2590 DyDo 2020-11-26 15:00:00
2021年1月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                       2021年1月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                                                       2020年11月26日

上場会社名 ダイドーグループホールディングス株式会社                                                                              上場取引所                    東
コード番号 2590    URL https://www.dydo-ghd.co.jp/
代表者      (役職名) 代表取締役社長                        (氏名) 高松 富也
               執行役員 コーポレートコミュニケーショ
問合せ先責任者 (役職名)                                 (氏名) 長谷川 直和                                               TEL 06-7166-0077
               ン部長
四半期報告書提出予定日       2020年12月3日
配当支払開始予定日         ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 :           有
四半期決算説明会開催の有無            :   無

                                                                                                                       (百万円未満切捨て)

1. 2021年1月期第3四半期の連結業績(2020年1月21日∼2020年10月20日)
(1) 連結経営成績(累計)                                                                                      (%表示は、対前年同四半期増減率)
                                                                                                         親会社株主に帰属する四
                                 売上高                    営業利益                          経常利益
                                                                                                            半期純利益
                                 百万円        %               百万円           %           百万円           %              百万円            %
2021年1月期第3四半期                  122,351   △6.5               6,377       60.7          6,394      57.5              4,646       61.4
2020年1月期第3四半期                  130,925   △1.7               3,969      △33.8          4,059     △29.4              2,879      △16.1
(注)包括利益 2021年1月期第3四半期  1,117百万円 (―%) 2020年1月期第3四半期  △317百万円 (―%)
                                                            潜在株式調整後1株当たり四半期
                           1株当たり四半期純利益
                                                                  純利益
                                                     円銭                                    円銭
2021年1月期第3四半期                                      290.24                    ―
2020年1月期第3四半期                                      174.79                    ―

(2) 連結財政状態
                                     総資産                                 純資産                              自己資本比率
                                                   百万円                                    百万円                                     %
2021年1月期第3四半期                    165,714                                           85,468                                       51.0
2020年1月期                         163,383                                           89,210                                       53.9
(参考)自己資本     2021年1月期第3四半期 84,484百万円                               2020年1月期 87,983百万円


2. 配当の状況
                                                                     年間配当金
                   第1四半期末                  第2四半期末                    第3四半期末                   期末                         合計
                                    円銭                  円銭                       円銭                      円銭                     円銭
2020年1月期                   ―                           30.00             ―                              30.00                  60.00
2021年1月期                   ―                           30.00             ―
2021年1月期(予想)                                                                                            30.00                  60.00

(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無



3. 2021年 1月期の連結業績予想(2020年 1月21日∼2021年 1月20日)
                                                                                                                (%表示は、対前期増減率)
                                                                                          親会社株主に帰属する 1株当たり当期
                   売上高                     営業利益                         経常利益
                                                                                            当期純利益      純利益
                   百万円              %      百万円                %         百万円           %         百万円               %             円銭
    通期           156,000         △7.3      4,300            48.6        4,200     47.0          2,500           40.5          157.07
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 有
※ 注記事項
(1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 有
                                                 DyDo DRINCO Malaysia Sdn.
     新規 ― 社 (社名)               、   除外 1  社  (社名)
                                                 Bhd.

(2) 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 有
  (注)詳細については、添付資料P.19「4.四半期連結財務諸表及び主な注記(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項(四半期連結財務諸表の作成に
  特有の会計処理の適用)」をご覧ください。

(3) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
     ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更  : 無
     ② ①以外の会計方針の変更         : 無
     ③ 会計上の見積りの変更          : 有
     ④ 修正再表示               : 無
  (注)詳細については、添付資料P.19「4.四半期連結財務諸表及び主な注記(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項(会計上の見積りの変更)」をご
  覧ください。

(4) 発行済株式数(普通株式)
     ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)     2021年1月期3Q      16,568,500 株 2020年1月期     16,568,500 株
     ② 期末自己株式数               2021年1月期3Q         959,945 株 2020年1月期         96,431 株
     ③ 期中平均株式数(四半期累計)        2021年1月期3Q      16,008,981 株 2020年1月期3Q   16,471,703 株
  (注)当社は「役員向け株式給付信託」を2018年1月期より導入しております。
      期末自己株式数には、当該信託が保有する当社株式を含めております。
       2021年1月期3Q  94,100株   2020年1月期  94,700株
      期中平均株式数の算定において、発行済株式数から控除する自己株式数には、当該信託が保有する当社株式を含めております。
       2021年1月期3Q  94,280株   2020年1月期3Q  95,090株
     当社は「信託型従業員持株インセンティブ・プラン(E-Ship)」を2020年8月に導入いたしました。
      期末自己株式数には、当該プランにて信託銀行に設定したダイドーグループホールディングス社員持株会専用信託口が保有する
      当社株式を含めております。
       2021年1月期3Q  187,000株
      期中平均株式数の算定において、発行済株式数から控除する自己株式数には、当該信託口が保有する当社株式を含めております。
       2021年1月期3Q  53,570株

※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です

※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
 本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際
の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
 業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資料P.13「3.今後の見通し」をご覧ください。

(決算補足説明資料の入手方法)
 決算補足説明資料はTDnetで同日開示するとともに、当社ウェブサイトにも掲載しております。
                       ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

○添付資料の目次
 
    1.事業等のリスク……………………………………………………………………………………………………………     2
    2.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析…………………………………………     3
     (1)経営方針・経営戦略等………………………………………………………………………………………………     3
     (2)財政状態及び経営成績の状況 ……………………………………………………………………………………     5
    3.今後の見通し ……………………………………………………………………………………………………………    13
    4.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………    15
     (1)四半期連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………………    15
     (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ………………………………………………………    17
        四半期連結損益計算書                                          
         第3四半期連結累計期間 ………………………………………………………………………………………    17
        四半期連結包括利益計算書                                        
         第3四半期連結累計期間 ………………………………………………………………………………………    18
     (3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………    19
       (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………    19
       (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) …………………………………………………………    19
       (連結の範囲の変更) ………………………………………………………………………………………………    19
       (会計上の見積りの変更) …………………………………………………………………………………………    19
       (四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用) ………………………………………………………    19
       (追加情報) …………………………………………………………………………………………………………    20
       (セグメント情報等) ………………………………………………………………………………………………    21
 




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                                  ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

