2021.5.10
2020年度決算説明
東洋紡株式会社
決算のポイント
2020年度実績
・新型コロナの影響大。フィルム、PCR検査試薬が堅調に推移し、増益
・当期純利益は、アクリル繊維の減損(▲78 億円)もあり、42 億円にとどまる
2021年度予想
原燃料価格上昇、防災・安全関連の費用増などの影響あるも、
工業用フィルムの増産効果、PCR検査試薬の堅調等を織り込み、
営業利益 270 億円、当期純利益 115 億円を予想
親会社株主に
売上高 営業利益
帰属する当期純利益
▲0.6% +16.9% ▲69.5%
(億円)
3,396 3,374
228 267 138 42
2
19年度 20年度 19年度 20年度 19年度 20年度
決算サマリー|PL (億円)
増減 直近予想
19年度 20年度
金額 率 (21/02)
売上高 3,396 3,374 ▲ 22 ▲0.6% 3,350
営業利益 228 267 +39 +16.9% 230
(率) 6.7% 7.9% - - 6.9%
経常利益 180 207 +27 +14.8% 160
特別損益 17 ▲ 151 ▲ 168 - ▲ 152
親会社株主に帰属する当期純利益 138 42 ▲ 96 ▲69.5% 0
EBITDA* * 営業利益+減価償却費(のれんを含む) 398 458 +60 +15.0%
EPS(円) 155.1 47.3 - -
ROE* * 当期純利益÷期首・期末平均自己資本 7.8% 2.3% - -
ROIC* * NOPAT÷(有利子負債+純資産) 4.5% 5.0% - -
営業CF 443 350 ▲ 92 -
減価償却費 170 191 +21 +12.3% 190
設備投資 364 233 ▲ 132 ▲36.2% 230
為替レート(円/US$) 109 106 106
国産ナフサ(千円/kl) 43 31 31
自己資本 19/3末
■営業外費用 操業休止費用 19 億円
3
■特別損失 アクリル繊維の減損 78 億円、火災関連費 19 億円
営業利益の増減要因
数量 その他
原燃料 売値
+52 ▲32
300 +56 ▲38
250
200 工業用フィルム
PCR検査関連
(億円)
150
減価償却費
228 フィルム立上げ費用 267
100 (+39 )
50
0
2019年度 2020年度
2019年度 2020年度
上 下 通期 上 下 通期
為替レート(円/US$) 109 109 109 107 105 106
国産ナフサ(千円/kl) 43 43 43 28 35 31 4
決算サマリー|BS
(億円)
(B) (A)
19/3末 20/3末 21/3末 増 減 (A)-(B)
総資産 4,610 4,889 4,912 +23
現預金 223 252 347 +94
たな卸資産 768 806 763 ▲ 43
有形固定資産 2,085 2,315 2,246 ▲ 68
純資産 1,812 1,826 1,886 +60
自己資本 1,766 1,779 1,857 +78
うち利益剰余金 519 619 644 +24
非支配株主持分 46 47 29 ▲ 18
有利子負債 1,648 1,751 1,870 +118
D/E レシオ 0.93 0.98 1.01 -
Net D/E レシオ* *(有利子負債ー現預金)
÷自己資本にて算出 0.81 0.84 0.82 -
5
決算サマリー|セグメント別
(億円)
売上高 営業利益 直近予想
19年度 20年度 19年度 20年度 増減 (21/02)
フィルム・機能マテリアル 1,271 1,528 146 200 +54 190
モビリティ 439 366 ▲7 ▲ 16 ▲9 ▲ 22
生活・環境 1,284 1,091 59 44 ▲ 16 33
ライフサイエンス 255 271 38 45 +7 39
不動産・その他 146 118 26 23 ▲3 22
消去・全社 - - ▲ 34 ▲ 30 +5 ▲ 32
合計 3,396 3,374 228 267 +39 230
※当年度より報告セグメントの区分を変更しており、19年度は、変更後の区分に組み替えた数値としています。
6
フィルム・機能マテリアル
(億円)
19年度 20年度 増減
上期 下期 通期 上期 下期 通期 金額 率
