3159 丸善CHI 2020-03-13 15:00:00
2020年1月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

 

                                                                            

 
                     2020年1月期  決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                       2020年3月13日
上場会社名     丸善CHIホールディングス株式会社                                            上場取引所  東
コード番号     3159   URL  http://www.maruzen-chi.co.jp/
代表者       (役職名) 代表取締役社長                  (氏名)松尾  英介
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員経理・財務部長                (氏名)吉留  政博       TEL  03(6735)0785
定時株主総会開催予定日      2020年4月24日              配当支払開始予定日      2020年4月27日
有価証券報告書提出予定日 2020年4月27日                                
決算補足説明資料作成の有無: 有  
決算説明会開催の有無      : 無  
 
                                                                  (百万円未満切捨て)
1.2020年1月期の連結業績(2019年2月1日~2020年1月31日)
  (1)連結経営成績                                                    (%表示は対前期増減率)
 
                                                                親会社株主に帰属する
                売上高               営業利益              経常利益
                                                                     当期純利益
               百万円      %         百万円          %    百万円      %       百万円       %
    2020年1月期     176,258   △0.5        3,454        6.8     3,299      5.9         2,077   △14.3
  2019年1月期       177,174     ―         3,235         ―      3,116     38.2         2,424        ―
 
(注)包括利益        2020年1月期    2,448百万円 (8.0%)            2019年1月期      2,265百万円 (―%)
 
                  1株当たり            潜在株式調整後          自己資本           総資産       売上高
 
                  当期純利益          1株当たり当期純利益        当期純利益率        経常利益率      営業利益率
                         円 銭                円 銭             %           %           %
  2020年1月期               22.44                 ―           5.6         2.5         2.0
  2019年1月期               26.19                 ―           6.9         2.3         1.8
 
(参考)持分法投資損益        2020年1月期        ―百万円      2019年1月期       ―百万円
(注)2019年1月期売上高及び営業利益は、表示方法の変更を反映した組替後の数値を記載しているため、対前期増減率
      は記載しておりません。
  (2)連結財政状態
                  総資産                純資産             自己資本比率            1株当たり純資産
                        百万円                百万円                     %             円 銭
  2020年1月期             132,338             39,774                29.2           416.95
  2019年1月期             132,239             37,540                27.3           390.60
 
(参考)自己資本      2020年1月期      38,587百万円   2019年1月期      36,149百万円
(注)「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当連結会計年度の
      期首から適用しており、前連結会計年度に係る財政状態については当該会計基準等を遡って適用した後の数値とな
      っております。
  (3)連結キャッシュ・フローの状況
               営業活動による             投資活動による          財務活動による           現金及び現金同等物
 
            キャッシュ・フロー             キャッシュ・フロー        キャッシュ・フロー               期末残高
                        百万円                百万円                 百万円              百万円
  2020年1月期               5,059            △1,065               △3,124           22,344
  2019年1月期               4,919            △2,372               △3,509           21,477
 
2.配当の状況
                                 年間配当金                         配当金総額    配当性向  純資産配当
                                                                (合計)    (連結)  率(連結)
               第1四半期末   第2四半期末      第3四半期末     期末         合計
                  円 銭      円 銭         円 銭      円 銭        円 銭             百万円       %           %
2019年1月期            ―       0.00         ―       2.00       2.00             185    7.6         0.5
2020年1月期            ―       0.00         ―       2.00       2.00             185    8.9         0.5
2021年1月期(予
想)
                    ―        0.00       ―             ―       ―                      ―       
(注)2019年1月期期末配当金の内訳    普通配当 1円00銭 記念配当 1円00銭
(注)2021年1月期の期末配当予想については未定です。
 
3.2021年1月期の連結業績予想(2020年2月1日~2021年1月31日)
  連結業績予想につきましては、現段階で合理的な業績予想の算定を行うことが困難なことから未定とし、記載しており
ません。今後、合理的な予想が可能となった時点で速やかに公表いたします。なお、当該理由につきましては、添付資料
6ページ「(4)今後の見通し」をご覧ください。
 
 
※  注記事項
  (1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動): 無
       新規     ― 社  (社名)                        、除外      ― 社  (社名)
 
  (2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
      ①  会計基準等の改正に伴う会計方針の変更: 無
      ②  ①以外の会計方針の変更              : 無
      ③  会計上の見積りの変更                : 無
      ④  修正再表示                          : 無
 
  (3)発行済株式数(普通株式)
      ①  期末発行済株式数(自己株式を含む)               2020年1月期   92,554,085株 2019年1月期   92,554,085株
      ②  期末自己株式数                         2020年1月期        5,946株 2019年1月期        5,161株
      ③  期中平均株式数                         2020年1月期   92,548,601株 2019年1月期   92,549,156株
 
(参考)個別業績の概要
1.2020年1月期の個別業績(2019年2月1日~2020年1月31日)
  (1)個別経営成績                                                          (%表示は対前期増減率)
 
                   売上高                  営業利益              経常利益           当期純利益
                  百万円         %         百万円      %       百万円       %     百万円         %
  2020年1月期          714      2.6          215   8.7         202 △1.4       209    △7.7
  2019年1月期          697     58.3          198    ―          205    ―       227       ―
 
                  1株当たり               潜在株式調整後
 
                  当期純利益            1株当たり当期純利益
                           円 銭                 円 銭
  2020年1月期                  2.27                 ―
    2019年1月期               2.46               ―
 
    (2)個別財政状態
                   総資産               純資産             自己資本比率           1株当たり純資産
                        百万円               百万円                    %           円 銭
  2020年1月期              66,296            24,137               36.4         260.81
  2019年1月期              70,283            24,112               34.3         260.54
 
(参考)自己資本        2020年1月期    24,137百万円   2019年1月期      24,112百万円
 
※   決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
 
※  業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
  本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断す
  る一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提とな
  る条件及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資料2ページ「1.経営成績等の概況」をご覧
  ください。
 
                                    丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

○添付資料の目次
 
    1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………………           2

     (1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………………           2

     (2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………………           4

     (3)当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………………………           5

     (4)今後の見通し ………………………………………………………………………………………………………           6

     (5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ……………………………………………………………           6

     (6)事業等のリスク ……………………………………………………………………………………………………           6

    2.企業集団の状況 …………………………………………………………………………………………………………           9

    3.経営方針 …………………………………………………………………………………………………………………          11

     (1)会社の経営の基本方針 ……………………………………………………………………………………………          11

     (2)目標とする経営指標 ………………………………………………………………………………………………          11

     (3)中長期的な会社の経営戦略 ………………………………………………………………………………………          11

     (4)会社の対処すべき課題 ……………………………………………………………………………………………          11

    4.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………………          13
    5.連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………………          14