1.事業等のリスク
     前事業年度の有価証券報告書に記載した内容から、以下の追加すべき事項が生じております。なお、文中の将来に
    関する事項は、当第3四半期会計期間の末日現在における判断及び仮定に基づいております。
     当第3四半期連結累計期間において、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によるリスクが顕在化しておりま
    す。当社グループは、お客様と従業員の健康・安全を最優先に考慮し、感染拡大防止につとめております。
     このような世界的危機による内外経済の停滞は、短期的な業績に影響を与えるリスクとなりますが、コロナ禍を契
    機とした消費者の価値観や行動様式の変容、DX(デジタルトランスフォーメーション)の急速な進展などによる大き
    な社会変革は、将来の成長に向けた新たなビジネスチャンスとなり得るものと考えております。
     また、健康・予防・衛生に対する意識の変化、ワークスタイルに対する価値観の多様化、地球環境保護に対する問
    題意識の高まりなどによるリスクと機会への対応は、将来の持続可能性に関わる大きな課題となるものと認識してお
    ります。
     当社グループは、2030年のありたい姿を示す「グループミッション2030」のもと、大きな社会変革に柔軟に対応
    し、イノベーションの創出により、人と社会に貢献する持続可能なビジネスモデルの構築をめざしてまいります。
      
     直近の動向といたしましては、感染拡大防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルを引き上げていく中で、内外経
    済は持ち直しの動きが続くことが期待されているものの、感染の再拡大により、再び経済が停滞するリスクに注意が
    必要な状況にあります。新型コロナウイルス感染症の終息時期の見通しは不透明であり、当社グループの経営成績等
    への重要な影響を与える可能性があります。
      
     当第3四半期連結会計期間末時点において想定される主な影響と対応策は以下のとおりであります。今後につきま
    しては、キャッシュ・フロー創出力回復に向けた既存事業の基盤強化を図り、将来の成長のための投資戦略を着実に
    実行してまいります。
      
 
                              想定される主な影響                 今後の対応策

             国内飲料事業    ・4月~5月をボトムとして、販売は緩       ・自販機展開の強化を図るとともに、ス
                        やかな回復基調にあるものの、在宅勤        マートオペレーション体制の構築によ
                           務の定着や消費者の行動変容により、     り、市場の変化に柔軟に対応できる持
                           自販機市場は大きく変化することが想     続可能な自販機ビジネスモデルの確立
                           定される                  をめざす
             海外飲料事業    ・トルコ飲料事業は、外出制限措置の緩       ・海外における戦略拠点の選択と集中の
                           和により、6月以降の販売は緩やかな     方針のもと、マレーシア飲料事業の撤
                           回復基調にあるものの、為替変動によ     退を決定。海外飲料事業セグメント全
                           る原材料高騰に対し、価格転嫁が難し     体の黒字転換を当面の目標とし、海外
                           い経済情勢であることから、利益面へ     における事業戦略の再構築を図る
                        の影響を懸念
                       ・イギリス、ロシアへの輸出の本格化に
                        は、時間を要する状況
                       ・マレーシア飲料事業は、販売回復の目
                           途が立たないと判断

             医薬品関連事業   ・中国向け美容ドリンクの受注見通しが       ・奈良工場に新設したパウチラインは
                           不透明、国内向けも受注回復に時間を     2020年2月、関東新工場は2020年7月
                           要する可能性                より稼働を開始。2工場4ライン体制
                                                 での効率的な生産体制の実現に向け、
                                                 社内体制を整備、収益改善に向けた業
                                                 務内容の見直しを推進する
             食品事業      ・量販店向けの販売は引き続き堅調なが       ・ライフスタイルの変化に対応した商品
                        ら、コンビニエンスストア向けの販売        開発や、生産性向上への取り組みを引
                           は減少が続く可能性             き続き進め、さらなる収益力強化をめ
                                                 ざす
     




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                   ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

2.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
 以下に記載している分析には、当社グループの将来に関する記述が含まれております。こうした将来に関する記述
は、当第3四半期連結会計期間の末日現在における判断及び仮定に基づいております。したがって、不確定要素や経
済情勢その他のリスク要因により、当社グループの実際の経営成績及び財政状態は、記載とは大きく異なる可能性が
あります。

(1)経営方針・経営戦略等
 当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあ
るものの、このところ下げ止まりを示しております。先行きについては、感染拡大防止策を講じつつ、社会経済活動
のレベルを引き上げていく中で、持ち直しの動きが続くことが期待されておりますが、国内外の感染症の動向を注視
する必要があるなど、引き続き不透明な状況にあります。
 コロナ禍により、短期的な業績への影響は不可避な状況にありますが、当社グループのめざす方向性に変更はあり
ません。グループ理念・グループビジョンのもと、持続的成長と中長期的な企業価値向上をめざすべく、2030年のあ
りたい姿を示す「グループミッション2030」と、その実現に向けた2019年度からの3カ年の行動計画「中期経営計画
2021」を引き続き推進してまいります。
  




  
 「グループミッション2030」では、グループ理念・グループビジョンの実現のために2030年までに成し遂げるべき
ミッションを4つのテーマごとに示し、その達成に向けたロードマップを描いております。
 具体的には、2030年までの期間を「基盤強化・投資ステージ」「成長ステージ」「飛躍ステージ」の3つに区分
し、それぞれのステージに応じた事業戦略を推進することにより、競争優位性の高いビジネスモデルを構築し、成長
性・収益性・効率性の高い力強い事業ポートフォリオを形成してまいります。




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                 ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信




    




なお、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業上及び財務上の対処すべき課題等に重要な変更はありません。




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(2)財政状態及び経営成績の状況

    〈連結経営成績〉
                                                                  (単位:百万円)

