2020年3月期決算説明
長期ビジョン「G-STEP30」
新中期経営計画「G-STEP30 1st」
２０２０年５月２５日
内容
1. 2 0 2 0 年 3 月 期 決 算 に つ い て
2. 長 期 ビ ジ ョ ン 「 G - S T E P 30」について
3. 新 中 期 経 営 計 画
「 Ｇ-STE P3 0 1st」 の 概 要
1
業績の概要
２０１８年度 ２０１９年度 前期比増減
自動車用途や半導体用途等の 連結合計
（金額単位：億円） 実績 実績 金額 率
需要減少、天候不順、火災の
影響などにより減収。 売上高 １，２９１ １，１９５ ▲９６ ▲７％
営業利益 ８１ ５５ ▲２７ ▲３３％
営業利益率 ６．３％ ４．６％ (▲１．７％) ー
営業利益は、高分子や繊維事
営業外収益 ７ ５ ▲２ ー
業の販売減少や、火災などの
影響により減益。 営業外費用 １８ ２８ １１ ー
経常利益 ７１ ３２ ▲３９ ▲５６％
特別利益 ４ １ ▲４ ー
金融費用や為替要因などにより、 特別損失 ８ ５０ ４１ ー
営業外損益はマイナスに影響。 税金等調整前当期純利益 ６７ ▲１７ ▲８４ ー
親会社株主に帰属する
５２ ▲２２ ▲７４ ―
当期純利益
訴訟損失引当金繰入額の計上
等による特別損失の発生によ 減価償却費 ４５ ４８ ＋３ ＋６％
り、当期純損失となった。 設備投資 ６１ ９３ ＋３２ ＋５３％
2
営業利益変動要因分析
（金額単位：億円） 原燃料
価格変動 販売数量
＋２７ ▲３８
売値・
商品構成
＋１ コスト要因・
その他 宇治火災
▲２ 要因
▲１５
▲２７
８１
５５
２０１８年度 ２０１９年度
3
資産・負債・純資産
（金額単位：億円） ２０１９年３月末 ２０２０年３月末 前期末比増減
資産合計 １，９９１ １，９３７ ▲５４
流動資産 ８９９ ８２２ ▲７７
固定資産 １，０９２ １，１１５ ＋２３
負債合計 １，５７７ １，５４８ ▲２９
純資産合計 ４１４ ３８９ ▲２４
株主資本 ３７３ ３４８ ▲２５
その他の包括利益累計額 ６ ７ ＋１
非支配株主持分 ３５ ３５ ▲０
有利子負債 １，０２６ ９９６ ▲３０
自己資本比率 １９．０％ １８．３％ ▲０．７％
4
財務体質健全化に向けた推移
有利子負債、自己資本比率の推移
1,800 40.0%
1,646 財務体質の健全化
1,500
1,339 ■有利子負債削減
1,263 30.0%
２０２０年３月末は９９６億円となり、
1,200 1,093 1,053
金 1,026 996 着実に削減は進んでいる。
19.7%
額（ 900 18.4% 率（ 現預金を差し引いたネット有利子
20.0%
億 ％ 負債は８０７億円。
19.0% 18.3% ）
円 ） 15.7%
600 ■自己資本比率
12.0% B種種類株式の 10.0% ２０２０年３月末は２０１９年３月末
C種種類株式を 一部を２０１９年
300 ２０１７年６月末 ２月末に償還 と比較して０．７ポイント減少し
6.1% に償還 １８．３％となった。
0 0.0%
2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
3月末 3月末 3月末 3月末 3月末 3月末 3月末
有利子負債 自己資本比率 自己資本比率
5
セグメント別 業績の概要
セグメント別 ２０１８年度 ２０１９年度 前期比増減
（金額単位：億円） 実績 実績 金額 率
売上高 １，２９１ １，１９５ ▲９６ ▲７％
高分子事業 ６２０ ５６４ ▲５６ ▲９％
機能材事業 １２７ １３１ ＋４ ＋３％
繊維事業 ５２９ ４９９ ▲３０ ▲６％
その他 １５ １ ▲１４ ▲９１％
営業利益 ８１ ５５ ▲２７ ▲３３％
高分子事業 ７０ ５３ ▲１８ ▲２５％
機能材事業 １２ １１ ▲２ ▲１３％
繊維事業 ２ ▲６ ▲７ －
その他 ▲３ ▲３ ▲０ －
6
高分子事業の状況
