2613 Jオイル 2021-11-16 12:00:00
2022年3月期 第2四半期決算概況 [pdf]
2022年3月期 第2四半期 決算概況
2021年11月16日
株式会社 J-オイルミルズ
問い合わせ先:
コーポレートコミュニケーション部 Tel.03-5148-7101
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1 2021年度2Q 決算概況
Agenda 2 2021年度 業績予想および重点取組み
3 参考資料
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2021年度上期 連結業績概要
2021年度上期業績
前期 当期 前年比 上期予想 予想比
(億円)
売上高 783.2 940.6 +20.1% 940.0 +0.1%
営業利益 27.9 0.6 ▲97.9% 0.0 -
経常利益 29.5 2.3 ▲92.2% 1.3 +77.5%
親会社株主に帰属する
当期純利益 21.2 7.7 ▲63.8% 9.6 ▲20.0%
決算のポイント
+ 油脂製品の価格改定とミール価格の上昇により売上高増加
+ 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け市場が大きく減退した翌年にあたるため業務用の販売数量増加
売上高
- 競争環境の激化により家庭用の販売数量減少
対 - 「収益認識に関する会計基準」の適用による影響 ※
前
年 - 原料相場の急激な上昇を受けた原材料調達コストの悪化
営業利益
- 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて減少していた物流費・工場固定費の増加
+ ケミカル事業譲渡益+6億円、投資有価証券売却益+7.5憶円(特別利益)
当期純利益
- 油脂加工品事業資産の減損損失▲4億円(特別損失)
※「収益認識に関する会計基準」の適用による影響
・売上高▲5.3億円 ・営業利益+0.1億円
前連結会計年度について新たな会計基準による組替えを行っておりません。
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2021年度上期 セグメント別業績
2021年度上期業績 事業セグメント別 構成比
■油脂 ■スペシャリティーフード ■その他
前期 当期 前年比
(億円) 単位:億円
<売上高>
売上高
659 824 2,500
油脂事業 658.6 823.8 +25.1%
4% 2%
スペシャリティフード事業 94.6 101.5 +7.4%
(内 油脂加工品事業) 58.7 61.1 +4.1%
11% 16%
12%
(内 テクスチャーデザイン・ファイン) 35.9 40.4 +12.7%
その他事業 30.0 15.3 ▲49.1%
84% 88% 84%
連結合計 783.2 940.6 +20.1%
営業利益
2020 2Q 2021 2Q 2024
油脂事業 27.5 1.2 ▲95.6% (目標)
スペシャリティフード事業 ▲ 2.9 ▲ 2.6 -
※「収益認識に関する会計基準」の適用による影響
(内 油脂加工品事業) ▲ 2.8 ▲ 3.5 -
➢ 油脂事業(売上高▲5.4億円/営業利益+0.2億円)
(内 テクスチャーデザイン・ファイン) ▲ 0.1 0.9 - ➢ スペシャリティフード事業(売上高+0.1億円/営業利益▲0.0億円)
その他事業 3.4 2.0 ▲40.8% ➢ その他事業(売上高+0.1億円/営業利益▲0.0億円)
連結合計 27.9 0.6 ▲97.9% 前連結会計年度について新たな会計基準による組替えを行っておりません。
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2021年度上期 営業利益増減分析
【セグメント別営業利益 増減】 単位:億円
対前年上期実績
単位:億円
【油脂事業 営業利益増減分析】 一般経費他内訳
燃料費・資材内訳
高付加価値品の販売 人件費 ▲1.0
資材 ▲0.1
原材料コスト内訳 広告費 ▲1.3
家庭用 ▲5.3
燃料 +0.4
大豆 ▲76.5 販売促進費 +5.8
業務用 +11.9 ユーティリティ +0.4
菜種 ▲93.0 その他 ▲3.5
為替* +0.2
購入油 ▲0.2
他 +1.7
