2372 アイロムG 2020-05-12 15:30:00
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月12日
上 場 会 社 名 株式会社アイロムグループ 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 2372 URL http://www.iromgroup.co.jp/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 森 豊隆
問合せ先責任者 (役職名) 取締役 財務経理本部担当 (氏名) 犬飼 広明 (TEL) 03(3264)3148
定時株主総会開催予定日 2020年6月25日 配当支払開始予定日 2020年6月26日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月25日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1.2020年3月期の連結業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 10,593 0.1 1,207 △0.9 1,149 △3.1 1,236 35.4
2019年3月期 10,578 22.7 1,219 16.8 1,186 8.6 912 △41.4
(注) 包括利益 2020年3月期 1,095百万円( 15.8%) 2019年3月期 945百万円( △41.6%)
潜在株式調整後
1株当たり 自己資本 総資産 売上高
1株当たり
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2020年3月期 105.82 104.28 18.8 8.0 11.4
2019年3月期 78.31 75.75 15.6 9.6 11.5
(参考) 持分法投資損益 2020年3月期 7百万円 2019年3月期 △2百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 15,105 7,167 47.2 602.88
2019年3月期 13,514 6,064 44.5 523.35
(参考) 自己資本 2020年3月期 7,126百万円 2019年3月期 6,009百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 637 △1,542 258 2,174
2019年3月期 504 △2,216 2,148 2,816
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向
配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2019年3月期 - 10.00 - 10.00 20.00 231 25.5 4.0
2020年3月期 - 20.00 - 20.00 40.00 472 37.8 7.1
2021年3月期(予想) - 20.00 - 20.00 40.00 47.3
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通 期 13,000 22.7 1,300 7.7 1,300 13.1 1,000 △19.1 84.60
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 -社 (社名) 、 除外 -社 (社名)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 有
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 12,048,865株 2019年3月期 11,711,865株
② 期末自己株式数 2020年3月期 228,815株 2019年3月期 228,395株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 11,682,209株 2019年3月期 11,655,737株
(参考) 個別業績の概要
1.2020年3月期の個別業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 2,044 15.8 622 △13.1 713 △1.3 764 10.2
2019年3月期 1,765 △9.8 716 △39.8 723 △42.4 693 △38.5
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2020年3月期 65.45 64.50
2019年3月期 59.54 57.59
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 10,629 6,862 64.2 577.10
2019年3月期 8,953 6,073 67.2 524.15
(参考) 自己資本
2020年3月期 6,821百万円 2019年3月期 6,019百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績
等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっ
ての注意事項等については、添付資料2ページ「1.経営成績等の概況(1)当期の経営成績の概況」をご覧くだ
さい。
株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………4
