3021 PCNET 2020-07-15 15:00:00
中期経営計画「SHIFT 2021」の進捗評価等に関するお知らせ [pdf]

                                                                       2020 年7月 15 日
各    位
                                                   会 社 名     株式会社パシフィックネット
                                                   代表者名 代表取締役社長              上田 満弘
                                                           (コード番号 3021 東証第二部)
                                                   問合せ先 取締役副社長               大江 正巳
                                                           (電話番号       03-5730-1442)


             中期経営計画「SHIFT 2021」の進捗評価等に関するお知らせ


    本日開催の取締役会において、2018 年7月 13 日付で公表しました中期経営計画「SHIFT 2021」
(2018 年6月~2021 年5月)の進捗評価等を行いましたので、下記の通りお知らせいたします。


                                        記


1.中期経営計画(第2年度:2020 年5月期)の進捗評価
     (各事業セグメントのサービス説明は、最後にまとめて掲載しておりますのでご参考ください)
      中期経営計画「SHIFT 2021」では、収益の変動が大きなフロー中心(販売)から、経営の安定
     と持続的成長が可能なストック中心(サービス)の収益・事業構造への転換を図ることを目的に、
     ストックに該当する IT サブスクリプション事業の拡大を最重要課題として推進しております。


      計画の第2年度に当たる 2020 年5月期は、構造改革のスピードアップのため、さらに積極投資
     を行いコストが先行しましたが、IT サブスクリプション事業の規模拡大、ITAD 事業の収益性向
     上により計数計画を達成し、構造改革は当初目標どおり進捗していると評価しております。
      業績推移、および重点施策である IT サブスクリプション事業、ITAD 事業への取組みと結果は
     以下の通りです。


     ◆連結業績の 3 期推移
                                                                            (百万円)
                 中期経営計画
                               中期計画・第1年度                     中期計画・第2年度
                     直前
                                 2019年5月期                      2020年5月期
                 2018年5月期
                                                                        前期比        前々期比
                    実績         計画        実績       計画         実績
                                                                        増減率         増減率
     売上高             4,431      4,100   〇 4,177    4,500     〇 4,566      9.3%       3.0%
     営業利益                238     310     〇 310       400       〇 413     33.2%      73.5%
     経常利益                238     300     〇 315       400       〇 408     29.3%      71.4%
     親会社株主に
                         158     200        192      250       〇 289     50.6%      82.9%
     帰属する当期純利益
     ROE             8.5%      10.0%      9.9%    11%以上      〇 14.4%    4.5ポイント   5.9ポイント
◆キャッシュベースの利益状況(EBITDA)の推移
 下表のとおり、キャッシュベースの収益性も順調に拡大いたしました。
(EBITDA の推移)                                                                       (百万円)
                中期経営
                                  中期計画・第1年度                      中期計画・第2年度
                計画直前
                                   2019年5月期                       2020年5月期
              2018年5月期
                                               前期比                       前期比           前々期比
                  実績              実績                       実績
                                               増減率                       増減率           増減率
 EBITDA                860             985      14.5%        1,404         42.6%         63.3%
 EBITDA
                   19.4%           23.6%     4.2ポイント        30.8%       7.2ポイント    11.4ポイント
 マージン


              :Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization
 ※EBITDA(イービッダ)

    利払い前、税引き前、償却前の利益のことで、本業が稼ぐキャッシュベースの利益として用いられま

    す。いくつか計算方法がありますが、ここでは「営業利益+(減価)償却費」で算出しています。

 ※EBITDA マージン

    売上高に対する、キャッシュベースの収益(EBITDA)の割合です。

    キャッシュベースでの「本業の稼ぐ力」
                     「収益性指標」であり、EBITDA/売上高で計算されます。



◆IT サブスクリプション事業の取組みと進捗評価
                                                                         (百万円)
                   2018年          2019年        2020年       前期比           前々期比
                   5月期            5月期           5月期        増減率            増減率
 売上高                    1,260          1,587      2,194         38.3%          74.2%
 セグメント利益                     88          204         277        36.2%       215.7%
   売上高利益率                7.0%          12.9%      12.7%    △0.2ポイント     5.7ポイント



(取組みと評価)
  ・ストック収益中心。
    SHIFT 2021 の最重要施策と位置付け、事業規模拡大に取り組む。
  ・積極投資でコスト先行しているが、サブスクリプション売上高の拡大により吸収し、
    2 期前と比較して、売上高、利益、利益率、将来収益のいずれも拡大。
  ・コロナ禍の環境激変下でも成長し、持続的成長と経営安定度の向上に大きく寄与。
    月額サブスクリプション売上高は、決算期末月の対比で2期前と比較して倍増。
  ・PC のサブスクリプション(3~5 年の中長期レンタル)は、そのほとんどが業務利用
    の PC であり、途中解約の実績は極めて低い。
  ・当事業の規模拡大は、以下のメリットがあり、さらなる積極投資を今後も継続予定。
       〇将来収益の拡大、持続的成長の基盤、環境変化への耐性強化となる。
       〇ITAD 事業との相乗効果が拡大する。
        PC のサブスクリプション契約終了後のレンタルアップ品は、優良な中古 PC と
        して、ITAD 事業で販売を行うため、ITAD 事業の収益拡大につながる。
  ・中期計画の3年目である 2021 年5月期も、積極投資で事業規模拡大に取り組む。
 ◆ITAD 事業の取組みと進捗評価