半導体用途、自動車用途は減少。火災や天候不順の影響を受ける。
フィルムは「エンブレムＨＧ」などの高付加価値品が伸長。
前期比 □フィルム 包装分野
（金額単位：億円） ２０１８年度 ２０１９年度
増減 〔減収・増益〕 火災による影響のほか、暖冬などの天候不順による季節商品用途
高分子事業 売上高 ６２０ ５６４ ▲５６ の需要減少などにより販売が減少も、バリアナイロンフィルム「エン
ブレムＨＧ」や、その他の高付加価値品も国内外で好調に推移。
フィルム ３３１ ３０６ ▲２５
◆工業分野
樹脂・他 １７３ １５６ ▲１８ 半導体市況の停滞により需要が大きく落ち込むが、耐熱性ポリアミ
不織布 １１５ １０２ ▲１３ ドフィルム「ユニアミド」、シリコーンフリー離型ポリエステルフィルム
「ユニピール」などの高付加価値品は好調。
高分子事業 営業利益 ７０ ５３ ▲１８
□樹脂・他 ◆ナイロン樹脂
150
700 売上高 〔減収・減益〕 火災影響による販売減少、自動車産業の減速、半導体分野での設
６２０ ５６４ 備投資の減少などにより販売が大きく減少し収益が悪化
600
◆ポリアリレート樹脂「Ｕポリマー」
500
営業利益
100 海外向け自動車用途の需要が減少。情報端末機器用途も前半は
売 400 ７０ 営 堅調に推移したが、後半に入り需要が減少し苦戦。
業
上
５３ 利
高 300
益
50
□不織布 ポリエステルスパンボンド
200
〔減収・減益〕 生活資材は堅調に推移したが、建材分野や海外市場は低調。
100
コットンスパンレース
0 0 海外市場は堅調も、国内は、夏季の低気温及びインバウンド需要
２０１８年度 ２０１９年度 の減少の影響もあり販売が減少。
フィルム 樹脂・他 不織布 高分子事業 営業利益
7
機能材事業の状況
セグメント全体では増収減益。ガラス繊維の産業資材が堅調、
電子材料は、半導体市況悪化の影響を受けたが、高付加価値品は堅調。
前期比
（金額単位：億円） ２０１８年度 ２０１９年度
増減 □機能材 ガラス繊維・産業資材分野
機能材事業 売上高 １２７ １３１ ＋４ 〔増収・減益〕 透明不燃シート等の建築用途や電気電子分
ガラス繊維 ７５ ７９ ＋４ 野関連資材用途は堅調に推移、環境関連
ガラスビーズ関連 ２６ ２７ ＋０ 用途も復調。
ＡＣＦ ２６ ２５ ▲１ ガラス繊維・電子材料分野
機能材事業 営業利益 １２ １１ ▲２ 半導体市況の回復の遅れにより低調も、超
薄物や低熱膨張タイプなどの高付加価値品
150 20
売上高 の販売は順調に拡大。
１２７ １３１
営業利益 15 ガラスビーズ関連
100 １２ １１
営 道路用途は順調に伸長。工業用途は自動車
売
上 10
業 分野や電子部品分野の需要が減少し、反射
利
高 益 材用途の需要も低調に推移。
50
5 活性炭繊維（ACF）
主力の浄水器用途は水栓一体型などを中
心に全般的に好調で、ＶＯＣ除去用途も堅
0 0
２０１８年度 ２０１９年度 調に推移、工業用途は需要の減速が続く。
ガラス繊維 ガラスビーズ関連 ＡＣＦ 機能材事業 営業利益
8
繊維事業の状況
産業繊維は全般的に低調で、コストアップ等で収益悪化。
衣料繊維は、主軸のユニフォーム分野は伸び悩み、「テラマック」は伸長。
前期比
（金額単位：億円） ２０１８年度 ２０１９年度
増減 □繊維 産業繊維
繊維事業 売上高 ５２９ ４９９ ▲３０ 〔減収・減益〕 ポリエステル高強力糸の土木建築用
産業繊維 １０８ １０２ ▲６ 途など一部では販売が堅調。
衣料繊維・他 ４２１ ３９７ ▲２４ 短繊維、複合繊維などは総じて低調。
繊維事業 営業利益 ２ ▲６ ▲７ また、コストアップ要因等もあり、収益
が悪化。
800 80
売上高
５２９ ４９９
600 60
衣料繊維・他
バイオマス素材の「テラマック」の販
400 40 営
売 業
売は拡大、スポーツ分野、レディス分
上 利 野、及び寝装分野は低調に推移。
高 200 20 益
