2602 日清オイリオ 2020-11-06 15:00:00
2021年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年11月6日
上 場 会 社 名 日清オイリオグループ株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 2602 URL https://www.nisshin-oillio.com
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 久野 貴久
問合せ先責任者 (役職名) 財務部長 (氏名) 川邊 修 (TEL) 03(3206)5036
四半期報告書提出予定日 2020年11月10日 配当支払開始予定日 2020年12月2日
四半期決算補足説明資料作成の有無 :有
四半期決算説明会開催の有無 :有 (アナリスト・機関投資家向け)
(百万円未満切捨て)
1.2021 年3月期第2四半期の連結業績(2020 年4月1日~2020 年9月 30 日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属
する四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期第2四半期 161,613 △3.6 7,867 2.4 7,961 12.4 5,570 21.4
2020年3月期第2四半期 167,624 △2.7 7,681 23.7 7,082 1.1 4,586 △5.2
(注) 包括利益 2021年3月期第2四半期 5,595百万円( 82.3%) 2020年3月期第2四半期 3,070百万円( △60.3%)
1株当たり 潜在株式調整後
四半期純利益 1株当たり
四半期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期第2四半期 167.01 -
2020年3月期第2四半期 134.37 -
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2021年3月期第2四半期 273,906 152,800 52.5
2020年3月期 277,425 149,324 50.2
(参考) 自己資本 2021年3月期第2四半期 143,896百万円 2020年3月期 139,343百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2020年3月期 - 40.00 - 40.00 80.00
2021年3月期 - 40.00
2021年3月期(予想) - 40.00 80.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属 1株当たり
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通 期 320,000 △4.0 11,500 △12.4 12,000 △5.0 8,300 0.1 248.84
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 有
連結業績予想については、本日(2020 年 11 月6日)公表いたしました「業績予想の修正に関するお知らせ」をご覧ください。
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動 :無
(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
新規 ―社 (社名) 、 除外 ―社 (社名)
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 :無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 :無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(4)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期2Q 34,667,857株 2020年3月期 34,667,857株
② 期末自己株式数 2021年3月期2Q 1,311,636株 2020年3月期 1,313,681株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2021年3月期2Q 33,355,797株 2020年3月期2Q 34,136,917株
※役員向け株式交付信託口が保有する当社株式を自己株式に含めて記載しております。
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理
的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありま
せん。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる
条件及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資料6ページ「連結業績予想など
の将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
アナリスト・機関投資家向けの決算説明会につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点
より、弊社会場での開催を見送らせて頂き、以下の通り、テレフォンカンファレンスにて実施する予定
です。
・2020年11月16日(月)・・・ 弊社ホームページに決算説明会の資料を掲載予定。
・2020年11月17日(火)・・・ テレフォンカンファレンスにて決算説明および質疑応答を実施予定。
日清オイリオグループ株式会社(2602) 2021年3月期 第2四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 ……………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 ……………………………………………………………………………… 5
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………… 6
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………… 7
(1)四半期連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………… 7
