3113 Oak 2021-11-08 15:00:00
Oakキャピタル新経営方針策定に関するお知らせ [pdf]

                                                 2021 年 11 月 8 日
各     位
                               会 社 名 Oakキャピタル株式会社
                               代表者名 代 表 取 締 役 社 長      稲葉 秀二
                                        (コード:3113     東証第二部)
                               問合せ先   執行役員 IR・PR 室長    小玉 誠一
                                           (TEL.03-5412-7474)



               Oakキャピタル新経営方針策定に関するお知らせ

    当社は、新生Oakキャピタルとして新たに経営方針を策定いたしましたので、下記のとおりお知
らせいたします。
    新経営方針では、当社グループの目指すべき姿を明確にし、金融事業に留まらない将来の当社グル
ープの成長に資する新たな事業の確立を通じ、強固な経営基盤の構築と新たな価値の創造を目指し
てまいります。

                           記

    1.当社グループが目指すべき姿
     (1)コーポレートスローガン
                        「価値共創企業」
                      〜つなぐ。一緒に創る。~
             ※価値を共に創るために、我々が行うことが、
                                 「つなぐ」ことです。
                繋ぐことで、より高い価値を一緒に創っていきます。
     (2)コーポレートビジョン
          ①企業の成長支援を通じて社会貢献する
          ②グループ全体の成長・安定収益計上により株主の期待に応える
          ③持株会社としてグループ事業会社の成長を支援する
          ④一般投資家を含む投資家に広く投資機会を提供する

    2.基本方針
      グループ全体の価値を事業会社と共に創り上げるのが、新生Oakキャピタルの姿です。
      この価値を共に創り上げることを価値共創と呼び、Oakキャピタル本体は、ホールディング
      スとして、グループ事業会社の経営支援を行い、連結決算における収益拡大を図り「価値共創
      企業」として、グループ企業全体の価値向上を目指してまいります。

    3.新生Oakキャピタルの経営目標
              連結売上高       連結純利益              時価総額
              250億円        20億円             600億円
                   ※過去最高実績を上回るための目標値です。
4.新経営方針に基づく事業戦略
(1)経営基盤の強化
   2021 年 6 月に経営戦略室を新設し、グループ内の現状分析及び経営課題の抽出に着手し、
  グループ経営戦略の立案を行なってまいりました。
  今後、Oakキャピタル本体は、ホールディングスとして、グループの土台を支えるべくグ
  ループ経営戦略を担います。また、投資銀行業務に加え、グループ企業から安定的に収益を
  得られる事業構造に変革してまいります。
   Oakキャピタル本体が扇の要となり、グループ事業会社の成長を促し、企業価値及び株
  主価値を高めてまいります。