売上高 599 672 1,271 738 791 1,528 +257 +20.2%
営業利益 73 73 146 87 113 200 +54 +37.3%
(率) 12.2% 10.8% 11.5% 11.8% 14.3% 13.1% ‐ ‐
包装用フィルム
■新型コロナウイルス感染症拡大により、業務用は減少も、巣ごもり需要あり
■火災事故により、一部の製品販売が減少
■環境意識の高まりにより、環境対応製品が販売を伸ばす
環境に配慮した包装用フィルム
・リサイクル樹脂使用比率80%以上のフィルム“サイクルクリーン”など
・2020年度は、約 5 %増収。
包装用フィルムに占める割合は、約 20 %に
7
フィルム・機能マテリアル
工業用フィルム
“コスモシャインSRF”
・非吸湿性、耐久性に優れ、大型テレビ向け中心に拡販
・新ライン稼働(2020年7月~)、生産性向上により、約 30 %増収
セラコン用離型フィルム“コスモピール”
“コスモピール”
・車載用途が急回復、新ライン稼働 により、約 20 %増収
滑剤
離型層コート
東洋紡フイルムソリューション(株)を吸収合併
従来フィルム
・2021年4月1日 吸収合併
滑剤
・両社の強みを融合し、シナジー効果発揮へ 離型層コート
機能マテリアル
■工業用接着剤“バイロン”、ポリオレフィン用接着性付与剤“ハードレン”は、3Q以降、
自動車用途など回復
8
モビリティ
(億円)
19年度 20年度 増減
上期 下期 通期 上期 下期 通期 金額 率
売上高 222 217 439 150 216 366 ▲ 73 ▲16.7%
営業利益 ▲4 ▲3 ▲7 ▲ 13 ▲3 ▲ 16 ▲9 ‐
(率) - - - - - - ‐ ‐
世界の自動車生産の復調に伴い、下期は回復するも、
上期までの自動車減産の影響を補えず
エアバッグ用基布
■下期は需要回復も、4Qは原料逼迫もあり、苦戦続く
エンジニアリングプラスチック
■下期は、国内外の需要が回復するも、上期の販売減を補えず
9
生活・環境
(億円)
19年度 20年度 増減
上期 下期 通期 上期 下期 通期 金額 率
売上高 638 646 1,284 502 590 1,091 ▲ 193 ▲15.0%
営業利益 24 35 59 18 26 44 ▲ 16 ▲26.3%
(率) 3.8% 5.4% 4.6% 3.5% 4.4% 4.0% ‐ ‐
環境ソリューション
■VOC処理装置・エレメントは、LIBS工場向けの出荷堅調
不織布
■機能フィルターは、空気清浄機やマスク向けの販売は堅調も、事務機器向けが苦戦
繊維機能材
■衛材用のポリエステル短繊維、 寝具向け“ブレスエアー”は、堅調
■高強力ポリエチレン繊維“ツヌーガ”は、工場向け安全手袋用が減少
衣料繊維
■店頭販売の不振により、スポーツ、インナー他、大幅減
■アクリル繊維は、市況悪化に加えコロナ影響大で苦戦 10
ライフサイエンス
(億円)
19年度 20年度 増減
上期 下期 通期 上期 下期 通期 金額 率
売上高 125 130 255 124 147 271 +15 +6.1%
営業利益 20 18 38 16 29 45 +7 +18.9%
(率) 16.1% 13.7% 14.9% 12.9% 19.8% 16.7% ‐ ‐
バイオ
■PCR検査用試薬、遺伝子検査装置などは、販売を大きく伸ばす。
2021年2月から、生産量倍増
■新製品“GENECUBE”(モデルC)
■生化学診断薬用原料、一般検査は振るわず
メディカル
“GENECUBE”(モデルC)
■透析用中空糸膜は、出荷堅調
・最大12検体、4項目 同時測定可能
医薬 ・最短25分で新型コロナウイルスを検出
・2021年4月より販売開始
■操業が一部停止した影響により、苦戦 ・プール検査法にも展開 11
2021年度業績見通し (億円)
20年度 21年度 増減
実績 見通し 金額 率
売上高 3,374 3,600 +226 +6.7%
営業利益 267 270 +3 +1.3%
(率) 7.9% 7.5% - -
経常利益 207 220 +13 +6.2%
特別損益 ▲ 151 ▲ 50 - -
親会社株主に帰属する当期純利益 42 115 +73 -
EBITDA 458 470 +12 +2.6%
EPS(円) 47.3 129.5 - -
減価償却費 191 200 +9 +4.7%
