2764 ひらまつ 2020-05-29 09:30:00
2020年3月期(第38期)決算補足資料 [pdf]

                 2020年5月28日
                 東証1 部:2764




2020年3月期(第38期)
    決算補足資料
業績報告
                            業績報告

           当期は、レストラン、ブライダル、ホテルのいずれにおいても度重なる自然災害の
連結業績要約     発生や競争の激化、低価格志向、労働力の不足等の影響による厳しい経営環境が続
           きましたが、様々な施策効果により、第3四半期後半から徐々に回復の兆しが見え
           始め、第4四半期当初においては、ほぼ修正予想通りに推移いたしました。
           2月中旬頃からの新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う外出自粛、及びイベン
           ト等の中止要請の影響を受け、多くの婚礼延期に加え、パーティや法人接待など多
           数のキャンセルが発生したことにより、最終的に売上高、営業利益、経常利益共に
           修正予想を下回る結果となりました。
           また、第3四半期連結累計期間において計上した減損損失に加え、足元の新型コロ
           ナウイルス感染症拡大の影響も含んだ将来の回収可能性を検討した結果、減損損失
           は、合計9店舗に対して1,975百万円となりました。
                                                         (単位:百万円)

               2019年3月期(37期)   2020年3月期(38期)             修正
                                                昨対差      予想差
                        構成比            構成比

    売上高        10,948 100.0%   9,887   100.0%   ▲1,061         ▲386

    営業利益          740   6.8%    ▲24    ▲0.2%     ▲765          ▲205

    経常利益          663   6.1%    ▲39    ▲0.4%     ▲702          ▲186

   当期純利益           75   0.7% ▲1,953 ▲19.8%      ▲2,029         ▲449

 1株当たり純利益(円)     3.00   -       -       -        -         -

                                                                      3
                             業績報告

                   売上の主な変動要因①                          単位:百万円

         レストラン レストラン
 37期                          ホテル     退店等影響   コロナ影響     38期
         通常営業他 婚礼営業
          ▲100      +49       +33
                  コロナ影響を除外
                                      ▲607
                                                       ▲1,061
         既存店▲186
          新店+85  件数+94件  既存店▲23
          その他+1 単価▲194千円 新店+57
                                              ▲436     修正予想
10,948   定休日増加      婚礼件数     台風 豪雨    2店の退店            10,273
          の影響      昨年比+94件   噴火により    2店の譲渡
                     で着地     熱海 仙石原    の影響    通常▲230
          人員不足                 減速             婚礼▲171
                                                       9,887
         による影響     少人数婚礼                      (▲66件)
                   増加により     宜野座稼働            ホテル▲35
          台風 豪雨    組単価低下      アップに
           の影響                時間要す

           ↓                    ↓
          既存店                4Q復調傾向
         4Q昨年並
                                                                4
                                   業績報告

                        売上の主な変動要因②                                     単位:百万円
                【1Q~3Q】                 【4Q】
                                                         退店等    コロナ
37期      レストラン レストラン             レストラン レストラン
                                                         影響     影響      38期
         通常営業他 婚礼営業 ホテル          通常営業他 婚礼営業 ホテル

         ▲143
                                  +43   +138     +27
                  ▲88     +6
                                      コロナ影響を除外           ▲607
         既存▲192  件数+32件  既存▲39    既存+5   件数+62件  既存+16
          新店+64 単価▲188千円 新店+46
         その他▲15
                                  新店+21 単価▲191千円 新店+10
                                 その他+16
                                                                       ▲1,061
         【1Q~3Qの状況】              【4Qの状況】

         ■レストラン通常営業他             ■レストラン通常営業他                            修正予想
          ①定休日増加の影響               ①各種施策効果により
                                                                ▲436    10,273
10,948    ②人員不足による影響               既存店ほぼ昨年並に回復
          ③台風、豪雨の影響               ②その他現法ワイン販売等