油脂コスト▲84.9 製品販売+59.1 コスト▲0.5
▲26.3
*為替・・・20年度上期:108円/1ドル、21年度上期:108円/1ドル
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セグメント別業績:油脂事業
売上は、業務用油脂およびミール類の販売量・販売価格の増加に伴い、前年を上回った。
営業利益は、原材料価格の高騰を一部ミールの販売、価格改定効果で吸収したが油脂コスト悪化の影響により
前年を大幅に下回った。なお、家庭用油脂は汎用品などの単価は改善しているものの、オリーブオイルなどの高付加
価値品の単価が下落した。
(単位:億円)
前年差+165.1 【売上高構成比】 (単位:億円)
売上高
823.8 2020 2Q 2021 2Q 増減
658.6
金額 構成比 金額 構成比 金額(率) 構成比(差)
売上高
家庭用油脂 138.2 21% 130.2 16% ▲5.8% ▲5%
2020年度 2021年度 業務用油脂 358.1 54% 411.1 50% 14.8% ▲4%
1Q 328.2 399.1
ミール類 162.3 25% 282.4 34% 74.1% 10%
2Q 330.4 424.7
合計 658.6 100% 823.8 100% 25.1% -
累計 658.6 823.8
(単位:億円) 前年差▲26.3
【営業利益増減分析】 (単位:億円)
27.5
前年差
1.2 営業利益
営業 価格 物量 原材料他
利益 家庭用油脂 + 0.0 ▲ 2.0
2020年度 2021年度
業務用油脂 + 52.7 + 8.4
1Q 10.7 ▲ 2.0
ミール類 + 78.9 + 4.0
2Q 16.7 3.2
累計 27.5 1.2 合計 ▲ 26.3 + 131.6 + 10.4 ▲ 168.3
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セグメント別業績:スペシャリティフード事業
売上は、高付加価値品を含むスターチやSOYシート、粉末油脂など、業務用向けの製品が増加した結果、前年を上回った。
営業利益は、パーム油等の原料コスト上昇を受けて価格改定に努めたが、補いきれず赤字であった。
油脂加工品事業については原料コスト上昇と価格改定の遅れにより採算がさらに悪化し、減損損失▲4億円計上。
前年差+7.0
(単位:億円) 【売上高構成比】 (単位:億円)
売上高
94.6 101.5
2020 2Q 2021 2Q 増減
金額 構成比 金額 構成比 金額(率) 構成比(差)
売上高 油脂加工品 58.7 62% 61.1 60% 4.1% ▲2%
2020年度 2021年度 テクスチャーデザイン 33.3 35% 36.9 36% 10.6% 1%
1Q 45.9 50.2
ファイン 2.5 3% 3.6 4% 40.6% 1%
2Q 48.7 51.3
合計 94.6 100% 101.5 100% 7.4% -
累計 94.6 101.5
(単位:億円) 前年差+0.3
【営業利益増減分析】 (単位:億円)
前年差
▲ 2.9 ▲ 2.6 営業利益
価格 物量 原材料他
営業
油脂加工品 + 2.0 ▲ 0.2
利益
2020年度 2021年度
テクスチャーデザイン + 2.5 ▲ 0.1
1Q ▲ 1.8 ▲ 1.5
ファイン + 0.4 + 0.1
2Q ▲ 1.2 ▲ 1.2
累計 ▲ 2.9 ▲ 2.6 合計 + 0.3 + 4.9 ▲ 0.3 ▲ 4.4
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B/Sの状況
原材料価格上昇による棚卸資産増加はあったが、ケミカル事業譲渡、債権流動化等による資産減少含めて総資産減少
連結貸借対照表 (億円)
20年期末 21年2Q 増減
流動資産 827 784 ▲ 43 ・ケミカル事業譲渡による連結除外▲35
現預金 78 25 ▲ 54
・原材料価格上昇による棚卸資産の増加
売上債権 360 302 ▲ 58 (億円)
棚卸資産の推移
棚卸資産 359 427 67
その他 29 31 1 359
427
345 288 288
固定資産/繰延資産 738 698 ▲ 40
有形・無形資産 569 546 ▲ 24 2017 2018 2019 2020 2021 2Q
