3034 クオールHD 2021-05-14 15:30:00
2021年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年5月14日
上 場 会 社 名 クオールホールディングス株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 3034 URL https://www.qolhd.co.jp/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 中村 敬
問合せ先責任者 (役職名) 取締役 (氏名) 富樫 豊 (TEL) 03-6430-9060
定時株主総会開催予定日 2021年6月29日 配当支払開始予定日 2021年6月14日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月30日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有 ( Webによる動画配信 )
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 161,832 △2.2 7,364 △4.8 7,403 △7.7 3,365 △17.3
2020年3月期 165,411 14.2 7,733 9.7 8,024 11.3 4,067 4.1
(注) 包括利益 2021年3月期 3,450百万円( △18.4%) 2020年3月期 4,229百万円( 12.7%)
潜在株式調整後
1株当たり 自己資本 総資産 売上高
1株当たり
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 89.55 - 8.2 7.3 4.6
2020年3月期 107.23 - 10.3 8.1 4.7
(参考)持分法投資損益
2021年3月期 ―百万円 2020年3月期 ―百万円
EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)
2021年3月期 12,035百万円 2020年3月期 12,353百万円
のれん償却前当期純利益(親会社株主に帰属する当期純利益+のれん償却額)
2021年3月期 6,455百万円 2020年3月期 7,037百万円
のれん償却前EPS(のれん償却前当期純利益/期中平均株式数)
2021年3月期 171円76銭 2020年3月期 185円54銭
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 100,571 41,834 40.9 1,124.31
2020年3月期 102,872 41,001 39.4 1,074.57
(参考) 自己資本 2021年3月期 41,162百万円 2020年3月期 40,516百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 12,912 △3,065 △6,114 19,498
2020年3月期 4,468 △8,670 △225 15,766
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向
配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 ― 14.00 ― 14.00 28.00 1,061 26.1 2.7
2021年3月期 ― 14.00 ― 14.00 28.00 1,055 31.3 2.5
2022年3月期(予想) ― 14.00 ― 14.00 28.00 25.1
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 83,100 5.1 3,300 58.6 3,300 56.5 1,800 185.4 47.89
通 期 175,000 8.1 9,000 22.2 9,000 21.6 4,200 24.8 111.75
(参考)EBITDA 2022年3月期 14,171百万円
のれん償却前当期純利益 2022年3月期 7,623百万円
のれん償却前EPS 2022年3月期 202円21銭
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 38,902,785株 2020年3月期 38,902,785株
② 期末自己株式数 2021年3月期 2,291,509株 2020年3月期 1,197,689株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 37,585,153株 2020年3月期 37,932,027株
(注)自己株式数には、従業員持株会専用信託口の所有する当社株式を含めて記載しております
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績の見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的である
と判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の
業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用に当
たっての注意事項等については、添付資料2ページ「1.経営成績等の概況」、5ページ「(4)今後の見通し」
をご覧ください。
(その他特記事項)
決算補足説明資料は、適宜当社ホームページに掲載いたします。
https://www.qolhd.co.jp/ir/library/supplementarymaterial.html
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………4
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………5
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………6
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………7
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………8
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………8
