2897 日清食HD 2020-11-10 11:30:00
2021年3月期 第2四半期決算報告 [pdf]

   2021年3月期
第2四半期決算報告
(2020年11月10日)




    (2897)
                                                                    1
エグゼクティブサマリー
                       中期経営計画の達成と更なる成長への経営基盤強化を目指す
           国 内:
            • DX化を進め、不確実性の高い経営環境下でも盤石な商品供給体制で事業拡大を図る
            • ブランド戦略を強化し、売上拡大と利益創出を目指す
            • 即席めん以外の事業成長を図り、将来の利益の礎とする
2021年3月期   海 外:
 経営方針       • V字回復した米国では、戦略的優先度をもって付加価値商品の拡販を追求
            • 中国、ブラジルでは安定的な成長を継続
            • インド、ベトナム、インドネシアの早期黒字化を目指し、ブランドと収益力強化に取り組む
           グループ全体 :
            • 全社一丸となって中期経営計画の達成に向かって走り続ける
            • 新型コロナウイルス感染症対策も含め安全安心に最大限の注意を払いながら有事の際にも食の安定供給を維持し
              ていく
           連 結 : 増収・増益(売上収益、営業利益、親会社の所有者に帰属する四半期利益ともに第2四半期として過去最高を更新)
           • 新型コロナウイルス感染症の影響は第1四半期をピークに7-9月期は落ち着くも、ベース需要が伸び増収。広告宣伝
              費・販管費抑制等により増益
           国 内 : 増収・増益
           • 即席めん事業:昨年6月に実施した価格改定が浸透し、新型コロナウイルス感染症対策による巣篭り需要増、拡販費
第2四半期         抑制により増収・増益。5月中旬より巣篭り期からWITH・AFTER期に入る
  の        • 低温事業/菓子・飲料事業においても新型コロナウイルス感染症対策による巣篭り需要増により増収・増益
 振り返り      海 外 : 増収・増益
           • 米州地域:米国事業、ブラジル事業、メキシコ事業の好調が続き、増収・増益(ブラジル事業は為替の影響を受け円
              貨では減収・増益だが、現地通貨ベースでは大幅な増収・増益)
           • 中国地域:香港・大陸ともに増収・増益
           • アジア地域:増収・増益。売上収益はシンガポール、タイ、インドが貢献。営業利益はインド、シンガポール、タイが貢
              献。持分法による投資利益増も増益に貢献
           連結全体では業績は好調
第2四半期      国内事業、海外事業ともに全セグメントで増収・増益(国内その他除く)
 総括        今後の消費者の嗜好や消費行動など環境の大きな変化に柔軟に対応し、全社一丸となって中期経営計画2020の目標達
           成に向けて邁進する
                                                         2
第2四半期 実績サマリー




                                               (単位:億円)

                        2021年3月期             2020年3月期

                第2四半期     前期差異      前期比      第2四半期

 売上収益             2,411     +197    +8.9%       2,213
 営業利益              318      +121    +61.5%        197
 親会社の所有者に帰属する
 四半期利益             219       +85    +63.1%        134

 営業利益率            13.2%    +4.3pt                8.9%
 親会社の所有者に帰属する
 四半期利益率            9.1%    +3.0pt                6.1%
                                                                                 3
セグメント別 売上収益実績


                                                                       (単位:億円)

                                             2021年3月期               2020年3月期
                                第2四半期          前期差異       前期比       第2四半期
 即席めん事業                              1,151          +55     +5.1%        1,095

   日清食品                               970           +45     +4.9%         924

   明星食品                               181           +10     +6.0%         170

 低温事業                                 308           +29    +10.4%         279

 菓子・飲料事業                              232           +27    +13.4%         204

 国内その他                                  16          △4    △19.4%            20

 国内 計                                1,708         +108     +6.8%        1,600

 米州地域                                 355           +39    +12.5%         315

 中国地域                                 242           +33    +15.8%         209

 アジア地域                                  62           +6    +11.3%           56

 EMEA地域                                 42          +10    +32.2%           31

 海外 計                                 702           +89    +14.5%         613

 連結売上収益                              2,411         +197     +8.9%        2,213


        ※中国地域の実績は、日清食品HDの連結方針に基づくもので、香港日清の開示とは異なる可能性があります。
                                                                                                       4
 セグメント別 売上収益貢献度

