3159 丸善CHI 2021-03-12 15:00:00
2021年1月期決算発表ご説明資料 [pdf]
2021年1月期
決算発表ご説明資料
(当社第11期 2020年2月1日∼2021年1月31日)
丸善CHIホールディングス株式会社
2021年3月12日
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1. 当社の体制図
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2. 当期・2021年1月期 業績サマリー・予想比
文教市場販売事業では、対面営業機会の減少や、オンライン授業の影響による大学
キャンパス内売店の売上減は業績予想に織り込み済みでしたが、電子図書館関連や衛
生関連商品に想定を上回る需要がありました。
また、店舗・ネット販売事業においては、大都市中心部の大型店舗を中心に客数が減
少しましたが、都市部周辺の沿線駅や地方店舗が想定以上の売上を確保できたため、
2020年9月11日時点での業績予想に比べて減収幅を抑えることができました。
これらの結果、売上高は業績予想値から2.2%増の1,716億円となりました。
利益面では、比較的粗利率の良い商品が増収となったこと、業務効率化や経費削減に
努めたことで、営業利益は49.3%増の約39億円、経常利益は51.4%増の約37億円、親
会社株主に帰属する当期純利益は109.1%増の約21億円と、業績予想から大幅な増益と
なりました。
◆2020年2月1⽇〜2021年1月31日 (単位:百万円)
親会社株主に帰属
【2021年1月期】 売上高 営業利益 経常利益 する当期純利益
業績予想値
(2020年9月11日発表) 168,000 2,600 2,450 1,000
実績(本日発表) 171,621 3,882 3,710 2,091
対業績予想 増減 3,621 1,282 1,260 1,091
対業績予想 比率 102.2% 149.3% 151.4% 209.1%
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2. 当期・2021年1月期 業績サマリー・前年比
売上の前年⽐較では、⽂教市場販売事業での、電⼦書籍・電⼦図書館の売上伸⻑、書籍
除菌機の需要拡大、図書館サポート事業の新規受託館増などの増収要因もあったが、店
舗・ネット販売事業で、緊急事態宣言下における休業や時短営業の影響で、前年から約
68億円の減収となったことが大きく、グループ連結売上高は前年比2.6%減、約46億円の
減収となった。
営業利益は、経費削減に努めたことに加え、臨時休業店舗に係る固定費等約6億円を特別
損失に振り替えたことにより販管費計上額が減少し、前期比12.4%増、約4億円の増益、
経常利益は前期比12.5%増、約4億円の増益となった。
親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産売却益197百万円、受取補償金365百万円
などの特別利益もあったが、上記特別損失への振替計上および税金費用の増により、前
期比0.7%増、14百万円の微増益となった。
◆2020年2月1⽇〜2021年1月31日 前年同期比 (単位:百万円)
親会社株主に帰属
【2021年1月期】 売上高 営業利益 経常利益 する当期純利益
前年同期実績
(2020年1月期) 176,258 3,454 3,299 2,077
当期実績
(2021年1月期)
171,621 3,882 3,710 2,091
対前年同期 増減 −4,637 427 411 14
対前年同期 比率 97.4% 112.4% 112.5% 100.7%
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2. 業績サマリー 推移表(連結)
(単位:百万円)
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3. 当期・2021年1月期のセグメント損益(連結)
◆2020年2月1⽇〜2021年1月31日
(単位:百万円)
売 上 高 営業利益
連 結
当期 前期 対前比 当期 前期 対前比
文教市場販売事業 56,487 56,345 100.3% 2,998 2,876 104.2%
店舗・ネット販売事業 67,004 73,788 90.8% 121 238 51.1%
図書館サポート事業 30,375 27,865 109.0% 2,669 2,189 121.9%
出版事業 4,265 3,864 110.4% 285 18 1,528%
その他事業 13,487 14,393 93.7% 601 913 65.8%
消去又は全社 --- --- --- △2,793 △2,781 ---