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………10
(3)連結株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………12
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………13
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………15
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………15
(追加情報) ………………………………………………………………………………………15
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………16
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………19
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………20
4.その他 ……………………………………………………………………………………………21
(1)監査等委員会設置会社への移行について …………………………………………………21
(2)役員の異動 ……………………………………………………………………………………21
―1―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
調剤薬局業界においては、新型コロナウイルスの感染拡大による患者さまの医療機関への受診控え及び医療機
関の外来診療の抑制により受付回数減少の影響を受ける等厳しい状況が続いております。また、2020年9月に施
行された「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律」(改
正薬機法)によりオンライン服薬指導が全国で実施可能となる他、服薬期間中のフォローアップが義務化される
等、新しい生活様式への対応が求められております。
当社グループではこのような激変した社会においても患者さまにいちばん近い会社であり続けるため、新型コ
ロナウイルスから患者さま・従業員を守る経営を最優先してまいりました。全社戦略についてはウィズコロナの
時代の中で中期目標を実現するために、事業ポートフォリオの再構築を行い、「規模の拡大」「利益の最大化」
「デジタル化」に全事業一体となって取り組みました。
保険薬局事業においては、オンライン服薬指導への対応として、調剤薬局窓口支援システム「Pharms
(ファームス)」をはじめとした複数のオンライン服薬指導支援システムをグループ薬局全店舗に導入を進めて
おります。
また、現在積極的に販売促進活動を行っているオゾン除菌・脱臭器「AIR BUSTER(エアバスタ
ー)」は好調に推移し、販売計画を前倒しで達成する見込みとなりました。さらに、小型で軽量な「AIR C
UBE(エアキューブ)」「スペースくりんLOOP(ループ)」等の新たなオゾン関連商品の取り扱いを開始す
る等、感染症拡大防止に資する商品の普及を通じて、地域の皆さまの安心・安全な暮らしを支えてまいります。
医療関連事業においては、CSO事業と医薬品製造販売事業が順調に推移いたしました。成長分野である医療
関連事業を拡大していくことで、営業利益に占める割合を高め、総合ヘルスケアカンパニーへと前進するための
安定した基盤を構築してまいります。
当社グループでは、認知度向上による患者さま・お客さまの増加や、質の高いサービスを提供することによっ
て定着化へ繋げるために、ブランディング戦略の一環として、商業施設への大型看板の設置や阪神甲子園球場へ
の企業ロゴの掲出、薬剤師の活躍を描いたフジテレビドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」
の番組連動CMの放映を行いました。
このような環境のもと、当連結会計年度における当社グループ連結業績は、売上高161,832百万円(前年同期比
2.2%減少)、営業利益7,364百万円(前年同期比4.8%減少)、経常利益7,403百万円(前年同期比7.7%減少)、
親会社株主に帰属する当期純利益は3,365百万円(前年同期比17.3%減少)となりました。また、EBITDAに
ついては、12,035百万円(前年同期比2.6%減少)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。なお、当連結会計年度より、「BPO事業」としていた報告セ
グメント名称を「医療関連事業」に変更しております。この変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報
に与える影響はありません。
① 保険薬局事業
保険薬局事業の事業戦略については、M&Aや新規出店による規模の拡大、コスト構造改革による利益の最大
化、次世代薬局等のデジタル化に取り組みました。
当連結会計年度において、出店状況は、新規出店16店舗、事業譲受5店舗、子会社化による取得13店舗の計34
店舗増加した一方、閉店16店舗、事業譲渡12店舗の計28店舗減少した結果、当事業全体で店舗数は811店舗となり
ました。今後も付加価値の高い薬局を展開していくためにM&A基準の厳格化等、戦略的出店による規模の拡大
を図ってまいります。
新型コロナウイルス感染症による業績への影響を最小限にするための取り組みとして、コスト適正化プロジェ
クトによる、外部環境の変化に柔軟に対応できる強靭な企業体質への変革を進めてまいりました。その結果、残
業の減少や、経費の適正化など着実な成果を上げております。
薬局運営においては、クオール薬局恵比寿店に自動薬剤ピッキング装置「ドラッグステーション」や、オープ
ン型宅配便ロッカー「PUDO(プドー)ステーション」、遠隔操作ロボット「newme(ニューミー)」と
いった最新鋭の技術を導入した他、ナチュラルローソンクオール薬局豊洲三丁目店においては、QRコードを使
うことで非対面・非接触でお薬の受け取りを可能にするロッカーを導入する等、次世代薬局のモデルを構築いた
しました。
また、薬局事業の新たな柱として在宅・施設調剤の推進を図っております。個々の患者さまに寄り添った医療
を提供することにより、患者さまに安心して頼っていただける薬局を確立してまいります。