                                                増減                          主な要因
(単位:億円)
                                                      カップめん(+1%):「カップヌードル」「どん兵衛」「ラ王」が堅調
前期売上収益     2,213                       日清食品     +45   袋めん(+14%):「チキンラーメン」「出前一丁」「日清ご褒美ラ王」が堅調
                                                      その他(+9%)「カレーメシ」をはじめライスカテゴリーが好調
                                                      カップめん(△0%):「夜店の焼そば」が堅調。「旨だし屋」も好調を維持
  日清食品                 +45             明星食品     +10 袋めん(+35%):「チャルメラ」、「中華三昧」の好調。「評判屋」も堅調に推移

                                                      チルド(+6%):新型コロナウイルス影響の需要拡大により、主力ブランド「行列のでき
  明星食品                 +10             低温事業     +29
                                                      る店のラーメン」「つけ麺の達人」「ラーメン屋さん」等が堅調に推移し増収
                                                      冷凍(+13%):新型コロナウイルス感染拡大による巣篭り需要を受け増収、一方で業務
                                                      用は縮小
  低温事業                  +29                           シスコ(+19%):シリアル・菓子ともに増収    ヨーク(+12%):「ピルクル」は65mlを中心
                                       菓子・飲料
                                                +27 に増収、「十勝のむヨーグルト」はホームサイズが増収 ぼんち(+4%):「ピーナツあ
                                        事業            げ」「海鮮揚煎」等が好調に推移するも、さがえ屋は店舗を中心に苦戦
菓子・飲料事業                    +27
                                       国内その他    △4 主にホールディングスの売上減
 国内その他               △4                               *為替影響額△54… 主にブラジルレアル安による影響
                                                      米国(+34%):新型コロナウイルス感染症による普及価格帯商品の需要増とプレミア
                                                      ム商品の好調により増収
                                       米州地域     +39   メキシコ(+22%):主力商品の「CUP NOODLES」、「U.F.O.」とも大手チェーン向けが販売
  米州地域                        +39                     好調で増収
                                                      ブラジル(+27%):主に新型コロナウイルス感染症による需要増で販売拡大し増収
  中国地域                           +33                  *為替影響額△4
                                                      香港(+6%):家庭内喫食の増加により即席めん事業は堅調。袋めんの輸出も売上拡
                                 +6    中国地域     +33   大を牽引
 アジア地域                                                大陸(+27%):「カップヌードル」、「出前一丁」の販売ボリューム増により増収。上海東
                                                      峰(卸ビジネス)営業開始分含む
  EMEA地域                         +10                  *為替影響額△3   売上額が多い順
                                       アジア地域    +6    タイ:増収、インド:増収、シンガポール:増収、インドネシア:減収、ベトナム:増収

当期売上収益             2,411               EMEA地域
                                                      *為替影響額△0
                                                +10 欧州地域:「CUP NOODLES」「Demae Ramen」ブランドが好調に推移し、増収

                                        合計      +197 *為替影響額△62
      プラス要素            マイナス要素
           ※日清食品、明星食品の()内の前期比は、各カテゴリーのメーカー出荷額ベースの前期比でIFRS売上収益の前期比ではありません。
           ※海外のコメント、前期比はすべて現地通貨ベースの売上収益に基づいて記載しております。
                                                                                  5
セグメント別 営業利益実績


                                                                      (単位:億円)

                                            2021年3月期               2020年3月期
                               第2四半期          前期差異       前期比       第2四半期
即席めん事業                               189           +58    +44.7%         130
  日清食品                               165           +48    +41.0%         117
  明星食品                                 23          +10    +77.3%           13
低温事業                                   24          +14   +140.7%           10
菓子・飲料事業                                23          +12   +108.4%           11
国内その他                                   9           +4    +90.4%              4
国内 計                                 246           +89    +56.9%         156
米州地域                                   34           +9    +41.6%           24
中国地域                                   30           +7    +34.7%           22
アジア地域                                  25           +7    +42.5%           17
EMEA地域                                 12           +8   +212.7%              3
海外 計                                 102           +33    +49.5%           68
その他連結調整                              △1             +0         -         △1
グループ関連費用                            △29            △2          -         △26
連結営業利益                               318          +121    +61.5%         197


