2811 カゴメ 2019-10-25 15:00:00
2019年度 第2四半期決算説明会資料(2019年8月6日開示)の訂正 [pdf]

2019年度 第2四半期
    決算説明会
 2019年10月25日 訂正内容
 <18ページ>
 事業利益 18年度実績(百万円)
 国内加工食品:115→112
 その他/調整額:5→8
 に訂正

            2019年8月7日(水)
           カゴメ株式会社(2811)
        http://www.kagome.co.jp/company/ir


                                             1
本日のご説明内容
 1. 2019年度第2四半期決算内容
  <売上収益>
   国内農事業のトマト供給量の減少などにより減収
  <事業利益>
   国内加工食品事業における効率的な広告宣伝費の投下などで増益

 2. 2019年度下期の施策
  ・新商品の投入やプロモーションなどによって野菜飲料市場を活性化
  ・戦略7メニューによる中食へ向けた野菜の惣菜の提案を強化
  ・不採算商品の終売などで国内農事業の収益化を推進
  ・海外子会社の個社別の収益構造改革とアジアB to C事業の拡大

 3. 2019年度通期連結業績予想
  ・連結業績予想は据え置き

 4. 株主還元について
 ・「総還元性向40%」と「年間配当金額35円以上」を新たな方針とする
                                      2
2019年度第2四半期 連結業績

                                                                            単位:億円
                             累計                              1Q             2Q
                ※1
         18年度             19年度            対前年            19年度 対前年       19年度 対前年
                  売上比率            売上比率           増減率
売上収益        903     -       885     -      ▲18     ▲2%     398    ▲18     487    ▲0
事業利益         52    5.7%      54    6.1%     +3     +5%      16     ▲3      38    +5
営業利益         66    7.3%      72    8.1%     +6     +9%      16     ▲9      55   +15
当期利益※2       44    4.9%      55    6.2%    +10    +23%      11     ▲6      43   +16
※1当期よりIFRSを適用のため前期実績はIFRSに読み替えて表示、以下同様
※2親会社の所有者に帰属する四半期利益、以下同様




 トピックス
  ・売上収益は国内農事業のトマト供給量の減少などにより減収
  ・2Q以降は野菜飲料が回復基調にあり、2Q単独では国内農事業の売上減少を
   補って前年並みの売上を確保
  ・事業利益は原価低減や広告宣伝費の効率的な投下等により増益
  ・物流子会社をF-LINEに統合した際の一時利益等で営業利益以降は大幅に増益


                                                                                 3
2019年度第2四半期 事業別業績
                                                       単位:億円
                     売上収益                        事業利益
           18年度   19年度                18年度    19年度
  セグメント
                         対前年 増減率                    対前年 増減率
   飲料       354      353    ▲2  ▲1%      22      26   +4 +17%
   食品他      279      276    ▲2  ▲1%      18      21   +3 +16%
 国内加工食品     633      629    ▲4  ▲1%      40      47   +7 +16%
 国内農事業       62       52   ▲10 ▲17%       1       0   ▲1 ▲99%
 国際事業       231      231    +1  +0%       7       6   ▲2 ▲21%
 その他/調整額    ▲23     ▲27     ▲4   -        3       2   ▲2   -
 合計         903      885   ▲18  ▲2%      52      54   +3  +5%


国内加工食品事業
 ・トマトジュース、通販の売上が好調も、業務用受託製品の売上減少などにより減収
 ・広告宣伝費の効率的な投下や原価低減などにより増益
国内農事業
 ・日照不足や生産量の削減などで市場へのトマトの供給量が減り、減収減益
国際事業
 ・米国カゴメインク社、UG社(種子ビジネス)が好調で増収
 ・米国カゴメインク社における人件費の上昇や為替の悪影響により減益
                                                                4
2019年度第2四半期 国内加工食品事業
飲料 売上収益353億円(前年比99%)、事業利益26億円(同117%)

当社野菜飲料売上収益(億円)        野菜飲料市場の環境 (カゴメ調査による)
     18年度 19年度 対前年
1Q     152  146  ▲6
                      ・市場規模は1,637億円(18年6月~19年5月、前年比95%)
2Q     176  181  +5   ・豆乳やプロテイン飲料など多くの健康飲料カテゴリーと競合
上期合計   328  327  ▲1   ・カゴメは2Q以降に新商品投入などで売上回復、シェアを拡大


               New
                      野菜生活100(売上前年比99%)
         3月26日発売
        野菜生活100
                      ・1Qはその他の健康飲料の影響を受け前年比96%の売上
          アップルサラダ     ・2Qは新商品投入などで売上は前年比101%に回復
                      ・野菜生活100スムージーは前年並みの売上を維持



