2445 タカミヤ 2021-05-31 15:00:00
中期経営計画策定に関するお知らせ [pdf]

                                                        2021年5月31日
各     位
                                   会 社 名株 式 会 社 タ カ ミ ヤ
                                   代表者名 代表取締役会長兼社長 髙 宮 一 雅
                                        (コード番号2445 東証第一部)
                                   問合せ先 取締役兼常務執行役員
                                        経営戦略本部長            安 田 秀 樹
                                        (TEL.06-6375-3918)



                 中期経営計画策定に関するお知らせ


 当社は、2022年3月期から2024年3月期までを対象としました、当社グループの中期経営計画を
策定いたしましたので、お知らせいたします。
 なお詳細につきましては、添付資料をご参照ください。


                               記

1.中期経営計画における経営ビジョン
 (1)ビジョン
    トランスフォームにより新たな価値を創造し、お客様のパートナー企業となることで、持
    続的な成長を目指す

    (2)利益目標
       2024年3月期連結営業利益   50億円

2.経営方針
 (1)基本戦略
    ・
    「Iqシステム」を中心としたハードとソフトを融合したサービスの開発
    ・維持補修、再インフラ向け製品の強化
    ・仮設部門以外の事業育成
    ・海外事業基盤の再整備
 (2)基本方針
    ・収益基盤の多様化
    ・メーカー機能の確立
    ・経営管理体制の革新
    ・海外事業基盤の確立
 (3)投資方針
    ・製品付加価値を高めるサービス開発(設備・システム等)投資
    ・持続的成長を支える人材の開発、育成投資
    ・デジタル化による省力化、少人化へのシステム開発投資
    ・維持補修など拡大市場向け製品、商品(賃貸資産)投資
 (4)財務方針
    ・営業利益率    8%以上
    ・EBITDA   100億円
    ・ROA      6%
    ・ROE      12%
    ・自己資本比率   35%

                               1
 (5)株主還元方針
    ・事業成長による企業価値の向上
    ・現状の配当水準を維持しつつ、収益に応じた配当還元を行う

3.業績目標
          2021年3月期   2024年3月期            (ご参考)
                                3ヵ年成長
            (実績)       (目標)             2020年3月期

  売上高      38,812     60,000     +54%    46,065


  営業利益      1,586      5,000    +215%     3,703


 営業利益率      4.1%       8.3%               8.0%



本資料に記載されている内容は、現時点で入手可能な情報に基づき作成されたものであり、不確実
性を含んでおります。実際の業績は様々な要因により異なる可能性があります。


                                                  以上




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2021中期経営計画




株式会社タカミヤ
〒530-0011
大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 タワーB27階
2021中期経営計画
現状把握と課題認識


 当社グループの業績は、これまでの実績から外部環境に大きく左右されることが明白であり、特に今
回の新型コロナウイルス感染症拡大のように経済活動が減退する状況下では、業績が著しく変動する傾
向にあります。
 この課題認識をもとに、2015年3月期を初年度とする前中期経営計画におきまして、「安定収益基盤
の確立」等を掲げ、利益体質への転換、新たな収益事業の創出等に取り組んでまいりました。将来に向
けての継続的な企業成長ならびに安定収益を確保するために、また、今後起こりうる様々な外部環境変
化への柔軟性を保持するため、さらには競合企業との競争環境下において常に顧客から選ばれる企業と
なるために、経営体制の整備、そして当社グループの事業の一つ一つを顧客目線で丁寧に磨き上げ、持
続的に新たな価値を生み出し、永続的に企業価値を向上させる体制及び体質づくりが最重要課題である
と認識しております。当社グループは、この認識に基づき、個別の課題を洗い出し、それら課題に対応
するための基本方針を、2024年3月期を最終年度とする中期経営計画を新たに策定し、環境変化に対応で
きるビジネスモデルを構築すべく、各種施策を実施してまいります。


