2586 M-フルッタフルッタ 2021-05-14 10:00:00
カナダのトロント大学と「アサイーが新型コロナウイルス(COVID-19)などが起因するNLRP3誘発性炎症を抑制する効果」に関する実証実験結果のお知らせ [pdf]

                                                                     2021 年5月 14 日
各      位
                         会 社 名        株 式 会 社 フ ル ッ タ フ ル ッ タ
                         代 表 者 名      代表取締役社長執行役員 CEO 長 澤           誠
                                             (コード番号:2586 東証マザーズ)
                         問合せ先         取締役執行役員         德 島       一 孝
                                                       TEL. 03-6272-3190


    カナダのトロント大学と「アサイーが新型コロナウイルス(COVID-19)などが起因する
        NLRP3 誘発性炎症を抑制する効果」に関する実証実験結果のお知らせ


 株式会社フルッタフルッタ(本社:東京都千代田区、代表取締役 CEO:長澤 誠)は、2021 年
1月7日と、1月 25 日にお知らせいたしました、カナダのトロント大学(以下「トロント大学」と
いう)での新型コロナウイルス(COVID-19)(以下 「新型コロナ」という)においても共通する
NLRP3 インフラマソーム誘発性炎症(注1) 重症化を抑制する効果の細胞実証実験にて、
                        の                     当社
アサイー原料が NLRP3インフラマソーム (注2)の形成及び誘発性炎症の原因物質の抑制する効
果を認める結果が出ましたことをお知らせいたします。
 これまで当社は、アサイーの造血機能性の研究結果の発表を行ってまいりましたが、この度の実
証実験結果の発表により、造血機能性と共に購入動機に繋がる新たなエビデンスの獲得となります。
今後、アサイーの認知度向上にもつながると考えております。


1.経緯
   トロント大学の、マイケル ファルコ教授(University Health Network-Toronto General
Hospital Clinician Scientist Dr.Michael Farkouh ) アナ アンドレアザ准教授
                                                 と、                     (Department
of Pharmacology & Toxicology Department of Psychiatry Centre for Addiction and Mental
Health Dr.Ana Andreazza)は、2020 年5月から、抗炎症作用を持つ可能性のある安全で天然の
アサイーが、新型コロナ患者への治療選択肢となり得るかの臨床研究をしており、当社としても強
い関心を持って着目しておりました。その後、当社はトロント大学と 2021 年1月7日に、アサイ
ーが NLRP3インフラマソーム誘発性炎症の悪化を抑制する効果の実証実験を行う契約を締結し、
同月 25 日には実証実験を開始いたしました。
   新型コロナにおけるこれまでの研究では、ウイルスが細胞に感染すると、細胞内のタンパク質の
複合体である NLRP3インフラマソームが活性化して炎症反応を引き起こすことが明らかになっ
ています。アサイーの有効成分が、この NLRP3インフラマソームレベルを調整し、炎症性サイト
カイン(注3)を減少させることが、新型コロナの治療方法として期待されていましたが、今回の
実証実験で、当社が保有するアサイー原料が、炎症メカニズムに係わる ASC スペック(注4)の
形成、カスパーゼ-1(注5)の活性を調整し、IL-1β(注6)の放出を阻害することがわかりまし
た。
   以上の細胞実験結果から、NLRP3誘発性炎症の悪化を抑制することが結論付けられました。


注1:体内にて NLRP3 インフラマソーム経由で起こしている炎症です。
注2:タンパク質の複合体であり、細胞内に存在し、ウイルスや細菌、環境中の刺激物(シリカ、
   アスベストなど)によって活性化します。これにより炎症性サイトカインが細胞外へ放出さ
   れて、発熱や感染局所での炎症反応が起こります。
注3:免疫系細胞から分泌されるタンパク質で炎症の原因物質と考えられています。
注4:タンパク質複合体で、カスパーゼ1をリクルートし、活性させます。
注5:ペプチダーゼ C14A ファミリーに属する酵素です。インターロイキン-1β(IL1B)
                                             、IL18、
   IL33 前駆体タンパク質をプロセシングおよび活性化する能力を介して、炎症過程を調節し
   ます。
注6:インターロイキン1βは炎症性サイトカインの一つです。


2.今後のトロント大学との取り組みの見通し
 未だ、新型コロナの収束がみえない中、現在ワクチン摂取が急ピッチで進んでおります。
 一方で、日常の食生活の見直しで免疫力や体力を維持したいという要望も日々強まってきており
ます。実証実験は、2021 年1月 25 日より開始されておりますが、この度の実験結果を受けて、さ
らにトロント大学が計画する各種試験に使用される予定であるのみならず、当研究結果からさらな
る医療分野への応用の可能性が示唆されたことで、当共同研究は継続して実施されることも決まり
ました。


3.業績への影響
 この度の結果発表で、当社アサイー製品の需要が高まる可能性もあり、今後の販売推移を見守る
必要があることから、現時点では業績への具体的な影響は不明であります。判明次第お知らせいた
します。

                                              以上