                      トマトジュース(売上前年比110%)
                      ・機能性表示による明確な飲用理由によって
                       習慣飲用化が進む
                      ・ヘビーユーザーが多く、安定的に拡大
                                                     5
2019年度第2四半期 国内加工食品事業
食品他 売上収益276億円(前年比99%) 、事業利益21億円(同116%)

                  内食向け調味料、食品(売上前年比99%)
                  トマトケチャップ
                  ・オムライススタジアムでの統合的なプロモーションを
                   行い前年比102%の売上
                  その他の調味料、食品
                  ・ソースなどの調味料は漸減傾向

                  中食、外食向け調味料、野菜素材
                  (売上前年比95%)
                  ・量販店の中食向け商品は順調に拡大
                  ・コンビニ、外食の受託製品の売上は減少


                  通販(売上前年比104%)
                  ・つぶより野菜、リコピンコレステファインの
                   販売好調
                  ・野菜のポタージュの販売好調
                                          6
2019年度第2四半期 国内農事業
売上収益52億円(前年比83%)、事業利益0億円(同前年比1%)
トマト市場価格の推移 円/kg


                                市場価格の推移と当社のトマト供給量
                                <第1四半期>
                                ・2~3月の日照不足により調達量が想定以上に低下
                                ・供給量も減少し、損失拡大

    東京中央卸売市場ホームページ 市場統計情報より作成   <第2四半期>
 国内農事業利益(百万円)                   ・5月、6月は市場価格が過去最低水準となったが、
      18年度 19年度 対前年              供給量を意図的に削減し、2Q単独で増益を確保
 1Q    ▲ 41 ▲ 128 ▲ 87
 2Q      95   129 +33
 上期合計    54     0 ▲ 54



                                収益構造改革の推進
                                ・3月以降、買い取り価格の見直しを実施
                                ・直轄菜園でのコストダウンを推進
                                ・市況が悪化する5~6月の供給量をコントロール
                                                           7
2019年度第2四半期 国際事業
売上収益231億円(前年比101%)、事業利益6億円(同前年比79%)
主な子会社の上期業績                                            単位:億円
                       売上収益                    事業利益
                               対前年                     対前年
                19年度   対前年              19年度   対前年
                             (為替影響除く)                (為替影響除く)
米国Kagome Inc.    111    +4        +2      4     ▲1        ▲1
                                                                期中平均レート
ポルトガルHIT          47    ▲0        +2      0     +2        +2    通貨  前期     当期
カゴメオーストラリア        33    ▲1        +2      2     +1        +1    米ドル  108.7 110.1
米国UG              21    +1        +0      2     +0        +0    ユーロ  131.6 124.3
その他及び調整           20    ▲3        ▲2     ▲2     ▲3        ▲3    豪ドル   83.9  77.7

                       米国Kagome Inc.
                       ・フードサービス顧客向けの販売堅調、日本向け出荷増により増収
                       ・人件費の上昇などにより減益
                       ポルトガルHIT
                       ・顧客別採算管理を強化し、増収増益(現地通貨)
                       ・市況に左右されるスポット取引が減少
                       カゴメオーストラリア
                       ・構造改革が進み、利益体質に
                       ・輪作によるコーン(コーンスターチ原料)の売上増加

                       米国UG社(種苗の生産・販売)
                       ・トルコで新たに稼働したナーサリーの売上増分などで増収増益                               8
コトビジネスの推進と環境保全の取組み
コトビジネスの推進
健康事業部による健康サポートプログラムの実施
・企業・自治体向けの有償セミナー、食育コンサルティングなどを実施
・19年度の売上は30百万円を見込む
野菜の充足度を測る「ベジチェック」のレンタル・リースを開始
・数十秒で野菜摂取の充足度が測定できる機器を共同開発(※)
・レンタル・リースの他、機器を使った上記プログラムの発売も実施
(※)ドイツの光学機器メーカー、Biozoom services 社との共同開発



環境保全の取組み
環境保全へのアプローチ(詳細は統合報告書2019 46-47ページを参照)
・CO2削減のため、米国、豪州で太陽光発電を実施
・カゴメグループの水の方針を定め、国内工場の水使用量を5年間で20%削減
・日本政策投資銀行の環境格付 最高ランクを更新
プラスチックの使用量削減の取組み
・那須工場の新PETボトルラインでのボトル製造内製化により
 1本あたりのプラスチック使用量を従来より約12%削減(720mlの実績)
・ストローの使用量削減にも取り組んでいく
                                           Copyright © KAGOME CO., LTD. All rights reserved.   9
2019年度第2四半期 事業利益増減要因
                                                                 単位:億円


 国                 ①
 内
 加                 ②
 工
 食                 ③
 品
 事
 業
 の
 増                 ④
 減                                                                  ▲3

