2802 味の素 2019-01-31 15:15:00
2019年3月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]

 



                      2019年3月期  第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
                                                                                                                   2019年1月31日
上場会社名       味の素株式会社                                                                                上場取引所  東
コード番号      2802  URL  https://www.ajinomoto.com/jp/
代表者        (役職名) 取締役社長                        (氏名)西井 孝明
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員財務・経理部長                     (氏名)中野 哲也     TEL  03-5250-8111
四半期報告書提出予定日      2019年2月8日                    配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無:有                             
四半期決算説明会開催の有無      :有(アナリスト向け)  
 
                                                                  (百万円未満切捨て)
1.2019年3月期第3四半期の連結業績(2018年4月1日~2018年12月31日)
  (1) 連結経営成績(累計)                                        (%表示は、対前年同四半期増減率)
 
                                                                                                                    親会社の
                         売上高                       事業利益                税引前四半期利益               四半期利益               所有者に帰属する
                                                                                                                    四半期利益
                      百万円             %        百万円           %         百万円          %     百万円              %      百万円          %
2019年3月期第3四半期        846,482         1.7       74,286     △8.1         44,418    △44.0    29,542     △53.0        22,351   △59.7
2018年3月期第3四半期        832,344          -        80,873        -         79,370       -     62,920         11.6     55,457    13.6
 
                       基本的1株当たり                      希薄化後1株当たり
         
                        四半期利益                          四半期利益
                                           円 銭                          円 銭
2019年3月期第3四半期                              40.23                            -
2018年3月期第3四半期                              97.53                            -
 
(注)1. 当社グループは、IFRSの適用にあたり、投資家、取締役会及び経営会議が各事業の恒常的な業績や将来の見通しを把握すること、取締
      役会及び経営会議が継続的に事業ポートフォリオを評価することを目的として、「事業利益」という段階利益を導入しております。
      当該「事業利益」は、「売上高」から「売上原価」、「販売費」、「研究開発費」及び「一般管理費」を控除し、「持分法による損
      益」を加えたものであり、「その他の営業収益」及び「その他の営業費用」を含まない段階利益です。
(注)2. 第1四半期連結会計期間より、物流事業を非継続事業に分類しております。これにより非継続事業からの利益は、要約四半期連結損益
      計算書上、継続事業と区分して表示しております。これに伴い、売上高、事業利益、税引前四半期利益は、継続事業の金額を表示して
      おります。なお、対応する2018年3月期第3四半期についても同様に組み替えて表示しているため、これらの対前年同四半期増減率は記
      載しておりません。
(注)3. 前連結会計年度及び第2四半期連結会計期間において、企業結合及び共同支配企業に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、2018
      年3月期第3四半期に係る各数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させております。
 
    (2) 連結財政状態
                                                                                 親会社の所有者に                        親会社所有者
                             資産合計                         資本合計
                                                                                  帰属する持分                         帰属持分比率
                                       百万円                             百万円                     百万円                             %
2019年3月期第3四半期                       1,391,172                          673,743                 601,102                       43.2
2018年3月期                            1,426,230                          720,613                 640,833                       44.9
(注) 第2四半期連結会計期間において企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、2018年3月期に係る各数値については、暫定的な
   会計処理の確定の内容を反映させております。
 
2.配当の状況
                                                                         年間配当金
 
                       第1四半期末                      第2四半期末               第3四半期末                 期末                     合計
                                    円 銭                   円 銭                    円 銭                     円 銭                円 銭
2018年3月期                              -                   15.00                     -                    17.00              32.00
2019年3月期                              -                   16.00                     -                                   
 2019年3月期(予想)                                                                                            16.00              32.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無:無
 
3.2019年3月期の連結業績予想(2018年4月1日~2019年3月31日)
                                                                                                   (%表示は、対前期増減率)
 