営業利益 主軸のユニフォーム分野は、ワーキ
２ ▲６ ング用途を中心に在庫調整の影響を
0 0 受け、販売が伸び悩む。
海外向けデニム生地の販売は減少。
▲ 200 -20
２０１８年度 ２０１９年度
産業繊維 衣料繊維・他 繊維事業 営業利益
9
２０２０年度業績予想
２０２０年度 前期比
(金額単位：億円) ２０１９年度
予想 増減
売上高 １，１９５ ＋２９
営業利益 ５５ ▲１６
営業利益率 ４．６％ ▲１．４％
未定 ２０２０年度予想（億円）
経常利益 ３２ ▲１９
設備投資 ９５
親会社株主に帰属する
▲２２ ▲２５
当期純利益 減価償却費 ４６
10
セグメント別業績予想
売上高 営業利益
(金額単位：億円) ２０２０年度 ２０２０年度 主な施策
通期予想 通期予想
フィルムは、高付加価値品の拡販や非食品用途での採用拡大に注力すると
ともに、環境配慮型素材の展開も進める。インドネシア子会社のP.T.EMBLEM
ASIA（エンブレムアジア）の生産機台の新設を進め、グローバルなマーケティ
高分子事業
ング活動を強化し拡販体制を整備。
[フィルム・樹脂] 樹脂は、用途別販売体制を構築し、各産業分野の需要に迅速に対応する。
また、高付加価値品の販売に注力し、機能樹脂の販売を伸ばす。当社独自
の「Ｕポリマー」の米国やアジア・中国向けで拡販を進める。
ガラス繊維は、透明不燃シートなどの建築用途の拡販及び海外展開を進め、
機能資材事業 環境関連用途と電気電子分野関連資材用途の販売に注力。ＩＣクロスは超薄
物タイプのシェア維持・拡販に加え、低熱膨張タイプなどの高付加価値品の
[ACF、ガラス繊維、 拡販。
未定 未定
ガラスビーズ、不織布、 不織布は、高付加価値品へのシフト、新規用途への展開や新規需要の取り
産業繊維] 込みを図る。海外展開は、タイ子会社のTHAI UNITIKA SPUNBOND CO.,LTD.
(タスコ)を中心にグローバル販売網を強化し、拡販に注力。
ユニチカ 環境配慮型素材の拡販。デジタル化対応や自然災害対応等の市場動向に
トレーディング 適応した新規事業推進。海外サプライチェーンの拡充、再構築により収益改
善。
[衣料繊維]
その他 耐火スクリーン是正対応がほぼ完了。
合計
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内容
1. 2 0 2 0 年 3 月 期 決 算 に つ い て
2. 長 期 ビ ジ ョ ン 「 G - S T E P 30」について
3. 新 中 期 経 営 計 画
「 Ｇ-STE P3 0 1st」 の 概 要
12
長期ビジョンの策定
2030年近傍を見据えた目指す姿・長期ビジョン 『Ｇ－ＳＴＥＰ30』を策定
経営理念 『 暮らしと技術を結ぶことによって社会に貢献する 』
3つの「暮らし」のアプローチでSDGsに貢献
グループの
ミッション □ 安全で安心な「暮らし」 □ 便利で快適な「暮らし」 □ 環境と共生する「暮らし」
『お客様から選ばれ続ける企業』を目指します。
目指す姿
（長期ビジョン）
モノづくりを通じて社会に貢献し、世の中から信頼される企業
独自技術により新たな価値を創出し、持続的に成長を続ける企業
企業価値を高め、広くステークホルダーから受け入れられる企業
13
グループのミッション＝持続可能な社会の実現
私たちは、事業活動を通じて人々の「暮らし」に様々な価値を提供し、その結果
持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
主な ＳＤＧｓへの
提供する価値
事業・製品 対応
人々が暮らしの中で直面する様々な 建築土木資材
安全で安心な リスク事象（災害、事故、犯罪、健康被害 産業用資材
「暮らし」を実現 等）から守ること、それをミニマイズできる 食品包装材
製品を提供 衛生資材
社会のグローバル化、デジタル化、生活
便利で快適な 様式の変化、高齢化等が進む中、生活 電気電子用資材