設備投資 233 310 +77 +33.3%
配当(円) 40.0 40.0 - -
為替レート(円/US$) 106 105
国産ナフサ価格(千円/kl) 31 44
12
セグメント別見通し
(億円)
売上高 営業利益
20年度 21年度 20年度 21年度
増減
実績 見通し 実績 見通し
フィルム・機能マテリアル 1,528 1,680 200 200 0
モビリティ 366 390 ▲ 16 ▲ 14 +2
生活・環境 1,091 1,120 44 46 +2
ライフサイエンス 271 290 45 53 +8
不動産・その他 118 120 23 23 0
消去・全社 - - ▲ 30 ▲ 38 ▲8
合計 3,374 3,600 267 270 +3
13
新・経営方針
14
めざす姿
【経営のミッション】
企業理念(順理則裕:なすべきことをなし、ゆたかにする)の
実現を通して、企業価値を向上させること
【めざす姿】
素材+サイエンスで人と地球に求められるソリューションを
創造し続けるグループ
社会の課題解決に貢献する会社
2025中期経営計画
持続的に成長できる会社
「サステナブルビジョン2030」
現場が主役
15
経営方針
【現状認識】
・フィルム成長実現も、構造改革の価値観を払拭できず
・過去10年間業績・企業価値横ばい
・製造業としての信頼に揺らぎ
今こそ「変革の時」
(経営チームで危機感共有)
【経営方針】
持続的な成長に向けて、経営基盤を作り直す
16
経営課題
(1)信頼の回復(最優先課題)
① 安全・防災・品質保証の徹底
② リスクマネジメント強化
(2)事業ポートフォリオの組み換え
① 拡大事業への重点投資(フィルム、ライフサイエンス、環境)
② 安定事業の成長余地見極め
③ 改善事業は、改革マスタープラン実行
(3)未来への仕込み
① 有力テーマの事業化加速とみらいテーマ設定
② DX戦略策定と先行事例づくり
③ カーボンニュートラルの工程明確化
(4)土台の再構築
① 人材 ② 風土改革・組織開発 ③ 事業インフラ
17
ご注意
本資料中の見通しや目標等、将来に関する記載事項は、本資料作成時点において
入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績等は、今後の種々の要
因によって、本資料の記載事項と異なる場合がありますことをご了承ください。
東洋紡株式会社
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補足
セグメント別情報
(億円)
19年度 20年度
売上高 1Q 2Q 3Q 4Q 通期 1Q 2Q 3Q 4Q 通期
フィルム・機能マテリアル 295 304 305 367 1,271 363 375 392 398 1,528
モビリティ 117 105 108 109 439 68 82 105 111 366
生活・環境 307 331 317 328 1,284 229 273 271 319 1,091
ライフサイエンス 60 65 64 66 255 63 60 69 79 271
不動産・その他 29 36 36 46 146 31 31 27 29 118
消去・全社 - - - - - - - - - -
合計 808 841 831 916 3,396 755 821 864 935 3,374
19年度 20年度
営業利益 1Q 2Q 3Q 4Q 通期 1Q 2Q 3Q 4Q 通期
フィルム・機能マテリアル 33 40 33 40 146 39 48 56 57 200
モビリティ 3 ▲7 ▲2 ▲1 ▲7 ▲7 ▲6 ▲4 1 ▲ 16
生活・環境 9 15 15 21 59 3 14 12 14 44
ライフサイエンス 9 11 7 11 38 10 6 16 14 45
不動産・その他 6 6 4 9 26 5 6 6 7 23
消去・全社 ▲8 ▲7 ▲9 ▲ 11 ▲ 34 ▲7 ▲7 ▲8 ▲8 ▲ 30
合計 52 59 49 68 228 44 61 79 84 267
※当年度より報告セグメントの区分を変更しており、20年度実績は、変更後の区分に組み替えた数値としています。 21
営業利益の増減要因
数量 その他
300 原燃料 売値 +56 ▲26
▲58 +31
250