―2―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
業績につきましては、処方の長期化による処方箋単価の上昇や、マスク・除菌消臭水等の感染予防商品の売上
が増加した一方で、新型コロナウイルス感染症による受付回数の減少とそれに伴う技術料収入の減少等により減
収減益となりましたが、国の求めるかかりつけ薬局・健康サポート薬局としての機能向上を進めるとともに、後
発医薬品調剤体制加算や地域支援体制加算の取得店舗数を着実に伸ばしてまいりました。なお、健康サポート薬
局の認定数は当連結会計年度末時点で154店舗となりました。
その結果、売上高は148,722百万円(前年同期比2.9%減少)、営業利益は6,478百万円(前年同期比10.7%減
少)となりました。
なお、グループ内取引の経営管理料を除いた後の営業利益は、8,074百万円(前年同期比2.3%減少)となりま
す。
【新型コロナウイルス感染症対策】
当社グループは、コロナ禍において『医療の継続』を最優先に薬局の運営を続けてまいりました。全従業員に
マスクの着用、手洗い・うがい、消毒、検温等の基本行動を徹底し、また全国の各拠点にアクリルパーテーショ
ンやオゾン除菌・脱臭器「AIR BUSTER(エアバスター)」の設置を進める等、感染症拡大防止に最大
限努めた薬局運営を行ってまいりました。さらにお薬をお渡しする際に人と人との接触を極力少なくするため、
オンライン服薬指導システムの導入を進め、スマートフォンを使って処方箋を簡単に送信できる「クオールグル
ープ処方せん送信&お薬手帳」アプリを活用する等して安全性・利便性の高いサービスを提供いたしました。
また、新型コロナウイルスワクチンの接種協力依頼に対応するため、COVID-19ワクチンプロジェクトを
立ち上げており、事前研修等の準備を進めております。当社グループは、ワクチン集団接種会場等に薬剤師を積
極的に参画させ、問診票の確認・薬剤調製業務・接種後の体調管理を実施するとともに、かかりつけ薬局機能の
一部として、当社保険薬局においてワクチン接種前の予診票記入サポート・ワクチン接種後の体調管理を継続し
て実施してまいります。
② 医療関連事業
CSO事業においては、社内認定制度を設けている他、領域別の研修やEラーニングを行う等、医療現場から
求められるCMRの育成に注力いたしました。今後も引き続き専門性の高いCMRや製薬企業への営業力等を強
みに、ウィズコロナの時代に適した施策を提案してまいります。
紹介派遣事業においては、医療関連事業の中核であるアポプラスステーション株式会社の紹介派遣事業をアポ
プラスキャリア株式会社として分社化しており、2020年10月1日より事業を開始いたしました。職種増加と業界
内シェア拡大を進めるとともに、新たに事業承継支援やコスト削減支援といった、提供するサービスの拡充によ
る売上増加に取り組んでまいりました。
医薬品製造販売事業においては、当社保険薬局での自社製品の販売促進及び大手提携製薬企業との共同プロモ
ーション、治験薬の取り扱いにより収益改善を実現しました。また、工場への設備投資、専門人財の採用や組織
再編等、製薬企業としての機能強化も継続しており、受託製造をはじめとした事業の拡大に取り組みました。加
えて、医薬品の品質管理と安定供給体制のため、製造工程や環境の確認を行いました。今後も人為的ミスの発生
防止や不正を発生させない仕組みづくりによって、品質管理の意識向上に努めてまいります。
その結果、売上高は13,109百万円(前年同期比7.2%増加)、営業利益は1,350百万円(前年同期比0.4%増加)
となりました。
なお、グループ内取引の経営管理料を除いた後の営業利益は、1,476百万円(前年同期比2.0%増加)となりま
す。
※EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却額
※CSO:Contract Sales Organizationの略
※CMR:Contract Medical Representativeの略
―3―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
(参考)グループ内取引の経営管理料を除いた報告セグメントごとの状況
(単位:百万円)
報告セグメント
保険薬局事業 医療関連事業 計
売上高
(1)外部顧客に対する売上高 148,722 13,109 161,832
(2)セグメント間の内部売上高 55 701 757
又は振替高
計 148,778 13,811 162,590
セグメント利益 8,074 1,476 9,551
(注)グループ内取引の経営管理料をセグメント利益から除いて算定したセグメント数値であり、
有価証券報告書にて開示するセグメント利益と異なります。
(2)当期の財政状態の概況
① 資産の状況
当連結会計年度末の資産合計は、100,571百万円となり、前連結会計年度末から2,301百万円減少しております。
これは主に、現金及び預金が3,846百万円、その他流動資産が770百万円増加した一方、受取手形及び売掛金が4,630
百万円、のれんが1,909百万円、土地が310百万円減少したことによるものであります。
② 負債の状況
当連結会計年度末の負債合計は、58,736百万円となり、前連結会計年度末から3,134百万円減少しております。こ
れは主に、1年内返済予定の長期借入金が1,242百万円増加した一方、長期借入金が1,763百万円、短期借入金が
1,300百万円、社債が1,108百万円減少したことによるものであります。
③ 純資産の状況
当連結会計年度末の純資産合計は、41,834百万円となり、前連結会計年度末から832百万円増加しております。こ
れは主に、自己株式が1,559百万円増加、その他有価証券評価差額金が102百万円減少した一方、利益剰余金が2,307
百万円増加したことによるものであります。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが12,912百万円の収入、投
資活動によるキャッシュ・フローが3,065百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが6,114百万円の支出
となりました。この結果、当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ3,732百万
円増加し19,498百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純利益6,895百万円及び売上債権の減少額4,680百万円等により、12,912百万円の収入(前年同