「暮らし」を提供 負荷が少なく、多様化するライフスタイル 工業資材
へ対応し得る製品を提供 フィルター資材
世の中の人々の生活レベルの向上と、
環境と共生する 気候変動の緩和・環境負荷低減・省資 生分解性素材
「暮らし」をサポート 源・エネルギーの取り組みの調和が図ら 各種リサイクル材
れるような製品を提供
全社マネジメント・業務活動
• 生産事業所での廃棄物削減、ＣＯ２排出削減、排水処理管理 等
• リサイクル生産システム確立、海洋プラ、廃プラ削減活動参画 等
• 生物多様性保全、森林保護 等
• コンプライアンス推進・徹底、品質保証 等
• ダイバーシティ推進、障がい者雇用、ワークスタイル改革 等
14
長期ビジョン(収益規模の展望)
長期ビジョン
2019年 2022年 2030年近傍
繊維
上段：売上高
中段：営業利益
20%
下段：営業利益率
高分子
売上高 2,000億円
50%
200億円
営業利益 1,470億円 （10%）
機能資材
ポートフォリオ 1,195億円 110億円 30%
（7.5%）
55億円
（4.6%）
海外売上比率 20% 28% 35%
自己資本比率 18% 23% 30%
15
長期ビジョン実現に向けた方向
３ステップによる中期経営計画の組み立てを想定し、長期的に目指す姿
『お客様から選ばれ続ける企業』 の実現する計画
< 新中期経営計画> 『Ｇ－ＳＴＥＰ 30 2ｎｄ』 『Ｇ－ＳＴＥＰ 30 3ｒｄ』
FY2023～2025 FY2026～2028
『Ｇ－ＳＴＥＰ 30 1ｓｔ』 『選ばれ
FY2020～2022 ■ 成長サイクルの定着 続ける企業』
■ 事業強化へシフトチェンジ • 安定成長軌道の実現
• 新たな事業スキームの検 • 財務体質健全化
■ 企業運営基盤の整備 討、構築 • 企業価値の向上
• 強固な事業ポートフォリ • 成長投資案件の実行
オの構築 • 業務プロセスの改革、構 持
• グローバル事業展開の 築、定着 続
推進
事業価値の創造・提供、グループ企業価値向上
的
• 社内風土・意識改革 な
社
会
更なる技術研鑽、人財力強化、業務進化等による持続的成長の促進 実
現
へ
の
品質向上・信頼構築、リスク管理徹底、事業領域拡充等による企業運営基盤の整備
貢
献
2025年 2030年
16
内容
1. 2 0 2 0 年 3 月 期 決 算 に つ い て
2. 長 期 ビ ジ ョ ン 「 G - S T E P 30」について
3. 新 中 期 経 営 計 画
「 Ｇ-STE P3 0 1st」 の 概 要
17
前中期計画の振り返り(過年度業績の状況)
内外要因を理由に営業利益は未達の一方、一過性要因を除いた3か年合計当期
純利益および有利子負債残高は計画達成。
営業利益 当期純利益 有利子負債
宇治火災発生 （億円）
原燃料含む製造コスト増加
高分子、繊維の販売減 等
▲27
1000
1,066 1,041
計画 実績 ▲79 1,053 1,016
134 139 1,026
996
117 117
107
112
81
81 500
49 52 47
55 43
0 訴訟損失引当 26億含む
-25
▲ 22 0
17年度 18年度 19年度 17年度 18年度 19年度 3か年 17年度 18年度 19年度
合計
18
前中期計画の振り返り(施策の進捗と今後の課題)
前中期経営計画で計画した施策は着実に実行。一部は今後の課題として取り組みを継続。
前中期経営計画の骨子 達成できたこと 今後の課題
事業成長戦略の推進 耐熱ポリアミドフィルム「ユ
高付加価値フィルムの展開 ニアミド」の展開 高付加価値品の展開加速
Growth 新素材樹脂の拡販加速 バリアナイロンフィルム「エ 新事業創出
新事業創出取り組みの推進 ンブレムHG」の展開
グローバル事業展開の推進 ナイロンフィルムの海外生 タスコ（タイ）の新機台品の
アジアを中心としたフィルム展開 産能力拡大 拡販
