2021.11.8
2021年度
第2四半期決算説明
東洋紡株式会社
決算のポイント
上期実績
原燃料価格高騰の影響あるも、工業用フィルム、PCR検査試薬が堅調に推移し、
増収増益。 営業利益 171 億円(1.6倍)、当期純利益 97 億円(3.7倍)
親会社株主に
売上高 営業利益 帰属する当期純利益
+16.7% +64.2% +267.3%
(億円)
171
104 97
1,575 1,839
26
’20上 ’21上 ’20上 ’21上 ’20上 ’21上
2022年3月期通期予想
工業用フィルムは堅調に推移するも、原燃料価格高騰、自動車減産の影響が
懸念されることから、営業利益 290 億円、当期利益 130 億円の予想を据え置く
2
決算サマリー|PL
(億円)
20年度 21年度 増減
上期 下期 上期 金額 率
売上高 1,575 1,799 1,839 +264 +16.7%
営業利益 104 162 171 +67 +64.2%
(率) 6.6% 9.0% 9.3% - -
経常利益 59 148 133 +74 +127.0%
特別損益 ▲ 19 ▲ 132 ▲ 18 +1 -
親会社株主に帰属する当期純利益 26 16 97 +71 +267.3%
EBITDA* * 営業利益+減価償却費(のれんを含む) 195 262 271 +76 +38.7%
EPS(円) 29.7 17.6 109.2 - -
ROE* 2.3% 10.2% - -
* 21年度上期は年換算ベース。
(当期純利益×2)÷期首・期末平均自己資本
営業CF 134 216 118 ▲ 16 -
減価償却費 91 100 100 +9 +9.7%
設備投資 118 114 138 +20 +16.5%
3
営業利益の増減要因
数量 その他
200
+109 ▲11
工業用フィルム
PCR検査関連
150
原燃料 売値
▲51
(億円)
+20
100
171
(+67 )
50 104 減価償却費
安全防災対策費
0
’20 上 ’21 上
20年度 21年度 直近予想
上期 上期 (21/08)
為替レート(円/US$) 107 110 110
国産ナフサ(千円/kl) 28 51 51 4
決算サマリー|BS
(B) (A) (億円)
20/3末 21/3末 21/9末 増 減 (A)-(B)
総資産 4,889 4,912 5,037 +125
現預金 252 347 263 ▲ 84
棚卸資産 806 763 868 +105
有形固定資産 2,315 2,246 2,282 +36
純資産 1,826 1,886 1,986 +100
自己資本 1,779 1,857 1,958 +101
うち利益剰余金 619 644 704 +61
非支配株主持分 47 29 28 ▲1
有利子負債 1,751 1,870 1,855 ▲ 15
D/E レシオ 0.98 1.01 0.95 -
Net Debt / EBITDA倍率* 3.8 3.3 2.9 -
* (有利子負債‐現預金)<期末>/EBITDA<年換算> 5
決算サマリー|セグメント別
(億円)
売上高 営業利益
20年度 21年度 20年度 21年度
上期 上期 上期 上期 増減
フィルム・機能マテリアル 738 859 87 122 +35
モビリティ 150 216 ▲ 13 ▲9 +4
生活・環境 502 547 18 19 +1
ライフサイエンス 124 163 16 46 +30
不動産・その他 62 53 10 11 +0
消去・全社 - - ▲ 14 ▲ 18 ▲4
合計 1,575 1,839 104 171 +67
6
フィルム・機能マテリアル
(億円)
20年度 21年度 上期増減
1Q 2Q 上期 1Q 2Q 上期 金額 率
売上高 363 375 738 457 402 859 +121 +16.5%
営業利益 39 48 87 68 54 122 +35 +40.4%
(率) 10.8% 12.8% 11.8% 14.9% 13.5% 14.2% ‐ ‐
包装用フィルム
■環境配慮製品の需要堅調も、原料価格高騰の影響受ける
工業用フィルム
■液晶偏光子保護フィルムは、新ライン(3号機)の稼働により増収
■セラコン用離型フィルムは、新ライン(加工設備)の稼働により増収
機能マテリアル
■工業用接着剤“バイロン”は、エレクトロニクス用途の販売が堅調に推移
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トピックス|フィルム事業
セラコン用離型フィルム
・年率7%以上の成長市場
