2871 ニチレイ 2019-11-05 15:00:00
2020年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年11月5日
上場会社名 株式会社ニチレイ 上場取引所 東
コード番号 2871 URL https://www.nichirei.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名)大櫛 顕也
問合せ先責任者 (役職名) 経理部長 (氏名)大渕 正 TEL 03-3248-2165
四半期報告書提出予定日 2019年11月8日 配当支払開始予定日 2019年12月5日
四半期決算補足説明資料作成の有無:有
四半期決算説明会開催の有無 :有 (機関投資家・アナリスト向け)
(百万円未満切捨て)
1.2020年3月期第2四半期の連結業績(2019年4月1日~2019年9月30日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期第2四半期 291,847 1.0 14,988 8.7 15,390 9.6 9,502 0.9
2019年3月期第2四半期 289,017 2.2 13,792 △15.1 14,040 △14.6 9,421 △7.4
(注)包括利益 2020年3月期第2四半期 8,250百万円 (△21.5%) 2019年3月期第2四半期 10,504百万円 (△24.5%)
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2020年3月期第2四半期 71.30 -
2019年3月期第2四半期 70.70 -
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期第2四半期 389,770 187,103 46.3 1,353.37
2019年3月期 377,257 183,805 46.9 1,326.81
(参考)自己資本 2020年3月期第2四半期 180,307百万円 2019年3月期 176,820百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2019年3月期 - 16.00 - 16.00 32.00
2020年3月期 - 21.00
2020年3月期(予想) - 21.00 42.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無:無
3.2020年3月期の連結業績予想(2019年4月1日~2020年3月31日)
(%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 588,000 1.4 30,500 3.4 30,500 2.1 20,000 0.3 150.07
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無:有
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
新規 -社 (社名)、除外 -社 (社名)
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有
(注)詳細は、添付資料14ページ「2.四半期連結財務諸表及び主な注記(4)四半期連結財務諸表に関する注
記事項(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)」をご参照ください。
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 :無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(4)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期2Q 139,965,587株 2019年3月期 139,925,532株
② 期末自己株式数 2020年3月期2Q 6,737,567株 2019年3月期 6,658,466株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2020年3月期2Q 133,272,405株 2019年3月期2Q 133,269,984株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績の見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的である
と判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の
業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提条件その他の関連する事項や注意事項
等については、添付資料8ページ「1.当四半期決算に関する定性的情報(3)連結業績予想などの将来予測情報に
関する説明 注意事項」をご参照ください。
㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 5
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ……………………………………………………………… 7
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………… 9
(1)四半期連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………… 9
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………………… 11
