2485 ティア 2020-11-11 16:20:00
2020年9月期 決算参考資料 [pdf]
2020年9月期決算参考資料
(2019年10月1日~2020年9月30日)
株式会社ティア
(2020年11月11日公表)
〒462-0841 名古屋市北区黒川本通三丁目 35番地 1
Tel (052)918-8254 / Fax (052)918-8600
証券コード 2485
1.会社概要
会社名 株式会社 ティア
代表取締役社長 冨安 徳久
所在地 愛知県名古屋市北区黒川本通三丁目35番地1
資本金 18億73百万円(2020年9月末現在)
従業員数 565人(2020年9月末現在)
事業内容 葬儀請負を中心とした葬祭事業
葬儀会館運営とフランチャイズ事業
発行済株式数 22,406,100株(2020年9月末現在)
上場市場 東京証券取引所・名古屋証券取引所 市場第一部
関連会社 株式会社 ティアサービス(資本金 3百万円)
2.当社グループのプロフィール
① 当社グループは、「日本で一番『ありがとう』と言われる葬儀社」を目指し、1997年7月
に愛知県名古屋市で創業いたしました。直近の業績(2020年9月期)につきましては、売上
高で 119億 19百万円、経常利益は 5億 87百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は
3億 45百万円であります。
② 2006年6月に名古屋証券取引所セントレックスに株式公開し、2008年9月に名古屋証券取引
所市場第二部に上場市場を変更いたしました。また、2013年6月に東京証券取引所市場第二
部へ上場し、2014年6月には東京証券取引所、名古屋証券取引所の市場第一部にそれぞれ上
場いたしました。
③ 当社グループは、顧客満足度の向上を図るために「徹底した人財教育によるサービスの向
上」「明瞭な価格体系による葬儀費用の明確化」「ドミナント出店による利便性の向上」を
戦略の基本方針とし、直営・フランチャイズ出店による徹底した差別化戦略を展開しており
ます。
④ 葬儀専用会館「ティア」の展開の状況といたしましては、直営会館を 64店舗、葬儀相談
サロンを 10店舗、フランチャイズは事業会社 10社が 53店舗を展開し、これにより会館数
は愛知県、岐阜県、三重県、大阪府、和歌山県、埼玉県、神奈川県、茨城県、東京都の 1都
1府 7県に 127店舗(2020年11月11日現在)となりました。
⑤ 2017年5月16日付で、湯灌サービス及びメイク納棺の業務を行う有限会社愛共(現 株式
会社ティアサービス)の全株式を取得して子会社化いたしました。
3.本日の開示について
本日付けで「中期経営計画(ローリング)の公表延期に関するお知らせ」を開示いたし
ました。当社グループは、経営環境の変化等に対応すべく、ローリング方式により中期経
営計画を毎年度改定することとしております。2019年11月8日に公表いたしました中期経
営計画(2020年9月期~2022年9月期)についてローリング方式にて、新たな三カ年計画
(2021年9月期~2023年9月期)の公表に向けて準備してまいりましたが、新型コロナウ
イルス感染症の帰趨や、内外経済に与える影響の大きさ及び期間について不確実性が高く、
先行きに対する不透明感は拭えない状況等を勘案し、数値計画の公表を延期することとい
たしました。
また、併せて「株主総会の議決権行使の電子化採用に関するお知らせ」も開示しており
ます。
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4.2020年9月期連結決算の概況
(1)業績の状況
2019年 2020年
前年同期比(%)
単位 百万円
9月期連結 9月期連結
売 上 高 12,779 11,919 △6.7
営 業 利 益 1,156 595 △48.5
経 常 利 益 1,151 587 △49.0
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
当 期 純 利 益
791 345 △56.3
1 株 当 た り
当 期 純 利 益 ( 円 ) 36.05 15.43 -
(2)財政の状況 (3)キャッシュ・フローの状況
2019年 2020年 2019年 2020年
単位 百万円 9月期連結 9月期連結 単位 百万円 9月期連結 9月期連結
総 資 産 13,301 13,468 営業活動によるCF 1,177 986
純 資 産 8,940 8,928
投資活動によるCF △1,048 △742
自己資本比率 67.2 66.3
( % ) 財務活動によるCF 715 △149
1 株 当 た り 現金及び現金同等物
399.08 398.51 2,968 3,063
純 資 産 ( 円 ) 期 末 残 高
(4)配当の状況
2019年9月期 2020年9月期 2021年9月期
単位 円 実績 実績 配当予想
第 2 四 半 期 末 5.00 10.00 10.00
期 末 6.00 10.00 10.00
年 間 配 当 金 11.00 20.00 20.00
配 当 金 総 額 246 448 -
( 百 万 円 )
配 当 性 向 ( % ) 30.5 129.6 99.6
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5.2020年9月期の連結業績について
① 2020年9月期の連結業績につきましては前年同期比で減収減益となりました。売上高は上場
以来初めての減収となり、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は 2期連
続の減益となりました。
② 主な取り組みといたしましては、直営会館を愛知県下に 5店舗を開設したのに加え、葬儀
相談サロンを東京都内に 1店舗を開設いたしました。また、既存店 1店舗の改修工事を行い、
小規模葬儀に対応した設備を増設いたしました。
フランチャイズでは、愛知県下に 4店舗、大阪府下に 1店舗を開設しております。