                                                         (百万円)
               2018年      2019年     2020年     前期比        前々期比
               5月期        5月期       5月期       増減率         増減率
  売上高             2,736     2,241     2,080    △7.2%      △24.0%
  セグメント利益          473        423       531     25.6%       12.4%
    売上高利益率        17.3%     18.9%     25.5%   6.6ポイント   8.2ポイント


   (取組みと評価)
    ・事業規模ではなく、収益性の向上、環境変化への耐性強化を方針としている。
    ・そのため、以下の収益構造の改革を実施。
        〇2019 年5月に BtoC から完全撤退。BtoB へ集中。
         ・2017~18 年に全国 8 店舗あった中古 PC ショップを全て譲渡・閉鎖
         ・2019 年5月 EC 譲渡(BtoC 撤退完了)
        〇この結果、売上高は減少したが、固定費の削減効果で収益性が向上。
    ・SHIFT 2021 では、さらに次の施策を実施。
        〇回収・データ消去のサービス品質向上
        〇収益性重視での案件受注
        〇セキュリティ投資(セキュリティゲート設置、トレーサビリティ強化策)
        〇業務 IT 化によるテクニカルセンター生産性向上
    ・この結果、2020 年5月期はさらに収益性が向上。
      売上高利益率は、2018 年5月期 17.3% → 2020 年5月期 25.5%へ 8.2 ポイント上昇。
      2 期前と比較しても、環境変化の影響をより軽減できる収益構造となった。
    ・2019 年 12 月に発生し社会問題化したハードディスク転売事件を機に、排出 IT 機器の
      セキュリティ・適正処理がクローズアップされ、データ消去依頼は倍増。
    ・2021 年5月期もデータ消去サービス拡大を見込み、収益性のさらなる向上にも取り組む。


2.中期経営計画の修正(軽微な修正)
  以下の変更を行いました。
   ①2020 年5月期第3四半期から、事業セグメントを変更したことに伴い、表現を修正。
   ②東証が進める市場改革方針、新しい市場区分名(案)が公表されたことに伴い、表現を修正。
  修正後の中期経営計画「SHIFT 2021」は次の通りです。下線部が修正点となります。


  名称:SHIFT 2021 ~ さらなる収益構造改革・持続的成長へ ~
  (1) 基本方針
    当社グループは、 デバイス×IT サービス×全国配置のテクニカルセンター」
           「IT                           を軸にした「企
    業の IT 支援」を通して、持続的成長を目指します。
    ① ストック中心へさらなる収益構造変革
    ② M&A による成長のスピードアップ
    ③ グループ全体の連携強化
    ④ 東証第一部または(新)プライム市場へのステップアップを可能とする収益構造・経営基盤
        の構築
(2) 重点施策
  ① IT サブスクリプション事業の飛躍的拡大
  ② ITAD 事業のサービス強化(回収・データ消去)
                           、収益性のさらなる向上
  ③ 当社の強みのフル活用
    (当社の強み)
     ・極めて優良かつ多数の顧客基盤
     ・IT デバイスと関連ソフトウェアに関するノウハウ蓄積
     ・他 IT 企業とは異なる、全国配置のテクニカルセンター・ロジスティクス網
     ・長年の信頼とトップシェアを誇る適正処分サービス(データ消去、適法・適正処分)
  ④ 生産性向上、新技術への取り組み
        ・社内のデジタルトランスフォーメーションのさらなる推進
  ⑤ 経営基盤の徹底強化
        ・ガバナンスの強化、人材育成、ESG 取り組み(※)
                                 、リスク管理強化、
        ・グループ会社とのシナジーとグループ統制強化等)
        ※ESG:Environment(環境)、Social(社会)
                                      、Governance(企業統治)の三つの頭文字



(3) 計数目標
  営業利益を追加いたしました。計画数字の修正はありません。
                                                                   (百万円)
             2018 年         2019 年               2020 年           2021 年
             5月期            5月期                  5月期              5月期
              実績       計画        実績         計画        実績           計画
  売上高          4,431   4,100    〇 4,177     4,500    〇 4,566         5,000
  営業利益          238      310     〇 310       400          〇 413         500
  経常利益          238      300     〇 315       400          〇 408         500
  純利益           158      200          192    250          〇 289         330
  ROE          8.5%    10.0%         9.9%   11%      〇14.4%       12%以上




(ご参考)IT サブスクリプション事業、ITAD 事業のサービス内容
         事業セグメント                              主なサービス内容
                          法人・官公庁が業務で使用するPCのサブスクリプションでの提供、
                          及び運用保守・クラウド等のITサービスが該当します。
  ITサブスクリプション事業           サブスクリプション型サービスが大部分を占めます。
                          ◆PCサブスクリプション(中長期レンタル中心)
                          ◆ITサービス(運用保守、通信、クラウド系ソリューション等)

                          使用済みIT機器のデータ消去、適正処理サービスです。
                          ◆使用済みIT機器のセキュアな回収、データ消去
  ITAD事業                  ◆リユース・リサイクル販売(※)
                          ※高価値品はテクニカルセンターで製品化し、リユース品として販売。
                          再利用困難な機器については分解して素材化し、当社の監査基準を満
                          たすリサイクル業者へ販売し、廃棄物削減と適正処理を推進。



                                                                              以上