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………4
(5)事業等のリスク(新型コロナウイルス感染症に関するリスク) …………………………5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………6
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………7
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………7
(2)連結損益及び包括利益計算書 …………………………………………………………………9
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………10
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………12
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………13
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………13
(会計方針の変更) …………………………………………………………………………………13
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………13
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………16
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………16
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行により、世界中の人々の健康で安全な生活が脅かされており、
経済活動の制限等による世界経済への影響など、依然として先行きが不透明な状況が続いています。そのような環境の
中、医療業界においては、全世界で新型コロナウイルスに対するワクチンおよび治療薬の開発が待ち望まれており、国
内外での研究・開発が急ピッチで進められています。
当社グループにおいても、基盤技術として保有するセンダイウイルスベクターを用いた新型コロナウイルスに対する
新規ワクチンの開発を開始いたしました。センダイウイルスベクターを用いたワクチン開発については、これまでに国
立感染症研究所や中国の研究機関等と共同で、エイズ(HIV)ワクチンや結核菌ワクチン等の研究開発を進めています。
それらの研究開発の成果から、センダイウイルスベクターを用いたワクチンは高い安全性と有効性が期待でき、そのワ
クチン製造技術は日本やアジアだけでなく世界的に意義深いものであります。
当社グループは、新型コロナウイルスのさらなる感染拡大や第二波・第三波といった将来の再流行を防ぐための重要
な手段として、新型コロナウイルスに対する新規ワクチンの開発を最重点課題として位置付け、当社グループの総力を
あげて開発を推進してまいります。
既存の事業においては、パイプラインの一つである虚血肢治療製剤(DVC1-0101)および網膜色素変性治療製剤
(DVC1-0401)について、国内外の製薬企業への導出も視野に入れて開発を進めています。また、新たに販売を開始した
iPS細胞作製キットCytoTuneEX ™ -iPSおよび遺伝子改変キットGenoTune ™ の販売や技術等のライセンス活動により、新た
な製品・技術の研究開発を推進しています。さらに、国内および中国において一般用医薬品や医薬部外品、化粧品等の
販売を行うEC事業(Electronic Commerce:電子商取引)を開始いたしました。
一方で、新型コロナウイルス感染症の流行により、先端医療事業で推進している細胞バンク事業における海外医療ツ
ーリズムの事業計画の見直しや、SMO事業の一部の臨床試験において新規試験の開始時期の見直しや実施中試験の新規被
験者登録の中断などの影響が発生しております。
その結果、売上高は10,593百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益は1,207百万円(前年同期比0.9%減)、経常利益
は1,149百万円(前年同期比3.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,236百万円(前年同期比35.4%増)となり
ました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
SMO事業
当セグメントにおきましては、医薬品・医療機器等の臨床試験において多様化する手法に対応するとともに、GCP(医
薬 品 の 臨 床 試 験 の 実 施 の 基 準 に 関 す る 省 令 ) ガ イ ダ ン ス の 改 正 に 対 応 す る た め、 CRC (Clinical Research
Coordinator:臨床研究コーディネーター)の教育研修制度や社内認定制度等の充実を継続的に推進しています。また、
医薬品開発における疾患領域がアンメット・メディカル・ニーズの高いがんやその他の希少疾患にシフトしているため、
がんや腎疾患の専門研修を開始し、大学病院や専門医療センター等の基幹病院との提携を広げております。さらに、臨
床試験の複雑化かつ高度化、疾患領域毎・試験毎に異なる手順等、支援内容に応じた適切な受託単価の設定や、アンメ
ット・メディカル・ニーズが高い領域への人的資源の投入を促進することにより、引き続き収益の向上を図っていま
す。
