2587 サントリーBF 2021-08-13 17:00:00
親会社等の決算に関するお知らせ [pdf]

                                         2021 年8月 13 日
各 位

                        会 社 名 サントリー食品インターナショナル株式会社
                        代 表 者 名 代表取締役社長   齋 藤         和 弘
                                   (コード番号 2587 東証第一部)
                          報道関係 問合せ先   広報部(TEL.03-6809-5935)



             親会社等の決算に関するお知らせ


 当社の親会社であるサントリーホールディングス株式会社が 2021 年 12 月期中間決算を発表
しましたので、下記のとおり、お知らせいたします。


                       記


1.開示内容

  サントリーホールディングス株式会社 2021年12月期中間決算概況


                                                以   上
1
(参考)個別業績の概要
 2021年6月中間期の個別業績(2021年1月1日~2021年6月30日)
 (1)個別経営成績                                                              (%表示は対前年中間期増減率)
                  営業収益                            営業利益                          経常利益

                  百万円              %              百万円              %            百万円             %
2021年6月中間期        79,057       △24.5              55,968       △31.5            62,547      △24.3
2020年6月中間期       104,727        159.3             81,649        347.1           82,633       319.3


                 中間純利益                    1株当たり中間純利益

                  百万円              %                     円         銭
2021年6月中間期        60,382       △27.8                     88        05
2020年6月中間期        83,635        310.0                   121        96


 (2)個別財政状態
                総資産                     純資産                   自己資本比率            1株当たり純資産

                      百万円                      百万円                         %           円        銭
2021年6月中間期         2,381,224                  957,208                    40.2       1,395       84
  2020年12月期        2,215,751                  905,806                    40.9       1,320       89




                                          2
                        経 営 成 績

1.当中間連結会計期間の概況
 サントリーグループは〈飲料・食品〉〈酒類〉〈その他〉の各セグメントにおいて国内外で積極的な
事業展開を行いました。当期の業績は、売上収益(酒税控除後)1兆692億円(前年同期比108.
6%)、売上収益(酒税込み)1兆1,920億円(同107.8%)、営業利益1,261億円(同133.4%)、親会社
の所有者に帰属する中間利益527億円(同116.6%)となりました。


〈飲料・食品セグメント〉
 サントリー食品インターナショナル(株)は、お客様の嗜好・ニーズを捉えた上質でユニークな商
品を提案し、お客様の生活に豊かさをお届けするという考えのもと、ブランド強化や新規需要の創
造に注力したほか、品質の向上に取り組みました。また、各エリアにおいて収益力の強化にも取り
組みました。
 日本では、緊急事態宣言の断続的な発令により人の動きが制限された影響等で、清涼飲料市場
(当社推定)は前年同期並みにとどまりました。当社販売数量は、水・コーヒー・無糖茶カテゴリーを
中心にコアブランド強化に取り組み、前年同期を上回り、市場シェアを拡大しました。「サントリー天
然水」は、大容量需要増で大きく伸長した前年同期を上回り、ブランド全体の販売数量は前年同期
比増となりました。「サントリー天然水 スパークリング」シリーズは、6月に新発売した「THE
STRONG」が寄与し、大きく伸長しました。「BOSS」は、ブランド全体の販売数量が前年同期を上回
りました。3月にリニューアルした「クラフトボス」コーヒーシリーズが伸長したことに加え、紅茶シリ
ーズの新商品が増分に寄与しました。無糖茶カテゴリーでは、「伊右衛門」は、リニューアル効果、
4月に新発売した「伊右衛門 京都ブレンド」の貢献もあり、ブランド全体の販売数量は前年同期を
大きく上回りました。
 アジアの清涼飲料事業は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛等の影響を受けまし
たが、コアブランドへの活動集中が貢献し、ベトナム及びタイの清涼飲料市場で当社グループのシ
ェアを拡大しました。ブランド別には、ベトナムでは全ブランドが伸長する中、特にエナジードリンク
「Sting」、茶飲料「TEA+」が大きく伸長し、タイでは低糖製品を含め「Pepsi」が好調に推移しました。
健康食品事業も、大きく伸長しました。主力の「BRAND’S Essence of Chicken」への注力、マーケテ
ィング活動強化の効果もあり、前年同期を上回りました。
 オセアニアでは、主力ブランドであるエナジードリンク「V」が、マーケティング活動強化により大
きく伸長したことで、エナジーカテゴリー市場を牽引し、市場シェアを拡大しました。
 欧州では、各国でのワクチン接種進捗に伴う制限緩和により人の動きが戻ってきており、3月以
降、清涼飲料市場は着実に回復してきています。フランスでは、主力ブランド「Orangina」「Oasis」
「Schweppes」の販売数量が前年同期を大きく上回りました。英国では、主力ブランド「Lucozade」及
び「Ribena」の販売数量が前年同期を大きく上回りました。特に、「Lucozade Sport」が、スポーツイ
ベントや屋外アクティビティ再開に伴い力強く伸長しました。スペインでは、主力ブランド