期4,468百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出1,635百万円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出655百万円、
事業譲受による支出573百万円等により、3,065百万円の支出(前年同期8,670百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入れによる収入9,143百万円及び長期借入金の返済による支出9,835百万円、自己株式の取得による支出
1,877百万円、短期借入金の純減額1,612百万円、社債の償還による支出1,108百万円、配当金の支払額1,058百万円
等により、6,114百万円の支出(前年同期225百万円の支出)となりました。
―4―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
キャッシュ・フロー関連指標の推移
2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
自己資本比率(%) 26.2 41.2 41.1 39.4 40.9
時価ベースの自己資本比率
66.1 91.7 61.6 48.6 56.6
(%)
キャッシュ・フロー対有利子
600.1 216.1 500.6 731.1 230.2
負債比率(%)
インタレスト・カバレッジ・
56.4 107.1 61.1 37.5 115.2
レシオ(倍)
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注) 1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
2.株式時価総額は、期末株式終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
3.キャッシュ・フロー及び利払いは、キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動によるキャッシ
ュ・フロー」及び「利息の支払額」を使用しております。
4.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としてお
ります。
(4)今後の見通し
当期実績と次期見通し
2021年3月期 2022年3月期
増減率(%)
(当期実績) (次期見通し)
売上高(百万円) 161,832 175,000 8.1
営業利益(百万円) 7,364 9,000 22.2
経常利益(百万円) 7,403 9,000 21.6
親会社株主に帰属する当期
3,365 4,200 24.8
純利益(百万円)
1株当たり当期純利益 89円55銭 111円75銭 24.8
当社グループは、総合ヘルスケアカンパニーへ躍進するために、更なる成長に向けて連結売上高3,000億円、営
業利益250億円を中期目標として掲げております。実現のためのキーワードとして、当社グループは「規模の拡
大」「利益最大化」「デジタル化」を掲げ、全社一丸となって取り組んでまいります。
当社グループでは医療格差や環境問題に対し、ESGの更なる推進を目指し、“健康で豊かな持続可能な社
会”の実現に向けた取り組みを進めております。当社グループは、事業活動を通してステークホルダーの皆さま
にとっての社会的価値、経済的価値の向上のための議論を進めており、具体的な価値や進捗の見える化に取り組
んでまいります。
事業戦略については次のとおりであります。
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クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
① 保険薬局事業
保険薬局事業においては、新たな事業の柱として在宅・施設調剤を推進してまいります。当社保険薬局では、
在宅基幹店を設定し施設と各店舗間の調整・サポートを行う等戦略的に取り組むことによって、患者さまに寄り
添う医療の実現に注力いたします。
さらに、患者さま自身が適した薬局を選択できるように、特定機能を持つ薬局として、入退院時や在宅医療に
おいて他医療提供施設と連携して対応できる「地域連携薬局」及び、がん等の専門的な薬学管理に他医療提供施
設と連携して対応できる「専門医療機関連携薬局」の認定制度が2021年8月より開始されることが示され、この
認定の取得に向けて、薬剤師の育成等準備を進めております。今後も引き続き患者さまから求められる質の高い
薬局づくりに努めてまいります。
また、引き続き規模の拡大にも取り組んでまいります。新規出店やM&Aを積極的に行うことで、医療の継続
や質の平準化を進め、地域医療の安定化および患者さまの利便性向上に今まで以上に寄与できる体制を構築する
とともに、優秀な人財の相互交流による企業価値向上を図ってまいります。加えて、異業種との協業による認知
度向上を図ってまいります。
コスト構造改革については業務のシステム化やゼロベースでのコストの見直し、人事制度改革等により生産性
を向上させ、利益の最大化に努めてまいります。さらに、当社グループはデジタル・人工知能技術の活用に向け
てDX・AI推進室を設置しております。今後は、デジタルトランスフォーメーションの展開を強化し、オンラ
イン資格確認の早期導入や行政との連携による新たなお薬の配送方法の実現など、次世代薬局の構築を推進して
まいります。
② 医療関連事業
主要事業であるCSO事業においては、専門領域MRの育成プログラムの拡大や、継続した教育による質の向
上等、医療現場から求められる優秀な人財の育成に注力するとともに、M&Aによる規模の拡大を目指します。
紹介派遣事業においては、各分野における専門性の追求を基本戦略として、クライアントへ長期的に価値を提
供する取り組みを進めていくことで市場シェアの拡大を図ってまいります。今後はM&A等によって人財、コン
サルティング、教育、Web(ポータルサイト、求人広告サイトなどの運営)等の分野でサービスラインナップ
を拡充することで、顧客が抱えている様々な経営課題に対してワンストップで解決できる体制を確立してまいり
ます。
医薬品製造販売事業においては、引き続き自社製品の販売促進及び大手提携製薬企業との共同プロモーション
を行うとともに、製造工程を可視化し作業者への指示や支援を行う生産実行システム(MES)の更新に向けて