                          前第3四半期                   当第3四半期連結累計期間
               
                          連結累計期間              実績        増減率(%)      増減額

      売       上       高     130,925           122,351     △6.5      △8,573


      営   業       利   益       3,969             6,377      60.7      2,407


      経   常       利   益       4,059             6,394      57.5      2,334

    親会社株主に帰属する
                    2,879    4,646    61.4   1,767
    四 半 期 純 利 益
      
 当第3四半期連結累計期間は、新型コロナウイルスの世界的感染拡大による厳しい事業環境下にありましたが、お
客様に安全・安心な商品をお届けする社会的役割を果たすべく、日本国内はもとより、トルコなどの海外拠点におい
ても、感染拡大防止と安全衛生管理を徹底しつつ、商品の安定供給に取り組み、事業継続を推進してまいりました。
 日本政府による緊急事態宣言下においては、従業員の健康を守るべく、原則在宅勤務などの感染拡大防止のための
措置を講じてまいりましたが、その経験と課題を踏まえて、当社及び国内飲料事業を担うダイドードリンコ株式会社
では6月1日より、食品事業を担う株式会社たらみでは7月1日より、従業員が自律的に業務を推進する「新たな働
き方」に移行いたしました。テレワークをベースとしつつ、一定の日数はオフィスへ出社することにより、コミュニ
ケーションの活性化を図るほか、営業職は直行直帰やフレックスタイムを活用したモバイルワークを徹底し、インサ
イドセールスを推進するなど、組織力を高める柔軟な勤務体制としております。また、自販機オペレーションの現場
における働き方についても、業界をリードする存在となるべく、最新のテクノロジーを活用したスマートオペレーシ
ョン体制の構築に向けた準備を着実に進めております。インサイドセールスを活用した自販機展開の強化とともに、
スマートオペレーション体制の構築により、市場の変化に柔軟に対応できる持続可能な自販機ビジネスモデルの確立
をめざしてまいります。
 なお、当第3四半期連結累計期間において、これまでキャッシュ・フローのマイナスが続いていた DyDo DRINCO
Malaysia Sdn. Bhd.の全株式の譲渡及び同社に対する貸付金及び未収利息について、その全額を債権放棄することを
決定し、2020年10月20日に実行いたしました。今後につきましては、海外飲料事業セグメント全体の黒字転換を当面
の目標としつつ、海外における事業戦略の再構築を図ってまいります。
 




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                                   ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

四半期連結損益計算書の主要項目ごとの前第3四半期連結累計期間との主な増減要因は、次のとおりであります。
 
①売上高
 当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比較して6.5%減少し、1,223億51百万円となりました。日本
政府による緊急事態宣言により不要不急の外出を自粛する動きが拡大し、海外においても外出禁止などの行動制限
措置が各国で発令されるなど、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が各セグメントの売上高に大きな影響を与
えましたが、経済活動の持ち直しの動きの中で、直近の販売動向は緩やかに回復しつつあります。
  
 売上高の主な内訳は、以下のとおりであります。
                                                                          (単位:百万円)

                                   前第3四半期連結累計期間                当第3四半期連結累計期間
                                                       構成比                  構成比
                                     売上高                        売上高
                                                       (%)                  (%)
           コ ー ヒ ー 飲 料                45,599            34.8     43,638       35.7

           茶       系       飲   料      15,251            11.6     14,432       11.8

           炭       酸       飲   料      10,155             7.8      8,917        7.3

           ミ ネラ ル ウォ ー ター 類            6,186             4.7      5,293        4.3
        
           果       汁       飲   料       5,279             4.0      4,952        4.0
           スポーツドリンク類                  1,904             1.5      1,689        1.4

           ド    リ      ン   ク   類       1,029             0.8        830        0.7

           そ    の      他   飲   料       7,739             5.9      7,181        5.9

       国 内 飲 料 事 業 計                  93,146            71.1     86,934       71.1

       海 外 飲 料 事 業 計                  12,709             9.7     10,388       8.5

       医 薬 品 関 連 事 業 計                 8,606             6.6      8,173        6.7

       食       品    事      業   計      17,022            13.0     17,434       14.2

       調            整          額       △560            △0.4       △578       △0.5

       合                       計     130,925           100.0    122,351      100.0

   (注)報告セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおります。




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                       ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

②営業利益
  当第3四半期連結累計期間の売上総利益は、売上高の減少により、前年同期と比較して、35億80百万円減少し、
641億62百万円となりました。売上総利益率は、前年同期の51.7%を上回り、52.4%となりました。この主な要因
は、国内飲料事業におけるコーヒー飲料の売上構成比上昇や原材料価格の低減などによるものであります。
 販売費及び一般管理費につきましては、主に、国内飲料事業における広告販促にかかる費用や自販機にかかる減
価償却費等の減少により、前年同期と比較して59億88百万円減少し、577億84百万円となり、販売費及び一般管理費
の売上高に対する比率は、前年同期の48.7%を下回り、47.2%となりました。
    以上の結果、当第3四半期連結累計期間の営業利益は、63億77百万円(前年同期比60.7%増)となりました。
    なお、営業利益は、自販機の耐用年数変更により、変更前と比較して22億89百万円増加しております。
.




 
③経常利益
 当第3四半期連結累計期間の営業外収益は、前年同期と比較して1億43百万円増加し、8億87百万円となりまし
た。また、営業外費用は、為替差損の増加や、社債発行費の発生などにより、前年同期と比較して2億17百万円増
加し、8億71百万円となりました。
    以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経常利益は、63億94百万円(前年同期比57.5%増)となりました。
    なお、経常利益は、自販機の耐用年数変更により、変更前と比較して22億89百万円増加しております。
  
④親会社株主に帰属する四半期純利益
 当第3四半期連結累計期間の特別利益は、海外飲料事業(トルコ飲料事業)において償却済みの一部の機械装置
等の売却を行い、固定資産売却益を計上したことから、72百万円となりました。当第3四半期連結累計期間の特別
損失は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う行政手続の遅れにより大同薬品工業株式会社(医薬品関連事業)
の関東新工場の本稼働が遅延したことから、かかる期間の減価償却費等の固定費を新型コロナウイルス感染症によ
る損失として94百万円を計上したことや、DyDo DRINCO Malaysia Sdn. Bhd.の全株式の譲渡に係る損失等を関係会
社整理損として、1億46百万円を計上したことなどにより、3億18百万円となりました。また、当第3四半期連結
累計期間の法人税等は、前年同期と比較して67百万円増加し、15億55百万円を計上いたしました。
 以上の結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は、46億46百万円(前年同期比61.4%増)となりました。
 また、当第3四半期連結累計期間の1株当たり四半期純利益は、前年同期の174.79円に対し、290.24円となりま
した。
 なお、親会社株主に帰属する四半期純利益は、自販機の耐用年数変更により、変更前と比較して19億19百万円増
加しております。
     
    なお、当第3四半期連結累計期間における収益及び費用の主な為替換算レートは、1トルコリラ=15.81円(前
年同期は19.40円)、1マレーシアリンギット25.33円(前年同期は26.41円)となっております。



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                                ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

〈セグメント別経営成績〉
                                                                       (単位:百万円)