・強み:原反から加工までハイエンド品を一貫して製造できる世界唯一のメーカー
・2020年度シェア25%、 2025年までにシェア35%をめざす
➢ 加工設備の増設 ➢ 製造設備の新設
・設備投資額 60億円 ・設備投資額 200億円
・2020年6月 1号機本格稼働 ・2022年夏 着工
・2022年度1Q 2号機稼働 2024年秋 稼働開始
・生産能力 2万トン/年
・旧TFSのインラインコート技術 × 東洋紡の製膜技術
二軸延伸ポリプロピレンフィルム
・環境に配慮した、食品包装用フィルム ➢ 生産設備の刷新
・防曇、高剛性など、高性能フィルム ・設備投資額 約70億円
・2022年度1Q 稼働開始
・生産能力 2万トン/年
8
モビリティ
(億円)
20年度 21年度 上期増減
1Q 2Q 上期 1Q 2Q 上期 金額 率
売上高 68 82 150 111 105 216 +65 +43.5%
営業利益 ▲7 ▲6 ▲ 13 ▲5 ▲4 ▲9 +4 ‐
(率) - - - - - - ‐ ‐
セグメント全体:国内外の自動車生産の回復に伴い、販売は堅調
エンジニアリングプラスチック
■国内・海外ともに販売が堅調
エアバッグ用基布
■販売は回復するも、原料価格の急騰により、改善遅れる
9
生活・環境
(億円)
20年度 21年度 上期増減
1Q 2Q 上期 1Q 2Q 上期 金額 率
売上高 229 273 502 277 270 547 +45 +9.0%
営業利益 3 14 18 15 4 19 +1 +5.7%
(率) 1.5% 5.2% 3.5% 5.4% 1.4% 3.4% ‐ ‐
環境ソリューション
■VOC処理装置は、新型コロナウイルス禍で、一時的に受注減少
不織布
■長繊維不織布スパンボンドは、建材・自動車用途が堅調も、原料高の影響あり
繊維機能材
■ポリエステル短繊維は、原料高の影響あり
■スーパー繊維は、“イザナス”は釣糸・ロープ用途、“ツヌーガ”は耐切創手袋の販売堅調
衣料繊維
■中東向け特化生地は回復も、スポーツ用途、 ユニフォーム用途は停滞 10
ライフサイエンス
(億円)
20年度 21年度 上期増減
1Q 2Q 上期 1Q 2Q 上期 金額 率
売上高 63 60 124 75 89 163 +40 +32.3%
営業利益 10 6 16 19 28 46 +30 +188.8%
(率) 15.7% 10.0% 12.9% 24.9% 31.1% 28.2% ‐ ‐
バイオ
■PCR検査用原料・試薬、遺伝子検査装置などの販売が拡大
メディカル
■人工腎臓用中空糸膜の出荷堅調
医薬
■医薬品製剤製造受託事業は、FDA対応のため、操業度低下
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トピックス|メディカル事業
人工腎臓用中空糸膜
・世界の人工透析患者は、年率7%増加
➢ 一貫生産工場の新設
・中空糸製造から、ダイアライザへの加工・製品化まで一貫生産体制
・ニプロ工場内(秋田県大館市)
・設備投資額 約50億円(中空糸の生産設備)
・2024年7月 稼働開始
ウイルス除去フィルター
・抗体医薬品製造工程での、抗体とウイルスを分離する膜
・抗体医薬品の製造向けで、需要増加
・23年~25年に能力増強予定
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2021年度業績見通し
工業用フィルムは堅調に推移するも、原燃料価格高騰、自動車減産の影響が
懸念されることから、営業利益 290 億円、当期利益 130 億円の予想を据え置く
(億円)
20年度 21年度 増減
実績 上期 下期 見通し 金額 率
売上高 3,374 1,839 1,811 3,650 +276 +8.2%
営業利益 267 171 119 290 +23 +8.8%
(率) 7.9% 9.3% 6.6% 7.9% - -
経常利益 207 133 107 240 +33 +15.9%
特別損益 ▲ 151 ▲ 18 ▲ 52 ▲ 70 - -
親会社株主に帰属する当期純利益 42 97 33 130 +88 +208.5%
EBITDA 458 271 222 493 +35 +7.8%
EPS(円) 47.3 109.2 37.1 146.3 - -
減価償却費 191 100 103 203 +12 +6.3%
設備投資 233 138 172 310 +77 +33.3%
配当(円) 40.0 40.0 - -
13
営業利益の増減要因
350 数量 その他
+109 ▲23
300 原燃料 売値
▲106 +44
