2503 キリンHD 2020-08-07 15:30:00
通期連結業績予想の修正に関するお知らせ [pdf]
2020 年8月7日
各 位
会 社 名 キリンホールディングス株式会社
代表者名 代表取締役社長 磯崎功典
(コード番号 2503)
本社所在地 東京都中野区中野四丁目 10 番2号
問合せ先 コーポレートコミュニケーショ
ン部長 堀 伸 彦
(03-6837-7015)
通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
当社は、2020 年2月 14 日に公表しました 2020 年 12 月期通期の業績予想を、下記のとおり修正
することとしましたので、お知らせします。
記
1.業績予想の修正
2020 年 12 月期通期の連結業績予想修正の内容(2020 年1月1日~2020 年 12 月 31 日)
親会社の所有者
1株当たり
売上収益 事業利益 税引前利益 当期利益 に帰属する
当期純利益
当期利益
百万円 百万円 百万円 百万円 百万円 円 銭
前回発表予想(A)
2,000,000 191,000 189,500 143,500 115,500 136 円 79 銭
今回修正予想(B) 1,824,000 140,000 118,500 90,500 64,500 76 円 70 銭
増減額(B-A) △176,000 △51,000 △71,000 △53,000 △51,000 -
増 減 率 ( % ) △8.8% △26.7% △37.5% △36.9% △44.2% -
(参考)前期実績
1,941,305 190,754 116,823 81,438 59,642 68 円 00 銭
(2019 年 12 月期)
2.修正の理由
主として新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響により、当社グループにおける主
要な事業において、4 月から 5 月にかけて連結売上収益が大きく減少しております。6 月にはやや
回復を見せてはいるものの、下半期においても影響が残ることが見込まれております。これに伴い、
各事業において固定費を中心とした経費削減を進めてはおりますが、前回発表数値からは売上収
益、各利益ともに大きく減少する見通しです。
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国内
緊急事態宣言は解除されたものの、飲食店利用者の減少による外食需要の低迷、外出自粛や在宅
勤務の促進による飲料のオフィス需要の減少がみられるなど、依然として事業を取り巻く環境は不
安定な状況が続いています。キリンビール社では、量販チャネルにおいて新ジャンル、RTD カテゴ
リーなどの缶容器商品が伸長する一方、飲食店での販売を中心とする大樽、壜容器商品の販売数量
が大きく落ち込んでいます。下半期でもこの影響が残ることが予想されるため、ビール類カテゴリ
ー計の対前年での販売数量目標を従来予想の+0.9%から△3.3%へと下方修正し、通期の売上収益を
従来予想から 476 億円減額しました。キリンビバレッジ社では、量販チャネルにおけるミネラルウ
ォーターや健康カテゴリー商品の販売が好調な一方、コンビニエンスストアや、自動販売機を通じ
て販売される商品の販売数量が減少しており、今後も影響が継続することが見込まれています。こ
のため、清涼飲料商品の対前年での通期販売数量目標を従来予想の+0.1%から△9.5%に修正し、売
上収益は従来予想から 391 億円減額しました。
海外
海外においても、国や地域により感染状況が異なるものの、国内と同様の影響がみられます。ロ
ックダウンにより営業停止となっていた豪州、ニュージーランドの飲食店は、徐々に営業が再開さ
れましたが、州によっては引き続き高い警戒レベルで外出が制限されるなど、業務用チャネルでの
販売に大きく影響しています。また、失業率の高まりや先行きの不透明さから低価格商品への需要
が高まっており、収益性の観点からも、当面ネガティブな影響が継続することが見通されます。下
半期も、業務用チャネルを通じた販売数量は、前年に対し減少することが予想されていますが、年
末に向けて徐々に回復していく見通しであります。これにより、売上収益は従来予想から 425 億円
減額しました(ライオン社)。ミャンマーにおいては、最も影響を受けた 4 月をピークに、販売数
量は回復傾向にありますが、飲食店での席数減少や消費マインドの低下などから、新型コロナウイ
ルス感染拡大前の状態に戻るには一定程度時間を要します(ミャンマー・ブルワリー社)。米国に
おいては依然として感染拡大が継続しておりますが、経済の再開により、小売店では回復が見られ
ています(コーク・ノースイースト社)
。
医薬
第2四半期連結累計期間までの売上収益は、日本において、腎性貧血治療剤ネスプのオーソライ
ズドジェネリックであるダルベポエチン アルファ注シリンジ「KKF」が、バイオシミラー品の市場
浸透の影響を受け、当初計画を下回る水準で推移しております。加えて下半期には、新型コロナウ
イルス感染症拡大の長期化により、北米及び EMEA において、2018 年及び 2019 年の発売以来、上
市国を拡大しながら順調に売上を伸ばしてきた Crysvita や Poteligeo 等のグローバル戦略品の市
場浸透スピードが当初計画に比べて減速することが懸念されます(協和キリン社)。
その他
オセアニア綜合飲料事業及び医薬事業で計上した減損損失や事業構造改善費用等により、その他
の営業費用が増加しております。また、持分法による投資利益の減少も見込まれています。
上記に鑑み、通期の業績予想を修正いたしました。
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3.将来に関する記述等についてのご注意
現時点においても新型コロナウイルス感染症拡大の具体的な収束時期や消費の回復時期を正確
に予測することが困難なことから、今回修正予想は本資料発表日時点において当社が把握している
情報を基に算出しております。
今後の業績動向を踏まえ、公表すべき事案が発生した場合には速やかにお知らせいたします。
以 上
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