一方で、新型コロナウイルス感染症の流行により、一部の臨床試験において新規試験の開始時期の見直しや実施中試
験の新規被験者登録の中断があり、売上高が減少しております。
その結果、売上高は6,250百万円(前年同期比5.8%減)、営業利益は2,318百万円(前年同期比5.8%増)となりまし
た。
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CRO事業
当セグメントにおきましては、日本・オーストラリア両国にて保有する臨床試験実施施設において、欧米や日本を含
むアジア・オセアニア地域の製薬企業等の早期段階の医薬品開発を支援しています。
海外においては、新規臨床試験の受託が増加するとともに、開始が延期となっていた試験が順次開始したことにより、
売上および利益がそれぞれ対前期比で増加いたしました。
国内においては、早期臨床試験で失注となった大型案件の補填を進めるとともに、医師主導治験や臨床研究の支援、
企業主導治験のモニタリング業務等の受託を推進しています。㈱IBERICAのグループ化により、統計解析分野の強みを活
かし、アカデミアを中心とした新規臨床試験の受託が拡大しました。また、㈱IDファーマが治験国内管理人である椎間
板変性症治療製剤(IDCT-001)の治験業務を受託し、再生医療等製品の開発支援を開始しました。
その結果、売上高は2,495百万円(前年同期比9.3%増)、営業利益は97百万円(前年同期比21.4%減)となりました。
先端医療事業
当セグメントにおきましては、新たに新型コロナウイルスに対する新規ワクチンの開発を開始いたしました。開発を
進めている虚血肢治療製剤(DVC1-0101)および網膜色素変性治療製剤(DVC1-0401)については、同製剤を用いた臨床
試験を実施している大学病院と、臨床試験の結果等のデータ利用等に関するライセンス契約を締結し、国内外の製薬企
業への導出も視野に入れて本品の上市に向けた開発を推進しています。また、褐色脂肪細胞製造技術を用いた褐色脂肪
様細胞を臨床で使用するために、提携医療機関と再生医療等の提供にかかる手続きを進めています。
細胞バンク事業については、新型コロナウイルス感染症の流行の影響等で計画の見直しを余儀なくされています。
新たに販売を開始したiPS細胞作製キットCytoTuneEX ™ -iPSおよび遺伝子改変キットGenoTune ™ については、販売を促
進するとともに技術使用等のライセンスについて国内外の企業やアカデミアと協議を進めており、当社が保有する技術
を用いた新たな製品・技術の研究開発を推進しています。
また、国内および中国において一般用医薬品や医薬部外品、化粧品等の販売を行うEC事業を開始いたしました。
その結果、売上高は1,024百万円(前年同期比141.9%増)、営業利益は20百万円(前年同期は営業損失29百万円)と
なりました。
メディカルサポート事業
当セグメントにおきましては、開発事業者や不動産会社などと連携して、駅からのアクセスや地域の医療需要など、
様々な条件を満たす物件を厳選してクリニックモールを開設しています。また、クリニックモールでの開業を検討する
医師に対して開業支援を手がけるとともに、開業後の医療機関に臨床試験を紹介するなど、その経営を多角的に支援し
ており、収益は堅調に推移しています。また、前期は不動産売却による売上がありましたが、今期は販売を予定してい
た不動産について、安定した賃料収入が見込めることから売却を見直すことといたしました。
その結果、売上高は794百万円(前年同期比34.9%減)、営業利益は200百万円(前年同期比160.6%増)となりまし
た。
その他
その他の事業におきましては、上記以外の事業等により、売上高は29百万円(前年同期比66.3%増)、営業利益は20
百万円(前年同期は営業損失8百万円)となりました。
(注)売上高は外部取引のみの合計であり、セグメントの営業利益は、セグメント間の内部取引による利益を含んだ
合計であります。
(2)当期の財政状態の概況
総資産につきましては、前連結会計年度末より1,591百万円増加し、15,105百万円となりました。これは、建物および
構築物、土地が増加した一方、投資有価証券が減少したことが主な要因となっております。
負債につきましては、前連結会計年度末より488百万円増加し、7,938百万円となりました。これは長期借入金、1年内
返済予定の長期借入金が増加したことが主な要因となっております。
純資産につきましては、前連結会計年度末より1,102百万円増加し、7,167百万円となりました。これは、利益剰余金
の増加、新株予約権の行使による資本金および資本剰余金が増加したことが主な要因となっております。
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(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末のキャッシュ・フローについては、営業活動により637百万円増加し、投資活動により1,542百万円
減少し、財務活動により258百万円増加した結果、現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、期首残高2,816百
万円よりも642百万円減少し、2,174百万円(前年同期比22.8%減)となりました。
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、637百万円(前年同期は504百万円の取得)となりました。