250
200
(億円)
150 267 工業用フィルム
290
PCR検査関連 ( +23 )
100
減価償却費
50 安全防災対策費
0
20年度 21年度
直近予想
20年度 21年度 (21/08)
為替レート(円/US$) 106 112 110
国産ナフサ(千円/kl) 31 57 52 14
セグメント別見通し
(億円)
売上高 営業利益
20年度 21年度 20年度 21年度 直近予想
増減
実績 見通し 実績 見通し (21/8)
フィルム・機能マテリアル 1,528 1,700 200 210 +10 203
モビリティ 366 400 ▲ 16 ▲ 14 +2 ▲ 10
生活・環境 1,091 1,110 44 37 ▲7 52
ライフサイエンス 271 330 45 71 +26 60
不動産・その他 118 110 23 22 ▲1 23
消去・全社 - - ▲ 30 ▲ 36 ▲6 ▲ 38
合計 3,374 3,650 267 290 +23 290
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経営課題
(1)信頼の回復(最優先課題)
① 安全・防災・品質保証の徹底
② リスクマネジメント強化
(2)事業ポートフォリオの組み換え
① 拡大事業への重点投資(フィルム、ライフサイエンス、環境)
② 安定事業の成長余地見極め
③ 改善事業は、改革マスタープラン実行
(3)未来への仕込み
① 有力テーマの事業化加速とみらいテーマ設定
② DX戦略策定と先行事例づくり
③ カーボンニュートラルの工程明確化
(4)土台の再構築
① 人材 ② 風土改革・組織開発 ③ 事業インフラ
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品質不正防止・撲滅に向けた具体的な取組み
めざす姿:お客さま視点でお客さまに安全・安心を約束するモノづくり
不正のトライアングル:【機会】×【動機】×【正当化】 + 【無知】 ⇒ 4要素への対応
【機会】⇒ 仕組みを変える 【動機】⇒ 風土を変える
◆QA体系遵守(ゲートチェック強化)
◇PL/QAアセスメント見直し ◆企業理念:「順理則裕」の原点に
・抜き取り・抜き打ち検査を追加 立ち返る
◆品質データ取り扱いシステム化 ◆トップ方針:「安全最優先」の浸透・徹底
◇品質関連組織体制強化 ※【安全】=【労働】【環境】【製品】【設備】
・スリーラインディフェンス ◇人材ローテーション・業績評価
◇リスクが見える仕組みの構築
◇QA教育プログラムの強化
◇コンプライアンス教育見直し ・新入社員研修
・対話・相談できる環境づくり ・現場リーダー層教育
◆品質保証マニュアル事例レポート ・マネジメント層、経営層教育 など
◆PL事故対応訓練・PL/QAセミナー ◆ルール・専門知識・法律
【正当化】⇒ 意識を変える 【無知】⇒ 知識を増やす
(◆:現在進行中、◇:今後の重点取組み) 17
品質体制再構築ロードマップ
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度以降
信頼回復 ゆるぎない信頼
重点課題
検査によって品質を保証し 商品ライフサイクルを意識
プロセスで品質を作り込む した品質保証の考え方定着
外部認証対応
緊急対応 アセスメント見直し
お客さま対応
品質DXガイドライン 関係会社・海外事業所への水平展開
是正対応
品質DX事例の水平展開 ⇒ スマート工場化加速
マネジメント体制(有効性検証):スリーラインディフェンス体制・リスクマネジメント委員会活動
標準化 着実な品質保証マネジメント運用(ISOをツールとして実ビジネスに積極活用)
品質人材マップ運用、専門職制度等での専門家育成と積極活用
企業理念:「順理則裕」の原点に立ち返る/「安全最優先」の浸透・徹底
意識改革 組織風土・意識改革 品質保証は全員活動!の浸透
品質保証人材の育成・品質意識の醸成
補足
セグメント別情報
(億円)
20年度 21年度
売上高 1Q 2Q 3Q 4Q 通期 1Q 2Q
フィルム・機能マテリアル 363 375 392 398 1,528 457 402
モビリティ 68 82 105 111 366 111 105
生活・環境 229 273 271 319 1,091 277 270
ライフサイエンス 63 60 69 79 271 75 89
不動産・その他 31 31 27 29 118 26 27
消去・全社 - - - - - - -
合計 755 821 864 935 3,374 946 892
20年度 21年度