上半期は「ティアの会」会員数の拡大を図るべく、各種会館イベントや提携団体・企業向
けの営業等を積極的に取り組んだものの、第3四半期以降は新型コロナウイルス感染症の影響
により、営業活動が制限されることとなりました。これにより期末会員数は前期末比
3万人増加の 41万人となりました。
③ 葬儀件数におきましては、既存店の件数が減少したものの、新たに開設した会館の稼働に
より、前年同期比 3.9%増の 11,353件となり、葬儀単価におきましては、新型コロナウイル
ス感染症の影響により葬祭規模が縮小したのに加え、法要料理の販売が減少し、前年同期比
9.5%減となりました。
④ 葬祭事業の売上高につきましては、葬儀件数は増加したものの葬儀単価が低下し、前年同
期比 6.9%減収の 115億 35百万円となりました。また、フランチャイズ事業におきましては、
新たに開設したFC会館の加盟料売上を計上する一方、FC会館のロイヤリティ及び物品売
上が減少し、前年同期比 2.8%減収の 3億 85百万円となりました。
これにより、売上高は前年同期比 6.7%減収の 119億 19百万円となりました。
⑤ 売上原価におきましては、葬儀付帯業務の内製化を推進したものの労務費等が増加し、前
年同期と比べ 1.4ポイント上昇し、経費面では中長期の出店を見据えた人材の確保や、コン
サルタント業務に係る支払手数料等が増加し、販売費及び一般管理費は前年同期比 1.4%増
となりました。
⑥ 利益におきましては、売上高の減収と売上原価率の上昇等により、営業利益で前年同期比
48.5%減益の 5億 95百万円、経常利益は前年同期比 49.0%減益の 5億 87百万円、親会社株
主に帰属する当期純利益では前年同期比 56.3%減益の 3億 45百万円となりました。
⑦ 2020年8月6日に、直近の業績の動向等を踏まえ「2020年9月期の通期連結業績予想(以下
修正予想)」「通期個別業績予想」を修正いたしました。
売上高につきましては、葬儀件数が想定を下回って推移したことに加え、第3四半期以降、
新型コロナウイルス感染症の影響により葬儀単価が低下し、これにより売上高は 120億 75百
万円(前年同期比 5.5%減)を予想しておりました。利益におきましては、新型コロナウイ
ルス感染症の影響を鑑み、出店計画の見直し及び、会館イベント等の営業活動を自粛したも
のの、人件費等の経費が増加し、これにより経常利益で 6億 50百万円(前年同期比 43.6%
減)、親会社株主に帰属する当期純利益では、3億 90百万円(前年同期比 50.7%減)を予想
しておりました。
これに対し実績は、葬儀件数は概ね予想通りの推移となりましたが、葬儀単価が低下し売
上高は修正予想比 1億 55百万円の減収となりました。また、利益におきましては、売上高の
減収により修正予想比、経常利益で 62百万円、親会社株主に帰属する当期純利益では 44百
万円のそれぞれ減益となりました。
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6.店舗展開の状況
2019年 2020年 2021年
9月期連結 9月期連結 9月期連結予想
単位 店 期末店舗数 出店 期末店舗数 出店 期末店舗数
直営会館(出店) 5 4
59 64 67
直営会館(閉店) - △1
葬 儀 相 談 サ ロ ン 9 1 10 - 10
フ ラ ン チ ャ イ ズ 48 5 53 6 59
全 店 合 計 116 11 127 9 136
① 2020年9月期の新規出店につきましては、直営会館 5店舗、葬儀相談サロン 1店舗、フラン
チャイズ 5店舗を開設いたしました。これにより、期末会館数は直営会館 64店舗、葬儀相談
サロン 10店舗、フランチャイズ 53店舗の合計 127店舗となりました。
② 2021年9月期につきましては、直営会館 4店舗、フランチャイズ 6店舗の出店を計画する一
方、リロケーションにより既存会館 1店舗の閉鎖を予定しております。これにより、期末会館
数は直営会館 67店舗、葬儀相談サロン 10店舗、フランチャイズ 59店舗の合計 136店舗とな
る見込みであります。
③ 2020年9月期の設備投資は 7億 64百万円となり、2021年9月期の設備投資は 4億 55百万円を
計画しております。
7.2021年9月期連結業績予想について
(1)連結業績予想
第2四半期累計期間 通期
2020年 2021年 前年同期比 2020年 2021年 前年同期比
(%) (%)
単位 百万円 9月期連結 9月期予想 9月期連結 9月期予想
売 上 高 6,671 6,080 △8.9 11,919 12,400 4.0
営 業 利 益 749 330 △56.0 595 730 22.6
経 常 利 益 745 315 △57.7 587 710 20.9
親会社株主に帰属する
当 期 純 利 益 504 180 △64.3 345 450 30.2
1 株 当 た り
当期純利益(円) 22.53 8.03 - 15.43 20.08 -
(2)連結業績予想の前提条件
当社は、新型コロナウイルス感染症の影響が2021年9月期上半期まで継続し、下半期以降は改善する
ものと予想しております。この前提による次期の業績予想につきましては、以下の通りであります。
葬祭事業における葬儀単価は、新型コロナウイルス感染症の影響により低下を見込む一方、葬儀件数
は既存会館が堅調に推移する見通しに加え、新店の稼働により増加を予想しております(既存店の葬儀
売上高前年比 △0.1%)。また、フランチャイズ事業におきましては、新規クライアントの開発を積極
的に行うと共に、FC会館向け物品販売の拡大を図ってまいります。
経費につきましては葬儀付帯業務の内製化による商品原価率の低減や、業務内容や固定費の見直しと
いった経費削減を推進する一方で、「新店稼働に伴う固定費」「中長期の出店を見据えた人材確保」等
を見込んでおります。これにより売上原価率は 61.6%、販管費率では 32.5%を予想しております。
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