2654 アスモ 2020-05-14 16:00:00
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月14日
上 場 会 社 名 株式会社アスモ 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 2654 URL http://www.asmo1.co.jp
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 長井 尊
問合せ先責任者 (役職名) 管理本部長 (氏名) 岡田 夏至 (TEL) 03-6911-0550
定時株主総会開催予定日 2020年6月24日 配当支払開始予定日 2020年6月25日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月25日
決算補足説明資料作成の有無 : 無
決算説明会開催の有無 : 有
(百万円未満切捨て)
1.2020年3月期の連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 19,842 1.4 1,183 5.6 1,196 5.2 673 △1.1
2019年3月期 19,574 0.8 1,120 4.5 1,137 7.3 681 9.2
(注) 包括利益 2020年3月期 694百万円( 1.2%) 2019年3月期 686百万円( 20.6%)
潜在株式調整後
1株当たり 自己資本 総資産 売上高
1株当たり
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2020年3月期 48.05 - 11.6 13.9 6.0
2019年3月期 48.60 - 13.1 14.2 5.7
(参考) 持分法投資損益 2020年3月期 -百万円 2019年3月期 -百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 8,877 6,137 68.5 433.84
2019年3月期 8,348 5,583 65.9 392.15
(参考) 自己資本 2020年3月期 6,082百万円 2019年3月期 5,498百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 579 22 △150 4,675
2019年3月期 1,134 △183 △138 4,225
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向
配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2019年3月期 - 0.00 - 10.00 10.00 140 20.6 2.7
2020年3月期 - 0.00 - 10.00 10.00 140 20.8 2.4
2021年3月期(予想)
- 0.00 - 10.00 10.00 17.5
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり当期純
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 10,300 3.6 650 6.9 676 9.9 425 12.2 30.31
通 期 20,600 3.8 1,300 9.9 1,350 12.9 800 18.7 57.06
(注)詳細は、添付資料7ページ「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 -社 (社名) 、 除外 -社 (社名)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 15,145,175株 2019年3月期 15,145,175株
② 期末自己株式数 2020年3月期 1,124,512株 2019年3月期 1,124,421株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 14,020,718株 2019年3月期 14,020,754株
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載いたしました業績予想につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づく
分析・判断によるものであり、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の実績に
つきましては、経営環境の変化等により、異なる結果となる可能性があります。
株式会社アスモ(2654) 2020年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 …………………………………………………………………………………… P.2
(1)当期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………… P.2
(2)当期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………… P.6
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………… P.7
(4)今後の見通し …………………………………………………………………………………… P.7
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………… P.8
3.連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………… P.9
(1)連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………… P.9
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………… P.11
連結損益計算書 ………………………………………………………………………………… P.11
連結包括利益計算書 …………………………………………………………………………… P.12
(3)連結株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………… P.13
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………… P.15
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………… P.17
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………… P.17
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) ……………………………………… P.17
(表示方法の変更) ……………………………………………………………………………… P.19
(セグメント情報) ……………………………………………………………………………… P.19
(1株当たり情報) ……………………………………………………………………………… P.23
(重要な後発事象) ……………………………………………………………………………… P.23