                                売上高                      セグメント利益又は損失(△)
                     前第3四半期     当第3四半期                 前第3四半期    当第3四半期
                                            増減額                            増減額
                     連結累計期間     連結累計期間                 連結累計期間    連結累計期間

 国内飲料事業                93,146     86,934   △6,212        3,421     6,152   2,731

 海外飲料事業                12,709     10,388   △2,321          254        59   △194

 医薬品関連事業                8,606      8,173     △432          427     △203    △630

 食   品       事   業     17,022     17,434       411         848     1,465     617

 そ       の       他         -          -            -     △103      △114     △10

 調       整       額      △560       △578       △18        △877      △982    △104

 合               計    130,925    122,351   △8,573        3,969     6,377   2,407

(注)報告セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおります。


①国内飲料事業
 当第3四半期連結累計期間の国内飲料市場は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛などの影響により、
前年同期の実績を大きく下回る販売推移となっております。直近の販売動向は回復基調にあるものの、消費者の生
活様式や行動の変容により、業界全体の通年での販売数量は、前年実績に届かないことが見込まれます。

 当社グループは、このような状況の中、国内飲料事業の収益力回復に向
けた自販機ビジネスの基盤強化が喫緊の課題であるとの認識のもと、人材  
投資を積極化し、収益性の高いロケーションへの自販機の設置促進に注力
しております。直近の状況といたしましては、新規設置の促進と引上げ抑
止の営業活動の成果により、当第3四半期連結会計期間末日現在の自販機
設置台数は、前年同期間末日時点を上回る実績となっております。
 商品戦略といたしましては、「ダイドーブレンドコーヒーオリジナル」
発売45周年を記念して、大人気TVアニメ「鬼滅の刃」とコラボした「ダイ
ドーブレンドコーヒーオリジナル」「ダイドーブレンド絶品微糖」「ダイ
ドーブレンド絶品カフェオレ」を10月5日より期間限定で発売し、主力商
品である缶コーヒーの活性化を図りました。
 また、コロナ禍による公衆衛生意識の高まりに対応すべく、商品選択ボ
タンなどの自販機への接触部分にコーティング剤(坑ウイルス剤)を塗布
した「坑ウイルス対応自動販売機」の展開を8月より順次開始したほか、
マスクや除菌ウエットシートなどの公衆衛生用品の自販機での販売を10月
下旬より開始することといたしました。
 当第3四半期連結累計期間は、企業による在宅勤務の広がりや、外出自
粛の動きなどにより、自販機チャネルの売上に大きな影響がありました
が、直近では、コーヒー飲料の販売が「鬼滅の刃」とのコラボ効果により
大きく伸張したこともあり、販売は回復基調にあります。また、当第3四
半期連結累計期間における飲料の販売は減少いたしましたが、健康志向の
高まりに対応したサプリメントや健康食品などの通信販売は好調に推移い
たしました。利益面につきましては、直近のコーヒー飲料の販売伸張や原
材料価格の低減などにより売上総利益率が改善したほか、広告販促にかか
る費用や自販機にかかる減価償却費の減少、諸経費のコストコントロール
効果などにより、販売費及び一般管理費が大きく減少し、大幅な増益とな
りました。
 以上の結果、国内飲料事業の売上高は、869億34百万円(前年同期比6.7%減)、セグメント利益は、61億52百万円
(前年同期比79.8%増)となりました。




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                    ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

②海外飲料事業
 当社グループは、「中期経営計画2021」の重点戦略に、海外飲料事業の黒字化に向けた戦略拠点の見直しを掲
げ、改革への取り組みをすすめております。
 海外飲料事業の中で大きなウエイトを占めるトルコの飲料市場は、豊富な若年層人口を背景に高い成長ポテンシ
ャルを有しており、消費者の健康志向の高まりも相俟って、中長期的にも大きな伸びが見込める有望な市場と位置
付けておりますが、直近では、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による経済の減速や、トルコリラの急速な
為替変動による原材料価格の高騰に十分留意する必要がある状況となっております。
 トルコ飲料事業は、このような状況の中、ミネラルウォーター「Saka(サカ)」、炭酸飲料「Çamlıca(チャムリ
ジャ)」「Maltana(モルタナ)」などの主力ブランドに経営資源を集中することにより、トルコ国内における着実
な成長をめざすとともに、輸出取引比率の拡大により収益の安定化を図る方針のもと体制整備をすすめております
が、新型コロナウイルス感染拡大の収束の見通しは不透明であり、イギリスやロシアへの輸出取引の本格化には時
間を要する状況にあります。
 当第3四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受ける結果となりましたが、トルコ
飲料事業については、ミネラルウォーターの需要が高く、外出制限が緩和された6月以降は販売が回復しつつある
ことから、現地通貨ベースでは、概ね前年同期並みの売上高となり、営業利益は前年同期を上回る実績を確保(ト
ルコリラの為替変動の影響により日本円換算では減収減益)しております。また、中国飲料事業は、厳しい事業環
境の中、日本からの輸入商品の配荷を拡大し、増収を確保いたしました。
 一方、マレーシア飲料事業につきましては、売上高が大きく減少し、厳しい行動規制が緩和された6月以降も、
販売回復によるキャッシュ・フローの改善に目途が立たない状況となっていることから、「中期経営計画2021」に
定める「海外飲料事業における戦略拠点の選択と集中」の基本方針のもと、当社が保有するDyDo DRINCO Malaysia
Sdn. Bhd.の全株式を譲渡いたしました。
 以上の結果、海外飲料事業の売上高は、103億88百万円(前年同期比18.3%減)、セグメント利益は、59百万円
(前年同期比76.6%減)となりました。
 
