2503 キリンHD 2019-04-26 16:00:00
減損損失の計上、豪州子会社の一部事業譲渡及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ [pdf]
2019 年4月 26 日
各 位
会 社 名 キリンホールディングス株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 磯 崎 功 典
(コード番号 2503)
本 社 所 在地 東京都中野区中野四丁目 10 番2号
問 合 せ 先 コーポレートコミュニ
ケーション部長 堀 伸 彦
(03-6837-7015)
減損損失の計上、豪州子会社の一部事業譲渡及び
通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
キリンホールディングス株式会社(代表取締役社長:磯崎功典、以下「当社」)は、キリ
ングループのオセアニア綜合飲料事業を担う Lion Pty Ltd(以下「ライオン」)の飲料事業
部門である Lion-Dairy & Drinks
(以下「ライオン飲料事業」 の譲渡の検討を進める中で、
)
下記のとおり減損損失を計上する見込みとなりましたので、お知らせいたします。これに伴
い、当社が 2019 年 2 月 14 日に公表した 2019 年 12 月期の業績予想を下記のとおり修正い
たします。
また、当社及びライオンは、ライオン飲料事業のチーズ事業を Saputo Inc.の連結子会社
である Saputo Dairy Australia に譲渡することを決定しましたので、併せてお知らせいた
します。
記
1.減損損失の計上及びその内容
2018 年 9 月 11 日付「当社子会社に関する戦略的選択肢の検討開始について」及び同 10
月 10 日付「当社子会社の株式譲渡検討開始に関するお知らせ」に記載のとおり、当社及び
ライオンは、今後の成長に向けてライオン飲料事業の投資・保有の継続から売却まであらゆ
る選択肢を検討した後、同事業の成長ポテンシャルを最大化することができる第三者への
譲渡が最善であると判断し、株式譲渡の検討を進めてきました。
当社及びライオンは、2019 年 4 月までに受領したライオン飲料事業の売却に関するオフ
ァーの状況を踏まえ、2019 年 4 月にライオン飲料事業の公正価値を評価しました。この評
価にあたっては、オファー価格の水準と、直近の異常気象が牛乳の乳価と安定供給に与えた
影響を反映することとし、当社及びライオンは慎重に検討を重ねた結果、ライオン飲料事業
の資産の帳簿価額の評価減を認識するに至りました。
当社連結業績においては、2019 年 12 月期第 1 四半期にて、減損損失約 571 億円を計上
する予定です。
なお、当該減損損失の計上が、ライオン酒類事業に影響を及ぼすことはありません。
2.事業譲渡の理由
当社とライオンによる慎重な査定を経て、ライオンは、カナダの大手乳業メーカーである
Saputo Inc. の連結子会社である Saputo Dairy Australia との間で、ライオン飲料事業の
チーズ事業のみを売却する契約の締結に合意することとなりました。当該契約の成立には、
豪州競争・消費者委員会(Australian Competition & Consumer Commission)及び外国投
資審査委員会(Foreign Investment Review Board)の承認その他標準的な手続き終了に係
る条件を満たす必要がありますが、これらの手続きは 2019 年内に完了する見込みです。
Saputo Inc. の連結子会社である Saputo Dairy Australia に対するチーズ事業の譲渡価
額は、約 224 億円(注1)(約 280 百万豪ドル)であり、決済方法は未定です。
なお、当社及びライオンは、チーズ事業を除くライオン飲料事業の譲渡について、複数の
選択肢を考慮して引き続き交渉を進めていますが、現時点で決定した内容はありません。今
後、開示すべき事実が決定した場合は、速やかに公表いたします。
(注 1)1豪ドル=80.00 円の場合
3.事業譲渡の概要
(1)事業譲渡部門の内容
ライオン飲料事業の傘下にあるチーズ事業
(2)事業譲渡部門の経営成績、資産及び負債の項目及び金額