     (1)連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………………………          14

     (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………          16

        連結損益計算書 ……………………………………………………………………………………………………          16

        連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………………………………          18

     (3)連結株主資本等変動計算書 ………………………………………………………………………………………          19

     (4)連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………………          21

     (5)連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………………          23

       (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………          23

       (表示方法の変更) …………………………………………………………………………………………………          23

       (セグメント情報等) ………………………………………………………………………………………………          24

       (1株当たり情報) …………………………………………………………………………………………………          28

       (重要な後発事象) …………………………………………………………………………………………………          28
 




                            - 1 -
                                     丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
     当連結会計年度(2019年2月1日~2020年1月31日)におけるわが国経済は、相次ぐ自然災害や消費税率引き上
 げにより個人消費は力強さを欠くなか、通商問題を巡る動向、英国のEU離脱問題、中東地域の情勢悪化などの影響
 により、世界経済の減速懸念もあり、依然として先行き不透明な状況で推移しました。
     出版流通業界におきましては、書籍・雑誌販売額が14年連続で減少、書店数も減少の一途を、さらに電子書籍市
 場はコミックが紙と電子で販売額が逆転するなど、市場は縮小傾向が続いており、大変厳しい状況にあります。
     このような状況のなか、当社グループは高等教育や生涯教育に必要なコンテンツと仕組みの提供による「学びと
 ともに生きる社会への取り組み」、電子図書館の活用や地域コミュニティの活性化支援による「地域創生への貢
 献」、他業種とのアライアンスや、品揃え・イベントなどの提案力を強化した「新しい書店収益モデルの創造」を
 主な戦略テーマとして取組んでまいりました。
     当連結会計年度の業績につきましては、文教市場販売事業で前年に比べ、大学・教育機関の学部新増設等の大型
 案件が減少したことにより、書籍販売、設備・工事案件が減少した結果、売上高は1,762億58百万円(前年同期比
 0.5%減)と減収となりました。一方利益面につきましては、業務効率化を推進し、原価及び販管費の削減に努めた
 結果、営業利益は34億54百万円(前年同期比6.8%増)、経常利益は32億99百万円(前年同期比5.9%増)と増益と
 なりました。しかし、前年に受取補償金等の特別利益の計上があったこともあり、親会社株主に帰属する当期純利
 益は20億77百万円(前年同期比14.3%減)と減益となりました。
  
     セグメント別の業績は次の通りであります。
     なお、当連結会計年度の期首より表示方法の変更を行っており、以下の前年同期比較については、前年同期の数
 値を組み替えた数値で比較しております。
     表示方法の変更の内容については、「5.連結財務諸表及び注記      (5)連結財務諸表に関する注記事項       (表
 示方法の変更)」に記載しております。
  
 [文教市場販売事業]
     当事業は以下の事業を行っております。
     1.図書館(公共図書館・学校図書館・大学図書館)に対する図書館用書籍の販売、汎用書誌データベース「TR
       C MARC」の作成・販売及び図書装備(バーコードラベルやICタグ等の貼付等)や選書・検索ツール等
       の提供
     2.大学などの教育研究機関や研究者に対する学術研究及び教育に関する輸入洋書を含む出版物(書籍・雑誌・電
       子ジャーナル、電子情報データベースほか)や英文校正・翻訳サービスをはじめとする研究者支援ソリューシ
       ョンの提供
     3.教育・研究施設、図書館などの設計・施工と大学経営コンサルティングをはじめとする各種ソリューションの
       提供
     4.大学内売店の運営や学生に対する教科書・テキストの販売等
  
     当連結会計年度の業績につきましては、大学・教育機関の学部新設等に関わる大型案件の完工(教育・研究施
 設、図書館など)や書籍販売の減少により、売上高563億45百万円(前年同期比5.0%減)、営業利益28億76百万円
 (前年同期比11.2%減)と減収減益となりました。
  
 [店舗・ネット販売事業]
     当事業は、主に全国都市部を中心とした店舗網において和書・洋書などの書籍をメインに、文具・雑貨・洋品ま
 で多岐にわたる商品の販売を行っております。
     店舗の状況といたしましては、2019年6月に一般書・雑誌、専門書等約18万冊の蔵書、さらに学生向けアイテム
 や知育玩具などを充実させた文具売り場を備えた「高島屋堺店」を開店し、9月には入居する百貨店の閉店に伴い
 「府中伊勢丹店」を閉店しました。




                             - 2 -
                                                  丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

            また当期は提案力と専門性を備えた書店へと転換すべく、店舗のリニューアルを推進した結果、2020年1月末時
        点の店舗数は88店舗となっております。(うち1店舗は海外店(台湾)、1店舗は「MARUZEN」「ジュンク
        堂書店」の店舗名ではありません。)
            当連結会計年度の業績につきましては、東京2020オフィシャルショップの開設(1月末時点の店舗数は11店舗)
        や売れ筋タイトルの欠品防止・ポイントキャンペーンなどの集客・販売施策を進めましたが、台風等の天候不順の
        影響もあり、売上高は737億88百万円(前年同期比0.5%減)と若干の減収となりました。しかし利益面は店舗運営
        経費の圧縮及び業務効率化を推進した結果、営業利益2億38百万円(前年同期比208.9%増)と増益となりました。
             
        [図書館サポート事業]
            当事業は、図書館の業務効率化・利用者へのサービス向上の観点から、カウンター業務・目録作成・蔵書点検な
        ど の業 務の請負 、地 方自 治法 にお ける 指定 管理 者制 度 に よる図 書 館運営 業 務、 PF I(Pr ivat e Financ e
        Initiative)による図書館運営業務及び人材派遣を行っております。
            当連結会計年度の業績につきましては、図書館受託館数は、学校図書館を中心に期初1,365館から124館増加し、
        2020年1月末時点では1,489館(公共図書館539館、大学図書館223館、学校図書館他727館)となり順調に推移して
        おります。
            その結果、当事業の売上高は278億65百万円(前年同期比5.2%増)、営業利益は21億89百万円(前年同期比7.0%
        増)と増収増益となりました。
         
        [出版事業]
            当事業は、『理科年表』をはじめとする理工系分野を中心とした専門書・事典・便覧・大学テキストに加え、絵
        本・童話などの児童書、図書館向け書籍の刊行を行っております。また医療・看護・芸術・経営など多岐にわたる
        分野のDVDについても発売を行っております。
            当連結会計年度につきましては、専門分野として丸善150周年記念出版『日本の建築文化事典』『知識ゼロからの
        東大講義       そうだったのか!ヒトの生物学』をはじめ、『インフィニティ・パワー』『身体所見のメカニズム                   A
        toZハンドブック      原書2版-電子書籍(日本語・英語版)付』『ピッツァ・ナポレターナの美味しさの科学                  伝統
        的な材料・職人技術を徹底詳解』、児童書として『クリスマスなあに?』『小説                   弱虫ペダル1~2巻』『おねえ
        ちゃんって、すっごくもやもや!』『これでカンペキ!マンガでおぼえるカタカナ語』など、合計新刊285点(前年
        236点)を刊行いたしました。
            当連結会計年度の業績につきましては、売上高は38億64百万円(前年同期比10.1%減)と減収となりましたが、
        経費削減に注力した結果、営業利益は18百万円(前年同期0百万円の営業利益)と前年と比べ若干改善しました。
         
        [その他]
            当事業は、書店やその他小売店舗を中心に企画・設計デザインから建設工事・内装工事・店舗什器・看板・ディ
        スプレーなどのトータルプランニング(店舗内装業)に関わる事業、図書館用図書の入出荷業務、Apple製品
        やパソコンの修理・アップグレード設定等の事業(株式会社図書館流通センターの子会社であるグローバルソリュ
        ーションサービス株式会社による)、総合保育サービス(株式会社図書館流通センターの子会社である株式会社明
        日香による)を行っております。
                当連結会計年度の業績につきましては、各事業ともに順調に推移した結果、売上高143億93百万円(前年同期比
        11.8%増)、営業利益9億13百万円(前年同期比46.4%増)と増収増益となりました。
 
     




                                          - 3 -
                                    丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

(2)当期の財政状態の概況
「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号        平成30年2月16日)等を当連結会計年度の期
首から適用しており、財政状態については当該会計基準等を遡って適用した後の前連結会計年度末の数値で比較を行っ
ております。
① 資産、負債及び純資産の状況
  (資産)
  当連結会計年度末の総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ、流動資産の増加等により99百万円増加し、1,323
 億38百万円となりました。うち流動資産は969億65百万円、固定資産352億94百万円、繰延資産は78百万円でありま
 す。
  流動資産の主な内容といたしましては、現金及び預金228億48百万円、受取手形及び売掛金178億34百万円、商品
 及び製品404億66百万円、立替金67億82百万円、前渡金35億73百万円であります。
  固定資産の主な内容といたしましては、有形固定資産211億99百万円、無形固定資産15億7百万円、投資その他の
 資産125億87百万円であります。
  繰延資産の内容といたしましては、社債発行費78百万円であります。
   