       ※中国地域の実績は、日清食品HDの連結方針に基づくもので、香港日清の開示とは異なる可能性があります。
                                                                                             6
 セグメント別 営業利益貢献度
(単位:億円)
                                               増減                     主な要因
 前期 営業利益      197                                     +価格改定等による売上増、販売費や広告宣伝費の未使用、一般管理費減
                                      日清食品     +48    -関西工場などの減価償却費、物流費等の増加
   日清食品                 +48
                                                      販売数量増加による増収と広告費・促進費等の投入時期見直等による費用の
                                      明星食品     +10    減少
   明星食品                 +10
                                                      チルド:販売数増により増益
                                      低温事業     +14    冷凍:増収効果と生産性の向上等により増益
   低温事業                 +14
                                                      シスコ:売上増により、シリアルも菓子も増益
 菓子・飲料事業                    +12       菓子・飲料           ヨーク:売上増及び固定費の減少により増益
                                               +12    ぼんち:ぼんち製品の売上増により増益
                                       事業
                                                      持分法による投資損益:増益
  国内その他                     +4
                                      国内その他    +4
   米州地域                      +9                       *為替影響額△8 … 主にブラジルレアル安による影響
                                                      米国:普及価格帯商品の販売数量増とプレミアム商品の好調により増益
                                      米州地域     +9     メキシコ:ペソ安による原材料費高を販売数量増と値上げ効果で吸収し増益
   中国地域                       +7                      ブラジル:相場高とレアル安による原材料費高を5月の値上げと販売増で吸収し
                                                      増益
   アジア地域                      +7                      *為替影響額△0
                                      中国地域     +7     香港:売上増と売上増に伴うコスト低減により大幅増益
                                                      大陸:主力商品が堅調で増益
   EMEA地域                     +8
                                                      *為替影響額△0 … 利益額が多い順(持分法適用会社除く)
                                      アジア地域    +7     タイ:増益、シンガポール:増益、インドネシア:黒字化、ベトナム:赤字縮小
その他連結調整                          +0                   インド:赤字縮小 持分法による投資損益:増益

グループ関連費用         317   △2             EMEA地域   +8
                                                      *為替影響額△0
                                                      欧州:増益  持分法による投資損益:増益

 当期 営業利益         318                  調整額      △2
                                       合計      +121   *為替影響額△9
   プラス要素            マイナス要素
            ※海外のコメントはすべて現地通貨ベースで記載しております。
                                                                              7
営業利益の主な差異要因(非経常損益の影響)
                                                                    (単位:億円)
             2021年3月期   2020年3月期   営業利益     非経常損益
                                                           非経常の主な内容
              第2四半期      第2四半期      差異       差異
 日清食品             165        117      +48      △1    (20)固定資産減損△1

 明星食品              23         13      +10       +0
                                                     (19)関係会社の清算による影響+4
 低温事業              24         10      +14      △1    (20)関係会社の清算による影響+3
 菓子・飲料事業           23         11      +12      △0
 国内その他              9          4       +4       +2   (19)固定資産減損△3

 国内 計             246        156      +89      △0
 米州地域              34         24       +9      △0
 中国地域              30         22       +7      △0
 アジア地域             25         17       +7       +0
 EMEA地域            12          3       +8      △0
 海外 計             102         68      +33      △1
 その他連結調整          △1         △1        +0       +0
 グループ関連費用        △29        △26       △2         -
 連結営業利益           318        197     +121      △1

        ※「非経常損益の主な内容」に記載の数値について: +益、△損
                                                                                                              8
 営業利益 増減分析 / 連結 (国内・海外)
                                                          (単位:億円)
    前期比較                                                                    【国 内】
                           減益要因                 増益要因                        ◼ 売上収益変動
                   (国内)                                   +49                   + 価格改定の影響、販売増、販売費率の良化 等
    A:売上収益変動
                   (海外)                                                     ◼ 原価率変動
    (販売費率変動含む)                                 +25
限                                                                               + 原材料費の減少、ブランドミックスの影響 等
界                   (国内)                      +18                           ◼ 物流費比率変動
利   B:原価率変動
益                   (海外)                +6                                      - 物流費増 等
増                                                                           ◼ 減価償却費増減
減                   (国内)      △4
    C:物流費比率変動                                                                   - 関西工場稼働 等
                    (海外)      △2                                            ◼ 広告宣伝費増減
                    (国内)      △1                                                + 広告宣伝費の期ズレ 等
    D:減価償却費増減                                                               ◼ 一般管理費増減
                    (海外)      △1
                                                                                + コスト見直しによる費用減、グループ各社管理費減 等
固                   (国内)
定                                       +7                                  ◼ その他損益増減
    E:広告宣伝費増減
費                   (海外)            +0                                          - 前期、関係会社の清算による影響(4) 等
増
減                                                                                当期、固定資産減損(1)
    F:一般管理費増減       (国内)                      +18
                                                                                + 前期、固定資産減損(3)
                    (海外)      △2
                                                                                 当期、関係会社の清算による影響(3) 等