                            3
「Schweppes」の販売数量が前年同期を大きく上回りました。
 米州では、主力炭酸ブランドのさらなる販売強化に取り組むとともに、水やコーヒー飲料等、伸長し
ている非炭酸カテゴリーにも注力しました。ワクチン接種の進捗に伴い業務用の制限が撤廃されたこ
とも寄与し、売上は前年同期を大きく上回りました。


 これらの結果、飲料・食品セグメントは、売上収益6,015億円(前年同期比109.3%)、営業利
益703億円(同154.7%)となりました。


〈酒類セグメント〉   酒類セグメントに記載の売上収益は酒税控除後の数値です。
 スピリッツ事業は、売上収益が為替中立ベースで前年同期比 1 割強の増収となりました。海外では
家庭用の好調な需要に支えられ、欧米では業務用の売上も回復傾向にあり、成長を牽引しました。バ
ーボンウイスキー「メーカーズマーク」「ベイゼル ヘイデン」、ジャパニーズウイスキー「響」、スコッチ
ウイスキー「ラフロイグ」「ボウモア」のほか、コニャック「クルボアジェ」、ジャパニーズクラフトジン「R
OKU」やテキーラ「オルニートス」など、プレミアム商品の販売数量がそれぞれ前年同期比二桁増と
伸長しました。
 日本では売上収益が前年同期並みとなりました。ウイスキーは、主要ブランド「メーカーズマー
ク」「知多」「碧Ao」や各種ハイボール缶が伸長しました。RTDは、「-196℃」「こだわり酒場のレ
モンサワー」が好調に推移し、販売数量が前年同期比106%と伸長しました。また、新たな需要創
造に向け3月に発売した「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール」は、ノンアルコールでも本
格的なレモンサワーの美味しさをお楽しみいただけることにお客様からご好評をいただいています。
昨年発売したジャパニーズジン「翠」は、日常の食事に合う「翠ジンソーダ」という新たな価値が引き
続きお客様にご好評いただき、年間販売計画を上方修正しました。


 ビール事業※1 の販売数量は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛等により主に業務
用が影響を受け、前年同期比92%となる2,771万ケース※2となりました。ノンアルコールビールテ
イスト飲料を除く当社ビール類は、前年同期比89%の2,386万ケースとなりました。
 「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドは、“日常のちょっとした贅沢”を訴求するプロモーションを積極的に展
開しました。「ザ・プレミアム・モルツ〈香るエール〉」(缶)※3の販売数量は、“フルーティな味わいと爽やか
な香り”にご好評いただき、前年同期比105%となりました。ビールど真ん中のおいしさと糖質ゼロ※4
を両立した「パーフェクトサントリービール」は、4月の発売以降ご好評をいただいており、6月には
販売数量が100万ケースを突破しました。
 「金麦」ブランドは季節に合わせて味を変える“四季の金麦”プロモーションを展開し、旬の食材
や料理と合わせて楽しむ提案を強化しました。中でも「金麦〈糖質75%オフ※5〉」の販売数量は、健
康志向の高まりから、前年同期比104%と伸長しました。
 「オールフリー」ブランドの販売数量は、前年同期比113%となりました。内臓脂肪に着目した機能
性表示食品「からだを想うオールフリー」の販売数量は、前年同期比140%と好調に推移しました。
 ※1 ノンアルコールビールテイスト飲料を含む
 ※2 大瓶換算(1ケース=633ml×20本)


                           4
 ※3 ギフト商品は除く。
 ※4 食品表示基準に基づき、100ml あたり 0.5g 未満を「糖質ゼロ」としています。
 ※5 「金麦」比


 ワイン事業の売上収益は、前年同期比99%となりました。日本ワインの販売数量は前年同期比
105%と伸長しました。また、お客様の消費行動の変化に応えられるよう、新たな需要創造へのチ
ャレンジに積極的に取り組みました。ワインを日常的に、より自由な飲み方で楽しんでいただきた
いという思いで2月に発売した「サントリーワインサワー350ml缶」は、その味わいなどにご好評い
ただき、年間販売計画を上方修正しました。加えて、暑い夏にもおいしくワインを楽しんでいただく
ために、氷を入れて飲む・冷やして飲むなど、“サマーワイン”を通じた飲み方提案も行いました。


