165 64 47 50 2,379
駅前 281 75 84 17 1 0 10 0 468
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DX推進：すかいらーくアプリの機能充実
◼ 第1弾： テイクアウトオーダー・決済機能インストール（7月27日）
◼ 第2弾以降： ロイヤル化プログラム、通販のオーダー・決済機能、
テーブル予約、デジタルボトルキープ、社食サービス、サブスク等
すかいらーくアプリの新機能
(テイクアウトモバイルオーダー)
◼ テイクアウトの新規ご利用者増
◼ 事前決済時、店舗での従業員のご対応時間
件当り約80%削減、
テイクアウトのオンラインでの受注金額
お客様のお待ち時間約90%削減
(ご来店してご注文いただく場合との比較)
◼ 認証基盤の刷新、セキュリティー強化
◼ 60歳以上ご優待プラチナパスポートを
アプリに搭載予定(9/16予定)
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DX推進：店舗生産性向上
◼ デジタルメニューブック導入店舗数：約2,350店舗※１
●その他TOPICS
シニア層の多い
和食夢庵で実験
ガストの一日客300人時の労働時間※2
（過去12カ月における移動平均）
102 ◼ お客様の評価※3：
約9%の改善 約80%のお客様が高評価(低評価は4.5%)
100
（19/1比） ◼ オペレーション：日当労働時間約2時間改善
98
◼ 組単価：レシート単価＋30円増
96
94 配膳ロボット実験
92 (しゃぶ葉)
90
88
デジタルメニューブック導入後 ◼ 3種類のロボットを、しゃぶ葉で実験中
86
◼ ピークタイム売上増、お客様満足度、生産性の視点で
19/1
19/3
19/5
19/7
19/9
19/11
20/1
20/3
20/5
20/7
20/9
20/11
21/1
21/3
21/5
効果検証中
◼ 効果確認後、複数ブランドへ展開
※1 デジタルメニューブック導入済みブランド：ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、じゅうじゅうカルビ、魚屋路
※2 実績労働時間と実績客数から算出した生産性指標を用いて、1日の客数を300名とした場合の労働時間を試算。試算した労働時間
の月間移動平均（過去12カ月）について、2019年1月時点を100とし指数化
※3 実験店舗に来店したお客様316名のアンケート結果
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DX推進：エリア内複数ブランド宅配
◼ 全ドライバー向け配達支援用アプリを開発・継続改善
◼ 2020年末自社宅配店舗数1,247店舗
⇒2021年末約1,500店舗、2022年末約1,700店舗へ拡大予定
●その他TOPICS
労働時間当り配達件数
エリア内複数ブランド宅配の促進
配達員アプリ ：富士吉田エリアの例
23%Up
2020年上期 2021年上期
平均お届け時間
主な機能
・オーダー管理
従来の配達エリア
・ナビゲーション -3分 拡大後の配達エリア
・住宅地図表示
・調理ステータス確認 ■宅配対応店舗4店舗⇒6店舗
・配達員位置確認 ■宅配日商26%Up
・QR決済 他
■配達時間10分改善
2020年上期 2021年上期 39
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Appendix
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米国ワクチン接種と外食企業売上（2019年比）
ワクチン接種率と ワクチン接種率と
米国外食業界売上推移 米国外食企業各社売上推移
出所：DC発表値、全米レストラン協会、会社プレスリリース、各社報道などよりすかいらーく作成
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「食の総合型企業」へ向けた3段階のフェーズ
第1フェーズ 第2フェーズ 第3フェーズ
時間軸 2022年〜2025年 2025年〜
2021年〜2022年
次の時代の 淘汰の時代
テーマ 高収益体制の確立 業界シェア拡大
ビジネスモデル開発
１ デジタルトランスフォーメーションの推進
基軸 ２ チェーンストアシステムの強化
３ 環境への取り組みの推進
既存店売上を強化し、
強固な基盤を再構築 ①M&Aによる事業
①FCビジネス供給
① デリバリ―・テイクア
戦略 ②通販・外販ビジネス 規模拡大
ウト売上拡大
② 業態転換 本格参入
③ 既存店の経営資源の最 ③海外本格多店舗展開 ②第1・第2フェー
大活用 ④高齢者／事業所向け ズで実行した事
④ ライフスタイルに対応 配食サービス 業の拡大
したメニュー開発 42
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DXの推進
◼ デジタルの力で「客数増」「生産性向上」を加速
◼ 「①お客様の利便性向上」「②業務効率向上」「③サービスのパーソナライ
ゼーション」の３つ軸で施策を実施
①お客様の利便性向上
• アプリをベースにしたサービスのワン ③サービスのパーソ
ストップ化 ナライゼーション
(宅配/テイクアウト/通販/予約等)
• リコメンド精度向上 客数増
• ロイヤル化施策(プラチナパスポート、
• アプリによるパーソナライズド
ボトルキープ/サブスク等)
クーポン
• テイクアウトのコールセンター受注 • 上記実現のためのDMP/CDP
• 和食ブランドへのDMB展開 の拡張
• テーブル決済導入、セルフレジ拡大
• エリア配達拡大と配達員アプリ高度化
生産性向上
• 配膳ロボット導入
• 店舗バックオフィス業務高度化
• 商品マスタ管理の高度化
②業務効率向上
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ESGの取り組み
「FTSE4Good Index Series」「FTSE Blossom Japan Index」
構成銘柄に初選定
◼ 外食業界で初めて、年金積立金管理運用独立行政法人（GPIF）が採用する 4 つの ESG
指数（「FTSE Blossom Japan Index」、「MSCI ジャパン ESG セレクト・リーダー
ズ指数」、「MSCI 日本株女性活躍指数 （WIN）」、「S&P/JPX カーボン・エフィ
シェント指数」）の全構成銘柄に選定
2021年上半期の主な取り組み
主な課題 活動概況
従来からの省エネ活動を継続
CO2排出量削減
✓ 店舗でのもったいないキャンペーンなど
節水ノズル「バブル90」の全店設置を計画
節水
■環境 ✓ 2022年以降の3年間で全店に設置予定
食材の店舗使用期限の見直し実施
食品ロス削減
✓ 運用基準を見直し、全ブランドで期限統一化
プラスチック使用料削減 店舗の包材・備品を環境型素材へ変更
■社会 新型コロナウィルスの職域接種実施
✓ 三鷹本社中心に1,200人
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店舗開発の進捗
◆ 新規出店：「しゃぶ葉」「ガスト」を中心に30店舗実施
◆ 業態転換： 「ガスト」「むさしの森珈琲」「La Ohana」「しゃぶ葉」を中心に54店舗転換
◆ 閉店 ： 48店舗閉店、計画より29店舗多く実施
◆ 店舗改装： 上期はキャッシュフロー抑制のため抑制、下期は約110店舗の店舗改装を計画
ブランド 新規出店 転換 閉店 6月末店舗数 店舗改装
しゃぶ葉 6 7 (1) 274 -
ガスト 5 15 (11) 1,333 -
台湾 4 - (3) 62 1
フロプレステージュ 4 - (3) 119 1
バーミヤン 3 5 (6) 340 -
むさしの森珈琲 2 15 - 62 -
から好し 1 - (1) 89 -
ステーキガスト 1 - (1) 126 -
La Ohana - 9 - 12 -
ジョナサン - - (7) 222 -
夢庵 - - - 174 -
藍屋 - - - 45 -
その他 4 3 (15) 250 -
グループ店舗数 30 54 (48) 3,108 2
20年末比-18
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*転換には転換準備によるオープン前店舗4店舗を含まない 45
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