                                                                                 親会社の所有者に                        基本的1株当たり
                 売上高             事業利益
                                                                                 帰属する当期利益                          当期利益
                             百万円              %           百万円               %        百万円            %                       円 銭
       通期               1,146,800            2.9          86,200        △9.9         21,600    △64.1                        39.00
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無:有
     連結業績予想の修正については、本日(2019年1月31日)公表いたしました「2019年3月期 通期連結業績予想の修正に関するお知ら
    せ」をご覧ください。
     第1四半期連結会計期間より物流事業を非継続事業に分類したことに伴い、売上高及び事業利益は継続事業の金額を表示しております。
    また、第2四半期連結会計期間において企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、対前期増減率は暫定的な会計処理の確定の
    内容を反映させた継続事業の前期数値に対する増減率を記載しております。
 
※  注記事項
  (1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
 
  (2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更
    ①  IFRSにより要求される会計方針の変更:有
    ②  ①以外の会計方針の変更            :無
    ③  会計上の見積りの変更              :無
 
  (3) 発行済株式数(普通株式)
    ①  期末発行済株式数(自己株式を含む)          2019年3月期3Q   549,163,354株   2018年3月期     571,863,354株

    ②  期末自己株式数                    2019年3月期3Q    1,062,730株    2018年3月期      3,971,026株

    ③  期中平均株式数(四半期累計)             2019年3月期3Q   555,650,595株   2018年3月期3Q   568,645,911株
    (注)期末自己株式数には、当社の役員等を対象とする中期業績連動型株式報酬制度の導入により採用した役員報酬BIP信託が保有する当
       社株式(2019年3月期3Q 966,200株、2018年3月期 971,000株)が含まれております。また、役員報酬BIP信託が保有する当社株式
       を、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております。
 
※  四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です。
 
※  業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
    (将来に関する記述等についてのご注意)
     本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、本資料の発表日現在における将来の見通し、計画
    のもととなる前提、予測を含んで記載しており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際
    の業績は、今後様々な要因によって、大きく異なる結果となる可能性があります。業績予想に関する事項は、添付
    資料P5.「1. 当四半期決算に関する定性的情報 (3) 連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」及び「(4) 事
    業等のリスク」をご参照ください。
     
    (決算補足説明資料の入手方法について)
      決算補足説明資料は2019年1月31日(木)に当社ウェブサイトに掲載いたします。
 
                                      味の素㈱(2802) 2019年3月期第3四半期決算短信

添付資料の目次
 
    1.当四半期決算に関する定性的情報 ………………………………………………………………………………………      2
     (1) 経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………………………     2
     (2) 財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………………………     5
     (3) 連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………………………     5
     (4) 事業等のリスク ………………………………………………………………………………………………………     5
    2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………      6
     (1) 要約四半期連結財政状態計算書 ……………………………………………………………………………………     6
     (2) 要約四半期連結損益計算書 …………………………………………………………………………………………     8
        第3四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………………      8
     (3) 要約四半期連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………     9
       (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………       9
       (重要な会計方針) …………………………………………………………………………………………………       9
       (セグメント情報) …………………………………………………………………………………………………      10
 




                             - 1 -
                                                      味の素㈱(2802) 2019年3月期第3四半期決算短信

1. 当四半期決算に関する定性的情報
     当社グループは、IFRSの適用に当たり、投資家、取締役会及び経営会議が各事業の恒常的な業績や将来の見通しを把
    握すること、取締役会及び経営会議が継続的に事業ポートフォリオを評価することを目的として、「事業利益」という
    段階利益を導入しております。当該「事業利益」は、「売上高」から「売上原価」、「販売費」、「研究開発費」及び
    「一般管理費」を控除し、「持分法による損益」を加えたものであり、「その他の営業収益」及び「その他の営業費
    用」を含まない段階利益です。
 
     当社は、2018年4月26日、カゴメ株式会社、日清オイリオグループ株式会社、日清フーズ株式会社、ハウス食品グル
    ープ本社株式会社との間で、味の素物流株式会社(以下、「AB社」という。)、カゴメ物流サービス株式会社、ハウス
    物流サービス株式会社、F-LINE株式会社、九州F-LINE株式会社の物流機能を再編し、2019年4月に物流事業を統合する
    全国規模の物流会社の発足に関する契約を締結しました。
     これにより、2019年4月にAB社の支配を喪失することが確実になったため、第1四半期連結会計期間よりAB社の資産及
    び負債を売却目的保有に分類される処分グループに分類し、物流事業を非継続事業に分類しております。
     