投資その他 169 153 ▲ 16
資産 計 1,565 1,482 ▲ 83 ・設備投資(維持更新、システム投資など) +17
・減価償却 ▲23
20年期末 21年2Q 増減
・ケミカル事業譲渡による連結除外▲13 他
負債 620 543 ▲ 78
仕入債務 186 107 ▲ 79
・投資有価証券売却 ▲17
有利子負債 183 247 64
ケミカル事業譲渡に伴う売却 他
引当金 51 45 ▲6
その他 199 143 ▲ 57
・有利子負債の推移
純資産 945 940 ▲5 (億円)
株主資本 895 895 0 309
247
包括利益他 46 41 ▲5 215 189 183
非支配株主持分 4 4 ▲0 2017 2018 2019 2020 2021 2Q
負債・純資産 計 1,565 1,482 ▲ 83
※有利子負債・・・社債と借入金の合計値を使用しております
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C/Fの状況
上期は原料相場高騰に伴う調達費用および棚卸資産の増加により、営業C/Fが悪化した
下期は原料相場高騰に加え為替影響(円安)もあり当面は調達費用の増加が先行するが、
価格改定した売掛債権の回収期間に入るため、営業C/Fはポジティブに転換する見込み
【キャッシュフロー推移】 (億円)
105 104
28 18 ▲ 110 15
2017 2018 2019 2020 21上期 21下期予想
営業C/F 66 131 146 43 ▲ 109 15
投資C/F ▲ 38 ▲ 26 ▲ 42 ▲ 24 ▲1 2
財務C/F ▲ 56 ▲ 111 ▲ 44 ▲ 25 56 vv
▲ 17
フリーC/F 28 105 104 18 ▲ 110 17
【資産効率の改善】 【設備投資の状況】
・21年度下期設備投資:
業務効率改善を目的としたシステム投資、設備更新投資など
上期
・コア事業への集中(ケミカル事業) (億円)
実績 設備投資 減価償却費
63.5
54.4 51.6
42.5 38.9
下期 ・遊休資産の売却(寮や倉庫など) 49.2 49.8 50.8 49.4 17.8 46.3
予定 ・政策保有有価証券の売却 24.3
2017 2018 2019 2020 2021上期 2021通期予想
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1 2021年度2Q 決算概況
Agenda 2 2021年度 業績予想および重点取組み
3 参考資料
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2021年度 業績予想
菜種相場やパーム油相場の更なる高騰や菜種新穀原料の油分低下による歩留悪化、為替相場の円安ドル高進行
による輸入原料価格の上昇など更なるコスト上昇と価格改定の遅れにより、期初予想を下方修正する。
2021年度予想
〈連結業績:通期〉
2020年度 期初予想 前年比 修正予想 期初予想比
(億円)
売上高 1,648.2 2,050.0 +24.4% 2,050.0 -
営業利益 66.9 50.0 ▲25.2% 26.0 ▲48.0%
経常利益 73.7 54.0 ▲26.8% 33.0 ▲38.9%
親会社株主に帰属する
当期純利益 52.5 50.0 ▲4.8% 33.0 ▲34.0%
営業利益率 4.1% 2.4% ▲1.6ppt 1.3% ▲1.2ppt
ROE 5.7% 5.2% ▲0.5ppt 3.5% ▲1.7ppt
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2021年度 セグメント別業績
油脂事業:価格改定の推進や高付加価値品の拡大とコスト削減を実施するものの、原材料コストを補えず大幅減益
スペシャリティフード事業:価格改定の遅れと原材料コスト悪化により大幅減益
2021年度予想
2021年度 2021年度
2020年度 前年比 前年比 期初予想比
(億円) 期初予想 修正予想
売上高
油脂事業 1,389.0 1,806.0 +30.0% 1,815.0 +30.7% +0.5%
スペシャリティフード事業 196.1 226.0 +15.2% 216.0 +10.1% ▲4.4%
(内 油脂加工品事業) 121.3 132.0 +8.8% 128.6 +6.0% ▲2.6%