  (負債)
  当連結会計年度末の負債の残高は、前連結会計年度末に比べ、短期借入金・社債の減少等により21億35百万円減
 少し、925億64百万円となりました。うち流動負債は675億74百万円、固定負債は249億90百万円であります。
  流動負債の主な内容といたしましては、支払手形及び買掛金199億90百万円、短期借入金260億40百万円でありま
 す。
  固定負債の主な内容といたしましては、社債71億20百万円、長期借入金59億69百万円、退職給付に係る負債52億
 36百万円であります。
  (純資産)
  当連結会計年度末の純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ、利益剰余金の増加等により22億34百万円増加
 し、397億74百万円となりました。
   




                            - 4 -
                                                   丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

    (3)当期のキャッシュ・フローの概況
     当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は223億44百万円となりまし
    た。
     当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
     (営業活動によるキャッシュ・フロー)
     営業活動により獲得した資金は、50億59百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益と減価償却
    費によるものであります。
     (投資活動によるキャッシュ・フロー)
     投資活動により支出した資金は、10億65百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出と無
    形固定資産の取得による支出によるものであります。
     (財務活動によるキャッシュ・フロー)
     財務活動により支出した資金は、31億24百万円となりました。これは主に、短期借入金の純増減額と社債の償還
    による支出によるものであります。
          
     (参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
          

                            2016年1月期    2017年1月期       2018年1月期    2019年1月期    2020年1月期


     自己資本比率 (%)                  25.2           25.9        25.2        27.3        29.2

     時価ベースの自己資本比率
                                 23.0           24.9        23.5        22.3        25.3
     (%)
     キャッシュ・フロー対有利
                                 61.5           21.5        13.8        10.2         9.1
     子負債比率 (年)
     インタレスト・カバレッ
                                  2.6           8.7         16.5        22.8        24.3
     ジ・レシオ (倍)
     (注) 自己資本比率:自己資本/総資産
              時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
              キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
       インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
     ※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
     ※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
     ※キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しておりま
             す。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としてお
             ります。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
     ※「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当連結会計年
      度の期首から適用しており、前連結会計年度に係る指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の
             指標等となっております。
      
 




                                        - 5 -
                                        丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

    (4)今後の見通し
         今後の見通しにつきましては、わが国の経済環境は、政府による経済政策や金融政策の継続的効果により、緩や
     かな成長軌道にあるものと考えますが、一方で個人消費の伸び悩みや国際関係による経済環境への影響など不透明
     な状況も継続するものと考えます。また、出版流通業界では、販売チャネルの多様化や、デジタルコンテンツビジ
     ネスにおける広告収入を基盤としたコンテンツ流通モデルの変容など、引き続き激しい変化の中にあるものと考え
     ます。
         このような状況の中で当社は、
         ①文教市場販売事業と図書館サポート事業においては、生涯に亘り学び続けることができる社会への貢献と、その
          核となる図書館を中心とした地域活性化による市場開拓を目指し、生涯学習やリカレント(継続)教育への取組
          み、地域の暮らしと文化をより豊かにするサービス提供やコミュニティ活動支援、書籍を活用した学びのコンテ
          ンツ作りなどを推進し、これまでの大学、公共図書館への事業に新たな付加価値を創造し、事業モデルの確立に
          取組んでまいります。
         ②店舗・ネット販売事業においては、収益力強化に向けて、改装による売り場づくりの見直しとともに、親会社の
          大日本印刷株式会社が運営するハイブリッド型書籍販売サイト「honto」と共同して運営するhontoポ
          イントサービスを活用したマーケティングデータに基づく品ぞろえや提案力の向上、さらには店舗の複合化、多
          角化に注力してまいります。
         当社はこれらの施策を着実に実行していくことで、2021年1月期においても、収益力の向上を図ってまいる計画
     でおりますが、2020年初頭より感染が拡大している新型コロナウイルス感染症については、現時点において、既に
     店舗・ネット販売事業の売上等の業績に影響が出始めております。小中高校の全国規模での休校措置、企業等のテ
     レワークの拡大などによる外出の抑制、消費意欲の後退をはじめ、わが国の消費活動全体が縮小しており、当社に
     おいても、感染拡大予防措置として、各種イベントの中止、店舗営業時間の短縮などの対応をとっており、業績に
     大きな影響を及ぼすことが想定されます。ただし、感染拡大による消費活動の停滞や感染拡大防止の対応を実施す
     る期間等を現時点で見通すことは難しく、業績への影響規模についても現時点で予想することは困難であると判断
     いたしました。従いまして、2021年1月期の連結業績予想は、現時点では未定とさせていただき、新型コロナウイ
     ルス感染拡大の終息見通しがつき、業績への影響が合理的に予想可能となった時点で、速やかに公表いたします。
      
    (5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
         当社グループは、株主に対する利益還元を重要な経営課題と認識しており、今後の事業拡大に備えた内部留保を
     図りながら、業績に応じた配当を行うことを基本方針としております。
         2020年1月期期末配当につきましては、1株当たり2円の配当を実施する予定といたしました。また、次期の配
     当につきましては、依然として市場環境の不透明感が強いこと、また、新型コロナウイルスの感染拡大による業績
     への影響度合いも不透明であることから、現時点では、中間配当は無配、期末配当については未定とさせていただ
     き、今後予想が可能となりました段階で、速やかに公表させていただきたく存じます。
 
    (6)事業等のリスク
         当社グループ(当社及び連結子会社)の経営成績及び財政状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクについて、
     投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。
         当社グループの事業活動及び業績は、今後起こり得るさまざまな要因により、大きな影響を受ける可能性があり
     ます。従って、当社グループはこれらのリスクの発生を認識した上で、その影響を最小限に低減していくように努
     めてまいります。
         なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものでありま
     す。
    ①官公庁及び大学等の予算動向及び消費動向等
         当社グループは、主に官公庁が運営する公共図書館・学校図書館市場及び大学を柱とする教育・学術市場への書
     籍の販売、書誌データの作成・販売、図書館運営業務の受託を行っており、官公庁または大学の予算動向に影響を
     受けております。特に官公庁の予算は政府及び地方自治体の政策によって決定され、同様に大学の予算は文部科学
     省等の基本政策あるいは各種補助支援政策に影響を受けて決定されるため、今後、官公庁または大学の予算が削減



                                - 6 -
                                  丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