(2)事業戦略の骨子
   Oakグループでホールディングする三つの事業分類




                   狩猟型ビジネス
                    ~高収益事業~




               農耕型ビジネス    開発型ビジネス
               ~安定収益事業~   ~成長収益事業~




   「狩猟型ビジネス」
   狩猟型ビジネスの投資スタイルとは「フロー型インベストメント」で、当社がかねてより
   行なってきた投資銀行業務がそれに当たります。
   ハイリターンのキャピタルゲインを狙う「高収益事業」は、引き続き一つの事業の柱とし
   て成長いたします。
   「農耕型ビジネス」
   農耕型ビジネスの投資スタイルは「ストック型インベストメント」で、ファンド運営の収
   入などアセットマネジメント業務がそれに当たります。
   安定的なインカムゲインを得られる「安定収益事業」は、アドバイザリー業務による
   フィービジネスも含まれ、そのような領域も積極的に行なってまいります。
   「開発型ビジネス」
   開発型ビジネスの投資スタイルは、
                  「ビルド型インベストメント」で、M&Aなどにより
   連結子会社および関連会社として当社とともに成長する「成長収益事業」です。
   当社自体が、中長期的な観点で当該事業会社の株式を保有し、価値を共に創り出していく
   ことで、その事業の成長支援をOakキャピタル本体が行うビジネスマネジメント業務
   です。対象が未上場企業の場合には、IPO支援もビジネスマネジメント業務の一つです。
(3)重点施策
   ①中核子会社等の事業戦略
   スターリング証券
   これまでの当社の主力事業であった投資銀行業務を行う「スターリング証券」は、投資家
   と投資先企業を細やかに繋ぐ「ブティック型証券会社」です。
   同社では、「高収益事業」である「スモールキャップに特化したエクイティファイナンス
   の実施」に加え、一種、二種ライセンス保有会社として、
                            「安定収益事業」である「フ
   ァンド組成によるアセットマネジメント業務」も開始いたします。
   ファンド組成に関しては、ブティック型証券会社ならではの独自な切り口で、今まで一般
   投資家に馴染みがなかった大型投資案件を独特なファンドとして提供してまいります。
   具体的には、数十億円規模の外国籍船舶のオペレーティングリースのファンド、米国カリ
   フォルニア州政府の排出権取引ファンド、先進国地域の不動産開発ファンド、
   新興国地域での不動産開発ファンド、グローバルなヘルスケアベンチャー企業への IPO 投
   資ファンドなどを想定しています。
   それらのファンドを同社が組成していくことで順次一般投資家への案内を進められるよ
   うに、すでに準備検討を進めております。


   ノースエナジー
   ノースエナジーで行なっている「クリーンエネルギー事業」は、社会的にSDGsの関心
   の高まりを受けてニーズの高まってきている太陽光発電を、同社が長年培ってきた太陽
   光発電設備の知見を生かし、新電力会社に対しての太陽光発電設備の建設及び販売を推
   進してまいります。
   また、太陽光発電設備の販売に加えて、自社設備で発電したクリーンな電力を販売する事
   業にも参入してまいります。


   ②新たな事業ポートフォリオの構築
   当社はホールディングスの機能を強化し、「ビジネスマネジメント業務」として行う
   「開発型ビジネス」として、現在行っているノースエナジーのクリーンエネルギー事業
   に加え、多彩な事業ポートフォリオで安定した収益を連結して寄与できる体制を構築
   してまいります。
   安定した収益を確保するための事業ポートフォリオへの構築にあたっては、同時に、現在
   行っている事業についても必要に応じたポートフォリオの整理を進め、開発型ビジネス
  の見直しも進めます。
  対象とする企業は、上場、非上場を問わず、「価値共創企業」として、価値を共に創り上
  る事業や会社を対象とし、IT領域である「フィンテック企業」や「デジタルマーケティ
  ング企業」、ライフスタイル領域である「美容・健康事業」などを、現在M&Aの対象と
  して検討を進めております。また、社会的に関心が高まっているSDGsをテーマ
  とした領域も注視してまいります。
  そして、このような「開発型ビジネス」の各事業会社をマネジメントしていく結果、現在
  のノースエナジーのように、連結子会社として連結決算に寄与しつつ、将来的には、投資
  育成業務の大きな成果として、連結子会社がIPOに至った際にキャピタルゲインを享受
  することも大きな狙いです。
  (4)資金調達(株主割当増資)
     2021 年 10 月 21 日の当社取締役会にて、2021 年 11 月 16 日現在の全ての株主の皆様に対
    して、新株予約権を無償にて付与する株主割当増資を決議いたしました。
                          株主割当による新株予約権の無償発行
     基準日                2021 年 11 月 16 日
     割当日                2021 年 12 月 1 日
     割当先株主              2021 年 11 月 16 日現在の全ての株主
     割当数                保有されている株式と同数の株式の購入権利
     行使(購入)価格           2021 年 11 月 15 日の終値から 10%ディスカウントした価格
     行使(購入)期間           2021 年 12 月 16 日から 2022 年 3 月 16 日までの3ヶ月間
     今回の増資の目的は、先に記載した「Oakグループでホールディングする三つの事業分
    類への成長資金」の獲得であり、安定した収益を生む企業へと当社を変革させるための投資
    資金の注入です。