    G:持分法損益増減
                   (国内)             +0                                      【海 外】
そ                  (海外)                  +8                                 ◼ 売上収益変動
の                                                                               + 全地域における販売増 等
他                  (国内)       △0
    H:その他損益増減                                                               ◼ 原価率変動
                   (海外)       △1                                                + 中国地域やEMEA地域における商品ミックスの影響、
                                                                      +89        原材料費減 等
                   (国内)
     営業利益増減                                         +33
                                                                            ◼   物流費比率変動
                   (海外)
                                                          - 米州地域における物流費増 等
                         △20       +0    +20        +40   +60   +80
                                                    +100◼ 一般管理費増減
※価格改定の影響をより実態に即して表現するために、2020年3月期第2四半期より計算方法を変更しています。     - 中国地域の管理費等増 等
※限界利益分析は、売上収益に販売費控除額を足し戻した額を元に算定しています。                                      ※ 連結全体では、別途「調整額」の差異が発生しますが、
  【増減要因の算出法】 ①限界利益(A,B,C)=(当期の売上収益 × 前期の売上収益比率)-当期費用
                                                                              第2四半期の差異は軽微です。
             ②固定費(D,E,F)=前期費用-当期費用
             ③その他(G,H) = 前期実績 - 当期実績
中期経営計画2020の進捗と
 サステナビリティについて

代表取締役 取締役社長・CEO
    安藤 宏基
                                                                           10
中期計画    中期経営計画の進捗 ①


                         中期経営計画KPI(IFRS)


                           2020年3月期       2021年3月期         2021年3月期
                              実績          第2四半期実績             計画

         売上収益                4,688   億円    2,411   億円         4,860   億円


 本業で     営業利益                 412    億円      318   億円          435    億円
 稼ぐ力


         海外営業利益比率             26.6   %      29.4   %           28.3   %


         親会社の所有者に
         帰属する当期利益
                              293    億円      219   億円          305    億円

 資本市場
  価値     ROE                    9    %         -   %             9    %



         調整後EPS※              278    円         -   円           281    円



        ※(営業利益±その他収益・費用 – 税金費用 – 非支配持分に帰属する当期利益)÷期中平均発行済株式数(自己株式控除後)
                                                                                                         11
中期計画          中期経営計画の進捗 ②



                    国内事業                                                  海外事業

                                2021年3月期                                             2021年3月期
               2020年3月期                       2021年3月期                   2020年3月期                2021年3月期
(単位:億円)                          第2四半期                     (単位:億円)                    第2四半期
                  実績                             計画                         実績                      計画
                                   実績                                                   実績

      売上収益           2,378           1,151         2,425          売上収益        659         355         680
即席
      営業利益                297         189            302   米州     営業利益         40          34          43
めん
      %              12.5%           16.4%         12.5%          %           6.2%        9.6%        6.3%

      売上収益                992         540          1,040          売上収益        430         242         470
低温/
菓子・   営業利益                 36          47             41   中国     営業利益         48          30          49
飲料
      %                 3.6%          8.9%          3.9%          %          11.3%       12.7%       10.4%

                                                                  売上収益        112          62         135

為替レート:                                                     アジア    営業利益         23          25          34
             2020年3月期        2021年3月期        2021年3月期
                レート         第2四半期レート          計画レート               %          21.3%       40.1%       25.2%
      USD        108.74            106.92        107.00
                                                                  売上収益         74          42          75
      BRL         26.52             19.87         26.00
                                                           EMEA   営業利益         10          12          14
      HKD         13.91             13.80         14.00
                                                                  %          14.4%       29.5%       18.7%
      EUR        120.82            121.30        121.00


            ※中国地域の事業計画は日清食品ホールディングスが独自に設定した目標です。
                                                                                    12
中期計画            5つの柱の戦略に関する振り返り
                        2021年3月期    2021年3月期 2021年3月期
       戦略テーマ               目標       第2四半期実績     見通し              コメント

