2433 博報堂DY 2019-02-15 16:30:00
2019年3月期 第3四半期期 決算説明会 質疑応答要旨 [pdf]

            2019 年 3 月期 第3四半期 連結決算説明会
                       質疑応答要旨



開催日:2019 年2月8日(金)18 時~19 時
当社出席者:執行役員 西岡正紀、IR部長 八木聡

Q:2019 年の国内広告市場全般の見通し及び業種やメディア(種目)の見通しについて。
A:まず今期のレビューから。上期は天災等の影響もあり低調だったが、下期は米中貿易摩擦
等の不安はあるものの、年明けからは順調な動きを見せており、通期では前年並みの着地は堅
いと見ている。
来期 2020 年 3 月期は引き続き底堅く、名目 GDP+1.5%前後を見込み、さらに広告業界と
しては様々なトピックスが予定されているため、ビジネスチャンスは多く、1%後半の伸びを
期待している。
種目としては、インターネットは 10%台を継続、TV も底堅く、イベント関連のマーケティン
グ/プロモーションも伸長期待。

Q:資料 p.9 にある営業利益低下の要因の一つとなっているユナイテッド㈱の見通しについて、
4Q も投資先行で減益とのことだが、来期は投資回収可能なのか。
A:同社は上場会社なので計画の詳細は直接取材してもらいたいが、今期については複数要因
が関係している。①アドテク事業の見直し及び、②ゲーム事業のローンチ遅延は特に開発コス
トが先行発生しているため。当然来期は回収を期待している。

Q:インターネット広告は再び大きく伸びている。ネット専業系など他社は良くないが、御社の
強みはどういったところにあるのか。
A:ネット広告の分析は難しいところがあるが、まず主要な得意先のネット構成比が上がって
いること。運用型は結果に基づいて売上高が決まるため、弊社のソリューションが成果を上げ
ているといえるのではないか。また、DAC グループの㈱アイレップがサーチのみならずネッ
ト広告全般に対応領域を拡大し寄与している。

Q:今期の業績について通期では国内上振れ、連結利益の上振れ余地がまだあるのではと見てい
るがどうか。
A:足もと4Qの見通しは、資料 P.27 記載の差引計算のとおり想定している。昨年は4Qの
売上総利益の伸びも大きかったのでそこまで楽観はしていない。販管費については、通期でし
っかりコントロールするので、営業利益は計画通りに確保するようにしたい。

Q:目下次期中期経営計画(以下、中計)の最終準備段階だと思うが、ユナイテッド㈱のような
投資が先行するといった計画等はあるのか? 要望として、株主還元についても従来以上に検討
していただきたい。
A:D.A.コンソーシアムホールディングス㈱に対する TOB を踏まえて、来期に向けたデジタ
ル戦略は目下策定中。中計については 2 期連続で達成できる見通しなので、引き続き次期中計
にも期待してもらいたい。
株主還元の要望については、あらためてマネジメントに伝える。


Q:3Qで販管費が高くなり、費用先行が見受けられるが、何を目的に、何に対し費用を投下し
ているのか教えてほしい。
A:(統合マーケティングソリューション力をさらに強化するために)生活者 DMP(データ・




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マネジメント・プラットフォーム)向けのデータ購入費はコンスタントに発生し、また(業務
拡大に伴い)人件費としてではなく業務委託費用も増えている。さらにはより積極的に営業費
用も掛けているところだ。

Q:御社グループのデジタル広告の取り組みを加速させる一環だと思うが、先日発表されたデジ
タル・アドバタイジング・コンソーシアム㈱と㈱博報堂 DY デジタルとの統合の具体的な狙いに
ついてお聞きしたい。
A:デジタル分野のビジネスをより効率的に実行し、当社グループの競争優位性を確立するた
め。

Q:
 (質問というより要望に近いが)中計最終年度を終え、株主還元と金融資産の活用(キャッ
シュマネジメント)の考え方を持って経営していただきたいと考えている。
A:あらためてマネジメントに報告する。


Q:資料 p.8 海外について。売上高増に比べて売上総利益の伸びがスローに見えるが、利益構造
の変化などがあるのか。
A:当社の海外ビジネスは地域性があり、北米の kyu はフィー型で、アジアは日本同様コミッ
ション型であり、3Qについては特に中華圏が伸びたため売総率が下がったように見えたもの
と思う。海外については、まだ個々の会社の規模が小さく不安定な要素もあることはご理解い
ただきたい。

Q:海外について。売上総利益率の説明については理解したが、利益が低い部分で収益悪化の要
因があるのか。
A:前回(上期決算発表時)、下期に入ってからの費用先行の可能性について説明したが、kyu
傘下各社における体制強化に向けた人材登用や、会社によっては構造改革に伴う費用が発生し
ているところがあるため。

Q:通期業績の着地見込に関して。ユナイテッド㈱が業績予想に 10 億円の幅を持たせているが
仮に下限に振れた場合でも、グループ連結の業績見通しに問題はないのか? 上限に振れる可能
性も含めオペレーションできているのか?
A:我々としては堅めに試算しており、またいずれにしてもグループ全体の数字には影響は出
ないと見込んでいる。

Q:次期中計において、IFRS への移行を検討していることはないのか。
A:検討はしているが、具体的な話にはなっていない。

Q:2-3 月において、消費増税等駆け込み需要の動きは(たとえば不動産業種等で)具体的に出
てきているのか。
A:駆け込み需要かどうかは定かではないが、一部の得意先(自動車業種)で 3 月に動きが出
てきそうだ。

                                           以上




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