 これらの結果、酒類セグメントは、売上収益(酒税控除後)3,540億円(前年同期比107.4%)、売上
収益(酒税込み)4,763億円(同105.8%)、営業利益629億円(同100.5%)となりました。


〈その他セグメント〉
 健康食品事業の売上収益は、「セサミン」シリーズや「ロコモア」などが好調で、前年同期比109%
となりました。外食事業の売上収益は、前年同期を下回りました。


 その他セグメントは、売上収益(酒税控除後)1,137億円(前年同期比108.4%)、営業利益151
億円(同168.9%)となりました。




なお、国内と海外の売上収益は次のとおりです。
売上収益(酒税控除後)
 国内 5,659億円(前年同期比99.0%)        海外 5,033億円(同121.8%)
 海外比率 47.1%
売上収益(酒税込み)
 国内 6,529億円(前年同期比99.2%)        海外 5,391億円(同120.5%)
 海外比率 45.2%




 当社は創業以来、積極的に事業を展開するとともに、創業の精神である「利益三分主義」に基づき、
文化・社会貢献、環境活動などにも取り組んでいます。また、「水と生きる」をステークホルダーとの
約束と位置付け、「人と自然と響きあう」の企業理念のもと、社会と自然との共生を目指したさまざま
な活動を展開しています。


〈水〉
 当社のものづくりに欠かせない水においては、サントリーグループ「水理念」に基づき、全国15
都府県21ヵ所約1万2千haの規模の「サントリー 天然水の森」で、 サントリーグループ国内工場で

                                 5
汲み上げる地下水量の2倍以上の水を涵養しています。また、水に関する次世代環境教育「水育」は
日本だけでなく、ベトナム、タイ、インドネシアで展開しているほか、米国やフランスにおいて水源保
全活動を実施するなど地域課題に沿った活動をグローバルに進めています。


〈温室効果ガス(GHG)〉
 2050年までにバリューチェーン全体で、GHG排出の実質ゼロを目指しています。4月には、2030
年までの自社拠点での排出量の目標を50%削減※6に引き上げました。また、今年5月には再エネ電
力などを活用した当社国内初のCO2排出量ゼロ工場「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」が
稼働しました。引き続き、自社施設や設備およびバリューチェーンの両面において、さらなる省エネ技
術の積極導入や再生可能エネルギーの活用等により排出量の削減に努めていきます。また内部
炭素価格の導入も決定し、年内から順次導入していく予定です。


〈容器包装〉
 プラスチック問題を重要課題と捉え、循環型かつ脱炭素社会への変革を強力に先導すべく、20
30年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルの素材を、リサイクル素材と植物由来素
材に100%切り替え、化石由来原料の新規使用ゼロの実現を目指しています。「GREEN DA・KA・RA
やさしい麦茶」、イギリスの清涼飲料「Ribena」※7をリサイクル素材100%へ切り替えるなど「ボトルto
ボトル」水平リサイクルの推進、容器包装の軽量化、国内飲料業界初のFtoPダイレクトリサイクル技
術※8等を通じ、環境負荷低減活動を継続していきます。また、使用済みプラスチックの再資源化事業
に取り組む共同出資会社(株)アールプラスジャパンは、参画企業が7月時点で29社まで拡大してい
ます。
 ※6 2019年の排出量を基準とする

 ※7 「Ribena Sparkling」を除く
 ※8 回収したペットボトルを粉砕・洗浄したフレーク(Flake)を高温、真空で一定時間処理し、溶解・ろ過後、直接プリフォーム
      (Preform)を製造できる技術。




 復興支援活動にも積極的に取り組んでいます。東日本大震災から10年の節目を迎えた今年、新た
な取り組みとして「みらいチャレンジプログラム」を開始。岩手・宮城・福島県内で地方創生や地元活
性化を目指し、新しい活動を実施しようとする団体や個人を支援するもので、7月から3年間で1億
円規模の奨励金を支給する予定です。


2.通期の見通し
 2021年12月期の売上収益(酒税控除後)は2兆2,580億円(前年同期比107.1%)、売上収益
(酒税込み)2兆5,380億円(同107.2%)、営業利益2,210億円(同101.8%)、親会社の所有者に
帰属する当期利益1,040億円(同103.6%)を予定しています。
(2021年2月12日発表の業績予想から変更はありません。)
                                                         以上

                              6
                         大株主の状況
                                                  2021年6月30日現在
                                                   発行済株式(自
                                                   己株式を除
                                      所有株式数
    氏名又は名称               住所                        く。)の総数に
                                       (千株)
                                                   対する所有株式
                                                   数の割合(%)

