2802 味の素 2019-11-06 14:00:00
減損損失の計上及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ [pdf]

                                                   2019年11月6日
各        位
                                      会社名    味 の 素 株 式 会 社
                                      代表者名 取 締 役 社 長 西井      孝明
                                      (コード番号 2802       東証第一部)
                                      問合せ先 財務・経理部長       水谷 英一
                                      (TEL.03-5250-8111)


              減損損失の計上及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ


 当社は、2020年3月期第2四半期連結会計期間(2019年7月1日~2019年9月30日)にお
いて、下記のとおり減損損失及び持分法で会計処理されている投資に係る減損損失を計上いたしましたので、
お知らせします。また、これに伴い、2019年5月10日に公表した2020年3月期(2019年4月
1日~2020年3月31日)の通期連結業績予想を下記のとおり修正しましたのでお知らせします。


                               記


1.減損損失の計上
                                                         単位:百万円
                                                        親会社の所有
                                             税引前
              各段階利益影響               事業利益                者に帰属する
                                             四半期利益      四半期利益

    (1)動物栄養事業の製造設備に係る減損損失              -       14,958     11,739
    (2)持分法で会計処理されているプロマシドール ホ
                            ・
      ールディングス社(以下、PH 社)に対する投資に         -        4,232      4,232
      係る減損損失(33.33%出資相当)

    (3)PH 社商標権に係る減損損失(33.33%出資相当)    3,897      3,897      3,897

    (4)ベーカリー事業の製造設備に係る減損損失             -        3,835      2,936

    合計                               3,897     26,925     22,807



(1)動物栄養事業
 ライフサポートセグメントの欧州における動物栄養事業の製造設備について、アフリカ豚コレラの世界的
な拡大による需要減少及びこれに起因した販売単価の下落により、動物栄養事業の収益性が急速に悪化して
おり、また同事業の早期回復が困難であることが見込まれるため、将来の回収可能性を検討した結果、現時
点において投資額の回収の可能性が見込めないことから、減損損失を計上いたしました。



                               1
(2)PH 社事業
 海外食品セグメントのアフリカにおける PH 社事業について、主として、アルジェリア国における乳製品
事業の収益性が、乳原料のコスト上昇と国内経済の停滞に起因して急速に悪化しており、また同事業の早期
回復が困難であることが見込まれるため、将来の回収可能性を検討した結果、現時点において投資額の回収
の可能性が見込めないことから、PH 社に対する投資に係る減損損失及び PH 社商標権に係る減損損失を計上
いたしました。


(3)ベーカリー事業
 日本食品セグメントのベーカリー事業の製造設備について、競合他社との競争激化等による収益性の低下
により同事業の早期回復が困難であることが見込まれるため、将来の回収可能性を検討した結果、現時点に
おいて投資額の回収の可能性が見込めないことから、減損損失を計上いたしました。


2.業績予想の修正
(1)通期連結業績予想数値の修正(2019年4月1日~2020年3月31日)
                                                                    単位:百万円
                                                       親会社の所有者
                                                                   基本的1株当た
                             売上高             事業利益       に帰属する
                                                                   り当期利益(円)
                                                         当期利益

  期初発表予想(A)                  1,171,000        97,000      50,000       91.30

  今回発表予想(B)                  1,138,500        88,000      18,000       32.84

  増 減 額 (B-A)                △32,500          △9,000     △32,000          -

  増    減     率    (%)          △2.8%          △9.3%      △64.0%           -

  (    ご    参     考    )
                             1,127,483        92,635      29,698       53.62
  前 期 実 績 ( 2019 年 3 月 期 )



(2)修正の理由
       2019年5月10日公表の業績予想に対して、売上高、事業利益、親会社の所有者に帰属する当
      期利益を修正いたしました。
       ライフサポートセグメントの動物栄養において、アフリカ豚コレラの世界的な拡大による需要減少
      及び販売単価の下落に伴う収益性の悪化により、同セグメントの売上高及び事業利益は前回予想を下
      回る見通しです。加えて、海外食品セグメントにおいて、販売単価の上昇等により加工用うま味調味
      料が当初予想を上回るものの、調味料・加工食品(海外)で、当第 2 四半期連結会計期間に持分法を
      適用している PH 社の商標権に係る減損損失を計上したことや、ベトナムでの流通在庫影響による減
      収等により、同セグメントの売上高及び事業利益は前回予想を下回る見通しです。
       親会社の所有者に帰属する当期利益の修正は、事業利益が前回予想を下回ることに加え、当第 2 四
      半期連結会計期間に上記の減損損失を計上したことや、当社グループで現在推進しているアセットラ
      イト化施策の一部前倒し等により、前回予想を下回る見通しです。


                                         2
    これらの結果、売上高、各段階利益ともに前回予想を下回る見通しとなりました。
    業績予想の前提となる為替レートについては、1ドル=107.00円で設定しております。


(注)1.当社グループは、IFRS の適用にあたり、投資家、取締役会及び経営会議が各事業の恒常的な業績
     や将来の見通しを把握すること、取締役会及び経営会議が継続的に事業ポートフォリオを評価す
     ることを目的として、「事業利益」という段階利益を導入しております。当該「事業利益」は、
     「売上高」から「売上原価」、「販売費」、「研究開発費」及び「一般管理費」を控除し、「持
     分法による損益」を加えたものであり、「その他の営業収益」及び「その他の営業費用」を含ま
     ない段階利益です。
(注)2.前第1四半期連結会計期間より物流事業を非継続事業に分類し、非継続事業からの利益は要約四
     半期連結損益計算書上、継続事業と区分して、売上高、事業利益、税引前四半期利益は継続事業
     の金額を表示しております。当社は2019年4月1日に F-LINE 株式会社(旧味の素物流株式会
     社)に対する支配を喪失し、第1四半期連結会計期間より F-LINE 株式会社は当社の持分法適用関
     連会社となりました。当第2四半期連結累計期間において、支配の喪失に係る損益は非継続事業
     に含め、持分法による損益は継続事業に含めております。
(注)3.上記業績予想は、計画のもととなる前提、予測を含んで記載しています。実際の業績は、今後様々
     な要因やリスクによって上記予想とは異なる結果となる可能性があります。


                                                以   上




                          3