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ………………………………………… 9
(3)四半期連結キャッシュフロー計算書 ………………………………………………………………11
(4)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………12
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………12
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………12
(追加情報) ……………………………………………………………………………………………12
(セグメント情報等) …………………………………………………………………………………13
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日清オイリオグループ株式会社(2602) 2021年3月期 第2四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間における日本経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、極めて厳しい環境にあ
ります。外出自粛や訪日観光客の減少により国内消費が急速に落ち込み、特に外食業・観光業において厳しい状況が
続いております。また、新型コロナウイルス感染症の世界規模での拡大に伴い、各国で外出規制や貿易取引の減少が
続いており、世界的な景気の悪化は避けられない状況となっております。さらなる感染拡大への懸念や米中対立に伴
う貿易摩擦等のリスク要因もあり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループは、2017年度に中期経営計画「OilliO Value Up 2020」をスタートさせ、事業構造改革を継承しつつ、
より成長路線に軸足を移すことを基本方針とし、具体的な経営目標の実現に取り組んでおります。
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は前年同期比96.4%の1,616億13百万円となり、利益面では営業利益が
前年同期比102.4%の78億67百万円、経常利益が同112.4%の79億61百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同
121.4%の55億70百万円となりました。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた内食需要の高まりによるホームユース商品の販売増、および各セグメン
トにおける付加価値品の伸長はあったものの、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う業務用商品の販売減の影響が
大きく、売上高は前年同期を下回りました。利益面では、販売減や物流費単価上昇等に伴う減益要因がありましたが、
コストに見合った適正価格の維持・形成、付加価値品の拡販に継続的に取り組み、収益の改善を図りました。加工油
脂事業セグメントにおけるパーム油取引の時価評価益の影響もあり前年同期を上回りました。
・売上高 (単位:百万円)
前第2四半期 当第2四半期
増減額 前年同期比
連結累計期間 連結累計期間
油脂・油糧
117,171 113,497 △3,674 96.9%
および加工食品事業
加工油脂事業 39,207 37,937 △1,269 96.8%
ファインケミカル事業 9,407 8,745 △661 93.0%
その他 1,838 1,433 △405 78.0%
合計 167,624 161,613 △6,011 96.4%
・営業利益 (単位:百万円)
前第2四半期 当第2四半期
増減額 前年同期比
連結累計期間 連結累計期間
油脂・油糧
4,343 5,223 879 120.3%
および加工食品事業
加工油脂事業 2,783 2,430 △353 87.3%
ファインケミカル事業 751 648 △102 86.3%
その他 127 △94 △221 -
セグメント間消去・調整 △325 △341 △15 -
合計 7,681 7,867 186 102.4%
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日清オイリオグループ株式会社(2602) 2021年3月期 第2四半期決算短信
セグメント別の概況
≪油脂・油糧および加工食品事業≫
油脂・油糧および加工食品事業セグメントでは、外食需要の減少による業務用商品の販売減により売上高は前年
同期を下回りましたが、ホームユース商品や付加価値品の販売増等により、営業利益は前年同期を上回りました。
[原料の調達環境]
原料の調達面では、大豆原料相場、菜種原料相場ともに前年同期に対して同等水準で推移しましたが、ドル円
相場は前年同期に対して円高水準で推移したことから、原料価格は前年同期に対して低下しました。
<主要原料相場>
大豆相場は、2020年1月以降、米中貿易協議の進展等によって一時1ブッシェルあたり9米ドル半ばまで上
昇しました。その後は南米大豆の豊作見通しが高まったことや、新型コロナウイルス感染症の影響による穀物
需要の減少懸念等から8米ドル前半まで下落しましたが、各国の経済活動再開による需要回復期待や中国によ
る旺盛な米国産大豆の買付等から8米ドル後半まで上昇し、前年同期に対しては同等の水準での推移となりま
した。
菜種相場は、中国向けカナダ産菜種輸出量が大幅に減少していることや、新型コロナウイルス感染症の影響
による穀物需要の減少懸念等によって、1トンあたり440カナダドル台前半まで下落する場面がありましたが、
その後は大豆相場・原油相場の上昇や欧州産菜種不作の影響等を受け、一時480カナダドル台まで上昇し、前年
同期に対しては同等の水準での推移となりました。
<為替相場>
ドル円相場は、新型コロナウイルス感染症の世界規模での感染拡大等の影響により、2月後半から3月にか
けては値動きの荒い展開となりましたが、リスク回避の円買いや米国の大規模な金融緩和政策等を受けて、前
年同期に対して円高水準で推移しました。
[ミールの販売]
大豆ミールは、販売数量は前年同期を上回ったものの、南米産大豆の豊作や世界的な新型コロナウイルス感染
症の影響による飼料需要の減少懸念を背景に大豆ミール相場が軟調に推移したこと等から販売価格が低下し、売
上高は前年同期を下回りました。