これは、税金等調整前当期純利益の計上1,127百万円が主な要因となっております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1,542百万円(前年同期は2,216百万円の支出)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出1,401百万円、投資有価証券の売却による収入729百万円が主な要因となって
おります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、258百万円(前年同期は2,148百万円の取得)となりました。
これは、長期借入金の借入による収入2,690百万円、長期借入金の返済による支出2,090百万円が主な要因となってお
ります。
(4)今後の見通し
2021年3月期の見通しにつきましては、以下のとおり見込んでおります。なお、新型コロナウイルス感染症のリスク
については(5)事業等のリスク(新型コロナウイルス感染症に関するリスク)に記載のとおり想定しておりますが、
現段階において具体的な影響額を合理的に算定することが困難なことから業績予想には織り込んでおりません。今後の
さらなる感染拡大や流行の長期化およびそれらに伴う行政の対応等により影響を受ける可能性があり、業績予想に修正
の必要性が生じた場合には速やかに開示いたします。
SMO事業では、支援エリアの拡大に取り組み、大学病院や専門医療センター等の基幹病院との提携拡大が進んでい
ます。特にがんセンターとの提携を促進し、がん領域の受託試験数が増加しています。注力しているがんやその他の希
少疾患の領域は、高度な知識とノウハウが必要であることから支援件数当たりの単価が比較的高く、これらの領域への
人的資源の投入を促進することにより収益の向上につながっています。引き続き、適切な人材確保、適正配置を行うと
ともに、医療および臨床試験の変化に迅速かつ柔軟に対応ができる人材の育成に一層注力し、高品質な支援を行える体
制を整えてまいります。そのような取り組みにより、SMO事業では売上高6,800百万円、セグメント利益は2,400百万
円を見込みます。
CRO事業では、日本・オーストラリア両国において保有する臨床試験実施施設の連携を引き続き強化することで、
収益の拡大を図ります。早期臨床試験において患者を対象とした第I相試験等の難易度の高い試験やアジアンスタディ、
グローバル試験が増加しているため、グローバルの基準に対応した体制整備や品質の継続的な向上に取り組み、受託を
拡大していきます。また、開発業務支援において、統計解析分野の強みを活かし、アカデミアを中心とした新規臨床試
験の受託が拡大しています。㈱IDファーマが推進する治験国内管理人サービスにおいても開発業務支援を行っており、
再生医療等製品の開発支援が可能な体制を構築しています。そのような取り組みにより、CRO事業では売上高3,300百
万円、セグメント利益は500百万円を見込みます。
先端医療事業では、新型コロナウイルスに対する新規ワクチンおよび遺伝子治療製剤の開発を推進するとともに、主
要開発パイプラインのライセンスアウトを目指します。GMPベクター製造施設・CPCにおいては、臨床用ベクターや遺伝
子治療製剤等の受託製造を引き続き行うとともに、iPS細胞作製技術やゲノム編集技術等の当社グループの技術ライセン
ス供与等を推進し、新しい製品・技術の開発を進めています。また、先端医療開発を推進する海外製薬企業に対して日
本での開発を支援する治験国内管理人サービスを拡大し、再生医療等製品をはじめとした先端医療の実用化に向けた支
援体制を構築しています。一般用医薬品等の販売を行うEC事業においては、取扱商品の拡充を進めており、事業の拡大
を目指しています。そのような取り組みにより、先端医療事業においては、売上高2,000百万円、セグメント利益は200
百万円を見込みます。
メディカルサポート事業では、引き続きクリニックモール等の運営により安定した収益の確保に努めます。また、沖
縄県金武町で2021年9月竣工を目指して建設を進めているホテルを利用した医療・スポーツツーリズムや当社グループ
が保有する先端医療技術の提供を推進するための体制の構築を進めます。そのような取り組みにより、メディカルサポ
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
ート事業においては、売上高900百万円、セグメント利益は210百万円を見込みます。
連結消去を行うとともに全社費用を控除し、2021年3月期通期の連結業績につきましては、売上高13,000百万円、営
業利益は1,300百万円、経常利益は1,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,000百万円を見込んでおります。
なお、各事業とも現時点で契約をしているものや、契約交渉が進んでいるもののうち過去の経験上受注が見込める案
件・材料をベースに部門毎に数字を積み上げ見通しをたてております。
(5)事業等のリスク(新型コロナウイルス感染症に関するリスク)
当社グループの業績は、新型コロナウイルス感染症のさらなる感染拡大や流行の長期化およびそれらに伴う行政の対
応等によりその影響を受ける可能性があります。このため、新型コロナウイルス感染症に関連する当社グループの事業
に影響を及ぼす可能性のあるリスクについて、想定される主な事項を以下のとおり記載いたします。なお、以下のリス
クは本決算短信提出日現在において当社グループが判断したものであり、今後の状況の変化により新たなリスクが発生
する可能性があります。
SMO事業
以下の事項が発生することにより、臨床試験(主に治験)の受託試験数や被験者登録数が減少し、業績に影響を及ぼ
す可能性があります。
①治験依頼者、治験実施医療機関、治験審査委員会等の判断により、新規臨床試験の開始が中止または開始時期が延期
