2613 Jオイル 2021-05-20 12:00:00
第六期中期経営計画「Transforming for Growth」の策定について [pdf]

                                             2021 年 5 月 20 日
各   位

                   会   社   名            株式会社 J-オイルミルズ
                   代 表 者 名      代表取締役社長執行役員 八馬 史尚
                                    (コード:2613、東証第1部)
                   問 合 せ 先                          執行役員
                                コーポレートコミュニケーション部長
                                                 岡村 美和
                                      (TEL.03-5148-7103)


               2030年までの目指すべき姿および
                  2024年度を最終年度とする
        第六期中期経営計画「Transforming for Growth」の策定について

  J-オイルミルズグループは、このたび、2030年の目指すべき姿を定め、その実現に向けて
持続的に成長するため、   2024年度を最終年度とする第六期中期経営計画「Transforming for
Growth」を策定しました。
  新型コロナウイルスの感染拡大、世界的な食糧需要の増加、気候変動など、当社グループ
を巡る環境は目まぐるしく変化しています。
  第六期中期経営計画の立案にあたり、私たちの目指すべき未来、私たちの使命、私たちの
価値/存在意義をあらわした、新たな企業理念体系を制定いたしました。同時に、コミュニ
ケーションブランド「JOYL」を導入し、新企業理念体系を元にした企業活動およびすべての
ステークホルダーの皆様とのコミュニケーションで「JOYL」を活用し、   「JOYL」を受け皿と
して、生まれた価値を蓄積、資産化していきます。
 第六期中期経営計画では、    第五期中期経営計画の課題を踏まえ、2030年に目指すべき姿を
描き、2021年度から2024年度までの期間を将来の成長実現の為の変革期としてとらえてい
ます。
 J-オイルミルズグループの強みは、顧客接点、技術力、素材、そしてそれを届け、お客様
の声に真摯に向き合い提案することで課題解決を実現する、ソリューション力にあります。
今後はその強みを一層磨き、マーケティング、研究開発、生産、営業を強化・融合すること
で、「おいしさデザイン®」企業としてお客様への提供価値を最大化していく考えです。

1) 定量目標

 2030年度および第六期中期経営計画の最終年度にあたる2024年度における定量目標は以
下の通りです。

                  2020年度実績   2024年度目標   2030年度目標
           売上高     1,648億円    2,200億円    2,500億円
           営業利益      67億円      110億円      240億円
          営業利益率       4.1%      5.0%       9.0%

2)戦略目標

  1)に掲げた定量目標を達成するため、以下の戦略課題の実行を通じて、成長企業へ
Transform(変革)していく所存です。




① マーケティング・ブランド戦略
 コミュニケ―ションブランド「JOYL」とお客様目線のマーケティングと製品開発をかけあ
わせ、企業価値向上を図ります。これによって、お客様に長く愛される企業となることを目
指します。

② 高付加価値化推進
 当社独自の技術「SUSTEC®(サステック)4」を適用した長持ち油「すごい長徳」および新
  しいフライ油のソリューション形態であるフライエコシステムで、業務用油脂のフラ
    イ油市場に変革をもたらします。
   テクスチャー素材事業は従来のスターチ事業をより発展させたものです。新シリーズ
    「TXdeSIGN(テクスデザイン)」を中心に、厳選されたスターチを当社独自の技術で加工
    することで、    繊維感や伸展性といった特徴を持っており、 さまざまな調理シーンや食品
    加工において、新しいテクスチャーを創出します。
   乳系プラントベースドフード※(PBF)の世界でも有数の企業であるUpfield社との業務
    提携により、成長が期待される乳系PBF市場へ参入します。既存事業とのシナジー効果
    を創出し、新たな収益の柱として育成します。
    ※
     バターやチーズなどの乳製品を植物性の原材料で代替した製品をあらわします。

③ 海外展開の加速
  当社独自の技術および製品により、ASEAN市場でテクスチャー事業、製菓製パン業界向
  け事業を、北米市場においてファインおよびSOYシート事業の強化を図ります。

④ 汎用油の収益力改善
  穀物相場が大きく変動する中、当社の基盤である油脂汎用品の事業を将来の安定した収
  益基盤とするため、価格戦略と構造改革を推進し、収益性の改善を図ります。


⑤ バリューチェーン&業務プロセス改革
  サプライチェーンにおいて、在庫削減、SKU削減、パートナーシップを推進します。ま
  た、間接部門の最適化、IT・DXの活用、業務プロセス改革を実施し、一層の効率化を目
  指します。

⑥ ①~⑤で生み出した資金および外部からの資金調達をあわせ、  2024年度までの間に生み
  出したキャッシュをM&Aを含む成長投資、設備投資に振り向けます。  また、2024年度まで
  に配当性向を40%まで引き上げ、株主の皆様への還元を強化します。

 以上の戦略目標を通じて、収益性を拡大し、より高いROEおよびROIC水準を目指します。
目標とするROE、ROICの水準は以下の通りです。

                2020年度実績   2024年度目標   2030年度目標
         ROE        5.7%       8.0%      12.0%
         ROIC       4.1%       5.5%       8.0%

 当社は食品会社として、品質の高い製品を安心・安全かつ安定的にお客様にお届けするた
め、経営のリソースを有効かつ最大に活用し、すべてのバリューチェーンにおいて価値を創
造していきます。
 また社会の公器として、気候変動に対する取り組みや人材の多様化を推進し、サステナビ
リティを追求します。またリスク対応力を強化し、継続的に社会に貢献していく方針です。
これにより、ステークホルダーの皆様からのご期待に応えていく所存です。

                                                 以上