(内 テクスチャーデザイン・ファイン) 74.8 94.0 +25.6% 87.4 +16.8% ▲7.0%
その他事業 63.1 18.0 ▲71.5% 19.0 ▲69.9% +5.6%
連結合計 1,648.2 2,050.0 +24.4% 2,050.0 +24.4% -
営業利益
油脂事業 62.2 43.0 ▲30.9% 26.5 ▲57.4% ▲38.4%
スペシャリティフード事業 ▲ 2.3 5.3 - ▲ 3.5 - -
(内 油脂加工品事業) ▲ 4.4 ▲ 1.8 - ▲ 7.4 - -
(内 テクスチャーデザイン・ファイン) 2.2 7.1 +227.4% 3.9 +81.0% ▲44.7%
その他事業 6.9 1.7 ▲75.4% 3.0 ▲56.5% +76.5%
連結合計 66.9 50.0 ▲25.2% 26.0 ▲61.1% ▲48.0%
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2021年度業績下期予想 営業利益増減分析
【セグメント別営業利益 増減】
(対前年下期実績)
単位:億円
【油脂事業 営業利益増減分析】 高付加価値品の販売
単位:億円
家庭用 +5.2
原材料コスト内訳 業務用 +50.1
大豆 ▲64.2
菜種 ▲153.9
為替* ▲22.6
購入油 ▲20.1
他 ▲22.1
油脂コスト▲233.3 製品販売+231.6 コスト▲7.8
▲9.5
*為替・・・20年下期:105円/1ドル、21年修正下期予想:112円/1ドル
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2021年度業績予想通期 営業利益増減分析
【セグメント別営業利益 増減】
(対前年通期実績)
単位:億円
【油脂事業 営業利益増減分析】 高付加価値品の販売
単位:億円
家庭用 ▲0.1
原材料コスト内訳 業務用 +62.0
大豆 ▲157.2
菜種 ▲263.3
為替* ▲22.4
購入油 ▲20.3
他 +12.7
油脂コスト▲318.1 製品販売+290.7 コスト▲8.3
▲35.7
*為替・・・20年度通期実績:107円/1ドル、21年度修正通期予想:110円/1ドル
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2021年度 原材料動向
外部環境:原料・為替状況
➢ 期初想定と比較して大豆の原料相場は良化しているが、ミールバリューと為替の悪化に加えてフレートの上昇により原料調達価格は
高止まりとなっている。一方で、菜種は原料相場が期初想定より悪化、またカナダの干ばつによる品質悪化などの影響で総じて原料
調達価格は大幅な悪化となっている。
21‘1Q 21’2Q 21‘3Q 21‘4Q
実績 実績 実績 前提
対前年差 対前年差 対前年差 対前年差
(前年) (前年) (前年) (前年)
1,391.6 1,497.3 1,358.6 1,230.5
大豆¢/Bu※2 +500.4 +646.1 +426.9 +93.3
(891.2) (851.2) (931.7) (1137.2)
737.7 864.7 885.4 941.4
菜種C$/MT※3 +274.4 +399.6 +391.3 +373.1
(463.3) (465.1) (494.1) (568.3)
63.8 55.9 53.2 51.3
ミールバリュー% ▲2.8 ▲12.3 ▲12.4 ▲16.5
(66.6) (68.2) (65.6) (67.8)
58.2 68.4 89.6 89.3
海上運賃us$/t※4 +9.7 +20.0 +39.6 +40.9
(48.5) (48.4) (50.0) (48.4)
107.0 110.5 111.1 114.1
為替レート※5 ▲3.0 +1.9 +3.9 +8.6
(110.0) (108.6) (107.2) (105.5)
※1:搾油原料の買付けは基本的に約3カ月前の時点にて行っており、本図では各期の業績に影響のある期間相場の平均値を示しています
※2:シカゴ相場 ※3:ウィニペグ相場 4Qは10/1以降の平均値 ※4:US Gulf-Japan PANAMAX ※5:為替TTSレート
当社実績:原料価格推移
【原料価格推移:大豆・大豆ミール】 【原料価格推移:菜種・菜種ミール】