となった場合
②治験依頼者、治験実施医療機関、治験審査委員会等の判断により、実施中の臨床試験の中止や新規被験者の登録が中
断された場合
③治験依頼者において、関連書類の電子化やリモート対応等の治験実施医療機関の体制・設備に対する要望が強まり、
提携医療機関が治験依頼者の選定基準を満たすことが困難となった場合
CRO事業
以下の事項が発生することにより、臨床試験(治験や臨床研究等)の受託試験数が減少し、業績に影響を及ぼす可能
性があります。
①早期臨床試験実施施設において、治験依頼者、治験審査委員会等の判断により、新規臨床試験の開始が中止または開
始時期が延期となった場合
②早期臨床試験実施施設において、治験依頼者、治験審査委員会等の判断により、実施中の臨床試験の中止や新規被験
者の登録が中断された場合
③早期臨床試験実施施設において、新型コロナウイルス感染症が発症し、臨床試験の開始・継続ができない場合
④早期臨床試験実施施設に従事する医師、看護師等の医療従事者が、知事からの要請または指示により、新型コロナウ
イルス感染症の患者または疑い患者などに対する医療を行うこととなり、早期臨床試験実施施設の臨床試験実施体制
に影響が生じた場合
⑤開発業務支援において、治験依頼者、研究実施機関等の判断により、新規臨床試験の開始が中止または開始時期が延
期となった場合
⑥開発業務支援において、治験依頼者、研究実施機関等の判断により、実施中の臨床試験が中止となった場合
先端医療事業
以下の事項が発生することにより、製品の製造・販売や役務の提供等に影響が生じ、業績に影響を及ぼす可能性があ
ります。
①治験国内管理人サービスにおいて、新規臨床試験の開始が中止または開始時期が延期となった場合
②研究機関等において、当社グループの製品を使用している研究等の中止・中断・縮小があった場合
③製品製造において、エタノール等の原料や容器等の資材の仕入れが困難となった場合
④製品製造において、エタノール等の原料や容器等の資材の搬入に遅延が生じた場合
⑤製造所において、新型コロナウイルス感染症が発症し、製造所を休業しなければならない場合
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
メディカルサポート事業
以下の事項が発生することにより、賃料収入が減少し、業績に影響を及ぼす可能性があります。
①入居テナントにおいて、事業の継続が困難となり、賃貸借契約が解約となった場合
②入居テナントに対して、事業の継続を支援するため、賃料の減額・免除を行った場合
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、日本基準で連結財務諸表を作成
しております。
なお、IFRSの適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針であります。
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 2,961 2,451
売掛金 1,814 2,158
商品及び製品 45 215
販売用不動産 848 842
仕掛品 315 516
短期貸付金 139 335
その他 729 477
貸倒引当金 - △4
流動資産合計 6,853 6,994
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 2,171 3,116
減価償却累計額 △545 △792
建物及び構築物(純額) 1,626 2,323
工具、器具及び備品 332 430
減価償却累計額 △217 △261
工具、器具及び備品(純額) 114 169
機械装置及び運搬具 43 544
減価償却累計額 △17 △43
機械装置及び運搬具(純額) 25 500
土地 1,305 1,341
建設仮勘定 28 269
有形固定資産合計 3,100 4,604
無形固定資産
のれん 959 969
その他 11 30
無形固定資産合計 970 1,000
投資その他の資産
投資有価証券 1,349 759
長期貸付金 332 500
差入保証金 674 822
繰延税金資産 14 302
その他 233 130
貸倒引当金 △14 △7
投資その他の資産合計 2,589 2,507
固定資産合計 6,660 8,111
資産合計 13,514 15,105
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
負債の部
流動負債
買掛金 141 209
短期借入金 1,330 1,050
1年内返済予定の長期借入金 538 852
未払法人税等 206 91
前受金 315 209
賞与引当金 93 -
預り金 226 168
その他 535 471
流動負債合計 3,387 3,053
固定負債
長期借入金 3,352 3,756
繰延税金負債 5 17
資産除去債務 129 132
預り保証金 324 322
退職給付に係る負債 205 196
リース債務 29 399
その他 16 59
固定負債合計 4,062 4,885
負債合計 7,450 7,938
純資産の部
株主資本
資本金 3,517 3,720
資本剰余金 1,099 1,307
利益剰余金 1,877 2,724
自己株式 △419 △420
株主資本合計 6,075 7,332
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 18 △4
為替換算調整勘定 △84 △201
その他の包括利益累計額合計 △65 △206
新株予約権 54 40
非支配株主持分 - 0