     また、前連結会計年度及び第2四半期連結会計期間において、企業結合及び共同支配企業に係る暫定的な会計処理の
    確定を行っており、前連結会計年度及び前第3四半期連結累計期間については、暫定的な会計処理の確定による取得原
    価の当初配分額の重要な見直しを反映しております。
 
    (1) 経営成績に関する説明
      当第3四半期連結累計期間の売上高は、製薬カスタムサービス及び医薬用・食品用アミノ酸が大幅な増収となったこ
     とに加え、冷凍食品(海外)や調味料・加工食品(海外)の増収等により、前年同期を141億円上回る8,464億円(前
     年同期比101.7%)となりました。事業利益は、冷凍食品(日本)、冷凍食品(海外)及びコーヒー類が大幅に減益と
     なったことに加え、持分法による損益にプロマシドール・ホールディングス社(以下、「PH社」という。)の商標権
     に係る減損損失を計上したこと等により、前年同期を65億円下回る742億円(前年同期比91.9%)となりました。
      営業利益は、その他の営業費用に味の素フーズ・ノースアメリカ社(以下、「AFNA社」という。)に係るのれんの
     減損損失及びPH社に係る持分法で会計処理されている投資に係る減損損失を計上したこと等により、前年同期を335億
     円下回る444億円(前年同期比57.0%)となりました。
         親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期を331億円下回る223億円(前年同期比40.3%)となりました。
         なお、PH社及びAFNA社に関する減損損失の内容を各段階利益別に記載すると以下のとおりです。
                                                                          (単位:百万円)
                                                       営業利益            親会社の所有者に帰属
                                事業利益
                                                       税前利益             する四半期利益
     (1) AFNA社に係るのれんの減損損失                    -                13,525          10,047
     (2) 持分法で会計処理されているPH社に
         対する投資に係る減損損失                        -                13,604          13,604
          (33.33%出資相当)
     (3) PH社商標権に係る減損損失
                                          3,222               3,222            3,222
          (33.33%出資相当)
     合計                                   3,222               30,352          26,874
 
 




                                  - 2 -
                                                           味の素㈱(2802) 2019年3月期第3四半期決算短信

    セグメント別の概況
         セグメント別の業績は次のとおりです。
         第1四半期連結会計期間より、従来「ライフサポート」セグメントに含めていた香粧品事業を「ヘルスケア」セグメ
    ントに含めております。前第3四半期連結累計期間のセグメント情報は変更後の区分により作成しております。
                                                                                           
                       売上高      前年同期増減                     事業利益       前年同期増減
                                            前年同期比                              前年同期比
                      (億円)       (億円)                      (億円)        (億円)

        日本食品            2,866      △59            98.0%        256       △80     76.1%

        海外食品            3,606       122           103.5%       331       △11     96.7%

        ライフサポート           825      △53            93.9%         76        13     121.7%

        ヘルスケア             959       121           114.6%        74        15     126.5%

        その他               207         9           104.9%          3       △3     53.9%

        合計              8,464       141           101.7%       742       △65     91.9%
 
    (注)国内外の食品加工業向け「アクティバ®」類及び天然系調味料は、日本食品セグメントに区分されております。
       また、国内外の食品加工業向けうま味調味料「味の素®」、核酸及び甘味料は、海外食品セグメントに区分され
             ております。
     
    1) 日本食品セグメント
         日本食品セグメントの売上高は、家庭用冷凍食品及びコーヒー類の競争激化等により冷凍食品(日本)及びコーヒ
        ー類の売上げが前年同期を下回ったことから、前年同期を59億円下回る2,866億円(前年同期比98.0%)となりまし
        た。事業利益は、冷凍食品(日本)及びコーヒー類が減収に伴い大幅な減益となったことから、前年同期を80億円下
        回る256億円(前年同期比76.1%)となりました。
 

