2914 JT 2021-07-30 15:00:00
2021年度第2四半期 決算説明会資料 [pdf]
2021年度 第2四半期
決算説明会資料
JT Group CFO
見浪 直博
※本資料に含まれる数値は各事業の業績を分かりやすく説明するために使用しており、財務諸表の数値と異なる場合があります。
※用語の定義については、スライド16以降に記載しております。
将来に関する記述等についてのご注意
本資料には、当社又は当社グループの業績に関連して将来に関する記述を含んでおります。かかる将来に関する記述は、「考えています」「見込んでいます」「予期してい
ます」「予想しています」「予見しています」「計画」「戦略」「可能性」等の語句や、将来の事業活動、業績、事象又は条件を表す同様の語句を含むことがあります。将来
に関する記述は、現在入手できる情報に基づく経営者の判断、予測、期待、計画、認識、評価等を基礎として記載されているに過ぎません。これらの記述ないし事実又
は前提(仮定)については、その性質上、客観的に正確であるという保証も将来その通りに実現するという保証もなく、当社としてその実現を約束する趣旨のものでもあ
りません。また、かかる将来に関する記述は、さまざまなリスクや不確実性に晒されており、実際の業績は、将来に関する記述における見込みと大きく異なる場合があります。
その内、現時点で想定される主なものとして、以下のような事項を挙げることができます(なお、かかるリスクや要因はこれらの事項に限られるものではありません)。
(1) 喫煙に関する健康上の懸念の増大
(2) たばこに関する国内外の法令規則による規制等の導入・変更(増税、たばこ製品の販売、
国産葉たばこの買入れ義務、包装、ラベル、マーケティング及び使用に関する政府の規制等)、
喫煙に関する民間規制及び政府による調査の影響等
(3) 国内外の訴訟の動向
(4) 国内たばこ事業、海外たばこ事業以外へ多角化する当社の能力
(5) 国際的な事業拡大と、日本国外への投資を成功させる当社の能力
(6) 市場における他社との競争激化、お客様の嗜好・ニーズの変化及び需要の減少
(7) 買収やビジネスの多角化に伴う影響
(8) 国内外の経済状況
(9) 為替変動及び原材料費の変動
(10)自然災害及び不測の事態等
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2021年度
第2四半期実績
2021年度 第2四半期:全社実績
為替一定調整後営業利益:前年同期比 +26.9%
2021年
(億円) 前年同期比 • 海外たばこ事業が牽引し力強い実績
1-6月
• 渡航制限に伴う一部高単価市場の内需増加影響が想定よりも長期化
財務報告ベース
売上収益 11,445 +11.1% 売上収益
• 海外たばこ事業における数量成長・プライシング効果の貢献
調整後営業利益 3,582 +24.5%
営業利益 3,221 +27.8% 調整後営業利益(財務報告ベース)・営業利益
• 好調なトップラインにより増益
四半期利益 2,252 +30.5% • ネガティブな為替影響は限定的
四半期利益
• 金融損益の改善
注:20年Q3よりIAS第29号超インフレ会計の適⽤を開始したことに伴い、上記の表に記載の財務報告ベースの21年実績は超インフレ会計の影響を含みます。為替一定ベースの実績は、21年Q1から特定市場の
ハイパーインフレーションに伴う売上及び利益の増加分について一定の算定方法を用いて控除しています。
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国内たばこ事業:数量/財務実績
総需要
数量実績 • RMC :趨勢減・RRP伸長影響・定改影響により減少
1-6月 1-6月 1-6月 • RRP :昨年来継続しているコロナ禍に伴う消費者行動の変化の影響、各社による新製品の投入や
(億本) 販促活動を背景に伸長が継続
総需要 JT販売数量 シェア
736 330 44.9%
たばこTotal* JT販売数量・シェア
(▲3.3%) (▲8.2%) (▲2.4ppt)
• RMC :RMC総需要の減少に加え、RRP製品への移行、低価格帯での競争激化に伴うシェア減少
519 309 59.5% により、数量減
RMC
(▲8.9%) (▲9.5%) (▲0.4ppt) • RRP :着実なシェア伸長、販売数量は計画に対しインライン
217 21 9.8%
RRP*