③医薬品関連事業
 医薬品関連事業を担う大同薬品工業株式会社は、医薬品・指定医薬部
外品をはじめとする数多くの健康・美容等のドリンク剤の研究開発を重
ね、現在では、受託製造専業メーカーとしてトップクラスの地位を築い
ております。
 お客様のニーズにあった製品の創造と充実した生産体制、医薬品から
化粧品までの幅広い顧客基盤を強みとして、さらなる成長をめざすべ
く、品質管理体制の強化を図るとともに、将来に向けた成長投資を積極
化しております。
 お客様の様々なご要望やニーズに迅速にお応えすべく、2019年9月
に、奈良工場にパウチ容器入りの指定医薬部外品の製造が可能なライン
を新設(2020年2月より稼働開始)し、製造受託剤形の多様化への取り
組みを進めたほか、2019年10月には、群馬県館林市に関東工場を新設
(2020年7月より稼働開始)し、BCP対策の一環として、生産のリスク分
散にも対応できる体制とするなど、受託製造企業としての圧倒的なポジ
ションの確立に注力しております。
 当第3四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、中国市場向け美容系ドリンクの受注
が減少したほか、国内向けの製品受注も取引先での在庫調整が続き、低調な推移となりました。また、関東工場や
新設したパウチラインにかかる減価償却費などの固定費の増加もあり、セグメント利益が減少いたしました。
 以上の結果、医薬品関連事業の売上高は、81億73百万円(前年同期比5.0%減)、セグメント損失は、2億3百万
円(前年同期は4億27百万円のセグメント利益)となりました。
 
④食品事業
 食品事業を担う株式会社たらみは、様々な食感を自在に実現する「おいしいゼリー」を作る技術力とブランド力
を大きな強みとして、フルーツゼリー市場においてトップシェアを有し、成熟する市場の中、着実に成長を続けて
おります。
 このような状況の中、株式会社たらみでは、持続的に成長し続けるために目標とする将来像を「フルーツとゼリ
ーを通して、おいしさと健康を追求し、すべての人を幸せにします。」と定め、「たらみブランドの価値向上」
「社員の成長による収益力強化」「カテゴリーの垣根を超えたビジネスモデル創出へのチャレンジ」の3つのテー
マに取り組むことにより、課題となっていた収益構造の改善も着実に進捗しております。



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                            ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

     近年、カップゼリー市場は概ね横ばいで推移し、短時間で手軽に手頃に食べたいという消費者ニーズにマッチし
    た利便性商品であるパウチゼリー市場が継続的に成長してまいりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響に
    より、足元の消費動向に変化が生じております。
     当第3四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、コンビニエンスストア向けの販売が
    減少いたしましたが、内食ニーズの高まりもあり、量販店向けの販売は堅調に推移いたしました。利益面につきま
    しては、堅調な販売実績と多面的なコスト改善の取り組みの成果により、大幅な増益となりました。
     以上の結果、食品事業の売上高は、174億34百万円(前年同期比2.4%増)、セグメント利益は14億65百万円(前
    年同期比72.8%増)となりました。
      
    ⑤その他
     当社グループは、成長性の高いライフサイエンス分野をはじめとするヘルスケア関連市場を次なる成長領域と定
    め、希少疾病用医薬品事業への新規参入に向けた新会社「ダイドーファーマ株式会社」を2019年1月に設立し、同年
    8月21日より業務を開始しております。
     新会社を通じて希少疾病で苦しむ患者様に、医薬品による価値提供をすることで社会的課題の解決を図るべく、優
    良なパイプライン獲得に向けた活動を続けております。
      
     なお、当社グループは、飲料・食品の製造販売を主たる業務としており、四半期単位での業績には、季節的変動が
    あります。

                                                               (単位:百万円)

         連結売上高             第1四半期     第2四半期     第3四半期     第4四半期       計

         2 0 2 0 年 1 月 期    39,633    45,805    45,486    37,331   168,256

          通期に占める割合(%)        23.6      27.2      27.0      22.2      100.0

         2 0 2 1 年 1 月 期    37,413    40,359    44,577       -           -
 
         連結営業損益            第1四半期     第2四半期     第3四半期     第4四半期       計

         2 0 2 0 年 1 月 期    △113      2,146     1,936    △1,076      2,893

          通期に占める割合(%)          -       74.2      66.9        -       100.0

         2 0 2 1 年 1 月 期      741     2,034     3,601        -           -

      




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    〈財政状態〉
                                                                (単位:百万円)

                                                   当第3四半期
                                  前連結会計年度末                       増減額
                                                   連結会計期間末
             流       動    資   産        81,968          87,053      5,084
          
             固       定    資   産        81,415          78,661     △2,753

             資   産        合   計       163,383         165,714      2,330

             流       動    負   債        55,911          42,295    △13,615
          
             固       定    負   債        18,261          37,950     19,688

             負   債        合   計        74,172          80,245      6,072

             純   資   産    合   計        89,210          85,468     △3,742

 
 当社グループは、中長期的な持続的成長の実現を可能とすべく、安定収益の確保及び更なる企業価値の向上に向け
て、安定的且つ健全な財務運営を行うことを基本方針としております。グループの資金は持株会社に集中させ、適切
な資金配分を行うことにより、財務健全性の維持と安定経営に努めております。
 当第3四半期連結累計期間におきましては、第2回無担保社債(5年債・総額100億円)及び第3回無担保社債(10
年債・総額100億円)を発行いたしました。また、第1回無担保社債は、2020年10月16日に償還期限となり、150億円
を償還いたしました。
     
    「中期経営計画2021」は、「グループミッション2030」の実現に向けた「基盤強化・投資ステージ」と位置付けて
おります。投資戦略の推進にあたっては、新型コロナウイルス感染拡大による当社グループの経営成績及び財政状態
等への影響に十分注意を払いながら、定性的・定量的な投資基準をもとに、将来の成長に向けて投資すべき案件につ
いて適切な投資判断を実行してまいります。




     




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    ①ネットキャッシュ
     当第3四半期連結会計期間末の金融資産は、前連結会計年度末と比較して、3億77百万円減少し、728億62百万円
    となりました。また、当第3四半期連結会計期間末の有利子負債は、前連結会計年度末と比較して、42億87百万円
    増加し、380億1百万円となりました。
     当第3四半期連結会計期間末のネットキャッシュ(金融資産-有利子負債)は、前連結会計年度末と比較して、
    46億64百万円減少し、348億61百万円となりました。その主な要因は、剰余金の配当、自己株式の取得、季節的変動
    による運転資本の増加、及び社債発行による有利子負債の増加などであります。
      
    ②運転資本
     当第3四半期連結会計期間末の売上債権は、前連結会計年度末と比較して、26億89百万円増加し、211億87百万円
    となりました。また、当第3四半期連結会計期間末のたな卸資産は、前連結会計年度末と比較して、12億50百万円
    増加し、96億95百万円となりました。
     一方、当第3四半期連結会計期間末の仕入債務は、前連結会計年度末と比較して24億83百万円増加し、211億7百
    万円となりました。
     以上の結果、当第3四半期連結会計期間末の運転資本(売上債権+たな卸資産-仕入債務)は、前連結会計年度
    末と比較して14億57百万円増加し、97億75百万円となりました。
     なお、当社グループは、飲料及び食品の製造販売を主たる業務としていることから、運転資本の増減には、季節
    的変動があります。
      