                         <主要な変動要因>
                         ・調味料・加工食品(日本)は、業務用は伸長も、家庭用が前年並みとなり、
                         全体で前年並み。
                         ・冷凍食品(日本)は、業務用は主力カテゴリーが拡大し増収。家庭用は「ギ
                         ョーザ」シリーズ計で前年を上回るも、主力品の「やわらか若鶏からあげ」
                         「ザ★チャーハン」が競争激化の影響等により減収。よって、全体で減収。
                         ・コーヒー類は、主にギフト製品、市場縮小に伴う競争激化の影響を受けた家
                         庭用製品、またCVS向けの減収により全体で減収。
                          

                          <主要な変動要因>
                          ・調味料・加工食品(日本)は、家庭用は各種コストの増加等により、業務用
                          は原燃料価格の上昇影響等により減益。
                          ・冷凍食品(日本)及びコーヒー類は、上述の売上減少等により大幅減益。
                           
                           
                           
                           
                           
 
 




                                          - 3 -
                                              味の素㈱(2802) 2019年3月期第3四半期決算短信

    2) 海外食品セグメント
         海外食品セグメントの売上高は、冷凍食品(海外)や調味料・加工食品(海外)の売上げが増加したことにより、
        前年同期を122億円上回る3,606億円(前年同期比103.5%)となりました。事業利益は、加工用うま味調味料が大幅な
        増益となったものの、冷凍食品(海外)が大幅な減益となったことに加え、PH社の商標権に係る減損損失を計上した
        ことにより、前年同期を11億円下回る331億円(前年同期比96.7%)となりました。
 

                         <主要な変動要因>
                         ・調味料・加工食品(海外)は、換算為替によるマイナス影響あるも(▲79億
                         円)、タイにおける缶コーヒーの値上げによる増収効果やメニュー用調味料の
                         販売拡大等により、全体で増収。
                         ・冷凍食品(海外)は、北米におけるアジアン製品やアペタイザー製品の販売
                         拡大、欧州の販売拡大等により増収。
                         ・加工用うま味調味料は、主に海外における販売拡大により、甘味料は、主に
                         加工用の販売拡大により増収。
                          

                             <主要な変動要因>
                             ・調味料・加工食品(海外)は、PH社の減損損失(▲32億円)、発酵原燃料価
                             格上昇の影響等により減益。
                             ・冷凍食品(海外)は、米国における物流費の高騰、生産性改善の遅れ等によ
                             り大幅減益。
                             ・加工用うま味調味料は、発酵原燃料価格上昇の影響あるも、増収に伴い大幅
                             増益。甘味料は、増収に伴い増益。
                              
                              
     
    3) ライフサポートセグメント
         ライフサポートセグメントの売上高は、化成品が増収となったものの、動物栄養が減収になったことにより、前年
        同期を53億円下回る825億円(前年同期比93.9%)となりました。事業利益は、化成品が大幅な増益となったことか
        ら、前年同期を13億円上回る76億円(前年同期比121.7%)となりました。
 

                         <主要な変動要因>
                         ・動物栄養は、トリプトファンが販売数量増により大幅増収となるも、スレオ
                         ニン及びリジンが販売数量減少により減収となり、全体で減収。
                          
                         ・化成品は、主に電子材料の販売好調により大幅増収。
                          
                          
                          
                          

                             <主要な変動要因>
                             ・動物栄養は、減収に伴い大幅減益。
                          
                             ・化成品は、大幅増収に伴い大幅増益。
                              
                              
                              
                              
                              
 
 




                                     - 4 -
                                          味の素㈱(2802) 2019年3月期第3四半期決算短信

    4) ヘルスケアセグメント
      ヘルスケアセグメントの売上高は、製薬カスタムサービス及び医薬用・食品用アミノ酸が大幅な増収となったこと
     により、前年同期を121億円上回る959億円(前年同期比114.6%)となりました。事業利益は、医薬用・食品用アミノ
     酸及び製薬カスタムサービスが増収に伴い大幅な増益となったことから、前年同期を15億円上回る74億円(前年同期
     比126.5%)となりました。
 