四半期連結損益計算書
第2四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 11
四半期連結包括利益計算書
第2四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 12
(3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………… 13
(4)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………… 14
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 14
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………………………… 14
(当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動) ……………………………………………………… 14
(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用) ……………………………………………………… 14
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………… 14
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㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
① 業績の概況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、輸出を中心に弱さが見られるものの、企業業績や雇用所得
環境が改善するなど、緩やかな回復基調が続きました。一方、海外における米中貿易摩擦や英国のEU離脱交渉の
動向に加え、消費増税後の国内消費の落ち込みへの懸念から景気の先行きは不透明な状況が続きました。
食品業界では、ライフスタイルの変化により「食の外部化」が進展し、中食市場が拡大する一方、人件費や物
流費の高騰、原材料価格の上昇などコストアップ要因が顕在化してきました。また、食品物流業界においては、
労働力不足が深刻化するなか、省人化のための技術開発や機器導入へ向けた取組みが加速しました。
このような状況のなか、当社グループは、中期経営計画「WeWill 2021」(2019年度~2021年度)の初年度とし
て、主力事業を中心に将来の利益成長及び基盤強化への投資を推進し、「豊かな食生活と健康を支える新たな価
値の創造」の実現に向けた施策に取り組みました。
この結果、グループ全体の売上高は、主力の加工食品事業や低温物流事業が堅調に推移し、2,918億47百万円
(前期比1.0%の増収)となりました。利益面では、その他の事業のうちバイオサイエンス事業が苦戦しました
が、調理冷凍食品の販売が好調に推移した加工食品事業がけん引し、営業利益は149億88百万円(前期比8.7%の
増益)となり、経常利益は153億90百万円(前期比9.6%の増益)となりました。
特別利益は61百万円となる一方、特別損失は、固定資産除却損など総額は8億91百万円となりました。
以上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は95億2百万円(前期比0.9%の増益)となりました。
《連結経営成績》
(単位:百万円)
当第2四半期
前期比 増減率(%)
累計期間
売上高 291,847 2,829 1.0
営業利益 14,988 1,196 8.7
経常利益 15,390 1,350 9.6
親会社株主に帰属
9,502 81 0.9
する四半期純利益
② セグメント別の概況
(単位:百万円)
売上高 営業利益
当第2四半期 当第2四半期
(セグメント) 前期比 増減率(%) 前期比 増減率(%)
累計期間 累計期間
加工食品 118,528 4,126 3.6 8,466 2,010 31.1
水産 32,960 △2,191 △6.2 49 △77 △61.2
畜産 43,295 △1,436 △3.2 455 △249 △35.4
低温物流 102,690 2,745 2.7 5,650 144 2.6
不動産 2,540 165 7.0 1,102 24 2.3
その他 2,467 △132 △5.1 △412 △645 -
調整額 △10,636 △446 - △322 △10 -
合 計 291,847 2,829 1.0 14,988 1,196 8.7
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㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
(イ)加工食品事業
チキン加工品や米飯類などの主力カテゴリーを中心とした商品開発や販売活動に注力するとともに、継続的な
生産性改善に取り組みました。この結果、家庭用・業務用ともに販売が拡大したことに加え、海外子会社の業績
も改善し、増収・増益となりました。
(単位:百万円)
当第2四半期
前期比 増減率(%)
累計期間
売上高 計 118,528 4,126 3.6
家庭用調理品 31,090 1,528 5.2
業務用調理品 50,173 1,091 2.2
農産加工品 10,268 36 0.4
海外 17,718 1,712 10.7
その他 9,277 △243 △2.6
営業利益 8,466 2,010 31.1
(注)海外は2019年1月から2019年6月までの累計期間
家庭用調理品
テレビCMなどの販売促進活動や製法の改善などの商品リニューアル効果もあり、「本格炒め炒飯」や「特