    ③有形固定資産・無形固定資産
     当第3四半期連結会計期間末の有形固定資産・無形固定資産は、前連結会計年度末と比較して、5億74百万円減
    少し、502億56百万円となりました。
      
    ④純資産
     当第3四半期連結会計期間末の株主資本は、剰余金の配当や自己株式の取得などにより、前連結会計年度末と比
    較して、2億11百万円減少し、876億51百万円となりました。
     当第3四半期連結会計期間末の有価証券評価差額は、政策保有株式の時価変動により、前連結会計年度末と比較
    して13億36百万円減少し、71億72百万円となりました。
     また、当第3四半期連結会計期間末の為替換算調整勘定は、主にトルコリラの為替変動により、前連結会計年度
    末と比較して18億93百万円減少し、△106億4百万円となりました。
     以上の結果、当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末と比較して37億42百万円減少し、854億
    68百万円となり、自己資本比率は、前連結会計年度末の53.9%に対し、51.0%となりました。
 




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                              ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

3.今後の見通し
 当社は、2020年8月27日の第2四半期決算発表時に、消費者の需要動向は緩やかに回復に向かうものの、新型コロ
ナウイルス感染拡大による売上面への影響は、一定程度続くことを見込んだ上で通期業績予想を公表いたしました
が、第3四半期決算時点の連結営業利益、連結経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益が、通期業績予想の
数値を上回る進捗となっております。
 セグメント別では、国内飲料事業のセグメント利益が想定を大きく上回る進捗となっておりますが、その主な要因
は、第3四半期のコーヒー飲料の販売が「鬼滅の刃」とのコラボ効果により大きく伸張し、自販機チャネルの売上高
も回復基調となり、原材料価格の低減効果も相俟って、売上総利益率が想定以上に改善していることや、諸経費のコ
ストコントロールが利益面に貢献していることによるものです。
 このような状況を鑑み、通期の連結業績は前回公表した予想数値を上回る利益水準となる見通しであることから、
2021年1月期の通期業績予想を修正することといたしました。
  なお、2020年3月4日に公表した配当予想については、安定配当維持継続の方針により、変更はありません。

 〈連結通期業績予想〉

                                                           親会社株主に
                                                                  1株当たり連結
                          連結売上高      連結営業利益     連結経常利益      帰属する
                                                                   当期純利益
                                                            当期純利益
                            百万円        百万円        百万円        百万円       円 銭
   前回発表予想(A)               158,000      1,800     1,700       500      30.91

   今回修正予想(B)               156,000      4,300      4,200      2,500   157.07


   増   減   額( B -A )       △2,000       2,500      2,500      2,000         


   増   減   率       (% )      △1.3       138.9      147.1      400.0         

   (参 考 ) 前期 連 結実績
                           168,256      2,893      2,857      1,778   108.00
   (2020年1月期)
   
  連結売上高につきましては、マレーシア飲料事業が子会社の売却によって連結対象から除外されることや、トル
 コ飲料事業の売上高が急速なリラ安の影響によって、日本円換算で目減りすることなどから、前回予想数値を下回
 る見込みであります。
  利益面につきましては、国内飲料事業のセグメント利益が、売上総利益率改善とコストコントロール効果によ
 り、前回予想数値を上回る増益幅となる見通しであることや、ヘルスケア領域における成長戦略実行にかかる費用
 の見通しを、現時点の情報に基づいて見直したことなどにより、連結営業利益43億円(前期比48.6%増)、連結経
 常利益42億円(前期比47.0%増)を見込んでおります。親会社株主に帰属する当期純利益については、第3四半期
 連結累計期間と同等額の特別損益の発生を織り込んで算出し、25億円(前期比40.5%増)を見込んでおります。




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    〈セグメント別の見通し〉
                                                                                      (単位:百万円)

                                           売上高                          セグメント利益又は損失(△)

                              2020年1月期    2021年1月期      増減額          2020年1月期   2021年1月期   増減額
                                  実績          予想                         実績         予想
          国内飲料事業                121,203     113,800     △7,403          3,948      6,300   2,351

          海外飲料事業                 16,004      11,700     △4,304          △306       △110      196

          医薬品関連事業                11,097      10,300       △797            210      △600    △810

          食   品       事   業      20,643      20,900            256        464        840     375

          そ       の       他          ―           ―             ―        △148       △500    △351

          調       整       額       △693        △700             △6      △1,275     △1,630   △354

          合               計     168,256     156,000    △12,256          2,893      4,300   1,406

     (注)報告セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおります。
      
     なお、今回発表の連結業績予想においては、年間の主な為替レートを、1トルコリラ14.5円(前回予想は15円、
    前連結会計年度は19.26円)、1マレーシアリンギット25.33円(前回予想は25.5円、前連結会計年度は26.39円)と
    しております。
 




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                         ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

4.四半期連結財務諸表及び主な注記
    (1)四半期連結貸借対照表
                                                            (単位:百万円)
                                   前連結会計年度            当第3四半期連結会計期間
                                  (2020年1月20日)          (2020年10月20日)
    資産の部                                                                
     流動資産                                                               
       現金及び預金                                32,629               32,407
       受取手形及び売掛金                             18,497               21,187
       有価証券                                  16,900               19,100
       商品及び製品                                 6,333                7,425
       仕掛品                                       18                   13
       原材料及び貯蔵品                               2,092                2,256
       その他                                    5,655                4,719
       貸倒引当金                                  △159                  △57
       流動資産合計                                81,968               87,053
     固定資産                                                               
       有形固定資産                                                           
         工具、器具及び備品(純額)                       16,338               18,172
         その他(純額)                             24,473               23,348
         有形固定資産合計                            40,812               41,521
       無形固定資産                                                           
         のれん                                  4,722                4,184
         その他                                  5,296                4,549
         無形固定資産合計                            10,018                8,734
       投資その他の資産                                                         
         投資有価証券                              24,183               21,876
         その他                                  6,442                6,577
         貸倒引当金                                 △42                  △48
         投資その他の資産合計                          30,584               28,405
       固定資産合計                                81,415               78,661
     資産合計                                   163,383              165,714
 