                      <主要な変動要因>
                      ・アミノ酸は、製薬カスタムサービス、医薬用・食品用アミノ酸ともに、販売
                      拡大及び子会社の新規連結影響(約+35億円)等により、大幅増収。
                       
                      ・その他は、香粧品素材の販売拡大等により増収。
                       
                       
                       
                       

                          <主要な変動要因>
                          ・アミノ酸は、医薬用・食品用アミノ酸、製薬カスタムサービスともに、主に
                          増収に伴い大幅増益。
                           
                          ・その他は、計上サブセグメント変更(製薬カスタムサービスに移管)等によ
                          り減益。
                           
                           
                           
 
    5) その他
       その他の事業の売上高は、主に包材事業の販売拡大により、前年同期を9億円上回る207億円(前年同期比104.9%)
     となりました。事業利益は、前年同期を3億円下回る3億円(前年同期比53.9%)となりました。
 
    (2) 財政状態に関する説明
      当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末の1兆4,262億円に対して350億円減少し、1兆3,911億
     円となりました。これは主として、自己株式の取得に伴う現金及び現金同等物の減少等によるものです。
      負債合計は、前連結会計年度末の7,056億円に対して118億円増加し、7,174億円となりました。なお、有利子負債残
     高は、コマーシャル・ペーパーの発行等により、前連結会計年度末に対して246億円増加し、3,688億円となりまし
     た。
      資本合計は、自己株式の取得等により、前連結会計年度末に対して468億円減少しました。資本合計から非支配持分
     を引いた親会社の所有者に帰属する持分は、6,011億円となり、親会社所有者帰属持分比率は43.2%となりました。
 
    (3) 連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
      当第3四半期連結累計期間における直近の業績の進捗を踏まえ、業績予想の見直しを行った結果、2018年11月7日に
     公表しました業績予想を修正しております。
      詳細につきましては、本日発表の「2019年3月期   通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」をご参照ください。
 
    (4) 事業等のリスク
        当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更が
     あった事項は、次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社
     グループが判断したものです。
      当社グループが事業を行う国及び地域、具体的には、アフリカ諸国やトルコでの財政赤字や政治状況の不安定さに
     伴う通貨の下落、消費の減退、政府政策の変更が、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
 




                                  - 5 -
                                                味の素㈱(2802) 2019年3月期第3四半期決算短信

2. 要約四半期連結財務諸表及び主な注記
    (1) 要約四半期連結財政状態計算書
                                                                       (単位:百万円)
 
                                       前連結会計年度                   当第3四半期連結会計期間
 
                                      (2018年3月31日)                (2018年12月31日)

    資産                                                                                  

        流動資産                                                                            

         現金及び現金同等物                               187,869                     154,276

         売上債権及びその他の債権                            200,272                     205,397

         その他の金融資産                                 10,615                      13,193

         棚卸資産                                    184,109                     193,420

         未収法人所得税                                     8,374                    11,363

         その他の流動資産                                 12,919                      11,978

                   小計                            604,160                     589,629

         売却目的保有に分類される処分グループに係
                                                        -                     15,862
         る資産

        流動資産合計                                   604,160                     605,492

        非流動資産                                                                           

         有形固定資産                                  411,640                     403,773

         無形資産                                     66,144                      66,775

         のれん                                     107,394                      95,387

         持分法で会計処理される投資                           131,190                     118,790

         長期金融資産                                   70,042                      61,985

         繰延税金資産                                   13,080                      14,806

         その他の非流動資産                                22,576                      24,160

        非流動資産合計                                  822,069                     785,679

    資産合計                                       1,426,230                   1,391,172
 




                                    - 6 -
                                                味の素㈱(2802) 2019年3月期第3四半期決算短信
 
                                                                       (単位:百万円)
 