1
                        2016年3月期比                           ✓ 米国事業の価格改定、プレミアム商品への
     カップヌードル
                                                              シフトの影響もあり、進捗は遅れ気味
     Global Branding      1.5倍          -        約   1.3倍   ✓ BRICsのブラジル、中国、インドの進捗は堅
                          (食数)                                調に推移している
2
    重点地域集中             海外内営業利益構成比
                                                            ✓ 海外事業が全般的に好調な中、特にBRICs
        (BRICs)           70%          57%        約   63%     以外の地域が順調に推移している


3                       日清食品+明星食品
                                                            ✓ COVID-19による需要の増加
    国内収益基盤                                                  ✓ コアブランドのさらなる価値向上
     盤石化                  295億円      189億円       302億円      ✓ SKUを削減し、コアブランドに集中し、さらなる
                         営業利益目標                               強化を目指す

                                                            ✓ シリアル事業のマーケットでの存在価値の
4                                                             拡大
     第2の収益の             オーガニック成長
                                       M&A案件を予算外化           ✓ 特に冷凍事業はマーケットの成長、個食
     柱の構築※              に加え積極的に
                                     引き続き良案件の検討を進める
    (菓子・シリアル・低温)
                                                              ニーズの高まりを受け売上拡大
                         M&Aを活用
                                                            ✓ より収益性の高いビジネスへの変化が必要

5                       経営人材プール数
      グローバル                                                 ✓ 人材プールはほぼ充足
      経営人材
                           2倍         1.9倍           2倍     ✓ 人材プールの質向上に向け、計画的なロー
                          (200人)     (約190人)      (200人)      テーションや教育機会を強化中

                                               ※菓子・シリアル事業で売上高1000億円規模、低温・飲料事業での更なる利益成長
                                                                                      13
中期計画         時価総額の推移

 本中期経営計画期間中の時価総額の推移
    億円
    11,000                                                                 10,313
             時価総額(自己株式控除後)
    10,000                                                       9,375
     9,000
                                                       7,916
     8,000                                 7,685

     7,000    6,515              6,422
     6,000
                       5,715

     5,000

     4,000

     3,000

     2,000

     1,000
             2015/3末   2016/3末   2017/3末   2018/3末    2019/3末    2020/3末   2020/9末


2020年6月30日に最高株価が9,600円となり、通過目標として掲げていた時価総額1兆円※1を達成
2020年8月5日には終値株価が10,350円となり、10 Billion-Dollar Company※2へ仲間入り

                                                     ※1 時価総額=株価×期末発行済株式数 (自己株式控除後)
                                                             ※2 時価総額100億ドル企業 ($1=¥107計算)
                                                                                14
中期計画        新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響
                  働き方の変化                         業績インパクト (2021年3月期 第2四半期)
 在宅勤務比率
                         After
        Before                   95%             日清食品グループ全体で:
                 4%
                                                    約 119 億円 の売上収益影響
                             ※日清食品 在宅勤務実施率
                              (工場勤務者を除く、8月末現在)



 COVID-19に対し効果があったDXの取り組み                        ◼ 内訳(主要セグメント):          億円


 COVID-19により在宅勤務を推奨する中、今                                          売上収益
 まで取り組んできたシステム化が効果を発揮
下記一例:
                                                     即席めん                 34
                      ハード面
   • タブレットPCに一本化(2018/10~)
                                                   低温/菓子・飲料               17
                                                      米州                  65
                      ソフト面
   • クラウドサービス導入(2013/4~)                              中国                   5
   • ERP導入(2015/4~)
   • ペーパーレス/スタンプレス化(2018/9~)
                                                      アジア                  1
   • RPA導入(2018/11~)                                  EMEA                 3
   • AIチャットボット導入(2019/3~)

   • システム導入以外にもレガシーシステムの
                                                      合計※                119
     撤廃などの取り組みも大きく貢献                                               ※合計には国内その他なども含む
                                                                                        15
中期計画       持続的成長に向けた・企業価値向上に向けた取り組み

◼ EARTH FOOD CHALLENGE 2030                              ◼ 外部評価一覧
                                                    環境省主催アワードにて「令和2年度
                                                    気候変動アクション環境大臣表彰」を
                                                    受賞(日清食品HD)