大豆(円価・YEN/MT) 菜種(円価・YEN/MT)
180% 大豆ミール(YEN/MT) 180% 菜種ミール(YEN/MT)
160% 160% 144% 148%
116% 131% 116%
140% 124% 140%
120% 120%
100% 111% 115% 100% 114% 116%
111% 109%
80% 80%
21年3月 4-6月 7-9月 10-12月 21年3月 4-6月 7-9月 10-12月
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2021年度 価格改定状況
価格改定
➢ 油脂で4回、油脂加工品で1回の価格改定を発表
➢ 油脂事業の価格改定の進捗は、業態によってばらつきはあるが、当初想定よりもやや遅れている。
油脂 油脂加工品
改訂日 対象/額 改訂日 対象/額
2021/4/1 家庭用/業務用/加工用油脂 30円/kg 以上 業務用マーガリン25円/kg
2021/4/1
2021/6/1 家庭用/業務用/加工用油脂 30円/kg 以上 業務用ショートニング30円/kg
2021/8/2 家庭用/業務用/加工用油脂 50円/kg 以上 ※業務用については追加の価格改定を実施
2021/11/1 家庭用/業務用/加工用油脂 30円/kg 以上
価格改定推移(外部データ)
【家庭用油脂製品】 【業務用油脂製品】
140% 140%
家庭用 業務用斗缶
加工用
120% 120%
100% 100%
80% 80%
2021年3月 4-6月 7-9月 2021年3月 4-6月 7-9月
※2021年3月を1として算出 ※2021年3月を1として算出
出典:INTAGE SCIデータ (油脂市場:2021年3月~2021年9月) 出典:日経相場情報より
当社ベーシックイル平均単価トレンド
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成長戦略:高付加価値品の拡大
油脂事業においては、家庭用のオリーブオイルは、競争環境の激化に伴う価格低下や数量減により、前年を下回った。
業務用の長徳®シリーズは、コロナ影響の反動に加え、価格改定の際に長持ち油としてコストメリットを訴求し、売上は好調に推移した。
スペシャリティフード事業においては、経時劣化抑制、食感改善機能のあるスターチのネオトラスト®や、ファインのビタミンK2が前年に引
き続き伸長した。また主要販売先である北米の外食需要が回復したことからSOYシートの売上高も前年を大きく上回った。
主要原料である大豆・菜種およびパーム油、オリーブ油などの購入油の原料価格上昇の影響を受け、粗利益率は悪化した。
【高付加価値品推移】 【高付加価値品 構成比】
単位:億円
■汎用品 ■高付加価値品
2020年度 2021年度 対前年
2Q 2Q 増減率
売上高 210.4 231.9 +10.2% 27% 25% 35%
売
高付加
粗利益 61.6 54.2 ▲11.9% 上
価値品 (
粗利益率 29.3% 23.4% ▲5.9ppt 億 73% 75% 65%
円
)
【セグメント別売上高】
2020 2Q 2021 2Q 2024
2020年度 2021年度 対前年 (目標)
2Q 2Q 増減率
家庭用 71.4 64.6 ▲9.5% 粗 38% 41%
利 54%
油脂事業 業務用 96.6 117.1 +21.2%
益
合計 167.9 181.7 +8.2% ( 62% 59% 46%
億
スペシャリティフード事業 42.5 50.3 +18.4% 円
)
高付加価値品合計 210.4 231.9 +10.2% 2020 2Q 2021 2Q 2024
(目標)
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成長戦略:プラントベースフード (PBF) ※1
徹底的に「おいしさ」にこだわりながら、同時に「健康」や「環境負荷の低減(低負荷)」の実現に向けてアプローチ
Violifeの販売状況 今後の取り組み
<家庭用> プラントベースミート(PBミート)※2などの新しいニーズに対応
9月の発売以降、大手小売店などの採用が進んでいる した課題解決などの開発&販売
12月からは大手ECサイトでの販売を開始予定 当社の「あぶら・でんぷん・たんぱく」の組み合わせで、おいしさを