純資産合計 6,064 7,167
負債純資産合計 13,514 15,105
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
(2)連結損益及び包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上高 10,578 10,593
売上原価 6,523 6,332
売上総利益 4,055 4,261
販売費及び一般管理費
役員報酬 422 471
給料手当及び賞与 841 956
賃借料 257 234
支払手数料 186 171
その他 1,128 1,219
販売費及び一般管理費合計 2,836 3,053
営業利益 1,219 1,207
営業外収益
受取利息 8 30
受取配当金 22 27
持分法による投資利益 - 7
保険解約返戻金 - 148
その他 34 37
営業外収益合計 65 251
営業外費用
支払利息 51 74
持分法による投資損失 2 -
為替差損 30 88
支払手数料 1 98
その他 12 47
営業外費用合計 97 309
経常利益 1,186 1,149
特別利益
固定資産売却益 1 1
新株予約権戻入益 0 0
特別利益合計 2 1
特別損失
減損損失 8 -
投資有価証券売却損 - 22
その他 0 1
特別損失合計 9 23
税金等調整前当期純利益 1,178 1,127
法人税、住民税及び事業税 279 165
法人税等調整額 △1 △275
法人税等合計 278 △109
当期純利益 900 1,236
(内訳)
親会社株主に帰属する当期純利益 912 1,236
非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に
△12 0
帰属する当期純損失(△)
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 76 △23
為替換算調整勘定 △30 △117
その他の包括利益合計 45 △140
包括利益 945 1,095
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 958 1,095
非支配株主に係る包括利益 △12 0
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 3,513 1,095 1,198 △18 5,788
会計方針の変更を反映し
3,513 1,095 1,198 △18 5,788
た当期首残高
当期変動額
新株の発行(新株予約
4 4 8
権の行使)
剰余金の配当 △233 △233
親会社株主に帰属する
912 912
当期純利益
自己株式の取得 △400 △400
自己株式の処分 △0 0 0
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 4 4 678 △400 287
当期末残高 3,517 1,099 1,877 △419 6,075
その他の包括利益累計額
その他有価証券 その他の包括利益 新株予約権 非支配株主持分 純資産合計
為替換算調整勘定
評価差額金 累計額合計
当期首残高 △57 △53 △110 56 12 5,745
会計方針の変更を反映し
△57 △53 △110 56 12 5,745
た当期首残高
当期変動額
新株の発行(新株予約
8
権の行使)
剰余金の配当 △233
親会社株主に帰属する
912
当期純利益
自己株式の取得 △400
自己株式の処分 0
株主資本以外の項目の
76 △30 45 △2 △12 30
当期変動額(純額)
当期変動額合計 76 △30 45 △2 △12 318
当期末残高 18 △84 △65 54 - 6,064
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 3,517 1,099 1,877 △419 6,075
会計方針の変更による
△38 △38
累積的影響額
会計方針の変更を反映し
3,517 1,099 1,839 △419 6,037
た当期首残高
当期変動額
新株の発行(新株予約
202 202 405
権の行使)
剰余金の配当 △351 △351
親会社株主に帰属する
1,236 1,236
当期純利益
連結範囲の変動 4 4
自己株式の取得 △0 △0
自己株式の処分 △0 0 0
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 202 207 884 △0 1,295
当期末残高 3,720 1,307 2,724 △420 7,332
その他の包括利益累計額
その他有価証券 その他の包括利益 新株予約権 非支配株主持分 純資産合計
為替換算調整勘定
評価差額金 累計額合計
当期首残高 18 △84 △65 54 - 6,064
会計方針の変更による
△38
累積的影響額
会計方針の変更を反映し
18 △84 △65 54 - 6,025
た当期首残高
当期変動額
新株の発行(新株予約
405
権の行使)
剰余金の配当 △351
親会社株主に帰属する
1,236
当期純利益
連結範囲の変動 4
自己株式の取得 △0
自己株式の処分 0
株主資本以外の項目の
△23 △117 △140 △13 0 △153
当期変動額(純額)
当期変動額合計 △23 △117 △140 △13 0 1,141
当期末残高 △4 △201 △206 40 0 7,167
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 1,178 1,127