                                       前連結会計年度                   当第3四半期連結会計期間
 
                                      (2018年3月31日)                (2018年12月31日)

    負債                                                                                  

        流動負債                                                                            

         仕入債務及びその他の債務                            185,269                     170,986

         短期借入金                                    15,280                      18,132

         コマーシャル・ペーパー                                    -                     25,000

         1年内返済予定の長期借入金                            11,285                      12,109

         その他の金融負債                                    4,049                     3,611

         短期従業員給付                                  37,811                      33,203

         引当金                                         6,348                     2,441

         未払法人所得税                                  10,429                      12,898

         その他の流動負債                                    9,636                    10,846

                   小計                            280,111                     289,230
         売却目的保有に分類される処分グループに係
                                                        -                     11,446
         る負債
        流動負債合計                                   280,111                     300,677

        非流動負債                                                                           

         社債                                      169,413                    169,463

         長期借入金                                   140,298                     137,750

         その他の金融負債                                 28,428                      25,879

         長期従業員給付                                  64,807                      64,145

         引当金                                      11,397                       9,894

         繰延税金負債                                   10,448                       8,871

         その他の非流動負債                                     710                       746

        非流動負債合計                                  425,505                     416,751

    負債合計                                         705,616                    717,429

    資本                                                                                  

         資本金                                      79,863                      79,863

         資本剰余金                                         955                     3,174

         自己株式                                    △9,585                      △2,359

         利益剰余金                                   628,966                     587,473

         その他の資本の構成要素                            △59,366                     △67,429

         売却目的保有に分類される処分グループ                             -                        380

         親会社の所有者に帰属する持分                          640,833                     601,102

         非支配持分                                    79,780                      72,640

    資本合計                                         720,613                    673,743

    負債及び資本合計                                   1,426,230                   1,391,172
 



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                                              味の素㈱(2802) 2019年3月期第3四半期決算短信

    (2) 要約四半期連結損益計算書
        (第3四半期連結累計期間)
                                                                    (単位:百万円)
                                 前第3四半期連結累計期間                当第3四半期連結累計期間
                                   (自 2017年 4月 1日             (自 2018年 4月 1日
                                    至 2017年12月31日)             至 2018年12月31日)

    継続事業                                                             
    売上高                                        832,344                    846,482
    売上原価                                      △531,923                  △546,019
    売上総利益                                      300,421                    300,462
    持分法による損益                                     3,262                          128
    販売費                                       △130,958                  △132,556
    研究開発費                                     △19,848                    △20,196
    一般管理費                                     △72,002                    △73,551
    事業利益                                        80,873                     74,286
    その他の営業収益                                     4,807                      4,189
    その他の営業費用                                   △7,709                    △34,043
    営業利益                                        77,971                     44,432
    金融収益                                         4,927                      5,709
    金融費用                                       △3,528                     △5,722
    税引前四半期利益                                    79,370                     44,418
    法人所得税                                     △18,519                    △16,677
    継続事業の四半期利益                                  60,850                     27,740
    非継続事業の四半期利益                                  2,070                      1,801
    四半期利益                                       62,920                     29,542

    四半期利益の帰属:                                                                          
    親会社の所有者                                     55,457                     22,351
    非支配持分                                        7,463                      7,190
    親会社の所有者に帰属する継続事業から生じた四
                                                53,459                     20,611
    半期利益
    親会社の所有者に帰属する非継続事業から生じた
                                                 1,998                      1,740
    四半期利益
    親会社の所有者に帰属する四半期利益合計                         55,457                     22,351
    継続事業に係る1株当たり四半期利益                                                                  
        基本的1株当たり四半期利益(円)                         94.01                      37.09
        希薄化後1株当たり四半期利益(円)                            -                           -
                                                                                       
    非継続事業に係る1株当たり四半期利益                                                                 
        基本的1株当たり四半期利益(円)                          3.51                       3.13
        希薄化後1株当たり四半期利益(円)                            -                           -
                                                                                       
