2914 JT 2020-04-30 15:00:00
2020年度第1四半期決算説明会資料 [pdf]
2020年度 第1四半期決算
JT Group CFO
⾒浪 直博
※本資料に含まれる数値は各事業の業績を分かりやすく説明するために使⽤しており、財務諸表の数値と異なる場合があります。
※⽤語の定義については、スライド10以降に記載しております。
将来に関する記述等についてのご注意
本資料には、当社⼜は当社グループの業績に関連して将来に関する記述を含んでおります。かかる将来に関する記述は、「考えています」「⾒込んでいます」「予期してい
ます」「予想しています」「予⾒しています」「計画」「戦略」「可能性」等の語句や、将来の事業活動、業績、事象⼜は条件を表す同様の語句を含むことがあります。将来
に関する記述は、現在⼊⼿できる情報に基づく経営者の判断、予測、期待、計画、認識、評価等を基礎として記載されているに過ぎません。これらの記述ないし事実⼜
は前提(仮定)については、その性質上、客観的に正確であるという保証も将来その通りに実現するという保証もなく、当社としてその実現を約束する趣旨のものでもあ
りません。また、かかる将来に関する記述は、さまざまなリスクや不確実性に晒されており、実際の業績は、将来に関する記述における⾒込みと⼤きく異なる場合があります。
その内、現時点で想定される主なものとして、以下のような事項を挙げることができます(なお、かかるリスクや要因はこれらの事項に限られるものではありません)。
(1) 喫煙に関する健康上の懸念の増⼤
(2) たばこに関する国内外の法令規則による規制等の導⼊・変更(増税、たばこ製品の販売、
国産葉たばこの買⼊れ義務、包装、ラベル、マーケティング及び使⽤に関する政府の規制等)、
喫煙に関する⺠間規制及び政府による調査の影響等
(3) 国内外の訴訟の動向
(4) 国内たばこ事業、海外たばこ事業以外へ多⾓化する当社の能⼒
(5) 国際的な事業拡⼤と、⽇本国外への投資を成功させる当社の能⼒
(6) 市場における他社との競争激化、お客様の嗜好・ニーズの変化及び需要の減少
(7) 買収やビジネスの多⾓化に伴う影響
(8) 国内外の経済状況
(9) 為替変動及び原材料費の変動
(10)⾃然災害及び不測の事態等
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新型コロナウイルス感染拡⼤の影響について
たばこ事業
• 製造、流通ともに、安全対策を強化した上でほぼ通常通りの稼働を継続
• ⽇本を含め各市場平均で約2か⽉分程度の製品在庫を保有
• 第1四半期時点において需要動向への⼤きな影響はないものの、今後の動向は要注視
• ⼀部の市場において、流通在庫の積み増しが発⽣
• 国内外ともに免税販売が減少。なお、当該ビジネスの規模は全社売上収益の3%未満*
*2019年度実績における構成⽐
医薬事業
• 研究開発全般・製造機能を含めたサプライチェーン全体で⼤きな問題はなし
• 販売・需要動向に⼤きな影響は現時点で発⽣していない
加⼯⾷品事業
• ⼯場は感染防⽌対策を強化した上での稼働を継続しており、製品供給に⼤きな問題は⽣じていない
• 国内の外出⾃粛要請に伴い
• 冷⾷常温事業の家庭⽤商品は需要増
• 冷⾷常温・調味料事業の外⾷向けの商品及びベーカリー事業は需要減
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新型コロナウイルス感染拡⼤の影響について
グループ全体としての⽅針・取り組み︓
• 従業員及びその家族に加え、取引先等を含めたグループ内外のステークホルダーの安全を最優先
• 事業継続計画(BCP)を着実に実⾏、状況の変化に応じて柔軟に対処
• BCPの⼀環として、不測の事態に備え、CPの発⾏等を通じた1,000億円以上の⼿元流動性増強を実施
事業への影響/財務影響︓
• 現時点、いずれの事業においても顕在化している重⼤なリスクはない
• 業績への影響
• 第1四半期においては限定的
• 但し、免税ビジネスにおける影響は避けられないことに加え、短期・⻑期的な需要動向への影響は不透明
• 影響が本格化する4⽉以降の動向を注視し、事業・財務への影響を精査していく