減価償却費 135 281
のれん償却額 79 82
貸倒引当金の増減額(△は減少) △2 △1
受取利息及び受取配当金 △30 △58
支払利息 51 74
為替差損益(△は益) 17 73
賞与引当金の増減額(△は減少) △38 △107
売上債権の増減額(△は増加) △255 △371
たな卸資産の増減額(△は増加) 722 △150
前受金の増減額(△は減少) △616 △264
未払金の増減額(△は減少) 49 △143
その他 △486 414
小計 802 956
利息及び配当金の受取額 70 63
利息の支払額 △47 △88
法人税等の支払額又は還付額(△は支払) △320 △294
営業活動によるキャッシュ・フロー 504 637
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △1,867 △1,401
投資有価証券の取得による支出 △200 △263
投資有価証券の売却による収入 64 729
有形固定資産の売却による収入 16 71
貸付けによる支出 △407 △477
貸付金の回収による収入 119 26
差入保証金の差入による支出 △21 △147
その他 79 △79
投資活動によるキャッシュ・フロー △2,216 △1,542
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 654 △280
長期借入れによる収入 2,481 2,690
長期借入金の返済による支出 △330 △2,090
新株予約権の行使による株式の発行による収入 7 392
自己株式の取得による支出 △400 △0
配当金の支払額 △232 △349
リース債務の返済による支出 △5 △93
その他 △25 △11
財務活動によるキャッシュ・フロー 2,148 258
現金及び現金同等物に係る換算差額 △3 4
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 432 △642
現金及び現金同等物の期首残高 2,383 2,816
現金及び現金同等物の期末残高 2,816 2,174
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(会計方針の変更)
当社グループのIFRS適用子会社は、当連結会計年度よりIFRS16号(リース)を適用しております。
この結果、当連結会計年度における連結貸借対照表は「有形固定資産」が315百万円増加し、「固定負債」が351百万
円増加しております。また、当連結会計年度の期首の純資産に累積的影響額が反映されたことにより、連結株主資本等
変動計算書の利益剰余金の期首残高が38百万円減少しております。
なお、これによる連結会計年度の連結損益計算書及び包括利益計算書に与える影響は軽微であります。
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
(1) 報告セグメントの決定方法
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役
会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、「SMO事業」、「CRO事業」、「先端医療事業」、「メディカルサポート事業」の4つを報
告セグメントとしております。
(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類
「SMO事業」は、臨床試験の実施に係る業務の一部を実施医療機関から受託し、代行及び支援する事業でありま
す。
「CRO事業」は、臨床試験に係る業務の全部または一部を製薬企業等から受託し、代行及び支援する事業であり
ます。
「先端医療事業」は、優れたベクター技術を応用し、ワクチンや遺伝子治療製剤の開発およびiPS細胞関連技術等を
基盤とした再生医療領域における製品開発や製造販売、ならびに受託製造等のサービスの提供等を行う事業でありま
す。また、一般医薬品、医薬部外品、化粧品等の製造や販売、ならびに受託製造等のサービスの提供等を行っており
ます。
「メディカルサポート事業」は、クリニックモールの設置及び賃貸、商品販売、それらに付随する業務等、医業経
営を全般的かつ包括的に支援する事業であります。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表作成における会計処理の方法と概ね同一であり
ます。
報告セグメントの利益は営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
連結財務諸
その他 調整額
メディカル 合計 表計上額
SMO CRO 先端医療 (注1) (注2)
サポート 計 (注3)
事業 事業 事業 事業
売上高
外部顧客への売上高 6,634 2,283 423 1,219 10,560 17 10,578 - 10,578
セグメント間の内部売
123 45 - 495 664 4 668 △668 -
上高又は振替高
計 6,757 2,329 423 1,714 11,224 22 11,247 △668 10,578
セグメント利益又は
2,190 123 △29 76 2,361 △8 2,353 △1,134 1,219
損失(△)
セグメント資産 3,591 1,774 887 4,164 10,417 1,222 11,639 1,874 13,514
その他の項目
減価償却費 19 24 6 72 122 3 126 9 135
のれんの償却額 19 36 22 - 79 - 79 - 79
持分法投資損失 - - - - - - - △2 △2
