2413 エムスリー 2020-10-30 17:25:00
2021年3月期第2四半期決算説明資料 [pdf]
エムスリー株式会社
会社説明資料
2020年10月
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に関する記述がなされています。これらの記述は、当社が現在入手している
情報に基づき、本書の作成時点における予測等を基礎としてなされたもので
す。また、これらの記述は、一定の前提(仮定)の下になされています。これら
の記述または前提(仮定)が、客観的には不正確であったり、または将来実現
しないという可能性があります。
また、本書に記載されている当社及び当社グループ以外の企業等にかかわ
る情報は、公開情報等から引用したものであり、かかる情報の正確性・適切
性等について当社は何らの検証も行っておらず、また、これを保証するもので
はありません。
エムスリー株式会社
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2020年度第2四半期: 連結業績サマリー
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2020年度第2四半期 連結業績
IFRSベース
単位: 百万円 FY2019 Q2 FY2020 Q2 前年比
売上高 61,545 75,022 +22%
株式の売却、評価
などのインパクトを
営業利益 16,549 23,931 +45% 除く事業面だけで
見ると、前年比
+61%
税引前利益 16,597 23,943 +44%
純利益 11,312 16,587 +47%
株式の売却、評価などのインパクトを除く事業面での対前年利益
成長率は、Q1:41% Q2: 83%に倍増
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2020年度第2四半期 連結業績(セグメント別)
FY2019 FY2020
単位: 百万円 前年比
Q2 Q2
株式売却のインパ
メディカル 売上収益 22,269 30,915 +39% クトなどを除いた利
プラットフォーム 利 益 7,404 13,748 +86% 益は前年比106%
増
エビデンス 売上収益 10,739 9,603 -11%
ソリューション 利 益 2,209 1,631 -26% COVID-19による
国
売上収益 8,760 8,194 -6% 一時的な需要減少
内 キャリア
ソリューション 利 益 3,150 2,824 -10%
サイト 売上収益 5,634 7,976 +42% COVID-19の影響
ソリューション 利 益 357 829 +132% から急回復
エマージング 売上収益 1,506 1,430 -5%
事業群 利 益 544 340 -38% Q1:+53%
Q2:+125%
売上収益 13,977 18,314 +31%
海外 と対前年利益成長
利 益 2,667 5,083 +91% 率が加速
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2020年度第2四半期 連結営業利益増減分析
単位:百万円
COVID-19 COVID-19
製薬会社 アジア地域 の影響から による一時的
の需要が が大きく 回復傾向 な需要減少 株式評価
拡大 成長 損益の増減
472 -204 -326 -578
2,416 -741
COVID-19の影響
に加え、LINEヘルス
6,343 ケアへの投資が拡大 7,383
23,931
16,549
FY19 調整 FY20
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2020年度 第2四半期サマリー
COVID-19
インパクト
メディカル 製薬会社のDX構造変化が急速に進展中
プラットフォーム ++
マーケティング支援のH1受注は前年比2.5倍以上
エビデンス COVID-19により一部の治験が停止したが、受注残は
ソリューション 235億円と堅調に推移
-
キャリア
ソリューション
COVID-19により医師、薬剤師の転職動向はやや低調 -
サイト 提携施設は増加、COVID-19関連プロジェクトが増加、
ソリューション 業績は急回復
+
エマージング +
事業群
新規ビジネスの種まきは順調
-
中国等のアジア地域が急拡大し、海外セグメントの
海外 利益は2倍 ++
米国治験事業が回復し、欧米も全般的に堅調に推移
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COVID-19のエムスリーへの影響
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COVID-19のエムスリーへの影響
製薬会社マーケティング
の構造変化
診療現場の構造変化…
オンライン診療、AI診断
治験
ワイズ
病院経営支援
訪問看護
キャリア
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COVID-19のエムスリーへの影響
製薬会社マーケティング
の構造変化
診療現場の構造変化…
オンライン診療、AI診断
治験
ワイズ
病院経営支援
訪問看護
キャリア
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m3.comへのサイトアクセス増大