菜種ミールは、新型コロナウイルス感染症の影響による国内の油脂需要減少に伴う搾油量の減少から販売数量
は前年同期を下回りました。また、大豆ミール価格下落の影響等から販売価格が低下したことから、売上高は前
年同期を下回りました。
[油脂・加工食品の販売]
油脂・加工食品の販売は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う厳しい環境のなか、売上高は前年同期を下
回りましたが、付加価値品の販売が伸長した結果、営業利益は前年同期を上回りました。
<油脂等>
業務用につきましては、「ニーズ協働発掘型」営業による新規取引の開拓を継続し、「日清炊飯油」「日清
炒め油」等の機能性油脂についても拡販に取り組みました。しかしながら新型コロナウイルス感染症の拡大に
伴う外食需要、観光需要の減少の影響により、売上高は前年同期を下回りました。
ホームユースにつきましては、付加価値品の継続的な市場育成、拡販に取り組み、特にごま油、サプリ的オ
イルを大きく伸長させ、「日清ヘルシーオフ」等の機能性の高い油脂についても引き続き販売の拡大に努めま
した。また新型コロナウイルス感染症の影響による内食需要の高まりもあり、売上高は前年同期を上回りまし
た。
加工用につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大による需要減少を受けましたが、コストに見合っ
た価格での販売、新規取引の獲得に努めたことで、売上高は前年同期を上回りました。大豆たん白につきまし
ては、新型コロナウイルス感染症の拡大による需要減少を受け、売上高は前年同期を下回りました。
<加工食品>
ドレッシングにおいて「日清ドレッシングダイエット」等の主力商品の販売増により、ウェルネス食品につ
いても、MCT(中鎖脂肪酸)関連商品の販売が引き続き堅調に推移しました。
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日清オイリオグループ株式会社(2602) 2021年3月期 第2四半期決算短信
≪加工油脂事業≫
加工油脂事業セグメントでは、新型コロナウイルス感染症の拡大による需要の減少から売上高は前年同期を下回
りました。また、販売減に伴う減益要因を最小限にとどめるべく、コストに見合った適正価格の維持・形成や、経
費の削減等を行いましたが、営業利益についても前年同期を下回りました。
マーガリンやショートニング、子会社の大東カカオ㈱におけるチョコレート製品については、主に外食・土産菓
子需要の減少から売上高、営業利益ともに減少しました。
シンガポールのT.&C. Manufacturing Co., Pte. Ltd.における製菓原料等(調製品)については、日本向け輸出
が堅調に推移したこと等により、売上高、営業利益ともに前年同期を上回りました。
マレーシアのIntercontinental Specialty Fats Sdn. Bhd.におけるパーム加工品では、欧州向け付加価値品の販
売が落ち込みましたが、マレーシア国内の顧客への拡販等により、現地通貨建ての売上高は前年同期を上回りまし
た。営業利益は、原料価格高による減益要因を最小限にとどめるべくコストに見合った適正価格の維持・形成を行
い、またパーム油取引の時価評価の影響もあり、前年同期を上回りました。
≪ファインケミカル事業≫
化粧品原料では新型コロナウイルス感染症の拡大による需要減少により、売上高、営業利益ともに前年同期を下
回りました。MCT等の付加価値品や、アルコール製剤の拡販に努めましたが、需要減少による影響を補うことは
できず、セグメント全体としては売上高、営業利益ともに前年同期を下回りました。
<化粧品原料>
化粧品原料は、新型コロナウイルス感染症の拡大による外出自粛、マスク着用の常態化に伴う化粧品需要の
減少、化粧品販売店舗の営業時間短縮や臨時休業、インバウンド需要の減少等の影響を受け、売上高、営業利
益ともに前年同期を下回りました。
<食品・化学品その他>
食品・化学品その他は、MCT等の付加価値品が伸長し、子会社のセッツ㈱においても、新型コロナウイル
ス感染症の拡大に伴い、アルコール製剤の販売が拡大しました。これらの結果、売上高、営業利益ともに前年
同期を上回りました。
≪その他≫
情報システムをはじめその他の事業セグメントでは、売上高、営業利益ともに前年同期を下回りました。
地域別売上高
マレーシア、中国などのアジア向け売上高は前年同期比112.8%の169億62百万円となりましたが、欧州、米国な
どのその他地域への売上高は、Intercontinental Specialty Fats Sdn. Bhd.における欧州向けの販売が前年に比べ
て減少したことから、前年同期比81.9%の112億77百万円となりました。なお、連結売上高に占める海外売上高の割
合につきましては、前年同期に比べ0.3ポイント増加し17.5%となりました。
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(2)財政状態に関する説明
①資産、負債および純資産の状況の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ35億19百万円減少し、2,739億6百万円となり
ました。主な要因は、売上債権が12億44百万円、たな卸資産が8億99百万円、有形固定資産が31億69百万円、投資
有価証券が19億51百万円増加した一方で、現金及び預金が85億2百万円、有価証券が20億円減少したことでありま
す。
負債は、前連結会計年度末に比べ69億94百万円減少し、1,211億5百万円となりました。主な要因は、仕入債務が
54億8百万円減少したことであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ34億75百万円増加し、1,528億円となりました。主な要因は、非支配株主持分
が10億77百万円減少した一方で、利益剰余金が42億12百万円増加したことであります。
②キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ104億76百万円減少し、
130億75百万円となりました。
≪営業活動によるキャッシュ・フロー≫
営業活動によるキャッシュ・フローは、26億70百万円の支出(前年同期は55億6百万円の収入)となりまし
た。主な内訳は、税金等調整前四半期純利益77億49百万円、減価償却費39億79百万円によるキャッシュの増加お
よび売上債権の増加13億92百万円、たな卸資産の増加13億99百万円、仕入債務の減少52億95百万円、法人税等の