された場合、想定以上の受注競争の激化によって当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性がありま
す。
 また店舗・ネット販売事業においては、ITを活用したきめ細かな商品政策と業務の効率化を推進して収益の拡
大を図ってまいりますが、気候や景気の状況、競合他社の出店状況等による消費動向の変化によって収益に影響を
及ぼす可能性があります。
②為替の変動
 当社グループが取り扱う輸入書籍及び外国雑誌は、為替変動に連動した販売価格を設定しております。輸入書籍
は一定期間の為替相場をもとに、また、外国雑誌は年度契約が基本であり、年度ごとに為替相場を反映するように
設定しております。一方、仕入では円建て取引を行うほか、為替予約を実行し、販売価格に対応した為替予約を行
うことで過度に為替変動の影響を受けないことを基本としております。しかし、完全に為替リスクを排除すること
は困難であり、短期間に急激な為替変動が起こった場合には収益への影響を受ける懸念があります。
③法的規制等
・再販売価格維持制度について
 当社グループにて製作または販売している出版物は、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」(以
下「独占禁止法」といいます。)第23条第4項の規定により、再販売価格維持制度(以下「再販制度」といいま
す。)が認められる特定品目に該当しており、書店では定価販売が認められております。
 独占禁止法は、再販制度を不公正な取引方法として原則禁止しておりますが、出版物が我が国の文化の振興と普
及に重要な役割を果たしていることから、公正取引委員会の指定する書籍、雑誌及び新聞等の著作物の小売価格に
ついては、例外的に再販制度が認められています。
 公正取引委員会が、2001年3月23日に発表した「著作物再販制度の取扱いについて」によると、著作物再販制度
については、当面、残置されることは相当であるとの結論が出されております。しかし併せて業界に対し、再販制
度を維持しながらも消費者利益の向上が図られるように現行制度の弾力的運用を要請しています。従いまして、今
後再販制度が廃止された場合、あるいは今後拡大が想定される電子書籍の新しい動向によっては、当社グループの
業績に影響を及ぼす可能性があります。
・出店に関する法的規制について
 当社グループの店舗事業においては、売場面積1,000㎡超の店舗(以下「大規模小売店舗」といいます。)を出店
する場合、「大規模小売店舗立地法」の規制を受けます。大規模小売店舗の出店については出店調整等の規制の影
響を受ける可能性があるため、当該規制によって出店計画に変更が発生した場合には、当社グループの業績に影響
を及ぼす可能性があります。
・出版物の委託販売制度について
 当社グループにおける出版事業では、書籍業界の商慣習に従い、当社グループが取次または書店に配本した出版
物(主として書籍・雑誌)のほとんどについては、配本後、約定した委託期間内に限り、返品を受け入れることを
取引条件とした委託販売制度をとっております。
 書籍の委託には、主として次の2種類があります。
ⅰ)新刊委託
新刊時または重版時の書籍が対象となり、書籍取次店との委託期間は6ヶ月間であります。
ⅱ)長期委託
既刊の書籍をテーマあるいは季節に合わせてセット組みしたもの、あるいは全集物が対象となり、委託期間は、ケ
ース・バイ・ケースでありますが、12ヶ月になることもあります。
 定期刊行誌(雑誌)の委託期間は、次のとおりです。
 月刊誌     発売日より3ヶ月間
 当社グループは、委託販売制度による出版物の返品による損失に備えるため、会計上、出版事業に係る売掛金残
高または出版物の売上金額に一定期間の返品実績率を乗じた返品調整引当金を計上しておりますが、返品率の変動
は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
④情報セキュリティ及び個人情報保護
 コンピュータネットワークや情報システムの果たす役割が高まり、情報セキュリティ及び個人情報保護に関する
対応は、事業活動を継続する上で不可欠となってきております。これに対して、近年ソフト・ハードの不具合やコ



                          - 7 -
                                   丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

    ンピュータウィルスなどによる情報システムの障害、個人情報の漏えいなど、さまざまなリスクが発生する可能性
    が高まってきております。
     当社グループは、情報セキュリティ及び個人情報保護を経営の最重要課題の1つとして捉え、体制の強化や社員
    教育などを通じてシステムとデータの保守・管理に万全を尽くしておりますが、万一これらの事故が発生した場合
    には、信用失墜による収益の減少、損害賠償等による予期せぬ費用が発生し、事業活動に影響を及ぼす可能性があ
    ります。
    ⑤災害の発生
     店舗・物流を含む事業拠点の主要施設には防火、耐震対策などを実施しており、災害などによって事業活動の停
    止あるいは商品供給に混乱をきたすことのないよう努めております。また、大規模地震等の自然災害に備え、コン
    ピュータシステム及び通信設備等の重要機器は耐震構造と自家発電設備を備えたビルに収容し、データのバックア
    ップ等の対策も講じております。さらに各種保険によるリスク移転も図っております。しかしながら、大地震や新
    型インフルエンザ等の感染症の流行など、事業活動の停止及び社会インフラの大規模な損壊や機能低下などにつな
    がるような予想を超える事態が発生した場合は、当社グループの事業活動の復旧及び業績に大きな影響を及ぼす可
    能性があります。
 




                           - 8 -
                                      丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

2.企業集団の状況
    当社は、2010年2月1日に丸善株式会社と株式会社図書館流通センターの共同株式移転により、両社を完全子会社と
する共同持株会社として設立されました。その後、2010年8月に丸善株式会社から丸善書店株式会社を分社化し、同年
12月に株式会社honto(2011年6月から株式会社hontoブックサービス)を設立。2011年2月に株式会社ジュ
ンク堂書店及び株式会社雄松堂書店を株式交換により子会社に加え、丸善株式会社から丸善出版株式会社を分社化して
おります。また、より効率的な運営とブランド力の発揮による成長と収益拡大を図るため、書店事業において、2015年
2月1日付で丸善書店株式会社と株式会社ジュンク堂書店を合併(株式会社丸善ジュンク堂書店に商号変更)、大学等
教育・研究機関および研究者向け事業において、2016年2月1日付で丸善株式会社と株式会社雄松堂書店を合併(丸善
雄松堂株式会社に商号変更)しております。これらにより当社グループは、当社、子会社43社、関連会社6社で構成さ
れ、事業は文教市場販売事業、店舗・ネット販売事業、図書館サポート事業、出版事業及びその他事業を営んでおりま
す。なお、親会社である大日本印刷株式会社は印刷事業等を事業内容としております。
    事業内容と関係会社の当該事業に係る位置づけ及び事業の種類別セグメントとの関連は以下の通りであります。
     
        事業区分             主要な事業内容                    主要な会社名
                 大学、官庁付置研究機関、企業資料室、
                 公共図書館等への学術情報を中心にした        丸善雄松堂㈱
                 書籍販売等
                 大学等教育研究機関、国公行政機関等の
                 図書館・教室などの建築及び内装設備の        丸善雄松堂㈱
文教市場販売事業
                 設計施工
                 公共図書館、学校図書館を中心とした図
                 書館用書籍の販売、および図書館用書籍
                                           ㈱図書館流通センター
                 の加工(装備)、書誌データの作成・販
                 売
                 主要都市に店舗を設け、書籍のほか文具
                 等の複合的な店舗販売及びその関連事業
店舗・ネット販売事業                                 ㈱丸善ジュンク堂書店、㈱淳久堂書店
                 通信ネットワークを利用した情報提供サ
                 ービス
                 公共図書館、大学図書館を中心とした図
図書館サポート事業        書館運営業務の受託、指定管理者制度に        丸善雄松堂㈱、㈱図書館流通センター
                 よる図書館運営
                 学術専門書中心の出版業               丸善出版㈱

出版事業             児童図書及び図書館向け図書の出版業         ㈱岩崎書店

                 出版に係る企画、編集、製作等の請負         丸善プラネット㈱
                 書店・文具店など文化系小売業の店舗設
                                           丸善雄松堂㈱
                 備の設計施工
                 書籍の入出荷業務等                 ㈱図書流通

その他事業            パソコン及びタブレット等通信機器の修
                 理、ネットワーク設定、ヘルプデスク、        グローバルソリューションサービス㈱
                 アプリケーション開発
                 保育士派遣、保育園・託児所運営業務請
                                           ㈱明日香
                 負
 




                              - 9 -
                           丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

事業の系統図は次のとおりです。




                  - 10 -
                                        丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