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2021中期経営計画
経営ビジョン・利益目標




経営ビジョン        トランスフォームにより新たな価値を創造し、お客様のパートナー企
              業となることで、持続的な成長を目指す。



 利益目標         2024年3月期 連結営業利益50億円



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2021中期経営計画
基本戦略




基本戦略     ① 「Iqシステム」を中心としたハードとソフトを融合したサービスの開発
         ② 維持補修・再インフラ向け製品の強化
         ③ 仮設部門以外の事業育成
         ④ 海外事業基盤の再整備




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2021中期経営計画
基本戦略 ①




「Iqシステム」を中心としたハードとソフトを融合したサービスの開発
 「Iqシステム」の次世代足場における製品面での優位性に代表されるハード面だけではなく、足場の
管理・運用・コンサルティングなどのソフト面の提供によって、ハードとソフトの融合による新たなサービスを生
み出し、次世代足場のデファクトスタンダード獲得のための競合優位性を構築してまいります。
 その中心的な役割を担う存在として「Takamiya Lab. West」(タカミヤラボ・ウエスト)を兵庫県尼
崎市に開設し、仮設ビジネスの新たな可能性、ストック型ビジネスモデルの構築を目指します。




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2021中期経営計画
基本戦略 ②




維持補修・再インフラ向け製品の強化
 日本国内の建設工事の元請完工高における維持補修(リフォーム・リニューアル)工事の割合は、増
加傾向にあります。日本の高度経済成長期に整備新幹線、高速道路、鉄道などの主要インフラの整備
が進み、これらインフラが建設されてから、およそ50年が過ぎ、全国各地で維持補修工事が進行しており
ます。これら工事に対応する製品として、主に高速道路の維持修繕工事において、優れた施工性と安全
性を提供するパネル式吊り棚足場「スパイダーパネル」、システム吊り棚足場「V-MAX」、ダムや送電
設備など特に山間部における維持修繕工事において、大型クレーン等の重機の構台を工具レスで組立
可能な「YTロックシステム」などの拡販に努めてまいります。また、レンタル事業におきましては、主に高層
マンション向けに出荷してきた移動昇降式足場「リフトクライマー」に関しまして、土木分野での活用が広が
り、建築・土木の両分野での拡販に努めてまいります。

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2021中期経営計画
基本戦略 ③




仮設部門以外の事業育成
 仮設部門以外での事業分野では、アグリ事業を本格的な成長を促進させてまいります。埼玉県羽生
市におきまして、当社が製造販売する農業用グリーンハウス「G-Castle NEO48」、「 G-Castle Pro1」
を用いて実際に果菜類を栽培し、その性能を評価するための実証農場を建設しております。この実証農
場では、当社製グリーンハウスの性能評価だけではなく、顧客の施設見学を受入れ、また、ハウス内の環
境制御装置や最適な栽培方法の検証を行い、その検証結果を販売促進に活用致します。センシング技
術を導入し、栽培に関する各種データを収集し、これらデータを顧客へ提供するなどの二次活用も進め、
事業拡大に努めてまいります。



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2021中期経営計画
基本戦略 ④




海外事業基盤の再整備
 海外事業基盤の再整備につきましては、特にフィリピンの子会社では、新型コロナウイルス感染症の影
響を大きく受け、そこからの回復を待つことになりますが、依然として経済成長率は高く、有望な市場であり
、建設投資はコロナ以前に回復すると見込んでいますので、それまでに管理体制や事業基盤の整備を進
め、さらなる成長に向けて強化してまいります。




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2021中期経営計画
基本方針


 収益基盤の多様化    • ストック型ビジネスモデルの構築
             • アグリ事業の収益拡大
             • 事業リソース(5本の矢)を活用した新事業の創出