準備を進めてまいります。今後も品質管理と安定供給のためにコンプライアンスを徹底してまいります。
以上により、次期(2022年3月期)の業績につきましては、売上高は175,000百万円(前年同期比8.1%増加)、営
業利益は9,000百万円(前年同期比22.2%増加)を見込んでおります。
なお、上記見通しにつきましては、新型コロナウイルスの収束時期等の様々な要因によって変動する可能性が
あります。今後状況が大きく変化し、業績予想修正の必要が生じた場合には速やかに開示いたします。
※MES:Manufacturing Execution Systemの略
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社グループの配当につきましては、今後の事業展開や経営基盤強化のための内部留保を考慮しつつ、株主の
皆さまに対し、安定した利益還元を継続的に実施することを基本方針としております。
このような方針のもと、当期は第2四半期末において1株当たり14円の普通配当を実施し、期末の配当金につ
きましては、1株当たり14円の普通配当を実施する予定であります。
また、次期の1株当たりの配当金は、第2四半期において1株当たり14円、期末の配当につきましては、1株
当たり14円の普通配当を実施する予定であります。
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クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、当面は、日本基準で連結財務
諸表を作成する方針であります。
なお、国際財務報告基準(IFRS)の適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方
針であります。
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クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 15,802 19,648
受取手形及び売掛金 22,862 18,231
商品及び製品 4,873 4,606
仕掛品 209 127
貯蔵品 141 120
その他 1,996 2,766
貸倒引当金 △3 △2
流動資産合計 45,881 45,499
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 6,304 6,380
工具、器具及び備品(純額) 1,338 1,280
土地 5,072 4,762
その他(純額) 340 307
有形固定資産合計 13,055 12,730
無形固定資産
のれん 35,981 34,071
ソフトウエア 374 508
その他 286 358
無形固定資産合計 36,642 34,938
投資その他の資産
投資有価証券 398 183
敷金及び保証金 3,470 3,783
繰延税金資産 1,925 1,904
その他 1,497 1,535
貸倒引当金 △13 △12
投資その他の資産合計 7,278 7,393
固定資産合計 56,976 55,062
繰延資産
社債発行費 14 9
繰延資産合計 14 9
資産合計 102,872 100,571
―8―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
買掛金 18,623 19,822
短期借入金 1,500 200
1年内償還予定の社債 1,108 1,108
1年内返済予定の長期借入金 9,018 10,261
未払法人税等 2,657 1,693
賞与引当金 2,211 2,281
その他 3,612 3,343
流動負債合計 38,730 38,709
固定負債
社債 2,524 1,416
長期借入金 18,500 16,736
繰延税金負債 476 302
役員退職慰労引当金 32 30
退職給付に係る負債 630 650
資産除去債務 789 809
その他 186 81
固定負債合計 23,139 20,026
負債合計 61,870 58,736
純資産の部
株主資本
資本金 5,786 5,786
資本剰余金 13,490 13,490
利益剰余金 23,057 25,364
自己株式 △1,801 △3,360
株主資本合計 40,532 41,280
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 △15 △118
その他の包括利益累計額合計 △15 △118
非支配株主持分 485 672
純資産合計 41,001 41,834
負債純資産合計 102,872 100,571
―9―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 165,411 161,832
売上原価 144,317 140,730
売上総利益 21,094 21,102
販売費及び一般管理費 13,361 13,737
営業利益 7,733 7,364
営業外収益
受取家賃 34 31
受取手数料 53 59
保険解約返戻金 126 -
補助金収入 9 12
貸倒引当金戻入額 99 -
受取保証料 50 47
その他 184 117
営業外収益合計 559 268
営業外費用
支払利息 119 112
支払手数料 56 -
その他 92 118
営業外費用合計 267 230
経常利益 8,024 7,403
特別利益
事業譲渡益 - 99
固定資産売却益 14 14
投資有価証券売却益 - 205
特別利益合計 14 319
特別損失
固定資産除却損 49 67
固定資産売却損 9 0
減損損失 295 759
特別損失合計 355 827
税金等調整前当期純利益 7,683 6,895
法人税、住民税及び事業税 3,621 3,286
法人税等調整額 △207 56
法人税等合計 3,413 3,342
当期純利益 4,269 3,552
非支配株主に帰属する当期純利益 202 187
親会社株主に帰属する当期純利益 4,067 3,365
―10―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益 4,269 3,552
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △40 △102
その他の包括利益合計 △40 △102
包括利益 4,229 3,450