合 計 171,621 176,258 97.4% 3,882 3,454 112.4%
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4. 主要事業 ①文教市場販売事業
(単位:百万円)
緊急事態宣言の発出に
売上高 営業利益
より大学が休校になっ
2021年 たことで、大学売店の
56,487 2,998
1月期 休業や営業時間短縮、
141 121 訪問営業の自粛等によ
対前比 り、書籍販売や大学
(100.3%) (104.2%)
キャンパス内売店の売
上が落ち込んだ。
一方、これまでシステ
ム導入やコンテンツの
拡充を進めてきた電子
書籍・電子図書館関連
や、電子教材、さらに
図書館の衛生管理ツー
ルとして販売してきた
書籍除菌機が、コロナ
禍において大幅に売上
を伸ばし、増収増益を
確保した。
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4. 主要事業 ②店舗・ネット販売事業
緊急事態宣言発出及び自
(単位:百万円)
治体からの要請で、4月
売上高 営業利益 〜5月はほとんどの店舗
2021年 で営業自粛や時間短縮を
67,004 121 行い、約68億円の大幅減
1月期
収となった。
−6,783 -116
対前比 コロナ禍による臨時休業
(90.8%) (51.1%)
店舗の固定費等を特別損
失に、受取補助金等は特
別利益にそれぞれ振替え
ている。
都市部周辺の沿線駅や地
方店舗が比較的好調だっ
たことや、業務効率化や
経費削減により営業⿊字
は確保したが、コロナ禍
の影響は大きく、減収減
益となった。
・2021年1月末時点における店舗数は「MARUZEN」
「ジュンク堂書店」ブランド以外の店舗名を含め、
7 101店舗となっている。
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4. 主要事業 ③図書館サポート事業
当事業は新型コロナウイ
(単位:百万円)
ルス感染症の拡大による
売上高 営業利益 影響は比較的少なく、当
2021年
期末の図書館受託館数も
30,375 2,669 学校図書館を中心に、期
1月期
初から187館増加し、
2,509 479 1,676館となったこと、
対前比
(109.0%) (121.9%) また、これまで進めてき
た業務効率化の効果もあ
り、増収増益となった。
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4. 主要事業 ④出版事業
当期は児童書分野及び専
(単位:百万円) 門書分野をあわせて、246
売上高 営業利益 点を刊行した(前期285
点)。
2021年
4,265 285 新型コロナウイルス感染
1月期
症拡大下での巣篭り需要
401 266
対前比 により、児童書売上が伸
(110.4%) (1528.0%) ⻑。
大学のオンライン授業の
影響で、教科書および関
連参考図書へのニーズが
高まり、専門書売上も堅
調に推移。
これらの増収要因により、
コロナ禍で一部新刊の刊
行遅延はあったものの、
増収増益となった。
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4. 主要事業 ⑤その他事業
店舗内装業において新
(単位:百万円) 型コロナウイルス感染
症拡大により主要顧客
売上高 営業利益
の投資意欲の低下や訪
2021年 問営業を自粛したこと
13,487 601 で、大型の新店・リ
1月期
-906 -312 ニューアル店案件が延
対前比 期や中止となる等、大
(93.7%) (65.8%)
きな影響を受けたこと
で、減収減益となった。
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5. 来期・2022年1月期(当社第12期)業績予想
文教市場販売事業では、これまで注力してきたデジタルコンテンツへの取り組みを更に強化し、電子図
書館の導入拡大、地域の貴重資料のデジタル化の拡販などを進めるとともに、図書館向け検索発注シス
テムや大学教科書のオンライン販売などの一層の促進により、変化する社会の行動様式にマッチした仕
組みを提供することで、地域の活性化や、学術・教育分野での貢献をさらに高めます。
店舗・ネット販売事業では、生活者の購買行動の変化に合わせ出店立地を見直し、継続的にスクラップ
&ビルドを進めます。また、客層や地域性に基づいた販促、店頭取り置きサービスの拡充、書籍コンテ
ンツをベースにした講演会等のオンライン配信事業など、新しいニーズに対応した施策を推進します。
図書館サポート事業では、これまでの図書館システムの充実や専門性の向上に加え、安全安心な図書館