Global 海外拠点の拡充 ポリアリレート樹脂「Uポリ グローバル人材の育成・
タスコ（タイ）の新機台品の拡販 マー」の海外展開 強化
リスクマネジメント室新設
グループガバナンスの強化 企業風土・意識の改革
Gover コンプライアンス体制強化
行動憲章・行動基準、リス
生産基盤・品質管理体制
nance クマネジメント・コンプライ
PDCA徹底 の強化
アンス等の規程見直し
19
前中期計画の総括・課題/新中期計画の基本方針
一時的な損益悪化要因はあるものの当期利益・財務面は概ね計画達成。新中期計画
では成長ステージに向けた「基盤強化」を最優先課題とする。
今後の方向性・課題
前中期計画の総括・課題
成長ステージに向けた
損益 • 利益未達も財務改善は一定の成果 「基盤強化」を最優先とする
・ － 火災などの特殊要因もあり収益性低下
財務 － 当期利益、借入削減、純資産水準は計画達成
強固な事業ポートフォリオの構築
• 高付加価値品伸び悩み（樹脂） - 基盤強化(高付価値商品の展開加速)
Gro • ｽﾊﾟﾝﾎﾞﾝﾄﾞ（不織布）の落ち込み - サステナビリティの推進(エコ、新事業創出)
wth
• ｺﾓﾃﾞｨﾃｨ化（衣料・産業繊維）の進展
グローバル化の推進
• フィルム海外競争の激化 - グローバル生産体制の構築
Glo - アライアンス等による販売力強化
• 樹脂海外拡販の失速 - グローバル人材の育成・強化
bal
• タスコ（タイ）新機台品の立上げ遅れ
社内風土・意識改革（モノづくりの原点回帰）
Gov - 品質保証体制の確立
• 品質不適切事案の発生
erna - リスクマネジメントの再構築
nce • モノづくりの原点回帰 - 製造現場の強化
20
強固な事業ポートフォリオの構築-高付加価値品の展開
◆ 事業ポジショニング別 施策方向性の整理
収益強化の領域
高 【領域別製品・事業アイテム等】
シ 【領域C】 【領域A】
ェ 電子材料用等 次世代フィルム
ア 安定社会への貢献 イノベーションの実現
・ニ Ａ ポリアリレート新グレード
ッ
チ 生産増強・販売拡充 高収益アイテムの
海外を含む 販路・シェア グレードアップ、用途 工業用各種フィルム
拡大 開拓強化 電子材料用超薄ガラスクロス
フィルター用活性炭繊維、ＰＡ中空糸膜
品質向上、差別化 新規素材、製品の B 各種機能樹脂 （環境配慮型等）
生産・供給の安定化 開発投資の促進 繊維・フィルム・樹脂のリサイクルグレード
生分解性等のバイオ関連素材
包装用ナイロンフィルム
【領域D】 【領域B】 産業用ポリエステル資材
製品価値の見直し 新たなニーズへの適応 ～ スパンボンド、高強力糸等
C 衛生材料用スパンレース不織布、短繊維
品質向上、差別化 海外含めたバリュー 産業用ガラスクロス（防炎、不燃材等）
用途展開の多様化 チェーン拡充、新規 ガラスビーズ（道路用、工業用等）
コスト効率化 ユーザー獲得 ユニフォーム用衣料繊維
競
争
過 抜本的なコスト構造 他社との協業による
多 販売展開の見直し 事業領域拡充 既存製品の汎用グレード、低採算品
D 衣料繊維ドメインの不採算事業
高社会ニーズ・
一般・汎用
付加価値
21
強固な事業ポートフォリオの構築 －環境への貢献
環境配慮型素材の展開および全社レベルで環境負荷低減活動を推進し、持続可
能な社会の実現に積極的に貢献していく。
テラマック エンブレムCE
ケミカルリサイクルによる
植物由来の糖からつくら 再生資源を有効活用した
れるポリ乳酸（PLA）を原
食品包装用ナイロンフィ
料としたバイオマス素材 ルム
XecoT エコフレンドリー
植物由来のひまし油を原料 使用済みPETボトルや生
としたバイオマス素材。自
動車や電子機器部品向け Reduce Recycle 産時に発生する廃材を使
用した独自の環境配慮
高耐熱ポリアミド樹脂 型ポリエステル素材
中空糸膜 全社活動
不純物を分子レベルで分
CO2排出抑制、エネル
離できる素材
ギー使用量削減、廃棄物