(+13.4%) (+17.7%) (+0.4ppt) 自社たばこ製品売上収益・調整後営業利益
(+)RMC単価差影響
(市場占有率*) 29.5% ー ー
(+)RRP数量増
* 自社推計(出荷ベース) (+)販促費の下期集中
(-)RMC数量差
(ー)免税販売の減少
財務実績
2021年 調整後営業利益 増減要因(億円) 1,013
(億円) 前年同期比
1-6月
110
自社たばこ製品売上収益 2,564 +3.0% 818
256
調整後営業利益 1,013 +23.8% -172
© Copyright JT 2021 2020年 RMC数量差 RMC単価差 RRP/その他 2021年 5
1-6月 1-6月
Ploom Xについて
• 7月にHTS新デバイス Ploom Xを日本国内で発売
• 7/26 CLUB JTオンラインショップで販売開始
• 8/3 全国のPloom Shopで発売
• 8/17 全国のコンビニエンスストア、たばこ販売店で発売
• 新技術”HEATFLOW®”による吸いごたえの強化
• デバイスの表面にボタンのない、スタイリッシュな外観が特徴
• 加熱待ち時間の短縮、使用時間の延長、IoT機能搭載
• 新デバイスに最適なブレンドのたばこスティックを合わせて発売
• ロシアで年内に投入予定
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海外たばこ事業:数量/財務実績
数量実績 トップラインパフォーマンス
• 渡航制限影響による一部高単価市場の堅調な総需要影響
2021年
(億本) 前年同期比 • 主要市場を中心に好調なシェアモメンタムが継続
1-6月
• フィリピン、ロシア、UK等における単価上昇効果
総販売数量 2,289 +8.0%
調整後営業利益 増減要因(USD MM)
GFB販売数量 1,535 +12.6%
(+)力強いトップライン成長
(-)RRPやデジタライゼーション投資の増加
財務実績 (-)IRR、RUB等のネガティブな為替影響(影響幅は限定的)
2021年
前年同期比
1-6月
-79 2,560 2,505
自社たばこ製品売上収益 7,363 億円 +17.6% -55
346
為替一定ベース 6,623 USDMM +14.5% 311
1,980
調整後営業利益 2,702 億円 +26.1%
2020年 Volume Price/Mix Others 2021年 現地通貨 2021年
為替一定ベース 2,560 USDMM +29.2% 1-6月 1-6月 vs USD 1-6月
為替一定
注:20年Q3よりIAS第29号超インフレ会計の適⽤を開始したことに伴い、上記の表・グラフに記載の財務報告ベースの21年実績は超インフレ会計の影響を含みます。為替一定ベースの実績は、21年Q1から特定市場の
ハイパーインフレーションに伴う売上及び利益の増加分について一定の算定方法を用いて控除しています。また、ロードマップ上の為替影響には、従来の為替影響に加え、これらの影響も含みます。
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医薬事業・加工食品事業:財務実績
医薬事業
• 売上収益:海外ロイヤリティ減少を鳥居薬品増収が一部相殺
2021年 • 調整後営業利益:導入品開発中止による除却損の計上及び鳥居薬品の
(億円) 前年同期比
1-6月 減益により、減益
売上収益 371 ▲0.6%
調整後営業利益 36 ▲55.2%
加工食品事業
• 売上収益:家庭用製品の相対的減少
(前年同期は外出自粛に伴い、一時的に増加)
2021年 • コロナ禍影響
(億円) 前年同期比
1-6月 • 家庭用製品は引き続き好調に推移し、コロナ禍以前の水準を上回る
売上収益 704 ▲1.9% • 外食向け製品は前年比では若干回復基調にあるが、コロナ禍以前の
水準には至らず
調整後営業利益 15 +316.9%
• 調整後営業利益:販管費低減により、増益
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2021年度
修正見込
2021年度全社業績:修正見込
為替一定調整後営業利益:対当初見込+2.0%、前年度比+7.2%の
上方修正
2021年 対当初
(億円) 前年度比 • 海外たばこ事業の貢献
修正見込 見込増減
財務報告ベース 売上収益
• 国内たばこ・加工食品の減収を、海外たばこの増収及び為替前提の