  (5)ステークホルダーとのコミュニケーション
     当社は、企業価値を高める過程において、あらゆるステークホルダーとの対話が重要な
    経営課題だと認識しております。これまで当社IRでは、コーポレートサイトや個別企業説
    明会の開催、IRイベント出展などを通じ、ステークホルダーとの対話を積極的に実施して
    まいりました。
     今後は、情報発信中心のワンウェイ型のIRから、インタラクティブ型のIRへと転換を
    図り、より当社グループへの理解を深めていただくための施策を実施してまいります。
     その第一弾として、この度新たに開設する動画情報メディア「Koh-EN                     TV」
                                                              (コーエンテ
    ィービー)では、株主をはじめ、全てのステークホルダーの皆様に、業績など当社の定量的
    な現状報告のみならず、定性的な事業進捗や今後の計画、そして、代表取締役社長 稲葉の
    メッセージなどを直接皆様にお伝えしてまいります。




    ※Koh-EN TV 配信第 1 弾
     ■代表取締役社長 稲葉 秀二 動画メッセージ
     https://vimeo.com/user155953395/oakpresents
     (再生時間:約 18 分)


 以上、新生Oakキャピタルの体制と戦略が決定いたしましたので、「価値共創企業」へと本格的
に舵を切ってまいります。
 なお、本新経営方針および株主割当の詳細につきましては、別紙の添付資料および 2021 年 10 月
21 日公表の「株主割当による新株予約権(非上場)の無償発行に関するお知らせ」を併せてご参照
ください。


                                                                    以   上
                                         新生Oakキャピタル
                                         経営の方向性について
                                         Value Co-creation



                                         代表取締役社長 稲葉秀二

                                                   2021.11.8




COPYRIGHT©Oak Capital Corporation 2021
         目次
                                         Value Co-creation




         1            社⻑就任後4カ⽉間の歩み
         2            2022年3⽉期第2四半期業績サマリー
         3            新⽣Oakキャピタル経営理念
         4            新⽣Oakキャピタルが⽬指すこと
         5            株主割当増資の⽬的
         6            株主割当(新株予約権無償発⾏)
         7            調達資⾦の使途
         8            新⽣Oakキャピタル経営数値⽬標
COPYRIGHT©Oak Capital Corporation 2021
         社長就任後4カ月間の歩み
                                         Value Co-creation




  2021年6月24日社長就任
  経営課題抽出に着手/グループ経営戦略立案開始
  グループ全体の収益力強化に向けてグループ経営戦略を
   担当する持株会社としてのOakキャピタルの役割明確化
  グループ会社役員体制刷新
  安定収益を出せる事業ポートフォリオへの再編着手
  株主割当(新株予約権無償発行)実施




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         2022年3月期第2四半期業績サマリー
                                                                 Value Co-creation




                                         2022/3 2Q   2021/3 2Q    前年同期差

     ■売上高                                1,209百万円    2,434百万円 △1,225百万円
     ■営業利益                               △584百万円     △439百万円 △145百万円
連結業績
     ■経常利益                               △561百万円     △557百万円      △4百万円
     ■四半期純利益                             △854百万円     △503百万円 △351百万円


     ■総資産    6,876百万円 (前年期末 7,752百万円)
財政状態 ■純資産    4,056百万円 (前年期末 4,968百万円)
     ■自己資本比率     56.8%   (前年期末 61.5%)




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         新生Oakキャピタル経営理念
                                                             Value Co-creation




                                         価値共創企業
                                   〜つなぐ。一緒に創る。〜

           事業会社と価値を共創                        社会と共創(金融の民主化に貢献)




                  企業価値向上                            投資機会
                 (バリューアップ支援)                     (一般投資家)



       成長機会                     上場機会           事業機会        海外投資
    (ファイナンス支援)                 (IPO支援)        (事業会社)   (事業会社/機関投資家)