COVID-19関連の情報提供 m3.comのアクセス(前年比)
160%
関連ニュースの集中
配信 150%
140%
130%
医師コミュニティ内で
の積極的な情報交換 120%
110%
100%
COVID-19診療に
90%
関する専門家による H1 H2 H1 H2 H1
Webセミナー
FY18 FY19 FY20
COVID-19以降急増したサイトアクセスは高い水準で定着
医療現場の情報インフラとしての重要性が高まっている
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COVID-19のエムスリーへの影響
製薬会社マーケティング
の構造変化
診療現場の構造変化…
オンライン診療、AI診断
治験
ワイズ
病院経営支援
訪問看護
キャリア
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新型コロナウィルス感染症への院内対応
95%
院内感染対策の徹底
92%
91%
製薬企業のMRの訪問自粛要請 82%
新型コロナとして注目されている治療薬(未承認分 88%
含む)の速やかな確保 33%
76%
マスク・防護服、消毒液など備品の調達
78%
自主回収や原薬の供給不足などが指摘される治療 69%
薬の確保 65%
56%
供給不安が懸念される品目の代替薬の選定
58%
新型コロナ治療薬やワクチンのエビデンスの評価、 50%
院内での情報共有 35%
取引実績のある医薬品卸との連携強化(医薬品の 50% 患者受け入れ
供給・配送) 44% n=107
自主回収や新型コロナの影響以外の品目の在庫 24% 患者受け入れなし
積み増し 32% n=98
現在も8~9割の病院がMR訪問自粛要請を継続
出典: ミクス10月号
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製薬マーケティング支援の受注
製薬マーケティング支援
受注金額
COVID-19の感染拡大に伴
い、製薬会社からの需要が
2.5倍 急増
人員の拡大&プロジェクトも
以上 大型化 (外部リソースも活用
し、営業チームは前年比で
+78%の体制)
受注したプロジェクトのデリ
バリー体制強化も進行中
FY2019 FY2020
H1 H1
受注ペースはQ1より加速、製薬会社のDXがより本格化
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LINEヘルスケアの伸長
公式アカウント友だち数:約789万人(昨年12月以来)
11月新たにオンライン診療サービス「LINEドクター」(保険診療)
を開始予定
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医師の導入意向
オンライン診療に対応する医師の内、
83%が「LINEドクター」を導入したいと回答
他社より高くても
LINEドクターを導入したい
導入しない
オンライン診療に 17% 他社より安いか
対応する 61% 同等であれば
導入したい
オンライン診療に
対応しない 39%
83%
他社より安ければ
導入したい
出所: エムスリー調査: n=665 病院61.5%、 診療所等 38.5%
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AIプラットフォーム事業を開始
NOBORIクラウド
医療クラウドサービスを
・・・ 提供する株式会社
NOBORIと事業提携
多様な画像診断支援AI
匿名加工済み AI解析済み
画像送信 画像受信 アルゴリズムを搭載し、
PACS(医療用画像管理
システム)の制約を受け
PACS ることなく利用可能
部位(頭部、肺、心臓、な
ど)ごとに複数のアルゴ
リズムを予定
医療機関内
COVID-19肺炎AIと遠隔読影サービスの無償支援の拡大、
全国121の医療機関に無償提供
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AIプラットフォーム搭載アルゴリズムの紹介
VUNO Med®-LungCT
結節影 by
EIRL Chest nodule
肺結節 by
Ali-M3
COVID-19肺炎 by &
EIRL aneurysm
脳動脈瘤 by
順次アルゴリズムをAIプラットフォームに搭載
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急増するAIプロジェクト (1/2)
M3提供サービス
企業 疾患領域
M3 呼吸器
M3 糖尿病性網膜症
M3 M3 重症骨粗鬆症
主導 M3 海外医療機関
M3 COVID-19
M3 肺がん
AI ベンチャー 甲状腺エコー
AI ベンチャー 放射線診断
AI ベンチャー 冠動脈
AI ベンチャー 冠動脈
AI ベンチャー 胸部X線、胸部CT、眼底
他 AI ベンチャー マンモグラフィ
社 海 AI ベンチャー マンモグラフィ
主 外 AI ベンチャー 眼底カメラ
導 AI ベンチャー 胸部X線、胸部CT
AI ベンチャー 胸部X線
AI ベンチャー 胸部X線、胸部CT
AI ベンチャー 眼底検査
AI ベンチャー 胸部X線、頭部CT
AI ベンチャー 腹部CT
大手医療機器 胸部CT
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急増するAIプロジェクト (2/2)
M3提供サービス
企業 疾患領域
AI ベンチャー インフルエンザ
AI ベンチャー 未破裂脳動脈瘤