営業利益 1Q 2Q 3Q 4Q 通期 1Q 2Q
フィルム・機能マテリアル 39 48 56 57 200 68 54
モビリティ ▲7 ▲6 ▲4 1 ▲ 16 ▲5 ▲4
生活・環境 3 14 12 14 44 15 4
ライフサイエンス 10 6 16 14 45 19 28
不動産・その他 5 6 6 7 23 4 7
消去・全社 ▲7 ▲7 ▲8 ▲8 ▲ 30 ▲8 ▲ 10
合計 44 61 79 84 267 92 79 20
カーボンニュートラル|目標と施策
2030年目標 Scope1,2:GHG排出量30%以上削減(2013年度比)
2050年目標 Scope1,2:GHG排出量ネットゼロをめざす
GHG削減貢献量>当社バリューチェーンのGHG排出量
【施策】 2013年度比2020年度
●燃料転換(低炭素、さらに脱炭素へ) GHG排出量削減実績26%
●バリューチェーン全体のGHG排出量削減 Scope1 :718千t-CO2
Scope2 :184千t-CO2
・製品の軽量化、原材料の見直し、グリーン物流の推進
●GHG削減貢献量の拡大
・海水淡水化膜、浸透圧発電用FO膜、バイオプラスチック、CO2分離膜
・風力発電向けフィルム、有機薄膜太陽電池用発電材料 など 21
カーボンニュートラル|取組み状況
分科会
「カーボンニュートラル戦略検討会議」
取
締 サステナビリティ委員会の分科会として
役 統括執行役員会議メンバーで構成
会
「カーボンニュートラル戦略検討
各
種 クロスファンクションチーム」
社 サステナビリティ委員会
委
員
長 会
リーダー:サステナビリティ推進部担当役員
サステナビリティに関する 事務局:サステナビリティ推進部
包括的・総合的なテーマ 参画部門:関連する事業部
研究開発・イノベーション戦略・技術革新統括など
……
カーボンニュートラル戦略策定の三つの視点 TCFDシナリオ分析開始
① 生産活動に伴う、GHG排出量の最小化
② 提供ソリューションによる、GHG排出量削減・貢献
③ GHGの分離・回収などの技術開発
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廃棄物ゼロへの実現へ|サーキュラーエコノミー
●バイオマス
●マテリアルリサイクル ・100%バイオマスの樹脂
・リサイクル性に優れるポリエステル PEF
重合触媒 ・植物由来の原料を約20%使用
”TOYOBO GS Catalyst” “バイオプラーナ”
●ケミカルリサイクル 原料 ●リサイクル樹脂
・廃プラを粗原料に熱分解する ・PETボトルリサイクル樹脂を80%以上
開発技術を支援 使用したフィルム
(株)アールプラスジャパン 生産 “サイクルクリーン”
リサイクル
●モノマテリアル化
Recycle
“バイオプラーナ“使用
㈱アールプラスジャパン 消費
●減容化・薄肉化
業界を超えた共同出資会社
・厚みを1/2以下に薄くしたフィルム
包装容器製造、商社、飲料メー “スペースクリーン”(20μm←40μm)
カーなど業界を超えた連携 “サイクルクリーン”(12μm←30μm)
2027年の実用化を目指す
Reduce
23
環境に配慮した製品|“エコパートナーシステム”
・当社独自に環境影響を評価・認定(1998年から実施)
・製品のライフサイクル(原材料~廃棄まで)を6つのステージに分け、各ステージの環境影響を評価
観点:廃棄物削減/温暖化防止/省資源/化学物質削減/その他の環境貢献
“エコパートナーシステム”製品の売上高比率 2020年度30%(590億円)
35% ※東洋紡(株)単体での集計結果
【目標】 2030年度 40%
30% 2050年度 60%
25%
20%
“エリトロン”
15% 静電気で大気中の粉塵を捕集するフィルター
10% VOC処理装置
リチウムイオン電池製造過程に
5%
用いられる塩化メチレンを回収する
0% 装置・エレメント など
2007 2010 2015 2020
(年度)
●PENフィルム“テオネックス”
燃料電池セル の封止に用いる シール材。
トヨタの新型燃料電池自動車“MIRAI ”に 採用 24
ご注意
本資料中の見通しや目標等、将来に関する記載事項は、本資料作成時点において
入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績等は、今後の種々の要
因によって、本資料の記載事項と異なる場合がありますことをご了承ください。
東洋紡株式会社
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