支払25億75百万円によるキャッシュの減少であります。
≪投資活動によるキャッシュ・フロー≫
投資活動によるキャッシュ・フローは、67億14百万円の支出(前年同期は85億45百万円の支出)となりまし
た。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出63億75百万円によるキャッシュの減少であります。
≪財務活動によるキャッシュ・フロー≫
財務活動によるキャッシュ・フローは、7億78百万円の支出(前年同期は20億10百万円の支出)となりまし
た。主な内訳は、短期借入金の純増16億29百万円によるキャッシュの増加および配当金の支払13億36百万円、連
結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出6億89百万円によるキャッシュの減少であります。
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(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2021年3月期通期連結業績予想につきましては、下記の通り修正しております。
(単位:百万円)
前回発表予想(A) 今回修正予想(B) 増減額(B-A)
売上高 320,000 320,000 -
営業利益 10,400 11,500 1,100
経常利益 10,800 12,000 1,200
親会社株主に帰属する当期純利益 7,200 8,300 1,100
<修正の理由>
新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響が年度内にわたって続く見通しは変わらないものの、営業利
益について、主に国内油脂事業におけるホームユース・業務用の販売数量が当初の想定を上回るとともに、付加価値
品の拡販等により予想値を上回る見込みとなりました。また、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益につ
いても営業利益の上方修正に伴い、予想値を上回る見込みとなりました。一方で、売上高については、予想値に対し
て下回る子会社があるものの、国内油脂事業等が上回ることにより、変更はない見込みです。
なお、上記の業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づいて作成しており、実際の業績はさまざまな要因により
予想数値と異なる可能性があります。
通期の業績予想の修正にあたりましては、以下のような環境・影響を想定しています。
①市場動向
【海外市場】
世界各国で新型コロナウイルス感染症の拡大が続いており、中でも欧米・アジア等における再流行に伴う経済活
動の停滞や、米中対立をはじめとする地政学的なリスク、世界的な異常気象等により世界経済の不透明感が高まっ
ています。特に当社グループが事業展開を進めている欧州やアジアにおける景気低迷や、サプライチェーンの停滞
による原材料調達の遅延、生産活動の停滞等のリスクが懸念されます。また、穀物相場、為替動向などについても
先行きが見通しにくい環境が続くものと考えられます。
【国内市場】
国内市場は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあります。GoToキャンペー
ン等のさまざまな消費喚起策が実施されておりますが、一方では新型コロナウイルス感染症が再拡大する兆候も見
られます。人々の行動変容によって、需要構造が大きく変化しうると考えております。
②セグメント別の影響
油脂・油糧および加工食品事業セグメントでは、ホームユース市場は内食需要の拡大により商品の販売増が続い
ているものの、第3四半期以降は徐々に需要の伸びは鈍化していくと想定しております。業務用市場については、
外食産業でのテイクアウトや宅配の拡大、GoToイートキャンペーンの実施等により、需要が持ち直す動きはあ
りますが、依然として厳しい状況が続いております。さらに訪日外国人の大幅な減少によるインバウンド需要の減
少は回復までに相当の時間を要するものと見込んでおります。
加工油脂事業セグメントにおきましても、新型コロナウイルス感染症の拡大により、土産菓子・外食を中心に需
要が減少しており、第3四半期以降も需要の減少は継続すると見込んでおります。
ファインケミカル事業セグメントについても、化粧品原料を中心に、新型コロナウイルス感染症の拡大による外
出自粛やマスク着用の常態化に伴う需要の減少、インバウンド需要の減少等の影響を受けており、第3四半期以降
も需要の減少は継続すると見込んでおります。
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2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第2四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年9月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 23,317 14,814
受取手形及び売掛金 62,893 64,138
有価証券 2,000 -
たな卸資産 52,575 53,474
その他 8,552 8,070
貸倒引当金 △18 △18
流動資産合計 149,320 140,480
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 30,335 29,687
機械装置及び運搬具(純額) 27,015 27,230
土地 27,613 27,561
その他(純額) 8,105 11,760
有形固定資産合計 93,070 96,240
無形固定資産
のれん 267 248
その他 1,602 1,483
無形固定資産合計 1,869 1,732
投資その他の資産
投資有価証券 25,502 27,453
退職給付に係る資産 3,470 3,952
その他 4,128 3,990
貸倒引当金 △27 △26
投資その他の資産合計 33,074 35,369
固定資産合計 128,013 133,342
繰延資産
社債発行費 90 83
繰延資産合計 90 83
資産合計 277,425 273,906
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当第2四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年9月30日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 34,240 28,832