3.経営方針
    (1)会社の経営の基本方針
      当社グループは2010年2月1日にCHIグループ株式会社として、これからの日本の礎となる知の生成と流通に
     貢献することを共通の使命と考える丸善株式会社と株式会社図書館流通センターが、共同株式移転により経営統合
     し設立いたしました。その後、以下に掲げる価値観を共有する、株式会社ジュンク堂書店、株式会社雄松堂書店と
     の株式交換による経営統合、各事業領域における体質強化を図るための分社化、さらには電子書籍事業へ対応する
     ための新会社設立などを経て、2011年5月1日には、主要市場である出版流通市場における一層のブランド浸透の
     ため、丸善CHIホールディングス株式会社に商号変更を行いました。
      さらに、より効率的な運営とブランド力の発揮による成長と収益拡大を図るため、書店事業において、2015年2
     月1日付で丸善書店株式会社と株式会社ジュンク堂書店を合併(株式会社丸善ジュンク堂書店に商号変更)、大学
     等教育・研究機関および研究者向け事業において、2016年2月1日付で丸善株式会社と株式会社雄松堂書店を合併
     (丸善雄松堂株式会社に商号変更)しております。
      これらの体制のもと、当社グループでは、次のような経営理念を各事業会社が共有し、知を求めるすべての人々
     と、知を提供する出版流通の接点の拡大をめざします。
      ①価値観:知は社会の礎である
        私たちは、知が人に与える力を信じます。そして時代に即した最良の知のグローバルな循環が21世紀の創発
       的な日本の社会の礎であると考えます。
      ②グループビジョン:知の生成と流通に革新をもたらす企業集団となる
        私たちは、「知は社会の礎である」という価値観を共有し、教育・学術機関、図書館、出版業界等と連携
       し、最良な知の生成・流通と知的な環境づくりにおいて、革新的な仕組みを創出、提供することにより、業界
       の活性化をリードし、日本の社会に貢献する企業集団となることを目指します。
 
    (2)目標とする経営指標
      当社グループの主要な事業領域である出版流通市場は、書籍・雑誌の販売額が長期に亘り減少し、非常に厳しい
     環境下にあります。当社グループは、そのような環境下で持続的で安定的な成長基盤を構築するためには、利便性
     と専門性を兼ね備えた書籍流通販売チャネルとしての不断の革新が必要であると考えます。そのため当社グループ
     では、市場環境に応じた書店のスクラップ&ビルドやリニューアル、ITや物流面におけるサービス向上、継続的
     な原価およびコスト構造の見直し、顧客ニーズや社会変化を先取りした新規サービス開発を行うことで、市場シェ
     アの拡大と収益性の向上に努めてまいります。
 
    (3)中長期的な会社の経営戦略
      当社グループは各事業会社が前述の価値観を共有し、グループ各社が持つノウハウの共有や、市場ごとに最適な
     ブランドを活用することを通じ、各社のシナジー効果を最大化することでグループビジョンの達成に向けて精励し
     てまいります。
 
    (4)会社の対処すべき課題
      当社の主要市場である出版流通市場は、電子メディアとその配信モデルの多様化により、これまでのコンテンツ
     流通の在り方が大きく変容しはじめており、生活者の購買環境や読書環境が大きく変化しています。
      この状況下において、当社が持続的な成長基盤を構築するためには、グループ各社の持つノウハウの共有や共通
     業務の効率化を進めることで、既存事業の一層の効率化を図っていくとともに、デジタルコンテンツを含む出版流
     通を通じ、生活者の知的文化的生活に貢献する新たな付加価値を創造するため、グループ各社のシナジーを活用し
     新たな事業領域を創造していくことが最大の課題と認識しています。
      事業別には、文教市場販売事業は、大学や公共図書館等の機関や研究者を対象として、これまでの営業ネットワ
     ークに加え、紙と電子の両方のコンテンツの購入や貸出を統合的に扱えるハイブリッド型のプラットフォームシス
     テムの拡販を進めます。また、より効率的な研究や、教育の質の向上に資するため、貴重資料の電子化や、電子化
     された各種データベース商品、電子教材の開発に注力しております。
      店舗・ネット販売事業は、個人消費の冷え込みや、ネット通販など購買ルートの多様化で厳しい市場環境にあり
     ます。当社ではこれまでの大型専門書店としてのノウハウやブランド力に加え、客層・地域性に基づいた企画や売

                               - 11 -
                                    丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

    場構成の充実・見直し、他の物販・飲食・サービスを導入する複合化を進め、来店頻度や滞在時間を高めること
    で、大型専門書店としての魅力と価値をさらに引き出す施策を進めます。また、親会社である大日本印刷株式会社
    との協働により、電子書籍販売サイト「honto」との連携サービスの充実、業務効率化のためのシステム強
    化、自社流通倉庫を活用した物流改善と品揃えの充実に注力します。
     図書館サポート事業では、大学や地域の発展に貢献するためには、図書館業務だけに限らず、求められる多様な
    サービスへの対応や、複合施設運営に関わる専門性と、その管理業務にも精通していくことが必要になっていま
    す。そのためには、優秀な人材の確保・育成、エリアごとの拠点強化を進めるとともに、グループ外との提携・連
    携を積極的に推進します。
     出版事業においては、これまで培った優良なコンテンツを活用し、海外向けコンテンツ発信、教育用映像配信事
    業、電子コンテンツ化やライセンス事業などに注力します。また、既存出版領域においては、厳しい市場環境から
    大幅な成長は難しいものの、児童書では図書館、教育機関向けタイトルの一層の充実、専門書ではPODを活用し
    た少部数での重版などで、安定した収益基盤の確保に努めます。
     また、主要事業領域に新たな価値創造を行うべく、その他事業の領域では、図書館を中心とした地域活性化のた
    めのコンサルティング事業、図書館業務受託との連携効果の高い保育士派遣・保育所業務受託事業、PC・スマー
    トフォン・タブレットの修理やネットワークサポート事業、書店を中心とした小売・サービス向け内装デザイン・
    設計・施工事業、書店・図書館や企業内ライブラリー向けの企画選書事業など、様々な事業が、当社の主要事業領
    域とシナジーを発揮することで、それぞれの収益力を高めるとともに、グループ各事業の付加価値を高める役割を
    担っております。
 




                           - 12 -
                                     丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

4.会計基準の選択に関する基本的な考え方
    当社グループは、連結財務諸表の作成にあたり、日本基準を適用しております。IFRSの適用につきましては、今
    後も検討のうえ、国内外の諸情勢を踏まえて適切に対応していく方針であります。
     
 




                            - 13 -
                                      丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

5.連結財務諸表及び主な注記
    (1)連結貸借対照表
 
                                                          (単位:百万円)

                                 前連結会計年度              当連結会計年度
                                (2019年1月31日)         (2020年1月31日)
    資産の部                                                              
     流動資産                                                             
       現金及び預金                               22,711              22,848
       受取手形及び売掛金                            16,497              17,834
       商品及び製品                               41,226              40,466
       仕掛品                                     833                 772
       原材料及び貯蔵品                              1,096               1,297
       前渡金                                   3,983               3,573
       立替金                                   7,190               6,782
       その他                                   1,636               3,427
       貸倒引当金                                  △43                 △38
       流動資産合計                               95,132              96,965
     固定資産                                                             
       有形固定資産                                                         
         建物及び構築物(純額)                         6,947               6,610
         工具、器具及び備品(純額)                       1,064                 894
         土地                                 11,497              11,839
         リース資産(純額)                           1,299               1,265
         その他(純額)                                88                 589
         有形固定資産合計                           20,898              21,199
       無形固定資産                                                         
         のれん                                   163                  99
         ソフトウエア                                666               1,331
         その他                                   741                  76
         無形固定資産合計                            1,571               1,507
       投資その他の資産                                                       
         投資有価証券                              2,659               3,100
         敷金及び保証金                             7,481               7,453
         その他                                 4,448               2,103
         貸倒引当金                                △73                 △69
         投資その他の資産合計                         14,516              12,587
       固定資産合計                               36,985              35,294
     繰延資産                                      120                  78
     資産合計                                  132,239             132,338
 




                             - 14 -
                                    丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