寿不動産株式会社        大阪市北区堂島浜二丁目1番40号        613,818          89.51

サントリー持株会        大阪市北区堂島浜二丁目1番40号         34,544           5.03

株式会社三菱UFJ銀行     東京都千代田区丸の内二丁目7番1号        6,871            1.00

株式会社三井住友銀行      東京都千代田区丸の内一丁目1番2号        6,871            1.00

三井住友信託銀行株式会社    東京都千代田区丸の内一丁目4番1号        6,871            1.00

日本生命保険相互会社      東京都千代田区丸の内一丁目6番6号        6,871            1.00
公益財団法人サントリー生命
                京都府相楽郡精華町精華台八丁目1番地1      3,590            0.52
科学財団
佐治信忠            東京都港区                      652            0.09

鳥井信吾            神戸市東灘区                     539            0.07

新浪剛史            東京都港区                      180            0.02

鳥井信宏            東京都港区                      173            0.02

       計                 -              680,984          99.30
 (注)サントリー持株会は、当社従業員持株会です。


                         役員の状況
前事業年度の有価証券報告書の提出日後、当中間決算概況の提出日までにおいて、役員の異動はありません。




                              7
8
9
10
11
                      中間貸借対照表

                                                       (単位:百万円)
                     期別        前事業年度                当中間会計期間
                          (2020年12月31日現在)        (2021年6月30日現在)

科目                              金額                    金額

           (資産の部)
Ⅰ 流動資産                               1,247,717             1,413,028
     現金及び預金                             84,887               105,153
   売掛金                                   3,819                 4,199
   貯蔵品                                      72                    65
   短期貸付金                             1,080,563             1,125,568
   その他                                  78,523               178,190
   貸倒引当金                                 △149                  △149
Ⅱ 固定資産                                 967,201               967,523
 1.有形固定資産                               32,902                35,476
 2.無形固定資産                                3,843                 3,830
 3.投資その他の資産                            930,455               928,216
     関係会社株式                            513,664               517,541
   関係会社長期貸付金                           373,905               347,307
   その他                                  46,903                67,386
   貸倒引当金                               △4,019                △4,019
Ⅲ 繰延資産                                     832                   671
              資産合計                   2,215,751             2,381,224




                           12
                       中間貸借対照表

                                                        (単位:百万円)
                      期別        前事業年度                当中間会計期間
                           (2020年12月31日現在)        (2021年6月30日現在)

科目                               金額                    金額

             (負債の部)
Ⅰ 流動負債                                  225,979               422,645
     短期借入金                               54,890                48,780
   1年内償還予定の社債                                -                 66,617
   未払法人税等                                 1,485                 2,635
   預り金                                   99,543               107,615
   賞与引当金                                  5,182                 4,592
   資産除去債務                                   305                         -
   その他                                   64,571               192,403
Ⅱ 固定負債                                1,083,965             1,001,370
     社債                                 299,034               233,497
     長期借入金                              766,007               749,709
     退職給付引当金                              9,262                 9,270
     資産除去債務                               2,798                 2,863
     その他                                  6,863                 6,029
              負債合計                    1,309,945             1,424,015
           (純資産の部)
Ⅰ 株主資本                                  903,366               954,833
     資本金                                 70,000                70,000
     資本剰余金                              286,367               286,367
      資本準備金                              17,500                17,500
      その他資本剰余金                          268,867               268,867
     利益剰余金                              547,937               599,404
      その他利益剰余金                          547,937               599,404
     特別償却準備金                                 13                    10
     固定資産圧縮積立金                            1,970                 1,943
     別途積立金                              312,700               312,700
     繰越利益剰余金                            233,253               284,751
   自己株式                                   △938                  △938
Ⅱ 評価・換算差額等                                2,440                 2,374
     その他有価証券評価差額金                        5,257                 5,515
     繰延ヘッジ損益                            △2,817                △3,140
             純資産合計                      905,806               957,208
           負債純資産合計                    2,215,751             2,381,224




                            13
                  中間損益計算書

                                                   (単位:百万円)
                 期別      前中間会計期間               当中間会計期間
                       (自 2020年1月1日          (自 2021年1月1日
                        至 2020年6月30日)         至 2021年6月30日)

科目                           金額                   金額

Ⅰ 営業収益                            104,727                79,057
Ⅱ 営業費用                             23,077                23,088
  営業利益                             81,649                55,968
Ⅲ 営業外収益                             5,746                10,518
Ⅳ 営業外費用                             4,763                 3,939
  経常利益                             82,633                62,547
Ⅴ 特別損失                                  -                     718
  税引前中間純利益                         82,633                61,829
  法人税、住民税及び事業税                    △1,002                  1,447
  中間純利益                            83,635                60,382




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