<業務用> 再現。外食チェーンで採用されている
10月下旬から販売開始。採用に向けて取り組み強化
たんぱく 肉粒感・繊維感・噛み応え
日経BP「日経トレンディ」
2022年ヒット予測ランキング
「ビオライフ 植物生まれの“ビオバター”」
を含む「植物性バター」 27
位 PBミート
PB
でん粉 調味油
ミート
肉の香り・旨味・色
重厚感・ジューシー感じ
乳化・保水・結着 加工油脂
※1 バターやチーズなどの乳製品を植物性の原材料で代替した製品
※2 植物性の代替肉
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成長戦略:テクスチャ ―デザイン
テクスチャ―素材 Soyシート
CVSのスイーツや総菜パンに評価され採用 北米を中心にデリバリーや持ち帰り需要をとらえ、多くのお店に
TXdeSIGNシリーズは販売開始し、提案を進めている 採用。コロナ後の経済活動再開以降も好調に推移
中東など地域からの需要も増加
Soyシートの売上実績・目標
約2.4倍
(vs 2020)
2.3倍
(vs 2020 2Q)
2020 2Q 2021 2Q 2024
(当社予想)
社内データ
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構造改革:
バリューチェーン&業務プロセス改革 油脂加工品収益基盤強化
生産体制の一部変更
若松工場の生産工程の一部(精製工程)を 黒字化にむけて、収益性改善に取り組む
当社神戸工場などに移管:2022年3月まで 油種・販売品種数(SKU)削減:
概要 賃借地である若松工場の土地の取得によるタン 油種の削減など川上の工程も含めたSKU削減
ク基地化 により、採算性の向上を図る
大豆たん白、食品(Soyシート)の生産は継続 2023年度
まで 生産ラインの効率化:
第六期中計の戦略目標の一環として、生産拠 生産ラインをマルチタスク化し、より効率的な生
点の再構築による最適化 産体制を構築
目的
九州地区の物流ネットワークの拠点として、安
定供給の責務を果たす PF社※1・PVO社※2とのシナジー効果の創出
日清オイリオグループ株式会社との取り組み状況 ※1 Premium Fats Sdn :マーガリンやショートニング製品(製菓・製パン用途)
※2 Premium Vegetable Oils Sdn Bhd:油脂製品(チョコレートやアイスクリーム用途等)
西日本エリアにおける搾油合弁会社設立の検討中
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経営基盤強化:サステナビリティ
国際社会の動向を踏まえ、企業理念の実現、SDGsの課題解決に向け、事業を通じたESGの取り組みを推進
ESGに関する取り組み SDGs関連技術特許出願の取り組み
2030年度 CO2排出量削減目標
特許出願のSDGs指向性評価指標
50 %削減 (FY2013対比)
「Japio-SDGs特許インデックス」 企業ランキング
食料品等製造業 第3位にランクイン
2021年9月
「国連グローバル・コンパクト」に署名、
グローバルネットワークジャパン加入
製品を通じたESGへの貢献
紙パック発売後、ステークホルダーからのポジティブな反響
キー局、ローカル局、全国紙での報道
https://transtool.japio.or.jp/work/sdg/
お客さまにおける採用事例の積み上げ (Japio知財AI研究センター)
国産オリーブの取り組み 特許出願のSDGs企業 月間ランキング
神戸オリーブ試験圃場 初のオリーブ収穫・搾油を実施 「飢餓をゼロに」
10
国産オリーブ生産の知見を蓄積
2019年3月の植樹から順調に生育 8月月間ランキング 位
し、2年7ヶ月で初の収穫 https://transtool.japio.or.jp/work/sdg/
(Japio知財AI研究センター)
神戸工場にて自社の搾油機を使用
搾油後 し、収穫直後の果実から良好な品質
のオイル のオイルを搾油
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今後の取り組み
2021年度下期計画達成に向け、特に価格改定推進や高付加価値品の拡売、原料マネジメントを実施
➢ 価格改定推進 ➢ さらなるコストダウン
➢ 高付加価値品の拡売 ➢ 原料マネジメント