 
                                                        (単位:百万円)
                               前連結会計年度              当連結会計年度
                              (2019年1月31日)         (2020年1月31日)
    負債の部                                                            
     流動負債                                                           
       支払手形及び買掛金                          19,545              19,990
       短期借入金                              28,510              26,040
       1年内返済予定の長期借入金                       2,731               3,261
       リース債務                                 395                 419
       前受金                                 5,141               5,112
       未払法人税等                                667                 712
       賞与引当金                                 352                 324
       返品調整引当金                               197                 168
       ポイント引当金                                44                   7
       その他                                 9,305              11,537
       流動負債合計                             66,890              67,574
     固定負債                                                           
       社債                                  9,610               7,120
       長期借入金                               6,304               5,969
       リース債務                               1,021                 963
       役員退職慰労引当金                              58                  45
       退職給付に係る負債                           5,118               5,236
       資産除去債務                              2,625               2,567
       その他                                 3,069               3,086
       固定負債合計                             27,808              24,990
     負債合計                                 94,699              92,564
    純資産の部                                                           
     株主資本                                                           
       資本金                                 3,000               3,000
       資本剰余金                              14,198              14,449
       利益剰余金                              19,671              21,563
       自己株式                                  △1                  △1
       株主資本合計                             36,868              39,011
     その他の包括利益累計額                                                    
       その他有価証券評価差額金                        △771                △325
       繰延ヘッジ損益                               △6                  △1
       為替換算調整勘定                              △5                  △6
       退職給付に係る調整累計額                           64                △90
       その他の包括利益累計額合計                       △718                △423
     非支配株主持分                               1,390               1,186
     純資産合計                                37,540              39,774
    負債純資産合計                              132,239             132,338
 




                           - 15 -
                                         丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

    (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
    (連結損益計算書)
 
                                                              (単位:百万円)
                                    前連結会計年度               当連結会計年度
                                  (自 2018年2月1日          (自 2019年2月1日
                                   至 2019年1月31日)         至 2020年1月31日)
    売上高                                       177,174              176,258
    売上原価                                      136,651              135,578
    売上総利益                                      40,523               40,680
    販売費及び一般管理費                                                            
     販売手数料                                        447                  483
     運搬費                                        1,068                1,078
     広告宣伝費                                      1,060                1,220
     給料及び手当                                    12,991               13,090
     賞与引当金繰入額                                     259                  208
     退職給付費用                                       321                  360
     役員退職慰労引当金繰入額                                  17                    2
     法定福利費                                      2,467                2,524
     業務委託費                                      2,428                2,377
     賃借料                                        8,173                8,081
     ポイント引当金繰入額                                  △25                  △31
     その他                                        8,076                7,828
     販売費及び一般管理費合計                              37,288               37,225
    営業利益                                        3,235                3,454
    営業外収益                                                                 
     受取利息                                          40                   42
     受取配当金                                         39                   52
     不動産賃貸料                                       176                  188
     為替差益                                          40                   19
     その他                                          121                   87
     営業外収益合計                                      418                  391
    営業外費用                                                                 
     支払利息                                         218                  207
     不動産賃貸費用                                       95                  101
     支払手数料                                        141                  167
     その他                                           81                   70
     営業外費用合計                                      536                  546
    経常利益                                        3,116                3,299
 




                                - 16 -
                                   丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

 
                                                       (単位:百万円)
                              前連結会計年度              当連結会計年度
                            (自 2018年2月1日         (自 2019年2月1日
                             至 2019年1月31日)        至 2020年1月31日)
    特別利益                                                          
     固定資産売却益                                87                  66
     投資有価証券売却益                               3                   4
     受取補償金                                 115                  36
     受取和解金                                  95                  17
     その他                                    23                  -
     特別利益合計                                325                 124
    特別損失                                                          
     固定資産除却損                                54                  22
     固定資産圧縮損                                20                  -
     減損損失                                  109                 138
     投資有価証券評価損                              11                 160
     その他                                     0                   8
     特別損失合計                                196                 329
    税金等調整前当期純利益                          3,245               3,094
    法人税、住民税及び事業税                           898                 999
    法人税等調整額                              △183                 △54
    法人税等合計                                 715                 945
    当期純利益                                2,529               2,148
    非支配株主に帰属する当期純利益                        105                  71
    親会社株主に帰属する当期純利益                      2,424               2,077
 




                          - 17 -
                                 丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

    (連結包括利益計算書)
 
                                                     (単位:百万円)
                            前連結会計年度              当連結会計年度
                          (自 2018年2月1日         (自 2019年2月1日
                           至 2019年1月31日)        至 2020年1月31日)
    当期純利益                              2,529               2,148
    その他の包括利益                                                    
     その他有価証券評価差額金                      △212                  450
     繰延ヘッジ損益                               1                   5
     為替換算調整勘定                              5                 △1
     退職給付に係る調整額                         △58                △154
     その他の包括利益合計                        △264                  299
    包括利益                               2,265               2,448
    (内訳)                                                        
     親会社株主に係る包括利益                      2,163               2,372
     非支配株主に係る包括利益                        101                  75
 




                        - 18 -
                                                              丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

    (3)連結株主資本等変動計算書
            前連結会計年度(自     2018年2月1日         至    2019年1月31日)
                                                                                                  (単位:百万円)

                                                            株主資本

                       資本金             資本剰余金                利益剰余金               自己株式            株主資本合計

    当期首残高                      3,000        14,198              17,247                    △1           34,444

    当期変動額                                                                                                   
    剰余金の配当                                                                                                 -
    非支配株主との取引に
    係る親会社の持分変動
                                                                                                           -
    親会社株主に帰属する
    当期純利益
                                                                   2,424                                2,424

    自己株式の取得                                                                               △0              △0

    株主資本以外の項目の
    当期変動額(純額)
                                                                                                            

    当期変動額合計                       -              -                 2,424                  △0            2,423

    当期末残高                      3,000        14,198              19,671                    △1           36,868

 
                                                                                                                  
                                       その他の包括利益累計額
                                                                              その他の        非支配株主持分      純資産合計
                    その他有価証券                     為替換算        退職給付に係る
                     評価差額金
                            繰延ヘッジ損益
                                                調整勘定         調整累計額
                                                                              包括利益
                                                                              累計額合計
    当期首残高               △562           △7             △10           122          △458          1,301      35,287

    当期変動額                                                                                                         
    剰余金の配当                                                                                                      -
    非支配株主との取引に
    係る親会社の持分変動
                                                                                                                -
    親会社株主に帰属する
    当期純利益
                                                                                                           2,424

    自己株式の取得                                                                                                     △0

    株主資本以外の項目の
                        △208            1               5          △58           △260             88       △171
    当期変動額(純額)

    当期変動額合計             △208            1               5          △58           △260             88       2,252

    当期末残高               △771           △6             △5             64          △718          1,390      37,540

 




                                                 - 19 -
                                                              丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

            当連結会計年度(自     2019年2月1日         至    2020年1月31日)
                                                                                                  (単位:百万円)

                                                            株主資本

                       資本金             資本剰余金                利益剰余金               自己株式            株主資本合計

    当期首残高                      3,000        14,198              19,671                    △1           36,868

    当期変動額                                                                                                   
    剰余金の配当                                                         △185                                 △185
    非支配株主との取引に
    係る親会社の持分変動
                                                 251                                                      251
    親会社株主に帰属する
    当期純利益
                                                                   2,077                                2,077

    自己株式の取得                                                                               △0              △0

    株主資本以外の項目の
    当期変動額(純額)
                                                                                                            

    当期変動額合計                       -              251               1,891                  △0            2,142

    当期末残高                      3,000        14,449              21,563                    △1           39,011

 
                                                                                                                   
                                       その他の包括利益累計額
                                                                              その他の        非支配株主持分      純資産合計
                    その他有価証券                     為替換算        退職給付に係る
                     評価差額金
                            繰延ヘッジ損益
                                                調整勘定         調整累計額
                                                                              包括利益
                                                                              累計額合計
    当期首残高               △771           △6              △5            64          △718          1,390      37,540