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株式会社アスモ(2654) 2020年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度における我が国経済は、企業収益や雇用・所得環境が改善傾向にあるなど、緩やかな回復が続いた
ものの、消費税の引き上げと災害による景気の停滞がみられました。
世界情勢では、米中貿易摩擦や、英国のEU離脱問題などに加え、当連結会計年度終盤には新型コロナウイルス感
染症の拡大による急速な景気後退懸念の高まりなど、先行きは依然として不透明な状況で推移しました。
このような状況の下、アスモフードサービス事業では、災害による材料費の高騰、人手不足による人件費の上昇な
ど、取り巻く環境が厳しい中において、生活に欠くことのできない食の供給会社として、現場の衛生面に重点を置く
ことで食の安全性を確保するとともに、食材の選定、調理方法、盛り付けなどを工夫し、常にお客様にご満足をいた
だけるよう徹底したサービスの提供を心掛けてまいりました。
アスモ介護サービス事業では、高齢化により高まる需要を追い風として、課題である人材の確保をクリアし、安定
的にサービスを提供できる機会を確保してきたことで、訪問介護事業所、居宅介護事業所のご利用者様、及び有料老
人ホームのご入居者様を順調に増やしてまいりました。
アスモトレーディング事業ではかねてより注力してまいりましたメキシコ産チルド牛肉の販売と銘柄牛を使った食
材の通信販売が堅調に推移いたしました。
ASMO CATERING (HK) 事業では、香港における暴動に続き、新型コロナウイルス感染症の発生拡大の影響により、大
変厳しい状況で推移いたしましたが、いずれも一過性の外的要因であることを考慮し、終息後には積極的展開を行う
べく販路の維持に努めてまいりました。
このように、当社グループは、各事業のストロングポイントを的確に見極めた上でシナジー効果を最大限に発揮し
ていくこと、また、国内にとどまらず海外にも積極的に進出し、人口減少時代を迎える日本において多角的な収益構
造を構築し安定した成長を目指すことを目標としてまいりました。
その結果として、当期においても各事業の強みを確実に伸ばすことで、全体として売上高・経常利益共に伸ばすこ
とができました。
当連結会計年度の業績は、売上高19,842百万円(前年同期比1.4%増)、営業利益1,183百万円(前年同期比5.6%
増)、経常利益1,196百万円(前年同期比5.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、673百万円(前年同期比
1.1%減)となりました。
売上高の増加は、アスモ介護サービス事業、アスモフードサービス事業、及びアスモトレーディング事業での売上
が堅調に増加したことによるものであります。営業利益及び経常利益の増加は、売上高の増加に加え、特にアスモ介
護サービス事業における収益率が向上したことによります。
売上高営業利益率は前連結会計年度より0.3ポイント良化の6.0%となりました。
今後におきましても、売上高の増加、売上高営業利益率の更なる改善に加え、グループの目標通り事業を成長させ
ることに邁進してまいります。
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株式会社アスモ(2654) 2020年3月期 決算短信
報告セグメントごとの業績は次のとおりであります。
セグメント名称
主要な事業の内容
(セグメントに該当する会社)
アスモ事業
グループ会社の統制・管理、不動産賃貸
(株式会社アスモ)
アスモトレーディング事業
食肉の輸出入、食肉及び食肉加工品の販売
(株式会社アスモトレーディング)
アスモフードサービス事業
(株式会社アスモフードサービス)
(株式会社アスモフードサービス首都圏)
高齢者介護施設等における給食の提供
(株式会社アスモフードサービス東日本)
(株式会社アスモフードサービス中日本)
(株式会社アスモフードサービス西日本)
アスモ介護サービス事業
(株式会社アスモ介護サービス) 訪問・居宅介護事業所の運営、有料老人ホームの運営
(株式会社アスモライフサービス)
ASMO CATERING (HK) 事業
香港における外食店舗の運営
(ASMO CATERING (HK) CO., LIMITED)
(サーバントラスト信託株式会社) 管理型信託商品の販売
その他 (アスモ少額短期保険株式会社) 少額短期保険商品の販売
(ASMO CATERING(TAIWAN)COMPANY LIMITED) 台湾における外食店舗の運営
アスモトレーディング事業
アスモトレーディング事業におきましては、従来から重点販売しております高品質メキシコ産チルド牛肉、及び
銘柄牛を使った通信販売事業における安定販売が続きました。
期初においては、大型連休への対応や、6月に開催されたG20大阪サミット期間中に出荷停止期間があったため、
一時的に売上の減少が懸念されましたが、梅雨時期から夏場にかけての気候がよかったこともあり、販売は好調に
推移しました。また10月の消費税増税では軽減税率の対象品目であることより12月まで昨年を上回る販売ができま
した。第4四半期には、マーケットにも新型コロナウイルス感染症の影響が及び、3月には中国向けコンテナの滞
留を原因として、船会社のスケジュールに大幅な変更・遅延などが発生したことによりスムーズな流通が阻害され
販売が停滞しましたが、通期としては、廉価販売につながる無駄な購買を抑え、さらに最重点販売している商品の
取り扱いを維持したことで、売上、利益ともに増加することができました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、3,374百万円(前年同期比3.9%増)、セグメント利益(営業利益)は
82百万円(前年同期比28.9%増)となりました。
今後においても新型コロナウイルス感染症の影響が懸念されますが、需要が増えている小売業者や量販店などへ
の販売先ターゲットの変化に柔軟に対応し、引き続き、通信販売用加工商品の安定供給を行うことで、価格を含め
た商品の優位性をアピールして顧客満足の拡充を追求してまいります。
アスモフードサービス事業
アスモフードサービス事業におきましては、2019年4月の乳製品・ペットボトル飲料の値上げに続き、日照不足
の影響による発育不足と、各地で度重なった大規模な台風と水害、気候変動の影響による青物仕入価格の高騰や、
人手不足による人件費の上昇など、非常に厳しい状況で推移いたしました。
そのような中で従業員の勤務環境の整備を行うとともに、採算性の高い施設の受託に注力してきたことで当連結
会計年度末現在、受託件数は265施設(前年同期末は258施設)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、7,561百万円(前年同期比3.4%増)、セグメント利益(営業利益)は
440百万円(前年同期比16.5%減)となりました。
ますます高齢化が進む中、介護食に対する需要も高まっていることより、今後も従業員への研修・勉強会を通じ
て一層の技術向上を図ることで、お客様に、安心・安全でおいしい食事を提供し続けて行くことをこころがけてま
いります。
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株式会社アスモ(2654) 2020年3月期 決算短信
アスモ介護サービス事業
アスモ介護サービス事業におきましては、訪問介護事業所、居宅介護支援事業所、及び有料老人ホーム運営事業
を営んでおり、業界全体としては高まる需要に対して、恒常的な人手不足と、それに伴う人件費の上昇など、足