蒸留法からの切替でエネ
量低減など、事業所を中心
ルギー消費を削減できる
とした環境負荷低減活動
省エネ素材
NANOCONメタリック アクアパック
天然素材のコットンを
塗装レスでも良好なメタリック外観 原料とした繰返し使用
を有する着色ナイロン樹脂 できるコンクリート湿潤
養生シート
22
グローバル事業展開の推進
海外での生産体制を強化し、海外販売体制を確立する。そのための人材強化に取り組む。
生産 販売
グローバル生産体制 生産体制
海外販売体制の強化
の構築 ◆ﾅｲﾛﾝﾌｨﾙﾑ • アライアンス促進
国内 25,000t
• フィルム：エンブレム ※海外 26,500t • 高付加価値品拡販
供給体制強化 (※ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ新機台
（バリアフィルム、「U
稼働後の数値)
• 不織布：タスコ（タイ） ポリマー」等）
◆ﾎﾟﾘｴｽﾃﾙｽﾊﾟﾝﾎﾞﾝﾄﾞ
新機台安定供給 国内 20,000t
海外 10,000t
人材
海外事務所 グローバルマネジメント部門 海外販売拠点
23
社内風土・意識改革(モノづくりの原点回帰)
品質保証体制の確立、リスクマネジメントの再構築、製造現場の強化を通じて社内風土
・意識改革を図り、「モノづくりの原点回帰」を推進。
基本方針 主要施策
1. 品質保証体制の確立 コンプライアンス体制の強化
- 品質保証委員会の設置（社長が委員長）
- 品質管理組織の見直し（独立化）
- 品質管理監査の実施（2019年8月～開始）
- 品質保証ガイドライン策定
- 改ざん防止のためのシステム高度化促進
意識改革、教育
- ユニチカグループ行動基準を見直し
- 品質保証部門の能力向上
2. リスクマネジメントの再構築 コンプライアンス委員会、リスクマネジメン
ト委員会の見直し
コーポレート統括部を新設。リスクマネジ
メント、品質保証、法務をそれまでの組織
から分離し全社横串機能を強化
3. 製造現場の強化 生産現場強化に向けた本格投資
24
主要施策と増益効果
増益
セグメント 事業 施策
効果
包装用途向け高付加価値商品の拡販（環境配慮型素材
含） ++
フィルム 工業用途向け高付加価値商品の拡販（精密機器用途等） ++
高分子 海外向けバリアフィルムの拡販 +
用途拡大・海外展開強化による独自素材
（「Uポリマー」、環境配慮型素材等）の拡販 +++
樹脂
顧客ニーズ（耐衝撃性、成形工程への対応等）に基づく
ポリエステル樹脂拡販強化 +
ACF 空気浄化用フィルターの拡販による海外市場の開拓 +
機能資材 ガラス繊維 低誘電ガラスクロス等の高付加価値商品の拡販 ++ 【増益効果】
不織布 海外向け自動車部材、国内外生活資材用途向けの拡販 + +++ ：効果 大
++ ：効果 中
ケミカルリサイクル繊維、高付加価値商品の商品開発・
繊維 衣料繊維
拡販 + + ：効果 小
25
計数計画 －概要（連結）
（億円）
2019年度 2022年度
増減
実績 計画
売上高 1, 195 1,470 + 275
営業利益 55 110 + 55
経常利益 32 98 + 66
親会社株主に帰属
▲22 71 +93
する当期純利益 計画前提
（20～22年度）
純資産 389 530 + 141 為替 110
（円/ドル）
有利子負債 996 933 ▲ 63 原油 65
（ドル/バレル）
26
その他の指標 各種投資
（億円）
17-19年度 20-22年度
実績（累計） 計画（累計）
設備投資 208 234 ※
減価償却費 152 182
研究開発費 104 111
※ フィルム 高耐熱性ポリアミドフィルムの量産化設備投資
主な
成長投資 不織布 スパンレースの生産量増強投資
27
ご注意
本資料中の予想は、現時点における将来の経済環境予想等の仮
定に基づいております。実際の業績は、今後の種々の要因によっ
て異なる結果となる可能性があります。
28