    当期変動額                                                                                                         
    剰余金の配当                                                                                                 △185
    非支配株主との取引に
    係る親会社の持分変動
                                                                                                                251
    親会社株主に帰属する
    当期純利益
                                                                                                           2,077

    自己株式の取得                                                                                                     △0

    株主資本以外の項目の
                         446            5              △1       △154              295          △203              91
    当期変動額(純額)

    当期変動額合計              446            5              △1       △154              295          △203        2,234

    当期末残高               △325           △1              △6          △90           △423          1,186      39,774

 




                                                 - 20 -
                                        丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

    (4)連結キャッシュ・フロー計算書
 
                                                            (単位:百万円)
                                   前連結会計年度              当連結会計年度
                                 (自 2018年2月1日         (自 2019年2月1日
                                  至 2019年1月31日)        至 2020年1月31日)
    営業活動によるキャッシュ・フロー                                                   
     税金等調整前当期純利益                              3,245               3,094
     減価償却費                                    1,612               1,531
     減損損失                                       109                 138
     のれん償却額                                      79                  64
     賞与引当金の増減額(△は減少)                             81                △27
     退職給付に係る負債の増減額(△は減少)                       △88                 △45
     貸倒引当金の増減額(△は減少)                             10                 △8
     返品調整引当金の増減額(△は減少)                           30                △29
     ポイント引当金の増減額(△は減少)                         △63                 △36
     受取利息及び受取配当金                               △80                 △95
     支払利息                                       218                 207
     投資有価証券売却損益(△は益)                            △3                  △4
     投資有価証券評価損益(△は益)                             11                 160
     有形固定資産売却損益(△は益)                           △87                 △57
     有形固定資産除却損                                   50                   6
     売上債権の増減額(△は増加)                             603               △884
     たな卸資産の増減額(△は増加)                          2,146                 620
     仕入債務の増減額(△は減少)                          △1,965               △113
     前渡金の増減額(△は増加)                              541                 409
     前受金の増減額(△は減少)                            △280                 △29
     その他                                      △321                1,216
     小計                                       5,852               6,118
     利息及び配当金の受取額                                 80                  93
     利息の支払額                                   △216                △208
     法人税等の支払額                                 △797                △944
     営業活動によるキャッシュ・フロー                         4,919               5,059
    投資活動によるキャッシュ・フロー                                                   
     有形固定資産の取得による支出                          △1,305              △1,416
     有形固定資産の売却による収入                             459                 208
     無形固定資産の取得による支出                           △569                △364
     投資有価証券の売却による収入                               8                   4
     敷金及び保証金の差入による支出                           △50                 △57
     敷金及び保証金の回収による収入                            441                  89
     その他                                     △1,356                 471
     投資活動によるキャッシュ・フロー                        △2,372              △1,065
 




                               - 21 -
                                         丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

 
                                                             (単位:百万円)
                                    前連結会計年度              当連結会計年度
                                  (自 2018年2月1日         (自 2019年2月1日
                                   至 2019年1月31日)        至 2020年1月31日)
    財務活動によるキャッシュ・フロー                                                     
     短期借入金の純増減額(△は減少)                         △1,140              △2,470
     長期借入れによる収入                                2,500                2,700
     長期借入金の返済による支出                            △4,142              △2,505
     配当金の支払額                                      -                 △185
     自己株式の取得による支出                                △0                   △0
     社債の発行による収入                                2,442                   -
     社債の償還による支出                               △2,290              △1,490
     ファイナンス・リース債務の返済による支出                      △387                 △423
     その他                                       △490                 1,250
     財務活動によるキャッシュ・フロー                         △3,509              △3,124
    現金及び現金同等物に係る換算差額                               8                  △2
    現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                        △953                   867
    現金及び現金同等物の期首残高                            22,431               21,477
    現金及び現金同等物の期末残高                            21,477               22,344
 




                                - 22 -
                                         丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

    (5)連結財務諸表に関する注記事項
    (継続企業の前提に関する注記)
        該当事項はありません。
     
    (表示方法の変更)
        (「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」等の適用)
         「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号      平成30年2月16日)等を当連結会計年度
        の期首から適用しており、繰延税金資産は投資その他の資産の区分に表示し、繰延税金負債は固定負債の区分に表
        示しております。
         この結果、前連結会計年度の連結貸借対照表において、「流動資産」の「繰延税金資産」が888百万円減少し、
        「投資その他の資産」の「その他」が761百万円増加しており、「流動負債」の「繰延税金負債」0百万円減少し、
        「固定負債」の「その他」が126百万円減少しております。
         なお、同一納税主体の繰延税金資産と繰延税金負債を相殺して表示しており、変更前に比べて総資産は126百万
        円減少しております。
 
        (不動産賃貸料及び不動産賃貸費用に係る表示方法の変更)
         店舗・ネット販売事業の店舗施設のテナントに対する賃貸取引について、従来、営業外収益の「不動産賃貸料」
        及び営業外費用の「不動産賃貸費用」に含めて計上しておりましたが、当連結会計年度より「売上高」及び「売上
        原価」に計上する方法に変更しております。
         この変更は、これまでの書籍をはじめとした文具・雑貨・洋品まで多岐にわたる商品の販売にとどまらず、テナ
        ント収入並びに双方のシナジーをも加味した「新しい書店収益モデルの創造」を当期より主要戦略テーマの一つに
        掲げていることから、店舗収益の実態をより適切に表示するために行ったものです。
         この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組み替えを行っております。
         この結果、前連結会計年度の連結損益計算書において、営業外収益の「不動産賃貸料」に表示していた309百万
        円のうち、133百万円は「売上高」に、営業外費用の「不動産賃貸費用」に表示していた184百万円のうち、89百万
        円は「売上原価」に組み替えております。




                                - 23 -
                                                                丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

    (セグメント情報等)
    【セグメント情報】
1    報告セグメントの概要
     当社の報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務諸表が入手可能であり、取締役会が、経営
    資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
     当社グループは各子会社が行っている事業セグメントを基礎として、「文教市場販売事業」、「店舗・ネット販売事
    業」、「図書館サポート事業」及び「出版事業」の4つを報告セグメントとしております。
     「文教市場販売事業」は、大学等教育研究機関及び公共図書館に対する書籍・コンテンツ等の商品の提供、並びに内
    装設備の設計・施工及びその他のサービスを提供しております。「店舗・ネット販売事業」は、店舗における書籍・文
    具等の販売、及び通信ネットワークを利用した情報提供サービスを行っております。「図書館サポート事業」は、公共
    図書館、大学図書館を中心とする図書館業務の受託、及び指定管理者制度による図書館の運営を行っております。「出
    版事業」は、学術専門書、及び児童書並びに図書館向け書籍等の出版を行っております。
 
2    報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額の算定方法
     報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における
    記載と概ね同一であります。
     報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
     セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
 
3    報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額に関する情報
     前連結会計年度(自      2018年2月1日         至   2019年1月31日)
                              
                                                                                                              (単位:百万円)
                            報告セグメント
                                                                                                                  連結財務諸表
                         店舗・   図書館                                            その他                        調整額
                    文教市場                                                                    合計                      計上額
                         ネット サポート 出版事業                            計           (注)1                       (注)2
                    販売事業                                                                                            (注)3
                         販売事業   事業
    売上高                                                                                                                    

    外部顧客への売上高       59,335       74,179   26,486     4,300      164,302       12,872       177,174            -     177,174
    セグメント間の内部
                       214          246        2       498          960        1,766         2,727       △2,727           -
    売上高又は振替高
          計         59,549       74,425   26,488     4,799      165,263       14,639       179,902       △2,727     177,174

    セグメント利益          3,239          77     2,046            0     5,364          623         5,988       △2,752       3,235