元・先行きとも厳しい状況にあります。
そのような状況の中、教育制度や資格補助制度の拡充をはじめ、キャリアパスの明確化、事務作業の軽減など改
善施策を地道に行ってまいりましたが、2019年10月より新たに始まった経済政策パッケージに基づく特定処遇改善
加算を積極的に活用し、賃金面での処遇改善を行ったことにより、職員の定着率向上と新規採用を実現し、安定的
にサービスを提供できる機会が確保できました。その結果、訪問介護事業所、居宅介護事業所のご利用者様数を順
調に伸ばすことができ、介護保険収入が増加いたしました。
また、新たに8月から介護タクシー事業を始め、東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪の13事業所で運行を開始して
おります。現状ではまだ売上規模も小さく、会社全体の数字には大きく影響しておりませんが、今後は既存事業と
のシナジー効果を活かすことで介護保険外収入の一つの柱となってくるものであると考えます。
以上の取り組みにより、当連結会計年度末現在、訪問介護事業所36事業所(前年同期末は36事業所)、居宅介護
支援事業所12事業所(前年同期末は12事業所)となり、支援させていただいておりますご利用者様は2,090名(前年
同期末は2,017名)となりました。また、有料老人ホーム6施設(前年同期末は6施設)、ご入居者様は331名(前
年同期末は333名)となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、6,582百万円(前年同期比7.4%)、セグメント利益(営業利益)は908
百万円(前年同期比30.7%増)となりました。
今後も引き続きご利用者様の獲得に努めていくとともに、充実した雇用環境を創ることで、より良い人材の確保
と定着率向上に努め、介護サービスの更なる質の向上を図ってまいります。
ASMO CATERING (HK) 事業
ASMO CATERING(HK)事業におきましては、2019年3月に香港で発生した度重なる大規模デモの影響により、主要道
路の占拠、地下鉄駅の封鎖などで店舗の営業中止、及び営業時間の短縮が余儀なくされたことで、売上が減少する
など、非常に厳しい状況で当期をスタートいたしました。ようやく2020年1月初旬にはデモが沈静化したことで、
売上は一旦回復傾向となりましたが、旧正月にあたる1月25日前後から地続きの中国で発生した新型コロナウイル
ス感染症の影響を大きく受け、2月度以降においては再び商業活動が大きく制限される事態となりました。2月度
の売上高においては既存店ベースで前年同月比64.8%と非常に大きな影響をうけました。また、3月中旬以降には、
感染者数が再度増加する「第二波」が発生し、香港政府より3月23日にレストラン各店に対して、客席の50%以下
稼働、4人以上の入店の禁止、テーブルの間隔1.5m以上の確保などの規制が開始されており、依然として厳しい状
況にあります。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、1,792百万円(前年同期比18.7%減)、セグメント利益(営業利益)は
△130百万円(前年同期はセグメント損失△57百万円)となりました。
このように展望が不確かな状況の中、大きな投資が必要な自社店舗の新規出店路線から、自社の強みであるセン
トラルキッチンを活用した食品加工販売部門での新規顧客開拓路線やフードコート出店路線にシフトを行い、食品
加工販売部門では、既存のお取引先に加え、新たに香港へ進出された大手飲食店様とのお取引も開始いたしまし
た。フードコート路線では、香港ドン・キホーテ2号店である『DON DON DONKI OPモール本店』内のフードコート
に2020年3月『神戸北の坂』をオープンいたしました。また既存店においても『和風食堂とら蔵』各店でオリジナ
リティある丼類を開発し、全面的なメニュー改定を行うなど、地道に自社店舗ブランドの強化に努めてまいりまし
た。
新型コロナウイルス感染症の影響により、今後も厳しい状況が続くことが予想されますが、事態の収束後をしっ
かりと見据え、店舗とセントラルキッチンの両輪を活かして業績の回復に努めてまいります。
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株式会社アスモ(2654) 2020年3月期 決算短信
その他の事業
a.サーバントラスト信託株式会社
その他セグメントに含めておりますサーバントラスト信託株式会社は、管理型信託事業を展開しており、入居
一時金保全信託、法人・個人向けの金銭管理信託(特定贈与信託、遺言代用信託を含む)及び不動産管理信託を
主力とした信託商品の販売を行っております。
日本社会ではまだ認知度が低い信託制度ですが、超高齢化社会を迎え、高齢者の財産管理や資産承継のニーズ
が高まりつつある背景を受け、これらを一連の流れで行うことができる「信託」の需要が今後高まっていくもの
と予想され、特長である安心・確実な財産の保全と承継をキーワードに高齢者のニーズを取り込み、本事業は今
後もシルバーマーケットの拡大とともに成長が期待できるものと考えております。
当連結会計年度におきましては、士業・高齢者支援団体等を中心に営業活動を行ってまいりましたが、前期、
及び当期に生じた信託契約の解約、新規受託の伸び悩み、特に消費税増税や新型コロナウイルス感染症による経
済環境の大幅な悪化の影響を受け、信託報酬は入居一時金保全信託、顧客分別金保全信託、不動産管理信託等を
中心に90百万円(前年同期比16.7%減)、販売費及び一般管理費は52百万円(前年同期比1.7%減)、営業利益は38百
万円(前年同期比30.9%減)となりました。
引き続き、グループ会社とのシナジー、及び高齢者支援団体等への営業活動を中心としたシニアマーケットの
開拓により新規契約を獲得し、信託報酬の増加に努めてまいります。
b.アスモ少額短期保険株式会社
その他セグメントに含めておりますアスモ少額短期保険株式会社は、少額短期保険事業を展開しており、生命
保険商品4種類(生命定期保険、入院保障付生命定期保険、無選択型生命保険、介護サポート総合保険)、及び
損害保険商品2種類(高齢者施設入居者家財保険、介護サポート総合保険)を販売しております。
生命保険商品は企業の従業員への福利厚生制度としての付保、保険比較サイトや医療・介護等のポータルサイ
ト、衣料・雑貨等の通販会社とのタイアップによる通信販売で販売しております。また、損害保険商品『転ばぬ
先の杖』(高齢者施設入居者家財保険)、及び『てんとうむし』(介護サポート総合保険)は有料老人ホーム事
業者等を代理店化し入居者にお勧めする方法、及び老人ホーム紹介会社が入居者に1年間サービスとして付保す
るスキームにて展開しております。『転ばぬ先の杖』の今年度の新規契約数は2,032件、保有契約は3,518件とな
りました。
当連結会計年度におきましては、収入保険料を主として収入は436百万円(前年同期比0.8%増)となりました
が、損害保険商品の積極的推進に伴う販売費及び一般管理費の増加により、営業利益は23百万円(前年同期比25.9
%減)となりました。
引き続き、グループ会社とのシナジーを発揮させつつ、新規マーケット、及び新規代理店開拓により新規契約
を獲得し、収入保険料の増加に努めてまいります。
c.ASMO CATERING (TAIWAN) COMPANY LIMITED
その他セグメントに含めておりますASMO CATERING(TAIWAN)COMPANY LIMITEDは前第4四半期連結会計期間にお
いて不採算店を整理し、事業を休止しております。
以上の結果、その他の事業における当期連結累計期間の売上高は、526百万円(前年同期比21.9%減)、セグメ