持分法適用会社への
- - - - - - - 0 0
投資額
有形固定資産及び
22 98 8 1,776 1,906 0 1,907 6 1,913
無形固定資産の増加額
(注)1 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであります。
2 調整額は、以下のとおりであります。
(1)セグメント利益又は損失(△)の調整額 △1,134百万円には、セグメント間取引消去△101百万円、各報告セ
グメントに配分していない全社費用△1,032百万円が含まれております。全社費用は、主に報告セグメント
に帰属しない一般管理費であります。
(2)セグメント資産の調整額1,874百万円には、セグメント間取引消去 △707百万円、各報告セグメントに配分
していない全社資産 2,581百万円が含まれております。全社資産は、主に現預金、投資有価証券でありま
す。
(3)持分法投資損失の調整額△2百万円は、各報告セグメントに属していない持分法投資の損失額であります。
3 セグメント利益又は損失(△)は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
連結財務諸
その他 調整額
メディカル 合計 表計上額
SMO CRO 先端医療 (注1) (注2)
サポート 計 (注3)
事業 事業 事業 事業
売上高
外部顧客への売上高 6,250 2,495 1,024 794 10,563 29 10,593 - 10,593
セグメント間の内部売
121 233 4 502 862 99 961 △961 -
上高又は振替高
計 6,372 2,728 1,028 1,296 11,425 128 11,554 △961 10,593
セグメント利益又は
2,318 97 20 200 2,636 20 2,657 △1,450 1,207
損失(△)
セグメント資産 3,604 2,443 1,577 5,069 12,695 1,296 13,991 1,114 15,105
その他の項目
減価償却費 15 86 9 130 241 5 246 34 281
のれんの償却額 8 44 29 - 82 - 82 - 82
持分法投資利益 - - - - - - - 7 7
持分法適用会社への
- - - - - - - 7 7
投資額
有形固定資産及び
5 20 9 957 993 13 1,007 517 1,524
無形固定資産の増加額
(注)1 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであります。
2 調整額は、以下のとおりであります。
(1)セグメント利益又は損失(△)の調整額 △1,450百万円には、セグメント間取引消去△136百万円、各報告セ
グメントに配分していない全社費用△1,313百万円が含まれております。全社費用は、主に報告セグメント
に帰属しない一般管理費であります。
(2)セグメント資産の調整額1,114百万円には、セグメント間取引消去 △1,324百万円、各報告セグメントに配
分していない全社資産 2,438百万円が含まれております。全社資産は、主に現預金、投資有価証券でありま
す。
(3)持分法投資利益の調整額7百万円は、各報告セグメントに属していない持分法投資の利益額であります。
3 セグメント利益又は損失(△)は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。
2.報告セグメントの変更等に関する事項
当社グループのセグメント区分につきまして、従来「SMO事業」に含めていた当社の連結子会社である(一
社)ICRは「CRO事業」に、また「その他」に含めていた当社の連結子会社である㈱インは「先端医療事業」に、
㈱アスボは「SMO事業」に含めております。
なお、前連結累計期間のセグメント情報については変更後の区分により作成したものを記載しております。
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株式会社アイロムグループ(2372) 2020年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 523.35円 602.88円
1株当たり当期純利益 78.31円 105.82円
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 75.75円 104.28円
(注) 1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) 912 1,236
普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
912 1,236
当期純利益(百万円)
普通株式の期中平均株式数(株) 11,655,737 11,682,209
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益調整額
- -
(百万円)
普通株式増加数(株) 394,596 172,640
(うち新株予約権(株)) (394,596) (172,640)
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当
たり当期純利益の算定に含めなかった潜在株式の概 - -
要
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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