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 4,027 3,263
非支配株主に係る包括利益 202 187
―11―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本 その他の包括利益累計額
その他 その他の 非支配株主 純資産合計
株主資本 持分
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 有価証券 包括利益
合計
評価差額金 累計額合計
当期首残高 5,786 13,489 20,064 △607 38,734 24 24 259 39,017
当期変動額
剰余金の配当 △1,075 △1,075 - △1,075
親会社株主に帰属す
4,067 4,067 - 4,067
る当期純利益
自己株式の取得 △1,499 △1,499 - △1,499
自己株式の処分 305 305 - 305
非支配株主との取引
に係る親会社の持分 0 0 - 0
変動
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 - △40 △40 225 185
額)
当期変動額合計 - 0 2,992 △1,194 1,798 △40 △40 225 1,984
当期末残高 5,786 13,490 23,057 △1,801 40,532 △15 △15 485 41,001
当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本 その他の包括利益累計額
その他 その他の 非支配株主 純資産合計
株主資本 持分
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 有価証券 包括利益
合計
評価差額金 累計額合計
当期首残高 5,786 13,490 23,057 △1,801 40,532 △15 △15 485 41,001
当期変動額
剰余金の配当 △1,058 △1,058 - △1,058
親会社株主に帰属す
3,365 3,365 - 3,365
る当期純利益
自己株式の取得 △1,877 △1,877 - △1,877
自己株式の処分 317 317 - 317
非支配株主との取引
に係る親会社の持分 - - - -
変動
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 - △102 △102 187 84
額)
当期変動額合計 - - 2,307 △1,559 748 △102 △102 187 832
当期末残高 5,786 13,490 25,364 △3,360 41,280 △118 △118 672 41,834
―12―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 7,683 6,895
減価償却費 1,649 1,580
のれん償却額 2,970 3,089
役員退職慰労引当金の増減額(△は減少) △44 △57
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) △48 14
賞与引当金の増減額(△は減少) 50 65
貸倒引当金の増減額(△は減少) △104 △0
固定資産除売却損益(△は益) 45 53
減損損失 295 759
投資有価証券売却損益(△は益) 0 △205
事業譲渡損益(△は益) - △99
保険解約返戻金 △126 -
受取利息及び受取配当金 △16 △5
支払利息 119 112
たな卸資産の増減額(△は増加) 637 464
売上債権の増減額(△は増加) △4,232 4,680
仕入債務の増減額(△は減少) △830 636
その他 268 △759
小計 8,314 17,223
利息及び配当金の受取額 16 5
利息の支払額 △119 △112
法人税等の支払額 △3,744 △4,204
営業活動によるキャッシュ・フロー 4,468 12,912
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △20 △22
定期預金の払戻による収入 17 56
有形固定資産の取得による支出 △1,481 △1,635
有形固定資産の売却による収入 78 239
無形固定資産の取得による支出 △129 △469
投資有価証券の売却による収入 2 278
貸付けによる支出 △2 -
貸付金の回収による収入 2,174 6
敷金及び保証金の差入による支出 △171 △475
敷金及び保証金の回収による収入 128 128
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得によ
△9,400 △655
る支出
事業譲受による支出 △136 △573
事業譲渡による収入 - 167
その他 272 △110
投資活動によるキャッシュ・フロー △8,670 △3,065
―13―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 168 △1,612
長期借入れによる収入 14,000 9,143
長期借入金の返済による支出 △10,694 △9,835
社債の償還による支出 △1,440 △1,108
自己株式の処分による収入 304 244
自己株式の取得による支出 △1,499 △1,877
配当金の支払額 △1,075 △1,058
その他 12 △10
財務活動によるキャッシュ・フロー △225 △6,114
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △4,426 3,732
現金及び現金同等物の期首残高 20,193 15,766
現金及び現金同等物の期末残高 15,766 19,498
―14―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(追加情報)
(新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う会計上の見積り)
保険薬局事業においては新型コロナウイルス感染症により、患者さまの医療機関への受診控え、医療機関の外
来診療の抑制及び受付回数の減少が2022年3月期においても当連結会計年度と同様の傾向で持続すると認識して
おります。
当社グループにおいては、連結財務諸表作成時において入手可能な情報に基づき、固定資産の減損会計及び繰