ント利益(営業利益)は61百万円(前年同期比5.2%増)となりました。
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(2)当期の財政状態の概況
(資産)
当連結会計年度末における総資産は8,877百万円となり、前連結会計年度末に比べ529百万円増加いたしました。
これは主に現金及び預金が449百万円、リース資産が179百万円増加し、受取手形及び売掛金が14百万円、保証金が
57百万円減少したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は2,739百万円となり、前連結会計年度末に比べ24百万円減少いたしました。
これは主にリース債務が181百万円、賞与引当金が42百万円増加し、支払手形及び買掛金が121百万円、流動負債の
その他に含まれる預り金が62百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は6,137百万円となり、前連結会計年度末に比べ553百万円増加いたしまし
た。これは主に利益剰余金が533百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は68.5%(前連結会計年度末は65.9%)となりました。
セグメントごとの資産の状況は以下のとおりであります。
アスモトレーディング事業
当連結会計年度末におけるセグメント資産は636百万円となり、前連結会計年度末に比べ80百万円減少いたしま
した。これは主にリース資産が28百万円、商品が24百万円増加し、現金及び預金が33百万円、売掛金が100百万円
減少したことによるものであります。
アスモフードサービス事業
当連結会計年度末におけるセグメント資産は1,577百万円となり、前連結会計年度末に比べ23百万円減少いたし
ました。これは主に売掛金が46百万円、商品が6百万円、機械装置及び運搬具が21百万円増加し、現金及び預金が
78百万円、無形固定資産が9百万円、繰延税金資産が7百万円減少したことによるものであります。
アスモ介護サービス事業
当連結会計年度末におけるセグメント資産は3,102百万円となり、前連結会計年度末に比べ395百万円増加いた
しました。これは主に現金及び預金が164百万円、売掛金が95百万円、リース資産が169百万円、繰延税金資産が
26百万円増加し、差入保証金が54百万円、長期貸付金が14百万円減少したことによるものであります。
ASMO CATERING (HK) 事業
当連結会計年度末におけるセグメント資産は403百万円となり、前連結会計年度末に比べ167百万円減少いたし
ました。これは主に現金及び預金が43百万円、売掛金が46百万円、有形固定資産が68百万円、差入保証金が7百
万円減少したことによるものであります。
アスモ事業
当連結会計年度末におけるセグメント資産は2,562百万円となり、前連結会計年度末に比べ374百万円増加いた
しました。これは主に現金及び預金が387百万円増加し、関係会社株式が8百万円減少したことによるものであり
ます。
その他の事業
当連結会計年度末におけるセグメント資産は595百万円となり、前連結会計年度末に比べ30百万円増加いたしま
した。これは主に現金及び預金が52百万円増加し、売掛金が9百万円、繰延税金資産が4百万円減少したことに
よるものであります。
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株式会社アスモ(2654) 2020年3月期 決算短信
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は4,675百万円となり、前連結会計年度末に比べて449百万円
の増加となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは579百万円の収入となりました。これは主に税金等調
整前当期純利益1,177百万円、仕入債務の減少による支出120百万円、その他の負債の減少による支出129百万円、法人
税等の支払額510百万円などによるものであります。
また、前連結会計年度に比べてキャッシュ・フローが555百万円減少している主な要因として、売上債権の増減額の
増加(前年同期比△149百万円)、仕入債務の増減額の減少(前年同期比△128百万円)、法人税等の支払額の増加
(前年同期比△180百万円)などが挙げられます。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは22百万円の収入となりました。これは主に有形固定
資産の取得による支出45百万円、差入保証金の差入・回収差による収入56百万円などによるものであります。
また、前連結会計年度に比べてキャッシュ・フローが206百万円増加している主な要因として、差入保証金の差入・
回収差による収入の増加(前年同期比+72百万円)、有形固定資産の取得による支出の減少(前年同期比+123百万
円)などが挙げられます。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは150百万円の支出となりました。これは主にリース債
務の返済による支出30百万円、配当金の支払額120百万円などによるものです。
また、前連結会計年度に比べてキャッシュ・フローが11百万円減少している主な要因として、リース債務の返済に
よる支出の増加(前年同期比△11百万円)などが挙げられます。
以上のとおり、当社グループの当連結会計年度の資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フロー収入と投資活動
によるキャッシュ・フロー収入を合わせた、いわゆるフリー・キャッシュ・フローが601百万円の収入であることか
ら、財務活動によるキャッシュ・フローにおける配当金支払やリース債務の返済を十分にカバーできる水準となって
おります。
資本の財源につきまして、当社グループの運転資金・設備投資は期中の一時的な子会社の借入やリース債務を除き、
自己資金により充当しております。当連結会計年度末の有利子負債残高はリース債務239百万円のみでありますが、主
に介護タクシー事業開始に伴うリース車両の取得により、前連結会計年度末と比較して181百万円増加しております。
資金の流動性につきましても、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高が4,675百万円であることから、十分な
資金を確保できており、小規模なM&Aや隣接事業への拡大についても対応できる水準であります。
(4)今後の見通し
今後の見通しについては、新型コロナウイルス感染症が世界を直撃している現在、経済に与える影響は計り知れず、
先行きの不透明感は払拭できない状況にあります。
このような状況の中、当社グループとしては、基幹事業であるアスモ介護サービス事業(介護)、アスモフードサ
ービス事業(給食)における売上拡大と収益率の改善を一層追求し、アスモトレーディング事業(卸売)における安
定的マーケットの確保や、ASMO CATERING (HK) 事業(外食)における収益性が高い販路の維持開拓を進めてまいりま
す。
また、基幹事業とその他事業(信託・少額短期保険)とのシナジー効果を最大限に活かすことにより、収益力を高
めてまいります。
以上のことから、2021年3月期の連結業績予想につきましては、売上高20,600百万円、営業利益1,300百万円、経常
利益1,350百万円、親会社株主に帰属する当期純利益800百万円と予想しております。