AI ベンチャー 不眠症
アカデミア 呼吸器
AI ベンチャー 消化器
大手医療機器 眼底検査
大手医療機器 外科/消化器
AI ベンチャー 認知症
AI ベンチャー 胸部X線透視動画
他 AI ベンチャー 病理
社 国 AI ベンチャー 循環器
主 内 大手医療機器 PACS連動
導 大手医療機器 胸部X線/胸部CT
大手医療機器 内視鏡検査
AI ベンチャー 内視鏡検査
AI ベンチャー 頭部MRI、胸部X線、胸部CT、マンモ
AI ベンチャー 循環器
大手医療機器 胸部CT
アカデミア 間質性肺炎
大手医療機器 頭部CT
AI ベンチャー レポート
大手医療機器 内視鏡検査
大手医療機器 頭部MRI、腹部CT
累計45の開発支援プロジェクト。AIプラットフォームはローンチ済み
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COVID-19のエムスリーへの影響(マイナス面)
Q1時点の想定 Q2以降の変化
治験(エビデンスソリューション)
– 治験の一時的な停止
– 一段落後は薬剤開発の活発化に伴い
需要が拡大する可能性 米国でCOVID-19関連
– 更に米国ではCOVID-19関連のワクチ ワクチン試験が開始。
ン試験の需要が発生する見込み 米国治験事業の業績は
急回復
脳梗塞リハビリ(メディカルプラット
フォーム)
– リハビリ施設の顧客数減少
転職(キャリアソリューション)
– 転職フェアなどの自粛
– 医師、薬剤師の転職動向はやや低調
病院経営支援(サイトソリューション) 当初懸念したほどの需
– 来院者の減少など、病院の経営環境 要減にならず、費用抑
変化 制効果もあって堅調に
– 訪問看護(特にリハビリ)の顧客数減少
推移
COVID-19のマイナス影響は依然継続中だが、当初の想定よりも
軽微なものとなる可能性
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米治験事業状況
COVID関連治験 受注案件 一部紹介
ワクチン
COVID-19関連
ワクチン 治験受注額:
数十億円規模
ワクチン*
年度内は高ペース
治療薬 予想
更なる受注アップ
ワクチン
サイドもあり
治療薬
…
施設や専門分野の拡大により、COVID後のパイプラインも堅調
* (中断中)
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COVID-19のエムスリーへの影響
製薬会社マーケティング
の構造変化
診療現場の構造変化…
オンライン診療、AI診断
治験
ワイズ
病院経営支援
訪問看護
キャリア
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成長ペースの変化予想 (平時を起点としたイメージ)
業績全体へのインパクト
最終的なプラス
インパクトもより
大きい
現在の
認識
従来の
想定
構造変化が想定
以上のスピード
で進行
全体的に、短期的にはニュートラル、中長期的には構造変化が進み
大きくプラスと想定していたが、実際は想定以上のレベルで推移
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M3の成長戦略
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事業領域の拡大と成長ポテンシャル
2010 2014 2018 2022
国 : 3 → 5 (1.5倍) → 10 (3倍) →
事業 次の4年間
: 6 → 10 (1.5倍) → 26 (4倍) → も従来の
タイプ数
成長スピード
展開事業数 10 → 18 (2倍) 41 (4倍) → を持続する
: →
(タイプ×国) 予定
売上(億円) : 140 → 370 (2.5倍) → 945 (7倍) →
現在の10~20倍以上ある成長ポテンシャルを実現するため、
M&Aも含め積極的な先行投資を継続していく方針
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エムスリーの業績推移
売上収益 営業利益・純利益
単位:百万円 単位:百万円
130,973 34,337
営業利益 30,800
113,059
純利益
27,486
94,471 25,050
24,153
21,346
78,143 20,022 19,225
64,660 16,938
16,061
51,346 13,738* 13,493
10,428
36,759 9,294 8,878*
7,648
26,007 6,031
19,040 5,598
4,803 4,492
14,646 3,990
3,597 3,486
7,475 11,811 2,677 2,3631,938
2,276 5,729 8,534 255 509 895 1,683 1,6091,965
991
107 480 8911,563 3,854 4662 136 279 493
-93-93
FY FY
00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
(6ヶ月) (6ヶ月)
変動要素が多いため予想は未定としたが、基本的には成長を持続する見込み
・・・過去のリーマンショック、東日本大震災といった局面でも持続的に成長
* IFRS9号(金融商品)の適用にあわせ、FY17実績をリステート
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