2485 ティア 2021-11-12 16:40:00
2021年9月期 決算参考資料 [pdf]
2021年9月期決算参考資料
(2020年10月1日~2021年9月30日)
株式会社ティア
(2021年11月12日公表)
〒462-0841 名古屋市北区黒川本通三丁目 35番地 1
Tel (052)918-8254 / Fax (052)918-8600
証券コード 2485
1.会社概要
会社名 株式会社 ティア
代表取締役社長 冨安 徳久
所在地 愛知県名古屋市北区黒川本通三丁目35番地1
資本金 18億73百万円(2021年9月末現在)
従業員数 575人(2021年9月末現在)
事業内容 葬儀請負を中心とした葬祭事業
葬儀会館運営とフランチャイズ事業
発行済株式数 22,406,100株(2021年9月末現在)
上場市場 東京証券取引所・名古屋証券取引所 市場第一部
関連会社 株式会社 ティアサービス(資本金 17百万円)
2.当社グループのプロフィール
① 当社グループは、「日本で一番『ありがとう』と言われる葬儀社」を目指し、1997年7月
に愛知県名古屋市で創業いたしました。直近の業績(2021年9月期)につきましては、売上
高で 122億 03百万円、経常利益は 8億 77百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は
5億 42百万円であります。
② 2006年6月に名古屋証券取引所セントレックスに株式公開し、2008年9月に名古屋証券取引
所市場第二部に上場市場を変更いたしました。また、2013年6月に東京証券取引所市場第二
部へ上場し、2014年6月には東京証券取引所、名古屋証券取引所の市場第一部にそれぞれ上
場いたしました。
③ 当社グループは、顧客満足度の向上を図るために「徹底した人財教育によるサービスの向
上」「明瞭な価格体系による葬儀費用の明確化」「ドミナント出店による利便性の向上」を
戦略の基本方針とし、直営・フランチャイズ出店による徹底した差別化戦略を展開しており
ます。
④ 葬儀専用会館「ティア」の展開の状況といたしましては、直営会館を 70店舗、葬儀相談
サロンを 10店舗、フランチャイズは事業会社 11社が 54店舗を展開し、これにより会館数
は愛知県、岐阜県、三重県、大阪府、和歌山県、埼玉県、神奈川県、茨城県、東京都の 1都
1府 7県に 134店舗(2021年11月12日現在)となりました。
⑤ 2017年5月16日付で、湯灌サービス及びメイク納棺の業務を行う有限会社愛共(現 株式
会社ティアサービス)の全株式を取得して子会社化いたしました。
3.本日の開示について
① 本日付けで「中期経営計画策定に関するお知らせ」を開示いたしました。中期経営計画
にかかる主な内容につきましては、本資料の5ページをご参照ください。
② 「2021年9月期決算短信」に記載の2022年9月期業績予想において、 2022年9月期の期首
より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等が適用とな
るため前期との比較分析は行っておりませんが、本資料につきましては前事業年度の連結
業績と比較し記載しております。
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4.2021年9月期連結決算の概況
(1)業績の状況
2020年 2021年
前年同期比(%)
単位 百万円
9月期連結 9月期連結
売 上 高 11,919 12,203 2.4
営 業 利 益 595 887 49.1
経 常 利 益 587 877 49.4
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
当 期 純 利 益
345 542 57.0
1 株 当 た り
当 期 純 利 益 ( 円 ) 15.43 24.21 -
(2)財政の状況 (3)キャッシュ・フローの状況
2020年 2021年 2020年 2021年
単位 百万円 9月期連結 9月期連結 単位 百万円 9月期連結 9月期連結
総 資 産 13,468 13,539 営業活動によるCF 986 1,370
純 資 産 8,928 9,022
投資活動によるCF △742 △688
自己資本比率 66.3 66.6
( % ) 財務活動によるCF △149 △879
1 株 当 た り 現金及び現金同等物
398.51 402.73 3,063 2,867
純 資 産 ( 円 ) 期 末 残 高
(4)配当の状況
2020年9月期 2021年9月期 2022年9月期
単位 円 実績 実績 配当予想
第 2 四 半 期 末 10.00 10.00 10.00
期 末 10.00 10.00 10.00
年 間 配 当 金 20.00 20.00 20.00
配 当 金 総 額 448 448 -
( 百 万 円 )
配 当 性 向 ( % ) 129.6 82.6 104.2
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5.2021年9月期の連結業績について
① 2021年9月期の連結業績につきましては前年同期比で増収増益となりました。売上高は2期
ぶりの増収となり、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は 3期ぶりの増
