2929 ファーマフーズ 2021-01-26 15:00:00
田辺三菱製薬株式会社との抗体医薬に関する独占的ライセンス契約締結のお知らせ [pdf]
2021年1月26日
各 位
会 社 名 株式会社ファーマフーズ
代表者名 代表取締役社長 金 武祚
コード番号 2929(東証第二部)
問 合 せ 先 管理部部長 新 谷 義 信
T E L 075-394-8600
田辺三菱製薬株式会社との抗体医薬に関する
独占的ライセンス契約締結のお知らせ
当社は、田辺三菱製薬株式会社(以下「田辺三菱製薬」)と、自己免疫疾患に対する開発候補抗体につ
いて独占的ライセンス契約(以下「本契約」
)を締結しましたので、お知らせいたします。
記
1.本契約の概要
当社は、独自の抗体作製技術「ALAgeneⓇ technology(アラジン テクノロジー)※」を用いて、従
来技術では抗体作製が困難であった自己免疫疾患の創薬標的分子に対する抗体の作製に成功しており
ます。
2018 年 10 月、当社と田辺三菱製薬は、自己免疫疾患に対する抗体医薬品の創製をめざし、共同研
究契約を締結し、共同研究を推進してまいりました。本共同研究において、田辺三菱製薬独自の抗体親
和性技術を用いることで上記抗体を改良いたしました。改良抗体を、各種動物モデルで評価することで、
開発候補抗体を取得いたしました。本結果をもとに、当社と田辺三菱製薬は、独占的ライセンス契約を
締結し、抗体医薬品としての開発段階に進めることを決定いたしました。
本契約の締結により、当社は、開発候補抗体の製造、開発及び販売を、全世界で独占的に実施する権
利を田辺三菱製薬に付与いたします。
本契約の締結に伴い、当社は、田辺三菱製薬から契約一時金として 3.2 億円の支払いを受けます。ま
た、開発段階に応じた開発マイルストンの支払いを受けます。さらに、上市後も全世界における販売額
に応じたロイヤルティと販売マイルストンの支払いを受けます。
2.本契約の締結理由
自己免疫疾患領域は、抗体医薬品の主たる市場であり、自己免疫疾患に対する抗体医薬の世界市場は
5兆円(2019 年度)にも及びます。田辺三菱製薬は、免疫炎症領域を重点疾患領域の一つとして位置
付けており、同領域における抗体医薬品売上の国内 No.1 企業として、長年にわたり自己免疫性の難病
と闘う患者様の治療に貢献しております。
今回得られた開発候補抗体は、新規作用機序に基づく新たな治療環境を提供する可能性を有すると
の認識を両社で共有し、田辺三菱製薬との契約締結にいたりました。
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経営者コメント
田辺三菱製薬株式会社 代表取締役社長 上野 裕明
「これまで両社で取り組んできた本抗体の研究成果に、強い自信を持っております。当社の重点疾
患領域である免疫炎症領域において、本抗体を重点プロジェクトのひとつとして位置付けてお
り、一刻でも早く本抗体を使った医薬品を開発し、患者様にお届けいたします。
」
株式会社ファーマフーズ 代表取締役社長 金 武祚
「田辺三菱製薬は免疫炎症領域のリーディングカンパニーであり、最善のパートナーと契約締結
いたしました。当社は、アラジンテクノロジーを活用し、抗体医薬分野への参入を本格化いたし
ます。今後も更に、当社の Drug Discovery Center(創薬研究所)において、新たな研究を推進
してまいります。
」
独占的ライセンス契約の概要
臨床試験
非臨床試験 認可 販売
I Ⅱ Ⅲ
開発候補抗体の製造、開発及び販売を、全世界で独占的に実施
田辺三菱製薬
独占的ライセンス 開発マイルストン 販売ロイヤルティ
(非開示) (非開示)
契約締結
販売マイルストン
契約一時金
(非開示)
3.2億円
ファーマフーズ
3.本契約の日程
本契約締結日 2021 年 1 月 26 日(火)
4.今後の見通し
本契約に基づき契約一時金 3.2 億円を 2021 年 7 月期に計上いたします。当社の 2021 年7月期以降
の連結業績に与える影響は他の要因も含め精査中であり、マイルストン収入等による連結業績の見通
しに大きく影響を与える場合は、速やかに開示いたします。
以上
※ ALAgene technology(アラジン テクノロジー)について
Ⓡ
当社が構築したニワトリ由来ヒト化抗体作製技術。従来技術では抗体作製が困難な創薬ターゲットに対して、臨床応用
可能な特性を有したニワトリ由来ヒト化抗体が作製可能です。当社は、公立大学法人横浜市立大学 佐藤衛 教授、山田
道之 客員教授、公立大学法人名古屋市立大学 金澤智 学内講師と共同で研究を行ってまいりました。
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