3105 日清紡HD 2021-04-26 16:30:00
(開示事項の経過)当社インドネシア子会社における債務の支払猶予手続き(PKPU)申立てに関するお知らせ [pdf]
2021 年 4 月 26 日
各 位
会 社 名 日清紡ホールディングス株式会社
代表者名 取 締 役 社 長 村 上 雅 洋
(コード番号 3105)
問合せ先 IR 広報グループ
(TEL03-5695-8854)
(開示事項の経過)当社インドネシア子会社における債務の支払猶予手続き(PKPU)申立てに関するお知らせ
当社インドネシア子会社である PT. Nanbu Plastics Indonesia(以下「PT. Nanbu」といいます。
)は、
2021 年 4 月 26 日、
中央ジャカルタ商事裁判所より破産手続き開始決定の通知を受領しました。
これにより、
特定子会社の異動が生じますので下記の通りお知らせします。
この裁判所による決定により、PT.Nanbu は会社清算手続きに入ることになり、インドネシアでの成形品事
業開始以来の不採算事業の整理に目途が立ちました。なお、債務の支払猶予手続き(PKPU*1)の申請に当っ
ては、破産から会社清算に到る可能性を予見し、生産移管等の準備を進めておりましたので、今回の裁判所に
よる決定にあたっても、顧客への製品納入に関して大きな影響はありません。
不採算事業の見切りをつけ、経営資源を付加価値の高い事業に振り向けることで、PT.Nanbu の直接の親会
社である南部化成株式会社(以下「南部化成」といいます。
)の成形品事業の収益性を高めることを予定して
います。
記
1.経緯
2021 年 2 月 24 日付「当社インドネシア子会社における債務の支払猶予手続き(PKPU)申立てに関す
るお知らせ」にて公表しました通り、当社連結子会社である南部化成のインドネシア現地法人である PT.
Nanbu は、インドネシア現地法*2に定める債務の支払猶予手続き(PKPU)の申立てを行うことを決定し、
中央ジャカルタ商事裁判所に対し申立てを行いました。
その後、裁判所は、3 月 8 日付で暫定的な債務支払猶予(PKPU)を認めるとともに、監督裁判官及び
管財人を選任し、PT.Nanbu は裁判所(監督裁判官)の監督の下で管財人の承認を得ながら債務整理を進
めてきましたが、その後、生産移管に伴い PT.Nanbu は操業を停止し、従業員全員が希望退職に応募した
ことから、4 月 21 日付で裁判所は PT.Nanbu に対して破産手続きの開始を決定しました。
*1 PKPU(Penundaan Kewajiban Pembayaran Utang)は、インドネシア現地法に定める法的債務整理手続きであ
り、債務者に対し、一定期間の債務支払猶予を認めつつ、その猶予期間の中で債権者との和議案を検討させ、もって会
社再建の可能性を模索させる手続きです。和議案の成否及び当該和議案に基づく当事会社の事業継続の当否は、債権者
集会における決議及び裁判所による認可によって決定されます。提出された和議案が否決された場合、又は債務支払猶
予期間内に和議案が提出されない場合などには、裁判所の決定に基づき、手続きは破産に移行します。
*2 Undang-Undang Republik Indonesia Nomor 37 Tahn 2004 Tentang Kepailitan dan Penundaan Kewajiban
Pembayaran Utang(破産及び債務の支払猶予に関するインドネシア共和国 2004 年法律第 37 号)
2.当該子会社の概要
⑴ 名称 PT. Nanbu Plastics Indonesia
⑵ 所在地 Kawasan Industri MM2100, Blok J-16, Ganda Mekar, Cikarang Barat, Bekasi,
Jawa Barat 17520, Indonesia, (インドネシア)
⑶ 代表者 取締役社長 福村 喜則
⑷ 事業内容 自動車関連向け合成樹脂成形品の製造・販売
⑸ 資本金 40,600 千 US ドル
⑹当該子会社との 当社と当該子会社との間に債権債務はありません。当社子会社である南部化成株式
債権債務関係 会社は、当該子会社に対して、貸付金、売掛金として約 25 億円の債権を有していま
す。
3.負債総額
PT. Nanbu の負債総額は、約 25 億円です。
4.当該子会社等の株式の評価額
PT. Nanbu の株式につきましては、全額を評価損として計上しており、現在同社の株式評価額は 0 円で
す。
5.今後の見通し
今回の裁判所の決定により、PT.Nanbu は破産管財人のもとで現地の法令に基づき必要な清算手続きを
進めます。南部化成は、PT.Nanbu に対して約 25 億円の債権を有しておりますが、既に約 15 億円の損失
を 2021 年度第 1 四半期決算までに引当済であり、残る約 10 億円についても 2021 年度予算で手当て済で
す。
なお、今後、残余財産の分配等で不測の事態が発生する等、開示すべき事由が発生した際には速やかに
開示いたします。
以上