売上収益 22,000 +1,200 +5.1% 見直しによるポジティブな影響が上回る
調整後営業利益 5,170 +420 +6.2% 調整後営業利益
• 海外たばこの貢献に加え、ネガティブな為替影響が改善する見込み
営業利益 4,020 +390 ▲14.3%
• この結果、当初減益の見通しであった調整後営業利益も増益を見込む
当期利益 2,720 +320 ▲12.3%
営業利益・当期利益
• 調整後営業利益の上方修正に伴い、当初見込みより改善
FCF 3,830 +680 ▲1,209億円
FCF
• AOP増益と設備投資減により上方修正
注:20年Q3よりIAS第29号超インフレ会計の適⽤を開始したことに伴い、上記の表に記載の財務報告 為替前提の見直し
ベースの見込は超インフレ会計の影響を含みます。為替一定ベースについては、特定市場のハイパーインフ • 現地通貨対ドル・ドル対円いずれも改善
レーションに伴う売上及び利益の増加分について一定の算定方法を用いて控除しています。
© Copyright JT 2021 • 為替前提の見直しに伴い為替のネガティブ影響縮小を見込む 10
国内たばこ事業:修正見込
数量前提の見直し 数量前提
たばこ総需要、RRP市場占有率:上期の底堅い実績を反映し上方修正
2021年 当初見込 2021年 修正見込 RMC総需要:想定以上のRRPカテゴリーの拡大を考慮し、下方修正
JT RMC販売数量:お客様のRRPへの移行や低価格帯での競争激化を背景に、
たばこTotal* 対前年で▲4%台前半 「▲3%台後半」 下方修正
JT RRP販売数量:修正なし
総需要 RMC総需要 対前年で▲8%台前半 「▲9%台前半」
RRP市場占有率* 通年で20%台後半 「通年で約30%」 自社たばこ製品売上収益
• RMC販売数量前提の見直し及び免税市場の回復遅延に伴い、100億円の下方修正
JT RMC販売数量 対前年で▲7%台後半 「▲11%弱」
JT
販売数量
JT RRP販売数量 40億本台後半 修正なし 調整後営業利益
• 当初見込みから変更なし
* 自社推計(出荷ベース)
Ploom Xへの集中的投資を実施しつつ、経費の効率的な執行
財務見込
2021年 対当初 Topics:定価改定・葉たばこ耕作の面積調整は一定の前提に基づき、
(億円) 前年度比 見込に織り込み済
修正見込 見込増減
定価改定
自社たばこ製品売上収益 5,100 ▲100 ▲1.1% • 10月のたばこ税増税に先立ち、本日RMC定価改定を申請
• RRP等一部銘柄は状況見極めのため、後日申請予定
調整後営業利益 1,760 - +4.7%
葉たばこ耕作の面積調整
© Copyright JT 2021 • 需給バランスの適正化を図るため、廃作募集を決定 11
海外たばこ事業:修正見込
数量前提の見直し 数量前提
• 主に上期の好調な実績を反映し通期数量前提を上方修正
2021年 2021年
当初見込 修正見込 • 一方、下期は渡航制限の緩和による総需要減少影響を想定し、
対前年で減少の見込
対前年で
総販売数量 「対前年で横ばい」
3%台半ばの減少
対前年で 「対前年で
GFB販売数量
1%程度の減少 3%程度の増加」 自社たばこ製品売上収益・調整後営業利益
財務見込 • 為替一定ベース(USD):
数量前提の引き上げを反映し、上方修正
2021年 対当初 • 財務報告ベース(JPY):
前年度比
修正見込 見込増減
複数の現地通貨において当初見込レートよりも強めに推移すること、
自社たばこ製品売上収益 13,600 億円 +1,300 +8.7% 大幅な円安/ドル高傾向であることを織り込み上方修正
為替一定ベース 12,100 USDMM +250 +3.2%
Topics
調整後営業利益 3,770 億円 +450 +10.6% • Ploom X:ロシアで年内に投入予定
• Transformationの進捗:コスト削減効果が着実に発現
為替一定ベース 3,550 USDMM +100 +11.6%
注:20年Q3よりIAS第29号超インフレ会計の適⽤を開始したことに伴い、上記の表・グラフに記載の財務報告ベースの見込は超インフレ会計の影響を含みます。為替一定ベースについては、特定市場のハイパーインフレー
ションに伴う売上及び利益の増加分について一定の算定方法を用いて控除しています。
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医薬事業・加工食品事業:修正見込
医薬事業