から」といった主力商品が引き続き好調に推移しました。また、多様な食シーンに向け、今春発売した「手羽
から」「なすひき肉はさみ揚げ」なども寄与しました。
業務用調理品
需要が堅調に推移する外食・中食向けに、調理現場の労働力不足に対応し簡便調理で提供できる商品など、
業態別ニーズに合わせた商品開発に注力し、主力のチキン加工品や和惣菜などの調理野菜の販売が伸長しまし
た。
農産加工品
加工方法や品種選定などによる差別化商品の開発を進めたことにより、枝豆類やブロッコリー類の取扱いが
伸長しました。
海外
米国子会社のInnovAsian Cuisine Enterprises社において、積極的な販売促進活動を行った家庭用商品に加
え、中食向け業務用商品の拡販が寄与しました。
(ロ)水産事業
中食・外食向けの最適な加工度での商品提供や、海外販売の拡大に取り組んだものの、「えび」を中心に採算
性重視の販売に注力したことや、「たこ」の国内市況が悪化したことなどにより、減収・減益となりました。
(ハ)畜産事業
外食向けや、「健康価値食肉("亜麻仁の恵み"シリーズ)」の販売が伸長したものの、輸入豚肉の慎重な買付
や、国産鶏肉相場が軟調に推移した影響により、減収・減益となりました。
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㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
(ニ)低温物流事業
物流ネットワーク事業の売上げが順調に推移したことで、海外事業の為替換算影響を吸収し増収となりまし
た。営業利益はコスト上昇要因が重なるなか、保管事業において在庫が高水準で推移したことや、業務効率化
に努めたことで増益となりました。
(単位:百万円)
売上高 営業利益
当第2四半期 増減率 当第2四半期 増減率
前期比 前期比
累計期間 (%) 累計期間 (%)
国内小計 82,252 2,580 3.2 5,354 103 2.0
物流ネットワーク 49,795 3,269 7.0 2,055 53 2.7
地域保管 32,456 △689 △2.1 3,298 50 1.6
海外 18,660 △288 △1.5 552 15 2.8
その他・共通 1,778 453 34.2 △257 25 -
合 計 102,690 2,745 2.7 5,650 144 2.6
(注)1 海外は2019年1月から2019年6月までの累計期間
2 物流ネットワーク事業に地域保管事業の業務を一部統合
国内
TC(通過型センター)事業が堅調に推移したことに加え、大都市圏を中心に冷凍食品などの保管需要を着
実に取り込んだことなどにより増収となりました。利益面では運送事業における車両運用効率化などに努め増
益となりました。
海外
欧州地域は果汁貨物の荷動きが停滞する一方、乳製品などの集荷拡大や小売店向け配送業務などの運送需要
を着実に取り込み現地通貨ベースでは増収・増益となりました。海外事業全体では為替換算影響もあり減収・
増益となりました。
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(2)財政状態に関する説明
《資産・負債及び純資産の状況》
(単位:百万円)
当第2四半期
前連結会計年度末 比較増減
連結会計期間末
〔資産の部〕
流動資産 160,554 173,414 12,860
固定資産 216,703 216,355 △347
資産合計 377,257 389,770 12,513
〔負債・純資産の部〕
流動負債 99,561 120,099 20,538
固定負債 93,890 82,567 △11,323
負債合計 193,451 202,667 9,215
うち、有利子負債 95,951 106,073 10,121
(リース債務を除く) (78,923) (89,684) (10,760)
純資産合計 183,805 187,103 3,297
(うち自己資本) (176,820) (180,307) (3,487)
D/Eレシオ(倍) 0.5 0.6 0.0
(リース債務を除く) (0.4) (0.5) (0.0)
(注)D/Eレシオの算出方法:有利子負債÷純資産
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末より125億円増加し、3,897億円となりました。
このうち流動資産は、販売が堅調に推移したことによる売上債権の増加やたな卸資産の増加に加え、還付が見込
まれる源泉所得税等の未収計上により流動資産のその他が増加したことで128億円増加し、1,734億円となりまし
た。また、固定資産は、主力事業の収益基盤拡大に向けた設備投資などにより有形固定資産が13億円増加する一
方、投資有価証券の時価評価額の減少などにより投資その他の資産が13億円減少し、2,163億円となりました。
負債合計は、前連結会計年度末より92億円増加し、2,026億円となりました。このうち流動負債は、短期借入
金やコマーシャル・ペーパーの増加などにより205億円増加し、1,200億円となりました。また、固定負債は、リ
ース債務や1年内償還予定の社債を流動負債へ振替えたことなどにより113億円減少し、825億円となりました。
なお、有利子負債は、未払費用や配当金、法人税等の支払いなどに対する短期資金の調達により101億円増加
し、1,060億円となりました。
純資産合計は、前連結会計年度末より32億円増加し、1,871億円となりました。このうち自己資本は、連結子
会社の株式を追加取得したことなどにより資本剰余金が18億円減少する一方、親会社株主に帰属する四半期純利
益95億円の計上などで利益剰余金が73億円増加し、1,803億円となりました。
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㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