                                                         【退店等影響】
         ■レストラン婚礼営業              ■レストラン婚礼営業
                                                         2店退店 2店譲渡
                                                                        9,887
          ①少人数婚礼増加により             ①営業体制強化により
           組単価低下                   4Q昨年比+62件             の影響
          ②通期成約数昨年比                通期昨年比+94件
           90件超で推移                ②少人数婚礼により単価低下          【コロナ影響】
                                                         ①レストラン
         ■ホテル                    ■ホテル                     通常営業▲230
          ①台風、豪雨、噴火により            Webマーケティング見直し          ②レストラン
           熱海 仙石原減速               により、既存店は昨対プラス           婚礼営業▲171
          ②宜野座 稼働アップに             に転じ、宜野座回復基調               (▲66件)
           時間要す                                          ③ホテル ▲35
                                                                             5
                       業績報告

         レストラン(通常営業)既存店売上の動向                単位:百万円

37期3Q+1月                                  38期3Q+1月
                      昨対マイナス対象9店舗
                      (3Qから2店舗減)
                      昨対マイナス上位3店舗で▲200超    ▲186
             ▲296                          3Qから+6
            3Qから▲15
                               +109
                              3Qから+21


           昨対プラス対象13店舗(3Qから2店舗増)           3,976
 4,162     ■メゾン・ポール・ボキューズ
           ■ブラッスリー ポール・ボキューズ 大丸東京
           ■オーベルジュ・ド・リル ナゴヤ 他

           プラス要因:各種施策効果
           ■コンセプトの明確化
           ■現場チームワークの醸成、スタッフモチベーション向上
           ■アルバイト、派遣社員活用による対応力強化
           ■法人、個人パーティ営業強化
           ■集客サイトの活用強化
           ■TVドラマによる露出拡大

                                                  6
                             業績報告

                    利益の主な変動要因                             単位:百万円
 37期                                38期


                    ▲702
                                          減損損失    1,975
663    ▲767   レストラン通常     ▲73              3Q     1,629
              レストラン婚礼     +35              4Q(コロナ) 346
              ホテル         +24             その他        44
              退店等影響       ▲439
              コロナ影響       ▲315
                                    ▲39
経常利益          ▲43          +62      経常利益
                    +45          (修正予想147)
                                          ▲2,019          ▲1,953
          原価率UP
                          営業外
           ▲7                    当期利益
  売上減少                    損益
          売上構成
 による影響                  コミライン
          変化影響                                      その他
                        フィー減他
           ▲35                                      105
                                             特別損失
       販管費減少
 減:退店、譲渡に伴う効率化+341                             特別利益  12
 増:新店開発 人材コスト増 ▲296                            法人税  ▲92
                                                            <#>7
                       業績報告



減損損失について
第3四半期において、8店舗の減損損失を計上するとともに、繰延税金資産の取り崩しを行いました。
その後、2月中旬頃からの新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛要請により当社の売上に重要
な影響が生じ、更に4月の政府による緊急事態宣言発出後は、政府及び地方自治体からの各種自粛要請
を受け、全てのレストランを原則休業としております。

これらの新型コロナウイルス感染症拡大の影響も含んだ将来の回収可能性を検討した結果、追加で減損
損失を計上するに至りました。


店舗数   減損額        備考
9店舗   1,975百万円   8店舗1,629百万円について第3四半期に計上
                 コロナの影響により対象店舗1、減損額346百万円を追加


■来期以降の減価償却への影響
 来期の減価償却費は約138百万円減少する見込み

■今後の対策
 今後の投資計画に関しては、2019年8月に締結したアドバンテッジアドバイザーズ株式会社
 との事業提携契約に基づき、同社とのプロジェクトチームの下で投資回収計画を精査し、
 再発防止に向け対策を進める



                                               8
                                業績報告




連結貸借対照表 要約                    総資産は281百万円減少し、21,592百万円となった。


                                         (単位:百万円)

                 2019年3月期    2020年3月期      増減
                   (37期)       (38期)                        POINT

 総資産               21,873      21,592       ▲281    総資産
  現預金                7,115       4,631     ▲2,484   現預金2,484百万円減少
  売掛金                 519         315       ▲203    売掛金203百万円減少
                                                    有形固定資産2,489百万円増加
  有形固定資産             9,436     11,926      +2,489
 負債                12,218      14,001      +1,783   負債
  有利子負債            10,315      12,073      +1,758   有利子負債1,758百万円増加