                                                    「第3回 エコプロアワード」において「農林
                                                    水産大臣賞」を受賞(日清食品HD)
日清食品グループ独自の環境に関する中長期戦略
重要度の高い環境課題にチャレンジし、将来の既存事業減退リ                        「デジタルトランスフォーメーション(DX)
スクを回避、事業ライフサイクルを長期的に持続させる取り組み                       銘柄2020」に選定(日清食品HD)

   「SBT※1イニシアチブ」認定を取得                               「第6回 ジャパン・レジリエンス・アワー
                                                    ド」企業・産業部門において「最優秀賞」
 日清食品グループの温室効                                       を受賞(日清食品HD)
 果ガス排出削減目標は、
 科学的な根拠を基に世界の
                                                    「Dow Jones Sustainability Indices
 平均気温上昇を十分に下回
                                                    (DJSI)」の「Asia/Pacific Index」の構成
 る水準※2に抑える目標として、
                                                    銘柄に選定(日清食品HD)
 「SBTイニシアチブ」より2020
                         ※1 Science Based Targets
 年4月9日に認定を取得             ※2 産業革命前に比べ 2℃             健康経営優良法人2020(ホワイト500)
                                                    の認定(日清食品HD、日清食品、日清
                                                    チルド、日清冷凍)
   TCFD※に沿ったシナリオ分析
 事業活動に気候変動が及ぼす影響を2017年公表の
 TCFD提言を踏まえ、シナリオ分析を実施。                              「なでしこ銘柄」(準なでしこ)に選定
 事業への影響度が高い気候変動関連リスクを重点的に                           (日清食品HD)
 分析、主要な原材料の調達に関わるリスクが中長期的な
 成長を阻む可能性は少ないと判断                                    「プラチナくるみん」に認定
               ※ 金融安定理事会(FSB)により設置された               (日清食品)
                 気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)
APPENDIX
                                  2020年3月期決算報告時点   17
2020年度 国内事業 セグメント別方針と活動(1)

 日清食品       コアブランド盤石化による利益創出と新たな価値追求による食文化の創造

➢ 「カップヌードル」4年連続、「日清のどん兵衛」6年連続 最高売上高更新を目指す
➢ 3つの戦略ターゲット「若年」、「女性」、「価格コンシャス」へのターゲットマーケティング
 • 新カテゴリーの育成(prime袋めん、ライス)
➢ ブランドコミュニケーションによる企業価値向上        コアブランドの更なる強化

 • コアブランドの更なる強化と収益性向上
➢ DXによる生産性向上と人材育成
 • 人事、教育制度改革
 • 物流構造改革
            ターゲットマーケティング


                               価格コンシャスへの戦略商品
                                                  2020年3月期決算報告時点   18
2020年度 国内事業 セグメント別方針と活動(2)

 明星食品      独自技術による新ブランド構築、基幹ブランドの強化、健康貢献
➢ 独自のノンフライ麺技術を駆使した新たな基幹ブランドの育成
➢ 主力商品育成よる基幹ブランドの強化
 • 「一平ちゃん 夜店の焼そば」「ぶぶか 油そば」を中核とした汁なし商品の強化
 • 「中華三昧」の顧客層拡大による活性化
 • 「チャルメラ」の「しょうゆ」「バリカタ麺」を中心とした戦略強化と地方色を生かした商品の展開




➢ 健康貢献商品の拡充
 • 塩・糖・脂に着目した商品化、新提案“しおケアカップ”導入

                       スープを150ml残した時の塩分量がわかるので、
               塩分      「おいしさそのままで、かしこく塩分コントロール」ができる!
             約40%カット
                                              2020年3月期決算報告時点     19
2020年度 国内事業 セグメント別方針と活動(3)

低温事業・菓子・飲料事業
➢ 日清食品チルド 事業の持続的成長と共に新市場の創出を目指す    ➢ 日清食品冷凍   利益重視のビジネスモデル構築を加速
• コア領域で利益率の高いラーメンジャンルの強化           • ブランド強化により単品力の強化
• 簡便・個食・完結・環境・健康(5K)商品戦略の推進        • 高速ラインの有効活用による供給強化、コスト低減
• 生産合理化による収益性向上
                                                        生パスタNo.1売上