益となりました。
② 主な取り組みといたしましては、直営会館を愛知県下に 4店舗を開設し、リロケーション
により既存会館 1店舗を閉鎖いたしました。フランチャイズでは、愛知県下及び大阪府下に
それぞれ 1店舗を開設しております。
また、「ティアの会」会員数の拡大を図るべく、新型コロナウイルス感染症の予防および
拡散防止対策を講じつつ、各種会館イベントや提携団体・企業向けの営業等に取り組んでま
いりましたが、第2四半期以降は緊急事態宣言の再発令等により会館イベントの開催等が制限
されることとなりました。これにより期末会員数は前期末比 3万人増加の 44万人となりまし
た。
③ 葬儀件数におきましては、既存店の件数が増加したのに加え、新たに開設した会館の稼働
により、前年同期比 11.0%増の 12,599件となりました。葬儀単価におきましては、新型コ
ロナウイルス感染症の影響により葬祭規模が縮小したのに加え、法要料理の販売が減少し、
前年同期比 7.1%減となりました。
④ 葬祭事業の売上高につきましては、葬儀単価は低下したものの葬儀件数が増加し、前年同
期比 2.4%増収の 118億 06百万円となりました。また、フランチャイズ事業におきましては、
フランチャイズの会館が前年同期と比べ 2店舗増加し、これによりFC会館向けの物品売上
やロイヤリティ売上が増加し、前年同期比 3.2%増収の 3億 97百万円となりました。
これにより、売上高は前年同期比 2.4%増収の 122億 03百万円となりました。
⑤ 売上原価におきましては、労務費等が増加したものの葬儀付帯業務の内製化を推進したこ
とにより前年同期と比べ 0.7ポイント低下し、経費面ではTVCMとリアルイベントを連携
した営業促進を実施する一方、野立て看板や業務内容の見直し、採用活動の内容変更等の経
費削減を推進し、販売費及び一般管理費は前年同期比 2.4%減となりました。
⑥ 利益におきましては、売上高の増収と経費削減により、営業利益で前年同期比 49.1%増益
の 8億 87百万円、経常利益は前年同期比 49.4%増益の 8億 77百万円、親会社株主に帰属す
る当期純利益では前年同期比 57.0%増益の 5億 42百万円となりました。
⑦ 2021年8月12日に、直近の業績の動向等を踏まえ「2021年9月期の通期連結業績予想(以下
修正予想)」「通期個別業績予想」を修正いたしました。
売上予想につきましては、葬儀件数が想定を上回って推移する一方、新型コロナウイルス
感染症の影響による葬儀単価の低下に改善は見られず、これにより売上高は 121億 80百万円
(前年同期比 2.2%増)を予想しておりました。利益におきましては、新型コロナウイルス
感染症の影響はあるものの、経費削減計画の推進により経常利益で 8億 70百万円(前年同期
比 48.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益では、4億 95百万円(前年同期比 43.2%
増)を予想しておりました。
これに対し実績は概ね修正予想通りとなり、売上高は修正予想比 23百万円の増収、利益に
おきましては、修正予想比で経常利益は 7百万円、親会社株主に帰属する当期純利益では 47
百万円のそれぞれ増益となりました。
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6.店舗展開の状況
2020年 2021年 2022年
9月期連結 9月期連結 9月期連結予想
単位 店 期末 出店 閉鎖 期末 出店 閉鎖 期末
店舗数 店舗数 店舗数
直 営 会 館 64 4 △1 67 7 △1 73
葬 儀 相 談 サ ロ ン 10 - - 10 - - 10
フ ラ ン チ ャ イ ズ 53 2 - 55 7 △1 61
全 店 合 計 127 5 132 12 144
① 2021年9月期につきましては、直営会館 4店舗を出店する一方、リロケーションにより既存
会館 1店舗を閉鎖いたしました。フランチャイズは 2店舗を出店し、これにより期末会館数は
直営会館 67店舗、葬儀相談サロン 10店舗、フランチャイズ 55店舗の合計 132店舗となりま
した。
② 2022年9月期につきましては、直営会館 7店舗の出店を計画する一方、リロケーションによ
り既存会館 1店舗の閉鎖を予定しております。フランチャイズは 7店舗の出店を計画し、既存
会館 1店舗を直営会館に切り替えております。これにより、期末会館数は直営会館 73店舗、
葬儀相談サロン 10店舗、フランチャイズ 61店舗の合計 144店舗を計画しております。
③ 2021年9月期の設備投資は 6億 27百万円となり、2022年9月期の設備投資は 8億 46百万円を
計画しております。
7.2022年9月期連結業績予想について
(1)連結業績予想
第2四半期累計期間 通期
2021年 2022年 前年同期比 2021年 2022年 前年同期比
(%) (%)
単位 百万円 9月期連結 9月期予想 9月期連結 9月期予想
売 上 高 6,385 6,540 2.4 12,203 12,720 4.2
営 業 利 益 733 475 △35.2 887 730 △17.8
経 常 利 益 723 470 △35.0 877 720 △17.9
親会社株主に帰属する
当 期 純 利 益 489 290 △40.8 542 430 △20.7
1 株 当 た り
