2667 J-イメージワン 2021-04-09 15:00:00
(開示事項の経過)創イノベーション株式会社とのALPS処理水除去技術の共同実証試験に関するお知らせ [pdf]

                                                 2021 年4月9日

各 位
                                会 社 名   株式会社 イメージ ワン
                                代表者名    代表取締役社長       新井 智
                                        (JASDAQ・コード 2667)
                                問合せ先    取締役管理部長 菊本 雅文
                                          (TEL 03 – 6233 -3410)


       (開示事項の経過)創イノベーション株式会社との ALPS 処理水除去技術

                   の共同実証試験に関するお知らせ



 当社は、2020 年8月 25 日付で公表しました「創イノベーション株式会社との ALPS 処理水除去技術の
共同実証試験に関するお知らせ」の通り、創イノベーション株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締
役:神保安広、以下、  「創イノベーション」)と取組んでいる「ALPS 処理水に含まれるトリチウムの分離
技術」の共同実証試験(1 次試験及び 2 次試験)について、1 次試験の完了(2021 年2月4日付公表)に
続き、今般、2 次試験の結果が得られたのでお知らせいたします。


1.実証試験の主旨
 当社は、ALPS 処理水の減容化及び清浄化等に関する有望技術を擁する創イノベーションと共同して、
ガスハイドレート法によるトリチウム分離技術の検証のための実証データを得ることを目的とした共同
実証試験(1 次試験及び 2 次試験)に取り組んでおります。

2.実証試験の概要及び 1 次試験結果の再掲
 ガスハイドレート法の処理効率向上・コスト低減型コンセプトを実装した評価試験機にて、福島第一
原発 ALPS 処理水相当の濃度(1 リットル当り約 50 万ベクレル(約 50 万 Bq/L)
                                               )に調製した模擬トリチ
ウム水からトリチウムを分離して、海洋放出の運用基準(1,500 Bq/L)以下に低減できること、分離し
たトリチウムは濃縮液の状態で処理前の 1/100 以下に減容可能であることを実証する試験です。
 トリチウム水のガスハイドレート化によって模擬トリチウム水からトリチウムを分離する 1 次試験で
は、トリチウム濃度 47.6 万 Bq/L の模擬トリチウム水を処理した 3 回の試験結果で、いずれも海洋放出
の運用基準である 1,500 Bq/L を下回る数値が得られました(2021 年2月4日付公表) 次試験は生成
                                                  。2
したトリチウムガスハイドレートを維持したまま、新たな模擬トリチウム水を接触させトリチウムガス
ハイドレートを積層させるようにして分離及び蓄積を繰り返す試験になります。

3.2 次試験の結果について
 上記記載の 2 次試験として、トリチウム濃度 46 万 Bq/L の模擬トリチウム水を用い、3 回の分離及び
蓄積の繰返し処理を実施した結果、分離側の濃度は全て 1,500 Bq/L 前後の数値が得られました。一方、
蓄積側は 3 回の処理後のトリチウムガスハイドレートの濃度分析から、相応のトリチウムの蓄積を確認
することが出来ました。分離側、蓄積側の両方の濃度確認により繰返し処理数に相当する濃縮・減容化
が可能であることが確認出来たこととなります。

4.今後の共同実証試験予定及び事業展開について
  今後の共同実証試験については 2 次試験の継続実施に加えて実機設計のためのデータ収集を進め、
2021 年6月末を目途に、一連の実証試験報告書作成完了に向けて取り組んで参ります。
  また、今回の試験結果を踏まえて、国内では福島第一原発 ALPS 処理水対策事業への採用、海外では米
国、ヨーロッパ諸国等の原子力発電所保有国への技術紹介、採用等の事業展開をしていきます。
5.今後の見通し
 本実証実験による 2021 年9月期の当社業績への影響につきましては軽微であります。なお、開示すべ
き事項が生じた場合は速やかにお知らせいたします。

                                              以 上