経営成績、資産及び負債については、事業譲渡の対象部門のみでは算出しておりません。
(3)事業譲渡子会社の概要
(1) 名 称 Lion-Dairy and Drinks Pty Ltd
(2) 所 在 地 オーストラリア ビクトリア州 メルボルン
(3) 代表者の役職・氏名 Managing Director: Kathy Karabatsas
(4) 事 業 内 容 オセアニアにおける乳製品、飲料等の製造、販売
(5) 資 本 金 約 552 百万豪ドル(約 442 億円(注1))
(6) 設 立 年 月 日 1991 年(National Foods Limited として設立)
(7) 大株主及び持株比率 Lion Pty Ltd 100%
100%子会社(100%子会社であるライオ
資 本 関 係
上 場 会 社 と ンの 100%子会社)です。
(8)
当該会社の関係 直接の人的関係はありません(当該事業
人 的 関 係
の親会社であるライオンへの取締役派遣
等の人的関係があります)
。
直接の取引関係はありません(当該事業
の親会社であるライオンに対し、経営指
取 引 関 係
導・管理に係る役務提供を行っていま
す)。
(4)相手先の概要
(1) 名 称 Saputo Dairy Australia Pty Limited
(2) 所 在 地 オーストラリア ビクトリア州 アランズフォード
(3) 事 業 内 容 オーストラリアにおける乳製品の製造、販売
(4) 設 立 年 月 日 2013 年
(5) 大株主及び持株比率 Saputo Inc. 100%
当社と当該会社との間には、記載すべき資
資 本 関 係
本関係はありません。
当社と当該会社との間には、記載すべき人
人 的 関 係
的関係はありません。
上 場 会 社 と 当社と当該会社との間には、記載すべき取
(6) 取 引 関 係
当該会社の関係 引関係はありません。
当該会社は、当社の関連当事者には該当し
関連当事者へ ません。また当該会社の関係者及び関係会
の該当状況 社は、当社の関連当事者には該当しませ
ん。
(注 2)Saputo Dairy Australia Pty Limited は非上場会社につき、会社情報の一部を非公
表としております。
(5)日程
(1) 取締役会決議日 2019年4月26日
(2) 契 約 締 結 日 2019年4月26日
(注 3)事業譲渡期日は未定です。
4.業績予想の修正
(1)2019 年 12 月期(2019 年 1 月 1 日~2019 年 12 月 31 日)の連結業績予想の修正内
容は、下記のとおりです。
親会社の所有 基本的
売上収益 事業利益 税引前利益 当期利益 者に帰属する 1株当たり
当期利益 当期利益
百万円 百万円 百万円 百万円 百万円 円 銭
前回発表予想(A)
2,000,000 190,000 190,000 139,000 120,000 136.67
今回修正予想(B) 2,000,000 190,000 132,900 81,900 62,900 71.64
増減額(B-A) - - △57,100 △57,100 △57,100 -
増 減 率 ( % ) - - △30.1 △41.1 △47.6 -
(参考)前期連結実績
1,930,522 199,327 246,852 195,211 164,202 183.57
(2018 年 12 月期)
(2)修正の理由
上述のとおり、ライオン飲料事業の資産価値の再評価による減損損失の計上により、税引
前利益、当期利益及び親会社の所有者に帰属する当期利益が減少する見込みです。
なお、当社は現在、ライオン飲料事業の一部売却に係る影響を精査中です。本件の今後の
見通しについて、開示すべき事実が決定した場合には速やかに公表いたします。
5.その他
配当は、平準化EPS(注4)に対する連結配当性向 40%以上を目途としていますが、減損
損失見込み額約 571 億円は「その他の営業費用」として計上されるため、平準化EPSへ
の影響はありません。そのため、配当予想(中間配当 31.5 円、年間配当 63.0 円)に変更は
ありません。
(注 4)平準化EPS=平準化当期利益 / 期中平均株式数
平準化当期利益=親会社の所有者に帰属する当期利益±税金等調整後その他の営業
収益・費用等
以 上