当期純利益(円) 21.87 12.94 - 24.21 19.19 -
(2)連結業績予想の前提条件
葬祭事業におきましては、既存会館はリロケーションによる会館閉鎖等により前年同期比で概ね横這
いを予想する一方、新店の稼働による増収効果を見込んでおります。また、フランチャイズ事業におき
ましては、新規クライアントの開発を積極的に行うと共に、会館向け物品販売の拡大を図ってまいりま
す。経費面では取扱商品の見直しや、葬儀付帯業務の内製化等の商品原価率の低減を推進する一方で、
「新店稼働に伴う固定費の増加」「積極的な人材採用及び賃金制度改定に伴う人件費」「中核エリアの
シェア向上にこだわった営業促進の実施」等を見込んでおります。
当社グループは 2022 年9月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020
年3月31 日)等が適用となるため、次期の業績予想は当該基準に基づいた金額としております。当該基
準の適用により、売上高・利益において1億 32百万円の減収・減益要因と見積もっております。
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8.中期経営計画について
(1)中期経営計画について
当社グループは会館数 260店舗体制をはじめとする中長期ビジョンを新たに策定しその実現
に向けて、中部地区では新規出店の継続により経営基盤の更なる強化を図ると共に、関東地
区・関西地区では会館による出店と加速できる体制を整備する局面であると判断しております。
また、直営・フランチャイズによる中長期の出店方針に加え、「外部環境の変化に伴う課題
の認識と対応した施策」「内部体制の更なる強化と中長期を見据えた施策」「計画的な人材確
保と教育体制の充実により強い組織集団を実現する施策」「倫理コンプライアンス体制の確立
に向けた施策」の推進が中長期ビジョンを目指すうえでの必要条件であると考えております。
さらに、企業価値を高め、株主共同の利益を確保・向上させる取り組みも必要であると判断し
ております。
そこで、当社グループといたしましては、「新生ティア」のスローガンのもと、2024年9月
期を最終年度とする中期経営計画を策定し、「1.直営・FC会館の計画的な出店と既存会館
の持続的な成長」「2.中核エリアのシェア向上にこだわった営業促進の実施とマーケティン
グ力の向上」「3.葬儀付帯業務の内製化拡大と行動力と分析能力を高めたM&A」「4.計
画に則した人材確保・育成と次世代基幹システムの構築」の4項目のテーマを推進してまいり
ます。
計画最終年度となります2024年9月期は、直営会館の葬儀件数 14,352件、売上高 147億円、
経常利益 10億円を計画しております。
(2)数値計画
2021年 2022年 2023年 2024年
単位 百万円 9月期連結 9月期連結予想 9月期計画 9月期計画
葬儀件数(直営・件) 12,599 13,139 13,698 14,352
葬儀単価(直営・千円) 837 842 888 884
売 上 高 12,203 12,720 14,100 14,720
営 業 利 益 887 730 1,000 1,030
経 常 利 益 877 720 990 1,020
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
当 期 純 利 益
542 430 590 610
(3)出店・設備投資計画
2021年 2022年 2023年 2024年
9月期連結 9月期連結予想 9月期計画 9月期計画
単位 店 期末 出店 期末 出店 期末 出店 期末
直 営 会 館 7 6 7
67 73 78 84
(リロケーション・閉鎖) △1 △1 △1
葬儀相談サロン 10 - 10 - 10 - 10
フランチャイズ 7 6 6
55 61 67 73
(リロケーション・閉鎖) △1 - -
全 店 合 計 132 12 144 11 155 12 167
設備投資(百万円) 627 846 716 805
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(4)数値計画の前提条件
① 数値計画につきましては、2021年9月期の業績動向を勘案し2022年9月期の連結業績予想
を策定し、同年を計画初年度として三カ年計画を策定しております。
売上計画におきましては、2022年9月期連結業績予想の前提条件を計画初年度とし、二年
目以降は、既存店を業績予想同額としたうえで、新店稼働に伴う増収効果を見込んでおり
ます。
経費見通しにつきましては、2022年9月期連結業績予想の前提条件を計画初年度とし、二
年目以降の計画は、既存店を業績予想同額としたうえで、新店稼働に伴う経費の増加及び
新卒の採用計画、広告宣伝費の増額等を見込んでおります。
なお、計画初年度には「収益認識に関する会計基準」の適用による影響額を見込んでお
ります。
② 当社グループにおける新型コロナウイルス感染症の影響としましては、葬祭規模の縮小
及び法要料理の販売減により葬儀単価が低下し、以降も同水準で推移しております。この
影響は、計画初年度となる2022年9月期まで継続し、二年目以降の計画(2023年9月期)
はワクチン接種の普及等により改善するものと予想しております。
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