200
工業用フィルム
(億円)
PCR検査関連
150
267 減価償却費増 270
100
安全防災投資 ( +3 )
50
0
2020年度 2021年度
2020年度 2021年度
為替レート(円/US$) 106 105
国産ナフサ(千円/kl) 31 44
22
品質の不適切事案の再発防止
(1)2020年12月29日リリース
・調査主体:当社と顧問契約・委任関係がない弁護士事務所
社外取締役および監査役から構成されるプラナック事案対応委員会
・対象:“プラナック”のUL確認試験時における不適切事案
・結果(原因):事業譲渡におけるチェック体制/監査機能の不備/
コンプライアンス意識の低さ/内部通報制度の機能不全/人材交流の少ない組織
(2)継続調査 (~2021年3月26日)
・“プラナック”以外に、6製品においてUL認証に関する不適切事案を確認
UL不適切事案の調査完了
(3)再発防止対策 動機/機会/無知/正当化を排除
・「品質保証マネジメント体制」の再構築 3つのディフェンスライン
・PL/QAアセスメント見直し(抜き取り・抜き打ち検査追加)
・風土・意識・教育:人事ローテーション、コンプライアンス教育の見直し など
品質プロジェクト立上げ(2021年4月~)
23
安全防災対策
(1)火災事故
犬山工場 包装用フィルム製造ラインの一部損失 従業員2名死亡 2020年9月
(2)原因 推定原因 (事故調査委員会(社内))
電気ケーブルからスパークが発生。スパークの火花が、近くの可燃物に引火
(3)事業影響
包装用フィルムの1ライン使用不可による操業損
(4)再発防止対策
「安全防災マスタープラン」の実行 全社一体の取組み
・安全文化の醸成:防災教育・研修の充実、防災監査プロジェクト
・仕組みの強化:工場単位、事業部門単位、本社・工場間、グループ全体でCAPDを廻す
・安全防災投資の加速:2024年までに80%完了予定
特にリスクの高いダクト内の点検・清掃は 2021年度2Qまでに完了予定
*12020年度末時点の計画
24
ガバナンス体制|リスクマネジメント強化
株主総会
選任・解任 選任・解任 選任・解任
会計監査
答申
会計監査人
指名・報酬等諮問委員会
取締役会 報告
監査
諮問 監査役会
社外役員連絡会 相当性の判断
業務執行機能
報告 連携 連携
企画審議会 意思決定・監督・
統括執行役員会議 選任・解任
管理審議会
社長執行役員
報告
内部監査部
執行役員会議
安全・保安防災推進
内部
本部(2020.12) 監査
リスクマネジメント
委員会(2021.4)
品質保証本部
(2021.4)
サステナビリティ委員会 常設委員会
ソリューション本部・スタッフ部門
25
2018年中期経営計画(2021年度最終年)
火災事故に加え、新型コロナウイルス感染症拡大など、前提条件が変化
350
300
300 270 20年度 目標
267
239 売上高(億円) 3,374 3,750
250 228
営業利益(億円)
217 海外売上高比率(%) 33.0 35.0
200 営業利益(億円) 267 300
150 営業利益率(%) 7.9 8.0
親会社株主に帰属する
100 42 160
当期純利益(億円)
50 ROE(%) 2.3 ≧8.0
0 D/Eレシオ 1.01 <1.0
17 18 19 20 21 21
(予想)(目標)
年度
26
2050年カーボンニュートラル宣言
【2030年度 目標】
Scope1,2:GHG排出量30%削減(2013年度比)
(今後、さらなる検討)
燃料転換、再生可能エネルギー導入等
【2050年度 目標】
Scope1,2:GHG排出ネットゼロをめざす
GHG削減貢献量>当社バリューチェーンのGHG排出量
CO2分離膜技術、バイオプラスチックなど、各ソリューションの提供等により、
カーボンニュートラルの実現に貢献
27
ご注意
本資料中の見通しや目標等、将来に関する記載事項は、本資料作成時点において
入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績等は、今後の種々の要
因によって、本資料の記載事項と異なる場合がありますことをご了承ください。
東洋紡株式会社
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