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2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、当面は日本基準を採用することとしておりますが、IFRS(国際財務報告基準)については、今
後も制度動向等を注視しております。
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3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 4,295,834 4,745,546
受取手形及び売掛金 2,036,706 2,022,654
商品 258,892 287,474
貯蔵品 11,865 11,941
その他 366,485 381,379
貸倒引当金 △90,675 △96,812
流動資産合計 6,879,108 7,352,182
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 570,306 422,922
減価償却累計額 △394,151 △304,998
建物及び構築物(純額) 176,155 117,924
機械装置及び運搬具 11,517 31,564
減価償却累計額 △11,517 △10,285
機械装置及び運搬具(純額) 0 21,279
工具、器具及び備品 289,343 201,361
減価償却累計額 △245,591 △172,922
工具、器具及び備品(純額) 43,751 28,439
リース資産 41,011 222,330
減価償却累計額 △11,712 △27,157
リース資産(純額) 29,298 195,172
建設仮勘定 1,735 2,130
有形固定資産合計 250,941 364,946
無形固定資産
リース資産 23,836 37,728
その他 6,805 5,455
無形固定資産合計 30,642 43,183
投資その他の資産
投資有価証券 10,043 1,274
長期貸付金 346,789 336,947
差入保証金 668,675 611,611
繰延税金資産 126,264 141,737
その他 355,909 350,781
貸倒引当金 △320,238 △324,946
投資その他の資産合計 1,187,442 1,117,406
固定資産合計 1,469,026 1,525,535
資産合計 8,348,134 8,877,718
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(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 609,680 488,375
リース債務 19,576 53,884
未払金 664,361 634,572
未払法人税等 235,650 273,288
賞与引当金 204,637 247,592
その他 789,948 674,512
流動負債合計 2,523,853 2,372,226
固定負債
リース債務 38,270 185,868
退職給付に係る負債 202,073 181,735
固定負債合計 240,344 367,604
負債合計 2,764,197 2,739,830
純資産の部
株主資本
資本金 2,323,272 2,323,272
利益剰余金 3,100,373 3,633,874
自己株式 △42,459 △42,516
株主資本合計 5,381,186 5,914,630
その他の包括利益累計額
繰延ヘッジ損益 △136 84
為替換算調整勘定 111,716 111,755
退職給付に係る調整累計額 5,459 56,285
その他の包括利益累計額合計 117,039 168,125
非支配株主持分 85,710 55,132
純資産合計 5,583,936 6,137,888
負債純資産合計 8,348,134 8,877,718
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上高 19,574,988 19,842,288
売上原価 14,926,017 15,392,804
売上総利益 4,648,971 4,449,483
販売費及び一般管理費 3,528,251 3,266,257
営業利益 1,120,720 1,183,226
営業外収益
受取利息 6,990 6,823
物品賃貸料収入 6,042 6,313
助成金収入 9,534 5,378
受取保険金 149 2,903
その他 4,531 4,368
営業外収益合計 27,248 25,787
営業外費用
支払利息 1,432 2,307
貸倒引当金繰入額 9,185 9,543
為替差損 ― 906
その他 188 2
営業外費用合計 10,807 12,759
経常利益 1,137,161 1,196,255
特別利益
固定資産売却益 35 23
特別利益合計 35 23
特別損失
固定資産売却損 5,554 ―
固定資産除却損 14,179 2,728
投資有価証券評価損 ― 8,768
減損損失 7,175 7,655
店舗解約違約金 8,467 ―
その他 276 ―
特別損失合計 35,653 19,152
税金等調整前当期純利益 1,101,543 1,177,126
法人税、住民税及び事業税 449,298 549,598
法人税等調整額 △2,953 △15,591
法人税等合計 446,344 534,007
当期純利益 655,199 643,118
非支配株主に帰属する当期純損失(△) △26,158 △30,589
親会社株主に帰属する当期純利益 681,357 673,708
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連結包括利益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
当期純利益 655,199 643,118
その他の包括利益
繰延ヘッジ損益 △120 220
為替換算調整勘定 21,491 50
退職給付に係る調整額 9,599 50,825
その他の包括利益合計 30,970 51,097
包括利益 686,170 694,215
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 707,660 724,793
非支配株主に係る包括利益 △21,490 △30,577
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(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 2,323,272 2,559,223 △42,459 4,840,036
当期変動額
剰余金の配当 △140,207 △140,207
親会社株主に帰属す
681,357 681,357
る当期純利益
自己株式の取得 △0 △0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 ― 541,149 △0 541,149
当期末残高 2,323,272 3,100,373 △42,459 5,381,186
その他の包括利益累計額
退職給付に係る その他の包括利益 非支配株主持分 純資産合計
繰延ヘッジ損益 為替換算調整勘定
調整累計額 累計額合計
当期首残高 △16 94,892 △4,139 90,736 107,200 5,037,974