短期借入金 3,048 9,627
未払法人税等 2,576 2,141
引当金 55 27
その他 26,380 20,940
流動負債合計 66,301 61,568
固定負債
社債 20,000 20,000
長期借入金 30,937 25,799
引当金 457 488
退職給付に係る負債 1,903 1,952
その他 8,501 11,295
固定負債合計 61,799 59,536
負債合計 128,100 121,105
純資産の部
株主資本
資本金 16,332 16,332
資本剰余金 22,732 22,678
利益剰余金 99,768 103,981
自己株式 △4,085 △4,079
株主資本合計 134,747 138,912
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 6,577 7,876
繰延ヘッジ損益 118 315
為替換算調整勘定 △951 △2,171
退職給付に係る調整累計額 △1,148 △1,036
その他の包括利益累計額合計 4,596 4,983
非支配株主持分 9,981 8,904
純資産合計 149,324 152,800
負債純資産合計 277,425 273,906
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(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
四半期連結損益計算書
第2四半期連結累計期間
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
売上高 167,624 161,613
売上原価 135,951 130,241
売上総利益 31,673 31,371
販売費及び一般管理費 23,991 23,503
営業利益 7,681 7,867
営業外収益
受取利息 60 42
受取配当金 215 214
持分法による投資利益 - 140
その他 179 116
営業外収益合計 455 513
営業外費用
支払利息 185 213
持分法による投資損失 572 -
為替差損 38 30
たな卸資産処分損 36 46
その他 221 129
営業外費用合計 1,054 419
経常利益 7,082 7,961
特別利益
投資有価証券売却益 - 79
特別利益合計 - 79
特別損失
固定資産除却損 107 155
感染症拡大に伴う損失 - 135
特別損失合計 107 291
税金等調整前四半期純利益 6,974 7,749
法人税等 2,345 2,315
四半期純利益 4,629 5,434
非支配株主に帰属する四半期純利益又は非支配株主
42 △136
に帰属する四半期純損失(△)
親会社株主に帰属する四半期純利益 4,586 5,570
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日清オイリオグループ株式会社(2602) 2021年3月期 第2四半期決算短信
四半期連結包括利益計算書
第2四半期連結累計期間
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
四半期純利益 4,629 5,434
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △605 1,400
繰延ヘッジ損益 △195 197
為替換算調整勘定 △713 △1,452
退職給付に係る調整額 94 111
持分法適用会社に対する持分相当額 △139 △95
その他の包括利益合計 △1,559 161
四半期包括利益 3,070 5,595
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 3,131 5,958
非支配株主に係る四半期包括利益 △61 △362
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日清オイリオグループ株式会社(2602) 2021年3月期 第2四半期決算短信
(3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前四半期純利益 6,974 7,749
減価償却費 3,648 3,979
のれん償却額 16 15
受取利息及び受取配当金 △275 △256
支払利息 185 213
持分法による投資損益(△は益) 572 △140
固定資産除売却損益(△は益) 107 155
投資有価証券売却損益(△は益) - △79
売上債権の増減額(△は増加) 918 △1,392
たな卸資産の増減額(△は増加) 2,213 △1,399
仕入債務の増減額(△は減少) △5,707 △5,295
退職給付に係る資産の増減額(△は増加) △488 △481
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 33 49
その他 △266 △3,231
小計 7,930 △113
利息及び配当金の受取額 248 232
利息の支払額 △185 △213
法人税等の支払額 △2,486 △2,575
営業活動によるキャッシュ・フロー 5,506 △2,670
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △7,622 △6,375
有形固定資産の売却による収入 72 0
投資有価証券の取得による支出 △633 △222
投資有価証券の売却による収入 8 94
その他 △370 △211
投資活動によるキャッシュ・フロー △8,545 △6,714
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 4,696 1,629
長期借入れによる収入 - 24
長期借入金の返済による支出 △217 △128
社債の償還による支出 △5,000 -
配当金の支払額 △1,539 △1,336
自己株式の売却による収入 - 2
自己株式の取得による支出 △1 △0
連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得
- △689
による支出
非支配株主への配当金の支払額 △35 △35
非支配株主からの払込みによる収入 228 -
その他 △142 △245
財務活動によるキャッシュ・フロー △2,010 △778
現金及び現金同等物に係る換算差額 △106 △238