    1株当たり四半期利益合計                                                                       
        基本的1株当たり四半期利益(円)                         97.53                      40.23
        希薄化後1株当たり四半期利益(円)                            -                           -
 



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                                         味の素㈱(2802) 2019年3月期第3四半期決算短信

    (3) 要約四半期連結財務諸表に関する注記事項
     (継続企業の前提に関する注記)
       該当事項はありません。
       
       
     (重要な会計方針)
      要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、以下の項目を除き、前連結会計年度に係る連結財務
    諸表において適用した会計方針と同一です。
     なお、当第3四半期連結累計期間の法人所得税は、見積年次実効税率を基に算定しております。
        
      (新会計基準の適用の影響)
          当グループは、第1四半期連結会計期間より以下の基準を採用しております。
                   IFRS                   新設・改訂の概要

     IFRIC第22号   外貨建取引と前払・前受対価   外貨建取引と前払・前受対価に関する会計処理の明確化

     IFRS第15号    顧客との契約から生じる収益   収益の認識に関する会計処理及び開示を改訂
      
     (注)1. IFRIC第22号「外貨建取引と前払・前受対価」
       IFRIC第22号の解釈指針は、前払・前受対価に関連する非貨幣性資産又は非貨幣性負債の認識を中止して、関連す
     る資産、費用又は収益(あるいはその一部)を当初認識する際に使用する直物為替レートについて定めており、取
     引日とは、前払・前受対価から生じた非貨幣性資産又は非貨幣性負債を当初認識した日であることを明確にしてお
     ります。前払・前受対価を複数回にわたり支払う又は受取る場合には、前払・前受対価の支払い又は受取りごと
     に、取引日を決定しております。
      当社グループでは、外貨建取引による前払及び前受対価は金額的に重要な影響を及ぼすものではないため、当基
     準適用による要約四半期連結財務諸表への重要な影響はありません。
       
     (注)2. IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」
      当社グループは、IFRS第9号に基づく利息及び配当収益等やIFRS第4号に基づく保険料収入を除き、以下の5ステッ
     プアプローチに基づき、顧客への財やサービスの移転との交換により、その権利を得ると見込む対価を反映した金
     額を収益で認識しております。
      
     ステップ1:顧客との契約を識別する。
     ステップ2:契約における履行義務を識別する。
     ステップ3:取引価格を算定する。
     ステップ4:取引価格を契約における別個の履行義務へ配分する。
     ステップ5:履行義務を充足した時点で(又は充足するに応じて)収益を認識する。
      
      当社グループでは、主に調味料・加工食品、冷凍食品、アミノ酸等の販売を行なっており、このような物品販売
     は、物品を引渡した時点において、顧客が当該物品に対する支配を獲得することにより、当社グループの履行義務
     が充足され、上記収益認識の要件を満たしております。従来、物品販売からの収益は、物品の所有に伴う重要なリ
     スク及び経済価値が当社グループから買手に移転し、物品に対する継続的な関与及び実質的支配を保持せず、将来
     の経済的便益が当社グループに流入する可能性が高く、当該便益及びそれに対応する原価を信頼性を持って測定可
     能である場合に認識することが求められていました。このため当社グループでは従来より、物品を引渡した時点に
     おいて収益を認識しており、当該基準の適用による要約四半期連結財務諸表への重要な影響はありません。
      持分法適用会社であるEAファーマ㈱においては、開発品又は製品のライセンスによる収益(契約一時金及びマイ
     ルストン)の認識時点等を変更しておりますが、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼすものはあ
     りません。
       当社グループでは、経過措置に準拠して、適用開始日(2018年4月1日)時点で完了していない顧客との契約に
     IFRS第15号を遡及適用し、当該基準の適用開始による累積的影響を当第3四半期連結累計期間の利益剰余金期首残高
     の修正として認識する方法を採用しております。
 




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                                                                                           味の素㈱(2802) 2019年3月期第3四半期決算短信