              Oakキャピタルの                           Oakキャピタルの
              支援機能を活用                             つなぐ機能を活用
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         新生Oakキャピタルが目指すこと
                                         Value Co-creation




 企業の成長支援を通じて社会貢献する



 グループ全体の成長・安定収益計上により株主の期待に応える



 持株会社としてグループ事業会社の成長を支援する



 一般投資家を含む投資家に広く投資機会を提供する

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         株主割当増資の目的
                                         Value Co-creation


  『新生Oakキャピタル』の成長果実を既存株主と分かち合う
  先ずは既存株主の皆様に投資機会を提供
  金融事業の垣根を超え、多角的な事業分野への展開を
   機動的に図る
  収益力がある魅力的な事業会社グループを目指す
  スターリング証券は上場企業に対し資金面での支援を通じ
   成長をサポートする。
   また、投資家に対しファンド組成などを通じ投資機会を提供する
  ノースエナジーは再生可能エネルギー関連ビジネスを創出し
   脱炭素化に貢献する
  成長が見込める企業を積極的に買収し、成長を支援する
  企業価値を高め収益力がある事業ポートフォリオを維持する

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         株主割当による新株予約権無償発行
                                                                 Value Co-creation




                                    最大調達額       45億円
                                                          ※諸費用を差し引いた手取概算額
・上記金額は、新株予約権の行使に際して払込むべき金額の合計額。
 行使価額を86円(2021年10月20日の当社株式の終値96円に0.9を乗じ、
 1円未満の端数は切り捨てた金額)と仮定し、かつ、割り当てた新株予約権が
 全て行使されたと仮定して算定した金額。
                                           株主割当の概要
基準日                                      2021年11月16日(火)
割当日                                      2021年12月1日(水)
行使価額                                     基準日の直前の取引日である2021年11月15日
                                         (ただし、同日に終値がない場合には同日の直前の
                                         終値のある取引日。)の当社株式の終値に0.9を乗
                                         じた金額(1円未満の端数は切り捨て)。
新株予約権の行使期間                               2021年12月16日(木)~2022年3月16日(水)
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    調達資金の使途①
    -買収資金-                                      Value Co-creation




               成長分野事業領域
        「フィンテック」、「デジタルマーケティング」、「美容健康」、「サービス」等
    資金需要/支出予定時期                           対象
                               ①非上場
                                ・成長性のある未公開企業
                                ・原則連結子会社化

          9億円
                                ・連結業績貢献
                                ・IPOによるキャピタルゲイン

   2022年4月~2023年3月             ②上場
                                ・再興が見込める上場企業
                                ・持分適用会社化
                                ・連結業績貢献
                                ・キャピタルゲイン
                                       +
              海外ネットワークを活用したファンド・ビジネス組成
                               海外IPOを目指す企業への出資
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         調達資金の使途②
         -子会社の成長支援-                                     Value Co-creation




                                  スターリング証券
         資金需要/支出予定時期                               内訳



                                         ①既往投資先への投資 17億円

                  31億円                   ②新規投資          10億円

       2022年4月~2023年3月                   ③営業力強化           3億円

                                         ④各種IR施策          1億円




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         調達資金の使途③
         -子会社の成長支援-                                   Value Co-creation




                                     ノースエナジー
         資金需要/支出予定時期                             内訳


                                         ①低圧太陽光発電設備建設
                                          24億円


                     5億円                 ②自社保有太陽光発電設備建設
                                          2.5億円

      2022年4月~2022年12月                   ③要員拡充
                                          2億円

                                         ※上記合計28.5億円の内5億円


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         新生Oakキャピタル経営数値目標
                                                    Value Co-creation



                         スローガン「25・2・60」
                            (読み方:「ニーゴー・ニー・ロクゼロ」)

       連結売上⾼                             連結純利益     時価総額




    250億円                                20億円    600億円

                       ※全てにおいて過去最高実績を上回る数値



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                                         価値共創企業
                                     〜つなぐ。一緒に創る。〜




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