《キャッシュ・フローの状況》
(単位:百万円)
前第2四半期 当第2四半期
比較増減
連結累計期間 連結累計期間
営業活動によるキャッシュ・フロー 9,262 12,041 2,779
投資活動によるキャッシュ・フロー △6,671 △12,445 △5,773
財務活動によるキャッシュ・フロー △1,822 4,132 5,954
フリーキャッシュ・フロー 2,590 △404 △2,994
営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で27億円増加し、120億円の収入となりました。経常利益
は153億円、減価償却費は89億円を計上する一方、売上げ増加などによる営業資金(売上債権・たな卸資産・仕
入債務)の支出11億円や法人税等の支払い115億円があったことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で57億円減少し、124億円の支出となりました。このうち
有形固定資産の取得による支出は110億円でした。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で59億円増加し、41億円の収入となりました。短期借入金
及びコマーシャル・ペーパーが120億円増加する一方、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支
出26億円や配当金の支払い21億円があったことなどによるものです。
以上の結果、当第2四半期末における現金及び現金同等物の残高は240億円となりました。
《設備の状況》
(単位:百万円)
前第2四半期 当第2四半期
比較増減
連結累計期間 連結累計期間
設備投資等 10,178 10,587 409
(うちリース資産除く) (9,062) (9,322) (259)
減価償却費 8,516 8,998 481
(うちリース資産除く) (6,729) (7,167) (437)
当第2四半期連結累計期間に実施した重要な設備投資の内容は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
会社名 セグメントの 設備投資 当期計上額 完成後の
完了年月 所在地 設備の内容
事業所名 名称 総額 (既計上額) 増加能力
(株)ニチレイ・
2019年 沖縄県 125 冷蔵能力
ロジスティクス九州 低温物流 物流センターの運営 1,343
5月 那覇市 (1,343) 12,485t
那覇新港物流センター
(株)ニチレイ・
2020年 愛知県 1,900 冷蔵能力
ロジスティクス東海 〃 物流センターの新設 ※10,161
4月(予定) 名古屋市 (3,517) 30,635t
名古屋みなと物流センター
(注)1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2 「設備投資総額」の※は、計画数値であります。
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㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
① 当社グループ全体の予想
当第2四半期までの実績を踏まえ、2019年5月14日付の「2019年3月期 決算短信」で公表しました2020年3
月期の連結業績予想を下記のとおり修正しております。
(単位:百万円)
通期
対前期比較
予想 前回予想比
増減額 増減率(%)
加工食品 235,000 8,411 3.7 -
水産 68,000 △3,245 △4.6 △7,000
畜産 91,200 123 0.1 △2,800
売
低温物流 204,600 3,550 1.8 200
上
不動産 4,700 △94 △2.0 -
高
その他 6,000 209 3.6 △500
調整額 △21,500 △1,097 - 100
合 計 588,000 7,858 1.4 △10,000
加工食品 16,200 1,603 11.0 300
水産 400 217 119.3 -
営 畜産 1,100 △352 △24.2 △300
業 低温物流 11,800 401 3.5 200
利 不動産 2,000 △96 △4.6 100
益 その他 △300 △638 - △600
調整額 △700 △146 - 300
合 計 30,500 988 3.4 -
経常利益 30,500 635 2.1 -
親会社株主に帰属
20,000 56 0.3 -
する当期純利益
(注)年間の為替レートは、1米ドル110円、1ユーロ130円、1バーツ3.4円を想定しております。
② セグメント別の予想
(イ) 加工食品事業
家庭用調理品において引き続き主力のチキン加工品や米飯類などの販売に注力することや、業務用調理品で
は中食ルート向けにチキン加工品などの主力商品の拡販に努めることなどにより、増収を見込んでおります。
営業利益は、原材料等のコスト上昇が見込まれるものの、増収効果や海外子会社の業績改善などにより増益を
見込んでおります。
(ロ) 水産・畜産事業
水産事業は、需要が高まる第3四半期での主力商材の販売徹底や加工品の取扱い拡大により、利益確保に努
めます。
畜産事業は、中食・外食向け中心に加工品の拡販に努めるものの、国産鶏肉と輸入豚肉の相場変動の影響を
カバーすることができず減益となる見込みです。
(ハ) 低温物流事業
TC(通過型センター)事業の伸長や保管貨物の集荷拡大などにより増収を見込んでおります。営業利益
は、電力料、荷役作業及び輸配送のコストの上昇を、増収効果や業務効率化の推進などにより吸収すること
で、増益を見込んでおります。
(ニ) その他事業
バイオサイエンス事業において、新センターの稼働や上期に一時的な米国企業買収関連費用が発生したこと