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △5,155 △10,401
現金及び現金同等物の期首残高 13,140 23,552
連結子会社の決算期変更に伴う現金及び現金同等物
- △75
の増減額(△は減少)
現金及び現金同等物の四半期末残高 7,984 13,075
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日清オイリオグループ株式会社(2602) 2021年3月期 第2四半期決算短信
(4)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
(追加情報)
前連結会計年度の有価証券報告書の(追加情報)(新型コロナウイルスの感染拡大の影響について)に記載した
新型コロナウイルス感染症の今後の広がり方や収束時期等を含む仮定について重要な変更はありません。
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日清オイリオグループ株式会社(2602) 2021年3月期 第2四半期決算短信
(セグメント情報等)
1 報告セグメントの概要
当社は、製品別の事業部を置き、各事業部は取り扱う製品について国内および海外の包括的な戦略を立案し事業活
動を展開しております。したがって、当社は事業部を基礎とした製品別セグメントから構成されており、「油脂・油
糧および加工食品事業」、「加工油脂事業」、「ファインケミカル事業」の3つを報告セグメントとしております。
各報告セグメントの主な製品は、以下のとおりであります。
事 業 区 分 主 要 製 品
油脂・油糧および ホームユース(食用油、ドレッシング)、業務用食用油、加工用油脂、油粕、食品大豆、
加工食品事業 ウェルネス食品(MCT高エネルギー食品、高齢者・介護食品)、大豆たん白、豆腐類
パーム加工品、チョコレート用油脂、マーガリン、ショートニング、
加工油脂事業
チョコレート関連製品
化粧品・トイレタリー原料、化学品、MCT、レシチン、トコフェロール、
ファインケミカル事業
洗剤、殺菌洗浄剤、界面活性剤
その他 情報システム、販売促進、スポーツ施設経営、損害保険代理、不動産賃貸
2 報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
前第2四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年9月30日)
(単位:百万円)
四半期
報告セグメント
連結損益
その他 調整額
油脂・油糧 ファイン 合計 計算書
加工油脂 (注)1 (注)2
および加工 ケミカル 計 計上額
事業
食品事業 事業 (注)3
売上高
外部顧客への売上高 117,171 39,207 9,407 165,785 1,838 167,624 - 167,624
セグメント間の内部
1,422 2,460 498 4,380 924 5,305 △5,305 -
売上高又は振替高
計 118,593 41,667 9,905 170,166 2,762 172,929 △5,305 167,624
セグメント利益
4,343 2,783 751 7,879 127 8,007 △325 7,681
又は損失(△)
(注) 1 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、情報システム等を含んでおります。
2 セグメント利益の調整額△325百万円には、各報告セグメントに配分していない全社費用等が含まれておりま
す。なお、全社費用は主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
3 セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
当第2四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年9月30日)
(単位:百万円)
四半期
報告セグメント
連結損益
その他 調整額
油脂・油糧 ファイン 合計 計算書
加工油脂 (注)1 (注)2
および加工 ケミカル 計 計上額
事業
食品事業 事業 (注)3
売上高
外部顧客への売上高 113,497 37,937 8,745 160,179 1,433 161,613 - 161,613
セグメント間の内部
1,325 2,412 534 4,271 806 5,077 △5,077 -
売上高又は振替高
計 114,822 40,349 9,279 164,451 2,239 166,691 △5,077 161,613
セグメント利益
5,223 2,430 648 8,303 △94 8,209 △341 7,867
又は損失(△)
(注) 1 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、情報システム等を含んでおります。
2 セグメント利益の調整額△341百万円には、各報告セグメントに配分していない全社費用等が含まれておりま
す。なお、全社費用は主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
3 セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
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日清オイリオグループ株式会社(2602) 2021年3月期 第2四半期決算短信
3 地域に関する情報
前第2四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年9月30日)
(単位:百万円)
日本 アジア その他 合計
売上高 138,812 15,040 13,772 167,624
売上高に占める比率 82.8% 9.0% 8.2% 100.0%
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。
当第2四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年9月30日)
(単位:百万円)
日本 アジア その他 合計
売上高 133,373 16,962 11,277 161,613
売上高に占める比率 82.5% 10.5% 7.0% 100.0%
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。
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