2022年度以降は、引き続き「JOYL」ブランドの構築を推進など、中計で掲げた成長に関する戦略目標を着実に実行
していく
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主な経営指標
2021年度の配当金は、期初予想を維持する。
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2024年度 2030年度
実績 実績 実績 実績 予想 目標 目標
売上高 1,834 1,868 1,782 1,648 2,050 2,200 2,500
営業利益 40 57 67 67 26 110 240
営業利益率(%) 2.2% 3.0% 3.7% 4.1% 1.3% 5.0% 9.0%以上
ROE(%) 4.9% 5.6% 5.9% 5.7% 3.5% 8.0% 12.0%以上
ROIC(%) 2.4% 3.6% 4.3% 4.1% 1.5% 5.5% 8.0%
EPS(円)※ 124.75 144.20 158.10 159.62 100.09 260 500以上
D/Eレシオ 0.42 0.30 0.26 0.24 0.29 - 0.50以下
CCC(日) 117日 112日 114日 124日 115日 - -
一株当り配当額(円)※ 45 45 50 50 50 - -
配当性向 36.1% 31.2% 31.6% 31.3% 50.0% - 40%
※株式併合・分割換算後
中間 期末 配当性向
50.0%
100
36.1%
80 31.2% 31.6% 31.3%
60
40 25.0 25.0 25.0
22.5 22.5
20
22.5 22.5 25.0 25.0 25.0
0
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
計画
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1 2021年度2Q 決算概況
Agenda 2 2021年度 業績予想および重点取組み
3 参考資料
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大豆、菜種、為替 (米ドル)の相場動向
*原料調達状況に近づけるため、相場データを3ケ月ずらして表示(2017年4月を1とする(図中では2017年7月を1となる)
シカゴ大豆
東京円為替
ウィニペグ菜種(US$ベース)
2.6
2.4
2.2
2.0
1.8
1.6
1.4
1.2
1.0
0.8
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オリーブ、為替 (ユーロ)の相場動向
*原料調達状況に近づけるため、相場データを3ケ月ずらして表示(2017年4月を1とする(図中では2017年7月を1となる)
エクストラバージン
精製オリーブ油
ユーロ円為替
1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
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ミールバリューの動向
ミールバリュー
ボードマージン*
350
70%
300
60%
250
50%
200
40%
150
30%
20% 100
10% 50
0% 0
*シカゴ大豆定期1ブッシェルから産出する大豆油と大豆ミールの価値の合計と大豆1ブッシェルの価格の差
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2021年度 市場環境
【家庭用油脂 購入金額ベース(平均購入規模)】 ※単月比較
単位:%
2019年度比 2020年度比
108 109
106 102
100 100
99
96 95 96
84 94
4月 5月 6月 7月 8月 9月
※インテージ社 SCIデータを基にした当社推定
【業務用油脂 外食産業市場動向調査 売上高】 ※単月比較
【全体】
2019年度比 2020年度比 単位:%
137
120
100 102
91 92
87
83 81 79
78 77
4月 5月 6月 7月 8月 9月
※出典:日本フードサービス協会 外食産業市場動向調査
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