などにより、減益を見込んでおります。
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㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
③ 設備投資等に関する予想
(単位:百万円)
2020年3月期
対前期比 期初予想比
(予想)
設備投資等 29,718 5,586 △6,129
減価償却費 19,292 1,811 △550
注意事項
この第2四半期決算短信に記載されているニチレイの現在の計画、見通し、戦略などのうち、歴史的事実でないも
のは、将来の業績に関する見通しであります。将来の業績に関する見通しは、将来の営業活動や業績に関する説明に
おける「確信」、「期待」、「計画」、「戦略」、「見込み」、「予測」、「予想」その他これらの類義語を用いた
ものに限定されるものではありません。これらの情報は、現在において入手可能な情報から得られたニチレイの経営
者の判断に基づいております。実際の業績は、様々な重要な要素により、これらの業績見通しとは大きく異なる結果
となる場合があります。このため、これらの業績見通しのみに全面的に依拠して投資判断されることは、お控えいた
だきますようお願いします。また、新たな情報、将来の事象、その他の結果にかかわらず、常にニチレイが将来の見
通しを見直すとは限りません。実際の業績に影響を与えることが予想されるリスクや不確実な要素には、以下のよう
なものが含まれます。
1.ニチレイグループの事業活動を取り巻く経済情勢及び業界環境
2.米ドル・ユーロを中心とした為替レートの変動
3.商品開発から原料調達、生産、販売まで一貫した品質保証体制確立の実現性
4.新商品・新サービス開発の実現性
5.成長戦略とローコスト構造の実現性
6.ニチレイグループと他社とのアライアンス効果の実現性
7.偶発事象の結果 など
ただし、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるものではありません。また、リスクや不確実な要素には、
将来の出来事から発生する重要かつ予測不可能な影響も含まれます。
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㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第2四半期連結会計期間
(2019年3月31日) (2019年9月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 20,829 24,278
受取手形及び売掛金 87,219 87,457
商品及び製品 37,535 39,342
仕掛品 935 1,100
原材料及び貯蔵品 7,263 7,638
その他 6,889 13,717
貸倒引当金 △118 △119
流動資産合計 160,554 173,414
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 73,814 72,543
機械装置及び運搬具(純額) 26,869 25,768
土地 35,664 35,626
リース資産(純額) 15,854 15,268
建設仮勘定 657 5,122
その他(純額) 2,595 2,498
有形固定資産合計 155,456 156,828
無形固定資産
のれん 3,254 3,060
その他 6,315 6,170
無形固定資産合計 9,569 9,231
投資その他の資産
投資有価証券 40,543 39,347
退職給付に係る資産 56 56
繰延税金資産 1,612 1,605
その他 9,750 9,572
貸倒引当金 △287 △286
投資その他の資産合計 51,676 50,296
固定資産合計 216,703 216,355
資産合計 377,257 389,770
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㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第2四半期連結会計期間
(2019年3月31日) (2019年9月30日)
負債の部
流動負債
買掛金 25,547 27,280
電子記録債務 2,194 2,203
短期借入金 7,336 14,316
コマーシャル・ペーパー 2,000 7,000
1年内償還予定の社債 - 10,000
1年内返済予定の長期借入金 5,202 4,706
リース債務 3,578 3,619
未払費用 30,919 30,012
未払法人税等 4,368 4,448
役員賞与引当金 215 107
その他 18,198 16,403
流動負債合計 99,561 120,099
固定負債
社債 40,000 30,000
長期借入金 24,385 23,661
リース債務 13,449 12,769
繰延税金負債 5,138 4,684
役員退職慰労引当金 154 160
退職給付に係る負債 1,893 2,049
資産除去債務 3,884 3,897
長期預り保証金 3,063 3,069
その他 1,922 2,274
固定負債合計 93,890 82,567
負債合計 193,451 202,667
純資産の部
株主資本
資本金 30,307 30,359
資本剰余金 7,617 5,750
利益剰余金 142,274 149,644
自己株式 △17,443 △17,636
株主資本合計 162,756 168,118
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 13,997 13,100
繰延ヘッジ損益 661 339
為替換算調整勘定 △594 △1,251