 純資産                9,655       7,590      ▲2,064
                                                    純資産
  利益剰余金             8,652       6,568      ▲2,083   利益剰余金2,083百万円減少
 自己資本比率           43.7 %       34.6 %  ▲9.1%
 ROA(総資産経常利益率)     3.0 %      ▲0.2 %  ▲3.15%
 ROE               0.8 %      ▲26.1% ▲26.91%


                                                                       9
                            業績報告


                        営業CFは689百万円となった。
連結CF計算書要約               新規出店等のための有形及び無形固定資産の取得等による支出
                        の一方で、社債発行及び長期借入による調達と返済の結果、
                        期末現金残高は4,631百万円となった。
                                 (単位:百万円)

                      2019年3月期 2020年3月期
                       (37期)    (38期)               POINT

税金等調整前四半期純利益               267    ▲2,046
減損損失                         -     1,975    営業キャッシュフロー
減価償却費                      684       579    ①税金等調整前当期純損失▲2,046百万円
                                            ②減損損失1,975百万円
営業キャッシュフロー                 754       689    ③減価償却費579百万円
 有形及び無形固定資産の取得による支出     ▲2,585    ▲4,916
                                            投資キャッシュフロー
 敷金及び保証金の返還による収入            57       151    ①有形及び無形固定資産の取得
投資キャッシュフロー              ▲2,202    ▲4,781     により4,916百万円支出
                                            ②敷金及び保証金の返還により151百万円
 社債の発行よる収入                   -     2,980     取得
 長期借入れによる収入              4,000     2,400
                                            財務キャッシュフロー
 長期借入金の返済による支出          ▲3,689    ▲3,508    ①社債の発行により2,980百万円の取得
財務キャッシュフロー               ▲843      1,607    ②長期借入れにより2,400百万円の取得
                                            ③長期借入金の返済により3,508百万円
現金及び現金同等物期末残高            7,115     4,631
                                             の支出



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                          業績予想




連結業績予想        新型コロナウイルスの感染症拡大の影響により、外出自粛等による消費支出
              の減少が深刻の度を増しており、当社を取り巻く経営環境は厳しい状況が続
              いております。
              さらに、政府・自治体からの要請ならびに入居する商業施設の運営方針に
              よっては店舗の休業が長期化する可能性もあるなど、事態の収束とその後の
              回復には不確定要因が多いことから、現時点では業績予想を数値で示すこと
              が困難であります。
              業績予想については、合理的に予測可能となった時点で公表いたします。




                                                   (単位:百万円)

              2020年3月期(38期)実績      2021年3月期(39期)
                                                   前期比
                          構成比              構成比


   売上高          9,887     100.0%   -        -        -

   営業利益             ▲24   ▲0.2%    -        -        -

   経常利益             ▲39   ▲0.4%    -        -        -

   純利益         ▲1,953     ▲19.8%   -        -        -

1株当たり純利益(円)     -          -       -        -        -

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                   配当方針



配当方針
 当社は、株主の皆様への利益還元を経営課題の一つとして位置付け、今後のレストラン、
 ホテル事業推進のための設備投資、及び企業体質強化のための内部留保を勘案したキャッ
 シュ・フロー重視の経営を目指しつつ、業績に裏付けられた成果の配分として、配当性向
 30%を目処とした配当を基本方針としております。
 しかし、当期において減損損失を計上したことに加え、現在の事業環境や業績を勘案し慎
 重に検討いたしました結果、通期配当予想を誠に遺憾ながら見送らせて頂くことといたし
 ました。




              2019年3月期            2020年3月期
             (37期)配当金額           (38期)配当金額

   中間配当金                 0.00円               0.0円
   期末配当金                 3.00円               0.0円
   年間配当金                 3.00円               0.0円
   配当性向                      -                  -


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新型コロナウイルス感染症拡大
   に伴う当社の対応
            新型コロナウイルス感染症拡大に伴う当社の対応