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                       ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

 
                                                          (単位:百万円)
                                 前連結会計年度            当第3四半期連結会計期間
                                (2020年1月20日)          (2020年10月20日)
    負債の部                                                             
     流動負債                                                            
       支払手形及び買掛金                           18,623              21,107
       1年内償還予定の社債                          15,000                  -
       1年内返済予定の長期借入金                        6,089               5,161
       未払金                                  9,838               9,193
       未払法人税等                                 684               1,234
       賞与引当金                                1,192               1,883
       役員賞与引当金                                 -                   39
       その他                                  4,481               3,675
       流動負債合計                              55,911              42,295
     固定負債                                                            
       社債                                      -               20,000
       長期借入金                                7,586               8,023
       退職給付に係る負債                              487                 506
       役員退職慰労引当金                              167                 170
       役員株式給付引当金                               45                  41
       その他                                  9,974               9,208
       固定負債合計                              18,261              37,950
     負債合計                                  74,172              80,245
    純資産の部                                                            
     株主資本                                                            
       資本金                                  1,924               1,924
       資本剰余金                                1,024               1,031
       利益剰余金                               85,463              89,136
       自己株式                                 △549              △4,440
       株主資本合計                              87,862              87,651
     その他の包括利益累計額                                                     
       その他有価証券評価差額金                         8,509               7,172
       繰延ヘッジ損益                                281                 215
       為替換算調整勘定                           △8,711              △10,604
       退職給付に係る調整累計額                            41                  49
       その他の包括利益累計額合計                          120             △3,166
     非支配株主持分                                1,227                 984
     純資産合計                                 89,210              85,468
    負債純資産合計                               163,383             165,714
 




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                      ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

    (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
     (四半期連結損益計算書)
      (第3四半期連結累計期間)
                                                           (単位:百万円)
                              前第3四半期連結累計期間           当第3四半期連結累計期間
                               (自 2019年1月21日          (自 2020年1月21日
                                至 2019年10月20日)         至 2020年10月20日)
    売上高                                   130,925                122,351
    売上原価                                   63,182                 58,189
    売上総利益                                  67,742                 64,162
    販売費及び一般管理費                             63,772                 57,784
    営業利益                                    3,969                  6,377
    営業外収益                                                               
     受取利息                                     163                    100
     受取配当金                                    315                    473
     持分法による投資利益                                16                      9
     その他                                      248                    304
     営業外収益合計                                  744                    887
    営業外費用                                                               
     支払利息                                     235                    200
     為替差損                                     163                    345
     固定資産除却損                                   69                     67
     その他                                      186                    257
     営業外費用合計                                  654                    871
    経常利益                                    4,059                  6,394
    特別利益                                                                
     固定資産売却益                                  437                     72
     特別利益合計                                   437                     72
    特別損失                                                                
     災害による損失                                   23                      2
     減損損失                                      17                     -
     関係会社整理損                                   -                     146
     投資有価証券評価損                                 -                      74
     新型コロナウイルス感染症による損失                         -                      94
     特別損失合計                                    41                    318
    税金等調整前四半期純利益                            4,456                  6,148
    法人税等                                    1,488                  1,555
    四半期純利益                                  2,967                  4,592
    非支配株主に帰属する四半期純利益又は非支配株主
                                              88                    △53
    に帰属する四半期純損失(△)
    親会社株主に帰属する四半期純利益                        2,879                 4,646
 




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     (四半期連結包括利益計算書)
      (第3四半期連結累計期間)
                                                           (単位:百万円)
                              前第3四半期連結累計期間           当第3四半期連結累計期間
                               (自 2019年1月21日          (自 2020年1月21日
                                至 2019年10月20日)         至 2020年10月20日)
    四半期純利益                                 2,967                  4,592
    その他の包括利益                                                           
     その他有価証券評価差額金                         △2,338                 △1,333
     繰延ヘッジ損益                                △69                    △65
     為替換算調整勘定                              △827                  △2,083
     退職給付に係る調整額                             △47                       7
     持分法適用会社に対する持分相当額                        △1                     △0
     その他の包括利益合計                           △3,285                 △3,475
    四半期包括利益                                △317                   1,117
    (内訳)                                                               
     親会社株主に係る四半期包括利益                       △341                   1,359
     非支配株主に係る四半期包括利益                          23                  △241
 




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    (3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
    (継続企業の前提に関する注記)
      該当事項はありません。
 
    (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
      自己株式の取得
       当社は、2020年3月31日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される
      同法第156条の規定に基づき、自己株式の取得を決議し実施した結果、普通株式676,900株、2,999百万円を取得
      いたしました。なお、当該決議に基づく自己株式の取得は2020年6月1日に終了しております。


    (連結の範囲の変更)
       当第3四半期連結会計期間より、2020年10月20日付で株式を譲渡したDyDo DRINCO Malaysia Sdn. Bhd.を連結
      の範囲から除外しております。


    (会計上の見積りの変更)
     (耐用年数の変更)
       従来、一部の国内連結子会社は、工具、器具及び備品のうち、自動販売機については、耐用年数を5年として
      減価償却を行ってきましたが、自動販売機の性能向上及び定期的な保守の実施等の施策の結果、従来の耐用年数
      と経済的使用可能予測期間との乖離が明らかになったことから、第1四半期連結会計期間より耐用年数を10年に
      見直し、将来にわたり変更しております。
       この結果、従来の方法と比較し、当第3四半期連結累計期間の営業利益、経常利益及び税金等調整前四半期純
      利益はそれぞれ2,289百万円増加しております。
       なお、セグメント情報に与える影響は、当該箇所に記載しております。
 
    (四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)
     (税金費用の計算)
       税金費用については、当第3四半期連結会計期間を含む連結会計年度の税引前当期純利益に対する税効果会計
      適用後の実効税率を合理的に見積り、税引前四半期純利益に当該見積実効税率を乗じて計算しております。