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2020年度 第1四半期決算 全社実績
為替⼀定調整後営業利益︓前年同期⽐+14.0%
• たばこ事業(国内+海外)トータル・医薬・加⼯⾷品で成⻑
2020年
(億円) 前年同期⽐ • 海外たばこ事業では、前年同期と⽐べ顕著なプライシング効果
1-3⽉
が現れ、強めの実績
財務報告ベース
調整後営業利益
売上収益 5,196 +2.8% • 不利な為替影響はあるものの、前年同期⽐5.8%の増益
調整後営業利益 1,469 +5.8%
営業利益・四半期利益
営業利益 1,290 ▲29.4% (-)2019年度に発⽣した医薬の⼀時⾦収⼊の剥落
(+)調整後営業利益の増加
四半期利益 864 ▲28.5% (-)⾦融損益の悪化
(+)税引前利益の減少に伴う法⼈所得税費⽤の減少
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国内たばこ事業︓数量・財務実績
数量実績 数量パフォーマンス
RMC RRP
2020年1-3⽉
• 前年同期と⽐べ定価改定影響の縮⼩もあり、総需要が底堅く推移
総需要 ▲2.2% 市場占有率 約24% • RMCにおける低価格帯競争により、シェア減少
• RRPカテゴリー内シェアは約10%
(たばこTotal) 前年同期 同⽔準
AOP増減要因
JT販売数量 172億本 9億本 (-)RMC数量減少影響
(-) RMC単価差の悪化
(前年同期⽐) ▲4.2% +3億本
• 2019年10⽉定価改定時の⼀部銘柄据え置き
SoS* 59.7% 約10%** (-) RRPやリトルシガーでの販促費強化
(前年同期⽐) ▲1.2ppt 前年同期 約8%**
• 新型コロナウイルス感染拡⼤のボトムライン影響は限定的
*Share of Segment, カテゴリー内シェアを指す
** 実需ベース
2020年 <参考> ⾜元の動き
財務実績(億円) 前年同期⽐ • 免税ビジネスでの販売減本格化
1-3⽉
• 外出⾃粛要請・緊急事態宣⾔以降、国内市場における
⾃社たばこ製品売上収益 1,258 ▲5.7% 需要の弱含み傾向
→ 4⽉以降の動向も勘案し、影響を精査
調整後営業利益 432 ▲15.3%
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海外たばこ事業︓数量・財務実績
数量増減要因
2020年
数量実績(億本) 前年同期⽐ (+)複数市場でGFBを筆頭にシェア好調
1-3⽉
(+)主要市場で在庫積み増しあり
総販売数量 1,041 ▲0.6% • 特に新型コロナウイルスも影響した欧州で顕著
(-)複数市場での総需要減少
GFB販売数量 675 +4.8% • 免税販売の減少はあるものの、海外たばこ事業全体に対する影響は限定的
AOP増減要因
2020年 (+)ロシア・フィリピン・UK等での⼒強いプライシング効果
財務実績 前年同期⽐
1-3⽉
• ロシア・トルコでの増税タイミング等により、前年同期と⽐べ当四半期は
特に顕著
⾃社たばこ製品売上収益 3,120 億円 +8.8%
(+)⾼単価市場である欧州で在庫積み増しもあり数量増、数量効果を牽引
(-)ネガティブな為替影響
為替⼀定ベース 2,969 USDMM +14.1%
<参考> ⾜元の動き
調整後営業利益 1,041 億円 +16.7%
• 免税ビジネスへの影響の本格化
• 特に新興国通貨についてネガティブな為替影響は継続
為替⼀定ベース 1,047 USDMM +29.4% → 4⽉以降の動向も勘案し、影響を精査
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医薬事業・加⼯⾷品事業︓財務実績
医薬事業
2020年 • 売上収益︓海外ロイヤリティ収⼊減少を主因に減収
(億円) 前年同期 • 調整後営業利益︓研究開発費の減少及び⿃居薬品での増収増益により増益
1-3⽉
• 「コレクチム®軟膏0.5%」の製造販売承認を1⽉取得。4⽉に薬価基準に収載
売上収益 207 ▲21 され、6⽉に販売開始予定
調整後営業利益 66 +21
加⼯⾷品事業