当期変動額
剰余金の配当 △140,207
親会社株主に帰属す
681,357
る当期純利益
自己株式の取得 △0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △120 16,824 9,599 26,303 △21,490 4,812
額)
当期変動額合計 △120 16,824 9,599 26,303 △21,490 545,962
当期末残高 △136 111,716 5,459 117,039 85,710 5,583,936
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当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 2,323,272 3,100,373 △42,459 5,381,186
当期変動額
剰余金の配当 △140,207 △140,207
親会社株主に帰属す
673,708 673,708
る当期純利益
自己株式の取得 △56 △56
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 ― 533,500 △56 533,443
当期末残高 2,323,272 3,633,874 △42,516 5,914,630
その他の包括利益累計額
退職給付に係る その他の包括利益 非支配株主持分 純資産合計
繰延ヘッジ損益 為替換算調整勘定
調整累計額 累計額合計
当期首残高 △136 111,716 5,459 117,039 85,710 5,583,936
当期変動額
剰余金の配当 △140,207
親会社株主に帰属す
673,708
る当期純利益
自己株式の取得 △56
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 220 38 50,825 51,085 △30,577 20,507
額)
当期変動額合計 220 38 50,825 51,085 △30,577 553,951
当期末残高 84 111,755 56,285 168,125 55,132 6,137,888
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 1,101,543 1,177,126
減価償却費 120,569 115,858
減損損失 7,175 7,655
のれん償却額 14,897 ―
貸倒引当金の増減額(△は減少) 8,311 10,844
賞与引当金の増減額(△は減少) △26,421 42,955
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 36,025 30,487
受取利息及び受取配当金 △6,990 △6,823
支払利息 1,432 2,307
為替差損益(△は益) △3,707 624
有形固定資産除却損 14,128 2,728
無形固定資産除却損 50 ―
有形固定資産売却損益(△は益) 5,519 △23
投資有価証券評価損益(△は益) ― 8,768
店舗解約違約金 8,467 ―
売上債権の増減額(△は増加) 101,904 △47,964
その他の資産の増減額(△は増加) 12,108 △760
たな卸資産の増減額(△は増加) 47,443 △29,144
仕入債務の増減額(△は減少) 7,578 △120,754
その他の負債の増減額(△は減少) △116,456 △129,693
未払消費税等の増減額(△は減少) 105,386 26,703
その他 117 △334
小計 1,439,085 1,090,560
利息及び配当金の受取額 117 399
利息の支払額 △1,432 △2,307
法人税等の支払額 △329,161 △510,158
法人税等の還付額 25,579 626
営業活動によるキャッシュ・フロー 1,134,188 579,120
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資有価証券の取得による支出 △10,042 ―
有形固定資産の取得による支出 △169,296 △45,567
有形固定資産の売却による収入 356 23
無形固定資産の取得による支出 △2,813 △1,435
定期預金の預入による支出 △70,011 △70,017
定期預金の払戻による収入 70,005 70,011
差入保証金の差入による支出 △177,392 △94,179
差入保証金の回収による収入 161,460 150,685
貸付けによる支出 △8,187 △9,400
貸付金の回収による収入 150 468
建設協力金の回収による収入 21,796 21,796
投資活動によるキャッシュ・フロー △183,974 22,385
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株式会社アスモ(2654) 2020年3月期 決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入れによる収入 50,000 50,000
短期借入金の返済による支出 △50,000 △50,000
リース債務の返済による支出 △19,221 △30,379
自己株式の取得による支出 △0 △56
配当金の支払額 △119,725 △120,027
財務活動によるキャッシュ・フロー △138,947 △150,464
現金及び現金同等物に係る換算差額 11,705 △1,336
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 822,972 449,705
現金及び現金同等物の期首残高 3,402,850 4,225,822
現金及び現金同等物の期末残高 4,225,822 4,675,528
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(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)
1.連結の範囲に関する事項
(1) 連結子会社の数 12社
連結子会社の名称
株式会社アスモトレーディング
株式会社アスモフードサービス
株式会社アスモフードサービス首都圏
株式会社アスモフードサービス東日本
株式会社アスモフードサービス中日本
株式会社アスモフードサービス西日本
株式会社アスモ介護サービス
株式会社アスモライフサービス
サーバントラスト信託株式会社
アスモ少額短期保険株式会社
ASMO CATERING(HK)COMPANY LIMITED
ASMO CATERING(TAIWAN)COMPANY LIMITED
(2) 非連結子会社の数 3社
非連結子会社の名称
株式会社ぱすと
ASMO CATERING MALAYSIA SDN. BHD.
ASMO CATERING VIETNAM COMPANY LIMITED
連結の範囲から除いた理由
株式会社ぱすと、ASMO CATERING MALAYSIA SDN. BHD.、及びASMO CATERING VIETNAM COMPANY LIMITEDは、い
ずれも小規模であり、合計の総資産、売上高、当期純損益(持分に見合う額)及び利益剰余金(持分に見合う
額)等は、いずれも連結財務諸表に及ぼす影響が軽微であるため、連結の範囲から除外しております。
2.持分法の適用に関する事項
持分法を適用しない非連結子会社のうち、主要な会社等の名称
株式会社ぱすと
ASMO CATERING MALAYSIA SDN. BHD.