延税金資産の回収可能性等の会計上の見積りを行っております。
なお、新型コロナウイルス感染症の収束時期は依然として不透明な状況であり、その経済環境への影響が変化
した場合には、2022年3月期の連結財務諸表に影響を与える可能性があります。
(従業員等に信託を通じて自社の株式を交付する取引)
当社は、従業員に対する中長期的な企業価値向上へのインセンティブの付与を目的として、従業員持株会に信
託を通じて自社の株式を交付する取引を行っております。
(1) 取引の概要
当社は、2021年2月3日開催の取締役会決議に基づき、「信託型従業員持株インセンティブ・プラン
(E-Ship®) 」 (以下、「本プラン」といいます。) を導入しております。
本プランは、「クオールグループ従業員持株会」 (以下、「持株会」といいます。) に加入するすべての従
業員を対象とするインセンティブ・プランです。本プランでは、当社が信託銀行に「クオールグループ従業員
持株会専用信託」 (以下、「従持信託」といいます。) を設定し、その設定後5年間にわたり持株会が取得す
ると見込まれる数の当社株式を予め取得します。その後は、従持信託から持株会に対して継続的に当社株式の
売却が行われるとともに、信託終了時点で従持信託内に株式売却益相当額が累積した場合には、当該株式売却
益相当額が残余財産として受益者適格要件を満たす者に分配されます。なお、当社は、従持信託が当社株式を
取得するための借入に対し保証することになるため、当社株価の下落により従持信託内に株式売却損相当額が
累積し、信託終了時点において従持信託内に当該株式売却損相当の借入金残債がある場合は、保証契約に基づ
き、当社が当該残債を弁済することになります。
(2) 信託に残存する自社の株式
信託に残存する当社株式を、信託における帳簿価額(付随費用の金額を除く。)により純資産の部に自己株
式として計上しております。当該自己株式の帳簿価額及び株式数は、当連結会計年度1,623百万円、1,091千株
であります。
(3) 総額法の適用により計上された借入金の帳簿価額
当連結会計年度 1,643百万円
―15―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
(セグメント情報等)
(セグメント情報)
1.報告セグメントの概要
(1) 報告セグメントの決定方法
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役
会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社は、市場及び販売方法等の類似性別に包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しており、「保険薬局事業」及
び「医療関連事業」の2つを報告セグメントとしております。
(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類
「保険薬局事業」は、保険薬局の経営を行っております。「医療関連事業」は、医療関連ビジネスを行っておりま
す。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における
記載と概ね同一であります。
報告セグメントの利益は営業利益ベースの数値であります。セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に
基づいております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント 連結財務諸表
調整額
医療関連事業 計上額
保険薬局事業 計 (注)1
(注)3 (注)2
売上高
(1)外部顧客への売上高 153,185 12,226 165,411 - 165,411
(2)セグメント間の内部
35 1,226 1,262 △1,262 -
売上高又は振替高
計 153,221 13,452 166,673 △1,262 165,411
セグメント利益 7,255 1,344 8,600 △866 7,733
セグメント資産 91,505 12,142 103,647 △775 102,872
その他の項目
減価償却費 1,429 52 1,482 20 1,502
のれんの償却額 2,730 240 2,970 - 2,970
減損損失 295 - 295 - 295
有形固定資産及び
15,356 38 15,395 22 15,417
無形固定資産の増加額
―16―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント 連結財務諸表
調整額
医療関連事業 計上額
保険薬局事業 計 (注)1
(注)3 (注)2
売上高
(1)外部顧客への売上高 148,722 13,109 161,832 - 161,832
(2)セグメント間の内部
55 701 757 △757 -
売上高又は振替高
計 148,778 13,811 162,590 △757 161,832
セグメント利益 6,478 1,350 7,828 △464 7,364
セグメント資産 87,717 10,899 98,617 1,954 100,571
その他の項目
減価償却費 1,341 77 1,419 21 1,440
のれん償却額 2,808 281 3,089 - 3,089
減損損失 451 308 759 - 759
有形固定資産及び
2,884 426 3,310 64 3,374
無形固定資産の増加額
(注) 1.調整額の内容は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
セグメント利益の調整額 前連結会計年度 当連結会計年度
セグメント間取引消去 1,201 2,006
全社費用※ △2,067 △2,470
合計 △866 △464
※主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
(単位:百万円)
セグメント資産の調整額 前連結会計年度 当連結会計年度
セグメント間取引消去 △58,070 △61,151
全社資産※ 57,295 63,105
合計 △775 1,954
※主に報告セグメントに帰属しない資産であります。
(単位:百万円)
その他の項目の調整額 前連結会計年度 当連結会計年度
減価償却費※1 20 21
有形固定資産及び無形固定資産の増加額※2 22 64
※1.主に報告セグメントに帰属しない減価償却費であります。