2020年 • 冷⾷常温・調味料事業における外⾷向けの商品及びベーカリー事業での販売減
(億円) 前年同期
1-3⽉ 少があるものの、冷⾷常温事業における家庭⽤商品の需要増に伴う販売の伸⻑
により増収増益
売上収益 367 +8
• 4⽉の緊急事態宣⾔発令以降、外⾷向けの商品のさらなる需要減を確認
調整後営業利益 4 +1
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Closing remarks
2020年第1四半期実績
• ネガティブな為替影響がある中でも堅調な実績
• 前年同期と⽐べ顕著なプライシング効果が現れ、成⻑率が⾮常に⾼い⽔
準となった海外たばこ事業が利益成⻑を牽引
株主 • 新型コロナウイルス感染拡⼤の影響︓当四半期の損益においては限定的
2020年通期⾒込︓
第1四半期での⾒直しは⾏わず、新型コロナウイルス感染拡⼤の影響が本格化
する4⽉以降の動向も勘案し、事業・財務へのインパクトを精査
お客様 • BCPの着実な実⾏により、事業継続への⼤きな懸念なし
• ⼀⽅、免税ビジネスでの影響は避けられないことに加え、お客様の消費⾏動の変
従業員 社会 化等、事業・財務への影響の精査には更なる分析が必要
• 為替
• 前提レートに対し、⾜元でRUB等がドル⾼/現地通貨安に推移
• 現在の⽔準が継続すれば為替のネガティブ影響は拡⼤
© Copyright JT 2020 • 現時点で還元⽅針及び2020年配当予想の変更なし 9
<⽤語の定義>
調整後営業利益(AOP)︓ 調整後営業利益 = 営業利益 + 買収に伴い⽣じた無形資産に係る償却費 + 調整項⽬(収益及び費⽤)*
*調整項⽬(収益及び費⽤) = のれんの減損損失 ± リストラクチャリング収益及び費⽤等
為替⼀定調整後営業利益︓ 海外たばこ事業における当期の調整後営業利益を前年同期の現地通貨対ドル、円対ドルの為替レートを⽤いて換算/算出することにより、
為替影響を除いた指標
四半期利益︓ 親会社の所有者に帰属する四半期利益
Reduced-Risk Products (RRP)︓ 喫煙に伴う健康リスクを低減させる可能性のある製品
GFB︓ Winston、Camel、MEVIUS、LDの4ブランド
(Global Flagship Brands)
総販売数量︓ ⽔たばこ/E-Vapor/製造受託を除き、Fine Cut/Cigar/Pipe/Snus/Kretek/加熱式たばこを含む
(海外たばこ事業)
⾃社たばこ製品売上収益︓ 物流事業、製造受託等を除き、⽔たばこ、RRPの売上込み
(海外たばこ事業)
為替⼀定ドルベース 当期の⾃社たばこ製品売上収益/調整後営業利益を前年同期の現地通貨対ドルの為替レートを⽤いて換算/算出することによ
⾃社たばこ製品売上収益/ り、為替影響を除いた指標
調整後営業利益︓
(海外たばこ事業)
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<⽤語の定義>
たばこ総需要︓ ⽇本市場全体におけるたばこ製品の本数ベースの市場規模(⾃社推計)
(国内たばこ事業) RRPやリトルシガーを含む
RMC︓ Ready made cigarettesの略
(国内たばこ事業)
RMC総需要︓ ⽇本市場全体における紙巻たばこの本数ベースの市場規模(⾃社推計)
(国内たばこ事業) リトルシガーを含み、RRPを含まない
RMC販売数量︓ 国内免税販売中国事業の販売分を除く、JT紙巻たばこの販売本数
(国内たばこ事業) リトルシガーを含み、RRP等を含まない
RRP販売数量︓ 国内免税販売分を除く、JTのRRPの販売本数(1パック当たり紙巻たばこ20本として換算)
(国内たばこ事業) デバイス/関連アクセサリー等は含まない
リトルシガー︓ たばこ葉を原料とする巻紙を使い、紙巻たばこと同様の形態に巻き上げた製品。
(国内たばこ事業) たばこ事業法上「葉巻たばこ」に分類される
⾃社たばこ製品売上収益︓ 輸⼊たばこ配送⼿数料収益等を除き、国内免税販売/中国事業/RRP関連の売上を含む
(国内たばこ事業)
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