ASMO CATERING VIETNAM COMPANY LIMITED
非連結子会社について持分法を適用しない理由
株式会社ぱすと、ASMO CATERING MALAYSIA SDN. BHD.、及びASMO CATERING VIETNAM COMPANY LIMITEDは、そ
れぞれ当期純損益(持分に見合う額)及び利益剰余金(持分に見合う額)等からみて、持分法の対象から除い
ても連結財務諸表に及ぼす影響が軽微であり、かつ、全体としても重要性がないため、持分法の適用範囲から
除外しております。
3.連結子会社の事業年度等に関する事項
連結子会社の事業年度の末日は、連結決算日と一致しております。
4.会計方針に関する事項
(1)重要な資産の評価基準及び評価方法
たな卸資産
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a.商品
国内連結子会社は個別法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法に
より算定)を、また、在外連結子会社は移動平均法による原価法(貸借対照表価格は収益性の低下に基
づく簿価切下げの方法により算定)を採用しております。
b.貯蔵品
最終仕入原価法による原価法
(2)重要な減価償却資産の減価償却の方法
① 有形固定資産(リース資産を除く)
当社及び国内連結子会社は、建物は定額法、その他有形固定資産については定率法によっております。ただ
し、2016年4月1日以降に取得した建物附属設備及び構築物については定額法を採用しております。
なお、主な耐用年数は次のとおりであります。
建物及び構築物 8~15年
機械装置及び運搬具 2~8年
工具、器具及び備品 2~10年
また、在外連結子会社については、重要な有形固定資産について、建物の賃貸借契約期間による定額法
によっております。
② 無形固定資産(リース資産を除く)
ソフトウェア
定額法によっております。なお、自社利用のソフトウェアについては社内における利用可能期間(5
年)に基づいております。
③ リース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法を採用しております。
(3)重要な引当金の計上基準
① 貸倒引当金
売上債権、貸付金等の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等
特定の債権については個別に回収可能性を考慮し、回収不能見込額を計上しております。
② 賞与引当金
当社及び一部の連結子会社は、従業員の賞与の支給に備えるため、将来の支給見込額のうち、当連結会
計年度の負担額を計上しております。
(4)退職給付に係る会計処理の方法
① 退職給付見込額の期間帰属方法
退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法につい
ては、給付算定式基準によっております。
② 数理計算上の差異及び過去勤務費用の費用処理方法
過去勤務費用は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(1年)で費用処理しており
ます。また、数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一
定の年数(1年)で翌連結会計年度より費用処理しております。
③小規模企業等における簡便法の採用
一部の連結子会社は、退職給付に係る負債及び退職給付費用の計算に、退職給付に係る期末自己要支給額を
退職給付債務とする方法を用いた簡便法を適用しております。
(5)重要なヘッジ会計の方法
イ.ヘッジ会計の方法
繰延ヘッジ処理を採用しております。また、為替変動リスクのヘッジについて振当処理の要件を充たし
ている場合には振当処理を採用しております。
ロ.ヘッジ手段とヘッジ対象
ヘッジ会計を適用したヘッジ対象とヘッジ手段は以下のとおりであります。
a.ヘッジ手段…為替予約
b.ヘッジ対象…商品輸入による外貨建買入債務及び外貨建予定取引
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株式会社アスモ(2654) 2020年3月期 決算短信
ハ.ヘッジ方針
外貨建の商品代金の支払いについて、将来の取引市場での為替相場変動リスクを回避することを目的に
行っております。原則として外貨建仕入契約の残高の範囲内で為替予約取引を利用することとし、投機目
的のデリバティブ取引は行わない方針であります。
ニ.ヘッジ有効性評価の方法
ヘッジ対象の相場変動とヘッジ手段の相場変動を比較し、その変動額の比率によって有効性を評価して
おります。
(6)のれんの償却方法及び償却期間
のれんの償却については、発生原因毎に5年間の定額法により償却を行っております。
(7)連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
連結キャッシュ・フロー計算書における資金(現金及び現金同等物)は、手許現金、随時引き出し可能な
預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ケ月以
内に償還期限の到来する短期投資からなっております。
(8)その他連結財務諸表作成のための重要な事項
イ.消費税等の会計処理
消費税及び地方消費税の会計処理は税抜方式によっており、控除対象外消費税及び地方消費税は、当連結
会計年度の費用として処理しております。
ロ.連結納税制度の適用
連結納税制度を適用しております。
ハ.連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用
当社及び一部の国内連結子会社は、「所得税法等の一部を改正する法律」(令和2年法律第8号)に
おいて創設されたグループ通算制度への移行及びグループ通算制度への移行にあわせて単体納税制度の
見直しが行われた項目については、「連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の
適用に関する取扱い」(実務対応報告第39号 2020年3月31日)第3項の取扱いにより、「税効果会計
に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号 2018年2月16日)第44項の定めを適用
せず、繰延税金資産及び繰延税金負債の額について、改正前の税法の規定に基づいております。
(表示方法の変更)
(連結損益計算書関係)
前連結会計年度において、「営業外収益」の「その他」に含めていた「受取保険金」は、金額的重要性が増し
たため、当連結会計年度より独立掲記することとしております。この表示方法の変更を反映させるため、前連結
会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。
この結果、前連結会計年度の連結損益計算書において、「営業外収益」の「その他」に表示していた4,681千
円は、「受取保険金」149千円、「その他」4,531千円として組み替えております。
(セグメント情報等)
1.報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取
締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであり
ます。
当社グループは、「アスモ事業」、「アスモトレーディング事業」、「アスモフードサービス事業」、「アス
モ介護サービス事業」及び「ASMO CATERING (HK) 事業」の5つを報告セグメントとしております。
各セグメントの主な事業に係る製品及びサービスは、以下のとおりであります。
(1) アスモ事業…グループ各社の統制・管理、不動産の賃貸
(2) アスモトレーディング事業…食品の輸出入、食肉及び食肉加工品の販売
(3) アスモフードサービス事業…高齢者介護施設等における食事の提供
(4) アスモ介護サービス事業…訪問・居宅介護事業所の運営、有料老人ホームの運営
(5) ASMO CATERING (HK) 事業…香港における外食店舗の運営