                                                             ▲1
                                                            ▲2
                          54



①原価変動・・・為替影響や原材料の高騰など
②原価低減・・・PETボトル内製化や自動化の推進などによる原価低減
③運賃・保管料・・・国内における物流費の増加
④広告宣伝費の減少・・・デジタル広告や野菜生活ファームなどのコミュニケーションにシフト
                         Copyright © KAGOME CO., LTD. All rights reserved.   10
2019年度第2四半期 営業利益、当期利益
営業利益、当期利益の増益要因
                 18年度                     19年度
      事業利益           52                       54
      その他の収益        17 ①                     19 ②
      その他の費用        △3                       △1
      営業利益           66                       72

      税前利益           67                         72
      法人所得税費用        21                         17
      実効税率         31%                        24% ③

      当期利益          44                             55

      ①静岡工場跡地、小牧倉庫跡地の売却益など
      ②F-LINEに統合における事業譲渡益など
      ③上記の譲渡益にかかる税金負担がないことなど

                      Copyright © KAGOME CO., LTD. All rights reserved.   11
2019年度第2四半期 財政状態計算書変動

       資産/負債・資本                                  単位:億円
 1,942億円(前期末比▲56億円)         流動資産▲109
                            現預金▲88:有利子負債の返済、配当金支払いなど
                            棚卸資産▲18:季節要因など
                   単位:億円

                            非流動資産+53
                   1,067
                            有形固定資産+8:設備投資+44、減価償却▲27、
                   1,176              為替▲7など
                            無形資産+5: ソフトウェア+5など
                     876    持分法投資+40:F-LINE社への投資など
                     822
                            負債▲72
                     893    有利子負債▲65、未払税金▲17、営業債務+25
                     965    など

                   1,049    資本+16
                   1,034    四半期利益+55、支払配当▲36など


                            設備投資(有形固定資産)の主な内容
 ■:2018年12月末   ■:2019年6月末   ・那須工場無菌PETライン30億円 など
                                                   12
2019年度第2四半期 キャッシュフロー
                                           単位:億円
                       18年度      19年度      増減
  営業活動によるキャッシュフロー(A)        76        68     ▲9
  投資活動によるキャッシュフロー(B)      ▲ 26      ▲ 60    ▲ 34
  フリーキャッシュフロー(A+B)          50         7    ▲ 43
  財務活動によるキャッシュフロー         ▲ 93      ▲ 94     ▲1


キャッシュフローの増減要因
<営業活動によるキャッシュフロー>
・棚卸資産の増減額の減少▲19、法人所得税等の支払額の減少+8 など

<投資活動によるキャッシュフロー>
・前期の土地売却等による収入の減少▲25
・那須工場PETラインの取得等による支出増加▲11 など

<財務活動によるキャッシュフロー>
・配当金の支払額の増加▲9、借入金返済額の減少など+7 など
                                                   13
2019年度下期の施策 国内加工食品事業
飲料 新商品の投入やプロモーションなどによって野菜飲料を活性化
      New   New
                  7月1日出荷分~       大型容器飲料の出荷価格改定
                  720mlペットボトル    ・7月1日より大型容器の価格改定を実施
                   1000ml紙容器
                  約5~10%値上げ      ・売上の維持向上に向けて新商品を投入

                          New
               9月24日発売           3世代スムージー戦略
            野菜生活100スムージー
              きなこ&ナッツミルク         ・継続的な新商品投入によりトライアルの獲得と
                          New     習慣飲用化を促進
               10月1日発売           ・シニア層の健康維持・増進をサポートする
             栄養サポートスムージー
               プラスバランス            野菜・果実・大豆を軸とした飲料を導入
                      New
              9月10日発売
                                機能性表示食品の展開
             機能性表示食品            ・2月発売のラブレαを3連マルチパックに展開
            ラブレα マルチパック
                                ・量販店での適性が高い容器で売上拡大を狙う

 野菜飲料を活性化させるプロモーションを実施
 ・人気キャラクターを活用したキャンペーンなどで「野菜をジュースで摂る価値」や
  「朝シーン提案」を訴求
 ・野菜飲料の購入と継続飲用の動機づけを行う                                   14
2019年度下期の施策 国内加工食品事業
食品他 戦略7メニューによる中食へ向けた野菜の惣菜の提案を強化
野菜素材・調味料         メニュー提案
                            中食・量販店惣菜
                            ・戦略7メニューを中心に、定番メニュー化
                             による売上基盤を作る

                            外食・ホテル
戦略7メニュー                     ・深刻な人手不足を解決でき、訪日外国人
ナポリタン、オムライス、ラタトゥイユ、ピッツァ、     増加に伴うヴィーガン・ベジタリアンに対応
トマトパッツァ、野菜スープ、鶏肉のトマト煮
                             できる「野菜だし」を使ったメニュー提案
                      New
                            内食
              8月6日発売        ・世帯人数/食卓人数の減少に対応した
             甘熟トマト鍋mini      甘熟トマト鍋の小容量タイプを発売