    セグメント資産         34,365       55,490    6,159     6,589      102,605        7,591       110,197       22,042     132,239
    その他の項目                                                                                                                 
     減価償却費             348          522      117        23        1,013          107         1,120          492       1,612
  減損損失             6 114   -   0   121   0   121 △12    109
  有形固定資産及び無
               1,364 132 140  29 1,667 129 1,796  898 2,694
  形固定資産の増加額
(注)1.「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、文化系小売事業の店舗内装の設計・施工
    に関する事業、倉庫業、Apple製品・PC修理に関する事業、総合保育サービス事業及びその他の事業であり
      ます。
     2.調整額は、以下のとおりであります。
     (1)セグメント利益の調整額は、セグメント間取引の消去212百万円、各報告セグメントに報告されない全社費用
        △2,965百万円が含まれております。全社費用は、主に経営管理部門に関する費用であります。
     (2)セグメント資産の調整額は、セグメント間取引の消去△34,773百万円、各報告セグメントに報告されない全社資
        産56,815百万円が含まれております。全社資産は主に、提出会社及び子会社の余剰資金(現金及び預金)及び管
        理部門に係る資産等であります。
     (3)減価償却費の調整額は、セグメント間取引の消去△8百万円、各報告セグメントに報告されない全社費用501百万
        円が含まれております。
     (4)減損損失の調整額は、未実現利益の調整による消去△12百万円であります。




                                                   - 24 -
                                                                   丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

         (5)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、セグメント間取引の消去△47百万円、各報告セグメントに
             報告されない全社資産の増加945百万円が含まれております。全社資産の増加は、主としてソフトウェアであり
             ます。
     3.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
     4.有形固定資産及び無形固定資産の増加額には資産除去債務に対応する資産の増加額は含んでおりません。
      
     当連結会計年度(自         2019年2月1日         至   2020年1月31日)
                                 
                                                                                                                 (単位:百万円)
                               報告セグメント
                                                                                                                     連結財務諸表
                            店舗・   図書館                                            その他                        調整額
                       文教市場                                                                    合計                      計上額
                            ネット サポート 出版事業                            計           (注)1                       (注)2
                       販売事業                                                                                            (注)3
                            販売事業   事業
売上高                                                                                                                           

外部顧客への売上高              56,345       73,788   27,865     3,864      161,864       14,393       176,258            -     176,258
セグメント間の内部
                          186          241      33        420          882        1,890         2,773       △2,773           -
売上高又は振替高
              計        56,531       74,030   27,899     4,285      162,747       16,284       179,032       △2,773     176,258

セグメント利益                 2,876          238    2,189        18        5,322          913         6,236       △2,781       3,454

セグメント資産                34,058       53,026    6,138     6,374      99,597         8,792       108,389       23,949     132,338
その他の項目                                                                                                                        
 減価償却費                    367          402      147        24          942          108         1,050          481       1,531
  減損損失            3 135    -   -   139   2   141 △2    138
  有形固定資産及び無
                744 149  227   3 1,125 118 1,244 854 2,098
  形固定資産の増加額
(注)1.「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、文化系小売事業の店舗内装の設計・施工
         に関する事業、倉庫業、Apple製品・PC修理に関する事業、総合保育サービス事業及びその他の事業であり
         ます。
     2.調整額は、以下のとおりであります。
      (1)セグメント利益の調整額は、セグメント間取引の消去220百万円、各報告セグメントに報告されない全社費用
            △3,002百万円が含まれております。全社費用は、主に経営管理部門に関する費用であります。
         (2)セグメント資産の調整額は、セグメント間取引の消去△31,516百万円、各報告セグメントに報告されない全社資
             産55,466百万円が含まれております。全社資産は主に、提出会社及び子会社の余剰資金(現金及び預金)及び管
             理部門に係る資産等であります。
         (3)減価償却費の調整額は、セグメント間取引の消去△8百万円、各報告セグメントに報告されない全社費用489百万
            円が含まれております。
         (4)減損損失の調整額は、未実現利益の調整による消去△2百万円であります。
         (5)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、セグメント間取引の消去△45百万円、各報告セグメントに
             報告されない全社資産の増加900百万円が含まれております。全社資産の増加は、主として土地及び建物であり
             ます。
     3.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
     4.有形固定資産及び無形固定資産の増加額には資産除去債務に対応する資産の増加額は含んでおりません。
      
     5.報告セグメントの変更等に関する事項
      (表示方法の変更)
          当連結会計年度より表示方法の変更を行っております。
          なお、表示方法の変更の内容については、「5.連結財務諸表及び主な注記                                          (5)連結財務諸表に関する注記事
         項 (表示方法の変更)」に記載しております。
          また、前連結会計年度のセグメント情報につきましては、変更後の数値を用いて作成したものを記載しておりま
         す。
      
      
  




                                                      - 25 -
                                              丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

【関連情報】
    前連結会計年度(自   2018年2月1日   至   2019年1月31日)
1    製品及びサービスに関する情報
    セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
 
2    地域に関する情報
    (1)売上高
     本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
    (2)有形固定資産
     本邦に所在している有形固定資産の金額が、連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えているため、記載
    を省略しております。
 
3    主要な顧客に関する情報
    特定の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の10%未満であるため、記載を省略しております。
 
    当連結会計年度(自   2019年2月1日   至   2020年1月31日)
1    製品及びサービスに関する情報
    セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
 
2    地域に関する情報
    (1)売上高
     本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
    (2)有形固定資産
     本邦に所在している有形固定資産の金額が、連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えているため、記載
    を省略しております。
 
3    主要な顧客に関する情報
    特定の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の10%未満であるため、記載を省略しております。
 
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
    セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
 




                                     - 26 -
                                                      丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
    前連結会計年度 (自 2018年2月1日           至   2019年1月31日)
                                                                               (単位:百万円)
                             報告セグメント
                          店舗・   図書館                               その他
                    文教市場                                                     全社・消去   合計
                          ネット サポート 出版事業               計           (注)
                    販売事業
                         販売事業   事業
        当期償却額          -       -         -       -        -         79           -    79

        当期末残高          -       -         -       -        -        163           -    163

(注)「その他」の金額は、Apple製品・PC修理に関する事業及び総合保育サービス事業に係るものでありま
   す。
 
    当連結会計年度 (自 2019年2月1日           至   2020年1月31日)
                                                                               (単位:百万円)
                             報告セグメント
                          店舗・   図書館                               その他
                    文教市場                                                     全社・消去   合計
                          ネット サポート 出版事業               計           (注)
                    販売事業
                         販売事業   事業
        当期償却額          -       -         -       -        -         64           -    64

        当期末残高          -       -         -       -        -         99           -    99

(注)「その他」の金額は、Apple製品・PC修理に関する事業及び総合保育サービス事業に係るものでありま
   す。
 
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
    前連結会計年度(自 2018年2月1日        至    2019年1月31日)
        該当事項はありません。
     
    当連結会計年度(自 2019年2月1日        至    2020年1月31日)
        該当事項はありません。
     




                                             - 27 -
                                       丸善CHIホールディングス㈱(3159) 2020年1月期 決算短信

     (1株当たり情報)
                                                          
                                      前連結会計年度                  当連結会計年度
                                  (自   2018年2月1日             (自 2019年2月1日
                                   至   2019年1月31日)            至 2020年1月31日)

    1株当たり純資産額                                390.60円                  416.95円

    1株当たり当期純利益金額                              26.19円                   22.44円

    (注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

      2.1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。

                                      前連結会計年度                  当連結会計年度
                 項目               (自   2018年2月1日             (自 2019年2月1日
                                   至   2019年1月31日)            至 2020年1月31日)

    親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)                        2,424                    2,077


    普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純利益
                                                2,424                    2,077
    (百万円)

    普通株主に帰属しない金額(百万円)                                ―                        ―

    普通株式の期中平均株式数(千株)                           92,549                   92,548

 
 
     (重要な後発事象)
      該当事項はありません。
 




                             - 28 -