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株式会社アスモ(2654) 2020年3月期 決算短信
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に
おける記載と同一であります。
報告セグメントの利益又は損失は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部売上高及び振替高は、セグメント間で合意された価格設定基準又は市場実勢価格に基づい
ております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
アスモトレ アスモフー アスモ介護 ASMO
アスモ
ーディング ドサービス サービス CATERING 計
事業
事業 事業 事業 (HK)事業
売上高
外部顧客への売上高 4,752 3,247,697 7,315,368 6,126,673 2,205,487 18,899,980
セグメント間の
500,000 74,864 240,842 ― ― 815,707
内部売上高又は振替高
計 504,752 3,322,562 7,556,211 6,126,673 2,205,487 19,715,687
セグメント利益
332,478 63,688 527,993 695,193 △57,772 1,561,580
又は損失(△)
セグメント資産 2,188,103 716,770 1,600,539 2,706,970 571,230 7,783,614
その他の項目
減価償却費 6,818 865 15,730 2,501 83,380 109,296
有形固定資産及び
7,119 462 510 2,400 168,324 178,815
無形固定資産の増加額
(単位:千円)
連結
その他
合計 調整額 財務諸表
(注)1
計上額
売上高
外部顧客への売上高 675,008 19,574,988 ― 19,574,988
セグメント間の
― 815,707 △815,707 ―
内部売上高又は振替高
計 675,008 20,390,696 △815,707 19,574,988
セグメント利益
58,871 1,620,451 △499,731 1,120,720
又は損失(△)
セグメント資産 564,519 8,348,134 ― 8,348,134
その他の項目
減価償却費 11,272 120,569 ― 120,569
有形固定資産及び
― 178,815 ― 178,815
無形固定資産の増加額
(注) 1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれていない事業セグメントであります。
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株式会社アスモ(2654) 2020年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
アスモトレ アスモフー アスモ介護 ASMO
アスモ
ーディング ドサービス サービス CATERING 計
事業
事業 事業 事業 (HK)事業
売上高
外部顧客への売上高 4,752 3,374,037 7,561,661 6,582,101 1,792,835 19,315,388
セグメント間の
500,000 54,865 245,384 ― ― 800,249
内部売上高又は振替高
計 504,752 3,428,902 7,807,046 6,582,101 1,792,835 20,115,637
セグメント利益
320,485 82,069 440,795 908,562 △130,646 1,621,265
又は損失(△)
セグメント資産 2,562,313 636,008 1,577,499 3,102,406 403,995 8,282,223
その他の項目
減価償却費 7,390 4,834 17,581 8,974 76,106 114,887
有形固定資産及び
2,149 33,607 24,210 176,713 19,825 256,507
無形固定資産の増加額
(単位:千円)
連結
その他
合計 調整額 財務諸表
(注)1
計上額
売上高
外部顧客への売上高 526,900 19,842,288 ― 19,842,288
セグメント間の
― 800,249 △800,249 ―
内部売上高又は振替高
計 526,900 20,642,537 △800,249 19,842,288
セグメント利益
61,951 1,683,217 △499,990 1,183,226
又は損失(△)
セグメント資産 595,494 8,877,718 ― 8,877,718
その他の項目
減価償却費 971 115,858 ― 115,858
有形固定資産及び
― 256,507 ― 256,507
無形固定資産の増加額
(注) 1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれていない事業セグメントであります。
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4.報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
(単位:千円)
売上高 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 19,715,687 20,115,637
「その他」の区分の売上高 675,008 526,900
セグメント間取引消去 △815,707 △800,249
連結財務諸表の売上高 19,574,988 19,842,288
(単位:千円)
利益 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 1,561,580 1,621,265
「その他」の区分の利益 58,871 61,951
セグメント間取引消去 △499,731 △499,990
連結財務諸表の営業利益 1,120,720 1,183,226
(単位:千円)
資産 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 7,783,614 8,282,223
「その他」の区分の資産 564,519 595,494
連結財務諸表の資産合計 8,348,134 8,877,718
(単位:千円)
報告セグメント計 その他 調整額 連結財務諸表計上額
その他の項目
前連結 当連結 前連結 当連結 前連結 当連結 前連結 当連結
会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度
減価償却費 109,296 114,887 11,272 971 ― ― 120,569 115,858
有形固定資産及び
178,815 256,507 ― ― ― ― 178,815 256,507
無形固定資産の増加額
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(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 392.15円 433.84円
1株当たり当期純利益 48.60円 48.05円
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2. 1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 681,357 673,708
普通株主に帰属しない金額(千円) ― ―
普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 681,357 673,708
期中平均株式数(千株) 14,020 14,020
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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