自粛要請に応じた休業と新たな安全対策の制定
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う各地での緊急事態宣言に伴い、お客様ならびに従業員の健康と
安全確保、感染拡大防止への社会的責任を第一に考え、4月から5月にかけてレストランおよび一部の
ホテルを臨時休業いたしました。
営業再開に向けては、「新しい生活様式」を踏まえ、お客様に安心しご来店いただくための新たな安全
基準「Hiramatsuスタンダード」を制定。「衛生管理」、「ソーシャルディスタンス」、「換気」の
3つの視点において、お客様をお迎えする環境や従業員の行動基準を細かく定めたものとなります。

  <業界初となるエアバスターの導入>
  営業再開に向けて、飲食・サービス業界では初となるオゾン除菌脱臭器エアバスターを
  当社すべてのレストラン・カフェ・ホテルに導入。
  エアバスターは、浮遊しているウイルスだけでなく、テーブルや椅子などに付着した
  ウイルスも、オゾンの強力な酸化作用で分解し、その特性により耐性菌を発生させな
  いという特長を持った除菌脱臭器。安定した濃度でオゾンを発生させるため、安全濃
  度での運転が可能。空気清浄機との比較試験においてもその高い効果が実証され、同
  等機種含め、東京消防庁を初めとする全国500台以上の救急車にも搭載されています。
  またオゾンが新型コロナウイルスにも有効であるということが日本の研究グループに
  より明らかになりました。エアバスターの導入により、感染症拡大リスクを低減させ、
  お客様ならびに従業員にとって安心して過ごせる環境づくりを推進してまいります。


「Hiramatsuスタンダード」を徹底して取り組む体制を整え、5月22日にモデル店舗として「レストラ
ンひらまつレゼルヴ」をオープンし、順次、営業を再開してまいります。


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            新型コロナウイルス感染症拡大に伴う当社の対応



「Hiramatsuスタンダード」の具体的な内容紹介
当社従業員向けの細かなマニュアルのみならず、お客様に「Hiramatsuスタンダード」の取り組みを
視覚的にもわかりやすくご理解いただくため、ピクトグラムを用いた説明をホームページおよび店内にて
掲示し、安全対策へのご協力をお願いしてまいります。


  <主だった取組みの一例>

           館内消毒                    テーブル・椅子の消毒
           消毒液にて1時間に1回を目安に         消毒液にてお客様の利用毎にテーブ
           多くの方が触れる館内共用部の          ル・椅子・荷物置き等、多くの方が触
           消毒を行なっております。            れる共有部の消毒を行なっております。


           テーブル・ディスタンス             配席・ディスタンス
           他のお客様との距離を保つために         同じテーブル内でお客様同士が接近す
           テーブル数を減らし、各テーブルの        ぎないために、スペースを開けて配席
           間隔を2m以上開けております。         しております。

           マスクの着用                  従業員の衛生講習会
           お客様の安全及び公衆衛生を考          新型コロナウィルス感染症や食の安全
           慮し、出退勤時や勤務中はマス          に関する知識を高めるため、専門家に
           クを着用いたします。              よる講習会を開催いたします。

           来店人数の調整                 体調確認のお願い
           リスクをできる限り低減するた          発熱や咳など体調がすぐれない方には、
           め、予約人数の制限や入店時間          ご来店をお控えいただく場合がござい
           の分散化を実施しております。          ます。


 当社オリジナルで制作したピクトグラムは全30種。業界再興のため、すべての素材の無償提供を予定しています。
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                 免責事項




本資料に記載されている事項は証券投資に関する情報の提供を目的としたものであり、
勧誘を目的としたものではありません。

また、本資料に記載されている、株式会社ひらまつグループの現在の計画、戦略、 確信
等のうち、歴史的事実でないものは将来の業績等に関する見通しであり、
リスクや不確定要素を含んでおります。

実際の業績は、さまざまな重要な要素により、これら業績見通しとは大きく異なる結果
と なりうることをご承知おきください。

最終的な投資決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。




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