2433 博報堂DY 2021-02-10 12:00:00
当社連結子会社元社員による不正と損失計上について [pdf]

                                                             2021 年 2 月 10 日
各   位
                                      会 社 名   株式会社 博報堂DYホールディングス
                                      代表者名    代表取締役社長          水   島   正   幸
                                              (コード番号    2433       東証第一部)
                                      問合せ先    IRグループマネージャー 吉           野   敦
                                              (TEL   03-6441-9033)




                 当社連結子会社元社員による不正と損失計上について


当社連結子会社である株式会社博報堂プロダクツ元社員による不正が発覚し、それにともない発生し
た損失の計上を行ったことをご報告いたします。
当社グループにおいて、このような事案が発生し、株主をはじめとした関係者の皆様に多大なるご迷
惑とご心配をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。


博報堂プロダクツ元社員(2021 年 1 月 29 日付懲戒解雇)は、2016 年からの 4 年間にわたって同社名
を騙って金券及び商品券の発注を行い、入手した金券及び商品券を現金に換金し、当該発注の代金を
支払うために金券及び商品券の発注と現金への換金を繰り返していました。また、換金により得た現
金の一部を元社員が個人的に使用していたことを確認しております。
当該発注は、同社の業務とは関わりのない、元社員による不正な詐欺行為ないし背任行為ではありま
すが、民法の表見代理または使用者責任に基づき、同社としての発注先への支払い義務があることが
顧問弁護士への相談等により確認されたため、同社にて金券及び商品券発注先に対する未払い分の支
払いを行うことといたしました。
この結果、当社グループの損失額の合計は約 27 億 10 百万円となり、2021 年 3 月期第 3 四半期連結決
算において同額を特別損失として計上することといたしました。


現時点で当社グループが把握している事案の概要と発覚の経緯につきましては、博報堂プロダクツか
らの発表資料(https://blog.h-products.co.jp/entry/release/20210210)に記載しております。当社
グループは警察への相談を行っており、今後、詳細をさらに明らかにしていくとともに、法的対応を
検討してまいります。また、関係者の処分につきましては厳正に対処してまいります。


これまでも当社グループは法令遵守の徹底に努めてまいりましたが、このような不正行為が発生した
ことを厳粛に受けとめております。再発防止とグループのガバナンス強化のために、当社内に独立社
外取締役をリーダーとする特別委員会(*)を設置し、詳細な実態を明らかにしつつ、再発防止策を
検討してまいります。それに先立ちまして、今回の事案が換金可能商品の利用により発生したことか
ら、換金性の高い物品の取引を当面、原則禁止といたします。


あらためまして、株主をはじめとした関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしますこ
と、心よりお詫び申し上げます。


*特別委員会委員
松田昇氏(株式会社博報堂DYホールディングス独立社外取締役、元最高検刑事部長)
垣内正氏(元裁判官、前東京地方裁判所長)
藤田浩司氏(弁護士)
                                          以   上