※2.主に報告セグメントに帰属しない設備投資額であります。
2.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
3.当連結会計年度より、「BPO事業」としていた報告セグメント名称を「医療関連事業」に変更
しております。この変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。
なお、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後の報告セグメント名称で記載してお
ります。
―17―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
(関連情報)
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(a) 製品及びサービスごとの情報
単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略し
ております。
(b) 地域ごとの情報
(イ)売上高
本邦以外の外部顧客への売上高がないため該当事項はありません。
(ロ)有形固定資産
本邦以外の国又は地域に所在する連結子会社及び重要な在外支店がないため該当事項はありません。
(c) 主要な顧客ごとの情報
特定の顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の10%以上を占める顧客先がないため、記載を省略しておりま
す。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(a) 製品及びサービスごとの情報
単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略し
ております。
(b) 地域ごとの情報
(イ)売上高
本邦以外の外部顧客への売上高がないため該当事項はありません。
(ロ)有形固定資産
本邦以外の国又は地域に所在する連結子会社及び重要な在外支店がないため該当事項はありません。
(c) 主要な顧客ごとの情報
特定の顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の10%以上を占める顧客先がないため、記載を省略しておりま
す。
(報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報)
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
「セグメント情報」に同様の情報を記載しているため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
「セグメント情報」に同様の情報を記載しているため、記載を省略しております。
―18―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
(報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報)
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
保険薬局事業 医療関連事業 全社・消去 合計
(のれん)
当期償却額 2,730 240 - 2,970
当期末残高 33,543 2,437 - 35,981
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
保険薬局事業 医療関連事業 全社・消去 合計
(のれん)
当期償却額 2,808 281 - 3,089
当期末残高 31,915 2,155 - 34,071
(報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報)
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
該当事項はありません。
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額 1,074.57円 1,124.31円
1株当たり当期純利益金額 107.23円 89.55円
(注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため、記載しておりませ
ん。
2.1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり当期純利益金額
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) 4,067 3,365
普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
4,067 3,365
当期純利益(百万円)
普通株式の期中平均株式数(株) 37,932,027 37,585,153
―19―
クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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クオールホールディングス株式会社(3034) 2021年3月期 決算短信
4.その他
(1)監査等委員会設置会社への移行について
当社は、2021年6月29日開催予定の第29期定時株主総会で承認されることを条件として、監査等委員会設置会
社に移行する予定であります。詳細は、2021年2月26日公表いたしました「監査等委員会設置会社への移行に関
するお知らせ」、2021年3月24日公表いたしました「役員人事に関するお知らせ」及び2021年4月28日公表いた
しました「定款一部変更に関するお知らせ」をご覧ください。
(2)役員の異動
①代表者の異動
該当事項はありません。
②その他の役員の異動(2021年6月29日付予定)
1.監査等委員である新任取締役候補
武士俣 充(現 常勤社外監査役)
橋本 千枝(現 常勤監査役 薬剤師)
宮﨑 源征(現 社外監査役 公認会計士)
2.補欠の監査等委員である取締役候補
大島 美岐子 監査等委員である取締役橋本 千枝氏の補欠取締役
角替 隆志 監査等委員である社外取締役武士俣 充氏及び
監査等委員である社外取締役宮﨑 源征氏の補欠取締役
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