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(追加情報)
 (役員向け株式給付信託)
   当社は、当社の取締役(社外取締役及び非業務執行取締役を含みません。)及び執行役員並びに当社の100%
  子会社の取締役(社外取締役及び非業務執行取締役を含みません。)及び執行役員(以下、「取締役等」といい
  ます。)に信託を通じて自社の株式を交付する取引を行っております。
  (1)取引の概要
     当社は、取締役等を対象に、中長期的な業績の向上と企業価値の増大への貢献意識を高めることを目的とし
   て、当社グループの業績との連動性が高く、かつ透明性・客観性の高いインセンティブ制度(以下、「本制
   度」といいます。)を導入しております。
     本制度は、当社が信託に対して金銭を拠出し、当該信託が当該金銭を原資として当社株式を取得し、当該信
   託を通じて取締役等に対して、当社及び各対象子会社がそれぞれ定める株式給付規程に従って、業績達成度に
   応じて当社株式を給付します。なお、取締役等が当社株式の給付を受ける時期は、原則として当該取締役等の
   退任時となります。
  (2)信託を通じて自社の株式を交付する取引に関する会計処理
     当該信託契約に係る会計処理については、「従業員等に信託を通じて自社の株式を交付する取引に関する実
   務上の取扱い」(実務対応報告第30号 2015年3月26日)に準じて、総額法を適用しております。
  (3)信託に残存する自社の株式
     信託に残存する当社株式を、信託における帳簿価額(付随費用の金額を除きます。)により、純資産の部に
   自己株式として計上しております。当該自己株式の帳簿価額及び株式数は、前連結会計年度544百万円、
   94,700株、当第3四半期連結会計期間541百万円、94,100株であります。

 (従業員等に信託を通じて自社の株式を交付する取引)
   当社は、2020年8月より、従業員に対して中長期的な企業価値向上のインセンティブを付与すると同時に、福
  利厚生の増進策として、持株会の拡充を通じて従業員の株式取得及び保有を促進することにより従業員の財産形
  成を支援することを目的として、「信託型従業員持株インセンティブ・プラン(E-Ship®)」(以下、「本プラ
  ン」といいます。)を導入いたしました。
  (1)取引の概要
    本プランは、「ダイドーグループホールディングス社員持株会」(以下、「本持株会」といいます。)に加
   入するすべての従業員を対象とするインセンティブ・プランです。本プランでは、当社が信託銀行にダイドー
   グループホールディングス社員持株会専用信託口(以下、「従持信託」といいます。)を設定し、その設定後
   5年間にわたり本持株会が取得すると見込まれる数の当社株式を予め取得します。その後は、従持信託から本
   持株会に対して継続的に当社株式の売却が行われるとともに、信託終了時点で従持信託内に株式売却益相当額
   が累積した場合には、当該株式売却益相当額が残余財産として受益者適格要件を満たす者に分配されます。な
   お、当社は、従持信託が当社株式を取得するための借入に対し保証することになるため、当社株価の下落によ
   り従持信託内に株式売却損相当額が累積し、信託終了時点において従持信託内に当該株式売却損相当の借入金
   残債がある場合には、当社が当該残債を弁済することになります。
  (2)信託に残存する自社の株式
    従持信託に残存する当社株式を、従持信託における帳簿価額(付随費用の金額を除きます。)により、純資
   産の部に自己株式として計上しております。当該自己株式の帳簿価額及び株式数は、当第3四半期連結会計期
   間893百万円、187,000株であります。
  (3)総額法の適用により計上された借入金の帳簿価額
    当第3四半期連結会計期間 912百万円




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                                      ダイドーグループホールディングス㈱(2590)2021年1月期 第3四半期決算短信

 (セグメント情報等)
      【セグメント情報】
       Ⅰ 前第3四半期連結累計期間(自 2019年1月21日 至 2019年10月20日)
        1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
                                                                                                          (単位:百万円)
                                          報告セグメント                                                               四半期連結
                                                                                             その他        調整額     損益計算書
                       国内            海外           医薬品                                       (注)1        (注)2     計上額
                                                               食品事業           計
                      飲料事業          飲料事業          関連事業                                                          (注)3

売上高                                                                                                                     

 外部顧客への売上高             92,948        12,709        8,252        17,014       130,925           -           -     130,925

 セグメント間の内部
                         198             -           353             8            560          -         △560         -
 売上高又は振替高

       計               93,146        12,709        8,606        17,022       131,485           -         △560    130,925
セグメント利益又は
                       3,421            254          427           848         4,950         △103        △877     3,969
損失(△)
      (注)1.セグメント利益又は損失の調整額△877百万円には、各報告セグメントに配分していない全社費用
           △1,948百万円、セグメント間取引消去1,077百万円及び棚卸資産の調整額△6百万円が含まれており
                ます。全社費用は、主に純粋持株会社である当社において発生するグループ管理費用であります。
              2.セグメント利益又は損失は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。


      Ⅱ       当第3四半期連結累計期間(自              2020年1月21日 至             2020年10月20日)
          1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
                                                                                                          (単位:百万円)
                                          報告セグメント                                                               四半期連結
                                                                                             その他        調整額     損益計算書
                       国内            海外           医薬品                                       (注)1        (注)2     計上額
                                                               食品事業           計
                      飲料事業          飲料事業          関連事業                                                          (注)3

売上高                                                                                                                     

 外部顧客への売上高             86,604        10,388        7,930        17,428       122,351           -           -     122,351

 セグメント間の内部
                         330             -           243             5            578          -         △578         -
 売上高又は振替高

       計               86,934        10,388        8,173        17,434       122,930           -         △578    122,351
セグメント利益又は
             6,152  59 △203  1,465 7,473 △114 △982 6,377
損失(△)
   (注)1.「その他」区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、希少疾病用医薬品事業であ
                ります。
              2.セグメント利益又は損失の調整額△982百万円には、各報告セグメントに配分していない全社費用
                △2,105百万円、セグメント間取引消去1,123百万円及び棚卸資産の調整額△0百万円が含まれており
                ます。全社費用は、主に純粋持株会社である当社において発生するグループ管理費用であります。
              3.セグメント利益又は損失は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。


          2.報告セグメントの変更等に関する情報
          (耐用年数の変更)
           「会計上の見積りの変更」に記載のとおり、従来、一部の国内連結子会社は、工具、器具及び備品のう
          ち、自動販売機については、耐用年数を5年として減価償却を行ってきましたが、自動販売機の性能向上及
          び定期的な保守の実施等の施策の結果、従来の耐用年数と経済的使用可能予測期間との乖離が明らかになっ
          たことから、第1四半期連結会計期間より耐用年数を10年に見直し、将来にわたり変更しております。
           この変更に伴い、従来の方法と比較し、「国内飲料事業」の当第3四半期連結累計期間のセグメント利益
          (営業利益)は2,289百万円増加しております。




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