➢ 日清シスコ 「菓子事業」と「シリアル事業」の価値を進化させる   ➢ 日清ヨーク コアブランドの連続的成長
 • 『おいしさ+健康』の新たな価値提案を継続             • ピルクル知覚品質の向上とバリエーション展開
 • ナッツを軸にした新しい商品展開                  • 十勝のむヨーグルト発売50周年による大幅リニューアル
 • ロングセラー菓子ブランドの更なる強化と育成            • ワンステップキャップ付き容器採用し機能性表示食品での
                                    リニューアル




➢ ぼんち 関東地区の販路拡大と既存ブランドの再活性化
 • 得意とする「揚げ米菓」を中心に展開
 • 国内市場の1/3を占める関東地区での販路拡大
 • 「ぼんち揚」60周年を機に近畿地区の再活性化
                                                                 2020年3月期決算報告時点      20
2020年度 海外事業 セグメント別方針と活動(1)
  米州地域                                           ➢ メキシコ
                                                 • 「CUP NOODLES」、「U.F.O.」で新フレーバー展開
➢ 米国 収益構造の改善とプレミアム商品の販売加速
                                                 • 若者をターゲットとしたブランド認知度の強化
• 収益構造の改善
• プレミアム商品群の販売構成比上昇                               • 店頭露出の強化と共に配荷率のアップを図る

• コスト削減の徹底、生産性向上への取組
• プレミアム商品群の販売加速
• 「CUP NOODLES STIR FRY」「CHOW MEIN」「Hot&Spicy」
• 「TOP RAMEN BOWL」「NISSIN RAOH」
                                                 ➢ ブラジル 即席めん市場の更なる活性と総需要拡大
                                                 • コミュニケーションを通じた「Nissin Lámen」の活性化
                                                 • 「CUP NOODLES」の更なる拡大と定着
                                                 • 南米市場の開拓




  中国地域
➢ 香港 各事業の売上拡大と収益基盤の強化
• 既存ブランドの売上拡大と収益基盤強化                             ➢ 中国大陸 各事業の売上拡大と収益基盤の強化
                                                  • 「カップヌードル」と「出前一丁」の販売増と収益基盤の強化
• 非即席めん事業の収益基盤の安定化
                                                  • 非即席めん事業の収益基盤構築
                                                           2020年3月期決算報告時点   21
2020年度 海外事業 セグメント別方針と活動(2)
   アジア地域
➢ インド                                          ➢ タイ 更なる成長への投資拡大
• 国内即席麺事業での機軸商品「CUP NOODLES」「Top Ramen」の販売拡大   • 「CUP NOODLES」のシェア拡大
                                               • 販売好調な「激」の成長を見据えたライン投資と商品アイ
                                                テムの拡充




➢ シンガポール リーダーカンパニーとしての存在感確立と収益性の改善
 • カップめん:「CUP NOODLES」「U.F.O.」「明星」             ➢ インドネシア
  袋めん:「出前一丁」「明星」などを強化                          • 「CUP NOODLES」のシェア拡大
                                               • 機軸商品である「激辛」のリニューアル・新製品投入




➢ ベトナム
                                                          2020年3月期決算報告時点   22
2020年度 海外事業 セグメント別方針と活動(3)

 EMEA地域

➢ 欧州 成長市場(アジアンヌードル)でのプレゼンスを更に向上
 • 新コンセプト「Asian Blast」でマーケティングを展開・強化
 • 高付加価値商品(特に「CUP NOODLES」、「Soba」)を訴求
 • 英国・ドイツ・フランスを最重要市場とし、その他地域においてもカバレッジを拡大




持分法適用会社

➢ 湖池屋
                                       ➢ ニッシン・ユニバーサルロビナ・コーポレーション
 • 高付加価値訴求ブランドの活性化
                                        • フィリピンでの即席めん事業
 • 新商品開発による新市場開発
                                        • 現地パートナーとの合弁で即席めん事業拡大を図る


                                       ➢ マルベンフード・ホールディングス
                                        • ロシア、ウクライナ、カザフスタンの事業会社を
                                        傘下に有する持ち株会社
                                        • ロシアの即席麺市場で最大手。その他CIS各
                                        国でも事業を拡大

                                       ➢ タイプレジデントフーズ
                                        • タイ最大手の即席めん会社
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◼   中国地域の実績は、日清食品HDの連結方針に基づくもので、香港日清の開示とは異なる可能性がありま
    す。また、中国地域の事業計画は日清食品HDが独自に設定した目標です。