• 売上収益:当初見込を上回る海外ロイヤリティ収入の
2021年 対当初
(億円) 前年度比 増加を織り込み上方修正
修正見込 見込増減
売上収益 770 +5 ▲2.5% • 調整後営業利益:海外ロイヤリティ収入の増加あるも、
導入品開発中止による除却損を計上し、当初見込と
調整後営業利益 70 - ▲59.2% 同水準
加工食品事業
• 売上収益:緊急事態宣言等の影響を受け、冷食・常
2021年 対当初 温の家庭用製品は伸長を見込むものの、外食用製品・
(億円) 前年度比
修正見込 見込増減 ベーカリー事業の販売回復が当初想定よりも緩やかに
なることを見込み、下方修正
売上収益 1,500 ▲10 +0.4%
調整後営業利益 30 - - • 調整後営業利益:冷食・常温の販売構成の改善に
加え、効率的な経費執行に取り組み、当初見込の達
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成を目指す 13
終わりに
Closing remarks
• 上期の力強い実績を反映し、通期見込を上方修正
• Ploom Xを通じた日本国内のHTSカテゴリにおけるシェア獲得に注力、
さらにグローバル展開へ
株主
• たばこ事業一本化及び日本マーケットの競争力強化の進捗状況
• 来年以降の組織設計は完了
お客様
• 1株当たり年間配当金予想は当初の130円から変更なし
社会 • 中間配当は65円
従業員
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<用語の定義>
調整後営業利益(AOP): 調整後営業利益 = 営業利益 + 買収に伴い生じた無形資産に係る償却費 + 調整項目(収益及び費用)*
*調整項目(収益及び費用) = のれんの減損損失 ± リストラクチャリング収益及び費用等
為替一定調整後営業利益: 海外たばこ事業における当期の調整後営業利益を前年同期の現地通貨対ドル、円対ドルの為替レートを用いて換算/算出することにより、
為替影響を除いた指標
当期利益/四半期利益: 親会社の所有者に帰属する当期利益/四半期利益
Reduced-Risk Products (RRP): 喫煙に伴う健康リスクを低減させる可能性のある製品
GFB: Winston、Camel、MEVIUS、LDの4ブランド
(Global Flagship Brands)
総販売数量: 水たばこ/E-Vapor/製造受託を除き、Fine Cut/Cigar/Pipe/Snus/Kretek/加熱式たばこを含む
(海外たばこ事業)
自社たばこ製品売上収益: 物流事業、製造受託等を除き、水たばこ、RRPの売上込み
(海外たばこ事業)
為替一定ドルベース 当期の自社たばこ製品売上収益/調整後営業利益を前年同期の現地通貨対ドルの為替レートを用いて換算/算出することによ
自社たばこ製品売上収益/ り、為替影響を除いた指標
調整後営業利益:
(海外たばこ事業)
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<用語の定義>
たばこ総需要: ⽇本市場全体におけるたばこ製品の本数ベースの市場規模(自社推計)
(国内たばこ事業) RRPやリトルシガーを含む
RMC: Ready made cigarettesの略
(国内たばこ事業)
RMC総需要: ⽇本市場全体における紙巻たばこの本数ベースの市場規模(自社推計)
(国内たばこ事業) リトルシガーを含み、RRP等を含まない
RMC販売数量: 国内免税販売中国事業の販売分を除く、JT紙巻たばこの販売本数
(国内たばこ事業) リトルシガーを含み、RRP等を含まない
RRP総需要: 日本市場全体におけるRRPの本数ベース(1パック当たり紙巻きたばこ20本として換算)の市場規模(自社推計)
(国内たばこ事業) デバイス/関連アクセサリー等は含まない
RRP販売数量: 国内免税販売分を除く、JTのRRPの販売本数(1パック当たり紙巻たばこ20本として換算)
(国内たばこ事業) デバイス/関連アクセサリー等は含まない
リトルシガー: たばこ葉を原料とする巻紙を使い、紙巻たばこと同様の形態に巻き上げた製品。
(国内たばこ事業) たばこ事業法上「葉巻たばこ」に分類される
自社たばこ製品売上収益: 輸入たばこ配送手数料収益等を除き、国内免税販売/中国事業/RRP関連の売上を含む
(国内たばこ事業)
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