業務運営にさらに注力し、非対面のセルフ型や非来館型の貸出/返却システムの提供などを進めます。
これらの施策により、売上は店舗・ネット販売事業の回復から増収となるものの、新型コロナウイルス
感染症拡大下における特殊要因として、前年に電子書籍、電子図書館、書籍除菌機等の大きな需要増が
あったことに加え、コロナ禍後の市場において、社会動向や消費者動向の変化による市場環境の予測に
は不透明感が残ることから、2022年1月期の業績予想は現時点で増収減益としております。
(単位:百万円)
親会社株主に帰属する
【2022年1月期予想】 売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
通期業績予想 177,000 3,600 3,450 1,900
当期実績(通期)との比較 5,379 -282 -260 -191
【2021年1月期通期実績】 171,621 3,882 3,710 2,091
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ご参考資料
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当期のトピックス
2月 丸善ジュンク堂、全国の店舗で「楽天ポイントカード」導入
3月 丸善ジュンク堂、⼾⽥書店の⼀部店舗(5店舗)の運営を開始。6月には3店舗追加。
4月 TRC、全国約30の公共図書館で無償プログラミング教室を2020年度より開始
4月 丸善雄松堂、貴重史資料のオンライン配信プラットフォーム「J-DAC」が⽂部科学省の「研究
支援サービス・パートナーシップ」に認定
5月 TRC、電⼦図書館サービスの貸出実績が前年対⽐526%に大幅増加。3ヶ月連続の大幅増加。
6月 丸善雄松堂、「オンライン版虚⼦記念⽂学館所蔵 近代⽂学作家⾃筆資料集」の販売をJ-DAC
を通じて開始
7月 TRC-ADEAC(株)のデジタルアーカイブシステム「ADEAC(アデアック)」が2020デジタ
ルアーカイブ産業賞「貢献賞」を受賞
9月 丸善雄松堂、羽田HICityに知とまなびのコミュニティラウンジ「Creadisce(クレアディス
ケ)」をオープン
10月 TRCとDNPが共同で未来の図書館「バーチャル図書館」の開発を開始
10月 TRC電子図書館サービスを導入する全国の自治体数が100を突破
10月 編集工学研究所、「科学道100冊」が2020年度グッドデザイン賞を受賞
12月 TRC書籍要約サービス「flier」の読み放題サービスを公共図書館へ初導入
1月 TRC書誌情報データベース「TRC MARC」累積作成件数400万件突破
1月 TRC指定管理館「こども本の森中之島」が2020年関⻄元気⽂化圏⼤賞受賞
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丸善ジュンク堂書店店舗情報
新規出店・移転
3月 丸善⽇⽴店(茨城県、書籍・雑誌・コミック・⽂具、175坪)
5月 丸善アピタ知⽴店(愛知県、書籍・雑誌・コミック・⽂具、120坪)
6月 丸善ヒルズウォーク徳重店(愛知県、書籍・雑誌・コミック・文具、250坪)
6月 丸善イオンタウン千種店(愛知県、書籍・雑誌・コミック・文具、300坪)
6月 丸善有明ガーデン店(東京都、書籍・雑誌・コミック・文具、350坪)
7月 淳久堂書店光復南路店(台湾)が移転し、淳久堂書店明曜店としてオープン(台北市、書
籍・雑誌・コミック・文具・雑貨、105坪)
8月 移転 ジュンク堂書店福岡店移転(福岡県、書籍・雑誌・コミック・洋書・文具、720坪)
8月 HAMARUラクシスフロント店(神奈川県、カフェ28席・書籍・文具・雑貨)
8月 移転 ジュンク堂書店高槻店移転(大阪府、書籍・雑誌・コミック・文具、400坪)
9月 丸善さんすて岡山店(岡山県、書籍・雑誌・コミック・文具、220坪)
12月 丸善アスナル⾦⼭店(愛知県、書籍・雑誌・コミック・⽂具・雑貨、210坪)
閉店
2月 ジュンク堂書店ロフト名古屋店閉店
2月 ジュンク堂書店京都店閉店
7月 丸善名古屋セントラルパーク店閉店
HAMARUラクシスフロント店
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本資料には、当社および当社グループの将来についての計画や戦略、業績に関する予想および
見通しの記述が含まれています。
これらの記述は、当社が現時点で入手可能な情報に基づき当社で判断した予測であり、潜在的
なリスクや不確実性が含まれています。
そのため、様々な要因の変化により、実際の業績や結果とは大きく異なる可能性があります。
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