        (セグメント情報)
    (1) 報告セグメントの概要
       当社グループの報告セグメントは、主として製品別のセグメントから構成されており、食品事業は、更に国内と海外
     に区分し、「日本食品」、「海外食品」、「ライフサポート」、「ヘルスケア」の4つを報告セグメントとしておりま
     す。
      第1四半期連結会計期間より、従来「ライフサポート」セグメントに含めていた香粧品事業を「ヘルスケア」セグメ
     ントに含めております。前第3四半期連結累計期間のセグメント情報は変更後の区分により作成しております。
      いずれの報告セグメントも、当社グループの構成単位のうち、分離された財務情報が入手可能であり、経営会議が、
     経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。
      当社は、第1四半期連結会計期間より物流事業を非継続事業に分類しており、セグメント情報は物流事業を除く継続
     事業のみの金額を表示しております。
      また、前連結会計年度及び第2四半期連結会計期間において、企業結合及び共同支配企業に係る暫定的な会計処理の
     確定を行っており、前第3四半期連結累計期間については、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重
     要な見直しを反映しております。
      
    (2) セグメント売上高及び業績
       当社グループの報告セグメントによる売上高及び業績は以下のとおりです。
        なお、セグメント間の内部売上高は、主に第三者間取引価格に基づいております。
 
        前第3四半期連結累計期間(自         2017年4月1日             至           2017年12月31日)
                                                                                                                            (単位:百万円)
 
                                                報告セグメント                                                                              要約四半
                                                                                                   その他                               期連結財
                                                             ライフ  ヘルス                                             計        調整額
                         日本食品 海外食品                                                                 (注)                               務諸表計
                                                             サポート ケア                                                                 上額
    売上高                                                                                                                                         
        外部顧客に対する売上高          292,629           348,358           87,821           83,727           19,807        832,344      -      832,344
        セグメント間の内部売上高           2,895             3,539            1,997            1,864           19,849        30,146 △30,146           -
             計               295,525           351,898           89,818           85,591           39,657        862,491 △30,146     832,344
    持分法による損益                     256             1,291               57              92             1,563          3,262      -        3,262
    セグメント利益又は損失
                             33,776             34,239            6,298            5,873              685        80,873       -       80,873
    (事業利益又は事業損失)
                                                                                                           その他の営業収益                    4,807
                                                                                                           その他の営業費用                  △7,709
                                                                                                           営業利益                       77,971
                                                                                                           金融収益                        4,927
                                                                                                           金融費用                      △3,528
                                                                                                           税引前四半期利益                   79,370
     (注)「その他」には、提携事業、包材事業及びその他サービス事業が含まれております。




                                                                 - 10 -
                                                                                           味の素㈱(2802) 2019年3月期第3四半期決算短信

        当第3四半期連結累計期間(自         2018年4月1日             至           2018年12月31日)
                                                                                                                             (単位:百万円)
 
                                                報告セグメント                                                                           要約四半
                                                                                                   その他                            期連結財
                                                             ライフ  ヘルス                                             計         調整額
                         日本食品 海外食品                                                                 (注)                            務諸表計
                                                             サポート ケア                                                              上額
    売上高                                                                                                                                 
        外部顧客に対する売上高          286,661           360,630           82,503           95,912           20,774        846,482       -   846,482
        セグメント間の内部売上高           3,263             3,839            2,297            2,008           21,575        32,984 △32,984         -
             計               289,924           364,470           84,800           97,921           42,349        879,466 △32,984   846,482
    持分法による損益                     314           △2,529                61            △15              2,297             128      -       128
    セグメント利益又は損失
                             25,696             33,125            7,663            7,431              369        74,286        -    74,286
    (事業利益又は事業損失)
                                                                                                           その他の営業収益                  4,189
                                                                                                           その他の営業費用                △34,043
                                                                                                           営業利益                     44,432
                                                                                                           金融収益                      5,709
                                                                                                           金融費用                    △5,722
                                                                                                           税引前四半期利益                 44,418
     (注)「その他」には、提携事業、包材事業及びその他サービス事業が含まれております。
 




                                                                 - 11 -