                     New
                            通販
             7月18日発売        ・肝機能マーカー(ALT)数値を改善する
              スルフォラファン
             機能性表示食品化        機能性表示食品化を実施
                            ・中高年男性の需要を取り込む         15
2019年度下期の施策 国内農事業
各種施策の積み重ねで国内農事業の収益化を推進


                       構造改革の継続
                       ・秋・端境期の販売単価アップ
                       ・高リコピントマトなど採算性の良い品種の構成比
                        を増やす
                       ・付加価値が高い一般品種のトマトも販売




                       洗浄済みベビーリーフ商品の販売強化
                       ・パッケージをリニューアル
                       ・「洗わずにそのまま食べられる」価値を強調


                       不採算商品の終売
旧パッケージ                 ・8月末を持ってパックサラダを終売
          7月1日発売
         パッケージリニューアル   ・下期全体で約40百万円の利益改善
                                               16
2019年度下期の施策 国際事業 他
海外子会社の個社別の収益構造改革とアジアB to C事業の拡大

                           米国Kagome Inc.
                           ・得意先別のメニュー提案力の強化
                           ・SKU数の絞り込みによる収益力強化の取組み
                           ・製造効率向上による原価改善


                           ポルトガルHITの収益体質の強化
                           ・売上原価率の改善を継続
                           ・顧客別収益管理の継続と19年産トマトペースト
                            の契約率向上


                           アジアにおける野菜飲料事業の拡大
                           (輸出)
                           ・カゴメ日清香港による香港地域の売上拡大
                           ・中国/越境ECやASEAN、モンゴルでの
                            輸出販売
                           (現地製造)
香港向けの輸出品   台湾可果美の野菜生活100
                           ・台湾可果美で野菜生活100を発売       17
2019年度通期 連結業績予想
          売上収益                           事業利益
          18年度 19年度                      18年度 19年度

          実績       通期予想     上期実績 進捗率     実績      通期予想    上期実績 進捗率

国内加工食品     1,329    1,359    629   46%     112     107     47   44%
国内農事業        112      120     52   43%      ▲1       1      0   -
国際事業         464      470    231   49%       6      13      6   45%
その他/調整額     ▲54      ▲58     ▲28   -         8       5      2   40%
合計         1,846    1,890    885   47%     124     126     54   43%


連結業績予想
・連結業績予想は据え置く。下期の施策を実践し、反転攻勢していく

進捗率
・第2四半期までの進捗率は売上収益47%、事業利益43%
・前期のIFRS読み替えの進捗実績(売上収益49%、事業利益42%)と比較すると
 事業利益は上回るも売上収益はややビハインド
・進捗率が高い国内加工食品の牽引で通期目標の達成を目指す

                                                                18
 第2次中期経営計画期間 株主還元方針
  現行の方針と第二次中計期間における新方針
  直近4年間の1株当たり配当金額及び配当性向
                           <これまでの株主還元方針>
(円)               (配当性向)
                            ・配当性向40%



                           <第2次中期経営計画期間 新方針>
                            ・総還元性向40%
                            ・年間配当金額35円以上



  自己株式の一部消却と今後の使途について
      (一部消却)
      ・保有の半分相当にあたる525万株を8月30日に消却
      (継続保有)
      ・今後の成長戦略(M&Aや他の食品企業とのアライアンスなど)への活用を検討
                                              19
ご清聴ありがとうございました




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                注意事項

当資料はカゴメの現在の計画、見通し、戦略などのうち歴史的事実でないものは、
現在入手可能な情報から得られたカゴメの経営者の判断に基づいております。従
いまして、これら業績見通しのみに全面的な依拠することは控えるようお願い致しま
す。実際の業績は、さまざまな重要な要素により、これら業績見通しとは大きく異な
る結果となりうることをご承知おきください。実際の業績に影響を与えうる重要な要
素には、以下のようなものが含まれます。すなわち、①天候、特に夏場の低温 ②
異物混入等の製品事故 ③カゴメの事業領域を取り巻く経済情勢、特に消費動
向 ④変わりやすい顧客嗜好などを特徴とする激しい競争にさらされた市場の中で、
顧客に受け入れられる製品やサービスをカゴメが企画・開発し続けていく能力、など
です。ただし、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるものではありません。ま
た当資料は、あくまでカゴメをより深く理解していただくためのものであり、必ずしも投
資をお勧めするためのものではありません。さらに当資料に記載されている市場など
のデータ等におきましても、当社が信頼に足りかつ正確であると判断した情報に基づ
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