その他の包括利益累計額合計 14,063 12,188
非支配株主持分 6,985 6,796
純資産合計 183,805 187,103
負債純資産合計 377,257 389,770
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㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
(四半期連結損益計算書)
(第2四半期連結累計期間)
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年9月30日) 至 2019年9月30日)
売上高 289,017 291,847
売上原価 243,282 242,890
売上総利益 45,735 48,957
販売費及び一般管理費
運送費及び保管費 8,413 9,038
販売促進費 643 480
広告宣伝費 2,043 2,512
役員報酬及び従業員給料・賞与・手当 8,793 9,088
退職給付費用 448 472
法定福利及び厚生費 1,725 1,719
旅費交通費及び通信費 1,170 1,194
賃借料 998 1,004
業務委託費 1,904 1,969
研究開発費 1,142 1,255
その他 4,660 5,233
販売費及び一般管理費合計 31,943 33,968
営業利益 13,792 14,988
営業外収益
受取利息 62 71
受取配当金 452 449
持分法による投資利益 245 203
その他 225 262
営業外収益合計 985 987
営業外費用
支払利息 440 404
その他 296 180
営業外費用合計 737 585
経常利益 14,040 15,390
特別利益
固定資産売却益 184 61
投資有価証券売却益 205 -
特別利益合計 389 61
特別損失
固定資産売却損 5 15
固定資産除却損 276 797
減損損失 46 41
災害による損失 187 -
その他 16 37
特別損失合計 531 891
税金等調整前四半期純利益 13,898 14,561
法人税等 4,382 4,544
四半期純利益 9,515 10,016
非支配株主に帰属する四半期純利益 93 513
親会社株主に帰属する四半期純利益 9,421 9,502
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㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
(四半期連結包括利益計算書)
(第2四半期連結累計期間)
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年9月30日) 至 2019年9月30日)
四半期純利益 9,515 10,016
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 898 △902
繰延ヘッジ損益 1,898 △316
為替換算調整勘定 △1,762 △560
持分法適用会社に対する持分相当額 △45 14
その他の包括利益合計 988 △1,765
四半期包括利益 10,504 8,250
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 10,709 7,628
非支配株主に係る四半期包括利益 △205 622
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㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
(3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年9月30日) 至 2019年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前四半期純利益 13,898 14,561
減価償却費 8,516 8,998
減損損失 46 41
貸倒引当金の増減額(△は減少) △7 6
受取利息及び受取配当金 △514 △521
支払利息 440 404
持分法による投資損益(△は益) △245 △203
固定資産売却損益(△は益) △179 △46
固定資産除却損 276 797
投資有価証券売却損益(△は益) △205 -
売上債権の増減額(△は増加) △8,459 △515
たな卸資産の増減額(△は増加) △1,135 △2,337
仕入債務の増減額(△は減少) 894 1,742
その他 419 448
小計 13,746 23,375
利息及び配当金の受取額 605 665
利息の支払額 △437 △411
法人税等の支払額 △4,653 △11,587
営業活動によるキャッシュ・フロー 9,262 12,041
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △10,913 △11,042
有形固定資産の売却による収入 647 117
無形固定資産の取得による支出 △1,278 △702
投資有価証券の取得による支出 △404 △17
投資有価証券の売却による収入 564 -
その他 4,712 △800
投資活動によるキャッシュ・フロー △6,671 △12,445
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 1,249 7,043
コマーシャル・ペーパーの純増減額(△は減少) - 5,000
長期借入れによる収入 1,253 -
長期借入金の返済による支出 △516 △1,200
社債の発行による収入 9,948 -
社債の償還による支出 △10,000 -