 メーカー機能の確立   • 製造体制の確立
             • 製品企画・開発体制の強化
 経営管理体制の革新   •   全ての経営資源の生産性向上
             •   AI・ICTによる生産性向上の実現(DX推進)
             •   経営と従業員とのWin-Win関係を実現
             •   働き方改革の推進

 海外事業基盤の確立   • 子会社管理体制の強化
             • 事業戦略の再構築
             • 収益基盤の構築

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2021中期経営計画
投資方針


以下について積極的に投資する                                      3ヵ年累計投資額

 製品付加価値を高めるサービス開発(設備・システム等)投資   •   Takamiya Lab.
 (ハードとソフトを融合した新たなサービス開発)        •   Web受注
                                •   3次元測量、BIM       118億円
 持続的成長を支える人材の開発・育成投資            •   働き方改革           内、機材センター関連
                                •   オフィス改革            66億円
                                •   人事制度改革
                                                     システム関連
 デジタル化による省力化・少人化へのシステム開発投資      •   ロボット活用            14億円
                                •   FA化


 維持補修など拡大市場向け製品・商品(賃貸資産)投資      •   製品開発
 (維持補修・再インフラ向け製品の強化)            •   海外製品の採用         114億円
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2021中期経営計画
財務方針・株主還元方針



財務方針          営業利益率 8%以上
              EBITDA* 100億円   *営業利益+減価償却費


              ROA 6%
              ROE 12%
              自己資本比率 35%

株主還元方針        事業成長による企業価値の向上
              現状の配当水準を維持しつつ、収益に応じた配当還元を行う

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2021中期経営計画(数値目標)
連結収益目標

                          営業利益         営業利益率                         (単位:百万円)

                                            8.3%


          4.1%             4.3%
                                            5,000

          1,586            1,800

         2021.3期          2022.3期          2024.3期         3ヵ年成長
                                                                     (ご参考)
          (実績)             (目標)             (目標)                      20.3期

  売上高         38,812           42,000          60,000        + 54%      46,065

 営業利益             1,586            1,800        5,000       + 215%      3,703

 営業利益率            4.1%             4.3%             8.3%     -           8.0%



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2021中期経営計画(数値目標)
セグメント別業績

                                                   (単位:百万円)



           2021年3月期      2024年3月期       3カ年
 セグメント                                             成長率
              (実績)          (目標)       売上成長

    販売          11,990        25,000    + 13,010   + 109%

  レンタル          24,009        31,000     + 6,991    + 29%

    海外           5,300         9,000     + 3,700    + 70%

   調整額          △2,488        △5,000    -           -


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2021中期経営計画(数値目標)
設備投資+賃貸資産投資

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                                         3,910             3,900             3,990           設備投資
                                                                                             賃貸資産
                       1,559
                                         3,970             3,570             3,860
                       2,092
                     2021年度3月期         2022年度3月期         2023年度3月期         2024年度3月期
                        (実績)              (目標)              (目標)              (目標)            3カ年累計

設備投資                           1,559             3,910             3,900             3,990      11,800
 機材センター
                                 755             2,090             1,550             2,970        6,610
 (Takamiya Lab.など)
 システム関連                          185               420               840               190        1,450
 その他                             619             1,400             1,510               830        3,740
賃貸資産                           2,092             3,970             3,570             3,860      11,400
  計                            3,651             7,880             7,470             7,850      23,20014
                                                                                                   Page
2021中期経営計画(数値目標)
減価償却費

                                                                         (単位:百万円)



               1,123        1,210       1,600        1,930
                                                                           設備投資
                                                                           賃貸資産
               3,693        3,680       3,650        3,240


            2021年度3月期    2022年度3月期    2023年度3月期    2024年度3月期
                                                                3カ年変動     変動比
               (実績)         (目標)         (目標)         (目標)
設備投資             1,123        1,210        1,600        1,930      807      172%
賃貸資産             3,693        3,680        3,650        3,240    △453        88%
        計        4,816        4,890        5,250        5,170      354      107%

                                                                                Page 15