リース債務の返済による支出 △1,832 △1,885
自己株式の取得による支出 △3 △3
配当金の支払額 △1,995 △2,128
非支配株主への配当金の支払額 △18 △13
非支配株主からの払込みによる収入 91 -
連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得に
- △2,680
よる支出
その他 - 0
財務活動によるキャッシュ・フロー △1,822 4,132
現金及び現金同等物に係る換算差額 △688 △353
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 79 3,374
現金及び現金同等物の期首残高 17,076 20,668
現金及び現金同等物の四半期末残高 17,155 24,042
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㈱ニチレイ(2871)2020年3月期 第2四半期決算短信
(4)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
当社の連結子会社である株式会社ニチレイフーズは、2019年9月30日付で、同じく連結子会社であるInnovAsian
Cuisine Enterprises Inc.の株式を追加取得いたしました。これにより、資本剰余金が1,918百万円減少しており
ます。
(当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動)
該当事項はありません。
(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)
(税金費用の計算)
税金費用については、当第2四半期連結会計期間を含む連結会計年度の税引前当期純利益に対する税効果会計
適用後の実効税率を合理的に見積り、税引前四半期純利益に当該見積実効税率を乗じて計算しております。
(セグメント情報等)
Ⅰ 前第2四半期連結累計期間(自 2018年4月1日 至 2018年9月30日)
1 報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 四半期連結
その他 調整額 損益計算書
合計
加工食品 水産 畜産 低温物流 不動産 計 (注1) (注2) 計上額
(注3)
売上高
外部顧客への売上高 114,220 35,113 43,690 92,062 1,695 286,782 2,235 289,017 - 289,017
セグメント間の内部
181 38 1,041 7,882 679 9,824 364 10,189 △10,189 -
売上高又は振替高
計 114,402 35,152 44,731 99,945 2,375 296,607 2,599 299,206 △10,189 289,017
セグメント利益 6,455 126 705 5,505 1,077 13,871 232 14,103 △311 13,792
(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、バイオサイエンス事業の
ほか、人事給与関連業務サービス、緑化管理・清掃関連サービスの事業を含んでおります。
2 セグメント利益の調整額は、セグメント間取引消去等△1,713百万円及び各報告セグメントに配分し
ていない持株会社(連結財務諸表提出会社)に係る損益1,401百万円であります。
3 セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
2 報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
重要性が乏しいため、記載を省略しております。
Ⅱ 当第2四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年9月30日)
1 報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 四半期連結
その他 調整額 損益計算書
合計
加工食品 水産 畜産 低温物流 不動産 計 (注1) (注2) 計上額
(注3)
売上高
外部顧客への売上高 118,329 32,905 42,240 94,632 1,655 289,764 2,082 291,847 - 291,847
セグメント間の内部
198 54 1,055 8,058 884 10,251 384 10,636 △10,636 -
売上高又は振替高
計 118,528 32,960 43,295 102,690 2,540 300,016 2,467 302,483 △10,636 291,847
セグメント利益
8,466 49 455 5,650 1,102 15,723 △412 15,311 △322 14,988
又は損失(△)
(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、バイオサイエンス事業の
ほか、人事給与関連業務サービス、緑化管理・清掃関連サービスの事業を含んでおります。
2 セグメント利益又は損失(△)の調整額は、セグメント間取引消去等△35,943百万円及び各報告セグ
メントに配分していない持株会社(連結財務諸表提出会社)に係る損益35,620百万円であります。
3 セグメント利益又は損失(△)は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
2 報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
重要性が乏しいため、記載を省略しております。
以上
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